JPH1096216A - 道路標示シート - Google Patents
道路標示シートInfo
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- JPH1096216A JPH1096216A JP8250403A JP25040396A JPH1096216A JP H1096216 A JPH1096216 A JP H1096216A JP 8250403 A JP8250403 A JP 8250403A JP 25040396 A JP25040396 A JP 25040396A JP H1096216 A JPH1096216 A JP H1096216A
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- Japan
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- layer
- water
- sheet
- road marking
- absorbing polymer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 降雨時、特に夜間の降雨時における視認性に
優れ、その他、車両による磨耗や車両の振動や車両によ
る騒音も改善され得る道路標示シートを得る。 【解決手段】 ゴム又は樹脂を主成分とする道路標示シ
ートであって、吸水すると上記シート表面の少なくとも
一部が突出し、乾燥すると突出した状態からほぼ元の状
態に戻るように構成されている。特に、上記道路標示シ
ートが表面層30と中間層20と基材層10とからな
り、中間層20は吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマー
を含有する層からなるものが好ましい。また、上記表面
層30から中間層20へ貫通する多数の微細な孔が形成
されているものが好ましい。また、上記道路標示シート
の表面付近に多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔料
が含有されているものが好ましい。
優れ、その他、車両による磨耗や車両の振動や車両によ
る騒音も改善され得る道路標示シートを得る。 【解決手段】 ゴム又は樹脂を主成分とする道路標示シ
ートであって、吸水すると上記シート表面の少なくとも
一部が突出し、乾燥すると突出した状態からほぼ元の状
態に戻るように構成されている。特に、上記道路標示シ
ートが表面層30と中間層20と基材層10とからな
り、中間層20は吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマー
を含有する層からなるものが好ましい。また、上記表面
層30から中間層20へ貫通する多数の微細な孔が形成
されているものが好ましい。また、上記道路標示シート
の表面付近に多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔料
が含有されているものが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨天時における視
認性に優れた道路標示シートに関する。
認性に優れた道路標示シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路標示シートは、一般に、厚さ
が1〜1.5mm程度で表面平坦なものが用いられ、路
面に施工されている。この種の道路標示シートが施工さ
れた路面に、降雨により水が溜まると、道路標示シート
は水没し、特に夜間の降雨時における視認性が低下す
る。
が1〜1.5mm程度で表面平坦なものが用いられ、路
面に施工されている。この種の道路標示シートが施工さ
れた路面に、降雨により水が溜まると、道路標示シート
は水没し、特に夜間の降雨時における視認性が低下す
る。
【0003】このような欠点を改善するために、例え
ば、特公平6−99888号公報には、道路標示ライン
上に、反応硬化型樹脂塗料からなる直径5〜50mm、
高さ2〜10mmの凸状半球体を一定間隔に塗布硬化さ
せることにより、夜間の降雨時において、視認性の良い
路面標示の形成方法が提案されている。
ば、特公平6−99888号公報には、道路標示ライン
上に、反応硬化型樹脂塗料からなる直径5〜50mm、
高さ2〜10mmの凸状半球体を一定間隔に塗布硬化さ
せることにより、夜間の降雨時において、視認性の良い
路面標示の形成方法が提案されている。
【0004】上記路面標示の形成方法は、道路標示ライ
ンが降雨によって水没した時でも、道路標示ラインの表
面に突出している多数の凸状半球体の反射性により、良
好な視認性を保持しようとするものである。
ンが降雨によって水没した時でも、道路標示ラインの表
面に突出している多数の凸状半球体の反射性により、良
好な視認性を保持しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来方法で
形成される多数の突出部(凸状半球体)は、夜間の降雨
時のみならず晴天時でも突出した状態で存在し、そのた
め、常に車両によって踏みつけられ、短期間で磨耗して
しまうという問題がある。また、走行する車両の振動に
よる運転車の不快感や車両の振動音による付近の住民へ
の騒音なども問題となることがある。
形成される多数の突出部(凸状半球体)は、夜間の降雨
時のみならず晴天時でも突出した状態で存在し、そのた
め、常に車両によって踏みつけられ、短期間で磨耗して
しまうという問題がある。また、走行する車両の振動に
よる運転車の不快感や車両の振動音による付近の住民へ
の騒音なども問題となることがある。
【0006】本発明は、上記問題を解決するものであ
り、その目的とするところは、降雨時、特に夜間の降雨
時における視認性に優れ、その他、車両による磨耗や車
両の振動や車両による騒音も改善され得る道路標示シー
ト材を提供することにある。
り、その目的とするところは、降雨時、特に夜間の降雨
時における視認性に優れ、その他、車両による磨耗や車
両の振動や車両による騒音も改善され得る道路標示シー
ト材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、ゴム又は
樹脂を主成分とする道路標示シートであって、吸水する
と上記シート表面の少なくとも一部が突出し、乾燥する
と突出した状態からほぼ元の状態に戻るように構成され
ていることを特徴とする道路標示シートによって、達成
することができる(請求項1の発明)。
樹脂を主成分とする道路標示シートであって、吸水する
と上記シート表面の少なくとも一部が突出し、乾燥する
と突出した状態からほぼ元の状態に戻るように構成され
ていることを特徴とする道路標示シートによって、達成
することができる(請求項1の発明)。
【0008】特に、上記道路標示シートが表面層と中間
層と基材層とからなり、中間層は吸水性ポリマー或いは
吸水性ポリマーを含有する層からなるものが好ましい
(請求項2の発明)。
層と基材層とからなり、中間層は吸水性ポリマー或いは
吸水性ポリマーを含有する層からなるものが好ましい
(請求項2の発明)。
【0009】また、上記道路標示シートが表面層と中間
層と基材層とからなり、中間層の少なくとも一部は吸水
性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する層からな
り、表面層から中間層へ貫通する多数の微細な孔が形成
されているものが好ましい(請求項3の発明)。
層と基材層とからなり、中間層の少なくとも一部は吸水
性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する層からな
り、表面層から中間層へ貫通する多数の微細な孔が形成
されているものが好ましい(請求項3の発明)。
【0010】さらに、上記道路標示シートの表面付近に
多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔料が含有されて
いるものが好ましい(請求項4の発明)。
多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔料が含有されて
いるものが好ましい(請求項4の発明)。
【0011】以下、本発明をさらに詳しく説明する。本
