JPH10119807A - 車両走行制御装置 - Google Patents
車両走行制御装置Info
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- JPH10119807A JPH10119807A JP8297787A JP29778796A JPH10119807A JP H10119807 A JPH10119807 A JP H10119807A JP 8297787 A JP8297787 A JP 8297787A JP 29778796 A JP29778796 A JP 29778796A JP H10119807 A JPH10119807 A JP H10119807A
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- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
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- Traffic Control Systems (AREA)
- Instructional Devices (AREA)
Abstract
招かずに済むように車両走行制御装置を改良する。 【解決手段】 車両走行制御装置を、車両が走行中の道
路の方位角変化量を地図情報から算出する方位角変化量
演算手段と、タイヤと路面間の摩擦係数を算出する路面
摩擦係数演算手段と、方位角変化量演算手段および路面
摩擦係数演算手段の出力に基づいて当該車両の運動状態
量を制御する運動状態量制御手段とからなるものとす
る。特に、方位角変化量の平均値の算出手段をさらに有
し、該平均値算出手段と方位角変化量演算手段と路面摩
擦係数演算手段とからの信号に基づいて当該車両の運動
状態量を制御するものとすると良い。これにより、ナビ
ゲーション装置から得た道路情報を基にして操舵及び車
速制御を支援して運転者の不注意や誤判断による操作ミ
スを減少させることができることはもとより、現在走行
中の道路の摩擦係数や形態に応じて車両の運動性の適正
化が図られるので、運転者の負担をより一層軽減するこ
とができる。
Description
路状態を推定し、それに応じた最良の挙動を車両がとれ
るように運転操作を支援する車両走行制御装置に関する
ものである。
置情報と慣性航法によって割り出した自車位置情報とを
CD−ROMに記録された地図情報と対比し、自車の正
確な現在位置をモニター上に視覚的に表すようにしたナ
ビゲーションシステムが急速に普及しつつある。
ステムの地図情報を利用して進行方向前方の道路形態を
予測し、それに応じて操舵量や走行速度を制御する車両
制御装置を既に提案している(特開平7−234991
号公報参照)。これによれば、不慣れな道や夜間見通し
のきかない道であっても安全に通過できるので、運転者
の負担の大幅な軽減が期待できる。
術は、地図上で求めた進行方向前方の道路の形態に車両
の運動性を適合させる制御を行うに止まり、地図上での
読み取りが不可能な路面状態の変化には対処し得ない。
従って、上述の技術では、例えば降雨や積雪などにより
路面が滑り易くなったような場合には、運転者の負担軽
減効果が不十分とならざるを得ない。
く案出されたものであり、その主な目的は、路面状態の
変化に対しても支援能力の低下を招かずに済むように改
良された車両走行制御装置を提供することにある。
ために、本発明に於いては、車両が進行する道路の方位
角の変化量を地図情報から算出する方位角変化量演算手
段と、当該車両のタイヤと走行中の道路との間の摩擦係
数を算出する路面摩擦係数演算手段と、前記方位角変化
量演算手段および前記摩擦係数演算手段の出力に基づい
て当該車両の運動状態量を制御する運動状態量制御手段
とを有することを特徴とする車両走行制御装置を提供す
るものとした。特に、方位角変化量の平均値の算出手段
をさらに有し、該平均値算出手段と前記方位角変化量演
算手段と前記路面摩擦係数演算手段とからの信号に基づ
いて当該車両の運動状態量を制御するものとすると良
