JPH10123293A - 化学除染方法およびその装置 - Google Patents

化学除染方法およびその装置

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JPH10123293A
JPH10123293A JP27602396A JP27602396A JPH10123293A JP H10123293 A JPH10123293 A JP H10123293A JP 27602396 A JP27602396 A JP 27602396A JP 27602396 A JP27602396 A JP 27602396A JP H10123293 A JPH10123293 A JP H10123293A
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JP
Japan
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decontamination
reducing agent
chemical
oxide film
organic acid
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JP27602396A
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Riyouta Takahashi
陵太 高橋
Hitoshi Sakai
仁志 酒井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐腐食性の低い材料の腐食を抑制し、かつ酸
化皮膜に対する還元溶解速度を増大させて従来と同程度
以上の除染性能を保持し、さらに二次廃棄物量の減容が
可能な化学除染方法とその装置を提供する。 【解決手段】 本発明の方法では、除染対象物上の酸化
皮膜を還元溶解する工程において、還元剤として有機酸
とその塩との混合物を使用し、水溶液系の水素イオン濃
度を抑制しながら還元溶解を行なう。また本発明の装置
は、除染対象物を含みヒーター、pH測定計等を具備し
た除染ループと、除染ループに還元剤等を注入する薬注
ポンプと、イオン交換樹脂塔を含む金属イオン回収ルー
プと、電解槽および/または紫外線照射セルを含む還元
剤分解ループと、除染液を各ループに循環させる循環ポ
ンプと、除染液が循環するループを切り替える複数の開
閉バルブとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学除染方法およ
びその装置に係わり、特に発電施設に設置された機器に
付着した汚染物質を含む金属酸化物およびスケールを化
学的に除染するための方法、およびその方法に用いる装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、原子力発電所のような発電施
設の機器に付着した汚染物質を含む金属酸化物(例えば
鉄の酸化物)やスケールを溶解除去する化学除染方法に
おいては、キレート剤であるEDTAや還元性を有する
有機酸の混合物の水溶液が使用されている。化学除染で
の金属酸化物の溶解は、還元剤により金属酸化物が還元
され、水溶液系に溶出した金属イオンが、キレート剤と
錯体を形成して水溶液中に溶存するというメカニズムに
よって生起し、有機酸による効果としては、有機酸から
放出される水素イオンによる金属酸化物の酸溶解が知ら
れている。
【0003】近年では、ステンレス鋼などのクロムの酸
化物を含む酸化皮膜に対して、ジカルボン酸であるシュ
ウ酸を還元剤として用い、さらに過マンガン酸塩を酸化
剤として化学除染を行なうことにより、二次廃棄物量を
先行技術の1/3から1/6にまで減容することが可能
になっている。これは、還元剤であるシュウ酸が二酸化
炭素にまで分解されるため、除染後に発生する二次廃棄
物は、酸化皮膜から溶出した金属イオンおよび放射性核
種と、酸化剤である過マンガン酸イオンの分解による2
価マンガンイオンをそれぞれ吸着捕集したイオン交換樹
脂のみであり、除染後除染液はイオン交換水に近い状態
で排出することができるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな化学除染方法においては、還元剤として用いられる
有機酸や、酸化剤として用いられる過マンガン酸イオン
が溶存している水溶液(除染液)中では、高い水素イオ
ン濃度が維持されているため、耐腐食性の低い材料は除
染液中で腐食され、除染対象物の母材からも金属イオン
が溶出し、二次廃棄物量が増大するという問題があっ
