JPH10123017A - ヘッドライトの光軸調整方法 - Google Patents
ヘッドライトの光軸調整方法Info
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- JPH10123017A JPH10123017A JP27642696A JP27642696A JPH10123017A JP H10123017 A JPH10123017 A JP H10123017A JP 27642696 A JP27642696 A JP 27642696A JP 27642696 A JP27642696 A JP 27642696A JP H10123017 A JPH10123017 A JP H10123017A
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- Japan
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- optical axis
- horizontal
- light
- illuminance
- headlight
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 Zビーム形ヘッドライトの光軸を正確に調整
できるようにする。 【解決手段】 スクリーンに照射されたヘッドライトの
照射パターンの所定照度以上の領域Bの面積が所定値に
なるようにカメラの絞りを調整する。そして、前記所定
照度に対し所定の割合の照度を持つ等照度曲線Cを求め
る。前記割合を適切に設定することで等照度曲線Cは照
射パターンの明暗境界線にほぼ一致する。明暗境界線の
段差部が存在する段差領域a3における等照度曲線Cの
変曲点Caの位置を求めると共に、明暗境界線の水平部
が存在する水平領域a1における等照度曲線Cに近似し
た水平線Cbの式を求める。変曲点Caを光軸調整の水
平方向の基準とし、水平線Cbを光軸調整の鉛直方向の
基準として、ヘッドライトの光軸を調整する。
できるようにする。 【解決手段】 スクリーンに照射されたヘッドライトの
照射パターンの所定照度以上の領域Bの面積が所定値に
なるようにカメラの絞りを調整する。そして、前記所定
照度に対し所定の割合の照度を持つ等照度曲線Cを求め
る。前記割合を適切に設定することで等照度曲線Cは照
射パターンの明暗境界線にほぼ一致する。明暗境界線の
段差部が存在する段差領域a3における等照度曲線Cの
変曲点Caの位置を求めると共に、明暗境界線の水平部
が存在する水平領域a1における等照度曲線Cに近似し
た水平線Cbの式を求める。変曲点Caを光軸調整の水
平方向の基準とし、水平線Cbを光軸調整の鉛直方向の
基準として、ヘッドライトの光軸を調整する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、明暗境界線が横方
向内方の比較的低い水平部と横方向外方(路肩側)の比
較的高い水平部と中間の段差部とを有する略Z字形とな
るような照射パターンを持つ、所謂Zビーム形のヘッド
ライトに適用される光軸調整方法に関する。
向内方の比較的低い水平部と横方向外方(路肩側)の比
較的高い水平部と中間の段差部とを有する略Z字形とな
るような照射パターンを持つ、所謂Zビーム形のヘッド
ライトに適用される光軸調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘッドライトの光軸調整方法とし
て、特公平2−9297号公報に見られるように、車両
の前方にスクリーンを配置し、該スクリーンに現われる
ヘッドライトの照射パターンを撮像して、画像処理によ
り照射パターンの所定照度以上の領域の重心の位置を求
め、該重心を基準にしてこれが所定の合格範囲に入るよ
うに光軸調整を行うものが知られている。
て、特公平2−9297号公報に見られるように、車両
の前方にスクリーンを配置し、該スクリーンに現われる
ヘッドライトの照射パターンを撮像して、画像処理によ
り照射パターンの所定照度以上の領域の重心の位置を求
め、該重心を基準にしてこれが所定の合格範囲に入るよ
うに光軸調整を行うものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Zビーム形
のヘッドライトは照度が比較的均一に分布し、そのため
所定照度以上の領域の重心位置は、同じヘッドライトに
ついて繰返し計測すると、撮像器の画素の受光量の微妙
なばらつきによって計測の度に位置がずれ、重心位置を
