JPH10123430A - 双眼鏡 - Google Patents

双眼鏡

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JPH10123430A
JPH10123430A JP29814696A JP29814696A JPH10123430A JP H10123430 A JPH10123430 A JP H10123430A JP 29814696 A JP29814696 A JP 29814696A JP 29814696 A JP29814696 A JP 29814696A JP H10123430 A JPH10123430 A JP H10123430A
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binoculars
screw
guide
frame
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Keiichi Hotta
啓一 堀田
Tetsuo Sekiguchi
哲夫 関口
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼幅調整の際のがたつきが少ない双眼鏡を提
供すること。 【解決手段】 案内ピン413のねじ部413bの下端
部をねじ孔121に螺合させることにより、ねじ部41
3bの上部がカラー125を介して案内溝310aに係
合し、頭部413aがワッシャ123を介してスライド
フレーム31上面に当接するよう構成した。これによ
り、スライドフレーム31は底板41と案内ピン413
によって上下方向に挟まれ、従って底板41とスライド
フレーム31との上下方向のがたが除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は双眼鏡に関するもの
であり、より詳細には、眼幅調整機構を有する双眼鏡に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、左右の望遠光学系を左右一対
のケーシングに収納し、両ケーシングを双眼鏡幅方向に
相対移動させることにより眼幅調整を行うことができる
双眼鏡が知られている。このような双眼鏡は、一方(例
えば左側)のケーシングが他方(例えば右側)のケーシ
ングに収納されるよう構成されており、一方のケーシン
グを他方のケーシングから引き出すことにより眼幅が広
げることができる。
【0003】眼幅調整に伴うケーシングの移動を案内す
るため、一方のケーシングにはガイドバーが設けられ、
他方には当該ガイドバーに係合する係合部(孔など)が
設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな双眼鏡では、ガイドバーと係合部とのクリアランス
のため、ケーシングの移動の際のがたつきが大きくなる
という問題点があった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、眼幅調整の
際のがたつきが少ない双眼鏡を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の双眼鏡は、左右の望遠光学系を支持する左
右一対の可動フレームと、該可動フレームを双眼鏡の幅
方向に移動可能に保持する支持部材とを備え、可動フレ
ームの所定箇所に、双眼鏡の幅方向に延びる案内溝を形
成し、当該案内溝を貫通させた案内ピンを支持部材に固
定し、さらに、案内ピンの一部が可動フレームの表面に
当接することによって、可動フレームの支持部材に対す
る上下方向の位置規制を行うこと、を特徴とするもので
ある。
【0007】このように、案内ピンを利用して可動フレ
ームの支持部材に対する上下方向の位置規制を行うこと
によって、簡単な構成で、眼幅調整の際のケーシングの
移動のがたつきを抑えることが可能になる。なお、上記
の支持部材は板部材である。
【0008】また、案内ピンを頭部とねじ部からなるね
じ部材とし、支持部材に、ねじ部が螺合する雌ねじを形
成することもできる。この場合、ねじ部を雌ねじに螺合
させることにより、頭部が可動フレームの表面に当接
し、可動フレームの支持部材に対する上下方向の位置規
制を行うことができる。このように構成すれば、案内ピ
ン及び支持部材の両方を簡単な構成とすることができ
る。
【0009】さらに、ねじ部を雌ねじに螺合させた状態
で固着することにより、案内ピンを支持部材に固定する
よう構成することも可能である。このように構成すれ
ば、案内ピンを、案内溝に対する位置を微調整をしなが
ら、雌ねじに固着することができる。
【0010】また、案内ピンを頭部と軸部からリベット
部材とし、支持部材に、軸部が嵌合する孔が形成するこ
ともできる。この場合、頭部が可動フレームの表面に当
接し、可動フレームの支持部材に対する上下方向の位置
規制を行うことができる。なお、軸部が孔を貫通し、且
つ貫通した側でかしめるよう構成すれば、リベットの支
持部材への取付のための構成が簡単になる。
【0011】なお、支持部材を板部材として構成し、案
内ピンを板部材の四隅のいずれか、例えば板部材の前端
の二隅に設けることができる。このように構成すれば、
可動フレームの双眼鏡幅方向における移動がより安定す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本実施形態の双眼鏡は、左右の望遠光学系を双眼
