JPH10121424A - 道路標示シート - Google Patents

道路標示シート

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Publication number
JPH10121424A
JPH10121424A JP8283966A JP28396696A JPH10121424A JP H10121424 A JPH10121424 A JP H10121424A JP 8283966 A JP8283966 A JP 8283966A JP 28396696 A JP28396696 A JP 28396696A JP H10121424 A JPH10121424 A JP H10121424A
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JP
Japan
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sheet
road marking
marking sheet
road
road sign
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JP8283966A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Taguchi
秀之 田口
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01FADDITIONAL WORK, SUCH AS EQUIPPING ROADS OR THE CONSTRUCTION OF PLATFORMS, HELICOPTER LANDING STAGES, SIGNS, SNOW FENCES, OR THE LIKE
    • E01F9/00Arrangement of road signs or traffic signals; Arrangements for enforcing caution
    • E01F9/50Road surface markings; Kerbs or road edgings, specially adapted for alerting road users
    • E01F9/506Road surface markings; Kerbs or road edgings, specially adapted for alerting road users characterised by the road surface marking material, e.g. comprising additives for improving friction or reflectivity; Methods of forming, installing or applying markings in, on or to road surfaces
    • E01F9/512Preformed road surface markings, e.g. of sheet material; Methods of applying preformed markings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 降雨時、特に夜間の降雨時における視認性に
優れ、しかも車両への衝撃が改善されて安全性が向上す
る道路標示シートを得る。 【解決手段】 ゴム又は樹脂を主成分とし、全体が四角
錐状で長方形の道路標示シート10であって、頂上から
底面までのシート厚さ(B)が3〜40mmで、且つ長
辺の長さ(A)に対する上記シート厚さ(B)の比(B
/A)が1/700〜1/50である。なお、11は長
辺から頂上へ至る傾斜面、12は短辺から頂上へ至る傾
斜面である。特に、上記道路標示シートの少なくとも表
面付近に多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔料が含
有されているものが好ましい。また、上記道路標示シー
トの表面付近にアルミナを主成分とする蓄光性顔料が5
〜40重量%含有されているものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨天時における視
認性に優れた道路標示シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路標示シートは、一般に、厚さ
が1〜1.5mm程度で表面平坦なものが用いられ、路
面に施工されている。この種の道路標示シートが施工さ
れた路面に、降雨により水が溜まると、道路標示シート
は水没し、特に夜間の降雨時における視認性が低下す
る。
【0003】このような欠点を改善するために、例え
ば、特公昭50−12212号公報には、路面上に塗料
を流出させ、その上を表面に凹凸を設けたローラーを回
転通過させることにより、塗装膜の表面に凹凸を形成す
るとともに、ガラスビーズを散布し、夜間の降雨時にお
いて、視認性の良い路面標示の形成方法が提案されてい
る。
【0004】また、特公平6−99888号公報には、
道路標示ライン上に、反応硬化型樹脂塗料からなる直径
5〜50mm、高さ2〜10mmの凸状半球体を一定間
