JPH10122155A - 密閉型圧縮機の保護装置 - Google Patents

密閉型圧縮機の保護装置

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JPH10122155A
JPH10122155A JP28220796A JP28220796A JPH10122155A JP H10122155 A JPH10122155 A JP H10122155A JP 28220796 A JP28220796 A JP 28220796A JP 28220796 A JP28220796 A JP 28220796A JP H10122155 A JPH10122155 A JP H10122155A
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JP
Japan
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pressure
compressor
temperature
case
sealed case
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JP28220796A
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Inventor
Nobuo Kawai
合 信 夫 川
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍サイクル用の密閉型圧縮機を温度及び圧
力の両方の異常上昇から保護するための保護装置におい
て、装置の簡素化、小型化、低コスト化を図る。 【解決手段】 圧縮機の密閉ケース10に、保護装置の
検知部20が取付けられている。検知部20の底部に取
付けられた温度検知体25は、例えばバイメタルで出来
ており、密閉ケース10内の温度が所定温度を超えると
その中央部が内側に反転する。温度検知体25の外側に
取付けられた圧力検知体26は、密閉ケース10内の圧
力が所定圧力を超えると、その中央部が温度検知体25
とともに内側に反転する。温度検知体25または圧力検
知体26が反転すると、作動棒28を介して電気スイッ
チ22の接点22a,22bが開かれる。接点22a,
22bが開いた場合、密閉ケース10内部の温度及び圧
力の異常上昇を防止するための保護動作が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機等の冷
凍サイクルに用いれれる密閉型圧縮機を、温度及び圧力
の異常上昇から保護するための保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機等の冷凍サイクルの冷
媒として一般的なHCFC冷媒のR22等を用いる場
合、冷凍サイクルに用いれれる密閉型圧縮機を温度の異
常上昇から保護するための保護装置が用いられている。
この保護装置は、圧縮機の本体または吐出パイプに温度
検知手段を取り付け、この温度検知手段の検知した温度
が所定温度を超えると、保護動作手段が圧縮機の運転停
止等の保護動作を行うようになっている。また、特に圧
縮機を圧力の異常上昇から保護する必要がある場合は、
別に圧力検知手段を設け、この圧力検知手段の検知した
圧力が所定圧力を超えると、保護動作手段が圧縮機の運
転停止等の保護動作を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記R22
等の冷媒の代替冷媒としてHFC冷媒があるが、このH
FC冷媒の中でも、R32(ジフルオロエタン)とR1
25(ペンタフルオロエタン)とを混合してできるよう
な、R22に対してより高圧で作動する冷媒を用いる場
合は、圧縮機を圧力の異常上昇から保護する必要性が高
くなる。しかし、上述したように、温度検知手段に加え
て別に圧力検知手段を設けると、保護装置全体の複雑
化、大型化やコストの増加を招くという問題がある。
【0004】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、空気調和機等の冷凍サイクル用の密閉型
圧縮機を、温度及び圧力の両方の異常上昇から保護する
ための保護装置において、装置の簡素化、小型化、及び
低コスト化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、密閉ケー
スを備えた密閉型圧縮機を保護するための保護装置にお
いて、電気スイッチと、前記圧縮機の密閉ケース内の温
度が所定温度を超えると、前記電気スイッチを作動させ
るように変形する温度検知体と、前記密閉ケース内部の
圧力が所定圧力を超えると、前記電気スイッチを作動さ
