JPH10120960A - 紫外線硬化型孔版印刷用エマルションインキ - Google Patents

紫外線硬化型孔版印刷用エマルションインキ

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JPH10120960A
JPH10120960A JP29764596A JP29764596A JPH10120960A JP H10120960 A JPH10120960 A JP H10120960A JP 29764596 A JP29764596 A JP 29764596A JP 29764596 A JP29764596 A JP 29764596A JP H10120960 A JPH10120960 A JP H10120960A
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JP
Japan
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water
ink
colorant
oil phase
ultraviolet
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JP29764596A
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Shoichi Ikejima
昭一 池嶋
Yasuo Nakamura
康男 中村
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔版印刷用紫外線硬化型エマルションインキ
において、顔料のインキ中への分散を容易にするととも
に、インキの乾燥性及び温度適性を向上させ、さらに、
印刷物の印刷濃度が高く、インキの滲みや裏抜けを少な
くする。 【解決手段】 油相および水相を有する油中水(W/
O)型エマルションインキにおいて、前記水相中に水不
溶性着色剤を含み、前記油相中に紫外線硬化型樹脂を含
むことを特徴とする紫外線硬化型孔版印刷用エマルショ
ンインキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線硬化型孔版印
刷用エマルションインキに関し、さらに詳しくは極めて
乾燥性に優れ、かつ印刷物の印刷濃度が高く、滲みや裏
抜けの少ない紫外線硬化型孔版印刷用エマルションイン
キに関する。
【従来の技術】
【0002】孔版印刷は、孔版印刷用原紙を用いて製版
を行い、製版により形成された原紙の穿孔部にインキを
通過させて紙などの被印刷体に印刷を行うものである。
この孔版印刷は、版の作製が容易なために幅広い分野で
利用されている。従来、孔版印刷用インキとしては、一
般に油中水(W/O)型エマルションインキが使用され
ており、その油相成分中に着色剤である顔料成分が含ま
れている(特開昭61−255967号公報、特開昭6
4−14284号公報、特開平4−132777号公
報、特開平5−117565号公報、特開平7−188
598号公報等参照)。
【0003】近年は、さらに印字品質の向上及び画像の
デジタル処理に伴い、孔版印刷機のネットワーク端末と
しての用途展開も広がっている。この場合には、従来の
孔版印刷において多用されていたざら紙のような紙だけ
ではなく、上質紙や表面塗工紙に印刷するというケース
も増えてきている。これらの紙の場合、インキには従来
以上の乾燥性が求められる。
【0004】一方、凸版印刷、オフセット印刷、または
スクリーン印刷等においては、乾燥性を上げる方法とし
て、紫外線硬化型インキが用いられている。しかし、か
かる印刷システムは、一般的に一原稿で多数枚の印刷を
する事が多く、その為、大型の機械を要し、専門のオペ
レータによって作業が行なわれる。必然的に機械は固定
式となり、制御された一定環境下で稼働されることが多
い。また、そこで用いられる紫外線硬化型インキは、一
般に、前記一定環境条件(主に温度)に適合するように
粘度調整が行なわれ、保存安定性に関して長期間のポッ
トライフが求められることは少ない。つまり、これらの
公知のインキは、孔版印刷用としては、その最大の特徴
である操作の簡便性と相いれないものであった。
【0005】そこで、紫外線硬化型インキを、その乾燥
性を確保しながら使用条件の適性範囲(温度)を広げて
孔版印刷用に適合させるために、樹脂相にシリコーンオ
イルを添加したり(特開平2−41376号公報)、ア
クリル樹脂粉体を添加したり(特開平1−318073
号公報)、及びエマルションタイプにする(特開平8−
3501号公報)等の提案が行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる方法で
も、孔版印刷用の優れた紫外線硬化型インキを得ること
は、下記の理由からできなかった。つまり、 1)顔料を紫外線硬化型インキのビヒクルの主成分であ
る紫外線硬化型樹脂(オリゴマー及びモノマー)に分散
させる場合、顔料表面とビヒクルとの濡れが悪く、作業
性が悪くなってしまい、平均粒子径を小さくしにくかっ
た。 2)また、分散適性を考慮して顔料表面とビヒクルを親
和性の高い組み合わせにしても、分散効率を挙げたり顔
料の粒子サイズを小さくする為に高い剪断力を加える
と、作業中の発熱により樹脂の硬化反応が進んでしま
い、ゲル化してしまうというような不具合もあった。