隔に塗布硬化させることにより、夜間の降雨時におい
て、視認性の良い路面標示の形成方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記路面標示の形成方
法において、前者の方法は、凹凸を設けたローラーを回
転通過させることにより、塗装膜の表面に凹凸を形成す
るので、凹凸のピッチが短く、しかも深さも浅くなり、
そのため降雨時に水膜に覆われやすく、夜間の降雨時に
おける視認性は十分に満足できるものではない。
【0006】また、後者の方法では、多数の凸状半球体
が標示ラインの表面に急激に突出しているため、特に車
両が標示ライン上を通過する際に、この多数の凸状半球
体による車両への衝撃が大きく、安全性の点でまだ改善
の余地がある。
【0007】本発明は、上記問題を解決するものであ
り、その目的とするところは、降雨時、特に夜間の降雨
時における視認性に優れ、しかも車両への衝撃が改善さ
れて安全性が向上する道路標示シートを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、ゴム又は
樹脂を主成分とし、全体が四角錐状で長方形の道路標示
シートであって、頂上から底面までのシート厚さ(B)
が3〜40mmで、且つ長辺の長さ(A)に対する上記
シート厚さ(B)の比(B/A)が1/700〜1/5
0である道路標示シートによって、達成することができ
る(請求項1の発明)。
【0009】特に、上記道路標示シートの少なくとも表
面付近に、多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔料が
含有されているものが好ましい(請求項2の発明)。
【0010】また、上記道路標示シートの表面付近に、
アルミナを主成分とする蓄光性顔料が5〜40重量%含
有されているものが好ましい(請求項3の発明)。
【0011】本発明において、道路標示シートを構成す
るゴム又は樹脂としては、通常、透明或いは半透明のゴ
ム又は樹脂が用いられ、道路標示に要求される物性、主
に引張り強度、曲げ強度、耐磨耗性、耐候性、耐水性、
耐久性等の物性を満足するものであれば、特に限定され
ない。
【0012】ゴムとしては、例えば、イソプレンゴム、
ウレタンゴム、アクリルゴム、スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体などの合成ゴム或いは天然ゴ
ムが用いられる。
【0013】また、樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、スチレン樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、
フッ素樹脂、アクリルシリコーン樹脂、石油樹脂、ウレ
タン変性アルキド樹脂、マレイン酸変性ロジンエステ
ル、クマロンインデン樹脂、テルペン樹脂、不飽和ポリ
エステル等の合成樹脂或いは天然樹脂が挙げられる。
【0014】これ等のゴム又は樹脂のなかでも、特に透
明性に優れた(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ス
チレン樹脂が好適である。なお、これ等の樹脂は単独で
用いてもよく、二種以上を混合して用いてもよい。
【0015】上記(メタ)アクリル樹脂としては、具体
的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸、
N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリ
ルアミド、(メタ)アクリロニトリル、ヒドロキシ(メ
タ)アクリレートなどから重合されるホモポリマーやコ
ポリマーが好適である。
【0016】上記エポキシ樹脂としては、具体的には、
ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボ
ラック等のフェノール類のグリシジルエーテル、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類
のグリシジルエーテル、フタル酸等のグリシジルエーテ
ルなどから重合されるホモポリマーやコポリマーが好適
である。
【0017】上記スチレン樹脂としては、具体的には、
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、エチルスチ
レン、ジメチルスチレン、ブチルスチレン等のアルキル
スチレン、クロルスチレンなどから重合されるホモポリ
マーやコポリマーが好適である。
【0018】本発明においては、このようなゴム又は樹
脂を主成分とし、これを全体が四角錐状で長方形に形成
することにより道路標示シートとされ、しかも頂上から
底面までのシート厚さ(B)が3〜40mmで、且つ長
辺の長さ(A)に対する上記シート厚さ(B)の比(B
/A)が1/700〜1/50であることが必要であ
る。その理由は次の通りである。
【0019】すなわち、道路標示シートの全体が四角錐
状で長方形に形成されると、四面の広い傾斜面が形成さ
れ、このような四面の傾斜面により、車両の進行方向の
みならず横方向や斜め方向へも広い傾斜面が得られ、全
方位にわたって良好な視認性が得られることになる。な
お、四角錐状の頂上部分及び隣り合う傾斜面の境界の角
