JPH10119284A - インクジェット用基体、インクジェットヘッド、インクジェットペン、及びインクジェット装置 - Google Patents

インクジェット用基体、インクジェットヘッド、インクジェットペン、及びインクジェット装置

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JPH10119284A
JPH10119284A JP29779596A JP29779596A JPH10119284A JP H10119284 A JPH10119284 A JP H10119284A JP 29779596 A JP29779596 A JP 29779596A JP 29779596 A JP29779596 A JP 29779596A JP H10119284 A JPH10119284 A JP H10119284A
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ink jet
ink
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jet head
layer
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JP29779596A
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Ichiro Saito
一郎 斉藤
Toshimori Miyakoshi
俊守 宮越
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Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14088Structure of heating means
    • B41J2/14112Resistive element
    • B41J2/14129Layer structure

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】故障率が少なく寿命が長く、高精細な画像を高
速で記録することができ、低価格化を図ることができる
インクジェットヘッド用基体と、インク貯溜部を含むイ
ンクジェット装置の提供。 【解決手段】インクジェットヘッド用基体104は、基
板103上に絶縁層1111,1112を介して形成さ
れたインクの吐出エネルギーを発生する発熱抵抗素子1
102と、素子に接続されている一対の電極配線111
0a,1110bとを有する。一対の電極配線はその一
方1110aが絶縁層1112の上面に発熱抵抗素子1
102ごとに個別に配設され、他方1110bが前記絶
縁層1112の下面に複数の層からなる中間層1110
cを介して配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット用
基体、インクジェットヘッド、インクジェットペン、及
びインクジェット装置に関する。より具体的には、紙、
プラスチックシート、布、物品等を包含する記録保持体
(以下、 代表的に「紙」と称する)に対してインク、
機能性液体等‐(以下、代表的に「インク」と称する)
を吐出することにより文字、記号、画像等(以下、代表
的に「画像」と称する)の記録、印刷等(以下、代表的
に「記録」と称する)を行うインクジェットヘッドを構
成するための基体、該基体を用いて構成されるインクジ
ェットヘッド、該インクジェットヘッドに対して供給さ
れるインクを貯溜するためのインク貯溜部を含むインク
ジェットペン、及びインクジェットヘッドが装着される
インクジェット装置に関する。本発明において言うイン
クジェットぺンは、インクジェットヘッドとインク貯溜
部とを一体としたカートリッジ形態のもの、及びそれら
を互いに別体として取り外し可能に組み合わせた形態の
ものも包含するものである。このインクジェットペン
は、装置本体側のキャリッジ等の搭載手段に対して着脱
自在である。また、本発明において言うインクジェット
装置は、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報処理
機器の出力端末として一体的にまたは別体として設けら
れるものの他、情報読取機器等と組み合わされた複写装
