JPH10122158A - ピストンポンプ - Google Patents
ピストンポンプInfo
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- JPH10122158A JPH10122158A JP9276101A JP27610197A JPH10122158A JP H10122158 A JPH10122158 A JP H10122158A JP 9276101 A JP9276101 A JP 9276101A JP 27610197 A JP27610197 A JP 27610197A JP H10122158 A JPH10122158 A JP H10122158A
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- Japan
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- pump
- piston
- guide hole
- sliding surface
- pump piston
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/32—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
- B60T8/34—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
- B60T8/40—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition comprising an additional fluid circuit including fluid pressurising means for modifying the pressure of the braking fluid, e.g. including wheel driven pumps for detecting a speed condition, or pumps which are controlled by means independent of the braking system
- B60T8/4031—Pump units characterised by their construction or mounting
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
- F05C2225/04—PTFE [PolyTetraFluorEthylene]
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2253/00—Other material characteristics; Treatment of material
- F05C2253/12—Coating
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウム製であってもポンプ本体を付加
的に加工する必要なしに、機能及び耐用寿命の点で問題
のないピストンポンプを提供する 【解決手段】 ハイドロリック媒体を圧送するピストン
ポンプ、特にアンチスキッドコントロールシステムを備
えた車両ブレーキ装置のためのピストンポンプであっ
て、軸方向における行程運動のために駆動可能な少なく
とも1つのポンプピストン13が設けられ、該ポンプピ
ストンがその外周部に形成された滑り面14で、案内孔
12の内壁121に沿って滑動する形式のものにおい
て、滑り面14が、ポンプピストン13の縦断面で見て
波形に形成されており、等しい曲率半径を有する波の山
32と波の谷33とが、ポンプピストン13の長手方向
において互いに連続して設けられている。
的に加工する必要なしに、機能及び耐用寿命の点で問題
のないピストンポンプを提供する 【解決手段】 ハイドロリック媒体を圧送するピストン
ポンプ、特にアンチスキッドコントロールシステムを備
えた車両ブレーキ装置のためのピストンポンプであっ
て、軸方向における行程運動のために駆動可能な少なく
とも1つのポンプピストン13が設けられ、該ポンプピ
ストンがその外周部に形成された滑り面14で、案内孔
12の内壁121に沿って滑動する形式のものにおい
て、滑り面14が、ポンプピストン13の縦断面で見て
波形に形成されており、等しい曲率半径を有する波の山
32と波の谷33とが、ポンプピストン13の長手方向
において互いに連続して設けられている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイドロリック媒
体を圧送するピストンポンプ、特にアンチスキッドコン
