JPH10122185A - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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Publication number
JPH10122185A
JPH10122185A JP8271171A JP27117196A JPH10122185A JP H10122185 A JPH10122185 A JP H10122185A JP 8271171 A JP8271171 A JP 8271171A JP 27117196 A JP27117196 A JP 27117196A JP H10122185 A JPH10122185 A JP H10122185A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding member
slidingly movable
fixed
rotating
mechanical seal
Prior art date
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Pending
Application number
JP8271171A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Koseki
関 剛 生 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP8271171A priority Critical patent/JPH10122185A/ja
Publication of JPH10122185A publication Critical patent/JPH10122185A/ja
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  • Mechanical Sealing (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メカニカルシール2の第1摺動部材22と第
2摺動部材28との摺動部分へ異物が進入して、シール
性能を低下する問題を解決する。 【解決手段】 対向して配置される固定側保持器24と
回転側保持器18との間に、固定側保持器18に凸条リ
ップ36、38を回転側保持器に向けて固着して大器側
からの異物の進入を防止する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用内燃機関
等に装備されるウォータポンプのメカニカルシールに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の冷却水を供給するウォータポ
ンプのインペラを取り付けた回転軸とハウジングとの間
をシールするためにメカニカルシールが用いられた技術
が知られている。(実公平2−39084号、実公平5
−9518号) これらのメカニカルシールは、回転軸に取り付けられ第
1摺動部材を保持する回転側保持器と、ハウジングに取
り付けられ第2摺動部材を保持する固定側保持器と、固
定側保持器に収容され第2摺動部材を第1摺動部材に圧
接するスプリングを備え、スプリングに付勢され第1摺
動部材と第2摺動部材との摺動面をシールするメカニカ
ルシールである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のメカニカルシー
ルは、第1摺動部材と、スプリングによって第1摺動部
材側に付勢された第2摺動部材との摺動面の外側(メカ
ニカルシールの内周側)には冷却水が満たされ、摺動面
の内側(メカニカルシールの外周側)は万一冷却水が漏
れた場合に冷却水を大気に放出するように開放されてい
る。従って、大気側から砂、チリ、ほこり等の異物が第
1摺動部材と第2摺動部材との摺動面に進入すると、メ
カニカルシールのシール能力を低下させる問題点があっ
た。
【0004】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みな
されたもので、第1摺動部材と第2摺動部材との摺動面
を大気側からの異物から保護してメカニカルシールのシ
ール能力低下を防止する技術を開示するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明において講じた手段は、回転軸に
取り付けられ第1摺動部材を保持する回転側保持器と、
ハウジングに取り付けられ第2摺動部材を保持する固定
側保持器と、固定側保持器に収容され第2摺動部材を第
1摺動部材に圧接するスプリングを備え、スプリングに
付勢され第1摺動部材と第2摺動部材との摺動面をシー
ルするメカニカルシールにおいて、摺動面よりも外側に
位置する固定側保持器と回転側保持器との間に、固定側
保持器と回転側保持器の一方に取り付けた凸条リップを
配置したことである。この凸条リップは大気側からの異
物を第1摺動部材と第2摺動部材との摺動面に進入する
ことを防止することができる。
【0006】請求項2の発明において講じた手段は、凸
条リップは先端部が固定側保持器と回転側保持器の他方
に摺触していることである。凸条リップの先端部のみが
固定側保持器又は回転側保持器と摺動するので、固定側
保持器と回転側保持器との間の回転を妨げることなく、
大気側からの異物を除去することができる。
【0007】請求項3の発明において講じた手段は、凸
条リップを複数配置したことである。凸条リップを複数
配置することにより、大気側からの異物を確実に除去で
きることに加えて、凸条リップが固定側保持器と回転側
保持器との間を円環状に2点で支えることができ、固定
側保持器と回転側保持器との間の径方向の回転によるが
たつきを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態を図1に
基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明を用いたメカニカルシール
2をウォータポンプ4に取り付けた様子を示す図面であ
る。ウォータポンプ4のハウジング6には、ベアリング
8を介して回転軸10が回動自在に取り付けられてい
る。回転軸10の図示左端部にはプーリ12が取り付け
られ、図示右端部にはインペラ14が取り付けられてい
る。プーリ12、インペラ14は、それぞれ回転軸10
に相対回転不能に取り付けられている。インペラ14が
揚水作用を行うポンプ室16を密封するために、回転軸
10とハウジング6との間にメカニカルシール2が取り