発明の道路標示シートは、吸水すると上記シート表面の
少なくとも一部が突出し、乾燥すると突出した状態から
ほぼ元の状態に戻るように構成されていれば、単層構造
であっても、複層構成であってもよい。
発明の道路標示シートは、吸水すると上記シート表面の
少なくとも一部が突出し、乾燥すると突出した状態から
ほぼ元の状態に戻るように構成されていれば、単層構造
であっても、複層構成であってもよい。
【0012】先ず、道路標示シートを単層構造とする場
合について説明する。道路標示シートを構成する主成分
のゴム又は樹脂としては、例えば、吸水性ポリマー(吸
水性樹脂と呼ばれこともある)が用いられる。このよう
な吸水性ポリマーは、吸水すると体積が膨張し、乾燥す
ると膨張した体積がほぼ元の状態に戻り、このような体
積変化が何度も可逆的に起こる性質を有し、一般に吸水
して体積が膨張した後では或る程度の弾力性を有し、振
動や振動音を和らげる作用もある。
合について説明する。道路標示シートを構成する主成分
のゴム又は樹脂としては、例えば、吸水性ポリマー(吸
水性樹脂と呼ばれこともある)が用いられる。このよう
な吸水性ポリマーは、吸水すると体積が膨張し、乾燥す
ると膨張した体積がほぼ元の状態に戻り、このような体
積変化が何度も可逆的に起こる性質を有し、一般に吸水
して体積が膨張した後では或る程度の弾力性を有し、振
動や振動音を和らげる作用もある。
【0013】上記吸水性ポリマーとしては、例えば、セ
ルロース−アクリロニトリルグラフト共重合体、カルボ
キシメチルセルロース架橋体等のセルロース系、ポリビ
ニルアルコール架橋体、ポリビニルアルコール吸水ゲル
凍結・解凍エラストマー等のポリビニルアルコール系、
アクリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体、ポ
リアクリル酸ナトリウム架橋体等のアクリル酸系、N−
置換アクリルアミド架橋体等のアクリルアミド系、ヒア
ルロン酸等の多糖類系、ポリエチレンオキサイド系共重
合体等が好適に用いられる。
ルロース−アクリロニトリルグラフト共重合体、カルボ
キシメチルセルロース架橋体等のセルロース系、ポリビ
ニルアルコール架橋体、ポリビニルアルコール吸水ゲル
凍結・解凍エラストマー等のポリビニルアルコール系、
アクリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体、ポ
リアクリル酸ナトリウム架橋体等のアクリル酸系、N−
置換アクリルアミド架橋体等のアクリルアミド系、ヒア
ルロン酸等の多糖類系、ポリエチレンオキサイド系共重
合体等が好適に用いられる。
【0014】その他、澱粉−アクリロニトリルグラフト
共重合体、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−
アクリル酸グラフト共重合体等も使用可能であるが、こ
の澱粉系のものは、長期的な化学的安定性や体積膨張性
がやや劣る。
共重合体、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−
アクリル酸グラフト共重合体等も使用可能であるが、こ
の澱粉系のものは、長期的な化学的安定性や体積膨張性
がやや劣る。
【0015】これ等の吸水性ポリマーは、一般に非吸水
性のゴム又は樹脂に対して、乾燥重量で10〜100重
量%の範囲で含有される。ここで、100重量%で含有
される場合は、ゴム又は樹脂が全て吸水性ポリマーから
なることを意味する。吸水性ポリマーの含有量が10重
量%を下回ると、吸水時に十分な体積膨張が得られない
ことがある。逆に、吸水性ポリマーの含有量が増える
と、機械的強度や耐磨耗性が不十分となることがある。
特に、吸水性ポリマーは15〜90重量%の範囲で含有
されるのが好ましく、20〜80重量%の範囲で含有さ
れるのがさらに好ましい。
性のゴム又は樹脂に対して、乾燥重量で10〜100重
量%の範囲で含有される。ここで、100重量%で含有
される場合は、ゴム又は樹脂が全て吸水性ポリマーから
なることを意味する。吸水性ポリマーの含有量が10重
量%を下回ると、吸水時に十分な体積膨張が得られない
ことがある。逆に、吸水性ポリマーの含有量が増える
と、機械的強度や耐磨耗性が不十分となることがある。
特に、吸水性ポリマーは15〜90重量%の範囲で含有
されるのが好ましく、20〜80重量%の範囲で含有さ
れるのがさらに好ましい。
【0016】吸水性ポリマーを含有させる非吸水性のゴ
ムとしては、例えば、イソプレンゴム、ウレタンゴム、
アクリルゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体などの合成ゴム或いはポリスチレン系エラス
トマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリ塩化ビニ
ル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリ
エステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、
1,2−ポリブタジエン系エラストマー、1,4−ポリ
イソプレン系エラストマー、アイオノマー等が用いられ
る。
ムとしては、例えば、イソプレンゴム、ウレタンゴム、
アクリルゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体などの合成ゴム或いはポリスチレン系エラス
トマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリ塩化ビニ
ル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリ
エステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、
1,2−ポリブタジエン系エラストマー、1,4−ポリ
イソプレン系エラストマー、アイオノマー等が用いられ
る。
【0017】これ等のゴムのなかでも、特に、機械的強
度、伸び、及び耐候性の点から、ポリスチレン系エラス
トマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、ポリウレタン
系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリア
ミド系エラストマーが好適である。
度、伸び、及び耐候性の点から、ポリスチレン系エラス
トマー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、ポリウレタン
系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリア
ミド系エラストマーが好適である。
【0018】吸水性ポリマーを含有させる非吸水性の樹
脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、スチレン
樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、
アクリルシリコーン樹脂、石油樹脂、ウレタン変性アル
キド樹脂、マレイン酸変性ロジンエステル、クマロンイ
ンデン樹脂、テルペン樹脂、不飽和ポリエステル等の合
成樹脂或いは天然樹脂が用いられる。
脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、スチレン
樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、フッ素樹脂、
アクリルシリコーン樹脂、石油樹脂、ウレタン変性アル
キド樹脂、マレイン酸変性ロジンエステル、クマロンイ
ンデン樹脂、テルペン樹脂、不飽和ポリエステル等の合
成樹脂或いは天然樹脂が用いられる。
【0019】これ等の樹脂のなかでも、樹脂に含有され
る後述の着色顔料の発色性、ガラスビーズの反射性、蓄
光性顔料の発光性を十分に発揮させるために、特に、透
明性に優れた(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ス
チレン樹脂が好適である。
る後述の着色顔料の発色性、ガラスビーズの反射性、蓄
光性顔料の発光性を十分に発揮させるために、特に、透
明性に優れた(メタ)アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ス