置、情報送受信機能を有するファクシミリ装置、布への
捺染を行う機械等の種々の形態のものを包含するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェット装置は、インクを微小な
滴として吐出口から高速で吐出することにより、高精細
な画像の高速記録を行なうことができるという特長を有
している。特に、インクを吐出するために利用されるエ
ネルギーを発生するエネルギー発生手段として電気熱変
換体を用い該電気熱変換体が発生する熱エネルギーによ
って生じるインクの発泡を利用してインクを吐出する方
式のインクジェット装置は、画像の高精細性、高速記録
性、ヘッド及び装置の小型化などの装置性能において優
れている。これらの装置性能に関する市場の要求は年々
大きくなっており、これに応じてインクジェット装置の
各種の改良が進められている。
【0003】かかる改良策としては種々の提案がなされ
ているが、その一つとして米国特許第4,458,25
6号明細書を挙げることができる。この米国特許明細書
の例えばFIG.11には、電気熱変換体を構成する抵
抗体の発熱部(以下、「ヒーター」とも称する)に電気
エネルギーを付与するための電極のリターン部分を共通
電極として共通化し、該共通電極を絶縁層の下側に導電
層としてはわせて設ける構成が示されている。この構成
によれば、複数のヒーターを配置設計する際に電極のリ
ターン部分による邪魔がなくなるので、それら複数のヒ
ーターを従来に比して更に近接配置させることができ
る。吐出口に連通するインク路はヒーターに対応して設
けられるので、これによりインク路の一層の高密度配設
を達成することができる。インク路を、一層高密度に配
設できれば、吐出口も一層高密度に配設できることにな
るので、一層高精細な画像を得ることができる。また、
インク路の一層の高密度配設は基板のスペースの節約に
つながるので、ヘッドの一層の小型化を達成することが
できる。また、実公平6−28272号公報にも、発熱
抵抗体層の下側にアンダーコート層を介して共通電極と
なるメタル層を設けた構成が開示されている。かかるメ
タル層の材料としては、タンタル、モリブデン、タング
ステン等が挙げられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たインクジェットヘッドには上述した各種の特長がある
反面、次の様な問題のあることが、本発明者らの検討に
よって明らかとなった。すなわち、上述した構成のイン
クジェットヘッドには、その寿命が予想に反して短いも
のが発生することがあったり、或いはインクの吐出を続
けるうちに吐出性能が落ちてしまうものがある、という
問題である。その原因を究明すべく本発明者らが更なる
検討を行った結果、以下のことが判明した。すなわち、
上述したインクジェットヘッドのヒーターボード構成で
は、図2に示されるように発熱抵抗体1103の基板1
03側に絶縁層1111を介してAl(アルミニウム)
等の共通電極1110bが存在する。したがって、発熱
抵抗体1103で発生した熱により共通電極1110b
辺りの温度は、かなりの高温に達する。この際に、Al
等の共通電極1110b(Alの線膨張率 2.5×1
-5/℃)では大きな熱膨張が生じるのに対し、絶縁層
1112(例えばSiO2の線膨張率1.6×10-7
℃)では、その程度は小さいので、両層間に熱応力が発
生する。更には、繰り返しによる昇温→降下の熱サイク
ルにより両層の界面あるいは膜質の弱い箇所が集中的な
ダメージを受け遂にはかかる箇所からインクが侵入して
電触を起こし、発熱抵抗体1103が断線するという問
題があった。特に、インクジェットヘッドの高速化によ
り投入電力が短パルスで入力される場合に、この問題は
顕著となる。
【0005】そこで、本発明は、上記従来のものにおけ
る課題を解決し、良好なインク吐出を長期間にわたって
行うことのできるインクジェットヘッド用基体と、該基
体を用いて構成されたインクジェットヘッドを提供する
ことを目的としている。また、本発明は、故障率が少な
く寿命の長いインクジェットヘッド用基体と、該基体を
用いて構成されたインクジェットヘッドを提供すること
を目的としている。また、本発明は、複数の吐出口が高
密度に配設され、高精細な画像を高速で記録することの
できるインクジェットヘッド用基体と、該基体を用いて