一義的に特定することが困難である。従って、このよう
な重心を光軸調整の基準にしたのでは、光軸調整の精度
を確保できなくなる。
のヘッドライトは照度が比較的均一に分布し、そのため
所定照度以上の領域の重心位置は、同じヘッドライトに
ついて繰返し計測すると、撮像器の画素の受光量の微妙
なばらつきによって計測の度に位置がずれ、重心位置を
一義的に特定することが困難である。従って、このよう
な重心を光軸調整の基準にしたのでは、光軸調整の精度
を確保できなくなる。
【0004】本発明は、以上の点に鑑み、Zビーム形の
ヘッドライトの光軸調整を正確に行い得られるようにし
た方法を提供することをその目的としている。
ヘッドライトの光軸調整を正確に行い得られるようにし
た方法を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、車両の前方に配置したスクリーンに現われる
ヘッドライトの照射パターンを撮像器で撮像し、照射パ
ターンの画像に基いてヘッドライトの光軸を調整する方
法において、照射パターンの所定照度以上の領域の面積
が所定値になるように撮像器の絞りを調整する工程と、
照射パターンの明暗境界線の段差部が存在する段差領域
の位置を求める工程と、前記所定照度に対し所定の割合
の照度を持つ等照度曲線の前記段差領域における変曲点
の位置を計測する工程と、該変曲点を基準にして光軸調
整を行う工程と、から成ることを特徴とする。
本発明は、車両の前方に配置したスクリーンに現われる
ヘッドライトの照射パターンを撮像器で撮像し、照射パ
ターンの画像に基いてヘッドライトの光軸を調整する方
法において、照射パターンの所定照度以上の領域の面積
が所定値になるように撮像器の絞りを調整する工程と、
照射パターンの明暗境界線の段差部が存在する段差領域
の位置を求める工程と、前記所定照度に対し所定の割合
の照度を持つ等照度曲線の前記段差領域における変曲点
の位置を計測する工程と、該変曲点を基準にして光軸調
整を行う工程と、から成ることを特徴とする。
【0006】画像上の照射パターンの等照度曲線の形状
は、撮像器の絞り度合が小さいとスクリーン上の照度分
布の比較的低照度での断面形状になり、絞り度合が大き
いとスクリーン上の照度分布の比較的高照度での断面形
状になり、絞りの変化によって等照度曲線の形状も変化
する。ここで、上記の如く絞りを調整すれば、画像上の
照度とスクリーン上の照度との間に一義的な関係が成立
し、前記所定照度に対する等照度曲線の照度の割合を適
切に設定することにより、等照度曲線は肉眼で識別され
る明暗境界線にほぼ近似する。そして、等照度曲線は同
じヘッドライトについて繰返し計測を行っても位置がず
れない。
は、撮像器の絞り度合が小さいとスクリーン上の照度分
布の比較的低照度での断面形状になり、絞り度合が大き
いとスクリーン上の照度分布の比較的高照度での断面形
状になり、絞りの変化によって等照度曲線の形状も変化
する。ここで、上記の如く絞りを調整すれば、画像上の
照度とスクリーン上の照度との間に一義的な関係が成立
し、前記所定照度に対する等照度曲線の照度の割合を適
切に設定することにより、等照度曲線は肉眼で識別され
る明暗境界線にほぼ近似する。そして、等照度曲線は同
じヘッドライトについて繰返し計測を行っても位置がず
れない。
【0007】ここで、Zビーム形ヘッドライトは明暗境
界線の段差部の位置が横方向内方にずれたり水平部のレ
ベルが高くなると対向車に眩惑を与えることになり、こ
こで水平部のレベルが高くなると段差部の位置も高くな
るから、段差部が水平方向及び鉛直方向において所定範
囲に入るように光軸を調整すれば、対向車に眩惑を与え
ることなく良好な前方照射を行い得られる。
界線の段差部の位置が横方向内方にずれたり水平部のレ
ベルが高くなると対向車に眩惑を与えることになり、こ
こで水平部のレベルが高くなると段差部の位置も高くな
るから、段差部が水平方向及び鉛直方向において所定範
囲に入るように光軸を調整すれば、対向車に眩惑を与え
ることなく良好な前方照射を行い得られる。
【0008】そして、段差部が存在する段差領域におけ
る等照度曲線の変曲点は段差部の位置を一義的に表わす
点となるから、上記の如く該変曲点を光軸調整の基準に
することで、Zビーム形ヘッドライトの光軸を正確に調
整できる。
る等照度曲線の変曲点は段差部の位置を一義的に表わす
点となるから、上記の如く該変曲点を光軸調整の基準に
することで、Zビーム形ヘッドライトの光軸を正確に調
整できる。
【0009】尚、上記変曲点と明暗境界線の水平部との