チレン樹脂が好適である。
【0020】上記(メタ)アクリル樹脂としては、具体
的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸ブチル(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸、N
−メチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルア
ミド、(メタ)アクリロニトリル、ヒドロキシ(メタ)
アクリレートなどから重合されるホモポリマーやコポリ
マーが好適である。
的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸ブチル(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸、N
−メチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルア
ミド、(メタ)アクリロニトリル、ヒドロキシ(メタ)
アクリレートなどから重合されるホモポリマーやコポリ
マーが好適である。
【0021】上記エポキシ樹脂としては、具体的には、
ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボ
ラック等のフェノール類のグリシジルエーテル、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類
のグリシジルエーテル、フタル酸等のグリシジルエーテ
ルなどから重合されるホモポリマーやコポリマーが好適
である。
ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボ
ラック等のフェノール類のグリシジルエーテル、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類
のグリシジルエーテル、フタル酸等のグリシジルエーテ
ルなどから重合されるホモポリマーやコポリマーが好適
である。
【0022】上記スチレン樹脂としては、具体的には、
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、エチルスチ
レン、ジメチルスチレン、ブチルスチレン等のアルキル
スチレン、クロルスチレンなどから重合されるホモポリ
マーやコポリマーが好適である。
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、エチルスチ
レン、ジメチルスチレン、ブチルスチレン等のアルキル
スチレン、クロルスチレンなどから重合されるホモポリ
マーやコポリマーが好適である。
【0023】なお、道路標示シートのシート全体を上述
の吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有するゴム
又は樹脂で構成し、シート全体が吸水により膨張するよ
うにしてもよく、またシートの一部を上述の吸水性ポリ
マー或いは吸水性ポリマーを含有するゴム又は樹脂で構
成し、その他の部分を上述の非吸水性のゴム又は樹脂で
構成し、シートの一部(吸水性ポリマー或いは吸水性ポ
リマーを含有するゴム又は樹脂の部分)だけが吸水によ
り膨張するようにしてもよい。
の吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有するゴム
又は樹脂で構成し、シート全体が吸水により膨張するよ
うにしてもよく、またシートの一部を上述の吸水性ポリ
マー或いは吸水性ポリマーを含有するゴム又は樹脂で構
成し、その他の部分を上述の非吸水性のゴム又は樹脂で
構成し、シートの一部(吸水性ポリマー或いは吸水性ポ
リマーを含有するゴム又は樹脂の部分)だけが吸水によ
り膨張するようにしてもよい。
【0024】後者の場合、吸水性ポリマー或いは吸水性
ポリマーを含有するゴム又は樹脂で構成する部分は、例
えば、シート全体に円形状或いは幅方向に条線状に多数
形成されるが、他の形状であってもよく、またこれ等は
等間隔で形成してもよく、不等間隔で形成してもよい。
ポリマーを含有するゴム又は樹脂で構成する部分は、例
えば、シート全体に円形状或いは幅方向に条線状に多数
形成されるが、他の形状であってもよく、またこれ等は
等間隔で形成してもよく、不等間隔で形成してもよい。
【0025】次に、道路標示シートを複層構造とする場
合について説明する。道路標示シートは、通常、二層構
造或いは三層構造とされる。道路標示シートを二層構造
とする場合、上述の単層構造の道路標示シートの上に表
面層が積層されるか、或いは上述の単層構造の道路標示
シートの下に基材層が積層される。
合について説明する。道路標示シートは、通常、二層構
造或いは三層構造とされる。道路標示シートを二層構造
とする場合、上述の単層構造の道路標示シートの上に表
面層が積層されるか、或いは上述の単層構造の道路標示
シートの下に基材層が積層される。
【0026】表面層は、道路標示シートを構成する吸水
性ポリマーの機械的強度や耐磨耗性及び耐候性を向上さ
せるために設けられる。また、基材層は、道路標示シー
トを構成する吸水性ポリマーを保護或いは補強し、また
路面との接着性を改善するために設けられる。
性ポリマーの機械的強度や耐磨耗性及び耐候性を向上さ
せるために設けられる。また、基材層は、道路標示シー
トを構成する吸水性ポリマーを保護或いは補強し、また
路面との接着性を改善するために設けられる。
【0027】上記表面層としては、機械的強度、伸び、
耐磨耗性及び耐候性の点から、ポリスチレン系エラスト
マー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、ポリウレタン系
エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミ
ド系エラストマーが好適に用いられる。
耐磨耗性及び耐候性の点から、ポリスチレン系エラスト
マー、ポリ塩化ビニル系エラストマー、ポリウレタン系
エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミ
ド系エラストマーが好適に用いられる。
【0028】また、上記基材層としては、機械的強度、
耐久性及び耐候性の点から、前述の非吸水性のゴム又は
樹脂の中から適当なものが選定され、特に(メタ)アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂が好適である。
なお、基材層としては、JIS K5665 1種、2
種、3種に準じるような路面標示塗料(トラフィックペ
イント)をそのまま用いることもできる。この場合は、
コスト的に有利となる。
耐久性及び耐候性の点から、前述の非吸水性のゴム又は
樹脂の中から適当なものが選定され、特に(メタ)アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂が好適である。
なお、基材層としては、JIS K5665 1種、2
種、3種に準じるような路面標示塗料(トラフィックペ
イント)をそのまま用いることもできる。この場合は、
コスト的に有利となる。
【0029】また、道路標示シートを三層構造とする場
合、上述の単層構造の道路標示シートを中間層とし、こ
の中間層の上に上述のような表面層が積層され、中間層
の下に上述のような基材層が積層される。特に、本発明
の道路標示シートは、路面への施工性、機械的強度、耐
磨耗性、耐久性及び耐候性の点から、上記表面層と中間
層と基材層とからなる三層構造のものが好適である。
合、上述の単層構造の道路標示シートを中間層とし、こ
の中間層の上に上述のような表面層が積層され、中間層
の下に上述のような基材層が積層される。特に、本発明
の道路標示シートは、路面への施工性、機械的強度、耐
磨耗性、耐久性及び耐候性の点から、上記表面層と中間
層と基材層とからなる三層構造のものが好適である。
【0030】図1〜図3は、本発明の道路標示シート
(三層構造)の三つ例を示す斜視図であり、それぞれ
(イ)は乾燥(晴天)状態を示し、それぞれ(ロ)は吸
水(雨天)状態を示す。図1〜図3において、10は基
材層、20は中間層、30は表面層、21は吸水性ポリ
マー或いは吸水性ポリマーを含有する層である。
(三層構造)の三つ例を示す斜視図であり、それぞれ
