JPH10123280A - ジェットポンプのライザブレースおよびその取付方法,取付構造ならびにジェットポンプの保持装置 - Google Patents
ジェットポンプのライザブレースおよびその取付方法,取付構造ならびにジェットポンプの保持装置Info
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Abstract
し、遠隔作業によりライザブレースの健全な取付溶接を
安定的にかつ容易に短時間で行ない得るようにしたも
の。 【解決手段】ジェットポンプ18のライザ管26を固定
保持するライザブレース35を対をなす基部ブレース3
6とサポートブロック37で構成する。基部ブレース3
6は原子炉圧力容器10の取付パッド40に片面溶接に
より固着される筒状基部43と上下に対をなす片持梁状
の板状ブレース44とを一体に成形して構成される。左
右に対をなす基部ブレース36はジェットポンプ18の
ライザ管26を挟むように原子炉圧力容器10に固定
し、基部ブレース36のブレース自由端側にサポートブ
ロック37をライザ管26を取り込むようにして溶接に
て固着し、サポートブロック37の弧状係合部38をラ
イザ管26に溶接にて固着したものである。
Description
備えられるジェットポンプのライザブレースおよびその
取付方法,取付構造にならびにジェットポンプの保持装
置に関する。
(以下、単にRPVという。)内の炉心部に原子炉冷却
材を冷却水として強制循環させる方式に外部再循環方式
と内部再循環方式とがある。このうち、外部再循環方式
はRPV内に配設される複数のジェットポンプとRPV
外に配置される再循環ポンプとを備え、再循環ポンプか
ら送られる冷却水をジェットポンプでジェット流にし、
このジェットポンプで周囲の炉水を巻き込んで炉心部下
方の炉心下部プレナムから炉心部に強制的に送り込み、
原子炉冷却材をRPV内で強制的に再循環させるように
なっている。
環配管に接続されるライザ管と、このライザ管の頂部に
設けられるトランジションピースを介して機械的に連結
されるインレットミキサと、このインレットミキサで周
囲の炉水を巻き込んでミキシングされた混合水を再度炉
心部に送り出すディフューザとから構成される。
から送られる冷却水を立上り部に沿って上方に導き、上
部に設けられたトランジションピースで分流させつつ反
転させてジェット化し、インレットミキサに送り込むよ
うになっている。その際、上方に立上がるライザ管の振
れを防止し、安定的に固定保持するために、ライザ管の
立上り部は途中がライザブレースによってRPVに固定
保持される。
すように上下対をなす板状のブレース2と左右に対をな
すブレース2の自由端側に掛け渡されて固着されるサポ
ートブロック3とから構成される。板状のブレース2と
サポートブロック3とは予めV形開先溶接等により固着
され、一体に成形されている。
取り付ける場合には、左右の板状ブレース2,2でジェ
ットポンプのライザ管4を挟み込むようにライザブレー
ス1を挿入し、サポートブロック3の中央部に形成され
る円弧状の弧状係合部5をライザ管4に取り囲むように
係合させている。この状態でライザブレース1の左右の
ブレース2,2をRPV6の取付パッド7に当接させ、
個々のブレース2,2を取付パッド7にそれぞれ溶接
し、固着させる一方、サポートブロック3の弧状係合部
5をライザ管4に溶接にて固着させている。
V6の取付パッド7に固着される一方、ライザブレース
1のサポートブロック3がライザ管4に固着され、ジェ
ットポンプのライザ管4はライザブレース1によりRP
V6に安定的に固定保持される。
原子炉の運転に伴い原子炉冷却材(炉水)が温度上昇
し、熱膨脹する。このライザ管4の熱膨脹による伸び
は、ライザブレース1の左右上下4枚の板状ブレース2
が上方に反ることにより吸収し、逃がしている。
ス2とサポートブロック3は予め溶接にて接続されてお
り、このライザブレース1でライザ管4を固定保持する
際に、RPV6内壁からの距離を合せて4枚のブレース
2の長さを調整し、RPV6の取付パッド7に溶接させ
ている。この溶接後には、液体浸透探傷試験等の非破壊