鏡の幅方向中心部に対して対称に移動させて眼幅調整を
行うよう構成されたものであり、両接眼部の間隔の大小
に係わらず、焦点調整用の操作部材が双眼鏡の幅方向中
心部に位置するよう構成されたものである。以下、図面
を参照して詳説する。
【0013】図1は、本実施形態の双眼鏡1を示す斜視
図である。双眼鏡1は、双眼鏡の幅方向中心部に対して
対称に移動可能な左右一対の鏡体(ケーシング)21,
22と、両鏡体を支持する支持フレーム25が設けられ
ている。
【0014】図2は、双眼鏡1の光学系を示す図であ
る。双眼鏡1は、接眼レンズと対物レンズが同一直線上
に配置された、所謂ダハプリズムタイプの双眼鏡であ
る。図2に示すように、双眼鏡1の左右の鏡体21,2
2には、左右一対の望遠光学系10L,10Rが収容さ
れている。各望遠光学系10L,10Rは、図中一点鎖
線で示す入射光軸OAL,OARに沿って、第1レンズ1
1L,11R、補助プリズム12L,12R、ダハプリ
ズム13L,13R、及び第2レンズ14L,14R、
接眼レンズ15L,15Rからなっている。
【0015】第1レンズ11L,11R及び第2レンズ
14L,14Rは、夫々対物光学系を形成しており、当
該対物光学系により像が形成される位置に視野枠16
L,16Rが設けられている。対物光学系により形成さ
れた像は、接眼レンズ15L,15Rにより拡大され、
観察される。
【0016】次に、図1に示す左右一対の鏡体21,2
2を、双眼鏡の幅方向中心部に対して対称に移動可能と
するための構成について説明する。なお、以下の説明で
は、双眼鏡の対物側(被写体に近い側)を前方、接眼側
(観察者に近い側)を後方と呼ぶ。また、図2における
光軸OAL,OARに平行な方向は、単に「光軸方向」と
呼ぶ。
【0017】図3は、双眼鏡1のフレーム構造を示す分
解斜視図である。左右一対の鏡体21,22を移動可能
に支持するための支持フレーム25(図1)は、平行な
2枚の板部材である底板41と天板42、及び底板41
と天板42の間に設けられ双眼鏡の高さ方向の支柱とな
る中央支持体45によって、横H字型のフレームとして
構成されている。
【0018】左右の望遠光学系10L,10R(図2)
の各レンズ及びプリズム(図3では夫々光軸OAL,O
ARで示す)は、底板41と天板42の間で双眼鏡幅方
向に移動可能に設けられた左右一対のスライドフレーム
31,32に支持される。また、当該スライドフレーム
31,32には、観察者に把持される部分である左右一
対の外装ケース51,52が固定される。この左右のス
ライドフレーム31,32及び外装ケース51,52
が、図1の鏡体21,22を構成する。
【0019】図4は、左右のスライドフレーム31,3
2、及び両スライドフレームを支持する底板41を示す
斜視図である。スライドフレーム31,32は、夫々中
央部に開口312,322が形成された左右一対の板状
部材である。スライドフレーム31,32の夫々双眼鏡
左端及び右端に相当する端部は、鉛直上向きに屈曲さ
れ、側壁部311,321を形成している。
【0020】スライドフレーム31の前端及び後端に
は、側壁部311から所定距離の位置に、鉛直方向上方
に起立する一対の起立部313,314が形成されてい
る。側壁部311と起立部313,314との間で、左
側の望遠光学系10L(図2)が保持される。同様に、
スライドフレーム32の保持部320の前端及び後端に
は起立部323,324が形成され、側壁部321と起
立部323,324との間で、右側の望遠光学系10R
(図2)が保持される。
【0021】スライドフレーム31の両起立部313,
314の間には、前後方向に延びる案内軸315が掛け
渡され、スライドフレーム32の両起立部323,32
4の間には、前後方向に延びる案内軸325が掛け渡さ
れている。両案内軸315,325は、接眼光学系及び
プリズムを前後方向に移動させる際の案内を行うもので
ある(詳細は後述する)。
【0022】スライドフレーム31,32を双眼鏡幅方
向に案内するため、スライドフレーム31の前端及び後
端近傍には、双眼鏡幅方向に延びる案内溝310a,3
10bが夫々形成されている。同様に、スライドフレー
ム32の前端及び後端近傍には、双眼鏡幅方向に延びる
案内溝320a,320bが夫々形成されている。
【0023】底板41の四隅には、スライドフレーム3
1,32の案内溝310a,310b,320a,32
0bに夫々係合する4つの案内ピン413,414,4
15,416が設けられている。当該4つの案内ピンの
うち、底板41の後端側の案内ピン414,416は底
板41に植設されたピンである。一方、底板41の前端
側の案内ピン413,415は底板41に形成されたね
じ孔121,122に螺号するねじ部材である。
【0024】図5は、案内ピン413(415)と案内
溝310a(320a)の係合部を示す断面図である。
案内ピン413(415)は、案内溝310a(320
a)の幅よりも大きな径を持つ頭部413a(415
a)とねじ部413b(415b)よりなっている。ね
じ部413b(415b)の下端部を、ねじ孔121,
122に螺合させ、接着剤により固着(ネジロック)す
ることにより、ねじ部413b(415b)の上部がカ
ラー125(126)を介して案内溝310a(320
a)に係合し、頭部413a(415a)がワッシャ1
23(124)を介してスライドフレーム31(32)
上面に当接する。
【0025】このように構成することによって、スライ
ドフレーム31(32)は底板41と案内ピン413