構成されたインクジェットヘッドを提供することを目的
としている。また、本発明は、基板のスペースが節約さ
れ小型化が可能で、単結晶シリコン等の比較的高価な材
料で作られるインクジェットヘッド用基体においても、
該基板のスペースを節約して構成することによって低価
格化を図ることができるインクジェットヘッド用基体
と、該基体を用いて構成されたインクジェットヘッドを
提供することを目的としている。さらに、本発明は、上
述した優れたインクジェットヘッドに対して供給される
インクを貯溜するためのインク貯溜部を含むインクジェ
ットペン、及びかかるインクジェットヘッドが装着され
るインクジェット装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッド用基体は、上記課題を解決するため、基板上に絶
縁層を介して形成されたインクの吐出エネルギーを発生
する発熱抵抗素子と、該素子に接続されている一対の電
極配線とを有するインクジェットヘッド用基体におい
て、前記一対の電極配線はその一方が前記絶縁層の上面
に発熱抵抗素子ごとに個別に配設され、他方が前記絶縁
層の下面に複数の層からなる中間層を介して配設されて
いることを特徴としている。また、本発明のインクジェ
ットヘッド用基体においては、前記発熱抵抗素子が複数
設けられている構成のものが含まれることは当然のこと
であり、また、前記中間層を、前記絶縁層の下面に配設
されている電極配線と同一パターン形状に形成すること
もできる。また、本発明のインクジェットヘッド用基体
においては、前記絶縁層の下面に配設されている電極配
線が、共通電極であることを特徴としている。また、本
発明のインクジェットヘッド用基体においては、前記絶
縁層の下面に配設されている複数の層からなる中間層お
よび電極配線を、それぞれの発熱抵抗体に対応して分離
して構成することができ、また、発熱抵抗素子上に保護
層を設けるようにしてもよい。また、本発明のインクジ
ェットヘッドは、上記した本発明のインクジェットヘッ
ド用基体によって構成されたことを特徴としている。す
なわち、前記したインクジェットヘッド用基体上にイン
クを吐出する吐出口が設けられ、該吐出口を発熱抵抗素
子に対応して配されたインク路に連通させて構成されて
いる。さらに、本発明のインクジェットペンは、上記し
た本発明のインクジェットヘッドを有し、インク路に供
給されるインクを貯溜するためのインク貯溜部を備えた
構成を有し、インクジェット装置は、本発明の上記した
インクジェットヘッドを有し、該ヘッドを装着するため
の装着手段を備えた構成を有していることを特徴として
いる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者らは、発熱抵抗素子の下
側の絶縁層と電極配線との間に、複数の層からなる中間
層を形成することにより、上述した問題を解決できる知
見を得た。すなわち、発熱抵抗素子で発生する熱の影響
を最も受け易い発熱抵抗素子の下面に構成された、絶縁
層および電極配線は熱膨張率が大きく異なるため、両層
間に熱応力が発生する。そこで、両層間に複数の層から
なる中間層を形成し、両層間の熱膨張率差に起因する熱
応力を緩和することにより、層間剥離や膜のクラック発
生を防止あるいは抑制される。したがって、中間層を構
成する材料は、熱膨張率が絶縁層より大きく、電極配線
より小さいもので形成することが必要である。好ましく
は、絶縁層から電極配線に向かって徐々に熱膨張率が変
化するように、中間層を形成することが好ましい。
【0008】本発明に係わる複数の層からなる中間層と
しては、Au,Be,Cr,Hf,Ir,Pd,Pt,
Rh,Ru,Ti,Zr,W,Ta,V,Mo,Niか
ら選択された単体金属または2種以上の金属からなる合
金が用いられる。更に他の中間層としては、酸化シリコ
ン、窒化シリコン、炭化シリコン等からなる絶縁層にA
l,Au,Be,Cr,Hf,Ir,Pd,Pt,R
h,Ru,Ti,Zr,W,Ta,V,Mo,Niから
選択された単体金属または2種以上の金属からなる合金
を含有する複合層が用いられる。したがって、複数から
なる中間層は、金属層の積層膜もしくは複合層の積層
膜、あるいは金属層と複合層の積層膜で構成しても構わ
ない。また、膜厚としては中間層全体が500Å以上3
