JP3427896B2 - 孔版印刷用エマルションインキ - Google Patents

孔版印刷用エマルションインキ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷用エマル
ションインキに関わり、インキの定着性に優れ、印刷濃
度が高く、多数枚印刷後にも印刷濃度の低下が少ない孔
版印刷用エマルションインキに関する。
【0002】
【従来の技術】感熱孔版印刷方式は、サーマルプリンテ
ィングヘッドをデバイスとして用いる感熱製版方式を採
用して以来、画像処理のデジタル化が図られるようにな
り、高品位の印刷物を、短時間で、しかも簡便に得られ
るようになってきた為、情報処理端末としてもますます
その利便性が認められている。
【0003】孔版印刷方式は、オフセット・グラビア・
凸版というような印刷方式に比べて、専門のオペレータ
ーを必要としない操作性の良さ・簡便性が一つの特徴で
ある。操作に熟練を要しないで済む事と、使用後に特に
洗浄のような作業をしなくても良い点が利点である。こ
のため、専任のオペレーターでなくとも扱う事が出来、
少部数の印刷を行う場合には極めて適している。
【0004】さらに、上述のサーマルプリンティングヘ
ッドを用いた感熱製版方式では、以前の赤外線やキセノ
ンフラッシュをエネルギー源とした方式に比べて、原紙
の穿孔サイズが規格化され、インキの転移量を制御しや
すくなった。このため、インキの転移量が多過ぎて、裏
移りや滲み等の不具合が発生する確率が減り、飛躍的に
画像品位が向上してきた。
【0005】上記のように、孔版印刷方式は、オフセッ
ト・グラビア・凸版のような印刷方式と同様に、印刷速
度が速いという利点と、PPCやインクジェットと同様
に、操作が簡便で事務用機器として設置し使用できると
いう利点を併せ持った結果、用途が急激に広がってき
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この画像品位を向上さ
せる為に、W/O型エマルションインキの油相に着色剤
として油溶染料又は油溶染料と顔料との混合物を添加し
てインキの紙への定着性を改善するとともに高濃度画像
を達成させること(特開平6−9912号公報)、水相
に水溶性染料を添加することによって色別れがなく調色
されたインキを製造すること(特開平5−117565
号公報)、顔料をインキに対して5.0〜12重量%配
合することで画像濃度が高く定着性の良好なインキを製
造すること(特開平9−328645号公報)、エマル
ションインキに平均粒径8〜30μmのポリアミド、ポ
リスチレンなどの固体粒子やワックス類を含有させて裏
移りを防止すること(特開平6−116525号公
報)、油相中に分散した顔料の平均粒径を0.15〜
0.4μmにすることで紙への定着性及び保存安定性を
改良すること(特開平7−179799号公報)などが
提案されている。
【0007】これらの提案は、印刷品位の向上を狙った
ものであるが、印刷濃度を上げる為に、顔料の配合量を
上げると、W/O型エマルションインキに顔料凝集が発
生する場合があった。この現象が発生すると、添加した
顔料量に応じた発色が得られない為、印刷濃度が低下す
ることがあった。
【0008】更に、W/O型エマルションインキにおけ
る顔料凝集は、顔料の分散状態によっても変化する。分
散性の悪い顔料種類、例えばフタロシアニンブルー・フ
タロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料、ジオ
キサジン系顔料などでは、平均粒径も大きく不定形な粗
大粒子も多い。この様な顔料を用いると、前述のW/O
型エマルションインキに顔料凝集が発生し易くなってい
た。
【0009】顔料凝集が大きな固まりになると、孔版印
刷用原紙の穿孔部で目詰まりが発生する場合がある。最
近のサーマルヘッドの高解像度化により、顔料の粒径は
30(μm)以下の大きさよりも更に小さくすることが
要求されており、顔料凝集を極力防止して、孔版原紙の
目詰まりを防止し、インキの定着性を確保すると同時に