せるように変形する圧力検知体とを有する検知部と、こ
の検知部の電気スイッチの作動に対応して、前記圧縮機
の密閉ケース内部の温度及び圧力の異常上昇を防止する
ための保護動作を行う保護動作手段とを備えたことを特
徴とする密閉型圧縮機の保護装置である。
【0006】第2の手段は、50℃の飽和圧力が250
0キロパスカル(kPa)以上の冷媒を密閉ケース内で
圧縮する密閉型圧縮機の保護装置であって、電気スイッ
チと、前記圧縮機の密閉ケース内の温度が所定温度を超
えると、前記電気スイッチを作動させるように変形する
温度検知体と、前記密閉ケース内部の圧力が所定圧力を
超えると、前記電気スイッチを作動させるように変形す
る圧力検知体とを有する検知部と、この検知部の電気ス
イッチの作動に対応して、前記圧縮機の密閉ケース内部
の温度及び圧力の異常上昇を防止するための保護動作を
行う保護動作手段とを備えたことを特徴とする密閉型圧
縮機の保護装置である。
【0007】これらの第1又は第2の手段によれば、保
護装置は単一の検知部によって圧縮機の密閉ケース内部
の温度及び圧力の両方の異常上昇を検知し、保護動作手
段による圧縮機の保護動作を行うことができる。
【0008】第3の手段は、第1或いは第2の手段にお
いて、前記検知部は、前記圧縮機の密閉ケースに取付け
られ、前記検知部の圧力検知体は、前記密閉ケースの内
部と外部との差圧を受けて変形するようになっている。
【0009】この第3の手段によれば、第1或いは第2
の手段において、検知部の圧力検知体は圧縮機の密閉ケ
ースの内部と外部との差圧を受けて変形するようなって
いるので、圧縮機の密閉ケースに加わる圧力を直接的に
検知して保護動作を行うことができる。
【0010】第4の手段は、第1或いは第2の手段にお
いて、前記検知部を収納するとともに内部が加圧された
密閉容器を更に備え、この検知部を収納した密閉容器
は、前記圧縮機の密閉ケース内部に配設され、前記検知
部の圧力検知体は、前記圧縮機の密閉ケース内部と前記
密閉容器内部との差圧を受けて変形するようになってい
る。
【0011】この第4の手段によれば、第1或いは第2
の手段において、検知部の圧力検知体は、圧縮機の密閉
ケース内部と、加圧された密閉容器内部との差圧を受け
て変形するようになっているので、圧縮機の密閉ケース
内部の圧力が比較的高い場合も、圧力検知体に加わる差
圧を比較的低い圧力に抑えることができる。このため、
圧力検知体が比較的低い差圧で変形するものであって
も、作動圧力の比較的高い冷媒を用いる冷凍サイクルの
圧縮機に適用することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1乃至図8は本発明によ
る密閉型圧縮機の保護装置の実施の形態を示す図であ
る。
【0013】[第1の実施形態]まず、図1乃至図5に
より、本発明の第1の実施形態について説明する。図1
には、本発明による密閉型圧縮機の保護装置が適用され
る空気調和機の冷凍サイクルの例が示されている。図1
において、冷凍サイクルは、冷媒配管によって順次連結
された圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、膨脹弁
4、及び室内熱交換器5を備えている。この冷凍サイク
ルには、冷媒として、50℃の飽和圧力が2500キロ
パスカル(kPa)以上の高圧のHFC冷媒(例えば、
R32(ジフルオロエタン)とR125(ペンタフルオ
ロエタン)とを50wt%づつ混合したもの(R410
A)や、R32の組成が45%以上のもの、或いはR1
43a(トリフルオロエタン)とR125との合成組成
が80%以上のもの等)が用いられている。そして、圧
縮機1には、後述する保護装置の検知部20が取り付け
られている。なお、図1に符号6、7で示すのは、それ
ぞれ室外ファン、室内ファンである。また、図1におい
て、実線の矢印は冷房運転時の冷媒の流れを示し、破線
の矢印は暖房運転時の冷媒の流れを示している。
【0014】次に、図2には、上記空気調和機の回路構
成の例が示されている。図2において、符号Aは室外機
を示し、符号Bは室内機を示している。室外機Aは、室
内機Bと連結された室外制御部A1を備え、この室外制
御部A1にインバ−タ回路8を介して上記圧縮機1の圧
縮機モ−タ1Mが接続されている。また、圧縮機1に取
り付けられた上記検知部20が、室外制御部A1に接続
されている。さらに、室外制御部A1には、膨脹弁4が
接続されるとともに、ファン駆動回路9を介して、上記
室外ファン6(図1参照)を駆動する室外ファンモ−タ
6Mが接続されている。
【0015】図3に示すように、上記圧縮機1は、図示
しない圧縮機構及び電動機構等を収納した密閉ケ−ス1
0と、この密閉ケ−ス10から突出する吸入管11及び