000Å以下、好適には800Å以上1200Å以下が
用いられる。
【0009】図1は、本発明の一実施態様に係わるイン
クジェットヘッドの要部をヒーターの上方から切断して
見た模式的断面図である。図2Aは、図1のインクジェ
ットヘッドの要部をA−A’線で切断した模式的断面図
であり、図2B、図2Cは図1のインクジェットヘッド
の要部をB−B’線で切断した模式的断面図である。本
実施態様に係わるインクジェットヘッドには、複数の吐
出口1101が設けられている。吐出口1101からイ
ンクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する
電気熱変換体の発熱部(ヒーター)1102が、各吐出
口に連通するインク路1108毎に設けられている。電
気熱変換体は、発熱部1102を含む発熱抵抗層110
3と該発熱抵抗層に電気エネルギーを供給するための電
極とを含有する。電極は、個別電極層1110aと共通
電極層1110bによって構成される。基板103上に
は、下部絶縁層1111を介して上述の共通電極層11
10bが形成されている。また、共通電極層1110b
と上部絶縁層1112の間には、複数の層からなる中間
層1110cが形成されている。
【0010】上部絶縁層1112上には、発熱抵抗層1
103と個別電極層1110aが、パターニングにより
形成され、スルーホール1105において発熱抵抗層1
103を介して共通電極に接続されている。ただし、中
間層1110cとして、絶縁層に単体金属または2種以
上の金属からなる合金を含有する複合層で構成する場合
には、図2cのように発熱抵抗層1103と共通電極1
110bが接するスルーホール1105部分のみ中間層
を除去する。発熱抵抗層1103、個別電極層1110
aを下部保護層1113及び上部保護層1114が被覆
している。本実施態様に係わるインクジェットヘッド用
基体104は、基板103とその上に形成される上述し
た種々の薄層とを含むものである。
【0011】各インク1108は、路壁部材1109に
よって仕切られている。吐出口1101とは反対側のイ
ンク路1108の端部は、共通インク室1106と連通
している。この共通インク室1106には、インクを貯
溜するためのインクタンクから供給されるインクが一時
的に貯溜される。共通インク室1106に供給されたイ
ンクは各インク路1108に導かれ、吐出口1101に
おいてメニスカスを形成して保持される。電気熱変換体
を選択的に駆動して発熱させることにより、インクに膜
沸騰が起こって気泡が発生する。この気泡の成長に応じ
てインクが吐出口1101から吐出される。
【0012】本実施態様に係わるインクジェットヘッド
においては、上部絶縁層1112と共通電極層1110
bの間に複数の層からなる中間層が形成されている。こ
の様なインクジェットヘッド用基体の構成によれば、発
熱部1102の発生する熱を最も受けやすい発熱部の下
側に、複数の層からなる中間層が形成されているので、
熱膨張率に大きな差のある材料間で発生する熱応力を緩
和する層として機能する。したがって、上部絶縁層と共
通電極層との層間剥離や膜のクラックの発生を防止ある
いは抑制できる。しかも、電極のリターン部分を共通化
して広い導電層として設けるので、電極のリターン部分
をヒーター毎に個別に設ける場合に比べて電圧降下を抑
制することができるという利点もある。
【0013】本実施態様に係わるインクジェットヘッド
用基体を製造するには、半導体の製造などに利用される
成膜技術を適宜用いることができる。単結晶シリコン等
からなる基板103の上に例えば酸化シリコシ、窒化シ
リコン等の無機材料を公知の成膜技術によって成膜し
て、下部絶縁層1111を形成するなどすることによ
り、基板103上を絶緑性とする。次いで、下部電極層
としてAl、Al−Cu等、更に複数の層からなる中間
層を、例えば連続スパッタリングによって順次成膜する
ことにより形成する。中間層の成膜は、中間層を構成す
る金属または化合物よりなるそれぞれ単独のターゲット
を用いて、多元スパッタリング法により形成してもよい
し、中間層を構成する複合あるいは合金ターゲットを用
いて形成してもよい。次に、例えばドライエッチング等
により共通電極材をパターニングして共通電極層を形成
する。図1では、このパターンは広めのベタ状としてあ
る。上部絶縁層1112の形成工程以後のインクジェッ