付けられている。
【0010】図2に図1の破線で囲った部分を拡大して
示すように、メカニカルシール2は、回転軸10に取り
付けられた回転側保持器18、回転側保持器18に収容
されたゴム剤20及びセラミック製の第1摺動部材2
2、ハウジング6に取り付けられた固定側保持器24、
並びに固定側保持器24に収容されたスプリング26及
びカーボン製の第2摺動部材28とから構成されてい
る。なお、30、32はスプリング26を支えるリテー
ナであり、34はリテーナ30、32と第2摺動部材2
8との間に配置され、第2摺動部材28を固着したパッ
キンである。第2摺動部材28は、スプリング26によ
って第1摺動部材22側に付勢されており、第1摺動部
材22と第2摺動部材28とを所定の接触面圧をもって
密着させており、ポンプ室16内の流体がポンプ室16
から漏れることを防止している。回転側保持器18と固
定側保持器24とは、第1摺動部材22と第2摺動部材
28との密着部分よりも外側(ポンプ室16と反対側)
に対向した部分を形成しており、固定側保持器24の対
向面側(外周側面)に断面が三角形の凸条リップ36、
38が取り付けられている。凸条リップ36、38は、
ゴム又は樹脂材より成形された環状のリップ部材であ
り、それぞれ回転軸10に沿って円環状に平行に配置し
ている。また、凸条リップ36、38の断面三角形の先
端部分は、対向面である回転側保持器18の内周側面に
摺接している。なお、凸条リップ36、38は、回転側
保持器18の内周側面に取り付けられ、先端部分が固定
側保持器24の外周側面に摺接させることも可能であ
る。
【0011】上記のメカニカルシール2の作用について
説明する。
【0012】プーリ12は外周に取り付けられるベルト
又はチェーン(図示なし)を介して図示しないエンジン
のクランクシャフト回転力が伝達され、回転軸10及び
ポンプ室16内のインペラ14を回転駆動させる。この
とき、回転軸10に固着した回転側保持器18も回転軸
10と共に回転する。回転側保持器18が回転すること
に伴い、第1摺動部材22が第2摺動部材28との間で
相対回転する。第2摺動部材28は、既に説明したよう
にスプリング26によって第1摺動部材22側へ付勢し
ており、第1摺動部材22と第2摺動部材28との間の
摺動面圧が確保され、ポンプ室16内の流体の漏れを最
小限に封止している。一方、万一第1摺動部材22と第
2摺動部材28との間から漏れた流体があれば、図1に
示すハウジング6の下方に設けた通気孔40を介して大
気中に放出されるようになっている。通気孔40が大気
と連通している関係で、通気孔40からチリ、ホコリ等
の異物がメカニカルシール2に進入しても、凸条リップ
36、38が防護壁となり、第1摺動部材22と第2摺
動部材28との摺動面に到達することを防止する。さら
に、固定側保持器24に固定された凸条リップ36、3
8が2条設けられていることにより、回転する回転側保
持器18とハウジング6に固着した固定側保持器24と
の相対回転によるガタ、ブレ、偏心を抑えることがで
き、第1摺動部材22と第2摺動部材28との摺動を良
好に保つことができる。
【0013】
【発明の効果】上記した請求項1の発明によれば、摺動
面よりも内側(メカニカルシールの外周側)に位置する
固定側保持器と回転側保持器との間に、固定側保持器と
回転側保持器の一方に取り付けた凸条リップを配置した
ことにより、大気側からの異物を第1摺動部材と第2摺
動部材との摺動面に進入することを防止することができ
る。
【0014】請求項2の発明によれば、凸条リップは先
端部が固定側保持器と回転側保持器の他方に摺触してい
ることにより、凸条リップの先端部のみが固定側保持器
又は回転側保持器と摺動するので、固定側保持器と回転
側保持器との間の回転を妨げることなく、大気側からの
異物を除去することができる。
【0015】請求項3の発明によれば、凸条リップを複
数配置したことにより、大気側からの異物を確実に除去
できることに加えて、凸条リップが固定側保持器と回転
側保持器との間を円環状に2点で支えることができ、固
定側保持器と回転側保持器との間の径方向の回転による
がたつきを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるメカニカルシールを
ウォーターポンプに取り付けた状態の断面を示したもの
である。
【図2】図1のウォータポンプの拡大図を示した図面で
ある。
【符号の説明】
2・・・メカニカルシール 6・・・ハウジング 10・・・回転軸 18・・・回転側保持器 22・・・第1摺動部材 24・・・固定側保持器 26・・・スプリング 28・・・第2摺動部材 36、38・・・凸条リップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に取り付けられ第1摺動部材を保
    持する回転側保持器と、ハウジングに取り付けられ第2
    摺動部材を保持する固定側保持器と、該固定側保持器に
    収容され前記第2摺動部材を前記第1摺動部材に圧接す
    るスプリングを備え、該スプリングの付勢され前記第1
    摺動部材と前記第2摺動部材との摺動面をシールするメ
    カニカルシールにおいて、前記摺動面よりも外側に位置
    する前記固定側保持器と前記回転側保持器との間に、前
    記固定側保持器と前記回転側保持器の一方に取り付けた
    凸条リップを配置したことを特徴とするメカニカルシー
    ル。
  2. 【請求項2】 前記凸条リップは先端部が前記固定側保
    持器と前記回転側保持器の他方に摺触していることを特
    徴とするメカニカルシール。
  3. 【請求項3】 前記凸条リップを複数配置したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のメカニカルシー
    ル。
JP8271171A 1996-10-14 1996-10-14 メカニカルシール Pending JPH10122185A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147389A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Matsui Mfg Co ポンプの軸封装置
WO2007142177A1 (ja) * 2006-06-08 2007-12-13 Eagle Industry Co., Ltd. メカニカルシール

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