JPH10119586A - オープンカーのシール構造 - Google Patents

オープンカーのシール構造

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Publication number
JPH10119586A
JPH10119586A JP8277730A JP27773096A JPH10119586A JP H10119586 A JPH10119586 A JP H10119586A JP 8277730 A JP8277730 A JP 8277730A JP 27773096 A JP27773096 A JP 27773096A JP H10119586 A JPH10119586 A JP H10119586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weather strip
vehicle
roof
center
section
Prior art date
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Pending
Application number
JP8277730A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Fujihira
淳一 藤平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority to JP8277730A priority Critical patent/JPH10119586A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センターウエザストリップ26とルーフウエ
ザストリップとの間から浸入した雨水等の車室内への浸
入を阻止する。 【解決手段】 門型のセンターロールバー14のコーナ
ー部14cに折曲形成された略水平な棚部16上にセン
ターウエザストリップ26の基部60を配置する。基部
60の車外側端部に、センターピラー部14aの前後両
側部に沿う第1,第2垂直部62,64を形成する。基
部60の略水平な上面92に、第1垂直部62の中空シ
ール部76と連通する第1開口部100と、第2垂直部
64のチャンネル部82内へと連通する第2開口部10
2を形成するとともに、これら開口部100,102よ
りも車内側の位置において車体前後方向に延びる突起部
104を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、門型のセンターロ
ールバーを残して、車室上部を覆うルーフ部が開閉可能
なオープンカーのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】オープンカーは、例えば図6に示すよう
に、車幅方向全域にわたって車室上部を覆うルーフ部と
しての幌10が開閉可能に構成され、幌10を開放した
ときには、補強部材としての門型のセンターロールバー
14を残して車室上部が開放されるようになっている。
センターロールバー14の両コーナー部14cには略水
平な棚部16が折曲形成され、幌10を閉めたとき(図
6の状態)、この棚部16によって、幌10の車幅方向
両側縁に設けられたルーフレール18を支持するように
なっている。
【0003】そして、ルーフレール18にルーフウエザ
ストリップが装着される一方、センターロールバー14
にはセンターウエザストリップが取り付けられており、
幌10を閉じたとき、ルーフウエザストリップとセンタ
ーウエザストリップとが当接,連結して、ウエストライ
ンL上方におけるフロントドア20のフロントサイドド
アガラス22やリアサイドガラス24の周縁部との間を
連続的にシールするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなシール構造
にあって、ルーフウエザストリップとセンターウエザス
トリップとが直接当接する部分は、ゴム同士の直当たり
となるために、サイドガラス等との当接部位に比して無
理な変形を起こし易く、ルーフウエザストリップが早期
に磨耗,破損したり、シール性の低下を招きやすい。こ
のために、例えばルーフウエザストリップとセンターウ
エザストリップとの間から雨水等が浸入し、この雨水等