鉛直方向の位置関係がばらつくヘッドライトもある。こ
の場合、明暗境界線の水平部が存在する水平領域におい
て、等照度曲線に近似した水平線の式を求め、該水平線
を光軸調整の鉛直方向の基準とし、上記変曲点を光軸調
整の水平方向の基準とすれば、変曲点と明暗境界線の水
平部との鉛直方向の位置関係がばらついても、光軸を正
確に調整でき有利である。
鉛直方向の位置関係がばらつくヘッドライトもある。こ
の場合、明暗境界線の水平部が存在する水平領域におい
て、等照度曲線に近似した水平線の式を求め、該水平線
を光軸調整の鉛直方向の基準とし、上記変曲点を光軸調
整の水平方向の基準とすれば、変曲点と明暗境界線の水
平部との鉛直方向の位置関係がばらついても、光軸を正
確に調整でき有利である。
【0010】また、一般に、Zビーム形ヘッドライトで
は、所定照度以上の領域の重心の位置と上記段差領域や
上記水平領域の位置との間には相関関係が成立するか
ら、重心の位置から段差領域や水平領域の位置を求める
ことができるが、この相関関係が不明なヘッドライトも
ある。ここで、照射パターンの水平方向の各位置におけ
る明暗境界点の位置を鉛直方向の照度分布に基いて求め
れば、これら明暗境界点を結ぶ線が照射パターンの明暗
境界線となる。そして、水平方向の単位長さ当りの明暗
境界点の鉛直方向の変位量が所定値以上になる領域は、
明暗境界線が鉛直方向に傾く部分、即ち、段差部が存在
する段差領域になる。従って、上記の如きヘッドライト
では、明暗境界点の鉛直方向の変位量に基いて、この変
位量が所定値以上の領域を段差領域、所定値以下の領域
を水平領域とし、段差領域における上記変曲点の位置を
求め、水平領域における明暗境界点を結ぶ線に近似した
水平線の式を求めれば良い。
は、所定照度以上の領域の重心の位置と上記段差領域や
上記水平領域の位置との間には相関関係が成立するか
ら、重心の位置から段差領域や水平領域の位置を求める
ことができるが、この相関関係が不明なヘッドライトも
ある。ここで、照射パターンの水平方向の各位置におけ
る明暗境界点の位置を鉛直方向の照度分布に基いて求め
れば、これら明暗境界点を結ぶ線が照射パターンの明暗
境界線となる。そして、水平方向の単位長さ当りの明暗
境界点の鉛直方向の変位量が所定値以上になる領域は、
明暗境界線が鉛直方向に傾く部分、即ち、段差部が存在
する段差領域になる。従って、上記の如きヘッドライト
では、明暗境界点の鉛直方向の変位量に基いて、この変
位量が所定値以上の領域を段差領域、所定値以下の領域
を水平領域とし、段差領域における上記変曲点の位置を
求め、水平領域における明暗境界点を結ぶ線に近似した
水平線の式を求めれば良い。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1は定位置に停
止される自動車CAのヘッドライトHLの前方略3mに
配置した光軸の向きを測定する測定装置の本体であり、
この測定装置を用いて本発明の方法を実施する。該本体
1はヘッドライトHLに対向する面に開口2を有する筐
体であり、すりガラス等からなる半透明スクリーン3に
より開口2を覆い、半透明スクリーン3にヘッドライト
HLの光線を照射してその照射パターンを本体1の内部
に取り付けたCCDカメラ4で撮像し、撮像した画像デ
ータを画像処理装置5に送り、以下に示す画像処理を行
なう。
止される自動車CAのヘッドライトHLの前方略3mに
配置した光軸の向きを測定する測定装置の本体であり、
この測定装置を用いて本発明の方法を実施する。該本体
1はヘッドライトHLに対向する面に開口2を有する筐
体であり、すりガラス等からなる半透明スクリーン3に
より開口2を覆い、半透明スクリーン3にヘッドライト
HLの光線を照射してその照射パターンを本体1の内部
に取り付けたCCDカメラ4で撮像し、撮像した画像デ
ータを画像処理装置5に送り、以下に示す画像処理を行
なう。
【0012】該画像処理装置5における画像処理の内容
について、ヘッドライトHLとしてZビーム形ヘッドラ
イトを用いた場合の画像である図2を参照して説明す
る。図2に示すように、ヘッドライトHLの照射パター
ンに現われる明暗境界線は、Zビーム形ヘッドライトの
場合、横方向内方の比較的低い水平部A1と横方向外方
(路肩側)の比較的高い水平部A2と中間の段差部A3
とを有する略Z字状になる。
について、ヘッドライトHLとしてZビーム形ヘッドラ
イトを用いた場合の画像である図2を参照して説明す
る。図2に示すように、ヘッドライトHLの照射パター
ンに現われる明暗境界線は、Zビーム形ヘッドライトの
