JPH1012360A - 正特性サーミスタ発熱体 - Google Patents

正特性サーミスタ発熱体

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JPH1012360A
JPH1012360A JP16303196A JP16303196A JPH1012360A JP H1012360 A JPH1012360 A JP H1012360A JP 16303196 A JP16303196 A JP 16303196A JP 16303196 A JP16303196 A JP 16303196A JP H1012360 A JPH1012360 A JP H1012360A
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JP
Japan
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thermistor element
temperature coefficient
positive temperature
characteristic thermistor
positive
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Pending
Application number
JP16303196A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Uchida
勝之 内田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】正特性サーミスタ素子の側面近傍の発熱を有効
利用できる正特性サーミスタ発熱体を提供することにあ
る。 【解決手段】正特性サーミスタ発熱体は、平板状の両主
面に電極が形成された正特性サーミスタ素子の一方主面
に放熱板が配置されて正特性サーミスタ素子と放熱板が
熱結合されているとともに、該正特性サーミスタ素子の
側面に絶縁体からなる高熱伝導部材が配置され、該高熱
伝導部材を介して前記正特性サーミスタ素子の側面と前
記放熱板とが熱結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正特性サーミスタ
素子を用いた出力効率がよい正特性サーミスタ発熱体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の正特性サーミスタ発熱体
は、例えば図3に示すように構成されている。正特性サ
ーミスタ発熱体1は、正特性サーミスタ素子2、放熱板
3および電極端子4を備えている。
【0003】正特性サーミスタ素子2は、正の抵抗温度
特性を有する平板状のセラミック素体の両主面にオーミ
ック性の電極5、5が形成されている。放熱板3は、ア
ルミニウム等熱伝導のよい金属板からなる。この放熱板
3は正特性サーミスタ素子3の一方主面に導電性接着剤
(図示せず)にて接合されて、電気的導通および熱結合
される。電極端子4はバネ性の金属からなり、正特性サ
ーミスタ素子3の他方主面に接触されて電気的に導通さ
れる。
【0004】この正特性サーミスタ発熱体1の放熱板3
と電極端子4との間に電圧を印加すると、正特性サーミ
スタ素子2が発熱し、放熱板3を介して熱放散される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構成の正特性サーミスタ発熱体1において、放熱板3に
熱結合された正特性サーミスタ素子2の一方主面側は放
熱板を介して熱放散されて温度が低くなり抵抗が小さく
なるが、正特性サーミスタ素子2の他方主面側、つま
り、端子電極4側は熱放散が小さく温度が高くなり抵抗
が大きくなり、電圧の印加方向である正特性サーミスタ
素子2の厚み方向に抵抗の勾配が発生する。したがっ
て、正特性サーミスタ発熱体1の電力を大きくできない
という問題点を有していた。
【0006】本発明の目的は、上述の問題点を解消すべ
くなされたもので、正特性サーミスタ素子の側面近傍の
発熱を有効利用できる正特性サーミスタ発熱体を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の正特性サーミスタ発熱体においては、平板
状の両主面に電極が形成された正特性サーミスタ素子の
一方主面に放熱板が配置されて正特性サーミスタ素子と
放熱板が熱結合されているとともに、該正特性サーミス
タ素子の側面に絶縁体からなる高熱伝導部材が配置さ
れ、該高熱伝導部材を介して前記正特性サーミスタ素子
の側面と前記放熱板とが熱結合されている。さらに、前