がそのまま車室内へと浸入して、車室内を濡らしてしま
う虞がある。
【0005】本発明の目的は、万が一センターウエザス
トリップとルーフウエザストリップとの間から雨水等が
浸入しても、この雨水等をそれ以上車室内側へ浸入させ
ることなく、確実に外部へ排水することのできるオープ
ンカーのシール構造を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、簡素な構成で
ルーフレールを所定位置に安定して支持することにあ
る。
【0007】さらに、本発明の他の目的は、センターウ
エザストリップとルーフウエザストリップとが直接当接
することによるウエザストリップの無理な変形を最小限
に抑えることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
は、車体両側を跨ぐように門型に形成されたセンターロ
ールバーを残して、車室上部を覆うルーフ部が開閉可能
に構成され、上記センターロールバーの両コーナー部
に、上記ルーフ部の両側縁に沿って設けられたルーフレ
ールを支持する略水平な棚部を折曲形成したオープンカ
ーにおいて、上記ルーフレールに沿って装着されるルー
フウエザストリップと、上記センターロールバーに装着
されるセンターウエザストリップと、を有し、該センタ
ーウエザストリップは、上記棚部上に配置され、略水平
な上面を有する基部と、この基部の車外側端部から各セ
ンターピラー部の前後両側部に沿って下方へと延長さ
れ、サイドガラス側縁との間をシールする中空シール部
またはサイドガラス側縁を受けるチャンネル部を有する
垂直部と、を有し、上記基部の上面に、上記垂直部の中
空シール部内またはチャンネル部内へと連通する開口部
を形成するとともに、上記基部の上面に、上記開口部よ
りも車内側の位置において車体前後方向に延びる突起部
を形成したことを特徴としている。
【0009】この請求項1の発明によれば、万が一ルー
フウエザストリップとセンターウエザストリップとの間
から雨水等が浸入しても、この雨水等は、基部上面に形
成された突起部によって車室内側への浸入が防止され、
基部上面に形成された開口部より垂直部の中空シール部
またはチャンネル部を介して下方へと流下される。
【0010】また、請求項2の発明は、上記基部の上面
に、上記ルーフレールの底面に当接する凸部を形成し、
この凸部の上面を、車外側が低くなるように傾斜させた
ことを特徴としている。
【0011】請求項2の発明によれば、ルーフ部を閉じ
た際、ルーフレール底面と凸部上面とが当接することに
よって、ルーフレールを所定位置に位置決めすることが
できる。この結果、ルーフ部が過度に落ち込んで外観品
質を損ねたり、センターウエザストリップとルーフウエ
ザストリップとが強く圧接して変形したりすることを阻
止して、両ウエザストリップ間のシール性を向上させ得
ることができる。
【0012】また、凸部上面が傾斜しているため、両側
のルーフレールに車外側へ移動しようとする力が作用し
て、センターウエザストリップとルーフウエザストリッ
プとが良好に密接するとともに、ルーフレールが自然と
安定位置に保持され、ルーフレールの車幅方向の揺動が
確実に阻止される。
【0013】請求項3の発明は、上記基部の車外側端部
に、上記センターピラー部に沿って上方へと突出し、上
記ルーフウエザストリップに当接する上壁部を形成し、
この上壁部の車内側の側面を、上壁部の車外側の側面の
上縁へ向けて湾曲させたことを特徴としている。
【0014】請求項3の発明によれば、ルーフ部を閉め
る際に、ルーフウエザストリップが、センターウエザス
トリップの車外側側面の上縁からセンターウエザストリ
ップの車外側側面へと順次当接していくため、両ウエザ
ストリップが引っかかったり、無理な変形を起こすよう
なことはなく、シール性や外観品質が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明の最適な実
施形態としてのシール構造を示す図であり、ここでは、
このシール構造を上述した図6に示すオープンカーに適
用した場合を例にとって説明する。このオープンカー
は、上述したように、車幅方向全域にわたって車室上部
を覆うルーフ部としての幌10が開閉可能に構成されて
おり、幌10を開放したときには、補強部材としての門
型のセンターロールバー14のみを残して、フロントガ
ラスを含めたフロント部12の後方側の車室上部が開放