(415)によって上下方向に挟まれ、従って底板41
とスライドフレーム31(32)との上下方向のがたが
除去される。即ち、案内ピン413,415により、ス
ライドフレーム31,32が双眼鏡幅方向に案内される
だけでなく、底板41とスライドフレーム31,32と
の上下方向のがたが除去される。
【0026】ここで、案内ピン413,415のねじ部
413b,415bをねじ孔121,122に螺合させ
ただけの状態(固着する前の状態)では、螺合部分に僅
かな隙間がある。そのため、その隙間分だけ案内ピン4
13,415の位置が微調整可能になる。従って、後方
の案内ピン414,416を案内溝310b,320b
に係合させた状態で、前方の案内ピン413,415
を、案内溝310a,320aに対する位置を微調整を
しながら、ねじ孔121,122に固着することができ
る。
【0027】そのため、4本の案内ピン全てを底板41
に植設した場合には、ピンと案内溝との間のクリアラン
スを、ピンと案内溝の寸法公差を考慮して大きめに設け
る必要があり、そのためスライドフレーム31,32の
移動がたを生じ易いのに対し、本実施形態では、クリア
ランスを大きくする必要が無いため、移動がたを抑える
ことができる。
【0028】図6は、図5の案内ピンの別の例を示す断
面図である。案内ピン131(132)は頭部と軸部よ
りなるリベットである。軸部131b(132b)の下
端部を、底板41に形成された孔133(134)を貫
通させ、下側でかしめることにより、軸部131b(1
32b)の上部が案内溝310a(320a)に係合
し、頭部131a(132a)がスライドフレーム31
(32)上面に当接する。このように構成されているた
め、図5の案内ピン413(415)と同様、底板41
とスライドフレーム31,32との上下方向のがたを除
去することができる。
【0029】次に、スライドフレーム31,32を左右
対称にスライドさせるための構成について説明する。ス
ライドフレーム31の右端からは、スライドフレーム3
2に向けて平行な一対の延出部331,332が延びて
おり、スライドフレーム32の左端からは、スライドフ
レーム31に向けて一対の延出部341,342が延び
ている。延出部331,332には双眼鏡の幅方向に延
びる係合溝333,334が夫々形成され、同様に、延
出部341,342には係合溝343,344が夫々形
成されている。
【0030】図7に、スライドフレーム31,32を底
板41に取り付けた状態を示す。スライドフレーム3
1,32を底板41に取り付けると、スライドフレーム
31の延出部331,332とスライドフレーム32の
延出部341,342とは、スライドフレーム32側を
上にして夫々重なるように配置される。
【0031】スライドフレーム31の係合溝333とス
ライドフレーム32の係合溝343には、底板41の双
眼鏡幅方向中央に植設されたピン411が係合し、スラ
イドフレーム31の係合溝334とスライドフレーム3
2の係合溝344には、底板41の双眼鏡幅方向中央に
植設されたピン412が係合している。ピン411,4
12と各係合溝の係合により、スライドフレーム31,
32は双眼鏡幅方向に案内される。
【0032】中央支持体45は、底板41の幅方向中央
部において、スライドフレーム31,32の各延出部に
跨るように配置される。スライドフレーム31の延出部
331、及びスライドフレーム32の延出部342に
は、夫々ラック335,345が互いに向き合って形成
されており、両ラック335,345は中央支持体45
の下部に設けられたピニオン36に係合している。
【0033】また、図3に示すように、スライドフレー
ム31の起立部313,314の上端面313a,31
4a、及びスライドフレーム32の起立部323,32
4の上端面323a,324aは、天板42の下面に当
接する当接面となっている。このように、スライドフレ
ーム31,32は底板41及び天板42により鉛直方向
に位置規制される。即ち、スライドフレーム31,32
は、底板41と天板42及び中央支持体45よりなる横
H型の支持フレーム25によって双眼鏡の幅方向にスラ
イド可能に支持される。
【0034】このように、スライドフレーム31,32
が双眼鏡幅方向にスライド可能に支持され、且つスライ
ドフレーム31,32のラック335,345がピニオ
ン36に係合しているため、図8(a)、(b)に示す
ように、スライドフレーム31,32は、互いに逆方向
に同量だけ(即ち左右対称に)移動可能となる。
【0035】次に、スライドフレームと外装ケースの取
付構造について説明する。図9は、右側のスライドフレ
ーム32と外装ケース52の取り付け構造を示す斜視図
である。なお、図9では、スライドフレーム32の上下
に位置する底板41,天板42(図3)は省略する。
【0036】外装ケース52は双眼鏡幅方向内側に開口
した箱型に形成されている。外装ケース52の前端には
鉛直壁521が形成され、対物光学系の第1レンズ11
R(図2)に入射光を導くための開口522が形成され
ている。一方、外装ケース52の後端は全体が開口とな
っており、当該開口の双眼鏡幅方向内側の周縁には、後
端カバー529を取り付けるための外縁部523が形成
されている。
【0037】スライドフレーム32の一対の起立部32
3,324のうち、前方の起立部323には、前方に向
けて水平に突出し、外装ケース52の壁521に当接す
る当接部346が形成されている。また、接眼側の起立