ト用基体の製造方法は、同様に公知の成膜技術を用いて
行えばよい。
【0014】図5Aは、本発明の他の実施態様に係わる
インクジェットヘッドの要部を図1と同じ方向から見た
模式的断面図であり、図5B、図5Cは図2Aと同じ方
向から見た模式的断面図である。本実施態様が先の実施
態様と異なる点は、上部絶縁層1112の下側に設けら
れる電極および複数の層からなる中間層をベタ状に形成
せず、それぞれの発熱部1102に対応して個別に分離
独立に形成したことにある。この様なインクジェットヘ
ッド用基体の構成によれば、発熱部1102の発生する
熱を最も受けやすい発熱部の下側に、複数の層からなる
中間層が形成されているので、熱膨張率に大きな差のあ
る材料間で発生する熱応力を緩和する層として機能す
る。従って、上部絶縁層と共通電極層との層間剥離や膜
のクラックの発生を防止あるいは抑制できる。しかも、
本実施態様に係わるインクジェットヘッドにおいては、
複数からなる中間層と電極層が各々独立しているので、
発熱部1102の発生した熱が電極層を介して隣接する
発熱部に及んで悪影響が生じることがない。また、電極
層を介して熱が拡散することによるエネルギー損失も抑
制される、という効果がえられる。本実施態様に係わる
インクジェットヘッド用基体を製造するには、複数から
なる中間層と電極層をパターニングする際に個別に分離
独立した形状になるように先の実施態様のものとパター
ンを変えて行えばよい。
【0015】図6Aは、本発明の一実施態様に係わるイ
ンクジェットヘッドを示す模式的断面図である。図6B
は、図6Aに示したインクジェットヘッドをC−C’線
で切断した模式的断面図である。尚、図6Aに示したイ
ンクジェットヘッドをD−D’線で切断した模式的断面
図の要部が図1に相当する。インクジェットヘッド12
は、インクジェットヘッド用基体104に対して樹脂か
らなる天板105をばねなどの弾性部材を用いて加圧接
合することによって形成されている。天板105は、吐
出口1101が設けられた吐出口プレート1104と路
壁部材1109とが一体的に形成されたものである。天
板105の内部には共通インク室1106が設けられて
いる。共通インク室1106には、インクを貯溜するた
めのインクタンクから供給口107を介してインクが供
給される。共通インク室1106に供給されたインクは
各インク路1108に導かれ、吐出口1101において
メニスカスを形成して保持される。発熱抵抗体を選択的
に駆動して発熱させることにより、インクに膜沸騰を含
む状態変化が起こって気泡が発生する。この気泡の成長
に応じてインクが吐出口1101から吐出される。
【0016】図7は図6A及び図6Bに示したインクジ
ェットヘッドを組み込んだカートリッジ状態のインクジ
ェットヘッドペンが装着されたインクジェット装置15
の要部を示す模式的斜視図である。
【0017】駆動モーター264の正逆回転に連動して
駆動力伝達ギア262、260を介してリードスクリュ
ー256が回転する。リードスクリュー256の螺旋溝
255に対して係合するピン(不図示)がキャリッジ1
6に設けられているので、リードスクリュー256の回
転に応じてキャリッジ16は矢印a、b方向に往復移動
させられる。253は紙押さえ板であり、キャリッジ1
6の移動方向にわたって紙272をプラテン251に対
して押圧する。258、259はフォトカプラであり、
キャリッジ16のレバー257のこの域での存在を確認
してモーター264の回転方向の切り換え等を行うため
のホームポジション検知手段となっている。11はイン
クタンクが一体的に設けられたカートリッジタイプのイ
ンクジェットペンである。265はインクジェットペン
のインク吐出口をキャッピングするキャップであり、こ
のキャップ265は支持部材270によって支持されて
いる。273はキャップ265を介してインク吐出口か
ら吸引を行うための吸引手段であり、キャップ265の
開口271を介してヘッドの吸引回復処理を行う。26
6はインク吐出口が設けられた面をクリーニングするた
めのブレードであり、268はブレード266を前後方
向に移動するための部材である。これらは本体支持基板
267に支持されている。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 [実施例1]図1、図2A及び図2Bに示されたインク