トロールシステムを備えた車両ブレーキ装置のためのピ
ストンポンプであって、軸方向における行程運動のため
に駆動可能な少なくとも1つのポンプピストンが設けら
れており、該ポンプピストンがその外周部に形成された
滑り面で、案内孔の内壁に沿って滑動する形式のものに
関する。
体を圧送するピストンポンプ、特にアンチスキッドコン
トロールシステムを備えた車両ブレーキ装置のためのピ
ストンポンプであって、軸方向における行程運動のため
に駆動可能な少なくとも1つのポンプピストンが設けら
れており、該ポンプピストンがその外周部に形成された
滑り面で、案内孔の内壁に沿って滑動する形式のものに
関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の公知のピストンポンプ
(WO95/16859A1)では、製造コストを下げ
るために、ポンプピストンのための案内孔は直接ポンプ
本体に、つまりポンプピストンの滑り案内のためにポン
プ本体に挿入された別体のポンプシリンダを使用するこ
となしに、形成されている。案内孔の内壁に対してポン
プピストンをシールするために、高圧シール部材が設け
られており、この高圧シール部材は、ポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)製のリングシール部材として形
成されていて、ポンプピストンの段部に受容されてお
り、かつ軸方向において段部の半径方向肩部に支持され
ている。滑りライナとして作用するポンプシリンダを省
くためには、そして特に、ポンプ本体が製造コストの節
減を目的としてアルミニウムから製造される場合には、
ポンプピストンにおける滑り面及びリングシール部材に
おけるシール面の損傷又は著しい摩耗を長時間にわたっ
て阻止するための処理を施すことが必要である。このよ
うな処理は例えばポンプ本体の陽極酸化(Eloxieren)
である。
(WO95/16859A1)では、製造コストを下げ
るために、ポンプピストンのための案内孔は直接ポンプ
本体に、つまりポンプピストンの滑り案内のためにポン
プ本体に挿入された別体のポンプシリンダを使用するこ
となしに、形成されている。案内孔の内壁に対してポン
プピストンをシールするために、高圧シール部材が設け
られており、この高圧シール部材は、ポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)製のリングシール部材として形
成されていて、ポンプピストンの段部に受容されてお
り、かつ軸方向において段部の半径方向肩部に支持され
ている。滑りライナとして作用するポンプシリンダを省
くためには、そして特に、ポンプ本体が製造コストの節
減を目的としてアルミニウムから製造される場合には、
ポンプピストンにおける滑り面及びリングシール部材に
おけるシール面の損傷又は著しい摩耗を長時間にわたっ
て阻止するための処理を施すことが必要である。このよ
うな処理は例えばポンプ本体の陽極酸化(Eloxieren)
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、冒頭に述べた形式のピストンポンプを改良して、ポ
ンプ本体がアルミニウムから製造されている場合でもポ
ンプ本体を付加的に加工する必要なしに、機能及び耐用
寿命の点で問題のないピストンポンプを提供することで
ある。
は、冒頭に述べた形式のピストンポンプを改良して、ポ
ンプ本体がアルミニウムから製造されている場合でもポ
ンプ本体を付加的に加工する必要なしに、機能及び耐用
寿命の点で問題のないピストンポンプを提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、滑り面が、ポンプピストンの縦断
面で見て波形に形成されており、この場合有利には等し
い曲率半径を有する波の山と波の谷とが、ポンプピスト
ンの長手方向において互いに連続して設けられているよ
うにした。
に本発明の構成では、滑り面が、ポンプピストンの縦断
面で見て波形に形成されており、この場合有利には等し
い曲率半径を有する波の山と波の谷とが、ポンプピスト
ンの長手方向において互いに連続して設けられているよ
うにした。
【0005】
【発明の効果】本発明のように構成されたポンプピスト
ンには、公知のものに比べて次のような利点、すなわち
アルミニウム製のポンプ本体を付加的に加工する必要が
ない、という利点がある。ポンプピストンの表面におけ
る波形成形部によって、該波形成形部の、案内孔の内壁
に接触する環状の狭幅の接触領域は、球形であり、つま
り縁部を有していない。これらの球形の接触領域は、冷
間成形工具もしくはキャリブレーティング工具のように
滑るように案内孔の内壁に対して作用するので、場合に
よってはポンプピストンによって保持されたシール部材
のための滑り面でもある内壁は、常に滑らかになり、こ