記正特性サーミスタ素子の比抵抗は、中央部に比較して
側面近傍が小さいことが好ましい。
【0008】これにより、正特性サーミスタ素子の側面
近傍の発熱を有効利用できるとともに、正特性サーミス
タ素子の側面近傍における厚み方向についての抵抗値の
勾配を小さくして、正特性サーミスタ発熱体の電力を大
きくすることができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による一つの実施の形態に
ついて、図1にもとづいて詳細に説明する。但し、前述
の従来例と同一部分については、同一の符号を付し、詳
細な説明を省略する。
【0010】正特性サーミスタ発熱体11は、正特性サ
ーミスタ素子2、放熱板3、電極端子4および熱伝導部
材16を備え、正特性サーミスタ発熱体1の側面に熱伝
導部材16を配置したものである。
【0011】熱伝導部材16は、例えばアルミナなどの
絶縁性且つ高熱伝導性の材料からなり、正特性サーミス
タ素子2の側面と放熱板3の表面との両方に面接触する
ように介在して熱結合される。
【0012】正特性サーミスタ素子2と放熱板3との接
触面には、図示しないが、絶縁性且つ高熱伝導性の接着
材料、例えば、RTVシリコーンゴムを充填して接着す
るほうが好ましい。
【0013】この正特性サーミスタ発熱体11の放熱板
3と電極端子4との間に電圧を印加すると、正特性サー
ミスタ素子2が発熱し、従来例と同様に、正特性サーミ
スタ素子2の一方主面から放熱板3を介して熱放散され
るとともに、さらに、正特性サーミスタ素子2の側面か
ら熱伝導部材16および放熱板3を介して熱放散され
る。
【0014】次に、本発明による他の実施の形態につい
て、図2にもとづいて詳細に説明する。
【0015】正特性サーミスタ素子12は、正の抵抗温
度特性を有する平板状のセラミック素体17であって、
セラミック素体17の側面近傍18の比抵抗は中央部1
9の比抵抗より小さくなっており、このセラミック素体
17の両主面にオーミック性の電極5、5が形成された
ものである。
【0016】そして、この正特性サーミスタ素子12は
図1の正特性サーミスタ素子2と置き換えて用いられ
る。正特性サーミスタ素子12が図1のように正特性サ
ーミスタ発熱体11として組み立てられた状態で説明す
ると、放熱板3と電極端子4との間に電圧を印加する
と、正特性サーミスタ素子12が発熱し、前述の実施の
形態と同様に、正特性サーミスタ素子12の一方主面か
ら放熱板3を介して熱放散されるとともに、正特性サー
ミスタ素子12の側面から熱伝導部材16および放熱板
3を介して熱放散される。
【0017】なお、熱伝導部材16は絶縁性且つ高熱伝
導性の材料としてアルミナを例に挙げたが、これに限定
されるものではなく、RTVシリコーンゴムやRTVシ
リコーンゴムにアルミナ粉等の高熱伝導粒子を混入した
ものを用いて正特性サーミスタ素子2、12の側面と放
熱板3との間を充填して熱結合してもよい。
【0018】(実施例)正特性サーミスタ素子2、12
として、比抵抗が3.45KΩ・cmと均一な15mm
×15mm×厚さ2.3mmのセラミック素体の両主面
に、下層にNiめっき、上層にNiめっきの周囲が略1
ミリ露出するような焼き付けAgによる電極を形成し、
初期抵抗値が350Ωの正特性サーミスタ素子2、およ
び、中央部の比抵抗が略4.3KΩ・cm、側面から中
央方向に深さ略0.3mmわたる側面近傍の比抵抗が
1.0KΩ・cmの比抵抗が不均一な15mm×15m
m×厚さ2.3mmのセラミック素体の両主面に、下層
にNiめっき、上層にNiめっきの周囲が略1ミリ露出
するような焼き付けAgによる電極を形成し、全体の初
期抵抗値が350Ωの正特性サーミスタ素子12を準備
した。
【0019】熱伝導部材16として、正特性サーミスタ
素子2、12の側面と放熱板3と面接触できるアルミナ
と、RTVシリコーンゴム(東芝シリコーン製、TSE
3331)を準備した。放熱板3として、50mm×5
0mm×厚さ5.0mmの銅板にNiめっきしたものを
準備した。さらに、電極端子4を準備した。
【0020】準備した上述の正特性サーミスタ素子2、
12および熱伝導部材16を、表1に示すように組み合
わせて、実施例1〜4の正特性サーミスタ発熱体を作成
した。また、正特性サーミスタ素子2、12を用いて表
1に示すような比較例1,2の正特性サーミスタ発熱体
を作成した。なお、実施例1〜4および比較例1、2の
正特性サーミスタ発熱体は、正特性サーミスタ素子2、
12と放熱板3との間を導電性接着剤を用いて接合し
た。
【0021】表1に示した実施例1〜4および比較例
1、2の正特性サーミスタ発熱体を周囲温度が25℃の
環境下において、放熱板3を水平に設置し、放熱板3と