検査を行なって溶接の健全性を確認している。
ブレース2をRPV6の取付パッド7に溶接にて固着す
る場合、K形開先溶接で溶着される。このK形開先溶接
は、図8(A),(B),(C),(D)および(E)
に示す溶接手順で作業が行なわれる。
板状のブレース1をRPV6の取付パッド7に突き合せ
(図8(A)参照)、下方から図8(B)に示すように
初層溶接を行ない、各ブレース2の下側に初層溶接層8
aを形成する。この後、上下対をなすブレース2の上側
からグラインダでバックチップ(裏ナミの削り落し)を
行ない、形状の整形を行なう(図8(C)参照)。
溶接を行ない、図8(D)に示すように上側初層溶接層
8bを形成する。その後、残りの部分を上下対をなすブ
レース2の上下方向から交互に溶接を行なって不溶着部
のないK形開先溶接が施され、図7に示すように上下対
をなすブレース2がRPV6の取付パッド7に溶着にて
固定される。
RPV6の取付パッドにK形開先溶接にて溶着され、固
定される。溶接後には、溶接部の浸透探傷試験が実施さ
れ、溶接の健全性が確認される。
に対して安定した強度を保つことができる。RPV6の
取付パッド7に固着されるライザブレース1には大きな
荷重が作用するために、各ブレース2は鋭利なK形溶接
開先となっており、溶接欠陥が発生し難い形状に構成さ
れる。
PV6の取付パッド7にK形開先溶接により安定的に固
定されるので、このライザブレース1の取付構造は形状
的にも、構造的にも強度的にも問題がない。したがっ
て、RPV6内に作業員が入ってライザブレース1の取
付作業が行なえる作業環境であれば、ライザブレース1
の取付構造は従前のままで充分である。
等が原因でライザブレース1に交換取付の必要が生じる
と、作業員はRPV6内に入ることができず、ライザブ
レース1を遠隔地からの取付作業で取り付ける必要があ
る。ライザブレース1を遠隔作業によりRPV6の取付
パッド7に取り付け、固着させる場合には、個々のブレ
ース2をK形開先溶接で固着させるのに困難性を伴う。
きな理由は、上下対をなす板状の各ブレース2,2をR
PV6の取付パッド7に個々にK形開先溶接で取り付け
る困難性にある。しかも、上下対をなすブレース1は、
板厚tが例えば10mmで板間間隙gが例えば76mmと狭
い上に、板幅Wが例えば114mmと大きいために、溶接
のためのトーチやグラインダが上下対のブレース2,2
間に入りにくく、溶接作業やグラインダによる形状整形
作業に困難性を伴ったり、多大な作業時間を必要とした
り、溶接形状の複雑さから上下左右4枚のブレース2,
2を健全に溶接することが非常に困難であった。
健全性が検査されるが、溶接箇所が多く、溶接形状が複
雑であるため、各ブレースの溶接箇所に検査液がスムー
ズに入りにくく、検査の信頼性が充分に得られない問題
があった。
ース2,2をRPV6の取付パッド7に個別に溶接する
必要があり、溶接箇所が多く複雑であるため、溶接工具
を一層小型化し、作業者が溶接箇所の極く近くまで接近
して作業を行なわなければならず、作業環境の悪い場所
で非常に効率の悪い作業を強いられる問題があった。
もので、ライザブレースの機能および強度を充分に保持
し、遠隔作業によりライザブレースの健全な取付溶接を
安定的にかつ容易に短時間で行ない得るようにしたジェ
ットポンプのライザブレースおよびその取付方法,取付
構造ならびにジェットポンプの保持装置を提供すること
を目的とする。
り付けるライザブレースの溶接箇所を減少させ、ライザ
ブレースの取付を片面溶接として溶接の簡素化を図って
溶接の健全性を向上させ、グラインダによる整形加工を
不要とし、信頼性の高いジェットポンプのライザブレー
スおよびその取付方法,取付構造ならびにジェットポン
プの保持装置を提供するにある。
器の内壁にライザブレースの交換取付作業を容易に、か
つ遠隔地から片面溶接にて行ない、溶接作業を簡素化し
て信頼性を向上させたジェットポンプのライザブレース
およびその取付方法,取付構造ならびにジェットポンプ
の保持装置を提供するにある。
ンプのライザブレースは、上述した課題を解決するため
に、請求項1に記載したように、対をなす板状のブレー
スとこれらのブレースを上下に間隔をおいて片持梁状に