れによってシール部材の耐用寿命もまた著しく延ばされ
る。案内孔の内壁とポンプピストンの表面との間におけ
る球形の最小の接触領域と、その間に位置する波の谷と
によって、圧送されるハイドロリック媒体による極めて
良好な潤滑作用が生ぜしめられる。本発明による波形成
形部は、極めて正確にその直径をプランジ研削加工(Ei
nstechschleifen)によって製造可能であり、その際に
また同時にポンプピストンの表面も極めて滑らかにな
る。
ンには、公知のものに比べて次のような利点、すなわち
アルミニウム製のポンプ本体を付加的に加工する必要が
ない、という利点がある。ポンプピストンの表面におけ
る波形成形部によって、該波形成形部の、案内孔の内壁
に接触する環状の狭幅の接触領域は、球形であり、つま
り縁部を有していない。これらの球形の接触領域は、冷
間成形工具もしくはキャリブレーティング工具のように
滑るように案内孔の内壁に対して作用するので、場合に
よってはポンプピストンによって保持されたシール部材
のための滑り面でもある内壁は、常に滑らかになり、こ
れによってシール部材の耐用寿命もまた著しく延ばされ
る。案内孔の内壁とポンプピストンの表面との間におけ
る球形の最小の接触領域と、その間に位置する波の谷と
によって、圧送されるハイドロリック媒体による極めて
良好な潤滑作用が生ぜしめられる。本発明による波形成
形部は、極めて正確にその直径をプランジ研削加工(Ei
nstechschleifen)によって製造可能であり、その際に
また同時にポンプピストンの表面も極めて滑らかにな
る。
【0006】請求項1に記載のピストンポンプの別の有
利な構成は、請求項2以下に記載されている。
利な構成は、請求項2以下に記載されている。
【0007】本発明の別の有利な構成では、ポンプピス
トンの波形の滑り面の材料が、案内孔の材料よりも著し
く大きな硬度を有している。このことは例えば次のこ
と、すなわちポンプピストンが硬化処理された鋼から製
造されるか又は波形の滑り面だけが、例えば窒化、窒化
浸炭、縁部層硬化及びこれに類したものによって硬化処
理されることによって達成される。
トンの波形の滑り面の材料が、案内孔の材料よりも著し
く大きな硬度を有している。このことは例えば次のこ
と、すなわちポンプピストンが硬化処理された鋼から製
造されるか又は波形の滑り面だけが、例えば窒化、窒化
浸炭、縁部層硬化及びこれに類したものによって硬化処
理されることによって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の実施の形
態を説明する。
態を説明する。
【0009】図1に、縦断面図で部分的に示されている
ピストンポンプは、アンチスキッドコントロールシステ
ムを備えた車両ブレーキ装置、いわゆるABSブレーキ
装置においてハイドロリック媒体を圧送するために働
く。このピストンポンプは、軽金属又は軽金属合金製の
ポンプ本体10を有しており、このポンプ本体10内に
は、ポンプピストン13のための案内孔12を備えたポ
ンプ室11が形成されている。ポンプ本体10のための
材料としては、有利にはアルミニウム又はアルミニウム
合金が使用される。通常、ポンプ本体10には、各1つ
のポンプピストンのためにそれぞれ案内孔を備えた複数
のポンプ室が設けられており、これらのポンプ室は図面
を見やすくするために図示されていない。図面には示さ
れていない駆動装置によって往復行程運動させられるポ
ンプピストン13は、その外周部に形成された滑り面1
4で、案内孔12の内壁121に沿って滑動する。
ピストンポンプは、アンチスキッドコントロールシステ
ムを備えた車両ブレーキ装置、いわゆるABSブレーキ
装置においてハイドロリック媒体を圧送するために働
く。このピストンポンプは、軽金属又は軽金属合金製の
ポンプ本体10を有しており、このポンプ本体10内に
は、ポンプピストン13のための案内孔12を備えたポ
ンプ室11が形成されている。ポンプ本体10のための
材料としては、有利にはアルミニウム又はアルミニウム
合金が使用される。通常、ポンプ本体10には、各1つ
のポンプピストンのためにそれぞれ案内孔を備えた複数
のポンプ室が設けられており、これらのポンプ室は図面
を見やすくするために図示されていない。図面には示さ
れていない駆動装置によって往復行程運動させられるポ
ンプピストン13は、その外周部に形成された滑り面1
4で、案内孔12の内壁121に沿って滑動する。
【0010】ポンプピストン13は、互いに軸方向間隔
をおいて配置された2つのリング溝15,16を有して
いる。リング溝15には、リング状のエラストマシール
部材18と支持リング19とから成る高圧シール部材1
7が挿入されている。高圧シール部材17はポンプ室1
1を、案内孔12の領域において、それぞれ可変の室容