吐出管12とを有している。そして、圧縮機1の密閉ケ
−ス10には、吐出管12近傍において、上記検知部2
0が取り付けられている。
【0016】図4に示すように、検知部20は略円筒形
状をなす収納容器21を有し、この収納容器21の底部
21a側は、圧縮機1の密閉ケ−ス10を貫通するとと
もに、密閉ケ−ス10に対して溶接等により気密的に固
着されている。また、検知部20は、収納容器21内の
上部に配設された電気スイッチ22と、収納容器21の
底部21aに取り付けられた温度検知体25及び圧力検
知体26とを有している。
【0017】上記電気スイッチ22は、一対の接点22
a,22bを有し、このうちの一方の接点22aは弾性
板23の先端部に設けられている。また、各接点22
a,22bは、それぞれ導線24a,24bによって上
記室外制御部A1に対して接続されている(図2参
照)。また、検知部20は、収納容器21内の中央部に
おいて、収納容器21と略同軸に配設された作動棒28
を有している。この作動棒28は、支持部材27によっ
て、収納容器21に対して軸方向に摺動自在に支持され
ている。また、作動棒28の上端部28aは、上記電気
スイッチ22の弾性板23中央部に当接している。
【0018】また、上記温度検知体25及び圧力検知体
26は、共にその中央部が外側(圧縮機1の密閉ケース
10内部側)に僅かに突出した円盤形状をなしている。
これらの温度検知体25と圧力検知体26とは、互いに
重なり合うとともに、各々その周縁部が収納容器21の
底部21aによって支持されている。また、圧力検知体
26よりも内側(収納容器21の内部側)に位置する温
度検知体25の中央部には、上記作動棒28の下端部2
8bが当接している。この温度検知体25は、例えばバ
イメタルで出来ており、圧縮機1の密閉ケース10内の
温度が異常上昇する(所定温度を超える)と、図5
(a)に示すように、その中央部が内側に僅かに突出す
る形に変形(反転)し、作動棒28を介して上記電気ス
イッチ22の弾性板23を押し上げ、接点22a,22
bを開くようになっている。
【0019】また、外側に位置する圧力検知体(ダイア
フラム)26は、圧縮機1の密閉ケース10内の圧力が
異常上昇する(所定圧力を超える)と、温度検知体25
と同様、図5(b)に示すように、その中央部が内側に
僅かに突出する形に変形(反転)し、温度検知体25ご
と作動棒28を押し上げるようになっている。この場
合、圧力検知体26は、圧縮機1の密閉ケース10の内
部と外部との差圧を受けて変形するようになっている。
そして、圧力検知体26によって押し上げられた作動棒
28は、同様に上記電気スイッチ22の弾性板23を押
上げ、接点22a,22bを開くようになっている。
【0020】そして、上記室外制御部(保護動作手段)
A1(図2参照)は、検知部20の電気スイッチ22の
接点22a,22bが開いた(電気スイッチ22が作動
した)場合、圧縮機1の密閉ケース10内部の温度及び
圧力の異常上昇を防止するための保護動作を行うように
なっている。このような保護動作としては、例えば圧縮
機1の運転停止や、負荷軽減用弁の作動等がある。
【0021】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、保護装
置は簡単な構造の単一の検知部20によって圧縮機1の
密閉ケース10内部の温度及び圧力の両方の異常上昇を
検知し、保護動作手段7による圧縮機1の保護動作を行
うことができる。このため、温度検知手段の他に別に圧
力検知手段を設ける保護装置に比べ、装置の簡素化、小
型化、及び低コスト化を図ることができる。
【0022】また、検知部20の圧力検知体26は圧縮
機1の密閉ケース10の内部と外部との差圧を受けて変
形するようなっているので、圧縮機1の密閉ケース10
に加わる圧力を直接的に検知して保護動作を行うことが
できる。
【0023】[第2の実施形態]次に、図6乃び図7に
より、本発明の第2の実施形態について説明する。な
お、図6乃び図7に示す本実施形態において、図1乃至
図5に示す上記第1の実施形態と同一の構成部分には同
一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0024】図6乃び図7に示すように、本実施形態の
保護装置においては、上記検知部20が、底板31を有
する円筒形状の外部ケース30内に収納されている。そ
して、この外部ケース30の底板31が、圧縮機1の密
閉ケ−ス10表面に対して溶接等により固着されてい
る。また、検知部20の上記収納容器21の外周面と、
外部ケース30の内周面とは、気密的に接合されてい
る。また、検知部20の底部側(圧力検知体26の表面
側)と、外部ケース30の底板31との間には、圧力室