電極端子4との間にAC100Vを印加した。この状態
で通電を続け、正特性サーミスタ素子2、12の中央部
に対応する放熱板3の温度が50℃になったときの電力
を測定し、その結果を表1に記した。
【0022】
【表1】
【0023】表1から、実施例1と比較例1、2を比較
すれば、正特性サーミスタ素子の側面に熱伝導部材を配
置した実施例1の方が電力が大きいことがわかる。さら
に、実施例2と実施例1を比較すれば、正特性サーミス
タ素子の側面に高熱伝導率の熱伝導部材を配置した実施
例2の方が電力が大きいことがわかる。さらにまた、実
施例3と実施例1、および、実施例4と実施例2を比較
すれば、側面近傍の比抵抗が中央部の比抵抗より小さい
正特性サーミスタ素子を用いた実施例3、4の方がそれ
ぞれ電力が大きいことがわかる。つまり、実施例1、
2、3、4の発熱体の電力は、比較例1、2より順に大
きくなり、本発明によれば、同じ大きさの正特性サーミ
スタ素子を用いて、発熱量が大きく効率がよい発熱体を
得ることできる。
【0024】なお、比抵抗が不均一な正特性サーミスタ
素子として、比抵抗が小さい領域が側面から深さ0.3
mmのものを用いたが、側面からの深さは0.5mm以
下が好ましい。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による正特性
サーミスタ発熱体では、正特性サーミスタ素子が発熱し
た熱をその側面から熱伝導部材を介して放熱板に伝える
ことにより、サーミスタ素子の側面近傍において温度が
低く保持され、正特性サーミスタ素子の厚さ方向の抵抗
値が一様に小さくなり、正特性サーミスタ素子の出力を
多く引き出すことが可能になる。したがって、正特性サ
ーミスタ素子の主面からの発熱に加えて、側面近傍から
の発熱による出力増が可能になる。
【0026】また、側面近傍の比抵抗が小さい正特性サ
ーミスタ素子を用いることにより、正特性サーミスタ素
子全体の初期抵抗値を同じ、つまり突入電流を同じにし
ても、側面近傍には電流が多く流れ、側面近傍からの発
熱を多くすることができ、出力効率がよい正特性サーミ
スタ発熱体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一つの実施の形態の正特性サーミ
スタ発熱体の要部断面側面図である。
【図2】本発明に係る他の実施の形態の正特性サーミス
タ発熱体に用いる正特性サーミスタ素子の断面図であ
る。
【図3】従来の正特性サーミスタ発熱体の斜視図であ
る。
【符号の説明】
2、12 正特性サーミスタ素子 3 放熱板 5 電極 11、21 正特性サーミスタ発熱体 16 熱伝導部材 18 側面近傍 19 中央部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の両主面に電極が形成された正特
    性サーミスタ素子の一方主面に放熱板が配置されて正特
    性サーミスタ素子と放熱板が熱結合されているととも
    に、該正特性サーミスタ素子の側面に絶縁体からなる高
    熱伝導部材が配置され、該高熱伝導部材を介して前記正
    特性サーミスタ素子の側面と前記放熱板とが熱結合され
    ていることを特徴とする正特性サーミスタ発熱体。
  2. 【請求項2】 前記正特性サーミスタ素子の比抵抗は、
    中央部に比較して側面近傍が小さいことを特徴とする請
    求項1に記載の正特性サーミスタ発熱体。
JP16303196A 1996-06-24 1996-06-24 正特性サーミスタ発熱体 Pending JPH1012360A (ja)

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JP16303196A JPH1012360A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 正特性サーミスタ発熱体

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JP16303196A JPH1012360A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 正特性サーミスタ発熱体

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JP16303196A Pending JPH1012360A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 正特性サーミスタ発熱体

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