場合、横方向内方の比較的低い水平部A1と横方向外方
(路肩側)の比較的高い水平部A2と中間の段差部A3
とを有する略Z字状になる。
【0013】光軸調整に際しては、図3に示す如く、先
ず、照射パターンの画像の所定照度以上の領域の面積が
所定値になるようにカメラ4の絞りを調整し、該所定照
度以上の領域Bの重心Gの位置を計測する。このように
絞りを調整すると、画像上の照度とスクリーン3上の照
度との間に一義的な関係が成立し、前記所定照度と肉眼
で確認される明暗境界部の照度との比率も一定してい
る。かくて、前記所定照度に対し上記比率に相当する所
定の割合の照度を持つ等照度曲線Cを求めれば、該曲線
Cは明暗境界線に近似する。
ず、照射パターンの画像の所定照度以上の領域の面積が
所定値になるようにカメラ4の絞りを調整し、該所定照
度以上の領域Bの重心Gの位置を計測する。このように
絞りを調整すると、画像上の照度とスクリーン3上の照
度との間に一義的な関係が成立し、前記所定照度と肉眼
で確認される明暗境界部の照度との比率も一定してい
る。かくて、前記所定照度に対し上記比率に相当する所
定の割合の照度を持つ等照度曲線Cを求めれば、該曲線
Cは明暗境界線に近似する。
【0014】ここで、明暗境界線の段差部A3が存在す
る段差領域a3や、水平部A1,A2が存在する水平領
域a1,a2のおおよその位置は重心Gの位置から所定
の相関関係に基いて割出すことができる。そして、重心
Gの位置から割出された段差領域a3における等照度曲
線Cの変曲点Caの位置を求め、更に、両水平領域a
1,a2の少なくとも一方、例えば、a1の領域におけ
る等照度曲線Cに近似した水平線Cbの式を最小2乗法
等によって求める。
る段差領域a3や、水平部A1,A2が存在する水平領
域a1,a2のおおよその位置は重心Gの位置から所定
の相関関係に基いて割出すことができる。そして、重心
Gの位置から割出された段差領域a3における等照度曲
線Cの変曲点Caの位置を求め、更に、両水平領域a
1,a2の少なくとも一方、例えば、a1の領域におけ
る等照度曲線Cに近似した水平線Cbの式を最小2乗法
等によって求める。
【0015】次に、変曲点Caを光軸調整の水平方向の
基準とし、水平線Cbを光軸調整の鉛直方向の基準とし
て、ヘッドライトHLの光軸を調整する。即ち、変曲点
Caの水平方向座標が水平方向の所定の合格範囲に入る
ように光軸を水平方向に調整すると共に、水平線Cbが
鉛直方向の所定の合格範囲に入るように光軸を鉛直方向
に調整する。これによれば、明暗境界線の水平部A1,
A2が夫々所定の高さになり、且つ、段差部A3が横方
向の所定位置になるように、ヘッドライトHLの光軸を
正確に調整できる。
基準とし、水平線Cbを光軸調整の鉛直方向の基準とし
て、ヘッドライトHLの光軸を調整する。即ち、変曲点
Caの水平方向座標が水平方向の所定の合格範囲に入る
ように光軸を水平方向に調整すると共に、水平線Cbが
鉛直方向の所定の合格範囲に入るように光軸を鉛直方向
に調整する。これによれば、明暗境界線の水平部A1,
A2が夫々所定の高さになり、且つ、段差部A3が横方
向の所定位置になるように、ヘッドライトHLの光軸を
正確に調整できる。
【0016】尚、変曲点Caと水平部A1,A2との間
の鉛直方向の位置関係が既知であってばらつきがなけれ
ば、変曲点Caを光軸調整の水平方向及び鉛直方向の基
準として、ヘッドライトHLの光軸を調整しても良い。
の鉛直方向の位置関係が既知であってばらつきがなけれ
ば、変曲点Caを光軸調整の水平方向及び鉛直方向の基
準として、ヘッドライトHLの光軸を調整しても良い。
【0017】また、等照度曲線Cに基いて光軸調整を行
う場合、重心Gの位置と段差領域a3や水平領域a1,
a2の位置との相関関係が不明であったりばらつきを生
じ易いこともある。この場合には、図4に示す如く、水
平方向の各位置における明暗境界点Dを鉛直方向の照度
分布から求め、これら明暗境界Dに基いて段差領域a3
や水平領域a1,a2の位置を求めれば良い。
う場合、重心Gの位置と段差領域a3や水平領域a1,
a2の位置との相関関係が不明であったりばらつきを生
じ易いこともある。この場合には、図4に示す如く、水
平方向の各位置における明暗境界点Dを鉛直方向の照度
分布から求め、これら明暗境界Dに基いて段差領域a3
や水平領域a1,a2の位置を求めれば良い。
【0018】これを詳述するに、水平方向の各位置にお
ける明暗境界点Dを結ぶ線は肉眼で確認される明暗境界
線にほぼ合致し、水平方向の単位長さ当りにおける明暗