される。
【0016】センターロールバー14は、車体両側に立
設されたセンターピラー部14aと、両センターピラー
部14aの上端を連結するヘッダ部14bとによって、
両センターピラー部14aを跨ぐような略門型となって
いる。センターピラー部14aとヘッダ部14bとの間
のコーナー部14cは、略水平面となる棚部16を有す
るように、車内側へ凹んだ形に有段形成されおり、この
コーナー部14cからセンターピラー部14aにわたっ
て後述するセンターウエザストリップ26(図1等参
照)が取り付けられる。
【0017】一方、幌10の車幅方向両側縁には、幌1
0を支持するルーフレール18が固定されている。ルー
フレール18は、車体前後方向に第1ルーフレール18
A,第2ルーフレール18B,および第3ルーフレール
18Cに3分割されており、これらルーフレール18
A,18B,18Cをリンク機構として、幌10は、図
1の矢印F1,F2の方向から車室後部側に折り畳まれ
るようになっている。各ルーフレール18にはそれぞれ
ルーフウエザストリップ28(図4等参照)が装着さ
れ、各ルーフウエザストリップ28は、取り付けられる
ルーフレール18の端面よりも長手方向に若干張り出し
ている。
【0018】幌10を閉じたとき(図6の状態)、隣り
合うルーフウエザストリップ28の端面同士が突き当て
られ、かつ、第1ルーフレール18Aに取り付けられた
ルーフウエザストリップ28の前端面がフロント部12
に取り付けられたフロントウエザストリップの後端面に
突き当てられる。また、中央の第2ルーフレール18B
が上記センターロールバー14のコーナー部14cに形
成された棚部16上に載置,支持され、このとき、第2
ルーフレール18Bに取り付けられたルーフウエザスト
リップ28がセンターウエザストリップ26に当接す
る。この結果、フロントウエザストリップ,ルーフウエ
ザストリップ28およびセンターウエザストリップ26
が連結し、ウエストラインL上方におけるフロントサイ
ドドアガラス22を含めたフロントドア20の周縁部お
よびリアサイドガラス24の周縁部との間が適宜にシー
ルされる。
【0019】各ルーフレール18は、図4にも示すよう
に、例えば金属や合成樹脂から略同一断面形状の上向き
略チャンネル状に形成されており、幌10の車体前後方
向強度部材として機能している。なお、ルーフレール1
8の外側面にはシール材32が取り付けられており、こ
のシール材32が幌10の2重に折り返された端部の内
面に当接して両者間をシールしている。
【0020】ルーフウエザストリップ28は、ルーフレ
ール18に固定されたリテーナ34に嵌合する取付基部
36と、隔壁38aによって内部が2分割された中空シ
ール部38と、この中空シール部38外面に沿って延び
る補助リップ40と、からなり、ゴム等から各部一体に
形成されている。中空シール部38は、幌10外面と滑
らかに連続して見えるように、幌10の端縁に近接配置
され、また補助リップ40がルーフレール18の縦壁ま
で延長されて、取付基部36とリテーナ34との取付部
位等を覆い隠している。
【0021】図1,2はコーナー部14c付近の拡大対
応図であり、図3は図6のIII−III線に沿う断面
対応図、また図4は図6のIV−IV線に沿う断面対応
図である。
【0022】センターロールバー14は、全長にわたっ
て閉断面を形成した強度部材であり、ヘッダ部14bに
おいてはインナパネル42とアウタパネル44とを接合
してあり、また、センターピラー部14aにおいては、
図3にも示すように、両パネル42,44と断面略コ字
状のチャンネル部材46とを接合し、かつ、両パネル4
2,44間に補強部材としてのレインフォース48が挟
み込まれた構造となっている。そして、コーナー部14
cにおいては、図4にも示すように、アウタパネル44
が有段成形されて、略水平面となった棚部16が形成さ
れている。
【0023】再び図1〜3を参照して、センターロール
バー14の車内側には、剛性樹脂等から断面略コ字状に
形成されたガーニッシュ52が設けられている。また、
両パネル42,44の各接合フランジ54,55,56
には、例えば合成樹脂やゴムからなる断面略U字形のウ
エルト57,58,59が装着されており、各ウエルト
57,58,59に形成された補助リップ57a,58
a,59aによって、上記ガーニッシュ52の縁部を覆
い隠している。
【0024】センターウエザストリップ26は、コーナ