34が形成されている。
【0025】また、図6に示すように、圧縮機1の吐出
管12に接続された冷媒配管36と、外部ケース30下
部側面とが、圧力導入管38によって連結されている。
図7に示すように、この圧力導入管38の外部ケース3
0側の端部は、外部ケース30の側面を貫通して上記圧
力室34内に導入されている。そして、圧力導入管38
によって、吐出管12付近の冷媒配管36内の圧力が圧
力室34内に導入されるようになっている。この場合、
圧力検知体26は、圧力室34内部と圧縮機1の密閉ケ
ース10の外部との差圧を受けて変形するようになって
いる。この場合、圧力室34内部の温度及び圧力は、圧
縮機1の密閉ケース10内部の温度及び圧力とほぼ連動
するものと考えられる。
【0026】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、上記第
1の実施形態と同様の作用が得られるとともに、検知部
20を収納した外部ケース30が、圧縮機1の密閉ケー
ス10表面に取り付けられているので、上記第1の実施
形態のように検知部20が圧縮機1の密閉ケース10を
貫通する形で取り付けられている場合に比べ、密閉ケー
ス10の強度を高く保つことができる。このため、第1
の実施形態に比べ、より作動圧力の高い冷媒を用いる冷
凍サイクルの圧縮機にも適用することが可能となる。
【0027】[第3の実施形態]次に、図8乃び図9に
より、本発明の第3の実施形態について説明する。な
お、図8乃び図9に示す本実施形態において、図1乃至
図5に示す上記第1の実施形態と同一の構成部分には同
一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0028】図8に示すように、本実施形態の保護装置
においては、上記第1の実施形態の検知部20とほぼ同
様の検知部40が、略円形断面を有する密閉容器41内
に収納されている。そして、この検知部40を収納した
密閉容器41は、図9に示すように、圧縮機1の密閉ケ
ース10内部に配設されている。
【0029】図8において、検知部40は、図4に示す
上記第1の実施形態の検知部20の収納容器21に代え
て、密閉容器41内の下側(後述する開口部42側)部
分に対応するスペーサ43を有している。すなわち、検
知部40は、上記第1の実施形態の検知部20と同様の
電気スイッチ22、温度検知体25、圧力検知体26支
持部材27、及び作動棒28を有し、これらの部材2
2, 25〜28がスペーサ43内に収納されている。
【0030】そして、このスペーサ43の側面45と密
閉容器41の内面46とが、気密的に接合されている。
なお、電気スイッチ22に接続される導線24a,24
bは、密閉容器41を貫通して圧縮機1の密閉ケース1
0内部に導出され、さらに密閉ケース10を貫通して外
部に導出されている(図9参照)。
【0031】また、スペーサ43の上面47と、密閉容
器41の上部内面との間には加圧室44が形成されてい
る。この加圧室44の内部には加圧媒体が封入され、こ
の加圧媒体によって加圧室44の内部が加圧されてい
る。このような加圧媒体としては、例えば、冷凍サイク
ルに使用する冷媒の常温時の飽和圧力程度に加圧した不
活性ガスを用いることができる。また、冷凍サイクルに
使用する冷媒が、二種以上の冷媒の混合冷媒である場合
は、そのうちの作動圧力の最も低い冷媒を加圧媒体とし
てもよい。
【0032】また、密閉容器41の底部には、検知部4
0の圧力検知体26に対応する開口部42が形成されて
いる。そして、検知部40の圧力検知体26は、圧縮機
1の密閉ケース10内部と、加圧媒体によって加圧され
た密閉容器41の加圧室44内部との差圧を受けて変形
するようになっている。
【0033】次に、このような構成よりなる本実施形態
の作用について説明する。本実施形態によれば、検知部
40の圧力検知体26は、圧縮機1の密閉ケース10内
部と、加圧媒体によって加圧された密閉容器41の加圧
室44内部との差圧を受けて変形するようになっている
ので、圧縮機1の密閉ケース10内部の圧力が比較的高
い場合も、圧力検知体26に加わる差圧を比較的低い圧
力に抑えることができる。このため、圧力検知体26が
比較的低い圧力で変形する場合であっても、作動圧力の
比較的高い冷媒を用いる冷凍サイクルの圧縮機に適用す
ることが可能となる。
【0034】なお、密閉容器41の加圧室44内部に封
入される加圧媒体の気体/ 液体の相変化を利用すること
により、温度検知体25を省略して、圧力検知体26の
みで温度及び圧力に対する保護動作を行うことも可能で
ある。例えば、加圧室44内部の容積と加圧媒体の封入
量との関係で、常温で気液二相の加圧媒体が、所定の媒
体温度以上で全て気体となるように設定しておく。する
