JP4629583B2 - 温度・圧力保護装置 - Google Patents
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Description
上記した温度保護装置及び圧力保護装置は、それぞれ特許文献1及び特許文献2に開示されている。
本発明の目的は、保護対象機器に簡単に取付けることができる温度・圧力保護装置を提供することである。
本発明をより詳細に説述するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
図1ないし図3は本発明の第1の実施例を示している。図1及び図2に示すように、本実施例に係る温度・圧力保護装置1(以下、単に「保護装置1」と記する)は取付部材としての円形の金属板2に、圧力保護装置としてのリリーフバルブ機構3及び温度保護装置としての温度スイッチ機構4を一体的に取り付けることにより構成されている。
図4及び図5は本発明の第2の実施例を示している。第2の実施例に係る温度・圧力保護装置11は、リリーフバルブ機構13及び温度スイッチ機構14を備えている。前記リリーフバルブ機構13は、取付部材としての金属板12に一体的に設けられた円筒状の金属容器13A内に収められている。前記容器13Aには通気孔13Bが形成されている。金属板12は2枚の金属製の円板12A及び12Bを張り合わせることにより構成されており、前記金属板2の外周部には溝12Cが形成されている。
前記金属板12には2個の貫通孔12F,12Fが形成されており、前記貫通孔12Fには2本の導電端子ピン15がガラスなどの電気絶縁性材料16によりそれぞれ気密に固定されている。前記導電端子ピン15の一端部には、前記温度スイッチ機構14の端子14Aが接続端子14Bを介して電気的に接続されている。なお、前記接続端子14Bは、端子14A及び導電端子ピン15に固定されている。
本実施例の保護装置11では、リリーフバルブ機構13及び導電端子ピン15を金属板12に取付けた後、前記導電端子ピン15に温度スイッチ機構14を取り付けることにより両機構13,14が一体化される。このため、温度スイッチ機構14の取扱いが容易になる。
また、温度スイッチ機構14と金属板12とが直接的に接触しないため、温度スイッチ機構14は金属板12からの熱伝導による影響や圧縮機の周囲温度の影響を受けにくい。このため、冷媒温度の異常を正確且つ迅速に検出することができる。
図6ないし図8は本発明の第3の実施例を示している。図6及び図7に示すように、本実施例に係る温度・圧力保護装置21は、取付部材としての収納容器22内にリリーフバルブ機構23を構成する弁体23Aやバネ24A等及び温度スイッチ機構25が収容されて構成されている。前記収納容器22は、例えば真ちゅうなどの金属から構成されており、有底円筒状の螺合部22Aとその上部に位置する六角ボルト形状の取付部22Bとを有している。前記螺合部22Aの外周面には雄ネジが切られており、前記螺合部22Aの底面には圧力導入口22C(逃がし孔に相当)が形成されている。
保護装置21がハウジング301に固定された後、コネクタソケット27が前記保護装置21に取り付けられる。これにより、温度スイッチ機構25はリード線28と接続され、圧縮機の制御回路(図示せず)に対する温度スイッチ機構25の検出信号の入力が可能になる。
図9及び図10は本発明の第4の実施例を示している。本実施例に係る温度・圧力保護装置31は深絞り加工された金属製の収納容器32(取付部材に相当)の内部に温度スイッチ機構33及びリリーフバルブ機構34を構成する弁体34A及びバネ35等を収容して構成されている。前記温度スイッチ機構33は、金属性の蓋板33A及び金属製の容器33Bからなる密閉容器内に接点機構(図示せず)等を収容した構成となっている。前記蓋板33Aには貫通孔33Cが形成されている。前記収納容器32は有底円筒状の容器であり、開口端には温度スイッチ機構33の蓋板33Aが固着されている。このとき、容器33Bは収納容器32内に位置している。
このように、本実施例によれば、収納容器32をネジ加工しない深絞り容器としたことにより製造コストが比較的安価になる。また、収納容器をネジ加工したものよりも収納容器32の板厚を薄くすることができ、保護装置31全体の小型化を図ることができる。