い。これによれば、ナビゲーションシステムから得られ
た道路情報を基にして操舵及び車速制御を支援すること
により、運転者の不注意や誤判断による操作ミスを減少
させることができる上、現在走行中の道路の摩擦係数や
形態に応じて車両の運動性の適正化が図られるので、運
転者の負担をより一層軽減することができる。
明を詳細に説明する。
れる操舵装置を示している。この操舵装置は、ステアリ
ングホイール1、該ステアリングホイール1に一体結合
されたステアリングシャフト2、該ステアリングシャフ
ト2に自在継手3a・3bを有する連結軸3を介して連
結されたピニオン4、及び、ピニオン4に噛合して車幅
方向に往復動し得ると共にタイロッド5を介して左右の
前輪6のナックルアーム7にその両端が連結されたラッ
ク軸8からなる手動操舵力発生手段9と、この手動操舵
力発生手段9に対して付加する付加操舵力を発生するべ
くラック軸8と同軸的に配設された電動機10と、電動
機10の回転トルクをラック軸8の推力に変換するボー
ルねじ機構10aと、ステアリングホイール1を介して
ピニオン4に加えられる手動操舵力を検出するための操
舵力検出手段11と、ステアリングホイール1の回転角
度を検出するための操舵角検出手段12と、これらから
の検出値Tp・θsに基づいて電動機10の出力を制御
するための制御装置13とからなっている。
ゲーションシステム14(後述する)の地図情報を道路
方位角演算手段15に入力して得た前方の道路の接線方
位角と、同じくナビゲーションシステム14の道路情報
及び自車位置情報を自車方位角演算手段16に入力して
得た自車方位角との偏差を演算し、この偏差を小さくす
る向きの操舵力を電動機10に発生させるための付加操
舵トルク目標値を決定する付加操舵トルク演算手段17
と、ここで得られたトルク目標値に基づいて電動機10
に与える電流指令値を決定する第1目標電流値決定手段
18と、操舵力検出手段11で検出した手動操舵トルク
値に応じた補助操舵トルクを電動機10に発生させるた
めに電動機10に与える電流指令値を決定する第2目標
電流値決定手段19と、これら第1・第2両目標電流値
決定手段18・19が決定した電流指令値を加算した値
に基づく駆動指令を電動機10に与える電動機駆動制御
手段20とからなっている。
後述する通過速度制御手段21にも入力される。
めのナビゲーションシステム14の構成を示している。
このナビゲーションシステム14は、ヨーレイトセンサ
22及び車速センサ23の信号γ・Vに基づいて自車の
走行軌跡を把握する慣性航法手段24と、CD−ROM
等を用いた地図情報出力手段25と、走行軌跡を地図情
報と照合するマップマッチング処理手段26と、GPS
アンテナ27がキャッチした衛星からの電波信号に基づ
いて自車の現在位置を把握する電波航法手段28と、マ
ップマッチング処理手段26が出力する位置座標及び電
波航法手段28が出力する位置座標に基づいて自車位置
を検出する自車位置検出手段29と、目的地入力手段3
0による目的地座標及び自車位置検出手段29による自
車位置座標に基づいて目的地までの経路を設定する経路
設定手段31と、地図情報及び自車位置情報を画像表示
するCRTや液晶パネル等からなるディスプレー32と
を備えている。なお、自車位置情報は、道路に設置した
送信機の発する電波信号によるビーコン手段33により
得るようにすることもできる。
5に記録された道路形態は、多数の点の集合からなり、
経路設定手段31で設定した自車の進路上の各地点の位
置は、緯度と経度との平面座標データとして読み取るこ
とができる。そして自車位置と車速とが分かれば、車速
を積分することによってある時点から所定時間後に自車
が位置すると推測される地点が得られるので、この地点
の接線方位角を、道路方位角演算手段15によって以下
に例示する手法のいずれかを用いて近似的に算出する。
は、その前後の地点間を結ぶ線分のベクトルと概ね同一
方向で与えられる。即ち、図4に於いて、例えばP2 地
点の接線方位角は、P2 地点の前後の地点P1 ・P3 間
を結ぶ線分に平行な方向と近似する。
心位置での接線方位角は、この線分に概ね平行な方向で