積を備えたポンプ室21とポンプ室22とに分割してい
る。ポンプピストン13をリング状に取り囲むポンプ室
21を形成するためには、案内孔12にリング溝20が
プランジ研削されるか又は、両リング溝15,16の間
の区分におけるポンプピストン13の直径が減じられ
る。図1に示されたポンプピストンの実施例では、その
両方が行われている。吸込み室として働くポンプ室21
は、ポンプピストン13におけるリング溝16に挿入さ
れたシールリング23によってシールされ、かつ吸込み
通路24を介してポンプ入口と接続されている。ポンプ
ピストン13の端面131によって制限されていて圧力
室として作用するポンプ室22は、圧力通路25を介し
てポンプ出口35と接続されており、この場合圧力通路
25にはさらに、図1に象徴的に示された逆止弁34が
配属されている。逆止弁34はポンプ出口弁として働
き、ポンプ室22からポンプ出口35へのハイドロリッ
ク媒体の流れは許すが、逆方向の流れは阻止するように
なっている。
をおいて配置された2つのリング溝15,16を有して
いる。リング溝15には、リング状のエラストマシール
部材18と支持リング19とから成る高圧シール部材1
7が挿入されている。高圧シール部材17はポンプ室1
1を、案内孔12の領域において、それぞれ可変の室容
積を備えたポンプ室21とポンプ室22とに分割してい
る。ポンプピストン13をリング状に取り囲むポンプ室
21を形成するためには、案内孔12にリング溝20が
プランジ研削されるか又は、両リング溝15,16の間
の区分におけるポンプピストン13の直径が減じられ
る。図1に示されたポンプピストンの実施例では、その
両方が行われている。吸込み室として働くポンプ室21
は、ポンプピストン13におけるリング溝16に挿入さ
れたシールリング23によってシールされ、かつ吸込み
通路24を介してポンプ入口と接続されている。ポンプ
ピストン13の端面131によって制限されていて圧力
室として作用するポンプ室22は、圧力通路25を介し
てポンプ出口35と接続されており、この場合圧力通路
25にはさらに、図1に象徴的に示された逆止弁34が
配属されている。逆止弁34はポンプ出口弁として働
き、ポンプ室22からポンプ出口35へのハイドロリッ
ク媒体の流れは許すが、逆方向の流れは阻止するように
なっている。
【0011】ポンプピストン13には端面131から中
央の袋孔26が設けられ、かつリング溝20の領域には
少なくとも1つの半径方向孔27が設けられていて、こ
の半径方向孔27は袋孔26に開口している。袋孔26
及び半径方向孔27とを介して、両ポンプ室21,22
の間における接続部が生ぜしめられ、この接続部は逆止
弁28によって閉鎖可能である。逆止弁28はポンプ入
口弁として働き、公知の形式で弁玉29によって形成さ
れており、この弁玉29は、弁閉鎖ばね30の力を受け
て、袋孔26の開口に環状に形成された弁座31に押し
付けられる。逆止弁28はポンプピストン13の一方の
行程運動中に、吸込み通路24もしくはポンプ室21か
らポンプ22もしくは圧力通路25への圧力媒体の流れ
を可能にする。ポンプピストン13の戻り行程中には、
逆止弁28はポンプ室22からポンプ室21への圧力媒
体の戻り流を阻止する。
央の袋孔26が設けられ、かつリング溝20の領域には
少なくとも1つの半径方向孔27が設けられていて、こ
の半径方向孔27は袋孔26に開口している。袋孔26
及び半径方向孔27とを介して、両ポンプ室21,22
の間における接続部が生ぜしめられ、この接続部は逆止
弁28によって閉鎖可能である。逆止弁28はポンプ入
口弁として働き、公知の形式で弁玉29によって形成さ
れており、この弁玉29は、弁閉鎖ばね30の力を受け
て、袋孔26の開口に環状に形成された弁座31に押し
付けられる。逆止弁28はポンプピストン13の一方の
行程運動中に、吸込み通路24もしくはポンプ室21か
らポンプ22もしくは圧力通路25への圧力媒体の流れ
を可能にする。ポンプピストン13の戻り行程中には、
逆止弁28はポンプ室22からポンプ室21への圧力媒
体の戻り流を阻止する。
【0012】ポンプピストン13の一部を拡大して示す
図2から分かるように、ポンプピストン13の外周部に
おける滑り面14は、ポンプピストン13の縦断面で見
て、波形に形成されており、この場合波の山32と波の
谷33とはポンプピストン13の軸線方向において相前
後して連続している。波の山32及び波の谷33は等し
い曲率半径を有している。滑り面14がこのように波形
に形成されていることによって、ポンプピストン13
は、該ポンプピストン13の周りをリング状に延びる最
小の球形の接触面だけで、案内孔12の内壁121に接
触しており、これに対して波の谷33はハイドロリック
媒体によって満たされている。これらの球形の接触面
は、ポンプピストンの行程運動時に冷間成形工具もしく