た。例えば、従来から化学除染に用いられるシュウ酸水
溶液(濃度約2mol/m3 )においては、pHが約 3と比較
的水素イオン濃度が高いので、この水溶液中で母材であ
る炭素鋼の腐食が生じていた。
【0005】この問題に対処するため、水素イオン濃度
を低くした(すなわちpHが高い)除染液を使用するこ
とも考えられるが、このような除染液では酸化皮膜の溶
解速度が小さくなり、除染性能が減少するという問題が
あった。。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、除染液の水素イオン濃度を低くすることで、耐腐
食性の低い材料の腐食を抑制し、かつ酸化皮膜に対する
還元溶解速度を増大させて従来と同程度以上の除染性能
を保持することができ、さらに二次廃棄物量の減容が可
能な化学除染方法、および化学除染装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の化学除染方法
は、除染対象物上の汚染物質を含む酸化皮膜を、還元剤
により還元し水溶液中に溶解させる還元溶解工程と、前
記還元溶解工程で溶出した金属イオンを回収する回収工
程と、前記還元剤の過剰量を分解する還元剤分解工程
と、酸化剤により前記酸化皮膜を酸化する酸化処理工程
とを備えた化学除染方法において、前記還元溶解工程に
おいて、還元剤として、還元性の有機酸とその塩との混
合物を使用し、これらの水溶液中の水素イオン濃度を抑
制しながら還元溶解を行なうことを特徴とする。
【0008】また、本発明の化学除染装置は、除染対象
物を含み、ヒーター、pH測定計および導電率測定計を
それぞれ具備した除染ループと、この除染ループに還元
剤または酸化剤を注入する薬注ポンプと、イオン交換樹
脂塔を含む金属イオン回収ループと、電解槽および/ま
たは紫外線照射セルを含む還元剤分解ループと、除染液
を各ループに送り出し循環させる循環ポンプと、前記除
染液が流動循環するループを切り替える複数の開閉バル
ブとを備えたことを特徴とする。
【0009】本発明における化学除染の原理を、以下に
示す。
【0010】本発明の化学除染方法においては、還元剤
の水溶液として、還元性の有機酸とその塩とを混合した
水素イオン濃度の低い水溶液を使用し、還元性を有する
有機酸イオンにより、除染対象物上の汚染物質を含む酸
化皮膜を還元して溶解する。還元性の有機酸と有機酸塩
としては、シュウ酸と、その塩であるシュウ酸ナトリウ
ム、シュウ酸カリウム、シュウ酸アンモニウム、シュウ
酸鉄等との組合わせが使用される。
【0011】このような有機酸とその塩とを含む水素イ
オン濃度が低い(pHが高い)水溶液では、炭素鋼等の
腐食を抑えることができるが、酸化皮膜の還元溶解速度
も低くなるので、本発明では、シュウ酸イオンのような
有機酸イオンの還元性を高めるために、環状へテロ化合
物を添加することが望ましい。ここで、環状へテロ化合
物としては、クラウンエーテルやクリプタンドが例示さ
れ、メタノールのような有機溶媒に溶解させた状態で除
染液に添加される。
【0012】このような環状へテロ化合物の添加によ
り、この化合物が、シュウ酸塩におけるシュウ酸イオン
のカウンターカチオンであるナトリウムイオンまたはカ
リウムイオンと錯体を形成するため、シュウ酸イオンが
本来のカウンターカチオンとイオンペアを形成すること
ができなくなる。そして、シュウ酸イオンが、シュウ酸
塩のカウンターカチオンを取り込んだ環状へテロ化合物
錯体とイオンペアを形成し、その結果シュウ酸イオンが
不安定化し、還元性が増大する。
【0013】本発明において、還元剤の水溶液として、
シュウ酸とシュウ酸塩との混合物の水溶液を使用するこ
とで、同濃度のシュウ酸水溶液と比較して、酸による腐
食量を低減できることが、環状ヘテロ化合物であるクラ
ウンエーテルとして、1,4,7,10,13,16−へキサオキソシ
クロオクタン(慣用名:18-クラウン-6、以下18C6 と略
称する)を、シュウ酸塩としてシュウ酸ナトリウム((
C00Na) 2 )をそれぞれ用いた、以下の実験により
確かめられた。
【0014】すなわち、18C6 を4.4mol/m3 のモル濃度
で含む2.2mol/m3 のモル濃度のシュウ酸ナトリウム水溶
液のpHは6.8 であり、同濃度(2.2mol/m3 )のシュウ
酸水溶液のpH 3に比べて高くなっている。炭素鋼であ
る STS42を、18C6 を4.4mol/m3 で含む2.2mol/m3 のシ
ュウ酸ナトリウム水溶液と、濃度2.2mol/m3 のシュウ酸
水溶液に、それぞれ95℃において浸潰したときの腐食量
を、表1に示す。
【0015】
【表1】 表1からわかるように、CORD法に用いられている2.