与えられる。即ち、図5に於いて、連続する2つの地点
P1 ・P2 間を結ぶ線分の中心M1 に直交する直線上に
位置する地点PM の接線方位角は、この2つの地点P1
・P2 間を結ぶ線分のベクトルと近似する。
位角は、2つの地点間の位置に応じて変化する。即ち、
連続する2つの地点間を結ぶ線分上の任意の点に直交す
る直線上に位置する地点の接線方位角は、線分上のある
点の位置に概ね比例して変化する。
地点の中間にMn 地点があり、Pn・Mn 両地点間にp
地点がある場合、p地点の接線方位角Ψp は、Pn 地点
の接線方位角をΨPn、Mn 地点の接線方位角をΨMnとす
ると、次式で与えられる。 Ψp =ΨPn+(ΨMn−ΨPn)・abs(p−Pn )/
{abs(Pn+1 −Pn )/2}
る場合のp地点の接線方位角Ψp は、Pn+1 地点の接線
方位角をΨPn+1 とすると、次式で与えられる。 Ψp =ΨPn+(ΨPn+1 −ΨMn)・abs(p−Mn )
/{abs(Pn+1 −Pn )/2}
する2つの地点間の道路の形状が直線か、或いは曲線か
は、座標データからは得られないので、2つの地点間の
直線距離、ある地点の位置、及び2つの地点の中間点の
接線方位角を用いることによって道路の距離を推定し、
車両の位置を近似的に算出する。
の中間点Mn に直交する直線上に位置するMn ′地点と
Pn 地点との間の道路が一定の半径RPnの円弧の場合、
この円弧の中心角θPnは次式で与えられる。 θPn=abs(ΨMn−ΨPn) … (1) そしてPn ・Pn+1 両地点間の直線距離Ln は、 Ln =abs(Pn+1 −Pn ) となり、Pn ・Mn 両地点間の距離は、 Ln /2となる。
率半径RPnは、次式で与えられる。 RPn=Ln /2・sin-1θPn … (2)
SPnは次式で与えられる。 SPn=2πRPn・θPn/2π … (3)
過後t秒後の車両位置p′までの走行距離SC は、次式
に示す如く車速Vを積分することで与えられる。 SC =∫0 1V(t)dt … (4)
p は次式で与えられる。 θp =θPn・SC /SPn … (5)
次式で与えられる。 LC =2RPnsin(θp /2)
Pn ・Mn 両地点間を結ぶ線分とのなす角θC は次式で
与えられる。 θC ={(π−θp )/2−(π/2−θPn)}
置p′からのPn ・Pn+1 両地点間を結ぶ線分への垂線
がこの線分に直交する点pとPn 地点との間の距離は次
式で与えられる。 abs(p−Pn )=LC cosθC
に位置するp地点の接線方位角Ψpを求める時に用いる
と良い。
テム14の慣性航法手段24に含まれるヨーレイトセン
サ22の出力(ヨーイング角速度)を自車方位角演算手
段16に入力し、ヨーレイトを積分することでヨー角を
得る。そして直進時に地図情報を参照して基準方位角を
確定し、この地点からヨー角を累積していくことによ
り、車両の方位角変化を連続的に推定することができ
る。
間が長くなるに連れてその累積誤差が大きくなるので、
制御精度を低下させないようにするには、できるだけ短
い間隔で補正をかけることが望ましい。この方位角の補
正は、走行軌跡から車両が明らかに直進していると判断
された時の地図情報から得られる方位角に基づいて適時
行えば良い。
を検出し得ることは言うまでもないが、地磁気の乱れに
よって精度がランダムに低下することが避けられない。
答性は路面摩擦係数に影響されるので、後述する操舵制
御並びに速度制御をより一層最適化するために、本発明
に於いては、制御パラメータに路面摩擦係数を加えるも
のとしている。以下に路面摩擦係数の推定要領ついて詳
述する。
は、FIALAの式(第2項まで)から、以下のように
表される。 Cp=K(1−0.0166K/μL) 但し、K:コーナリングスティフネス μ:路面摩擦係数 L:接地荷重
コーナリングパワーCpが減少する(図9参照)ので、
ラック/ピニオン式の操舵装置の場合、同一舵角での路
面から受けるラック軸反力は、路面摩擦係数μの低下に
応じて小さくなる。従って、舵角並びにラック軸反力を
実測し、舵角に対する実ラック軸反力と、予め内部モデ
ルとして設定された基準ラック軸反力とを比較すれば、