ジェットヘッド用基体を次の様にして複数製造した。単
結晶シリコンからなる基板103上に酸化シリコンから
なる1.5μm厚の下部絶縁層1111を熱酸化によっ
て形成した。その上に連続スパッタリングによって55
00Å厚のAl層を形成した。次いで2層からなる中間
層として500ÅのTi−W層、500ÅのTa層をア
ルゴン圧1.8Paに調整して形成した。Al層、Ti
−W層、Ta層をBCl3(46%)、Cl2(36
%)、およびN2(18%)の混合ガスを用いてドライ
エッチングにより同時にパターニングすることにより、
図2A及び図2Bに示される様なAlからなる下部電極
層1110bとTi−WおよびTaの2層からなる中間
層1110cを得た。
【0019】次いで、プラズマCVD法によって酸化シ
リコンからなる1.4μm厚の上部電極層1112を形
成した。フッ化アンモニウムを用いてエッチングを行
い、コンタクト用のスルーホール1105を形成した。
スパッタリングによって600Å厚の窒化タンタル層を
形成し、これをエッチングによってパターニングして図
1に示される形状の発熱抵抗層1103を得た。その上
にスパッタリングによって5500Å厚の純Al層を形
成し、これをエッチングによってパターニングして図1
に示される形状の個別電極1110aと接続用電極11
10dとを得た。更に、プラズマCVD法によって酸化
シリコンからなる1.0μm厚の下部保護層1113を
形成した。その上にスパッタリングによってTaからな
る2300Å厚の上部保護層1114を形成した。それ
を表1に示す。
【0020】この様にして複数製造された本実施例に係
わるインクジェットヘッド用基体104に対してポリサ
ルホンからなる天板105を不図示のばねを用いて加圧
接合することにより、図6A及び図6Bに示される様な
本実施例に係わるインクジェットヘッド12を複数得
た。このインクジェットヘッド12の吐出口1101の
配設密度は16個/mm、吐出口1101の数は128
個とした。
【0021】[実施例2]複数からなる中間層を600
ÅのTi−Cr層及び500Å厚のTa層に変更する以
外は実施例1と同様に製造することにより、図1、図2
A及び図2Bに示されたインクジェットヘッド用基体を
製造し、それを表1に示す。
【0022】[実施例3]複数からなる中間層を500
ÅのW層及び600Å厚のMo層に変更する以外は実施
例1と同様に製造することにより、図1、図2A及び図
2Bに示されたインクジェットヘッド用基体を製造し、
それを表1に示す。
【0023】[実施例4]複数からなる中間層を700
ÅのTi層及び500Å厚のTi−Al層に変更する以
外は実施例1と同様に製造することにより、図1、図2
A及び図2Bに示されたインクジェットヘッド用基体を
製造し、それを表1に示す。
【0024】[実施例5]複数からなる中間層を600
ÅのTa層及び400Å厚のTa−Cr層に変更する以
外は実施例1と同様に製造することにより、図1、図2
A及び図2Bに示されたインクジェットヘッド用基体を
製造し、それを表1に示す。
【0025】[実施例6]複数からなる中間層を500
ÅのTi−Zr層及び500Å厚のW層に変更する以外
は実施例1と同様に製造することにより、図1、図2A
及び図2Bに示されたインクジェットヘッド用基体を製
造し、それを表1に示す。
【0026】[実施例7]図1、図2A及び図2Cに示
されたインクジェットヘッド用基体を次の様にして複数
製造した。単結晶シリコンからなる基板103上に酸化
シリコンからなる1.5μm厚の下部絶縁層1111を
熱酸化によって形成した。その上に連続スパッタリング
によって5500Å厚のAl層を形成した。Al層をB
Cl3(46%)、Cl2(36%)、およびN2(18
%)の混合ガスを用いてドライエッチングにより図2A
及び図2Cに示される様なAlからなる下部電極層11
10bを形成した。次いで2層からなる中間層として5
00ÅのTa層、および700Åの窒化シリコンにTi
−Wを含有した層をアルゴン圧1.8Paに調整して形
成した。中間層であるTa層、および窒化シリコンTi
−Wを含有した層をBCl3(46%)、Cl2(36
%)、およびN2(18%)の混合ガスを用いてドライ
エッチングにより同時にパターニングすることにより、
図2A及び図2Cに示される様な2層からなる中間層1