2mol/m3 のシュウ酸水溶液(95℃) では、 STS42(母
材)の腐食量が、4.00×10-7kg/m2 h と大きいのに対し
て、18C6 を4.4mol/m3 のモル濃度で含む2.2mol/m3
シュウ酸ナトリウム水溶液では、 STS42の腐食が1/10程
度に抑制されている。
【0016】また、酸化皮膜の還元溶解速度は、2.2mol
/m3 のシュウ酸水溶液の場合が最も大きく、次いで18C
6 を4.4mol/m3 で含む2.2mol/m3 のシュウ酸ナトリウム
水溶液、2.2mol/m3 のシュウ酸ナトリウム水溶液の順で
あった。
【0017】2.2mol/m3 (COOH)2 >2.2mol/m3 (
C00Na)2 +4.4mol/m3 18C6>2.2mol/m3 (CO
0Na)2 次に、シュウ酸/シュウ酸塩のモル比を変え、さらにイ
ンヒビターとして尿酸化合物を添加した除染剤水溶液に
おいて、酸化皮膜の還元溶解速度と炭素鋼の腐食速度を
それぞれ測定した。測定結果を表2に示す。
【0018】
【表2】 表2から、シュウ酸/シュウ酸塩系の水溶液では、シュ
ウ酸塩に対するシュウ酸のモル比が大きくなるにしたが
って、酸化皮膜の還元溶解速度および炭素鋼の腐食速度
がそれぞれ増大するが、シュウ酸塩を含まないシュウ酸
のみの水溶液に比較して、炭素鋼の腐食速度は1/3 程度
にまで抑制されていることがわかる。また、全シュウ酸
イオン濃度を大きくすることによって、2.2mol/m3 のシ
ュウ酸水溶液を用いる標準CORD法と、同程度の酸化
皮膜溶解速度を維持することができることがわかる。
【0019】このように本発明の方法においては、還元
剤としてシュウ酸のような還元性の有機酸とその塩との
混合物を使用し、除染液の水素イオン濃度を低くするこ
とで、炭素鋼のような耐腐食性の低い母材の腐食を抑制
しながら、除染対象物上の酸化皮膜を溶解除去すること
ができるうえに、除染液に環状へテロ化合物を添加する
ことで、酸化皮膜に対する還元溶解速度を増大させて、
従来と同程度以上の除染性能を保持することができる。
【0020】さらに、除染液中における水素イオン、遊
離の有機酸、金属イオンのような各化学種の濃度を調整
することで、除染対象物の母材の腐食速度を調整し、異
なる金属が含まれる系を一括して連続的に除染すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0022】図1は、本発明の化学除染方法の一実施例
のフローを示している。
【0023】このフロー図では、まず還元溶解工程にお
いて、除染対象物上の酸化皮膜を、還元剤である有機酸
/有機酸(例えば、シュウ酸/シュウ酸塩)により還元
して溶解させ、溶解に伴って除染剤水溶液(除染液)中
に溶出してくる鉄、コバルト、ニッケル等の金属イオン
を、イオン交換樹脂等により回収する。次いで、還元剤
の分解処理工程において、還元溶解に使用し除染液中に
溶存している過剰な還元剤を、紫外線照射、紫外線照射
と過酸化水素またはオゾンとの組合わせ、電気分解等に
より分解処理する。次に、酸化皮膜の酸化処理工程で、
酸化皮膜の還元溶解後、除染対象物上に残留するクロム
成分を含む酸化皮膜を、酸化剤(例えば、過マンガン酸
イオンまたは4価のセリウムイオンを含む化学種)によ
り酸化処理する。次いで、酸化剤の分解処理工程におい
て、酸化皮膜の酸化処理に使用した酸化剤の過剰量を、
前記した有機酸/有機酸のような還元剤を添加して分解
した後、再び還元溶解工程において、前記還元剤をさら
に添加して、酸化処理された酸化皮膜を還元溶解する。
このとき、先の還元溶解工程においてと同様に、還元溶
解に伴って溶出してくる金属イオンを、イオン交換樹脂
等により回収する。以上の工程を、除染対象物上の酸化
皮膜が完全に溶解除去されるまで繰り返す。
【0024】次に、本発明の化学除染方法を、発電施設
の解体前実機に適用する実施例を示す。
【0025】この実施例においては、除染対象物(機
器)を含む除染系統内に水を満たしこの水を昇温した