路面摩擦係数μを推定することができる。
操舵トルクTs、電動機電圧Vm、及び電動機電流Im
から、以下のようにして推定することができる。先ず、
電動パワーステアリング装置に於ける補助操舵力発生用
電動機の出力軸トルクTmは次式で与えられる。 Tm=Kt・Im−Jm・θm”−Cm・θm’±Tf 但し、Kt:電動機トルク定数 Im:電動機電流 Jm:電動機の回転部分の慣性モーメント θm’:電動機角速度 θm”:電動機角加速度 Cm:電動機粘性係数 Tf:フリクショントルク
項、フリクション項および電動機回りのフリクション項
は微小なので省略すると、ラック軸上の力の釣り合い
は、近似的に次式で表される。 Fr=Fs+Fm =Ts/rp+N(Kt・Im−Jm・θm”−Cm・
θm’) 但し、Fr:路面からのラック軸反力 Fs:ピニオンからのラック軸力 Fm:電動機からのラック軸力 Ts:ステアリングシャフトに加わる操舵トルク検出値 rp:ピニオン半径 N:電動機出力ギヤ比
グホイール舵角θsを微分するか、あるいは電動機逆起
電力から次式により求める。 θm’=(Vm−Im・Rm)/Km 但し、Vm:電動機電圧 Rm:電動機抵抗 Km:電動機の誘導電圧定数
ホイール角速度θs’とは、厳密に言うと異なるもので
あり、電動機角速度θm’は、ステアリングホイール舵
角θsを微分して得たステアリングホイール角速度θ
s’を基にして、次式から求められる。 θm’=θs’−Ts’/Ks 但し、Ks:トルクセンサのばね定数 Ts’:操舵トルクの微分値
速度θm’を微分することにより得られる。
なる内部モデルは、以下のようにして設定する。
ル1から入力された舵角θsは、ピニオン4との伝達比
Nを介してラック軸8のストローク量に変換される。こ
のラック軸8のストローク量に応じて前輪横滑り角φs
が生ずる。ここでラック軸8のストローク量に対する前
輪横滑り角φsの伝達関数Gβ(s)は、路面摩擦係数
μの変化に伴うスタビリティファクタの変化によって変
化する。
pとトレールξ(キャスタトレール+ニューマチックト
レール)とをかけることにより、キングピン回りのモー
メントが得られる。ここでコーナリングパワーCp及び
ニューマチックトレールは、路面摩擦係数μおよび接地
荷重Lによって変化する。
転中心とラック軸中心間距離、即ちナックルアーム長r
kで割ることで、モデルラック軸反力Frmが得られ
る。
に対するモデルラック軸反力Frmの応答は、各諸元に
基づく計算結果、或いは実車計測値からの同定結果から
導き出した1つの伝達関数Gf(s)をもって置換可能
であることが分かる。
Frcおよびモデルラック軸反力値Frmから、ステア
リングホイール舵角θsの増加に対する実並びにモデル
ラック軸反力の増加率を求め(図11参照)、車両の応
答が線形に近似した舵角範囲内に於いて、実ラック軸反
力増加率ΔFrc/Δθsと、モデルラック軸反力増加
率ΔFrm/Δθsとの比ΔFrc/ΔFrmから、予
め設定された路面摩擦係数判定マップを参照して路面摩
擦係数μを推定することができる(図12参照)。
ム7〜タイロッド5〜ラック軸8の適所にロードセルな
どの力検出器を設け、これにより直接的に検出すること
もできる。
路面摩擦係数が低いほど、制動距離が長くなるので、高
速時に或いは低μ路で円滑に減速させるためには、道路
接線方位角の予測点をより前方へ移す必要がある。そこ
で、図13に示すような前方先読み時間演算手段35に
より、上述の手法で推定された路面摩擦係数μ及び車速
Vに応じて最適な前方先読み時間を設定する。これに
は、先ず、車速Vの増大に応じて増大するように設定さ
れた基本的な前方先読み時間tBbをベースタイムマップ
36から読み取り、次に、路面摩擦係数μが低いほど高
くなるように設定されたレシオR1 をμレシオマップ3
7から読み取り、このレシオR1 を基本前方先読み時間
tBbに乗ずることにより、前方先読み時間tB を設定す
る。なお、基本前方先読み時間tBbは、演算速度も加味
して定めておくと良い。
な操舵トルクを発生するように電動機10の出力を制御
する。この際、前方先読み時間演算手段35で設定した