線部分は、面取り加工や曲面加工が施されて平滑に形成
されていてもよい。
【0020】ここで、頂上から底面までのシート厚さ
(B)が3mmを下回ると、降雨時に道路標示シートが
水没する部分が多くなって降雨時での視認性が不十分と
なり、逆に頂上から底面までのシート厚さ(B)が40
mmを上回ると、車両が標示ライン上を通過する際に車
両への衝撃が大きくなって、安全性の点で不十分とな
る。特に、頂上から底面までのシート厚さ(B)は、5
〜40mmが好ましく、10〜30mmがさらに好まし
い。
【0021】また、長辺の長さ(A)に対する上記シー
ト厚さ(B)の比(B/A)が1/700を下回ると、
四角錐面の傾斜角度が小さくなって、降雨時に道路標示
シートの表面への水膜や水滴の付着が多くなり、降雨時
での視認性が不十分となる。逆に、長辺の長さ(A)に
対する上記シート厚さ(B)の比(B/A)1/50を
上回ると、四角錐面の傾斜角度が大きくなって、車両へ
の衝撃が大きくなり、安全性の点で不十分となる。特
に、長辺の長さ(A)に対する上記シート厚さ(B)の
比(B/A)が1/500〜1/70であるものが好ま
しい。
【0022】こうして、本発明の道路標示シートが構成
されるが、特に、このような道路標示シートの少なくと
も表面付近(シートの表面付近のみ或いはシート全体)
に、多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔料が含有さ
れているものが好ましい。この多数のガラスビーズによ
り良好な再帰反射性が得られ、また蓄光性顔料により特
に夜間での良好な視認性が得られる。
【0023】ガラスビーズとしては、従来の道路標示シ
ートに用いられているガラスビーズ、例えば平均粒径が
0.1〜1.5mm程度のガラスビーズが用いられ、こ
れ等のガラスビーズは、特に、道路標示シートの表面付
近に一部露出するように多数埋設させることにより含有
させるのが好ましい。
【0024】上記蓄光性顔料とは、燐光現象を有する物
質からなり、太陽光や電灯などの光を吸収し蓄積し、そ
の蓄積した光を徐々に放出し発光し、光の吸収−蓄積−
発光を何度も繰り返すことができるものを意味する。
【0025】このような蓄光性顔料としては、従来より
広く使用されている硫化カルシウム/ビスマス系(Ca
S/Bi)、硫化カルシウム・ストロンチウム/ビスマ
ス系〔(Ca,Sr)S/Bi)、硫化亜鉛/銅系(Z
nS/Cu)、硫化亜鉛・カドミウム/銅系〔(Zn,
Cd)S/Cu〕を用いることができる。
【0026】しかし、蓄光輝度や蓄光時間等の蓄光性能
及び耐候性や長期安定性の観点から、アルミナ、酸化ス
トロンチウム、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化セ
リウム等の金属酸化物とEu(ユーロピウム)、Dy
(ジスプロシウム)、Lu(ルテチウム)、Tb(テル
ビウム)等の希土類元素とを焼成してなる蓄光性顔料を
用いるのが好ましい。
【0027】この中でも、特に、アルミナを主成分とす
る蓄光性顔料を用いるのが好ましい。アルミナを主成分
とする蓄光性顔料は、アルミナとEu(ユーロピウ
ム)、Dy(ジスプロシウム)、Lu(ルテチウム)、
Tb(テルビウム)等の希土類元素とを焼成して得られ
るもので、例えば、日本ケミックス社製の「ケミカラー
NL」や根本特殊化学社製の「N夜光ルミノーバ」など
が挙げられる。
【0028】これ等の蓄光性顔料は、粒径が20〜40
0メッシュの範囲にあるものを用いるのが好ましい。粒
径が400メッシュよりも小さいものは、粒子同士が凝
集して分散性が劣り、逆に粒径が20メッシュよりも大
きいものは、蓄光性顔料が道路標示シートの表面付近に
含有されている場合は、使用中に脱離しやすくなり、ま
た道路標示シート全体に含有されている場合は、亀裂が
発生しやすくなる。
【0029】また、これ等の蓄光性顔料の含有量は、蓄
光性顔料の種類や粒径、シートの表面付近のみに含有さ
せるかシート全体に含有させる等により左右されるが、
一般に、道路標示シートの少なくとも表面付近に、5〜
40重量%の範囲で含有されるのが好ましく、10〜3
0重量%の範囲で含有されるのがさらに好ましい。
【0030】蓄光性顔料の含有量が5重量%よりも少な
いと、道路標示材としての必要な輝度が得られない。逆
に、含有量が40重量%を越えると、道路標示材として
の物性が低下し、また路面への密着性や伸びが悪くなり
施工性に支障が生じ、さらに蓄光性顔料のもつ隠蔽性が
大きくなって道路標示として必要な白色や黄色への着色
が行いにくくなる。
【0031】本発明の道路標示シートを製造するには、
例えば、前述のゴム又は樹脂に、道路標示として必要な
白色又は黄色の着色用顔料(酸化チタンやクロムイエロ
ーなど)を配合し、さらに必要に応じてガラスーズ及び
/又は蓄光性顔料を配合し、これを溶融混練して各種配
合を均一に分散させ、この溶融混練物を成形用金型に入
れ、加圧成形法により、全体が四角錐状で長方形の道路
標示シートに成形することにより得ることができる。
【0032】また、本発明の道路標示シートは、例え
ば、エンボスロール或いはプレスにより、表面平坦なシ
ートの表面に四角錐状で長方形の模様を連続的或いは適
宜間隔をおいて断続的に形成することにより得ることも
できる。
【0033】なお、本発明の道路標示シートには、必要
