JPH1012452A - 小形巻線部品 - Google Patents

小形巻線部品

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JPH1012452A
JPH1012452A JP18165596A JP18165596A JPH1012452A JP H1012452 A JPH1012452 A JP H1012452A JP 18165596 A JP18165596 A JP 18165596A JP 18165596 A JP18165596 A JP 18165596A JP H1012452 A JPH1012452 A JP H1012452A
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JP
Japan
Prior art keywords
core
bobbin
winding
small
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP18165596A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kijima
精一 木嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kijima Co Ltd
Original Assignee
Kijima Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コアと端子ピンとの接近によって生じる漏電
事故を確実に防止し、かつ、プリント配線基板に共に組
付けられる他の電気部品との間の電気的障害を防止する
ことができる小形巻線部品を提供すること。 【解決手段】 巻線部56aの両側に端鍔56b、56
cを有するボビン56にコイル58を巻線し、コイル端
部をボビン鍔の肉厚台形部56d、56eに植設した端
子ピン57に止着し、電気絶縁材で形成したコア50、
51の内部コア50e、51eを巻線部56a内孔に挿
入させ、サイド板状部50a、50b、51a、51b
と天井板状部50c、51c及び端板状部50d、51
dからなる周囲コアをコイル外周囲に張出させるように
してコア50、51をボビン56に組付けて構成してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、小形トランスや
チョ−クコイル等の小形巻線部品に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来例として示した小形トランス
の縦断面図であり、1は電気絶縁性のボビンで、角筒状
の巻線部2の両側に端鍔3、4を有し、この端鍔3、4
の下方には肉厚部5、6が形成されている。肉厚部5、
6には、横向きとして端子ピン7が植設されている。こ
の端子ピン7は、植設基部近くで斜め下方に折り曲げら
れ、プリント基板の面上に載置される先端部分が再び横
向きに折り曲げられている。8はボビンの巻線部2に巻
線されたコイルで、コイル端部が上記端子ピン7に止着
されている。
【0003】9、10はフエライト材で形成された同形
状のフエライトコアである。このフエライトコア9は、
図10に示すように、サイド板状部9a、9b、天井板
状部9c、端板状部9dの4面からなる周囲コアと、端
板状部9dの内面から周囲コア内に突出させた内部コア
9eとが一体形成されている。また、端板状部9dに
は、切欠部9fが形成され、上記した内部コア9eは、
その下面が端板状部9dの切欠縁と面一となるように片
寄って形成されている。
【0004】コア10についてもコア9と同様で、サイ
ド板状部10a、10b(図示省略)、天井板状部10
c、端板状部10dの4面からなる周囲コアと、端板状
部10dの内面から周囲コア内に突出させた内部コア1
0eとが一体形成されている。
【0005】これらコア9、10は、ボビン1の両側か
ら巻線部2内孔に各々の内部コア9e、10eを挿入す
るようにしてボビン1に組付け、コア9、10の接合面
は接着材で固着されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した小形トランス
は、マンガン系のフエライトコア9、10を使用してい
るので、コアに導電性があり、コアが端子ピン7に接近
することによってコア9、10と端子ピン7との間で漏
電事故が発生することがある。つまり、この種の小形ト
ランスは、トランスの高さを可能なる限り低くすること
が望まれており、トランスの高さが低くなればなる程端
子ピン7がコア9、10の端板状部9d、10dと接近
して上記のような漏電事故が発生する。
【0007】また、小形トランスは、他の電気部品に隣
接するようにしてプリント配線基板に取付けるが、フエ
ライトコア9、10が導電性であるため、隣接した電気
部品と接触して電気的障害を起こし、また、他の電気部
品に電気的障害を与えることがある。
【0008】本発明は、上記した実情にかんがみ、狭い
スペ−スへの組込が有利で、しかも漏電事故を確実に防
止することができる小形巻線部品を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、巻線筒状部の両側に鍔を有するボビ
ンと、このボビンの鍔に植設した端子ピンと、上記ボビ
ンの巻線筒状部に装備させてコイル端部を上記端子ピン
に止着したコイルと、内脚を上記巻線筒状部内孔に挿入
させ外脚をコイル外周囲に張出させるようにして上記ボ
ビンに組付けたコアとを備えた小形巻線部品において、
上記コアを電気絶縁材で構成したことを特徴とする小形