部324は後方に向けて屈曲され、屈曲部の上下端が外
装ケース52の外縁部523に当接する当接部347と
なっている。
【0038】さらに、起立部323にはねじ孔348が
形成され、ねじ孔348に対応する外装ケース52の所
定箇所には貫通孔524が形成されている。また、起立
部324にはねじ孔324aが形成され、外装ケース5
2の外縁部523にはめ込まれる後端カバー529に
は、ねじ孔324aに対応する箇所に貫通孔526が形
成されている。そして、側壁部321の所定箇所にはね
じ孔349が形成され、ねじ孔347に対応する外装ケ
ース52の所定箇所には、貫通孔525が形成されてい
る。
【0039】このように、スライドフレーム32と外装
ケース52とは、当接部346,347と壁521及び
外縁部523との当接、及びねじ孔348,324a,
349へのねじの締め付けによって固定される。つま
り、スライドフレーム32の上下には底板41と天板4
2が位置するため、スライドフレーム32の上下以外の
箇所、即ち、前後端と側端において、スライドフレーム
32と外装ケース52とが固定される。なお、左側の鏡
体21とスライドフレーム31も、同様に固定される。
【0040】このように構成されているため、スライド
フレーム31,32と外装ケース51,52により構成
される左右の鏡体21,22は、横H型の支持フレーム
25に支持され、図10(a)、(b)に概略断面図と
して示す如く、支持フレーム25に対して対称にスライ
ドする。左右の鏡体(ケーシング)21,22が夫々箱
体(殻)を構成し、底板41と天板42及び中央支持体
45よりなる横H型の支持フレーム25に支持されるた
め、図10(b)に示すように、左右の鏡体21,22
の間隔を広げた状態でも、双眼鏡1全体の剛性が保たれ
る。
【0041】次に、左右の鏡体において光学系を保持す
るための構成について説明する。本実施形態の双眼鏡
は、図2に示す左右の望遠光学系10L,10Rのう
ち、補助プリズム12L,12Rから接眼レンズ15
L,15Rまでの部分を左右夫々移動可能なユニットと
し、当該ユニットを光軸OAL,OARに沿って移動させ
ることによって接眼部の収納/突出及び焦点調整を行う
よう構成されている。
【0042】図11は右側のスライドフレーム32によ
り保持される光学部品を示す斜視図である。図11に示
すように、右側のスライドフレーム32には、対物光学
系の第1レンズ11Rを移動可能に保持する第1レンズ
枠19と、図2に示す右側の望遠光学系10Rの補助プ
リズム12Rから接眼レンズ15Rまでの部分を移動可
能に保持する移動ユニット6bが支持されている。
【0043】まず、第1レンズ枠19について説明す
る。図12は第1レンズ枠19とスライドフレーム32
を示す斜視図である。第1レンズ枠19の左端近傍に
は、案内軸325を挿通させるための挿通孔191が形
成されている。また、第1レンズ枠19の左端部には、
案内軸325に沿って後方に延びる脚部19aが設けら
れており、脚部19aの先端には案内軸325を挿通さ
せるための挿通孔190を有するブロック19bが設け
られている。
【0044】このように、第1レンズ枠19の移動方向
に沿って所定量離れた位置に、案内軸325を挿通する
挿通孔191,190を設けることによって、案内軸3
25と挿通孔191,190との間に挿通用のクリアラ
ンスを設けても第1レンズ枠19の移動がたつき及び光
軸の傾きが防止される。従って、案内軸325及び挿通
孔191,190の寸法公差をそれだけ大きくすること
が可能になり、製造コストを低減することができる。な
お、図11に示すように、第1レンズ枠19とブロック
19bとの距離は、間に位置する移動体62の一部と干
渉しないように設定されている。
【0045】図11に示すように、第1レンズ枠19を
前後方向に駆動するため、第1レンズ枠19の上方には
羽根部材81(後述)が設けられ、当該羽根部材81に
形成された係合溝81aが、第1レンズ枠19の上面に
植設された2つのピン193,193に係合している。
【0046】また、第1レンズ枠19の案内軸325回
りの位置決めのため、第1レンズ枠19の右端にはスラ
イドフレーム32の側壁部321に上方から接する当接
ピン192が設けられている。羽根部材81は僅かに右
下がりに撓んだ形状に形成されており、羽根部材81の
係合溝81aが第1レンズ枠19上面の係合ピン19
3,193に係合した状態で、羽根部材81aは第1レ
ンズ枠19を下方に向けて付勢する。かくして、羽根部
材81aによる付勢によって、案内軸325上面側に挿
通孔191,190が摺接し、また当接ピン192のス
ライドフレーム32との当接とによって、第1レンズ枠
19の案内軸325回りの位置決めが行われる。
【0047】図13は、第1レンズ枠19を右方から見
た図である。図13(a)に示すように、当接ピン19
2は偏心形状を持ち、その略中心部を貫通するねじ19
cにより第1レンズ枠19に固定されている。そのた
め、ねじ19cを一旦緩め、当接ピン192の角度を調
節することによって、図13(b)に実線と二転鎖線で
示すように、第1レンズ枠19の右端の高さを微調整す
ることが可能になる。即ち、第1レンズ枠19の案内軸
325回りの位置の微調整が可能になる。
【0048】なお、本実施形態では、当接ピン192を
偏心形状としているが、ねじ19cをワッシャーを介し
て取り付け、このワッシャーの上下方向の位置を調節す
るよう構成しても良い。あるいは、上下方向に移動可能
な調整ねじをさらに設けることもできる。