設けた筒状基部とを一体に構成した基部ブレースと、こ
の基部ブレースを一対並設し、各ブレース自由端側にブ
リッジ状に溶接可能なサポートブロックとを有し、上記
サポートブロックはジェットポンプのライザ管に当接し
て溶着される弧状係合部を備えたものである。
係るジェットポンプのライザブレースは、請求項2に記
載したように、基部ブレースの筒状基部は筒状ボス部と
このボス部の一端を覆い、板状のブレースを固定するデ
ィスク部とを有し、上記ディスク部にパージガス封入用
あるいは溶接検査用の透孔を形成したものである。
方法は、上述した課題を解決するために、請求項3に記
載したように、原子炉圧力容器の内壁に形成された取付
パッドにライザブレースの基部ブレースを当接させて全
周片面溶接により固着し、この基部ブレースとジェット
ポンプのライザ管を挟んで対向する基部ブレースを取付
パッドに当接させて全周片面溶接により固着し、その
後、対をなす基部ブレースのブレース自由端側に、前記
ライザ管を取り込むように当接可能なサポートブロック
を片面溶接にて固着する一方、このサポートブロックの
弧状係合部をライザ管に当接させて溶着し、ライザ管を
原子炉圧力容器に固定保持する方法である。
付構造は、上述した課題を解決するために、請求項4に
記載したように、原子炉圧力容器内壁に形成された取付
パッドに、ジェットポンプのライザ管を挟んで対向する
ように、片面溶接により固着された対をなす基部ブレー
スと、対をなす基部ブレースのブレース自由端側に溶接
可能なサポートブロックとからライザブレースを構成
し、上記基部ブレースは片持梁状に上下に対をなして固
定される板状のブレースを備え、各板状ブレースの自由
端側をサポートブロックに片面溶接にて固着する一方、
サポートブロックはライザ管に当接可能な弧状係合部を
ライザ管に溶接にて固着し、ライザ管を原子炉圧力容器
に固定保持させたものである。
の保持装置は、上述した課題を解決するために、請求項
5に記載したように、原子炉圧力容器と炉心シュラウド
との間の環状部に複数のジェットポンプを周方向に間隔
をおいて設け、上記ジェットポンプは原子炉圧力容器内
の環状部を立ち上がるライザ管を備え、上記ライザ管は
立上り部の途中がライザブレースにより原子炉圧力容器
に固定保持される一方、上記ライザブレースは、ジェッ
トポンプのライザ管を挟み込むようにして原子炉圧力容
器の取付パッドに全周片面溶接にて固着される対の基部
ブレースと、上記基部ブレースに備えられた片持梁状の
上下対をなす板状のブレースの自由端側に、前記ライザ
管を取り込むように溶接にて固着されるサポートブロッ
クとを有し、上記サポートブロックは弧状係合部をライ
ザ管に係合させて溶着し、ジェットポンプのライザ管を
原子炉圧力容器に固定保持したものである。
を参照して説明する。
簡略的に示す縦断面図である。この沸騰水型原子炉は、
原子炉圧力容器(RPV)10内に核燃料を装荷した炉
心部11が収容されており、この炉心部11の上方に炉
心部を通ることにより加熱された原子炉冷却材の気液混
合流を気水分離させる気水分離器12が設置され、この
気水分離器12で気水分離された蒸気分は蒸気乾燥器1
3にて乾燥され乾き蒸気となって主蒸気系14を通って
図示しない蒸気タービンに送られ、仕事をするようにな
っている。蒸気タービンで仕事をし、膨脹した蒸気は復
水器で冷却され、復水となり、復水給水系15を通って
RPV10内に給水されるようになっている。
1は炉心シュラウド16で囲まれており、この炉心シュ
ラウド16とRPV10との間に形成される環状部17
に複数台、例えば8台〜12台のジェットポンプ18が
周方向に間隔をおいて配設される。
18はRPV10外に配設される再循環ポンプ19と再
循環配管20を介して接続され、2系統の外部再循環系
21が構成される。外部再循環系21は再循環ポンプ1
9のポンプ駆動により、ジェットポンプ18と協働して
RPV10内の原子炉冷却材22を炉心下部プレナム2
3を介して炉心部11に強制的に再循環させるようにな
っている。
プ18は図2および図3に示すように構成される。ジェ
ットポンプ18はRPV10に取り付けられた再循環入