境界点Dの鉛直方向の変位量△Dは段差領域a3におい
て所定値以上になる。そのため、明暗境界点Dの上記変
位量△Dの大小に基いて段差領域a3や水平領域a1,
a2の位置を割出すことができる。この場合、水平領域
a1において、等照度曲線Cに近似した水平線Cbに代
えて、明暗境界点Dを結ぶ線に近似した水平線Dbの式
を求め、段差領域a3における等照度曲線Cの変曲点C
aを光軸調整の水平方向の基準とし、水平線Dbを光軸
調整の鉛直方向の基準としても良い。
ける明暗境界点Dを結ぶ線は肉眼で確認される明暗境界
線にほぼ合致し、水平方向の単位長さ当りにおける明暗
境界点Dの鉛直方向の変位量△Dは段差領域a3におい
て所定値以上になる。そのため、明暗境界点Dの上記変
位量△Dの大小に基いて段差領域a3や水平領域a1,
a2の位置を割出すことができる。この場合、水平領域
a1において、等照度曲線Cに近似した水平線Cbに代
えて、明暗境界点Dを結ぶ線に近似した水平線Dbの式
を求め、段差領域a3における等照度曲線Cの変曲点C
aを光軸調整の水平方向の基準とし、水平線Dbを光軸
調整の鉛直方向の基準としても良い。
【0019】ところで、照射パターンを鉛直方向の走査
線に沿って走査したときの照度分布曲線は図5に示すよ
うになり、暗部と照度の立上り部とに跨がる部分に生じ
易いノズルの影響で明暗境界点の位置を一義的に特定す
ることが困難になる場合がある。この場合、立上り部か
ら充分に離れた暗部領域における照度分布曲線に近似し
た水平線Eの式を最小2案法等で求めると共に、立上り
部における照度分布曲線の変曲点を通る接線Fの式を求
め、両線E,Fの交点Qに対応する走査線上の点QPを
明暗境界点としてその位置を求めれば、ノイズの影響を
受けずに明暗境界点を一義的に特定できる。尚、点QP
は肉眼で確認される明暗境界点には一致しないが、点Q
Pは明暗境界点に対し鉛直方向に一定距離変位している
だけであるから、この変位距離を見込んで光軸調整の合
格範囲を設定することにより、ヘッドライトHLの光軸
を正確に調整できる。
線に沿って走査したときの照度分布曲線は図5に示すよ
うになり、暗部と照度の立上り部とに跨がる部分に生じ
易いノズルの影響で明暗境界点の位置を一義的に特定す
ることが困難になる場合がある。この場合、立上り部か
ら充分に離れた暗部領域における照度分布曲線に近似し
た水平線Eの式を最小2案法等で求めると共に、立上り
部における照度分布曲線の変曲点を通る接線Fの式を求
め、両線E,Fの交点Qに対応する走査線上の点QPを
明暗境界点としてその位置を求めれば、ノイズの影響を
受けずに明暗境界点を一義的に特定できる。尚、点QP
は肉眼で確認される明暗境界点には一致しないが、点Q
Pは明暗境界点に対し鉛直方向に一定距離変位している
だけであるから、この変位距離を見込んで光軸調整の合
格範囲を設定することにより、ヘッドライトHLの光軸
を正確に調整できる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、Zビーム形ヘッドライトの光軸を正確に調整
できる。
によれば、Zビーム形ヘッドライトの光軸を正確に調整
できる。
【図1】 本発明方法の実施に用いる光軸測定装置の一
例の概略断面図
例の概略断面図
【図2】 ヘッドライトの照射パターンを示す図
【図3】 本発明に係る光軸計測の一例を説明する図
【図4】 本発明に係る光軸計測の他の例を説明する図
【図5】 照射パターンの鉛直方向の照度分布を示すグ
ラフ
ラフ
1 測定装置本体、 3 スクリーン 4 カメラ、 5 画像処理装
置 HL ヘッドライト、 A1,A2 明暗境界
線の水平部 A3 明暗境界線の段差部、 a1,a2 水平領域 a3 段差領域 B 所定照度
以上の領域 G 重心、 C 等照度曲線 Ca 変曲点、 Cb 水平線 D 明暗境界点、 Db 水平線
置 HL ヘッドライト、 A1,A2 明暗境界
線の水平部 A3 明暗境界線の段差部、 a1,a2 水平領域 a3 段差領域 B 所定照度
以上の領域 G 重心、 C 等照度曲線 Ca 変曲点、 Cb 水平線 D 明暗境界点、 Db 水平線
Claims (5)
- 【請求項1】 車両の前方に配置したスクリーンに現わ
れるヘッドライトの照射パターンを撮像器で撮像し、照
射パターンの画像に基いてヘッドライトの光軸を調整す
る方法において、 照射パターンの所定照度以上の領域の面積が所定値にな
るように撮像器の絞りを調整する工程と、 照射パターンの明暗境界線の段差部が存在する段差領域
の位置を求める工程と、 前記所定照度に対し所定の割合の照度を持つ等照度曲線