【0049】次に、移動ユニット6bについて説明す
る。図14は移動ユニット6bを示す分解斜視図であ
る。図14に示すように、移動ユニット6bは、プリズ
ム(後述)を保持するプリズムホルダ64と、レンズ群
(後述)を保持するレンズホルダ66、及びこれらを支
持する移動体62により構成されている。レンズホルダ
66の先端には接眼部の外装部材である化粧環68が取
り付けられ、化粧環68の先端には目当てゴム68aが
設けられている。
【0050】移動体62は、プリズムホルダ64を載置
するベース板62aと、ベース板62aの後端及び左端
に設けられた2つの鉛直壁62b,62cよりなってい
る。2つの鉛直壁62b,62cは平面視でL字状のフ
レームを形成し、鉛直壁62bにはレンズ鏡筒66が後
方から取り付けられる。
【0051】レンズ鏡筒66を移動体62に固定するた
め、レンズ鏡筒66には移動体62の鉛直壁62bに取
り付けられるフランジ部110が形成されている。フラ
ンジ部110を移動体62にねじ止めするため、鉛直壁
62bにはねじ孔102が形成され、フランジ部110
には貫通孔111が形成されている。ねじ112を貫通
孔111を介してねじ孔102に固定することにより、
レンズ鏡筒66が移動体62に固定される。
【0052】また、移動体62にプリズムホルダ64を
固定するため、プリズムホルダ64の後端面645には
ねじ孔104が形成され、移動体62の鉛直壁62bに
は貫通孔101が形成されている。ねじ103を貫通孔
101を介してねじ孔104に固定することにより、プ
リズムホルダ64は移動体62に固定される。
【0053】なお、プリズムホルダ64を移動体62に
対して概略位置決めするため、プリズムホルダ64の後
端面645には小突起646が突設されている。この小
突起646は、移動体62の鉛直壁62bに形成される
凹部629(図15)に嵌挿され、これにより、プリズ
ムホルダ64の移動体62に対する概略位置決めがなさ
れる。
【0054】図14に示すように、レンズ鏡筒66に化
粧管68を取り付けるため、レンズ鏡筒66の外周には
突起114が突設され、化粧管68の前端には該突起1
14をクランプするクランプ部115が設けられてい
る。クランプ部115は、前後方向に延び前端に開口し
たU字溝を持ち、当該U字溝が突起114に係合するよ
う構成されている。従って、化粧管68は、後方に引く
ことによりレンズ鏡筒66から外れ、前方に押し込むこ
とによってレンズ鏡筒66に取り付けられる。
【0055】また、レンズ鏡筒66の後端近傍の外周に
は、目当てゴム68aを取り付けるための係合溝116
が形成されている。目当てゴム68aの開口部には、係
号溝116に係合する係合部117が形成されている。
目当てゴム68aは比較的柔らかいゴムで形成されてい
るため、係合部117を係合溝116にはめ込んで、目
当てゴム68aをレンズ鏡筒66に取り付けることがで
きる。
【0056】なお、鉛直壁62cには、スライドフレー
ム32の案内軸325(図11)を挿通させるための挿
通孔621,622が形成され、鉛直壁62bの右端に
はスライドフレーム32の側壁部321に上方から接す
る当接部623が設けられている。従って、図11に示
すように、移動体62は、スライドフレーム32に対
し、前後方向に移動可能に支持される。
【0057】図15は、プリズムを保持するための構成
を示す斜視図である。図15に示すように、プリズムホ
ルダ64は前端が開口した箱形形状に形成されており、
その内部には、補助プリズム12Rとダハプリズム13
Rが装着される。補助プリズム12Rとダハプリズム1
3Rは、プリズムホルダ64に数カ所形成された接着剤
用開口642に接着剤を流し込むことによってプリズム
ホルダ64に固定される。
【0058】なお、補助プリズム12Rとダハプリズム
13Rの間、及びプリズムホルダ64の前端には、迷光
防止のための第1及び第2遮光板641,643が取り
付けられている。第1及び第2遮光板641,643は
夫々観察すべき光束の通過する部分に開口を有し(第1
の遮光板641の開口は不図示)、該開口の周辺部で迷
光を遮るものである。
【0059】プリズムホルダ64の、ダハプリズム13
Rのダハ面側の側面には、ダハプリズム13Rのダハ面
を拭くため切り欠き201が形成されている。切り欠き
201は、ダハプリズム13Rのダハ面全体を拭くこと
ができるよう、プリズムホルダ64の前端から後端に向
けて延び、プリズムホルダ64の自体の強度を維持する
ため後方ほど幅が狭くなるよう形成されている。このよ
うに構成されているため、ダハプリズム13Rをプリズ
ムホルダ64に組み込んだ後でも、ダハプリズム13R
のダハ面を拭くことが可能となる。
【0060】さらに、プリズムホルダ64を移動体62
に取り付けると、図14に示すように、切り欠き201
は移動体62の鉛直壁62cによって塞がれる。そのた
め、プリズムホルダ64を移動体62に取り付けた後
は、ダハプリズム13Rのダハ面に汚れが付着すること
がない。
【0061】一般に、双眼鏡のような拡大光学系のダハ
プリズムの反射面は、金属蒸着が不要で、且つ反射率を
最大とすることができるよう、ガラス/空気の界面で光
束を全反射するよう構成されている。従って、ダハ面に
指の脂などの汚れが付着すると、全反射の条件を満足し
なくなりちらつきとなって観察される。実施形態の双眼
鏡では、ダハプリズムをプリズムホルダに組み込んだ後
でダハ面を清掃することができるため、ちらつきの発生