はキャリブレーティング工具(Kalibrierwerkzeug)の
ように作用し、かつ案内孔12の内壁121に沿って連
続的に滑動するので、ポンプピストン13とポンプ本体
10との間における極端に滑らかな滑り面に基づいて、
極めてわずかな摩擦エネルギしか生ぜしめられず、ポン
プピストン13は軽やかにかつ少ないノイズで移動す
る。案内孔12の内壁121が常に平滑であることによ
って、高圧シール部材17と、低圧シール部材として働
くシールリング23との耐用寿命もまた著しく延長され
る。
図2から分かるように、ポンプピストン13の外周部に
おける滑り面14は、ポンプピストン13の縦断面で見
て、波形に形成されており、この場合波の山32と波の
谷33とはポンプピストン13の軸線方向において相前
後して連続している。波の山32及び波の谷33は等し
い曲率半径を有している。滑り面14がこのように波形
に形成されていることによって、ポンプピストン13
は、該ポンプピストン13の周りをリング状に延びる最
小の球形の接触面だけで、案内孔12の内壁121に接
触しており、これに対して波の谷33はハイドロリック
媒体によって満たされている。これらの球形の接触面
は、ポンプピストンの行程運動時に冷間成形工具もしく
はキャリブレーティング工具(Kalibrierwerkzeug)の
ように作用し、かつ案内孔12の内壁121に沿って連
続的に滑動するので、ポンプピストン13とポンプ本体
10との間における極端に滑らかな滑り面に基づいて、
極めてわずかな摩擦エネルギしか生ぜしめられず、ポン
プピストン13は軽やかにかつ少ないノイズで移動す
る。案内孔12の内壁121が常に平滑であることによ
って、高圧シール部材17と、低圧シール部材として働
くシールリング23との耐用寿命もまた著しく延長され
る。
【0013】滑り面14の波形成形部における球形領域
のこのような滑り作用のためには、波形の滑り面14
が、案内孔12の内壁121よりも著しく大きな硬度を
有することが必要である。このことは、ポンプピストン
13が硬化処理された鋼から製造されるか又は波形の滑
り面14だけが硬化処理されることによって達成され
る。滑り面14のこのような硬化処理は例えば、窒化
(Nitrieren)、窒化浸炭(Nitrokarbonieren)、縁部
層硬化、電気メッキ層の被着及びこれに類したものによ
って達成することができる。
のこのような滑り作用のためには、波形の滑り面14
が、案内孔12の内壁121よりも著しく大きな硬度を
有することが必要である。このことは、ポンプピストン
13が硬化処理された鋼から製造されるか又は波形の滑
り面14だけが硬化処理されることによって達成され
る。滑り面14のこのような硬化処理は例えば、窒化
(Nitrieren)、窒化浸炭(Nitrokarbonieren)、縁部
層硬化、電気メッキ層の被着及びこれに類したものによ
って達成することができる。
【0014】本発明は上に述べた実施例に限定されるも
のではなく、例えば案内孔12がポンプ本体10に直接
形成される必要はなく、案内孔は、ポンプ本体10にお
ける相応な切欠きに挿入されるスリーブ状のポンプシリ
ンダによって実現することも可能である。しかしながら
このようなポンプシリンダを省くと、製造コストを下げ
ることができる。
のではなく、例えば案内孔12がポンプ本体10に直接
形成される必要はなく、案内孔は、ポンプ本体10にお
ける相応な切欠きに挿入されるスリーブ状のポンプシリ
ンダによって実現することも可能である。しかしながら
このようなポンプシリンダを省くと、製造コストを下げ
ることができる。
【0015】さらに、ポンプピストン13と案内孔12
の内壁121との間に密接した間隙シール部材を設ける
ことも可能であり、このような構成では、高圧シール部
材17及び/又は、単純なシールリング23として形成
された低圧シール部材を省くことが可能である。
の内壁121との間に密接した間隙シール部材を設ける
ことも可能であり、このような構成では、高圧シール部
材17及び/又は、単純なシールリング23として形成
された低圧シール部材を省くことが可能である。
【図1】アンチスキッドコントロールシステムを備えた
ブレーキ装置のためのポンプピストンの一部を示す縦断
面図である。
ブレーキ装置のためのポンプピストンの一部を示す縦断
面図である。
【図2】図1に示されたIIの区分を拡大して示す図で
ある。
ある。
10 ポンプ本体、 11 ポンプ室、 12 案内
孔、 13 ポンプピストン、 14 滑り面、 1
5,16 リング溝、 17 高圧シール部材、18
エラストマシール部材、 19 支持リング、 20
リング溝、 21ポンプ室(吸込み室)、22 ポンプ
室(圧力室)、 23 シールリング、24 吸込み通
路、 圧力通路、 26 袋孔、 27 半径方向孔、