口ノズル25を介して再循環ポンプ19からの再循環配
管20に接続される一方、この再循環入口ノズル25に
サーマルスリーブ(図示せず)を介してライザ管26下
端部の直角エルボ27が連結され、RPV10に溶接に
て固定されるようになっている。
27から上方に立ち上がるライザ管26と、このライザ
管26の頂部に設けられたトランジションピース28を
介して機械的に連結される左右一対のインレットミキサ
29と、このインレットミキサ29で周囲の炉水を巻き
込んでミキシングし、ミキシングされた混合流を炉心下
部プレナム23に送り出すディフューザ30とを有す
る。
配をもって拡開する拡大管で、RPV10内の環状部1
7と炉心下部プレナム23とを仕切る環状デッキ32上
に立設される一方、このディフューザ30の入口側にイ
ンレットミキサ29の下端部が接続される。インレット
ミキサ29はライザ管26を挟んだ両側に対向して一対
配設され、インレットミキサ29の下部が、このライザ
管26に固定されたアーム状のミキサホルダ33により
固定され、保持される。
角エルボ27から上方に立ち上がり、その立上り部がR
PV10内の環状部17を上方に案内される。ライザ管
26の立上り部は途中からライザブレース35によりR
PV10の内壁に固定保持される。ライザ管26の頂部
に設けられるトランジションピース28はライザ管26
内を上昇する冷却水を左右に分流させて反転させるよう
になっている。トランジションピース28で流れの向き
が変えられた冷却水はジェット水となってインレットミ
キサ29の入口開口部内に送り込まれる。インレットミ
キサ29はジェット水が周囲の炉水を入口開口部から巻
き込んでミキシングし、混合流となってディフューザ3
0に案内するようになっている。
が直角エルボ27等を介してRPV10に溶接にて固定
され、その途中がライザブレース35によりRPV10
の内壁に固定保持されるようになっている。ライザブレ
ース35はライザ管26の立上り部の上方側に設けられ
る。
左右に対をなす基部ブレース36とこれら基部ブレース
36のブレース自由端側にV形開先,J形開先,U形開
先,片刃形開先等で片面溶接可能に設けられるサポート
ブロック37とを有する。サポートブロック37は基部
ブレース36溶接側の中央部にジェットポンプ18のラ
イザ管26と係合可能な円弧状の弧状係合部38を形成
しており、この弧状係合部38の両側にリブ状のリーフ
部39を備えている。
36は、取付パッド40に溶接可能な筒状基部43とこ
の筒状基部43に一体に片持梁状に設けられた上下対を
なす板状のブレース44とを有する。取付パッド40は
RPV10の内壁に溶接肉盛等で形成されている。上下
対をなす板状のブレース44は板厚tが例えば約10m
m、板幅Wが例えば約114mmの細長いプレートで、ブ
レース44間の間隔gが例えば約76mmで平行をなすよ
うに片持梁状に筒状基部43に固定され、上下対をなす
ブレース44はサポートブロック37の対向するリーフ
部39に対応している。基部ブレース36の上下対をな
すブレース44はサポートブロック37のリーフ部39
に上下方向から片面溶接で固着できるように、ブレース
44とリーフ部39の少なくとも一方が片面開先形状、
例えばV形開先,J形開先,U形開先形状に構成され
る。
は、図4および図5に示すように好ましくは円筒状をな
す筒状ボス部45と、このボス部45の一側を覆うディ
スク部46とを一体に成形したものである。筒状ボス部
45はRPV10の取付パッド40に当接する当接部分
が例えばK形開先形状に形成され、RPV10の取付パ
ッド40に望ましくは全周に亘って不溶着部のない片面
溶接(片側完全溶け込み溶接)で固着される。基部ブレ
ース36の筒状基部43はRPV10の取付パッド40
に不溶着部のない全周片面溶接を行なうことができれ
ば、溶接箇所が少なく、溶接形状が簡素化される。当接
部の開先形状はK形に限定されず、J形や片刃形等の開
先形状であってもよい。
構成するディスク部46には、中央部に透孔47が形成
されている。この透孔47は、筒状基部43の片面溶接
時に筒状基部43内にパージガスを封入する目的と、溶
接状態を監視するために形成される。筒状基部43内に