を防止することが可能になる。
【0062】図16は、レンズ群を保持するための構成
を示す斜視図である。レンズ鏡筒66には、前方から後
方へ、第2レンズ14R、視野枠16R、及び接眼レン
ズ15Rが装着されている。第2レンズ14Rは第2レ
ンズ枠120に保持される。第2レンズ枠120をレン
ズ鏡筒66に取り付けることによって、接眼レンズ15
Rと視野枠16Rは、レンズ鏡筒66と第2レンズ枠1
20との間で挟まれ位置規制される。
【0063】次に、このように構成された左右の移動ユ
ニットを駆動して焦点調節を行うための構成について説
明する。図17は、双眼鏡1の内部構成を示す断面図で
ある。右のスライドフレーム31には、左の第1レンズ
11Lを保持する第1レンズ枠18、及び前述の右の移
動体62と左右対称に構成された左の移動体61が保持
されている。なお、右の第1レンズ枠19と異なり、左
の第1レンズ枠18は、スライドフレーム31に対して
固定されている。
【0064】左右の移動体61,62からは双眼鏡幅方
向中央部に向けてアーム614,624が延びており、
双眼鏡幅方向中央部には、アーム614,624を光軸
方向に駆動するための焦点調整用駆動機構70が設けら
れている。焦点調整用駆動機構70には、焦点調整用の
操作部材である転輪71が設けられ、転輪71の内部に
は駆動環71aが固定され、駆動環71aの内面には2
つの突起76,77が設けられている。
【0065】また、駆動環71aの内部には、突起7
6,77に係合するねじ溝を有するねじ73が設けられ
ている。図18に焦点調整用駆動機構70の分解斜視図
として示すように、ねじ73は、前後方向に延びる支軸
72により貫通支持されている。ねじ73の先端に設け
られたスライダ74には、中央支持体45の内部に設け
られた案内レール45aに案内されるコーナー部74a
が形成され、コーナー部74aと案内レール45aとの
摺動によって、スライダ74(及びねじ73)は前後方
向に直進移動可能になる。
【0066】中央支持体45の両側面には、左右の移動
体61,62のアーム614,624を左右両側から挿
入するためのスリット45b,45bが形成されてい
る。また、スライダ74には、下方に向けて延びるレバ
ー75が取り付けられる。このレバー75が、スリット
45b,45bから中央支持体45の内部に挿入された
アーム614,624の溝615,625に上方から係
合する。このように、転輪71の回転に伴い、レバー7
5と溝615,625との係合によって、左右の移動体
61,62が前後方向に移動する。
【0067】図17に示す状態では、第1レンズ11
L,11Rと移動ユニット6a,6bとは最も近接した
状態にある。この状態では、移動ユニット6a,6bは
後端部を残して双眼鏡1の外装ケース51,52内に収
納されている。図19に、移動ユニット6a,6bが第
1レンズ11L,11Rから最も離間した状態を示す。
図19に示す状態では、移動ユニット6a,6bの接眼
レンズ15R,15L、化粧環67,68、及び目当て
ゴム67a,68aが双眼鏡1の外装ケース51,52
から後方(観察者側)に突出する。
【0068】実施形態の双眼鏡は、図17に示すように
移動ユニット6a,6bが最も第1レンズ11L,11
Rに近接した状態(収納状態)では観察不能である。こ
のように、接眼光学系を含む移動ユニット6a,6b
が、観察不能状態(収納状態)になるまで第1レンズ1
1L,11Rに近接し得るよう構成されているため、双
眼鏡1は未使用時にそれだけ小型になる。
【0069】なお、支軸72の前方には、視度差調整の
ために第1レンズ枠19を駆動するための羽根部材81
が移動可能に設けられ、中央支持体45から右方に延出
している。この羽根部材81を駆動するための構成につ
いては後述する。
【0070】実施形態の双眼鏡は、双眼鏡の外部からプ
リズムの角度を微調整することによって、光軸のずれを
調整できるよう構成したものである。即ち、図14にお
いて、プリズムホルダ64を移動体62に固定するため
に移動体62に設けられた貫通孔101の直径は、ねじ
103のねじ部よりも所定量大きく構成され、貫通孔1
01におけるねじ103の位置が所定範囲内で調整でき
るよう構成されている。
【0071】ねじ103の位置を貫通孔101内で調整
することによって、鉛直面内(即ち、光軸に直行する面
内)における、プリズムホルダ64の取り付け位置を微
調整することができる。プリズムホルダ64の取り付け
位置の微調整によって、補助プリズム12R及びダハプ
リズム13R(図15)の光軸回りの角度が変化し、こ
れにより光軸のずれ等を調節することが可能になる。
【0072】プリズムホルダ64は、後端面645の対
角線上の2カ所でねじ止めされているため、当該2カ所
においてねじ103の位置を調整すれば、より広範囲の
調整が可能となる。また、ねじ103をドライバ等によ
って操作できるようにするため、ねじ103の後方に位
置するフランジ部110には、工具を挿通する貫通孔1
13が形成されている。
【0073】図20は、双眼鏡の内部構成を示す斜視図
であり、図21は、双眼鏡の接眼部側を示す正面図であ
る。図20及び図21に示すように、化粧管68と目当
てゴム68aを取り外すと、双眼鏡1の外装52とレン
ズ鏡筒66の間の隙間を介して、外部からねじ103が
操作可能となる。即ち、化粧管68と目当てゴム68a
を外すことにより、プリズムホルダ64の鉛直面内にお
ける取り付け角度を微調整することが可能となる。