保存安定性を保つ必要性が増している。
【0010】保存安定性の改良については、W/O型エ
マルションインキ製造時に攪拌羽根又はローターステー
タ等を用いてインキを高せん断速度で処理することによ
って保存安定性に優れ且つ温度依存性の小さいインキを
得ること(特開平6−192606号公報)、水相のエ
マルションの粒径を10μm以下とし、且つ油相中に分
散した顔料の平均粒径を0.4μm以下とし、紙への定
着性及び保存安定性を図ること(特開平7−17979
9号公報)、W/O型エマルションインキの水相粒子と
カーボンとの和をインキ全体の72重量%以下とするこ
とで、高温保存下のインキ粘度上昇を効果的に低減する
方法(特開平9-328645号公報)が提案されている。しか
し、エマルションの安定性を重要視してエマルション径
を小さくしすぎると、却って顔料凝集が生じることがあ
った。
【0011】一方、孔版印刷用W/O型エマルションイ
ンキでは、油相重量に対する水相重量の比率を高くする
のが従来の一般的な方法であった(特開昭61−255
967号公報・特開平4−132777号公報・特開平
4−288375号公報・特開平5−93161号公報
・特開平6−33007号公報・特開平6−10799
8号公報・特開平7−150091号公報・特開平10
−245516号公報等多数出願あり)。しかし、水相
の重量比率を高くすると、やはり、顔料凝集が発生する
場合があった。
【0012】本発明は、顔料を油相に含むエマルション
系では、従来の重量比率に基づく油相/水相比のみを指
標としても、顔料凝集を防止することができないことに
鑑み、他の指標を用いて顔料凝集を有効に防止できるよ
うにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
の下に、各種指標を設定してエマルションインキの物性
について鋭意研究した結果、油相の液状成分の体積に対
する水相の体積の比率(水相体積/油相液状成分体積)
を指標とすることにより、印刷濃度・定着性等の印刷品
位に優れ、さらに、多枚数印刷を行っても、粗大顔料粒
子あるいは顔料凝集による孔版印刷用原紙の目詰まりが
発生しない孔版印刷用エマルションインキを製造できる
ことを見いだし、本発明を完成した。
【0014】すなわち、本発明は、油相及び水相からな
る油中水(W/O)型エマルションインキにおいて、油
相の液状成分の体積に対する水相の体積の比率(水相体
積/油相液状成分体積)が23℃に於いて1.0〜3.
5の範囲であることを特徴とする孔版印刷用エマルショ
ンインキに関する。
【0015】孔版印刷に用いられるW/O型エマルショ
ンインキでは、水相の添加比率が高く設定される。その
理由としては、インキの温度変化に対する粘度変化を小
さくする、インキの浸透速度を速める、インキの構造粘
性を高める、インキの印刷機内でのダレ防止性を付与す
る、版から被印刷体を剥がす時のインキの曳糸性を低下
させる等の諸特性の付与に貢献できることが挙げられ
る。したがって、従来技術の実施例も、殆どが高含水率
のものである。
【0016】しかし、油相に顔料を含むW/O型エマル
ションでは、含水率を一定以上に高めると、顔料凝集が
発生することがわかった。一般的に、含水率が最大の状
態とは、体積換算を行うと最密充填である。しかし、最
密充填には、六方最密充填と立方最密充填の2種類があ
り、個々のW/O型エマルションの最密充填が何れに相
当するかは実際上定かではなく、更に、この最密充填の
考え方は、その充填粒子(W/O型エマルションの場合
では水相)を同一粒径の完全な球体として取り扱うた
め、理論値によってW/O型エマルションインキの最適
含水量を決定することはできない。かくして、本発明者
は、実際のW/O型エマルションインキについて、体積
比率を指標として実験を行った結果、油相の液状成分の
体積に対する水相の体積の比率(水相体積/油相液状成
分体積)が23℃に於いて3.5よりも大きくなると、
油相に含まれる顔料が凝集し、粗大粒子が発生し、その
結果、顔料凝集による発色効率の低下、定着性の低下、