ー部14cの棚部16上に載置される基部60と、この
基部60の車外側端部前方から下方に延長されて、セン
ターピラー部14aの前縁部に沿って配設される帯状の
第1垂直部62と、同じく基部60の車外側端部後方か
ら下方に延長されて、センターピラー部14aの後縁部
に沿って配設される帯状の第2垂直部64と、基部60
の車外側端部から上方へ突出し、ルーフウエザストリッ
プ28の中空シール部38に当接する上壁部66と、か
ら大略構成されている。このセンターウエザストリップ
26は、例えば、主として各垂直部62,64となる別
途成形された2本の押出部材の端末に、主として基部6
0や上壁部66となる型成形部を同時成形,接続するこ
とによって、周知のゴム材料等により各部一体に形成さ
れる。
【0025】なお、符号68は、第1,第2垂直部6
2,64との間を覆うようにセンターピラー部14aの
車外側側面に設けられたフィニッシャであり、センター
ウエザストリップ26の車外側の側面には、上記フィニ
ッシャ68の上端を受ける係止部70が突設されてい
る。なお、図3〜5ではフィニッシャ68を省略してい
る。
【0026】第1垂直部62は、図3にも示すように、
アウタパネル44の側壁に固定されたリテーナ72に嵌
合する取付基部74と、この取付基部74からドア開口
部へ向けて中空状に張り出して、隔壁76aによって内
部が2分割された中空シール部76と、中空シール部7
6の外面に沿って滑らかに延びてウエルト59との間を
覆い隠す補助リップ78とから大略構成され、フロント
ドア20を閉めたときには、サイドドアガラス22の後
縁部が中空シール部76に車体側方から圧接するように
なっている。この第1垂直部62は、図5にも示すよう
に、センターピラー部14aに沿ってウエストラインL
よりも下方に延長され、下部端末部62aにおいて、フ
ロントドア20側に取り付けられたドアウエザストリッ
プ80の上部端末部80aに圧接して、ドア開口部とフ
ロントドア20周縁部との間を連続的にシールする。
【0027】一方、第2垂直部64は、所謂グラスラン
として機能するもので、図3にも示すように、上記チャ
ンネル部材46内に嵌着され、昇降するリアサイドガラ
ス24を受けるように断面略コ字状に形成されたチャン
ネル部82と、このチャンネル部82の両先端からチャ
ンネル開口内部を覆うように延び、リアサイドガラス2
4の両側面に当接する2つのシールリップ84,85
と、チャンネル部材46と両パネル42,44との接合
フランジ86,87を覆い隠すように、上記チャンネル
部82の両先端から外側に折り返された補助リップ8
8,89と、により大略構成されており、図5に示すよ
うに、ウエストラインLを跨いで下方に延長されてい
る。
【0028】基部60は、図1,2にも示すように、コ
ーナー部14cにおける棚部16および棚部16の車内
側より上方へ立ち上がるセンターロールバー14の外表
面を覆う薄膜状に形成されている。この基部60は、ア
ウタパネル44の上方に載置される部分的に上方へ張り
出した部分の上面92が略水平面となっており、車幅方
向両側部には、ウエルト57,58を覆う側部リップ9
4,94が延長形成されている。
【0029】基部60の上面92には、上方へ突出する
凸部96が形成されている。凸部96の上面96aは、
車外側が相対的に低くなるように傾斜するテーパ面とな
っている。すなわち凸部96は、車内側が相対的に厚肉
に形成されている。
【0030】そして、基部60の上面92における車外
側の前後両端部には、第1垂直部62の中空シール部7
6内へと連通する第1開口部100が形成されるととも
に、第2垂直部64のチャンネル部82内へと連通する
第2開口部102が形成されている。なお、第2垂直部
64の両シールリップ84,85は、上端部で一体に連
結して上壁部66へと連なっている。
【0031】また、基部上面92には、上記両開口部1
00,102よりも車内側の位置において、基部60を
車体前後方向に横切るように延びる帯状の突起部104
が形成されており、この突起部104によって、上記上
面92が両開口部100,102の間に位置する車外側
の部分92aと、この突起部104よりも車内側に位置
する部分92bとに区画されている。
【0032】上壁部66は、前後のサイドガラス22,
24と略同一平面となるように、センターピラー部14