(イ)は乾燥(晴天)状態を示し、それぞれ(ロ)は吸
水(雨天)状態を示す。図1〜図3において、10は基
材層、20は中間層、30は表面層、21は吸水性ポリ
マー或いは吸水性ポリマーを含有する層である。
【0031】図1の道路標示シートでは、中間層20の
全体が吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する
層21で構成されている。この場合、降雨時に路面の雨
水は中間層20の両側面から吸水性ポリマーへ容易に吸
収され、中間膜20の全体が吸水により膨張してシート
表面へ突出する。すなわち、(イ)の状態から(ロ)状
態となる。また、晴天時に乾燥すると、突出した状態か
らほぼ元の状態に戻る。すなわち、(ロ)の状態から
(イ)状態となる。
全体が吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する
層21で構成されている。この場合、降雨時に路面の雨
水は中間層20の両側面から吸水性ポリマーへ容易に吸
収され、中間膜20の全体が吸水により膨張してシート
表面へ突出する。すなわち、(イ)の状態から(ロ)状
態となる。また、晴天時に乾燥すると、突出した状態か
らほぼ元の状態に戻る。すなわち、(ロ)の状態から
(イ)状態となる。
【0032】図2の道路標示シートでは、シートの一部
が吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する層2
1で円形状に多数形成されている。この場合、降雨時に
路面の雨水は中間層20の両側面から吸水性ポリマーへ
吸収されない。
が吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する層2
1で円形状に多数形成されている。この場合、降雨時に
路面の雨水は中間層20の両側面から吸水性ポリマーへ
吸収されない。
【0033】そこで、表面層30から中間層20へ貫通
する多数の微細な孔22が形成されており、雨水は多数
の微細な孔22を通じて、表面層30から中間層20の
吸水性ポリマーへ容易に吸収され、吸水性ポリマー或い
は吸水性ポリマーを含有する層(円形状の部分)21が
吸水により膨張してシート表面へ突出する。すなわち、
(イ)の状態から(ロ)状態となる。また、晴天時に乾
燥すると、突出した状態からほぼ元の状態に容易に戻
る。すなわち、(ロ)の状態から(イ)状態となる。
する多数の微細な孔22が形成されており、雨水は多数
の微細な孔22を通じて、表面層30から中間層20の
吸水性ポリマーへ容易に吸収され、吸水性ポリマー或い
は吸水性ポリマーを含有する層(円形状の部分)21が
吸水により膨張してシート表面へ突出する。すなわち、
(イ)の状態から(ロ)状態となる。また、晴天時に乾
燥すると、突出した状態からほぼ元の状態に容易に戻
る。すなわち、(ロ)の状態から(イ)状態となる。
【0034】図3の道路標示シートでは、シートの一部
が吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する層2
1で幅方向に条線状に多数形成されている。この場合、
降雨時に路面の雨水は中間層20の両側面から吸水性ポ
リマーへ容易に吸収され、吸水性ポリマー或いは吸水性
ポリマーを含有する層(条線状の部分)21が吸水によ
り膨張してシート表面へ突出する。すなわち、(イ)の
状態から(ロ)状態となる。また、晴天時に乾燥する
と、突出した状態からほぼ元の状態に容易に戻る。すな
わち、(ロ)の状態から(イ)状態となる。
が吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する層2
1で幅方向に条線状に多数形成されている。この場合、
降雨時に路面の雨水は中間層20の両側面から吸水性ポ
リマーへ容易に吸収され、吸水性ポリマー或いは吸水性
ポリマーを含有する層(条線状の部分)21が吸水によ
り膨張してシート表面へ突出する。すなわち、(イ)の
状態から(ロ)状態となる。また、晴天時に乾燥する
と、突出した状態からほぼ元の状態に容易に戻る。すな
わち、(ロ)の状態から(イ)状態となる。
【0035】上記のように、表面層30から中間層20
へ貫通する多数の微細な孔22を形成する場合、例え
ば、円形の孔では、孔の直径は200μm以上30mm
以下が好ましく、500μm以上20mm以下がさらに
好ましい。また、四角形の孔では、一辺が200μm以
上25mm以下が好ましく、450μm以上15mm以
下がさらに好ましい。また、これ等の孔は、表面層30
の面積の2〜40%を占めるのが好ましい。孔が大きく
なるか或いは占有面積が大きくなると、表面強度が不足
し、シートが破壊されることがあり、逆に孔が小さくな
るか或いは占有面積が小さくなると、雨水の吸収性が低
下し、吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する
層21が容易に膨張しなくなる。
へ貫通する多数の微細な孔22を形成する場合、例え
ば、円形の孔では、孔の直径は200μm以上30mm
以下が好ましく、500μm以上20mm以下がさらに
好ましい。また、四角形の孔では、一辺が200μm以
上25mm以下が好ましく、450μm以上15mm以
下がさらに好ましい。また、これ等の孔は、表面層30
の面積の2〜40%を占めるのが好ましい。孔が大きく
なるか或いは占有面積が大きくなると、表面強度が不足
し、シートが破壊されることがあり、逆に孔が小さくな
るか或いは占有面積が小さくなると、雨水の吸収性が低
下し、吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する
層21が容易に膨張しなくなる。
【0036】なお、多数の微細な孔22は、図2のよう
に、吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する層
21が、道路標示シートの側面に露出していない場合の
みならず、図1及び図3のように、中間層20或いは吸
水性ポリマーを含有する層21が、道路路標示シートの
側面に露出ている道路標示シートの場合でも形成しても
よい。
に、吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する層
21が、道路標示シートの側面に露出していない場合の
みならず、図1及び図3のように、中間層20或いは吸
水性ポリマーを含有する層21が、道路路標示シートの
側面に露出ている道路標示シートの場合でも形成しても
よい。
【0037】さらに、本発明の道路標示シートにおいて
は、表面付近に多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔
料が含有されているものが好ましい。ガラスビーズによ
って再帰反射性が付与され、蓄光性顔料によって良好な
夜間視認性が得られる。ここで、蓄光性顔料とは、燐光
現象を有する物質からなり、太陽光や電灯などの光を吸
収し蓄積し、その蓄積した光を徐々に放出し発光し、光
の吸収−蓄積−発光を何度も繰り返すことができるもの
を意味する。
は、表面付近に多数のガラスビーズ及び/又は蓄光性顔
料が含有されているものが好ましい。ガラスビーズによ
って再帰反射性が付与され、蓄光性顔料によって良好な
夜間視認性が得られる。ここで、蓄光性顔料とは、燐光
現象を有する物質からなり、太陽光や電灯などの光を吸
収し蓄積し、その蓄積した光を徐々に放出し発光し、光
の吸収−蓄積−発光を何度も繰り返すことができるもの
を意味する。
【0038】このような蓄光性顔料としては、従来より
広く使用されている硫化カルシウム/ビスマス系(Ca
S/Bi)、硫化カルシウム・ストロンチウム/ビスマ
ス系〔(Ca,Sr)S/Bi)、硫化亜鉛/銅系(Z
nS/Cu)、硫化亜鉛・カドミウム/銅系〔(Zn,
Cd)S/Cu〕を用いることができる。
広く使用されている硫化カルシウム/ビスマス系(Ca
S/Bi)、硫化カルシウム・ストロンチウム/ビスマ
ス系〔(Ca,Sr)S/Bi)、硫化亜鉛/銅系(Z
nS/Cu)、硫化亜鉛・カドミウム/銅系〔(Zn,
Cd)S/Cu〕を用いることができる。
【0039】しかし、環境面や蓄光輝度や蓄光時間等の
蓄光性能及び耐候性や長期安定性の観点から、アルミ