【0074】実施形態の双眼鏡は、プリズムホルダ64
の鉛直面内における位置の微調整をさらに簡単にするた
め、双眼鏡の下方から工具を挿入し、プリズムホルダ6
4を押すことができるよう構成されている。即ち、図2
2に示すように、移動体62のベース板62a及び底板
41の所定位置には、貫通孔202,203が夫々形成
されており、工具を底板41の貫通孔203、スライド
フレーム32の開口322、移動体62の貫通孔202
を通して、プリズムホルダ64を上方へ押し上げる、あ
るいは左右方向に押して移動させることができる。
【0075】なお、移動体62の貫通孔202は、移動
体62自体の強度が低下することがないよう、L字形状
の鉛直壁62b,62cが交わるコーナー部分の近傍に
形成されている。また、底板41の貫通孔203は、図
23に双眼鏡の底面図として示すように、通常は外装ケ
ース51,52に隠れており、外装ケース51,52を
取り外すことにより、(貫通孔203からの)工具の挿
入が可能になる。
【0076】以上のように構成されているため、図20
に示すように化粧管68と目当てゴム68aを取り外し
てドライバでねじ112を緩め、図22に示すように貫
通孔203から工具を挿通してプリズムホルダ64を上
方に押すことによって、プリズムホルダ64の位置の微
調整を簡単に行うことができる。
【0077】なお、底板41の貫通孔203に対する移
動体61,62の貫通孔202の位置は、焦点調整及び
眼幅調整によって前後方向及び左右方向に変化する。実
施形態の双眼鏡は、眼幅を一杯に広げ、且つ0ディオプ
ターの眼で無限遠物体に焦点が合う状態で、底板41の
貫通孔203が移動体62の貫通孔202に対応するよ
う構成されている。一般に、光学系の検査は、0ディオ
プターの眼で無限遠物体に焦点が合う状態で行われるた
め、検査をしながらプリズムホルダ64の鉛直面内にお
ける位置の微調整を行うことができる。
【0078】次に、視度差調整のための構成について説
明する。実施形態の双眼鏡1は、図24に示すように、
双眼鏡1下面の幅方向中央部に円板形状の視度差調整つ
まみ90を備えている。この視度差調整つまみ90は、
光軸と直交する軸の回りで回転操作されるよう構成され
ている。視度差調整つまみ90の表面には、「・」
「+」「−」などの記号及び放射状に設けられたローレ
ットが突出形成されており、「・」「+」「−」等の記
号及びローレットと指とのグリップにより、視度差調整
つまみ90を回転操作することができる。
【0079】また、実施形態の双眼鏡1は、左側の対物
光学系の第1レンズ11L(図2)を固定し、右側の対
物光学系の第1レンズ11R(図2)を前述の羽根部材
81(図11)により光軸方向に移動することによっ
て、視度差調整を行うよう構成されている。
【0080】図25は、視度差調整つまみ90の回転に
より羽根部材81を移動させる視度差調整用駆動機構8
0を下方から見た斜視図である。視度差調整つまみ90
の回転を羽根部材81の直進運動に変換するため、視度
差調整つまみ90の上部には、視度差調整つまみ90の
回転中心に対し所定量偏心して駆動ピン91が立設され
ている。そして、この駆動ピン91に係合する凹部を有
する駆動部材83が、羽根部材81と一体的に軸72に
沿って移動可能に設けられている。
【0081】図26は、視度差調整つまみ90の回転操
作による駆動部材83の動作を示す図である。なお、図
26では、分かり易くするため、駆動部材83と視度差
調整つまみ90を真下から見た状態で別々に示す。図2
6(a)に示すように、視度差調整つまみ90が基準位
置にセットされている状態では、駆動ピン91は視度差
調整つまみ90の回転中心に対し横方向(双眼鏡幅方
向)に並んだ状態にある。
【0082】図26(a)の状態から、図26(b)に
示すように視度差調整つまみ90を時計回りに回転させ
ると、駆動ピン91は視度差調整つまみ90の回転中心
よりも前方に移動し、駆動部材83を前進させる。即
ち、羽根部材81を前方に移動させる。また、図26
(c)に示すように、視度差調整つまみ90を反時計回
りに回転させると、駆動ピン91は視度差調整つまみ9
0の回転中心よりも後方に移動し、駆動部材83を後退
させる。即ち、羽根部材81を後方に移動させる。この
ようにして、視度差調整つまみ90の回転操作による視
度差調整が行われる。
【0083】最後に、本発明の特徴部分と実施形態との
関係について説明する。図5に示すように、案内ピン4
13(415)のねじ部413b(415b)の下端部
をねじ孔121,122に螺合させることにより、ねじ
部413b(415b)の上部がカラー125(12
6)を介して案内溝310a(320a)に係合し、頭
部413a(415a)がワッシャ123(124)を
介してスライドフレーム31(32)上面に当接する。
このように構成することによって、スライドフレーム3
1(32)は底板41と案内ピン413(415)によ
って上下方向に挟まれ、従って底板41とスライドフレ
ーム31(32)との上下方向のがたが除去される。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の双眼鏡
は、可動フレームを双眼鏡の幅方向に移動案内するため
の案内ピンを利用して、可動フレームの支持部材に対す
る上下方向の位置規制を行うよう構成したため、簡単な
構成で、眼幅調整の際のケーシングの移動のがたつきを
抑えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の双眼鏡の斜視図である。