パージガスを封入するのは、筒状基部43を外周側から
不溶着部のない片面溶接時に、溶接部内周側に形成され
る溶接層裏ナミ部の酸化スケール付着を防止するためで
ある。
6を挟んだ両側に左右対をなす基部ブレース36を配置
し、これらの基部ブレース36をRPV10の取付パッ
ド40に筒状基部43の外周側より全周に亘って不溶着
部のない片面溶接を行なう。この全周片面溶接により、
一対の基部ブレース36はライザ管26を挟んで両側の
左右の取付パッド40に固着され、基部ブレース36が
RPV10の内壁に固定される。このとき、基部ブレー
ス36の2枚のブレース44は上下方向に対をなして平
行に配設され、ブレース側方がライザブレース36に当
接するように係合している。
38がライザ管26に係合するようにサポートブロック
37の設置位置を調節してサポートブロック37のリー
フ部39を左右対をなす基部ブレース36のブレース自
由端に対向させ、サポートブロック37の弧状係合部3
8をライザ管26に溶接するとともに、サポートブロッ
ク37のリーフ部39を基部ブレース36の上下対のブ
レース44の自由端側に、それぞれ上下方向からの片面
溶接にて固着される。
26とライザブレース35には、冷却水が高圧高流速で
供給されるため常に振動が加わり、ライザ管26とサポ
ートブロック37の溶接部分やライザブレース35とR
PV10の取付パッド40との溶接部分に破損の可能性
が生じたり、また、何らかの原因でライザ管26の交換
の必要性が生じる場合が考えられる。この場合、原子炉
の運転を停止させてジェットポンプ18やライザブレー
ス35の撤去が行なわれ、撤去後に新しいジェットポン
プ18が据え付けられ、ジェットポンプ18のライザ管
26がライザブレース35で固定保持される。ジェット
ポンプ18やライザブレース35の撤去や新しいジェッ
トポンプの据付は比較的容易であるが、新しいジェット
ポンプのライザ管26を固定保持するライザブレース3
5の取付は、従来のライザブレースの取付方法や取付構
造では複雑で困難である。
レース35では、左右対をなす基部ブレース36とサポ
ートブロック37を別体構造とし、個別に管理すること
により、ライザブレース35の機能や強度を変えること
なく、施工性を向上させることができ、ライザブレース
35のRPV10内壁への取付やライザブレース35に
よるジェットポンプ18のライザ管26の固定保持を、
遠隔作業でも円滑かつスムーズに行なうことができる。
を固定保持するライザブレース35の取付手順を説明す
る。
ス36とサポートブロック37を各々別体で構成し、分
離させた状態で個別管理可能である。RPV10の取付
パッド40に溶接される一対の基部ブレース36は、好
ましくは円筒形状の筒状基部43を備え、この筒状基部
43が取付パッド40に全周に亘って不溶着部のない片
面溶接可能な開先形状、すなわち片側完全溶け込みでき
る形状、に形成しておく。基部ブレース36のブレース
自由端側はサポーサブロック37に片面溶接可能な開先
形状に形成しておく。
ポートブロック37は、ライザ管26を取り込むように
ライザ管26に溶着され、かつ基部ブレース36の自由
端側に溶着される。これらの溶着は、いずれも上下方向
からの片面溶着であるので、溶接箇所が少なく、溶接の
健全性を保つことができる。
35においては、基部ブレース36とサポートブロック
37とは、サポートブロック37をライザ管26に結合
させるときまで別体で個別に管理され、ライザブレース
35をジェットポンプ18に取り付ける際に溶接にて結
合され、一体化される。このとき、ライザブレース35
は左右対をなす基部ブレース36をRPV10の内壁
(取付パッド40)に片面溶接にて固着し、取り付けた
後に、サポートブロック37を基部ブレース36の自由
端側に溶着させ、かつ、サポートブロック37をライザ
管26に溶着させる2体溶接構造を採用している。サポ
ートブロック37の基部ブレース36やライザ管26へ
の溶着は、いずれも片面溶接である。
ライザ管26に熱膨脹が生じ、この熱膨脹による伸びが
ライザ管26に発生する。しかし、このライザ管26の
伸びは、ライザブレース35の上下対をなす平行なブレ