凝集物による孔版印刷用原紙の目詰まりが発生すること
がわかった。また、上記水相体積/油相液状成分体積が
1.0よりも小さくなると、前述の温度適性、浸透速
度、構造粘性、ダレ防止、曳糸防止などの効果が小さく
なる為、孔版印刷用のインキには適さなくなることがわ
かった。上記水相体積/油相液状成分体積の好ましい範
囲は、1.0〜3.0である。
【0017】本発明において、前記水相の平均粒径は、
0.1〜1.0(μm)であることが好ましい。水相の
粒径によって連続相である油相の空間が変化するため、
顔料凝集は水相の平均粒径によって変化する。水相粒径
が大きいと、油相は細分化されず顔料粒子の存在できる
空間ができる為に顔料凝集は発生しにくいが、水相粒径
が小さくなると、顔料粒子が存在できる空間が細分化さ
れ、平均粒径の大きな顔料は、凝集しやすくなると考え
られる。かかる観点から、本発明において、顔料成分の
平均粒径は0.02〜1.5(μm)であることが好ま
しい。また、油相中の顔料成分の配合量が多くなると、
顔料凝集が発生しやすい傾向にあるため、本発明におい
て、顔料成分の配合量は、油相全体に対する体積比率で
0.19以下であることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のエマルションインキは、
好ましくは油相約10〜50重量%と水相約90〜50
重量%、さらに好ましくは油相約25〜50重量%と水
相約75〜50重量%から構成することができ、油相を
攪拌しながらこれに水相を滴下することによって乳化し
て製造することができる。
【0019】本発明における油相は、樹脂成分、溶剤成
分、界面活性剤成分などからなる油相液状成分や顔料成
分などが含有される。
【0020】樹脂成分は、溶剤成分と顔料との濡れ性を
改善し、顔料に対する樹脂及び溶剤の吸着状態を良好に
して、エマルションインキの保存安定性を向上させ、長
期間放置後の系バランスの崩れを少なくするために配合
され、また、インキ中の着色剤成分の紙への固着性や印
刷物の仕上がりを良好とする等の目的で添加される。か
かる樹脂成分としては、例えばアルキド樹脂、フェノー
ル樹脂、マレイン樹脂、石油樹脂等が用いられる。これ
らの内、顔料への濡れ性改善の効果が高いアルキド樹脂
が特に好ましい。アルキド樹脂においては、エマルショ
ンの安定性向上、臭気の除去等の目的から、低分子量成
分を除去するための対策を施してもよい。
【0021】溶剤成分としては、例えば、オレフィン系
炭化水素、流動パラフィン、芳香族炭化水素等の石油系
溶剤、ヤシ油、パーム油等の植物脂、オリーブ油、ヒマ
シ油、アマニ油等の植物油、合成油等が使用される。こ
れらの溶剤成分は単独でも二種類以上混合して使用して
もよい。溶剤成分の添加量は、油相の粘度を所望の値に
調整するように適宜選択することができる。かかる溶剤
は、昨今では、安全性確保の観点から、芳香族成分の含
有量や揮発成分の含有量を考慮して選択することが望ま
しい。さらには、使用する樹脂成分との溶解性を十分考
慮して選択する事で、粘度の温度依存性が小さく、印刷
機の中で放置した際にも溶剤成分の離脱が起きにくく、
安定なエマルション系が得られる。また、樹脂成分の溶
解性を高めるために、溶解助剤を添加してもよい。
【0022】界面活性剤成分としては、金属石鹸、高級
アルコール硫酸エステル化塩、ポリオキシエチレン付加
物の硫酸エステル化塩等の陰イオン界面活性剤や、1〜
3級アミン塩、4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活
性剤、または、多価アルコールと脂肪酸とのエステル系
の非イオン性界面活性剤、脂肪酸のポリオキシエチレン
・エーテル、高級アルコールのポリオキシエチレン・エ
ーテル、アルキル・フェノール・ポリオキシエチレン・
エーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステルのポリオキシエチレン・エーテル、ひま
し油のポリオキシエチレン・エーテル、ポリオキシ・プ
ロピレンのポリオキシエチレン・エーテル、脂肪酸のア