巻線部品を提案する。
【0010】また、上記コアが、ボビンの巻線筒状部内
孔に挿入させる内部コアと、上記コイル及びボビンの外
周囲を包囲する周囲コアとから構成したことを特徴とす
る小形巻線部品を提案する。
【0011】さらに、上記コアが、長方形の板状のヨ−
ク部と、このヨ−ク部と同じ幅でヨ−ク部の長手方向両
端部の各々より延びた左右脚と、ヨ−ク部の内面中央よ
り突出させ左右脚方向を長辺としヨ−ク部幅より充分小
さい短辺からなる長方形断面を有する中央脚とから構成
したことを特徴とする小形巻線部品を提案する。
【0012】本発明の小形巻線部品は、コアを電気絶縁
材で形成してあるので、コアとコイル端部を止着した端
子ピンとが接近したり、或いは接触したりしても漏電事
故が発生することがないため、小形巻線部品の小形化に
極めて有利となる。
【0013】また、プリント配線基板に取付けられる小
形巻線部品は、他の電気部品と接触した場合でも電気的
障害を起こすことなく、他の電気部品に電気的障害を与
えることがないことから、限られた狭いスペ−スに組み
込む小形巻線部品として有利となる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明を小形トランスに実
施した実施形態について図面に沿って説明する。図1は
小形トランスの縦断面図、図2はこの小形トランスに備
えたフエライトコアを底面側から見た拡大斜視図、図3
は上記小形トランスの部分的な拡大斜視図である。
【0015】これらの図面において、50、51はニッ
ケル系材料などの電気絶縁材で形成した同形状のコアで
ある。コア50は図2に示すように、周囲コアがサイド
板状部50a、50b、天井板状部50c、端板状部5
0dの4面からなり、端板状部50dの内部中央からは
横長のほぼ長方形断面の内部コア50eが突出してい
る。
【0016】内部コア50eは、上下面がやや膨出し、
また、内部コア50eの上面に対向する天井板状部50
cの内面がこの膨出に合わせた緩やかな湾曲面となって
いる。
【0017】端板状部50dは、やや肉厚に形成し、内
部コア50eの基部下面より下方となる端板状部50d
部分に切欠溝52が形成してある。この切欠溝52は、
対向するサイド板状部50a、50bの内面までの横幅
と、内部コア50eの基部下面までの高さ幅を有してい
る。
【0018】また、上記した端板状部50dの下縁に
は、後述する端子ピン57を引出すための複数の引出溝
53が形成してある。
【0019】コア51についてもコア50と同様で、サ
イド板状部51a、51b(図示省略)、天井板状部5
1c、端板状部51dを備え、端板状部51dの内面か
ら内部コア51eを突出させ、端板状部51dには切欠
溝54を形成し、その下縁には引出溝55が設けてあ
る。
【0020】56は電気絶縁性のボビンで、角筒状の巻
線部56aは、コア50、51の内部コア50e、51
eが挿入できるように、上下板部の断面形状が緩やかな
湾曲となっており、また、このボビン56の両端に設け
た端鍔56b、56cの下方にはコア50、51の端板
状部50d、51dの切欠溝52、54に嵌合させる台
形部56d、56eが形成してある。
【0021】上記した台形部56d、56eには、これ
ら台形部56d、56eの外面側から横向きに突出させ
ると共に、植設基部からやや離れたところで斜向させ、
さらに、先端部分を再び横向きに折り曲げた端子ピン5
7が植設してある。
【0022】ボビン56の巻線部56aに巻線したコイ
ル58は、コイル端部を各々の端子ピン57の基部にか
らげ、このからげ部分を半田等で止着する。
【0023】ボビン56の巻線部56a内孔にコア5
0、51の内部コア50e、51eを挿入してコア5
0、51をこのボビン56に組付けると、底面を除くコ
イル58の外周がこの周囲コアによって覆われる。
【0024】また、ボビン56の台形部56d、56e
が図1に示すようにコア50、51の端板状部50d、
51dの切欠溝52、54に嵌入すると共に、端子ピン
57に止着したコイル端の止着部が台形部56d、56
eの外面と切欠溝52、54の内面との間に形成された
空間部59、60内に位置し、また、端子ピン57が端
板状部50d、51dの引出溝53、55からコア5
0、51の外方に張出する。
【0025】上記したコア50、51は電気絶縁性であ
ることから、端子ピン57とコア50、51とは引出溝
53、55内で接触しても何等問題はない。
【0026】上記した小形トランスはコア50、51内
に電気絶縁材を含侵させることができる。このようにす
れば、上記した空間部59、60内が電気絶縁性材によ
って充填され、電気絶縁材料61でコイル端の止着部が
固定され、また、端子ピン57を引出す引出溝53、5
5内にもこの電気絶縁材料が充填されるので、端子ピン
57が固定され、端子ピン57の取外れとコイル端部の
断線が確実に防止される。
【0027】上記した実施形態は、天井板状部50c、
51cを有するコア50、51を使用して構成してある
が、図4、図5に示すような天井板状部がない電気絶縁
性のコア62を使用することもできる。コア62は、ヨ
−ク部62aの内面中央から中央脚62bを突出させ、
ヨ−ク部62aの両端からはヨ−ク部62aと同じ幅の
左右脚62c、62dを延設してある。
【0028】上記した中央脚62bは、左右脚62c、
62d方向を長辺とし、ヨ−ク部62a幅より小さい短
辺からなる長方形断面となっており、中央脚62bの基
部下面より下方となるヨ−ク部62a部分には切欠溝6
3が形成してある。また、ヨ−ク部62aの下縁には端
子ピンを引き出すための引出溝64が設けてある。