aに沿って上方へ延びており、上壁部66の両側部に
は、両開口部100,102を囲うように適宜に湾曲し
ながら突起部104上縁へと連なる側部106,108
が形成されている。この結果、上壁部66と両側部10
6,108と突起部104とによって、上面92の車外
側の部分92aおよびこの上面92aの両端に開口する
開口部100,102とが囲われるようになっている。
【0033】また、上壁部66は、図2にも示すよう
に、前後方向の中央部に厚肉部110が形成されてお
り、この厚肉部110の車内側の側面112は、上壁部
66の車外側側面の上縁から適宜な曲率で滑らかに湾曲
している。言い換えると、上壁部66の厚肉部110
は、車内側の側面112が適宜に湾曲した先細り形状と
なっている。
【0034】このような本実施例のシール構造におい
て、幌10を図4の2点鎖線で示す開位置から実線で示
す閉位置へと移動させた際、ルーフレール18の底面1
8aがセンターウエザストリップ26の基部上面92に
形成された凸部96の上面96aに当接して、ルーフレ
ール18がセンターロールバー14によって支持される
とともに、ルーフレール18が所定位置に位置決めされ
る。この結果、幌10が過度に落ち込んで外観品質を損
ねたり、センターウエザストリップ26とルーフウエザ
ストリップ28とが必要以上に強く圧接して過度に変形
したりすることを阻止して、両ウエザストリップ26,
28間のシール性を向上させ得ることができる。
【0035】また、このとき、凸部96の上面96aを
車外側が低くなるように傾斜させているため、車体両側
のルーフレール18に車外側へ移動しようとする力が作
用して、ルーフレール18が車幅方向へぐらつくことな
く自然と安定して保持される。なお、ルーフレール18
の底面18aは、略水平面もしくは車外側が若干低くな
るように傾斜する面となっている。
【0036】ここで、図4にも示すように、凸部96が
形成される部分の直下に位置する棚部16上の車体前後
方向の略中央には、アウタパネル44を部分的に上方に
突出させた凸部50が接合されており、かつ、基部60
の凸部96直下部分は例えば車外側の部分に比して薄肉
化されており、ルーフレール18をより安定して支持し
得るようになっている。
【0037】また、幌10が閉位置にあるとき、上壁部
66の厚肉部110がルーフレール18に取り付けられ
たルーフウエザストリップ28の中空シール部38に圧
接し、この部分をシールするようになっている。ここ
で、本実施例にあっては、厚肉部110の車内側の側面
112が適宜な曲率で湾曲しているため、ルーフウエザ
ストリップ28とセンターウエザストリップ26との初
期接点P1が上壁部66の上縁となる。そして初期接点
P1で両ウエザストリップ26,28が接触したとき、
中空シール部38の折れ点P2付近では、両ウエザスト
リップ26,28間に隙間が存在するようになってい
る。この結果、ルーフウエザストリップ28の中空シー
ル部38は、初期接点P1位置から上記車外側側面11
2に順次当接して、幌10を完全に閉めたときには、図
4に示すように逆反りするように所期の変形形状に変形
されて上記側面112に密着する。このように、中空シ
ール部38が無理に変形することもないため、外観品質
が向上するとともに、ルーフウエザストリップ28の磨
耗,破損が最小限に抑えられて、その耐久性が向上す
る。しかも、上記側面112と中空シール部38の外表
面とが広範囲にわたって当接するため、シール性が向上
する。
【0038】万が一ルーフウエザストリップ28とセン
ターウエザストリップ26との間から雨水等が浸入した
場合でも、基部60の上面92には突起部104が形成
されているためにこの雨水等の車内側への浸入が阻止さ
れており、仮に雨水等が突起部104を乗り越えようと
しても、突起部104の先端がルーフウエザストリップ
28に当接しているため、車内側へ洩れることはない。
そして、上面92aへ浸入した雨水等は、上面92a両
側に形成された両開口部100,102から、第1垂直
部62の中空シール部76内、もしくは第2垂直部64
のチャンネル部82内へと導かれて車体下方側へと流下
され、適宜に車外側へと迅速に排水される。
【0039】なお、本発明は上記実施例の構造に限定さ
れるものではなく、例えば4ドア形式のオープンカーに
も適用できる。この場合、センターウエザストリップの
第1,第2垂直部はいずれも中空シール部を有する構成