ルキロールアマイド等の非イオン性界面活性剤等があげ
られ、これらを単独あるいは、2種類以上組み合わせて
用いることができる。添加量は、各々の界面活性剤のモ
ル濃度、水相と油相の界面の面積、及び、一部は油相と
顔料等の固体との界面の面積を考慮して決めることがで
きる。
【0023】顔料成分としては、不溶性アゾ顔料、溶性
アゾ顔料、フタロシアニンブルー、染料レーキ、イソイ
ンドリノン、キナクリドン、ジオキサジンバイオレッ
ト、ベリノン・ベリレンのような有機顔料、カーボンブ
ラック、二酸化チタン等の無機顔料といった着色剤成分
や、白土、タルク、クレー、ケイソウ土、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナホワイト、シ
リカ、カオリン、マイカ、水酸化アルミニウムのような
体質顔料等が挙げられる。
【0024】以上の他、本発明の油相にはエマルション
の形成及び安定性を阻害しない範囲で、顔料分散剤、酸
化防止剤、流動性を調整する補助剤として、ワックス等
を主成分としたコンパウンド等を添加する事が出来る。
【0025】本発明における水相は、水、O/W型樹脂
エマルジョン、水溶性樹脂、湿潤剤、電解質、酸化防止
剤などから構成される。
【0026】O/W型樹脂エマルジョンとしては、例え
ば、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、ポリメタク
リル酸エステル、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩
化ビニリデン−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタン等の樹
脂エマルジョンが用いられる。
【0027】また水溶性樹脂としては、ポリビニルアル
コール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、ポ
リエチレンオキサイド、ポリビニルエーテル、ポリアク
リルアミド、アラビアゴム、澱粉、水溶性ウレタン等が
用いられる。これらの樹脂の添加量は、エマルジョンイ
ンクの総量に対して固形分換算で、1〜20重量%が好
ましく、2〜10重量%の範囲がより好ましい。20重
量%を越えると版作製後に長期放置した場合、版上の穿
孔部分でインクが皮膜を作り、インクの通過を阻害する
ことがあり、好ましくない。
【0028】湿潤剤としては、エチレングリコール、ソ
ルビトール、グリセリンなどの多価アルコールや、ポリ
エチレングリコール等が用いられる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって限定される
ものではない。なお、以下に記す部は重量部を示す。
【0030】実施例1 表1に示す配合でW/O型エマルションインキを作製し
た。まず、着色剤(銅フタロシアニンブルー)とアルキ
ド樹脂をビーズミルにて分散した。この分散体に残りの
油相成分であるスピンドル油、AF−5ソルベント(日
本石油製)、ソルビタンモノオレエートを加え油相を得
た。
【0031】さらに、イオン交換水にエチレングリコー
ルと硫酸マグネシウムを添加した水相を徐々に油相に添
加し乳化攪拌を行う事により、孔版印刷用W/O型エマ
ルションインキを調製した。
【0032】油相液状成分(着色剤以外の成分)及び水
相の比重は、23℃にてピクノメーターを用いて測定し
た。また、着色剤の真比重は比重びんを用いた液浸法に
て測定した。
【0033】着色剤の平均粒径は、着色剤が含まれる油
相を有機溶媒で希釈し、レーザー回折式粒度分布計
((株)島津製作所製SALD−2000A)にて測定
した。
【0034】エマルションの平均粒径は、走査型電子顕
微鏡(クライオシステム、日本電子社製、JSM−63
01F)にて撮影したエマルション粒子を画像処理し、
算出した。
【0035】印刷濃度、定着性、及び目詰まりの評価
は、孔版印刷機リソグラフ(登録商標)GR377(理
想科学工業(株)製)を用いてベタ印刷を行い、得られ
た印刷物について、下記の方法に従って行った。なお、