後、還元剤である有機酸/有機酸塩を除染系統に導入
し、還元剤水溶液をヒーターで所定の温度に昇温すると
ともに、ポンプにより除染系統内に循環させる。そし
て、酸またはアルカリの注入により除染液(除染剤水溶
液)のpHを任意の値に制御し、除染対象物上の放射能
を含む酸化皮膜を還元溶解する。
【0026】このとき除染液のpHが変化するので、p
H計等で液のpHを測定し、有機酸塩またはアルカリの
注入により、除染系統内を循環する除染液のpHが一定
になるように制御する。除染液に含まれる還元剤である
有機酸/有機酸塩により、除染対象物上の酸化皮膜が還
元溶解される。
【0027】酸化皮膜の還元溶解により除染液中に溶出
してくる金属イオンは、イオン交換樹脂(陽イオン交換
樹脂)塔の通過により、イオン交換樹脂中に捕集回収さ
れる。酸化皮膜の還元溶解途中に除染液のサンプリング
を行なって、溶出する金属イオン濃度をチェックし、検
出限界値以下に到達した時点で有機酸/有機酸塩による
還元溶解を停止し、次の除染段階に移行する。
【0028】次いで、除染液の流動を、紫外線照射器を
含む分解系統に切り替え、除染液に紫外線を照射するこ
とにより、液中に含まれる還元剤である有機酸または有
機酸イオンを、CO2 にまで分解して除去する。そし
て、この系統内を流れる除染液をサンプリングしてTO
Cの測定を行い、検出限界値に到達した時点で有機酸等
の分解を停止する。
【0029】次に、再び除染対象物を含む除染系統に除
染液が流れるように切り替えた後、所定の濃度になるま
で酸化剤を注入し、さらに液を昇温、循環させる。この
とき、除染液中に残留している還元剤は、注入された酸
化剤により酸化分解される。また、この酸化剤により、
還元溶解後の除染対象物上に残留した酸化皮膜を酸化処
理する。酸化処理終了後、添加した酸化剤と反応する化
学当量の還元剤を加えて、、除染液に溶存している酸化
剤を分解し、さらに酸化剤分解に伴って発生する金属イ
オンを、イオン交換樹脂を通過させて回収する。次い
で、さらに還元剤として有機酸/有機酸塩を注入して、
酸化処理された酸化皮膜の還元溶解を行ない、同時に除
染液中に溶出してくる金属イオンをイオン交換樹脂によ
り捕集回収する。
【0030】次に、本発明の化学除染装置の実施例につ
いて説明する。
【0031】実施例の化学除染装置は、図2に示すよう
に、除染対象物1を含み、ヒーター2、pH計3および
導電率計4をそれぞれ備えた除染ループと、この除染系
統に薬剤を注入する薬注ポンプ5と、冷却器6およびイ
オン交換樹脂塔7をそれぞれ含む金属イオン回収ループ
と、電解セル8および紫外線照射セル9をそれぞれ含
み、オゾン発生器10を備えた還元剤分解ループと、除
染液を送り出し循環させる循環ポンプ11とから構成さ
れる。なお、図中、符号12〜24は、それぞれ開閉自
在なバルブを示している。
【0032】このような装置を使用し、以下に示すよう
にして、異種金属を含む系統の化学除染を行なう。な
お、還元剤としては、シュウ酸とシュウ酸塩(シュウ酸
ナトリウム)との1:3(モル比)混合物を用い、環状
へテロ化合物である18C6 をこのような還元剤と併用す
るものとする。また、図2〜図4および図6において
は、バルブの開閉状態を白抜き(開放)と黒塗り(閉
止)でそれぞれ示した。
【0033】まず、図2に示すように、バルブ13、1
4、15をそれぞれ開き、バルブ16〜24をそれぞれ
閉じて、除染対象物1を含む除染系統の閉ループ(除染
ループ)を形成した後、バルブ12を開き、除染対象物
1を含む除染ループ内に、薬注ポンプ5から水を導入
し、ヒータ−2により所定の温度に昇温しつつ循環ポン
プ11により除染ループ内に循環させる。そして、還元
剤であるシュウ酸およびシュウ酸ナトリウムを、全シュ
ウ酸イオン濃度が 3〜 5mmol/m3 になるように、薬注ポ
ンプ5から除染ループ内に注入する。なおこのとき、シ
ュウ酸ナトリウムの導入によりpHが高くなり、除染対