【0007】本発明の目的は、上記の従来技術の問題点
を解決し、顔料のインキ中への分散を容易にするととも
に、インキの乾燥性及び温度適性を向上させ、さらに、
印刷物の印刷濃度が高く、インキの滲みや裏抜けの少な
い孔版印刷用紫外線硬化型エマルションインキを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、油相および水相を有する油中水(W/O)型エマ
ルションインキにおいて、前記水相中に水不溶性着色剤
を含み、前記油相中に紫外線硬化型樹脂を含むことを特
徴とする紫外線硬化型孔版印刷用エマルションインキに
よって達成される。
【0009】W/O型エマルションインキは、外相であ
る油相成分の浸透性が水相成分よりも大きく、かつ表面
張力が低いため、油相成分が水相成分よりも先に被印刷
体に浸透し、その後に水相成分が浸透および/または飛
散するという性質を持っている。したがって、紫外線硬
化型エマルションインキは、油相中に紫外線硬化型樹脂
を含有しているため、紫外線を照射した時点で樹脂の浸
透を防ぐことができるが、印刷直後の油相の浸透を防ぐ
ことはできない。しかし、本発明では、水不溶性着色剤
を水相に含有させている為、該着色剤が油相とともに浸
透することが殆どないため、インキの滲みや裏抜けが低
減され、印刷濃度が向上する。さらに、製造時、該着色
剤は水相へ分散させるだけでよいので、分散時に該着色
剤と紫外線硬化型樹脂とが反応して硬化反応を引き起こ
すようなこともなく、高い剪断力を加えて着色剤を水中
に均一に分散させることができる。すなわち、印刷品位
及び固着性のみを考慮して、着色剤を適正な粒子サイズ
迄、十分に分散させる事が出来、エマルションも安定化
する。また、紫外線の照射により樹脂が硬化するため、
乾燥性(固着性)が極めて優れているという特徴があ
る。
【0010】本発明において、水相は、基本的には、水
とこれに分散された水不溶性着色剤から構成される。
【0011】本発明に用いられる水不溶性着色剤には特
に制限はなく、各種色調の公知の顔料などが用いられる
が、主溶媒である水との親和性の良好なものが好まし
い。例えばモノクロ用としてはファーネスカーボンブラ
ック、ランプブラック、チャンネルブラック、アセチレ
ンブラック等のカーボンブラック類、銅、鉄、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム等の金属類及び金属酸化物、アルト
ニトロアニリンブラック等の有機着色剤が挙げられる。
またカラー用としてもフタロシアニンブルー等のシアニ
ン系顔料、溶性/不溶性アゾ等のアゾ系顔料の他、染色
レーキ、ジオキサジン類、イソインドリノン、キナクリ
ドン等の有機顔料など、一般に使用されている各種の着
色剤が使用できる。
【0012】水不溶性着色剤の平均粒径は10μm以下
が好ましく、3μm以下がより好ましく、最も好ましく
は1μm以下である。平均粒径が10μmを越えると、
インキの(W/O)型エマルションが崩壊しやすくなる。ま
た、水不溶性着色剤の添加量はエマルションインキ総量
に対して1〜30重量%が好ましい。
【0013】本発明における水相中には、必要に応じて
水中油(O/W)型樹脂エマルションおよび/または水
溶性樹脂を含有させることができる。これらを水相に含
有させることにより、水不溶性着色剤の分散性と、用紙
等の被印刷体への水不溶性着色剤の固着性とを向上させ
ることができる。
【0014】O/W型樹脂エマルションとしては、例え
ば、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、ポリメタク
リル酸エステル、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩
化ビニリデン−アクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタ
ン等の樹脂エマルションが用いられる。
【0015】また、水溶性樹脂としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニ
ルピロリドン、ポリエチレン−ポリビニルアルコール共
重合体、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルエーテ
ル、ポリアクリルアミド、アラビアゴム、澱粉、水溶性
ポリウレタン等が用いられる。
【0016】これらの水中油(O/W)型樹脂エマルシ
ョンおよび/または水溶性樹脂の添加量は、エマルショ
ンインキの総量に対して固形分換算で1〜20重量%が
好ましく、2〜10重量%の範囲がより好ましい。1重
量%未満では水相中の着色剤成分の分散性が十分得られ
ず、また20重量%を超えると版作製後に長期放置した
場合、版上の穿孔部分でインキが皮膜を作り、インキの
通過を阻止することがあり、好ましくない。
【0017】さらに、水相成分には、水に対する水不溶
性着色剤の濡れ性や分散性等を改良するための分散剤と
して、イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン
性界面活性剤、または高分子系、シリコーン系、フッ素
系の界面活性剤、更には、特開平8−34944号公報
に記載のような第3アミン化合物若しくは特願平8−1
77518号に記載のような酸無水物含有水溶性ポリマ
ーを添加することが好ましい。