110cを得た。
【0027】次いで、プラズマCVD法によって酸化シ
リコンからなる1.4μm厚の上部電極層1112を形
成した。フッ化アンモニウムを用いてエッチングを行
い、コンタクト用のスルーホール1105を形成した。
スパッタリングによって600Å厚の窒化タンタル層を
形成し、これをエッチングによってパターニングして図
1に示される形状の発熱抵抗層1103を得た。その上
にスパッタリングによって5500Å厚の純Al層を形
成し、これをエッチングによってパターニングして図1
に示される形状の個別電極1110aと接続用電極11
10dとを得た。更に、プラズマCVD法によって酸化
シリコンからなる1.0μm厚の下部保護層1113を
形成した。その上にスパッタリングによってTaからな
る2300Å厚の上部保護層1114を形成した。それ
を表1に示す。
【0028】この様にして複数製造された本実施例に係
わるインクジェットヘッド用基体104に対してポリサ
ルホンからなる天板105を不図示のばねを用いて加圧
接合することにより、図6A及び図6Bに示される様な
本実施例に係わるインクジェットヘッド12を複数得
た。このインクジェットヘッド12の吐出口1101の
配設密度は16個/mm、吐出口1101の数は128
個とした。
【0029】[実施例8]複数からなる中間層を400
Å厚のTi−Cr層及び600Å厚の窒化シリコンにT
aを含有した層に変更する以外は実施例7と同様に製造
することにより、図1、図2A及び図2Cに示されたイ
ンクジェットヘッド用基体を製造した。それを表1に示
す。
【0030】[実施例9]複数からなる中間層を500
Å厚のTi−W層及び700Å厚の酸化シリコンにWを
含有した層に変更する以外は実施例7と同様に製造する
ことにより、図1、図2A及び図2Cに示されたインク
ジェットヘッド用基体を製造した。それを表1に示す。
【0031】[実施例10]複数からなる中間層を40
0Å厚のW層及び700Å厚の酸化シリコンにTi−Z
rを含有する層に変更する以外は実施例7と同様に製造
することにより、図1、図2A及び図2Cに示されたイ
ンクジェットヘッド用基体を製造した。それを表1に示
す。
【0032】[実施例11]複数からなる中間層を40
0Å厚のTa−Cr層及び600Å厚の炭化シリコンに
Moを含有する層に変更する以外は実施例7と同様に製
造することにより、図1、図2A及び図2Cに示された
インクジェットヘッド用基体を製造した。それを表1に
示す。
【0033】[実施例12]複数からなる中間層を30
0Å厚のTi−Al層及び500Å厚の炭化シリコンに
Ti−Alを含有する層に変更する以外は実施例7と同
様に製造することにより、図1、図2A及び図2Cに示
されたインクジェットヘッド用基体を製造した。それを
表1に示す。
【0034】[実施例13〜18]下部電極材料層及び
複数の層からなる中間層のエッチングによるパターニン
グ工程を次の様に変更する以外は実施例1〜6と同様に
製造することにより、図5A及び図5Bに示されたイン
クジェット用基体を複数製造した。それを表1に示す。
すなわち、Al層と2層からなる中間層をドライエッチ
ングする際のパターンを実施例1とは変更してパターニ
ングを行うことにより、図5A及び図5Bに示される様
に個別に分離独立したAlからなる下部電極層1110
eと、その上の2層からなる中間層1110fとを得
た。
【0035】この様にして複数製造された本実施例に係
わるインクジェットヘッド用基体104に対してポリサ
ルホンからなる天板105を不図示のばねを用いて加圧
接合することにより、図6A及び図6Bに示される様な
本実施例に係わるインクジェットヘッド12を複数得
た。このインクジェットヘッド12の吐出口1101の
配設密度は16個/mm、吐出口1101の数は128
個とした。
【0036】[実施例19〜24]下部電極材料層及び
複数の層からなる中間層のエッチングによるパターニン
グ工程を次の様に変更する以外は実施例7〜12と同様
に製造することにより、図5A及び図5Cに示されたイ
ンクジェットヘッド用基体を複数製造した。それを表1
に示す。すなわち、Al層と2層からなる中間層をドラ
イエッチングする際のパターンを実施例7とは変更して
パターニングを行うことにより、図5A及び図5Cに示
される様に個別に分離独立したAlからなる下部電極層