象物1上の酸化皮膜の還元溶解速度が小さくなるので、
添加したシュウ酸ナトリウムに対して 2倍量の18C6 を
薬注ポンプ5に投入し、さらに有機溶媒であるメタノ一
ルを添加して18C6 を溶解させる。バルブ12を開き、
溶解した18C6 を含む還元剤の水溶液を、除染対象物1
を含む除染ループ内に薬注ポンプ5から導入し、この除
染液を、ヒータ−2により所定の温度に昇温しつつ循環
ポンプ11により除染ループ内に循環させ、還元剤であ
るシュウ酸/シュウ酸ナトリウム混合物により、除染対
象物1上の酸化皮膜を還元溶解する。このとき、酸化皮
膜および炭素鋼などの母材が除染液に溶解し、除染液の
pHが高くなるので、除染ループ内に設置されたpH計
3により除染液のpHを監視し、pHが高くなった場合
は、酸または酸の水溶液を薬注ポンプ5から添加し、除
染液のpHを 2.8〜 3.3に維持する。なお、pH調整の
ために添加する酸または酸の水溶液としては、シュウ酸
等の有機酸が用いられ、また、pHの微調整のために、
アルカリの水溶液を薬注ポンプ5から少量添加すること
もできる。さらに、除染液のpH制御においては、定期
的にイオン交換樹脂塔7を通過させ、除染液に溶出した
金属イオンを捕集回収する方法を採ることもできる。
【0034】そして、このようなpH制御された酸化皮
膜の還元溶解工程において、図3に示すように、一時的
にバルブ16、17、18をそれぞれ開いて、除染液を
イオン交換樹脂塔7に通し、還元溶解した酸化皮膜およ
び炭素鋼母材から溶出してくる金属イオンを、イオン交
換樹脂に吸着回収させる。
【0035】次いで、循環している除染液中に含まれる
放射能量が、検出限界値以下に達したとき、還元剤の分
解を開始する。すなわち、図4に示すように、バルブ1
6〜22をそれぞれ開き、バルブ13、14、15をそ
れぞれ閉じ、除染液が、イオン交換樹脂塔7を含む金属
イオン回収ループ、および電解セル8と紫外線照射セル
9とを含む還元剤分解ループ内を流れるようにする。こ
れらのループにおいて、除染液は循環ポンプ11により
送り出され、バルブ17を経由して冷却器6で温度を下
げられた後、イオン交換樹脂塔7に送られる。そして、
イオン交換樹脂塔7を通過し、除染液に含まれる金属イ
オンが吸着除去された後、バルブ22を経て電解セル8
に導入される。電解セル8では、除染液に含まれる有機
化合物およびアニオン性有機化合物が、参照電極に対し
て電位を制御されたアノ一ド上において、CO2 などの
低分子にまで分解される。
【0036】図5は、電解セル8内部を示しており、A
g/AgCl参照電極25に対して-0.5V以下に電位が
制御されている白金製またはチタン製のアノ一ド26上
において、除染液中の有機化合物が、低分子有機化合物
を経てCO2 にまで分解される。なお、図中符号27は
カソードを示し、28はポテンショスタットを示してい
る。また、白金製またはチタン製のアノ一ドに代わっ
て、白金メッキを施したチタン製アノ一ドを用いること
もできる。
【0037】除染液は電解セル8内で電解された後、バ
ルブ21、20を経て紫外線照射セル9に導入され、セ
ル内で紫外線により、液中に溶存残留している有機化合
物がCO2 にまで分解される。なおこのとき、有機化合
物の分解を促進するために、除染液中に酸化性物質を添
加することができる。添加する酸化性物質としては、過
酸化水素および/またはオゾンを使用することができ
る。過酸化水素を使用する場合には、薬注ポンプ5から
過酸化水素水を注入して過酸化水素濃度を調整する。さ
らに、オゾンを使用する場合には、バルブ24を開い
て、オゾン発生器10から還元剤分解ループ内を循環す
る除染液に、0.01kg/h以上(供給酸素 1dm3/min) の流
量でオゾンを注入する。こうして、紫外線照射と過酸化
水素およびオゾンの併用により、除染液に含まれるシュ
ウ酸イオンのような有機化合物は、CO2 に分解され
る。
【0038】次いで、酸化剤を薬注ポンプ5から除染ル
ープ内に注入し、除染対象物1上に残留したクロム成分