となる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、万が一センターウエザストリップとルーフウエザス
トリップとの間から雨水等が浸入しても、この雨水等を
車内側へ浸入させることなく、迅速かつ確実に車体下方
側から外部へ排水することができる。
【0041】また、請求項2の発明によれば、ルーフ部
を閉じた際、ルーフレール底面と凸部上面とが当接する
ことによって、ルーフレールを所定位置に位置決めする
ことができる。この結果、ルーフ部が過度に落ち込んで
外観品質を損ねたり、センターウエザストリップとルー
フウエザストリップとが必要以上に強く圧接して過度に
変形するようなことを阻止し、両ウエザストリップ間の
シール性を向上させ得ることができる。しかも、凸部上
面が傾斜しているため、両側のルーフレールに車外側へ
移動しようとする力が作用して、センターウエザストリ
ップとルーフウエザストリップとが良好に密接するとと
もに、ルーフレールが自然と安定位置に保持され、ルー
フレールの車幅方向の揺動が確実に阻止される。
【0042】請求項3の発明によれば、上壁部の車内側
の側面を、上壁部の車外側の側面の上縁へ向けて湾曲さ
せているため、ルーフウエザストリップがセンターウエ
ザストリップに引っかかったり、ルーフウエザストリッ
プが無理な変形を起こして、早期に磨耗,破損するよう
なことが阻止され、両ウエザストリップが良好に密着し
て、シール性や外観品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係わるシール構造を示
し、図6の符号Iで囲んだ部分を車体後方の車外側から
見た斜視対応図。
【図2】図1と同様、図6の符号Iで囲んだ部分を車体
後方の車内側から見た斜視対応図。
【図3】図6のIII−III線に沿う断面対応図。
【図4】図6のIV−IV線に沿う断面対応図。
【図5】本実施例のシール構造を簡易的に示す側面対応
図。
【図6】オープンカーの斜視対応図。
【符号の説明】
10…幌 14…センターロールバー 14c…コーナー部 16…棚部 18…ルーフレール 26…センターウエザストリップ 28…ルーフウエザストリップ 60…基部 62,64…垂直部 66…上壁部 92…上面 100,102…開口部 104…突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体両側を跨ぐように門型に形成された
    センターロールバーを残して、車室上部を覆うルーフ部
    が開閉可能に構成され、上記センターロールバーの両コ
    ーナー部に、上記ルーフ部の両側縁に沿って設けられた
    ルーフレールを支持する略水平な棚部を折曲形成したオ
    ープンカーにおいて、 上記ルーフレールに沿って装着されるルーフウエザスト
    リップと、上記センターロールバーに装着されるセンタ
    ーウエザストリップと、を有し、 該センターウエザストリップは、上記棚部上に配置さ
    れ、略水平な上面を有する基部と、この基部の車外側端
    部から各センターピラー部の前後両側部に沿って下方へ
    と延長され、サイドガラス側縁との間をシールする中空
    シール部またはサイドガラス側縁を受けるチャンネル部
    を有する垂直部と、を有し、 上記基部の上面に、上記垂直部の中空シール部内または
    チャンネル部内へと連通する開口部を形成するととも
    に、上記基部の上面に、上記開口部よりも車内側の位置
    において車体前後方向に延びる突起部を形成したことを
    特徴とするオープンカーのシール構造。
  2. 【請求項2】 上記基部の上面に、上記ルーフレールの
    底面に当接する凸部を形成し、この凸部の上面を、車外
    側が低くなるように傾斜させたことを特徴とする請求項
    1に記載のオープンカーのシール構造。
  3. 【請求項3】 上記基部の車外側端部に、上記センター
    ピラー部に沿って上方へと突出し、上記ルーフウエザス
    トリップに当接する上壁部を形成し、この上壁部の車内
    側の側面を、上壁部の車外側の側面の上縁へ向けて湾曲
    させたことを特徴とする請求項1に記載のオープンカー
    のシール構造。
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