と、この所定の媒体温度以上の温度域では、それより低
い温度域に比べて温度上昇に対する加圧媒体の圧力の上
昇率が急に小さくなる。このことにより、所定の媒体温
度以上では、圧縮機1の密閉ケース10内部と、密閉容
器41の加圧室44内部との差圧が急に上昇し易くなる
ので、温度の異常上昇に対しても、圧力検知体26の変
形(反転)により上記保護動作を行うことが可能とな
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、保護装置は単一の検知
部によって圧縮機の密閉ケース内部の温度及び圧力の異
常上昇を検知し、保護動作手段による圧縮機の保護動作
を行うことができる。このため、温度検知手段の他に別
に圧力検知手段を設ける保護装置に比べ、装置の簡素
化、小型化、及び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による密閉型圧縮機の保護装置が用いら
れる空気調和機の冷凍サイクの例を示す図。
【図2】本発明による密閉型圧縮機の保護装置が用いら
れる空気調和機の回路構成の例を示すブロック図。
【図3】本発明による密閉型圧縮機の保護装置の第1の
実施形態における、検知部の圧縮機への取り付け状態を
示す立面図。
【図4】図3に示す検知部の縦断面図。
【図5】図4に示す検知部の動作を示す図であって、
(a)は、温度検知体による電気スイッチの作動状態
を、(b)は、圧力検知体による電気スイッチの作動状
態を、それぞれ示す図。
【図6】本発明による密閉型圧縮機の保護装置の第2の
実施形態における、検知部の圧縮機への取り付け状態を
示す立面図。
【図7】図6に示す検知部の縦断面図。
【図8】本発明による密閉型圧縮機の保護装置の第3の
実施形態における、密閉容器に収納された検知部を示す
縦断面図。
【図9】図8に示す密閉容器の圧縮機への取り付け状態
を示す立面図。
【符号の説明】
1 圧縮機 10 密閉ケ−ス 20,40 検知部 22 電気スイッチ 25 温度検知体 26 圧力検知体 28 作動棒 41 密閉容器 44 加圧室 A1 室外制御部(保護動作手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉ケースを備えた密閉型圧縮機を保護す
    るための保護装置において、 電気スイッチと、前記圧縮機の密閉ケース内の温度が所
    定温度を超えると、前記電気スイッチを作動させるよう
    に変形する温度検知体と、前記密閉ケース内部の圧力が
    所定圧力を超えると、前記電気スイッチを作動させるよ
    うに変形する圧力検知体とを有する検知部と、 この検知部の電気スイッチの作動に対応して、前記圧縮
    機の密閉ケース内部の温度及び圧力の異常上昇を防止す
    るための保護動作を行う保護動作手段とを備えたことを
    特徴とする密閉型圧縮機の保護装置。
  2. 【請求項2】50℃の飽和圧力が2500キロパスカル
    (kPa)以上の冷媒を密閉ケース内で圧縮する密閉型
    圧縮機の保護装置であって、 電気スイッチと、前記圧縮機の密閉ケース内の温度が所
    定温度を超えると、前記電気スイッチを作動させるよう
    に変形する温度検知体と、前記密閉ケース内部の圧力が
    所定圧力を超えると、前記電気スイッチを作動させるよ
    うに変形する圧力検知体とを有する検知部と、 この検知部の電気スイッチの作動に対応して、前記圧縮
    機の密閉ケース内部の温度及び圧力の異常上昇を防止す
    るための保護動作を行う保護動作手段とを備えたことを
    特徴とする密閉型圧縮機の保護装置。
  3. 【請求項3】前記検知部は、前記圧縮機の密閉ケースに
    取付けられ、 前記検知部の圧力検知体は、前記密閉ケースの内部と外
    部との差圧を受けて変形するようになっていることを特
    徴とする請求項1または2記載の密閉型圧縮機の保護装
    置。
  4. 【請求項4】前記検知部を収納するとともに内部が加圧
    された密閉容器を更に備え、 この検知部を収納した密閉容器は、前記圧縮機の密閉ケ
    ース内部に配設され、 前記検知部の圧力検知体は、前記圧縮機の密閉ケース内
    部と前記密閉容器内部との差圧を受けて変形するように
    なっていることを特徴とする請求項1または2記載の密
    閉型圧縮機の保護装置。
JP28220796A 1996-10-24 1996-10-24 密閉型圧縮機の保護装置 Pending JPH10122155A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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