【0018】これらの分散剤のうち、第3アミン化合物
又は酸無水物含有水溶性ポリマーが特に好ましく、分散
剤としてかかる化合物を使用することにより、水不溶性
着色剤を水相中に細かく、かつ安定に分散させることが
でき、水不溶性着色剤の細かな分散によって画像性(色
見)が向上し、かつエマルションの安定性に優れたW/
O型エマルションインキが得られる。分散剤として、分
子内にカルボキシル基、スルフォン酸基などの官能基を
有し、顔料表面に吸着する一般的な高分子化合物を用い
た場合にはエマルションの崩壊が生じ易いが、この理由
は、油相と水相の界面に上記高分子化合物が吸着し、エ
マルションの安定性を低下させるためと考えられる。
【0019】上記第3アミン化合物としては、例えば、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、アルキロ
ールアミン塩、ポリN−アクロイルピロリジン等の高分
子化合物が挙げられる。
【0020】上記酸無水物含有水溶性ポリマーは、例え
ば、酸無水物含有オレフィン系共重合体及び酸無水物含
有ビニル系共重合体並びにこれらの塩及びエステルから
選択することができる。酸無水物含有オレフィン系共重
合体としては、無水マレイン酸のような酸無水物基を含
有するエチレン系不飽和単量体と、エチレンやイソブチ
レン等のオレフィンとの共重合体が挙げられる。酸無水
物含有ビニル系共重合体としては、無水マレイン酸のよ
うな酸無水物基を含有するエチレン系不飽和単量体と、
芳香族ビニル系単量体、ビニルエステル単量体又はビニ
ルエーテル単量体との共重合体が挙げらる。芳香族ビニ
ル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−ブチルスチ
レン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、p−ア
リールスルホキシアミノスチレン及びp−スチレンスル
ホン酸等が挙げられる。ビニルエステル単量体として
は、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル及び
メタクリル酸エステル等が挙げられる。ビニルエーテル
単量体としてはメチルビニルエーテル等が挙げられる。
このうち、好ましい酸無水物含有水溶性ポリマーとして
は、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体及びスチレ
ン−無水マレイン酸共重合体が挙げられる。
【0021】第3アミン化合物及び酸無水物含有水溶性
ポリマーの使用量には特に制限はないが、一般にこれら
の化合物は、高分子化合物であるため、使用量が増える
と、増粘効果が顕著となる。このような場合は、水不溶
性着色剤を水相中に細かく分散し、且つ安定に分散させ
ることができる必要最低量で充分であるため、分散剤に
よって適宜、その使用量を決定することが好ましい。
【0022】なお、水相には、さらに、必要に応じて、
電解質、pH調整剤、湿潤剤、水蒸発抑制剤、凍結防止
剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤等の水溶性添加物を含
有させることができる。
【0023】本発明において、油相は、基本的に、紫外
線硬化型樹脂のモノマー及び/又はオリゴマーからな
り、これに光開始剤と乳化剤を適宜混合して構成され
る。該紫外線硬化型樹脂としては、通常使用されている
凸版印刷用、オフセット印刷用、スクリーン印刷用等の
紫外線硬化型樹脂を用いることができ、具体的には、ポ
リオールアクリレート(例えばポリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレ
ート等)、ポリエステルアクリレート(例えば(無水)
マレイン酸とジエチレングリコールとのポリエステルジ
オールのジアクリレート、(無水)テトラヒドロフタル
酸とジエチレングリコールとのポリエスレルジオールの
ジアクリレート等)、エポキシアクリレート(例えばビ
スフェノールAジグリシジルエーテルのジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルのジ
アクリレート等)、ウレタンアクリレート等、を単独ま
たは二種以上を混合して用いることができる。
【0024】光開始剤としては、アセトフェノン系(4
−フェノキシジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセ
トフェノン等)、ベンゾイン系(ベンゾイン、ベンゾイ
ンエチルエーテル等)、ベンゾフェノン系(ベンゾフェ
ノン、ベンゾイル安息香酸等)、チオキサンソン系(チ
オキサンソン、2−メチルチオキサンソン等)等を、単
独又は二種以上を混合して用いることができる。
【0025】また、必要に応じて、脂肪族アミン(トリ
エタノールアミン、メチルジエタノールアミン等)、芳
香族アミン(ミヒラーケトン、4−ジメチルアミノ安息
香酸エチル等)のような光開始助剤を用いることができ
る。
【0026】上記のように紫外線ラジカル重合機構を用
いた反応方式が一般的ではあるが、光開始剤としてオニ
ウム塩(アリルジアゾニウム塩・ジアリルヨードニウム
塩等)、樹脂としてエポキシ樹脂(ビスフェノールAエ
ポキシ、シクロアリファティックエポキシ、モノマー型
グリシジルエーテル等)を組み合わせる紫外線カチオン
重合方式であってもよい。