を含む酸化皮膜を酸化処理する。この工程では、除染液
中のシュウ酸イオンのような有機化合物を分解処理した
後、再びバルブ13、14、15をそれぞれ開き、バル
ブ16〜24をそれぞれ閉じて、除染対象物1を含む除
染ループを形成し、バルブ12を開き、除染ループ内
に、薬注ポンプ5から酸化剤である過マンガン酸塩の水
溶液を導入し、ヒータ−2で所定の温度に昇温しつつ循
環ポンプ11により除染ループ内に循環させる。なお、
過マンガン酸塩としては、過マンガン酸カリウム、過マ
ンガン酸リチウム、過マンガン酸ナトリウム、過マンガ
ン酸セシウム、過マンガン酸銀、過マンガン酸バリウ
ム、過マンガン酸カルシウム等を使用することができ
る。また、除染ループ内の全過マンガン酸イオン濃度の
調整は、除染ループに組み込まれている導電率計4によ
り除染液の導電率を測定することにより行なう。
【0039】こうして、除染対象物1上のクロム成分を
含む酸化皮膜を酸化処理した後、還元剤であるシュウ酸
/シュウ酸ナトリウムを添加して、除染液に含まれる過
剰の過マンガン酸成分を還元して分解し、しかる後除染
液に溶存する2価マンガンイオンをイオン交換樹脂によ
り吸着回収する。それには、バルブ13を閉じるととも
にバルブ16〜18をそれぞれ開き、冷却器6およびイ
オン交換樹脂塔7を含む金属イオン回収ループに除染液
を流す。除染液は、冷却器6により冷却された後イオン
交換樹脂塔7を通過し、除染液に含まれる2価マンガン
イオンが吸着除去される。
【0040】次に、バルブ16〜18をそれぞれ閉じ、
バルブ13を開いて、再び除染ループに除染液を流す。
除染液は、循環ポンプ11によりヒータ−2に送られ、
ここで所定の温度まで昇温された後、除染ループ内を循
環する。このとき、除染液には溶存化学種は含まれず、
イオン交換水の状態になっている。次いで、還元剤であ
るシュウ酸およびシュウ酸ナトリウムを、薬注ポンプ5
から除染ループ内に注入し、除染対象物1上の酸化処理
された酸化皮膜を還元溶解する。
【0041】そして、除染ループ内を循環する除染液に
含まれる放射能量が、検出限界値以下に到達したとき、
図4に示したように、バルブ16〜22をそれぞれ開
き、バルブ13〜15をそれぞれ閉じて、除染液が、イ
オン交換樹脂塔7を含む金属イオン回収ループ、および
電解セル8と紫外線照射セル9とを含む還元剤分解ルー
プ内に流れるように切り替え、還元剤の分解を開始す
る。この工程では、除染液は循環ポンプ11により送り
出され、バルブ17を経由し冷却器6で温度が下げられ
た後イオン交換樹脂塔7に送られ、ここで除染液に含ま
れる金属イオンが吸着回収される。そして、バルブ22
を経て電解セル8に導入され、次いで紫外線照射セル9
に導入される。電解セル8においては、除染液に含まれ
る有機化合物およびアニオン性の有機化合物が、参照電
極に対して電位を制御されたアノ一ド上で、CO2 など
の低分子に分解され、さらに除染液中に溶存残留してい
る有機化合物が、紫外線照射セル9において、紫外線に
よりCO2 にまで分解される。なおこのとき、有機化合
物の分解を促進させるために、前記したように、除染液
中に過酸化水素やオゾンのような酸化性物質を添加する
ことができる。こうして、紫外線照射と過酸化水素およ
びオゾンの併用により、除染液に含まれるシュウ酸イオ
ンのような有機化合物は、CO2 に分解される。
【0042】以上説明したように、還元剤による除染対
象物1上の酸化皮膜の還元溶解、除染液中における過剰
還元剤の電解と紫外線照射による分解、さらに過酸化水
素および/またはオゾンによる分解、除染液に含まれる
金属イオンおよび放射能の回収除去、酸化剤による除染
対象物1上に残留した酸化皮膜の酸化処理、除染液中に
残留した過剰酸化剤の還元剤による分解、酸化剤分解に
伴う除染液中の2価マンガンイオン等の除去、酸化処理
した酸化皮膜の還元剤による還元溶解、除染液中におけ
る過剰還元剤の電解と紫外線照射による分解、さらに過
酸化水素および/またはオゾンによる分解の各工程を繰