【0029】上記したコア62は、同形状の今一つのコ
アを用いて図1の実施形態と同様にボビンに組付けて小
形トランスを構成する。なお、電気絶縁性材を含侵させ
る場合は、シリコンゴム等の弾性材で形成した箱状のケ
−ス65を図5に示す二点鎖線のようにトランスの上側
から被せる。そして、電気絶縁性材をコア内に充填させ
た後にケ−ス65を取り外す。このようにすれば、電気
絶縁性材の薄膜がトランス天井部に形成される。
【0030】一方、本発明を実施するに際しては端子ピ
ン57の引出し構成を様々に変えることができる。図6
の実施形態は、端子ピン57の先端側の水平部分をコア
70の引出溝71より引出す構成としてある。
【0031】図7の実施形態は、コア72の端板状部7
2aに幅広の浅溝73を形成し、この浅溝73より端子
ピン57の先端側水平部分を引出す構成としてある。
【0032】図8の実施形態は、コア74には端子ピン
57の引出溝を設けない例を示したものである。このよ
うに引出溝を設けない場合は、コア74の端板状部74
aの下縁を端子ピン57に載置させるようにしてコア7
4をボビン56に組付ける。
【0033】なお、図6、図7、図8に示したコア7
0、72、74は端子ピン57の引出溝部分以外は図1
に示したコア50、51と同様の構成となっており、同
形状の2つのコアをボビン56に組付けて小形トランス
を構成する。また、図6、図7、図8に示した端子ピン
57の引出構成は図4、図5に示したコア62について
も同様に実施することができる。
【0034】上記した実施形態は、端子ピン57を横向
きに植設して面上半田付けタイプの小形トランスとして
構成してあるが、端子ピン57をボビン56の台形部5
6d、56eの底面に植設してピン差し込みタイプの小
形トランスとして構成することもできる。
【0035】本発明は、上記したコア50、51、62
の各々とI形コアとを組合せて構成することもでき、ま
た、小形トランスに限らずヨ−クコイル等の小形巻線部
品としても同様に実施し得る。
【0036】
【発明の効果】上記した通り、本発明に係る小形巻線部
品は、巻線部品の周囲を電気絶縁性材料のコアで覆うよ
うにしたので、プリント配線基板に取付けたとき、隣接
する他の電気部品と接触しても電気的障害を発生するこ
とがなく、狭いスペ−スへの組込に極めて有利となる。
【0037】また、コアと端子ピンとが接近或いは接触
しても漏電事故が発生しないので、小形化に有利となる
上、安全性において優れた小形巻線部品となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を小形トランスとして実施した実施形態
を示し、同小形トランスの縦断面図である。
【図2】上記小形トランスに備えたコアを底面側から見
た拡大斜視図である。
【図3】上記小形トランスの部分的な拡大斜視図であ
る。
【図4】上記小形トランスに備える他のコアを底面側か
ら見た拡大斜視図である。
【図5】図4に示したコアの脚端面方向から見た図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態として示した小形トラン
スの部分的な拡大斜視図である。
【図7】図6と異なる実施形態であり、小形トランスの
部分的な拡大斜視図である。
【図8】上記と異なる実施形態であり、小形トランスの
部分的な拡大斜視図である。
【図9】従来の小形トランスの縦断面図である。
【図10】従来の小形トランスに備えたコアを底面側か
ら見た拡大斜視図である。
【符号の説明】
50、51 コア 50a、50b、51a、51b サイド板状部 50c、51c 天井板状部 50d、51d 端板状部 50e、51e 内部コア 56 ボビン 56a 巻線部 56b、56c 端鍔 56d、56e 台形部 57 端子ピン 58 コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線筒状部の両側に鍔を有するボビン
    と、このボビンの鍔に植設した端子ピンと、上記ボビン
    の巻線筒状部に装備させてコイル端部を上記端子ピンに
    止着したコイルと、内脚を上記巻線筒状部内孔に挿入さ
    せ外脚をコイル外周囲に張出させるようにして上記ボビ
    ンに組付けたコアとを備えた小形巻線部品において、上
    記コアを電気絶縁材で構成したことを特徴とする小形巻
    線部品。
  2. 【請求項2】 上記コアが、ボビンの巻線筒状部内孔に
    挿入させる内部コアと、上記コイル及びボビンの外周囲
    を包囲する周囲コアとから構成したことを特徴とする請
    求項(1)記載の小形巻線部品。
  3. 【請求項3】 上記コアが、長方形の板状のヨ−ク部
    と、このヨ−ク部と同じ幅でヨ−ク部の長手方向両端部
    の各々より延びた左右脚と、ヨ−ク部の内面中央より突
    出させ左右脚方向を長辺としヨ−ク部幅より充分小さい
    短辺からなる長方形断面を有する中央脚とから構成され
    ていることを特徴とする請求項(1)記載の小形巻線部
    品。
JP18165596A 1996-06-24 1996-06-24 小形巻線部品 Pending JPH1012452A (ja)

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JP18165596A Pending JPH1012452A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 小形巻線部品

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