【0027】乳化剤は、W/O型エマルションを構成す
るのに用いられ、非イオン性界面活性剤が好ましく用い
られる。例えば、ソルビタン高級脂肪酸エステル(例え
ば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミ
テート等、脂肪酸モノグリセリド(例えば、オレイン酸
モノグリセリド、オレイン酸ジグリセリド))、および
高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸等の酸化
エチレン付加物等が挙げられる。本発明の水相成分中に
は、水溶性樹脂やO/W型エマルションを構成するため
の界面活性剤などが含有される場合があり、これらの界
面活性剤等によってW/O型エマルションが崩壊させな
いように乳化剤を適宜選択することが好ましい。
【0028】本発明に用いられるW/O型エマルション
インキは、例えば10〜90重量%の油相成分に、90
〜10重量%の水相成分を徐々に添加して乳化させるこ
とにより製造することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を、実施例により詳しく説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、例中の部は重量部を意味する。
【0030】実施例1 まず、イオン交換水10部、ファーネスカーボンブラッ
ク3部、ポリビニルピロリドン2部、エチレングリコー
ル3部を十分撹拌し、ボールミルで分散を行って水相を
調合した。この水相中のファーネスカーボンブラックの
平均粒径は、遠心式粒径測定装置(CAPA−700、
(株)堀場製作所製)で測定した結果0.8μmであっ
た。油相は、エポキシ系紫外線硬化型樹脂UV-22C(播磨
化成社製)3.1部、ポリエステル系紫外線硬化型樹脂
SA-2006(三菱油化社製)63.1部、ポリエステル系
紫外線硬化型樹脂SA-4100(三菱油化製)6.2部、有
機ベントナイト系粉体チクソゲルVZ(日産ガードラー
触媒社製)8部、光開始剤イルガキュアー651(チバ
ガイギー社製)4部、ソルビタンモノオレート2部をボ
ールミルで十分撹拌した。この油相86.4部中に前記
水相18部を徐々に添加しながら撹拌機で乳化を行い、
孔版印刷用エマルションインキを得た。
【0031】比較例1 まず、イオン交換水10部、ポリビニルピロリドン2
部、エチレングリコール3部を十分撹拌し、水相を調合
した。一方、油相は、ファーネスカーボンブラック3
部、エポキシ系紫外線硬化型樹脂UV-22C(播磨化成社
製)3.1部、ポリエステル系紫外線硬化型樹脂SA-200
6(三菱油化社製)63.1部、ポリエステル系紫外線
硬化型樹脂SA-4100(三菱油化製)6.2部、有機ベン
トナイト系粉体チクソゲルVZ(日産ガードラー触媒社
製)8部、光開始剤イルガキュアー651(チバガイギ
ー社製)4部、ソルビタンモノオレート2部、をボール
ミルでファーネスカーボンブラックの平均粒径が0.8
μm(上記遠心式粒径測定装置(CAPA−700)の
測定結果)になるように分散を行った。次に、この油相
89.4部中に前記水相15部を徐々に添加しながら撹
拌機で乳化を行い、孔版印刷用エマルションインキを得
た。
【0032】試験例 実施例で得られた孔版印刷用インキを用いて、孔版印刷
機(リソグラフGR275(登録商標)理想科学工業株
式会社製)により孔版印刷を行った。インキの硬化は、
出力120W/cmのメタルハライドタイプの紫外線照
射装置を用いて行った。印刷後、印刷用紙排出時の舞い
上がり現象もなく、印刷物の滲み性、裏抜け性に関して
も良好であった。さらに、固着性については、指でこす
っても問題のない状態であった。
【0033】比較例の紫外線硬化型エマルションインキ
については、油相を調合するためにボールミルで分散さ
せる工程で、ボール表面において樹脂の粘度の上昇が発
生してしまった。さらに、粘度上昇した部分を一部除去
して乳化したものの、明らかに孔版印刷機で印刷する事
が困難な硬さになってしまった。
【0034】
【発明の効果】本発明の紫外線硬化型エマルションイン
キは、水相中に水不溶性着色剤を含んでいるため、該着
色剤を容易にインキ中に均一に分散させることができ、
かつインキの裏抜けや滲み等が防止され、高い印刷濃度
が得られ、さらには、光照射により極めて短時間で乾燥
することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相および水相を有する油中水(W/
    O)型エマルションインキにおいて、前記水相中に水不
    溶性着色剤を含み、前記油相中に紫外線硬化型樹脂を含
    むことを特徴とする紫外線硬化型孔版印刷用エマルショ
    ンインキ。
JP29764596A 1996-10-18 1996-10-18 紫外線硬化型孔版印刷用エマルションインキ Pending JPH10120960A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000053903A (ja) * 1998-08-07 2000-02-22 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷用w/o型エマルションインキ
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