り返すことで、除染対象物1上の酸化皮膜は完全に除去
される。また、各除染ステップの最終段階である過剰還
元剤の電解および紫外線照射による分解等を経た除染液
中には、溶存化学種はなく、イオン交換水に近い状態に
まで浄化されているので、バルブ23を開き、浄化され
た除染廃液を除染系統外に排出することができる。
【0043】なお、以上の実施例では、除染液中の溶出
金属イオンをイオン交換樹脂により吸着回収する例につ
いて説明したが、以下に示すように、電解装置を使用し
て除染液中の溶出金属イオンを電析回収することで、除
染液の浄化とpH制御を同時に行なうこともできる。
【0044】この実施例では、図6に示すように、バル
ブ13、14、21、22をそれぞれ開き、15〜20
および23、24はそれぞれ閉じた状態で、薬注ポンプ
5から、除染対象物1を含む除染ループ内に水を導入
し、ヒータ−2および循環ポンプ11により昇温した水
を除染ループ内に循環させる。そして、還元剤であるシ
ュウ酸/シュウ酸ナトリウム混合物を、薬注ポンプ5か
ら除染ループ内に注入する。このとき、シュウ酸イオン
により還元溶解された酸化皮膜からの金属イオンが、除
染液に溶出して液のpHを上昇させるので、除染液中に
溶出してくる金属イオンを調整することにより、除染液
のpHを制御することができる。
【0045】すなわち、バルブ22から電解セル8に導
入された除染液を、電解セル8内で定電流電解し、除染
液中の溶出金属イオンを電析回収する。このとき、電解
セル8のカソードの電位を、参照電極であるAg/ Ag
Cl電極に対して-0.5V以下に制御すると、除染液に溶
存している鉄、コバルト、ニッケルの各金属イオンはす
べてカソード上に電析回収されるが、シュウ酸塩のカウ
ンターアニオンであるアルカリ金属イオンおよびアンモ
ニウムイオンは、このカソードにより電析回収されな
い。こうして、除染対象物1上の酸化皮膜の還元溶解に
より溶出する金属イオンを、効率的に電析回収すること
ができる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、化学除染剤として還元性を有する有機酸と有
機酸塩との混合物を用いることにより、除染水溶液系の
水素イオン濃度を減少させ、炭素鋼のような耐腐食性の
低い母材の腐食を低減することができる。また、有機酸
とともに有機酸塩を除染水溶液系に加えている分だけ、
二次廃棄物量は増加するが、腐食の低減により、除染対
象物の母材から溶出してくる金属イオン量が減少するた
め、結果的に二次廃棄物量を減少させ、処理に要するイ
オン交換樹脂を減容することができる。
【0047】また、水と有機溶媒との混合液系におい
て、還元剤である有機酸および有機酸塩とともに、環状
ヘテロ化合物が併用されているので、除染水溶液系にお
ける水素イオン濃度が減少し、耐腐食性の低い母材に対
する腐食が抑制されるうえに、還元剤の反応性が向上す
るため、従来と同様に除染対象物上の酸化皮膜を溶解除
去することができる。さらに、除染水溶液系に添加する
環状ヘテロ化合物および有機溶媒は、還元剤である有機
酸等と同様に、電解、紫外線照射、および過酸化水素、
オゾン等の添加により、容易にCO2 にまで分解するこ
とができるため、除染終了後における最終的な除染廃液
は、ほとんどイオン交換水に近い廃液として系外に排出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化学除染方法の一実施例を示すフロー
図。
【図2】本発明の化学除染装置の一実施例を模式的に示
す図。(酸化皮膜の還元溶解工程を表わす。)
【図3】本発明の実施例において、化学除染装置を溶出
金属イオンの回収工程に適用した図。
【図4】本発明の実施例において、化学除染装置を還元
剤の分解工程に適用した図。
【図5】還元剤の分解に使用する電解セル内部を概略的
に示す図。
【図6】化学除染装置により溶出金属イオンの回収を行
なう別の実施例を示す図。
【符号の説明】