ース44の撓みで吸収し、逃がしてやることができ、こ
のライザブレース35の変形撓み構造により、ライザ管
26は過大な応力によっても破損することなくライザブ
レース35で保持される。
6が上下対をなす2枚のブレース44と円筒状の筒状基
部43を一体に構成することにより、板状ブレース44
の機械的および物理的強度の減少を確実にかつ有効的に
防止できる。また、ライザ管26の熱膨脹による伸び
は、上下2枚の板状ブレース44の反り(撓み)で逃が
す機能が維持される。
的、物理的強度を充分に保持しつつ、ライザ管26を固
定保持する機能やライザブレース26の熱膨脹を吸収す
る機能を発揮し、維持することができる。
は、ジェットポンプのライザブレースを対をなす基部ブ
レースとサポートブロックとから分けて構成し、基部ブ
レースが上下に対をなす板状のブレースとこれらのブレ
ースを片持梁状に保持する筒状基部とを一体に成形する
ことにより構成され、ライザブレースの機能や強度を充
分に維持することができる。
ースを備え、この基部ブレースの筒状基部を原子炉圧力
容器の取付パッドに片面溶接により固着させることがで
きるから、溶接箇所が少なく、溶接形状が簡素化され、
溶接の健全性を保って遠隔作業でライザブレースを取り
付けることができ、ライザブレースの交換取付作業を遠
隔作業で容易かつ短時間で行なうことができる。また、
溶接後の溶接箇所の検査性も、溶接形状がシンプルであ
るので、検査液の注入が容易となり、向上させることが
できる。
サポートブロックの溶接は、原子炉圧力容器の壁面より
離れているため、施工性が良好となり、遠隔操作により
行ない得るが、作業性が良いため作業員による作業も可
能となる。
す縦断面図。
施形態を示す一部破断斜視図。
圧力容器の内側から見た図。
の一実施形態を示す図。
器内壁への取付状態を示す側断面図。
斜視図。
壁への取付状態を示す側面図。
ースを原子炉圧力容器の内壁に取り付ける取付手順を示
す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 対をなす板状のブレースとこれらのブレ
ースを上下に間隔をおいて片持梁状に設けた筒状基部と
を一体に構成した基部ブレースと、この基部ブレースを
一対並設し、各ブレース自由端側にブリッジ状に溶接可
能なサポートブロックとを有し、上記サポートブロック
はジェットポンプのライザ管に当接して溶着される弧状
係合部を備えたことを特徴とするジェットポンプのライ
ザブレース。 - 【請求項2】 基部ブレースの筒状基部は筒状ボス部と
このボス部の一端を覆い、板状のブレースを固定するデ
ィスク部とを有し、上記ディスク部にパージガス封入用
あるいは溶接検査用の透孔を形成した請求項1記載のジ
ェットポンプのライザブレース。 - 【請求項3】 原子炉圧力容器の内壁に形成された取付
パッドにライザブレースの基部ブレースを当接させて全
周片面溶接により固着し、この基部ブレースとジェット
ポンプのライザ管を挟んで対向する基部ブレースを取付
パッドに当接させて全周片面溶接により固着し、その
後、対をなす基部ブレースのブレース自由端側に、前記
ライザ管を取り込むように当接可能なサポートブロック
を片面溶接にて固着する一方、このサポートブロックの
弧状係合部をライザ管に当接させて溶着し、ライザ管を
原子炉圧力容器に固定保持することを特徴とするライザ
ブレースの取付方法。 - 【請求項4】 原子炉圧力容器内壁に形成された取付パ
ッドに、ジェットポンプのライザ管を挟んで対向するよ
うに、片面溶接により固着された対をなす基部ブレース
と、対をなす基部ブレースのブレース自由端側に溶接可
能なサポートブロックとからライザブレースを構成し、
上記基部ブレースは片持梁状に上下に対をなして固定さ
れる板状のブレースを備え、各板状ブレースの自由端側
をサポートブロックに片面溶接にて固着する一方、サポ
ートブロックはライザ管に当接可能な弧状係合部をライ
ザ管に溶接にて固着し、ライザ管を原子炉圧力容器に固
定保持させたことを特徴とするライザブレースの取付構
造。 - 【請求項5】 原子炉圧力容器と炉心シュラウドとの間
の環状部に複数のジェットポンプを周方向に間隔をおい