の前記段差領域における変曲点の位置を計測する工程
と、 該変曲点を基準にして光軸調整を行う工程と、 から成ることを特徴とするヘッドライトの光軸調整方
法。 - 【請求項2】 前記所定照度以上の領域の重心の位置を
求め、前記段差領域の位置を前記重心の位置から求める
ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドライトの光軸
調整方法。 - 【請求項3】 照射パターンの水平方向の各位置におけ
る明暗境界点の位置を鉛直方向の照度分布に基いて求
め、水平方向の単位長さ当りにおける明暗境界点の鉛直
方向の変位量が所定値以上になる領域を前記段差領域と
することを特徴とする請求項1に記載のヘッドライトの
光軸調整方法。 - 【請求項4】 照射パターンの明暗境界線の水平部が存
在する水平領域における前記等照度曲線に近似した水平
線の式を求めて、該水平線を光軸調整の鉛直方向の基準
とし、前記変曲点を光軸調整の水平方向の基準とするこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドライトの
光軸調整方法。 - 【請求項5】 照射パターンの水平方向の各位置におけ
る明暗境界点の位置を鉛直方向の照度分布に基いて求
め、水平方向の単位長さ当りにおける明暗境界点の鉛直
方向の変位量が所定値以下となる領域を照射パターンの
明暗境界線の水平部が存在する水平領域とし、該水平領
域における前記明暗境界点を結ぶ線に近似した水平線の
式を求めて、該水平線を光軸調整の鉛直方向の基準と
し、前記変曲点を光軸調整の水平方向の基準とすること
を特徴とする請求項1又は3に記載のヘッドライトの光
軸調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27642696A JPH10123017A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | ヘッドライトの光軸調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27642696A JPH10123017A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | ヘッドライトの光軸調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10123017A true JPH10123017A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17569254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27642696A Pending JPH10123017A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | ヘッドライトの光軸調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10123017A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002372479A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-26 | Anzen Motor Car Co Ltd | ヘッドライトテスタにおける受光部のライト正対方法及び装置 |
JP2007212429A (ja) * | 2006-01-13 | 2007-08-23 | Chuo Denshi Keisoku Kk | ヘッドライトの光軸調整方法におけるエルボー点検出方法 |
CN109269787A (zh) * | 2018-10-29 | 2019-01-25 | 上海宝钢包装钢带有限公司 | 变厚度汽车板的在线检测方法 |
JP2019117132A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-18 | 株式会社バンザイ | 車両用ヘッドライトテスター |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP27642696A patent/JPH10123017A/ja active Pending
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