時間tB 後に通過すると予測される地点の接線方位角Ψ
B を道路方位角演算手段15で算出し、これと現在の自
車方位角ΨC と、ヨーレイトγ及びヨーレイト変化率d
t/dγとから自車方位角演算手段16で算出したtB
秒後の自車の予測方位角ΨCBとの偏差ΔΨを求める。 ΨCB=ΨC +γ・tB+1/2・dt/dγ・tB 2 ΔΨ=ΨB −ΨCB
付加操舵トルク目標値を付加操舵トルク演算手段17で
算出し、これを第1目標値電流決定手段18にて電動機
10に与える電流値に変換する。そして、このようにし
て決定された目標電流値を、主に操舵力検出手段11が
検出した手動操舵トルク値Tpに基づいて第2目標電流
値決定手段19が生成した補助操舵力の目標電流値に加
算し、その値を電動機駆動制御装置20へ入力して電動
機10を駆動する。
補助操舵力決定のためのパラメータとしては、操舵角、
操舵角速度、車速、路面摩擦係数などを、求める特性に
応じて適宜に加えることもできる。
る付加操舵トルク演算手段17は、図14に示す如く、
方位角偏差ΔΨに対する付加操舵トルク目標値設定の基
礎となる基本付加トルクTb を設定するベーストルクマ
ップ38と、ベーストルクマップ38に入力する方位角
偏差ΔΨを車速Vの増大に応じて減少方向へ補正するオ
フセット値Ofを与える車速オフセットマップ39と、
車速Vの増大に応じて付加操舵トルク目標値T0 を減少
方向へ補正するレシオR2 を与える車速レシオマップ4
0とから構成されている。なおベーストルクマップ38
は、狙いとする操舵特性に応じて定数、上に凸、下に凸
など、適宜に設定すれば良い。
っては、先ず、車速オフセットマップ39から読み取っ
た値を方位角偏差ΔΨから減算し、操舵制御を開始する
偏差値を設定する。次に、この補正された偏差値に応じ
た基本付加トルクTbをベーストルクマップ38から読
み取る。更に、車速レシオマップ40から読み取ったレ
シオR2 を基本付加トルクTbに乗ずることにより、付
加操舵トルク目標値T0 が得られる。
る車速はカーブの曲率に応じて変化するので、進行方向
前方の道路の接線方位角変化量に応じて最適な目標通過
車速を設定し、車速制御を行う。このための通過車速制
御手段21は、図15に示すように、道路方位角演算手
段15が算出した接線方位角データΨB に基づいてある
区間の接線方位角変化量を算出する道路方位角変化量算
出手段41と、方位角変化量に応じた目標通過車速を算
出する目標通過車速算出手段42と、目標通過車速と実
車速との偏差に応じた制動力目標値を算出する制動力目
標値算出手段43と、制動力目標値に応じて制御される
ブレーキアクチュエータ44と、進行方向前方の一定区
間の道路の曲率の変化率及び路面摩擦係数に応じた通過
難易度を算出する通過難易度演算手段45とからなって
いる。
算出される。先ず、前方先読み時間設定手段35が設定
した進行方向前方のある区間の接線方位角変化量ΔΨを
読み取り、 ΔΨ=ΨB2−ΨB1 これより、その区間を通過するために必要な平均ヨーレ
イトγを求める。 γ=ΔΨ/(tB2−tB1)
度αmax を推定し、これらの値からその区間の最大通過
可能車速VBmax を求める。 VBmax =αmax /γ
接線方位角変化率が同じであっても、図16−aに示す
如くカーブの先が直線がであれば比較的高速で通過し得
るが、図16−bに示す如く、先へ行くに従って曲率が
次第に小さくなる所謂スプーンカーブの如き形状であれ
ば、安定に通過し得る車速は低くなる。この観点に立
ち、進行方向前方の一定区間の道路の曲率の変化率に応
じた通過難易度を通過難易度演算手段45で設定し、こ
れによって通過車速の補正を行う。
均方位角変化量算出手段46で平均方位角変化量ΨAVE
を算出する。この平均方位角変化量ΨAVE は、例えば図
16に於ける第1の前方先読み時間tB1から第3の前方
先読み時間tB3までの区間を車速に応じた前方先読み区
間として設定したとすると、この区間内での一定時間間
隔tSP毎の接線方位角偏差ΨB −ΨB-1 の絶対値を累積
し、これを時間間隔数nB で除すことによって得られ
る。 nB =(tB3−tB1)/tSP