1………除染対象物 2………ヒーター 3………pH計 5………薬注ポンプ 7………イオン交換樹脂塔 8………電解セル 9………紫外線照射セル 11………循環ポンプ 12〜24………バルブ 25………参照電極 26………アノード 27………カソード 28………ポテンショスタット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除染対象物上の汚染物質を含む酸化皮膜
    を、還元剤により還元し水溶液中に溶解させる還元溶解
    工程と、前記還元溶解工程で溶出した金属イオンを回収
    する回収工程と、前記還元剤の過剰量を分解する還元剤
    分解工程と、酸化剤により前記酸化皮膜を酸化する酸化
    処理工程とを備えた化学除染方法において、 前記還元溶解工程において、還元剤として、還元性の有
    機酸とその塩との混合物を使用し、これらの水溶液中の
    水素イオン濃度を抑制しながら還元溶解を行なうことを
    特徴とする化学除染方法。
  2. 【請求項2】 前記有機酸とその塩とは、シュウ酸とシ
    ュウ酸塩であることを特徴とする請求項1記載の化学除
    染方法。
  3. 【請求項3】 前記還元溶解工程において、有機酸とそ
    の塩との混合物の水溶液中に、環状ヘテロ化合物を添加
    し、前記酸化皮膜の還元溶解速度を向上させることを特
    徴とする請求項1または2記載の化学除染方法。
  4. 【請求項4】 前記環状ヘテロ化合物は、クラウンエー
    テルまたはクリプタンドであることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか1項記載の化学除染方法。
  5. 【請求項5】 前記回収工程において、前記金属イオン
    を陽イオン交換樹脂に吸着させて捕集回収することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の化学除染
    方法。
  6. 【請求項6】 前記回収工程において、前記金属イオン
    を参照電極に対して電位を制御した電極上に析出回収す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載
    の化学除染方法。
  7. 【請求項7】 前記還元剤分解工程において、過剰な還
    元剤を電気分解および/または紫外線照射により分解す
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載
    の化学除染方法。
  8. 【請求項8】 前記還元剤分解工程において、過剰な還
    元剤とともに前記環状ヘテロ化合物をも、電気分解およ
    び/または紫外線照射により分解することを特徴とする
    請求項3または4記載の化学除染方法。
  9. 【請求項9】 過酸化水素またはオゾンによる酸化を、
    前記紫外線照射と組み合わせて用いることを特徴とする
    請求項7または8記載の化学除染方法。
  10. 【請求項10】 前記酸化処理工程において、酸化剤と
    して、過マンガン酸イオンまたはセリウム(IV)イオンを
    含む塩を使用することを特徴とする請求項1乃至9のい
    ずれか1項記載の化学除染方法。
  11. 【請求項11】 除染対象物を含み、ヒーター、pH測
    定計および導電率測定計をそれぞれ具備した除染ループ
    と、この除染ループに還元剤または酸化剤を注入する薬
    注ポンプと、イオン交換樹脂塔を含む金属イオン回収ル
    ープと、電解槽および/または紫外線照射セルを含む還
    元剤分解ループと、除染液を各ループに送り出し循環さ
    せる循環ポンプと、前記除染液が流動循環するループを
    切り替える複数の開閉バルブとを備えたことを特徴とす
    る化学除染装置。
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