印刷用紙としては、23℃、50%の環境条件において
調湿した中性紙を用いた。なお、評価結果は表2に示し
た。
【0036】・印刷濃度評価方法:10枚目及び500
枚目の印刷物をサンプリングし、反射式光学濃度計(マ
クベス社製RD914)を用い、印刷物のベタ部が乾燥
した状態でベタ部の印刷濃度測定を行った。目詰まりが
なかったものに関しては、さらに3000枚まで印刷
し、その印刷物の印刷濃度を測定した。
【0037】・定着性評価方法:500枚目の印刷物の
ベタ部に、印刷後24時間後、クロックメーターを5往
復させ、着色剤が擦れた度合いを官能評価した。定着性
が悪いものを×、良好なものを○とした。
【0038】・目詰まり評価方法:10枚目と500枚
目の印刷濃度を目視で評価し、500枚目の印刷濃度が
明らかに低下しているものを×、同等であるものを○と
した。
【0039】実施例2〜実施例5、比較例1〜3 表1に示す配合とした以外、実施例1と同様の方法で孔
版印刷用W/O型エマルションインキを調製した。
【0040】比較例4 着色剤分散時に体質顔料(炭酸カルシウム、比重2.57
(g/cm3)、平均粒径0.06μm)を表1の記載量添加し
た以外は、実施例1と同様の方法で孔版印刷用W/O型
エマルションインキを調製した。
【0041】これらのインキについて、実施例1と同様
の評価を行い、その結果を表2に示した。
【0042】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、油相の液状成分の体積
に対する水相の体積の比率(水相体積/油相液状成分体
積)を指標とし、これを23℃に於いて1.0〜3.
5、好ましくは1.0〜3.0とすることにより、顔料
凝集、特に銅フタロシアニンブルーやジオキサンバイオ
レットのような平均粒径が大きく不定形な粗大粒子から
なる有機顔料の凝集が防止でき、印刷濃度・定着性が良
好で、さらに、目詰まりしない孔版印刷用W/O型エマ
ルションインキを得ることが出来た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−179799(JP,A) 特開 平9−328645(JP,A) 特開2000−34434(JP,A) 特開 平10−7965(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 11/00 - 11/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相及び水相からなる油中水(W/O)
    型エマルションインキにおいて、前記油相の液状成分
    は、樹脂、溶剤、界面活性剤から構成され、前記油相に
    は液状成分の他に顔料成分が含まれ、前記顔料成分の油
    相全体に対する体積比率が0.19以下であり、前記
    相の液状成分の体積に対する水相の体積の比率が23℃
    に於いて1.0〜3.5の範囲であることを特徴とする
    孔版印刷用エマルションインキ。
  2. 【請求項2】 油相の液状成分の体積に対する水相の体
    積の前記比率(水相体積/油相液状成分体積)が23℃
    に於いて1.0〜3.0の範囲であることを特徴とする
    請求項1記載の孔版印刷用エマルションインキ。
  3. 【請求項3】 前記顔料成分の平均粒径が0.02〜
    1.5(μm)であることを特徴とする請求項記載の
    孔版印刷用エマルションインキ。
  4. 【請求項4】 前記水相の平均粒径が0.1〜1.0
    (μm)であることを特徴とする請求項1記載の孔版印
    刷用エマルションインキ。
  5. 【請求項5】 前記顔料成分が有機顔料である請求項1
    に記載の孔版印刷用エマルションインキ。
  6. 【請求項6】 油相25〜50重量%と水相75〜50
    重量%からなる請求項1に記載の孔版印刷用エマルショ
    ンインキ。
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