28逆止弁、 29 弁玉、 31 弁座、 32
波の山、 33 波の谷、34 逆止弁、 35 ポン
プ出口、 121 内壁、 131 端面
孔、 13 ポンプピストン、 14 滑り面、 1
5,16 リング溝、 17 高圧シール部材、18
エラストマシール部材、 19 支持リング、 20
リング溝、 21ポンプ室(吸込み室)、22 ポンプ
室(圧力室)、 23 シールリング、24 吸込み通
路、 圧力通路、 26 袋孔、 27 半径方向孔、
28逆止弁、 29 弁玉、 31 弁座、 32
波の山、 33 波の谷、34 逆止弁、 35 ポン
プ出口、 121 内壁、 131 端面
Claims (9)
- 【請求項1】 ハイドロリック媒体を圧送するピストン
ポンプ、特にアンチスキッドコントロールシステムを備
えた車両ブレーキ装置のためのピストンポンプであっ
て、軸方向における行程運動のために駆動可能な少なく
とも1つのポンプピストン(13)が設けられており、
該ポンプピストン(13)がその外周部に形成された滑
り面(14)で、案内孔(12)の内壁(121)に沿
って滑動する形式のものにおいて、滑り面(14)が、
ポンプピストン(13)の縦断面で見て波形に形成され
ており、この場合有利には等しい曲率半径を有する波の
山(32)と波の谷(33)とが、ポンプピストン(1
3)の長手方向において互いに連続して設けられている
ことを特徴とするピストンポンプ。 - 【請求項2】 波形の滑り面(14)の材料が、案内孔
(12)の内壁(121)の材料よりも著しく大きな硬
度を有している、請求項1記載のピストンポンプ。 - 【請求項3】 ポンプピストン(13)が硬化処理され
た鋼から製造されている、請求項2記載のピストンポン
プ。 - 【請求項4】 波形の滑り面(14)が硬化処理されて
いる、請求項1又は2記載のピストンポンプ。 - 【請求項5】 案内孔(12)が、ポンプ入口及びポン
プ出口を有するポンプ本体(10)自体に直接成形され
ている、請求項1から4までのいずれか1項記載のピス
トンポンプ。 - 【請求項6】 案内孔(12)が、ポンプ入口及びポン
プ出口を有するポンプ本体に挿入されたスリーブによっ
て形成されている、請求項1から4までのいずれか1項
記載のピストンポンプ。 - 【請求項7】 ポンプ本体(10)が、軽金属又は軽金
属合金から製造されている、請求項5又は6記載のピス
トンポンプ。 - 【請求項8】 ポンプピストン(13)の外周部に、案
内孔(12)の内壁(121)に圧着する少なくとも1
つのリングシール部材(17,23)が設けられてい
る、請求項1から7までのいずれか1項記載のピストン
ポンプ。 - 【請求項9】 ポンプピストン(13)が案内孔(1
2)と一緒に、該ポンプピストン(13)をリング状に
取り囲んでいてポンプ入口に接続されている吸込み室
(21)と、ポンプピストン(13)の端壁もしくは端
面(131)によって制限されていてポンプ出口に接続
されている圧力室(22)とを取り囲んでおり、ポンプ
ピストン(13)が、両方のポンプ室つまり吸込み室
(21)及び圧力室(22)を互いに接続する孔(2
6,27)を有していて、該孔(26,27)が逆止弁
(28)を用いて閉鎖可能である、請求項1から8まで
のいずれか1項記載のピストンポンプ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19641778A DE19641778A1 (de) | 1996-10-10 | 1996-10-10 | Kolbenpumpe |
DE19641778.3 | 1996-10-10 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10122158A true JPH10122158A (ja) | 1998-05-12 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9276101A Pending JPH10122158A (ja) | 1996-10-10 | 1997-10-08 | ピストンポンプ |
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---|---|
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EP (1) | EP0836006A3 (ja) |
JP (1) | JPH10122158A (ja) |
DE (1) | DE19641778A1 (ja) |
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-
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