【図2】図1の双眼鏡の光学系を示す図である。
【図3】図1の双眼鏡の分解斜視図である。
【図4】スライドフレームと底板を示す斜視図である。
【図5】ピンの取付部を示す断面図である。
【図6】ピンの別の例を示す断面図である。
【図7】スライドフレームを底板に取り付けた状態を示
す斜視図である。
【図8】スライドフレームのスライド動作を示す斜視図
である。
【図9】スライドフレームへの外装ケースの取付構造を
示す斜視図である。
【図10】左右の鏡体のスライド動作を示す断面図であ
る。
【図11】移動ユニットの構造を示す斜視図である。
【図12】第1レンズ枠を示す斜視図である。
【図13】第1レンズ枠の当接ピンを示す図である。
【図14】移動ユニットの構造を示す斜視図である。
【図15】プリズムホルダと各プリズムを示す斜視図で
ある。
【図16】レンズホルダと各レンズを示す斜視図であ
る。
【図17】双眼鏡の内部構造を示す平面図である。
【図18】焦点調整機構を示す分解斜視図である。
【図19】双眼鏡の内部構造を示す平面図である。
【図20】双眼鏡の内部構造を示す斜視図である。
【図21】双眼鏡の接眼側を示す図である。
【図22】プリズムホルダの微調整のための構成を示す
分解斜視図である。
【図23】双眼鏡の底面図である。
【図24】視度調整つまみを示す斜視図である。
【図25】視度調整機構を示す斜視図である。
【図26】視度差調整による羽根部材の動作を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 双眼鏡 11L,11R 第1レンズ 12L,12R 補助プリズム 13L,13R ダハプリズム 14L,14R 第2レンズ 15L,15R 接眼レンズ 21,22 鏡体 31,32 スライドフレーム 36 ピニオン 41 底板(支持部材) 413,414,415,416 案内ピン 51,52 外装ケース 61,62 移動体 121,122 ねじ孔 123,124 ワッシャ 125,126 カラー 131,132 案内ピン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の望遠光学系を支持する左右一対の
    可動フレームと、該可動フレームを双眼鏡の幅方向に移
    動可能に保持する支持部材と、を備え、 前記可動フレームの所定箇所に、双眼鏡の幅方向に延び
    る案内溝を形成し、 前記案内溝を貫通させた案内ピンを、前記支持部材に固
    定し、 前記案内ピンの一部が前記可動フレームの表面に当接す
    ることにより、前記可動フレームの前記支持部材に対す
    る上下方向の位置規制を行うこと、を特徴とする双眼
    鏡。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は板部材であること、を特
    徴とする請求項1に記載の双眼鏡。
  3. 【請求項3】 前記案内ピンは頭部とねじ部からなるね
    じ部材であり、 前記支持部材には、前記ねじ部が螺合する雌ねじが形成
    されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の
    双眼鏡。
  4. 【請求項4】 前記ねじ部を前記雌ねじに螺合させるこ
    とにより、前記頭部が前記可動フレームの表面に当接
    し、前記可動フレームの前記支持部材に対する上下方向
    の位置規制を行うこと、を特徴とする請求項3に記載の
    双眼鏡。
  5. 【請求項5】 前記頭部は、ワッシャを介して前記可動
    フレームの表面に当接すること、を特徴とする請求項4
    に記載の双眼鏡。
  6. 【請求項6】 前記ねじ部は、カラーを介して前記案内
    溝と係合すること、を特徴とする請求項3から5のいず
    れかに記載の双眼鏡。
  7. 【請求項7】 前記ねじ部を前記雌ねじに螺合させた状
    態で固着することにより、前記案内ピンを前記支持部材
    に固定すること、を特徴とする請求項3から6のいずれ
    かに記載の双眼鏡。
  8. 【請求項8】 前記案内ピンは頭部と軸部からリベット
    部材であり、 前記支持部材には、前記軸部が嵌合する孔が形成されて
    いること、を特徴とする請求項1又は2に記載の双眼
    鏡。
  9. 【請求項9】 前記軸部は前記孔を貫通し、且つ貫通し
    た側でかしめられていること、を特徴とする請求項8に
    記載の双眼鏡。
  10. 【請求項10】 前記頭部が前記可動フレームの表面に
    当接し、前記可動フレームの前記支持部材に対する上下
    方向の位置規制を行うこと、を特徴とする請求項9に記
    載の双眼鏡。
  11. 【請求項11】 前記支持部材は板部材であり、前記案
    内ピンは前記板部材の四隅のいずれかに設けられるこ
    と、を特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の
    双眼鏡。
  12. 【請求項12】 前記案内ピンは前記板部材の前端の二
    隅に設けられること、を特徴とする請求項11に記載の
    双眼鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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