ナ、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化カルシウ
ム、酸化セリウム等の金属酸化物とEu(ユーロピウ
ム)、Dy(ジスプロシウム)、Lu(ルテチウム)、
Tb(テルビウム)等の希土類元素とを焼成してなる蓄
光性顔料を用いるのが好ましい。このような蓄光性顔料
としては、例えば、根本特殊化学社製の「N夜光ルミノ
ーバ」や日本ケミックス社製の「ケミカラーNL」など
が挙げられる。
蓄光性能及び耐候性や長期安定性の観点から、アルミ
ナ、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化カルシウ
ム、酸化セリウム等の金属酸化物とEu(ユーロピウ
ム)、Dy(ジスプロシウム)、Lu(ルテチウム)、
Tb(テルビウム)等の希土類元素とを焼成してなる蓄
光性顔料を用いるのが好ましい。このような蓄光性顔料
としては、例えば、根本特殊化学社製の「N夜光ルミノ
ーバ」や日本ケミックス社製の「ケミカラーNL」など
が挙げられる。
【0040】これ等の蓄光性顔料の粒子の形状は特に限
定されない。粒子の大きさは、上層の厚さ等により左右
されるが、一般に、20〜400メッシュの範囲が好ま
しい。粒子の大きさが20メッシュに満たない場合は、
蓄光性道路標示材をシート状に成形する際に亀裂が発生
しやすくなり、逆に400メッシュを越えると、粒子同
士が凝集して分散しにくくなる。
定されない。粒子の大きさは、上層の厚さ等により左右
されるが、一般に、20〜400メッシュの範囲が好ま
しい。粒子の大きさが20メッシュに満たない場合は、
蓄光性道路標示材をシート状に成形する際に亀裂が発生
しやすくなり、逆に400メッシュを越えると、粒子同
士が凝集して分散しにくくなる。
【0041】上記蓄光性顔料の含有量は、蓄光性顔料の
種類や粒径に左右されるが、蓄光性顔料が含有される層
に対して5〜70重量%が好ましく、5〜60重量%が
さらに好ましく、5〜50重量%がさらに好ましい。含
有量が5重量%に満たないと、蓄光性顔料の絶対量が不
足して十分な発光輝度が得られず、逆に70重量%を越
えると、道路標示シートとして必要な物性が得られなく
なることがある。
種類や粒径に左右されるが、蓄光性顔料が含有される層
に対して5〜70重量%が好ましく、5〜60重量%が
さらに好ましく、5〜50重量%がさらに好ましい。含
有量が5重量%に満たないと、蓄光性顔料の絶対量が不
足して十分な発光輝度が得られず、逆に70重量%を越
えると、道路標示シートとして必要な物性が得られなく
なることがある。
【0042】本発明の蓄光性道路標示材は、例えば、押
出金型より単層構造の道路標示シートを押出成形するこ
とにより得ることができる。また、表面層と単層構造の
道路標示シート層、或いは単層構造の道路標示シート層
と基材層とを、二層押出金型より一体的にシート状に押
出成形し、必要に応じて表面層から単層構造の道路標示
シート層へ貫通する多数の微細な孔を形成することによ
り、得ることができる。また、表面層と中間層(単層構
造の道路標示シート層)と基材層とを、三層押出金型よ
り一体的にシート状に押出成形し、必要に応じて表面層
から中間層(単層構造の道路標示シート層)へ貫通する
多数の微細な孔を形成することにより、得ることができ
る。
出金型より単層構造の道路標示シートを押出成形するこ
とにより得ることができる。また、表面層と単層構造の
道路標示シート層、或いは単層構造の道路標示シート層
と基材層とを、二層押出金型より一体的にシート状に押
出成形し、必要に応じて表面層から単層構造の道路標示
シート層へ貫通する多数の微細な孔を形成することによ
り、得ることができる。また、表面層と中間層(単層構
造の道路標示シート層)と基材層とを、三層押出金型よ
り一体的にシート状に押出成形し、必要に応じて表面層
から中間層(単層構造の道路標示シート層)へ貫通する
多数の微細な孔を形成することにより、得ることができ
る。
【0043】本発明の道路標示シートの乾燥時の全厚さ
は、耐久性や降雨量などを考慮して決められるが、一般
に0.2〜10mmが好ましく、0.5〜5mmがさら
に好ましい。全体の厚さが0.2mmを下回ると、道路
標示シートとしての物性が不十分となり、車両による摩
擦によって破壊を受けやすくなり、逆に全体の厚さが1
0mmを上回ると、路面との段差が大きくなって、車両
の振動や車両による振動音が大きくなる。
は、耐久性や降雨量などを考慮して決められるが、一般
に0.2〜10mmが好ましく、0.5〜5mmがさら
に好ましい。全体の厚さが0.2mmを下回ると、道路
標示シートとしての物性が不十分となり、車両による摩
擦によって破壊を受けやすくなり、逆に全体の厚さが1
0mmを上回ると、路面との段差が大きくなって、車両
の振動や車両による振動音が大きくなる。
【0044】また、道路標示シートが水分を吸収した後
の全厚さは、1〜30mmが好ましい。この全厚さが1
mmを下回ると、降雨時の視認性が十分に確保されず、
逆にこの全厚さが30mmを上回ると、路面との段差が
大きくなって、車両の振動や車両による振動音が大きく
なる。
の全厚さは、1〜30mmが好ましい。この全厚さが1
mmを下回ると、降雨時の視認性が十分に確保されず、
逆にこの全厚さが30mmを上回ると、路面との段差が
大きくなって、車両の振動や車両による振動音が大きく
なる。
【0045】なお、道路標示シートは、通常、酸化チタ
ンのような白色顔料又はクロムイエローのような黄色顔
料のより白色又は黄色に着色される。これ等の白色又は
黄色の顔料は、通常、表面層(単層構造の道路標示シー
トも含まれる)に2〜20重量%の範囲で含有されるの
が好ましい。また、白色顔料又は黄色顔料に加えて、他
の顔料や染料を、白色又は黄色の色合いを損なわない範
囲で配合することができる。
ンのような白色顔料又はクロムイエローのような黄色顔
料のより白色又は黄色に着色される。これ等の白色又は
黄色の顔料は、通常、表面層(単層構造の道路標示シー
トも含まれる)に2〜20重量%の範囲で含有されるの
が好ましい。また、白色顔料又は黄色顔料に加えて、他
の顔料や染料を、白色又は黄色の色合いを損なわない範
囲で配合することができる。
【0046】また、道路標示シートの各層には、必要に
応じて、充填剤として、炭酸カルシウム、滑石粉、珪石
粉、ガラス繊維粉、マイカ、タルク、アルミフレーク、
ニッケル粉、金粉、銀粉等の不透明な無機微粉末を配合
することができる。また、耐汚染性を向上させるため
に、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックス等の滑剤を配合することがで
きる。その他、老化防止剤、紫外線吸収剤、硬化剤を配
合することができる。
応じて、充填剤として、炭酸カルシウム、滑石粉、珪石
粉、ガラス繊維粉、マイカ、タルク、アルミフレーク、
ニッケル粉、金粉、銀粉等の不透明な無機微粉末を配合
することができる。また、耐汚染性を向上させるため
に、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックス等の滑剤を配合することがで
きる。その他、老化防止剤、紫外線吸収剤、硬化剤を配
合することができる。
【0047】これ等の各種配合剤を、吸水性ポリマー或
いは吸水性ポリマーを含有する層に配合する場合は、吸
水性が損なわれない範囲の量を配合する。また、前述の
蓄光性顔料を含有する層が存在する場合は、この層には
紫外線吸収剤は配合しないか、或いはできる限り少量配
合するのが好ましい。
いは吸水性ポリマーを含有する層に配合する場合は、吸
水性が損なわれない範囲の量を配合する。また、前述の
蓄光性顔料を含有する層が存在する場合は、この層には
紫外線吸収剤は配合しないか、或いはできる限り少量配
合するのが好ましい。
【0048】さらに、表面層の表面には、ガラスビーズ
や蓄光性顔料の離脱を防止したり、蓄光性顔料を保護す
るために、透明乃至半透明のゴム又は樹脂で被覆しても
よい。また、基材層の裏面には、路面への接着性や施工
性を改善するために、EVA(エチレン−酢酸ビニル共
重合体)系、SIS(スチレン−イソプレンブロック−
スチレンブロック共重合体)系、アクリル系などのホッ
トメルト接着剤、アクリル系粘着剤、熱又は紫外線硬化
性のアクリル接着剤などの接着剤層を設けてもよい。
や蓄光性顔料の離脱を防止したり、蓄光性顔料を保護す