に応じて、光散乱性を得るために、ガラス粉、アルミニ
ウムチップ、プラスチックビーズなどの無機又は有機の
粉末又は粒子を含有させることができる。
【0034】また、必要に応じて、充填剤として、炭酸
カルシウム、滑石粉、珪石粉、ガラス繊維粉、マイカ、
タルク等を含有させたり、着色剤として、ニッケル粉、
金粉、銀粉等の金属粉や酸化鉄、カーボンブラック等の
顔料、アゾ系、インジゴ系、スチルベン系、アントラキ
ノン等の染料を含有させてもよい。
【0035】さらに、必要に応じて、耐汚染性を向上さ
せるために、パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、ポリエチレンワックス等の滑剤を配合する
ことができる。その他、老化防止剤、紫外線吸収剤、硬
化剤を配合することができる。
【0036】また、本発明の道路標示シートは、単層構
成のほか、例えば、白色又は黄色の基材層(ゴム又は樹
脂層)の上に、全体が四角錐状で長方形の透明或いは半
透明の道路標示シートを積層した複層構成としてもよ
い。
【0037】さらに、本発明の道路標示シートの表面に
は、ガラスーズ及び/又は蓄光性顔料の離脱を防止した
り、蓄光性顔料の光劣化を防止するために、特に耐候性
の良い透明或いは半透明のゴム又は樹脂で被覆してもよ
い。
【0038】また、本発明の道路標示シートの裏面に
は、路面への接着性や施工性を改善するために、EVA
(エチレン−酢酸ビニル共重合体)系、SIS(スチレ
ン−イソプレンブロック−スチレンブロック共重合体)
系、アクリル系などのホットメルト接着剤、アクリル系
粘着剤、熱又は紫外線硬化性のアクリル接着剤などの接
着剤層を設けてもよい。
【0039】本発明の道路標示シートを路面に施工する
には、例えば、道路標示シートの裏面と路面をバーナー
や熱風吹付け装置などで加熱しながら、この道路標示シ
ートをローラー等で路面に圧着する方法が採用される。
この場合、道路標示シート表面の四角錐形状が熱により
破壊されないように注意が必要である。
【0040】特に、道路標示シート表面の四角錐形状が
熱により破壊されやすい場合は、路面に接着剤或いはJ
IS K5665 1種、2種、3種に準じる路面標示
塗料を塗布し、これに道路標示シートをローラー等で圧
着する方法が採用される。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を示す。 (実施例1)加圧成形法により、図1に示すような道路
標示シート10を成形した。この道路標示シート10
は、石油樹脂65重量%と酸化チタン5重量%と炭酸カ
ルシウム30重量%とからなり、全体が四角錐状の長方
形であって、シートの両長辺から頂上(頂点)へ至る二
つの傾斜面11と、シートの両短辺から頂上(頂点)へ
至る二つの傾斜面12とから構成されている。また、シ
ートの表面には多数の球状のガラスビーズ(平均粒径
0.2mm)が埋設され、シートの裏面にはアクリル系
接着剤層が設けられている。
【0042】上記道路標示シート10の寸法は、長さ
(A)が500cm、幅が20cm、頂点から底面まで
のシート厚さ(B)が2cmであり、長辺の長さ(A)
に対するシート厚さ(B)の比(B/A)は1/250
である。
【0043】(実施例2)道路標示シート10の寸法
を、長さ(A)250cm、幅20cm、頂点から底面
までのシート厚さ(B)2.5cm、長辺の長さ(A)
に対するシート厚さ(B)の比(B/A)は1/100
に変更した。それ以外は実施例1と同様な道路標示シー
ト10を得た。
【0044】(実施例3)道路標示シート10は、メチ
ルメタクリレート−ブチルメタクリレート共重合体80
重量%と酸化チタン5重量%とアルミナを主成分とする
蓄光性顔料(アルミン酸ストロンチウムと少量のEu及
びDyとを焼成して得られたもの)(根本特殊化学社製
の「N夜光ルミノーバG300」)15重量%とからな
るものに変更した。
【0045】また、道路標示シート10の寸法を、長さ
(A)400cm、幅20cm、頂点から底面までのシ
ート厚さ(B)1.0cm、長辺の長さ(A)に対する
シート厚さ(B)の比(B/A)は1/400に変更し
た。それ以外は実施例1と同様な道路標示シート10を
得た。
【0046】(比較例1)道路標示シート10の寸法
を、長さ(A)500cm、幅20cm、頂点から底面
までのシート厚さ(B)0.5cm、長辺の長さ(A)
に対するシート厚さ(B)の比(B/A)は1/100
0に変更した。それ以外は実施例1と同様な道路標示シ
ート10を得た。
【0047】(比較例2)道路標示シート10の寸法
を、長さ(A)100cm、幅20cm、頂点から底面
までのシート厚さ(B)2.5cm、長辺の長さ(A)
に対するシート厚さ(B)の比(B/A)は1/40に
変更した。それ以外は実施例1と同様な道路標示シート
10を得た。
【0048】(比較例3)道路標示シート10の寸法
を、長さ(A)100cm、幅20cm、頂点から底面
までのシート厚さ(B)0.14cm、長辺の長さ
(A)に対するシー厚さ(B)の比(B/A)は1/7
14に変更した。それ以外は実施例1と同様な道路標示
シート10を得た。
【0049】〈道路標示シートの性能評価〉道路標示シ
ート10の裏面とアスファルト路面とを熱風吹付け装置
で加熱しながら、この道路標示シート10をローラーで