て設け、上記ジェットポンプは原子炉圧力容器内の環状
部を立ち上がるライザ管を備え、上記ライザ管は立上り
部の途中がライザブレースにより原子炉圧力容器に固定
保持される一方、上記ライザブレースは、ジェットポン
プのライザ管を挟み込むようにして原子炉圧力容器の取
付パッドに全周片面溶接にて固着される対の基部ブレー
スと、上記基部ブレースに備えられた片持梁状の上下対
をなす板状のブレースの自由端側に、前記ライザ管を取
り込むように溶接にて固着されるサポートブロックとを
有し、上記サポートブロックは弧状係合部をライザ管に
係合させて溶着し、ジェットポンプのライザ管を原子炉
圧力容器に固定保持したことを特徴とするジェットポン
プの保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28070896A JP3497675B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | ジェットポンプのライザブレースおよびその取付方法,取付構造ならびにジェットポンプの保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28070896A JP3497675B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | ジェットポンプのライザブレースおよびその取付方法,取付構造ならびにジェットポンプの保持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10123280A true JPH10123280A (ja) | 1998-05-15 |
JP3497675B2 JP3497675B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=17628850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28070896A Expired - Lifetime JP3497675B2 (ja) | 1996-10-23 | 1996-10-23 | ジェットポンプのライザブレースおよびその取付方法,取付構造ならびにジェットポンプの保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3497675B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085793A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Toshiba Corp | ジェットポンプ |
JP2011127925A (ja) * | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Toshiba Corp | 炉内構造物の溶接構造およびその溶接方法 |
-
1996
- 1996-10-23 JP JP28070896A patent/JP3497675B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085793A (ja) * | 2005-09-20 | 2007-04-05 | Toshiba Corp | ジェットポンプ |
JP2011127925A (ja) * | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Toshiba Corp | 炉内構造物の溶接構造およびその溶接方法 |
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Publication number | Publication date |
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JP3497675B2 (ja) | 2004-02-16 |
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