るために、透明乃至半透明のゴム又は樹脂で被覆しても
よい。また、基材層の裏面には、路面への接着性や施工
性を改善するために、EVA(エチレン−酢酸ビニル共
重合体)系、SIS(スチレン−イソプレンブロック−
スチレンブロック共重合体)系、アクリル系などのホッ
トメルト接着剤、アクリル系粘着剤、熱又は紫外線硬化
性のアクリル接着剤などの接着剤層を設けてもよい。
【0049】
【作用】こうして得られる本発明の道路標示シートが路
面に施工されると、降雨時、特に夜間の降雨時において
は、道路標示シート(吸水性ポリマー或いは吸水性ポリ
マーを含有する層)が吸水してその表面の少なくとも一
部が突出するので、道路標示シートが降雨によって水没
した時でも、道路標示シートの表面に突出している多数
の突出部の反射性により、良好な視認性が保持される。
面に施工されると、降雨時、特に夜間の降雨時において
は、道路標示シート(吸水性ポリマー或いは吸水性ポリ
マーを含有する層)が吸水してその表面の少なくとも一
部が突出するので、道路標示シートが降雨によって水没
した時でも、道路標示シートの表面に突出している多数
の突出部の反射性により、良好な視認性が保持される。
【0050】そして、晴天時においては、乾燥されて上
記多数の突出部が突出した状態からほぼ元の状態に戻り
平坦な表面となるので、車両によって踏みつけられて
も、磨耗が少なくなり、また走行する車両の振動による
運転車の不快感や車両の振動音による付近の住民への騒
音などが軽減される。
記多数の突出部が突出した状態からほぼ元の状態に戻り
平坦な表面となるので、車両によって踏みつけられて
も、磨耗が少なくなり、また走行する車両の振動による
運転車の不快感や車両の振動音による付近の住民への騒
音などが軽減される。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例及び比較
例を示して、この発明の利点を説明する。 (実施例1)図1に示すような道路標示シートを得た。
基材層10は、厚さが0.7mmで、ポリスチレン系樹
脂からなる。中間層20は、厚さが0.6mmで、ポリ
スチレン系樹脂70重量%とポリエチレンオキサイド系
共重合体(吸水性ポリマー)30重量%とからなる。表
面層30は、厚さが0.7mmで、ポリスチレン系樹脂
26重量%とポリスチレン系エラストマ−70重量%と
酸化チタン4重量%とからなり、その表面付近にガラス
ビーズ(粒径40〜50μm、比重約2.2、球状)を
多数埋設した。
例を示して、この発明の利点を説明する。 (実施例1)図1に示すような道路標示シートを得た。
基材層10は、厚さが0.7mmで、ポリスチレン系樹
脂からなる。中間層20は、厚さが0.6mmで、ポリ
スチレン系樹脂70重量%とポリエチレンオキサイド系
共重合体(吸水性ポリマー)30重量%とからなる。表
面層30は、厚さが0.7mmで、ポリスチレン系樹脂
26重量%とポリスチレン系エラストマ−70重量%と
酸化チタン4重量%とからなり、その表面付近にガラス
ビーズ(粒径40〜50μm、比重約2.2、球状)を
多数埋設した。
【0052】こうして得られる道路標示シート(幅15
cm×長さ6m×全厚さ2mm)をアスファルト路面に
沿って接着固定し、雨滴を鉛直上方から十分に与え(降
雨量:20mm以上に相当)、夜間の暗闇で視認性の評
価を行った。この視認性の評価は、全ての実施例及び比
較例で得られた道路標示シートを横に並べて、同時に行
った。
cm×長さ6m×全厚さ2mm)をアスファルト路面に
沿って接着固定し、雨滴を鉛直上方から十分に与え(降
雨量:20mm以上に相当)、夜間の暗闇で視認性の評
価を行った。この視認性の評価は、全ての実施例及び比
較例で得られた道路標示シートを横に並べて、同時に行
った。
【0053】視認性の評価は、道路標示シート(6m)
の延長線で、40m遠方の地点から車のヘッドライトを
照射し、目視による視認性(輝度)を三水準〔はっきり
と視認できる(◎)、視認できる(○)、視認できない
(×)〕で評価した。なお、雨水を十分に吸収した後の
道路標示シートの厚み又は突出部分の厚みも測定した。
の延長線で、40m遠方の地点から車のヘッドライトを
照射し、目視による視認性(輝度)を三水準〔はっきり
と視認できる(◎)、視認できる(○)、視認できない
(×)〕で評価した。なお、雨水を十分に吸収した後の
道路標示シートの厚み又は突出部分の厚みも測定した。
【0054】その結果、視認性は、視認できる(○)で
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシート厚みは4mmであった。
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシート厚みは4mmであった。
【0055】(実施例2)中間層20において、ポリエ
チレンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有
量を60重量%に変更し、さらに表面層30から中間層
20へ貫通する多数の微細な円形の孔(直径が1mm
で、面積比で3%を占める)を形成し、それ以外は実施
例1と同様に行った。
チレンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有
量を60重量%に変更し、さらに表面層30から中間層
20へ貫通する多数の微細な円形の孔(直径が1mm
で、面積比で3%を占める)を形成し、それ以外は実施
例1と同様に行った。
【0056】その結果、視認性は、視認できる(○)で
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシート厚みは7mmであった。
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシート厚みは7mmであった。
【0057】(実施例3)中間層20において、ポリエ
チレンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)に替え
て、ポリビニルアルコール吸水ゲル凍結・解凍エラスト
マー(吸水性ポリマー)を用い、その含有量は40重量
%に変更し、それ以外は実施例1と同様に行った。
チレンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)に替え
て、ポリビニルアルコール吸水ゲル凍結・解凍エラスト
マー(吸水性ポリマー)を用い、その含有量は40重量
%に変更し、それ以外は実施例1と同様に行った。
【0058】その結果、視認性は、視認できる(○)で
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシート厚みは5mmであった。
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシート厚みは5mmであった。
【0059】(実施例4)基材層10、中間層20、表
面層30の樹脂を、いずれもポリスチレン系樹脂から石
油樹脂に変更し、中間層20において、ポリエチレンオ
キサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有量を25
重量%に変更し、さらに表面層30から中間層20へ貫
通する多数の微細な円形の孔(直径が1mmで、面積比
で3%を占める)を形成し、それ以外は実施例1と同様
に行った。
面層30の樹脂を、いずれもポリスチレン系樹脂から石
油樹脂に変更し、中間層20において、ポリエチレンオ
キサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有量を25
重量%に変更し、さらに表面層30から中間層20へ貫
通する多数の微細な円形の孔(直径が1mmで、面積比
で3%を占める)を形成し、それ以外は実施例1と同様
に行った。
【0060】その結果、視認性は、視認できる(○)で
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシート厚みは4mmであった。
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシート厚みは4mmであった。
【0061】(実施例5)図2に示すような道路標示シ
ートを得た。基材層10は、厚さが0.6mmで、ポリ
スチレン系樹脂からなる。中間層20は、厚さが0.8