47を参照して平均方位角変化量ΨAVE に対する基本通
過難易度ζb を求め、かつ路面摩擦係数μに基づいたμ
レシオマップ48を参照して決定したレシオR3 をこの
値に乗ずることにより、通過車速の補正を行うための通
過難易度ζが得られる(図17参照)。
過難易度ζを、先に求めた目標通過車速VBmax に乗ず
ることにより、最終的な目標通過車速V* を決定し、こ
の値と現在の車速V0 との比較により、制動力制御量を
決定し、車速の調整を行う。
過難易度ζに応じて操舵系に加える付加反力トルクを変
化させることにより、通常操舵時の操作性の向上と、運
転者の負担軽減との両立を図ることができる。これは図
18に示す如く、ゲイン/難易度マップ49を参照して
得たゲインGを付加反力トルク目標値TC に乗ずること
により行う。例えば、通過難易度が低い、つまりステア
リングホイールの操作量が少ない走行状態時は、付加反
力トルク目標値のゲインを高めることにより、操舵角中
立点付近の座り感を向上させて微小な補正操舵の煩わし
さを改善することができる。また、曲線路の連続する山
岳路の如き通過難易度が高い道路においては、付加反力
トルク目標値のゲインGを低減させることにより、運転
者の積極的な操舵を阻害しないようにすることができ
る。
tB1秒後以降のものとなるので、操舵反力制御には、デ
ィレー回路50を介してその分遅延させた信号を用いる
ことが好ましい。
の道路状態に対応した運転操作支援制御が可能となるこ
とはもとより、進行する道路のカーブの形態に適合した
車両挙動制御が可能となるので、操縦性の最適化をより
一層推進し、運転者の負担を軽減する上に大きな効果を
奏することができる。
ク図。
図。
説明図。
明図。
図。
度との関係の説明図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 車両が進行する道路の方位角の変化量を
地図情報から算出する方位角変化量演算手段と、 当該車両のタイヤと走行中の道路との間の摩擦係数を算
出する路面摩擦係数演算手段と、 前記方位角変化量演算手段および前記摩擦係数演算手段
の出力に基づいて当該車両の運動状態量を制御する運動
状態量制御手段とを有することを特徴とする車両走行制
御装置。 - 【請求項2】 前記方位角変化量の平均値の算出手段を
さらに有し、該平均値算出手段と前記方位角変化量演算
手段と前記路面摩擦係数演算手段とからの信号に基づい
て当該車両の運動状態量を制御することを特徴とする請
求項1に記載の車両走行制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP29778796A JP3754150B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 車両走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29778796A JP3754150B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 車両走行制御装置 |
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JPH10119807A true JPH10119807A (ja) | 1998-05-12 |
JP3754150B2 JP3754150B2 (ja) | 2006-03-08 |
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ID=17851174
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JP29778796A Expired - Fee Related JP3754150B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 車両走行制御装置 |
Country Status (1)
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