図11及び12は本発明の第5の実施例を示している。本実施例に係る温度・圧力保護装置41は第3の実施例とほぼ同じ構成を有しており、真ちゅうなどの金属からなる収納容器42(取付部材に相当)内にリリーフバルブ機構43を構成する弁体43A及びバネ47等及び温度スイッチ機構44が収容されて構成されている。前記収納容器42は、外周面に雄ネジが切られた螺合部42Aと六角ボルト形状の取付部42Bとを有しており、その底面には圧力導入口42Cが形成されている。リリーフバルブ機構43の弁体43Aはパッキン43Bを有しており、前記パッキン43Bにより前記圧力導入口42Cが塞がれるように前記容器42内に弁体43Aが配置されている。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような変形が可能である。
第2の実施例に示すリリーフバルブ機構13の容器13Aを金属板12の下面に取付け、容器13Aに設けられた通気孔13Bをパッキン13Eが塞ぐように弁体13Cを容器13A内に配置しても良い。この場合、リリーフバルブ機構13及び温度スイッチ機構14のいずれもが保護対象機器である圧縮機のハウジング内に位置するように前記ハウジングに対して金属板12は取付けられる。そして、リリーフバルブ機構13の動作時には、通気孔13B及び圧力導入口12Eを介して圧縮機内の冷媒が放出される。
Claims (8)
- 保護対象機器の圧力により直接的に動作される1個のリリーフバルブ機構(3;13;23;34;43)と、接点を収容する密閉容器及び前記密閉容器の外部に突出する端子を有する1個の温度スイッチ機構(4;14;25;33;44)とを備えた温度・圧力保護装置(1;11;21;31;41)において、
前記リリーフバルブ機構は、保護対象機器の圧力を外部に逃がすための少なくとも1個の逃がし孔(2D;12E,13B;22C,25C,27B;32A,33C,36A;42C,42D)と、通常の圧力状態のときに前記逃がし孔の一つ(2D;12E;22C;32A;42C)を気密に塞ぐ弁体(3B,13C,23A,34A,43A)とを備えて構成され、
前記リリーフバルブ機構及び前記温度スイッチ機構を保持し、前記保護対象機器に対して気密に取付けられる1個の取付部材(2;12;22;32;42)を有することを特徴とする温度・圧力保護装置。 - 請求項1の温度・圧力保護装置において、
前記逃がし孔の一つ(2D;12E;22C;32A;42C)は前記取付部材(2;12;22;32;42)に設けられ、
前記弁体(3B,13C,23A,34A,43A)は、前記取付部材に設けられた逃がし孔を気密に塞ぐように構成されていることを特徴とする温度・圧力保護装置。 - 請求項1の温度・圧力保護装置において、
前記取付部材は複数の貫通孔(2F;12F)と前記逃がし孔の一つ(2D;12E)を有する円形の金属板(2;12)から構成され、
前記リリーフバルブ機構(3;13)は、前記弁体(3B,13C)が前記金属板に設けられた逃がし孔を気密に塞ぐように前記金属板に取付けられ、
前記貫通孔(2F;12F)には、前記温度スイッチ機構(4;14)の端子が電気絶縁材料(5;16)を介して気密に固定されていることを特徴とする温度・圧力保護装置。 - 請求項2の温度・圧力保護装置において、
前記取付部材は複数の貫通孔(2F;12F)と前記逃がし孔の一つ(2D;12E)を有する円形の金属板(2,12)から構成され、
前記リリーフバルブ機構(3;13)は、前記弁体(3B,13C)が前記金属板に設けられた逃がし孔を気密に塞ぐように前記金属板に取付けられ、
前記貫通孔(2F;12F)には、前記温度スイッチ機構(4;14)の端子が電気絶縁材料(5;16)を介して気密に固定されていることを特徴とする温度・圧力保護装置。 - 請求項3の温度・圧力保護装置において、
前記金属板(2)は、前記温度スイッチ機構(4)の密閉容器の一部を構成することを特徴とする温度・圧力保護装置。 - 請求項4の温度・圧力保護装置において、
前記金属板(2)は、前記温度スイッチ機構(4)の密閉容器の一部を構成することを特徴とする温度・圧力保護装置。 - 請求項1の温度圧力保護装置において、
前記取付部材は筒形の容器(22;32;42)から構成され、
前記筒型の容器の内部に前記温度スイッチ機構(25;33;44)の密閉容器及び前記リリーフバルブ機構(23;34;43)が収納されていることを特徴とする温度・圧力保護装置。 - 請求項2の温度圧力保護装置において、
前記取付部材は筒形の容器(22;32;42)から構成され、
前記筒型の容器の内部に前記温度スイッチ機構(25;33;44)の密閉容器及び前記リリーフバルブ機構(23;34;43)が収納されていることを特徴とする温度・圧力保護装置。
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