mmで、ポリスチレン系樹脂のみからなる部分と一部が
吸水性ポリマーを含有する層21で円形状(直径30m
m、等間隔70mm)に多数形成されている。上記吸水
性ポリマーを含有する層21は、ポリスチレン系樹脂6
5重量%とポリエチレンオキサイド系共重合体(吸水性
ポリマー)35重量%からなる。
ートを得た。基材層10は、厚さが0.6mmで、ポリ
スチレン系樹脂からなる。中間層20は、厚さが0.8
mmで、ポリスチレン系樹脂のみからなる部分と一部が
吸水性ポリマーを含有する層21で円形状(直径30m
m、等間隔70mm)に多数形成されている。上記吸水
性ポリマーを含有する層21は、ポリスチレン系樹脂6
5重量%とポリエチレンオキサイド系共重合体(吸水性
ポリマー)35重量%からなる。
【0062】表面層30は、厚さが0.6mmで、ポリ
スチレン系樹脂26重量%とポリスチレン系エラストマ
−70重量%と酸化チタン4重量%とからなり、その表
面付近にガラスビーズ(粒径40〜50μm、比重約
2.2、球状)を多数埋設した。さらに表面層30から
中間層20へ貫通する多数の微細な円形の孔(直径が1
mmで、面積比で5%を占める)を形成した。
スチレン系樹脂26重量%とポリスチレン系エラストマ
−70重量%と酸化チタン4重量%とからなり、その表
面付近にガラスビーズ(粒径40〜50μm、比重約
2.2、球状)を多数埋設した。さらに表面層30から
中間層20へ貫通する多数の微細な円形の孔(直径が1
mmで、面積比で5%を占める)を形成した。
【0063】その結果、視認性は、はっきりと視認でき
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは5mmで
あった。
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは5mmで
あった。
【0064】(実施例6)表面層30から中間層20へ
貫通する多数の微細な四角形の孔(一辺が2mmで、面
積比で10%を占める)を形成し、それ以外は、実施例
5と同様に行った。
貫通する多数の微細な四角形の孔(一辺が2mmで、面
積比で10%を占める)を形成し、それ以外は、実施例
5と同様に行った。
【0065】その結果、視認性は、はっきりと視認でき
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは6mmで
あった。
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは6mmで
あった。
【0066】(実施例7)図3に示すような道路標示シ
ートを得た。基材層10は、厚さが0.6mmで、ポリ
スチレン系樹脂からなる。中間層20は、厚さが0.8
mmで、ポリスチレン系樹脂のみからなる部分と一部が
吸水性ポリマーを含有する層21で斜め条線状(幅60
mm×長さ180mm、等間隔180mm)に多数形成
されている。上記吸水性ポリマーを含有する層21は、
ポリスチレン系樹脂65重量%とポリエチレンオキサイ
ド系共重合体(吸水性ポリマー)35重量%とからな
る。
ートを得た。基材層10は、厚さが0.6mmで、ポリ
スチレン系樹脂からなる。中間層20は、厚さが0.8
mmで、ポリスチレン系樹脂のみからなる部分と一部が
吸水性ポリマーを含有する層21で斜め条線状(幅60
mm×長さ180mm、等間隔180mm)に多数形成
されている。上記吸水性ポリマーを含有する層21は、
ポリスチレン系樹脂65重量%とポリエチレンオキサイ
ド系共重合体(吸水性ポリマー)35重量%とからな
る。
【0067】表面層30は、厚さが0.6mmで、ポリ
スチレン系樹脂26重量%とポリスチレン系エラストマ
−70重量%と酸化チタン4重量%とからなり、その表
面付近にガラスビーズ(粒径40〜50μm、比重約
2.2、球状)を多数埋設した。さらに表面層30から
中間層20へ貫通する多数の微細な円形の孔(直径が2
mmで、面積比で15%を占める)を形成した。
スチレン系樹脂26重量%とポリスチレン系エラストマ
−70重量%と酸化チタン4重量%とからなり、その表
面付近にガラスビーズ(粒径40〜50μm、比重約
2.2、球状)を多数埋設した。さらに表面層30から
中間層20へ貫通する多数の微細な円形の孔(直径が2
mmで、面積比で15%を占める)を形成した。
【0068】その結果、視認性は、はっきりと視認でき
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは8mmで
あった。
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは8mmで
あった。
【0069】(実施例8)表面層30から中間層20へ
貫通する多数の微細な円形の孔(直径が6mmで、面積
比で30%を占める)を形成し、それ以外は実施例7と
同様に行った。
貫通する多数の微細な円形の孔(直径が6mmで、面積
比で30%を占める)を形成し、それ以外は実施例7と
同様に行った。
【0070】その結果、視認性は、はっきりと視認でき
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは10mm
であった。
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは10mm
であった。
【0071】(実施例9)中間層20において、ポリエ
チレンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有
量を40重量%に変更し、表面層30から中間層20へ
貫通する多数の微細な孔(直径が4mmで、面積比で2
0%を占める)を形成し、さらに表面層30には蓄光性
顔料(根本特殊化学社製のルミノーバG300)を15
重量%含有させた。それ以外は、実施例7と同様に行っ
た。
チレンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有
量を40重量%に変更し、表面層30から中間層20へ
貫通する多数の微細な孔(直径が4mmで、面積比で2
0%を占める)を形成し、さらに表面層30には蓄光性
顔料(根本特殊化学社製のルミノーバG300)を15
重量%含有させた。それ以外は、実施例7と同様に行っ
た。
【0072】その結果、視認性は、はっきりと視認でき
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは13mm
であった。
る(◎)であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を
十分に吸収した後のシートの突出部分の厚みは13mm
であった。
【0073】(実施例10)表面層30を使用せず、中
間層20と基材層10との二層構成とした。それ以外
は、実施例1と同様に行った。
間層20と基材層10との二層構成とした。それ以外
は、実施例1と同様に行った。
【0074】その結果、視認性は、視認できる(○)で
あり、、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸
収した後のシートの突出部分の厚みは9mmであった。
あり、、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸
収した後のシートの突出部分の厚みは9mmであった。
【0075】(実施例11)表面層30と基材層10と
を使用せず、中間層20のみの単層構成とし、ポリエチ
レンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有量
を38重量%に変更し、それ以外は、実施例1と同様に
行った。
を使用せず、中間層20のみの単層構成とし、ポリエチ
レンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有量
を38重量%に変更し、それ以外は、実施例1と同様に
行った。
【0076】その結果、視認性は、視認できる(○)で
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシートの厚みは15mmであった。
あり、元のシート厚み2mmに対し、雨水を十分に吸収
した後のシートの厚みは15mmであった。
【0077】(比較例1)中間層20において、ポリエ
チレンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有
量を0重量%に変更し、それ以外は実施例1と同様に行
った。
チレンオキサイド系共重合体(吸水性ポリマー)の含有
量を0重量%に変更し、それ以外は実施例1と同様に行
った。
【0078】その結果、視認性は、視認できない(×)
であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水に十分に触
れた後のシートの厚みは2mmで、元のシート厚みと同
じであった。
であり、元のシート厚み2mmに対し、雨水に十分に触
れた後のシートの厚みは2mmで、元のシート厚みと同
じであった。
【0079】
【発明の効果】本発明の道路標示シートは、ゴム又は樹
脂を主成分とする道路標示シートであって、吸水すると
上記シート表面の少なくとも一部が突出し、乾燥すると
突出した状態からほぼ元の状態に戻るように構成されて
いるもので、特に、道路標示シートが表面層と中間層と
基材層とからなり、中間層は吸水性ポリマー或いは吸水
性ポリマーを含有する層からなる。
脂を主成分とする道路標示シートであって、吸水すると
上記シート表面の少なくとも一部が突出し、乾燥すると
突出した状態からほぼ元の状態に戻るように構成されて
いるもので、特に、道路標示シートが表面層と中間層と
基材層とからなり、中間層は吸水性ポリマー或いは吸水
性ポリマーを含有する層からなる。
【0080】また、道路標示シートが表面層と中間層と
基材層とからなり、中間層の少なくとも一部は吸水性ポ
リマー或いは吸水性ポリマーを含有する層からなり、表
面層から中間層へ貫通する多数の微細な孔が形成されて
いる。さらに、表面付近に多数のガラスビーズ及び/又
は蓄光性顔料が含有されている。
基材層とからなり、中間層の少なくとも一部は吸水性ポ
リマー或いは吸水性ポリマーを含有する層からなり、表
面層から中間層へ貫通する多数の微細な孔が形成されて
いる。さらに、表面付近に多数のガラスビーズ及び/又
は蓄光性顔料が含有されている。
【0081】それゆえ、この道路標示シートが路面に施
工されると、降雨時、特に夜間の降雨時においては、道
路標示シート(吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを
含有する層)が吸水してその表面の少なくとも一部が突
出するので、道路標示シートが降雨によって水没した時
でも、道路標示シートの表面に突出している多数の突出
部の反射性により、良好な視認性が保持される。
工されると、降雨時、特に夜間の降雨時においては、道
路標示シート(吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを
含有する層)が吸水してその表面の少なくとも一部が突
出するので、道路標示シートが降雨によって水没した時
でも、道路標示シートの表面に突出している多数の突出
部の反射性により、良好な視認性が保持される。
【0082】そして、晴天時においては、乾燥されて上
記多数の突出部が突出した状態からほぼ元の状態に戻り
平坦な表面となるので、車両によって踏みつけられて
も、磨耗が少なくなり、また走行する車両の振動による
運転車の不快感や車両の振動音による付近の住民への騒
音などが軽減される。
記多数の突出部が突出した状態からほぼ元の状態に戻り
平坦な表面となるので、車両によって踏みつけられて
も、磨耗が少なくなり、また走行する車両の振動による
運転車の不快感や車両の振動音による付近の住民への騒
音などが軽減される。
【0083】したがって、本発明の道路標示シートは、
降雨時、特に夜間の降雨時において、道路の区画車線や
停止線、横断歩道や危険箇所の標示線などの帯線、記
号、文字の標示に優れた効果を奏する。
降雨時、特に夜間の降雨時において、道路の区画車線や
停止線、横断歩道や危険箇所の標示線などの帯線、記
号、文字の標示に優れた効果を奏する。
【図1】本発明の道路標示シートの一例を示す斜視図で
あり、(イ)は乾燥(晴天)状態を示し、(ロ)は吸水
(雨天)状態を示す。
あり、(イ)は乾燥(晴天)状態を示し、(ロ)は吸水
(雨天)状態を示す。
【図2】本発明の道路標示シートの他の例を示す斜視図
であり、(イ)は乾燥(晴天)状態を示し、(ロ)は吸
水(雨天)状態を示す。
であり、(イ)は乾燥(晴天)状態を示し、(ロ)は吸
水(雨天)状態を示す。
【図3】本発明の道路標示シートのさらに他の例を示す
斜視図であり、(イ)は乾燥(晴天)状態を示し、
(ロ)は吸水(雨天)状態を示す。
斜視図であり、(イ)は乾燥(晴天)状態を示し、
(ロ)は吸水(雨天)状態を示す。
10 基材層 20 中間層 21 吸水性ポリマー或いは吸水性ポリマーを含有する
層 22 表面層から中間層へ貫通する多数の微細な孔 30 表面層
層 22 表面層から中間層へ貫通する多数の微細な孔 30 表面層
Claims (4)
- 【請求項1】 ゴム又は樹脂を主成分とする道路標示シ
ートであって、吸水すると上記シート表面の少なくとも
一部が突出し、乾燥すると突出した状態からほぼ元の状
態に戻るように構成されていることを特徴とする道路標
示シート。 - 【請求項2】 道路標示シートが表面層と中間層と基材
層とからなり、中間層は吸水性ポリマー或いは吸水性ポ
リマーを含有する層からなることを特徴とする請求項1
に記載の道路標示シート。 - 【請求項3】 道路標示シートが表面層と中間層と基材
層とからなり、中間層の少なくとも一部は吸水性ポリマ
ー或いは吸水性ポリマーを含有する層からなり、表面層
から中間層へ貫通する多数の微細な孔が形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の道路標示シート。 - 【請求項4】 表面付近に多数のガラスビーズ及び/又
は蓄光性顔料が含有されていることを特徴とする請求項
1〜3項のいずれか1項に記載の道路標示シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8250403A JPH1096216A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 道路標示シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8250403A JPH1096216A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 道路標示シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1096216A true JPH1096216A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17207392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8250403A Pending JPH1096216A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 道路標示シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1096216A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109162217A (zh) * | 2018-09-05 | 2019-01-08 | 沈炜 | 道路标线 |
CN114182598A (zh) * | 2022-01-19 | 2022-03-15 | 义乌浩盛新材料有限公司 | 一种抗滑性强的沥青路面 |
-
1996
- 1996-09-20 JP JP8250403A patent/JPH1096216A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109162217A (zh) * | 2018-09-05 | 2019-01-08 | 沈炜 | 道路标线 |
CN114182598A (zh) * | 2022-01-19 | 2022-03-15 | 义乌浩盛新材料有限公司 | 一种抗滑性强的沥青路面 |
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