圧着して路面に沿って接着固定し、雨滴を鉛直上方から
十分に与え(降雨量:20mm以上に相当)、夜間の暗
闇で視認性の評価及び車による走行時の体感衝撃の評価
を行った。これ等の結果を表1にまとめて示す。
【0050】視認性の評価は、道路標示シート(500
cm)の延長線で、40m遠方の地点から普通乗用車の
ヘッドライトを照射し、車内から目視による視認性(輝
度)を三水準〔はっきりと視認できる(○)、視認でき
る(△)、視認できない(×)〕で評価した。上記視認
性の評価は、各実施例及び各比較例で得られた道路標示
シートを路面に沿って横に並べて、同時に行った。
【0051】なお、実施例3で得られた道路標示シート
については、目視評価の前に、道路標示シートの鉛直上
方1.5mの位置から40wの蛍光灯2本の光を30分
間当てて評価した。
【0052】体感衝撃の評価は、雨滴を十分に与えた後
の道路標示シート上を普通乗用車で時速30kmの速度
で走行したとき、運転者への衝撃を三水準(大、中、
小)で評価した。なお、体感衝撃の評価は、各実施例及
び各比較例で得られた道路標示シートについて、個別に
行った。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】上述の通り、本発明の道路標示シート
は、ゴム又は樹脂を主成分とし、全体が四角錐状で長方
形であり、それにより四面の傾斜面が形成されるので、
車両の進行方向のみならず横方向へも広い傾斜面が得ら
れ、全方位にわたって良好な視認性が得られる。また、
路面への施工性もよい。
【0055】しかも、シートの頂上から底面までのシー
ト厚さが3〜40mmとなされ、且つシートの長辺の長
さに対する上記シート厚さの比が1/700〜1/50
となされているので、降雨時に道路標示シートが水没す
る部分が少なく、且つ道路標示シートの傾斜面から水滴
が流れ落ちるので、降雨時において優れた視認性が得ら
れる。また、車両が標示ライン上を通過する際に車両へ
の衝撃が小さくなり、安全性も向上する(請求項1の発
明)。
【0056】特に、上記道路標示シートの少なくとも表
面付近に、多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔料が
含有されているものは、上記効果に加えて、この多数の
ガラスビーズにより良好な再帰反射性が得られ、また、
蓄光性顔料により、特に夜間での良好な発光輝度が得ら
れる(請求項2の発明)。
【0057】また、上記道路標示シートの少なくとも表
面付近に、アルミナを主成分とする蓄光性顔料が5〜4
0重量%含有されたものは、上記効果に加えて、夜間の
視認性向上の観点から特に優れている(請求項3の発
明)。
【0058】したがって、本発明の道路標示シートは、
降雨時、特に夜間の降雨時において優れた視認性を有
し、安全性も向上するので、道路の車線標示ラインや停
止線、横断歩道や危険箇所の標示線などの帯線、記号、
文字の標示に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の道路標示シートの一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 道路標示シート 11 長辺から頂上へ至る傾斜面 12 短辺から頂上へ至る傾斜面 A 長辺の長さ B 頂上から底面までのシート厚さ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム又は樹脂を主成分とし、全体が四角
    錐状で長方形の道路標示シートであって、頂上から底面
    までのシート厚さ(B)が3〜40mmで、且つ長辺の
    長さ(A)に対する上記シート厚さ(B)の比(B/
    A)が1/700〜1/50であることを特徴とする道
    路標示シート。
  2. 【請求項2】 少なくとも表面付近に多数のガラスビー
    ズ及び/又は蓄光性顔料が含有されていることを特徴と
    する請求項1記載の道路標示シート。
  3. 【請求項3】 少なくとも表面付近にアルミナを主成分
    とする蓄光性顔料が5〜40重量%含有されていること
    を特徴とする請求項1記載の道路標示シート。
JP8283966A 1996-10-25 1996-10-25 道路標示シート Pending JPH10121424A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101028624B1 (ko) * 2008-06-16 2011-04-11 한국도로공사 도로의 차선구조
JP2012162922A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 East Japan Railway Co 弾性床材
EP3943531A1 (fr) 2020-07-22 2022-01-26 The Swatch Group Research and Development Ltd Melange-maitre elastomere phosphorescent et composant horloger comprenant un tel melange

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