1110eとその上の2層からなる中間層1110fと
を得た。
【0037】この様にして複数製造された本実施例に係
わるインクジェットヘッド用基体104に対してポリサ
ルホンからなる天板105を不図示のばねを用いて加圧
接合することにより、図6A及び図6Bに示される様な
本実施例に係わるインクジェットヘッド12を複数得
た。このインクジェットヘッド12の吐出口1101の
配設密度は16個/mm、吐出口1101の数は128
個とした。
【0038】(比較例)複数の層からなる中間層を形成
せず、下部電極層を形成する工程を次の様に変更する以
外は実施例1および実施例7と同様に製造することによ
り、図3A及び図3Bに示されたインクジェットヘッド
用基体を複数製造した。それを表1に示す。すなわち、
スパッタリングによって7500Å厚の純Al層を形成
し、Al層を実施例1と同じガスを用いてドライエッチ
ングによりパターニングすることにより、Alからなる
単層構造の電極層1110gを得た。
【0039】この様にして複数製造された本実施例に係
わるインクジェットヘッド用基体104に対してポリサ
ルホンからなる天板105を不図示のばねを用いて加圧
接合することにより、図6A及び図6Bに示される様な
本実施例に係わるインクジェットヘッド12を複数得
た。このインクジェットヘッド12の吐出口1101の
配設密度は16個/mm、吐出口1101の数は128
個とした。
【0040】《評価》実施例1及び比較例に係わるイン
クジェットヘッド12をインクジェットペン11の中に
それぞれ組み込んだ上、図7に示されたインクジェット
装置15にそれぞれ装着して吐出を行わせることで吐出
耐久試験を行った。図4は実施例1に係わるインクジェ
ットヘッドと背景技術に属する比較例に係わるインクジ
ェットヘッドとの吐出耐久性能を比較したグラフであ
る。図4のグラフにおいて、縦軸は付与された吐出パル
スの数を表わし、横軸は投入エネルギー量を駆動電圧
(Vop)/発泡開始電圧(Vth)で表わしている。
すなわち、このグラフは、横軸に示された投入エネルギ
ー量に応じて、縦軸に示された吐出パルス数がいくつで
発熱抵抗体のいずれかが破断に至ったかを示している。
図4のグラフに示したデータとしては、実施例1及び比
較例について各々10個ずつのインクジェットヘッドを
試験し、それらの平均値を用いた。吐出パルスの幅につ
いては5μsで試験した。図4に示されている様に、実
施例1に係わるインクジェットヘッドは、比較例に係わ
るインクジェットヘッドに比べて約4倍の耐久性を有す
ることが判明した。
【0041】また、付与された吐出パルス数が同じ時点
で、実施例1に係わるインクジェットヘッドと比較例に
係わるインクジェットヘッドとをそれぞれ分解して発泡
面の状況を観察してみたところ、実施例1に係わるイン
クジェットヘッドの方が比較例に係わるインクジェット
ヘッドに比べて発泡面の膜のクラックがほとんどないに
等しいくらいに低減されていた。更に、実施例1以外の
実施例に係わるインクジェットヘッドに関しても同様の
比較試験をそれぞれ行ったところ、各実施例について実
施例1と同様な優れた結果が得られることが確認でき
た。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明は、発熱抵抗素子
で発生する熱の影響を最も受け易い、発熱抵抗素子の下
面、つまり絶縁層と電極配線の間に複数の層からなる中
間層を形成することによって、熱サイクルによる温度変
化の著しい発熱抵抗素子近傍における層間剥離や膜のク
ラックの発生を防止し、あるいは抑制することができ
る。したがって、本発明によれば、故障率が少なく寿命
の長いインクジェットヘッドを構成するための基体と該
基体を用いて構成されたインクジェットヘッドとを提供
することができる。また、本発明によれば、良好なイン
ク吐出を長期間にわたって行うことのできるインクジェ
ットヘッドを構成するための基体と該基体を用いて構成
されたインクジェットヘッドとを提供することができ
る。また、複数の吐出口が高密度に配設され、高精細な
画像を高速で記録することのできるインクジェットヘッ
ドを構成するための基体と該基体を用いて構成されたイ
ンクジェットヘッドとを提供することができる。更に、
基板のスペースが節約され小型化されたインクジェット
ヘッドを構成するための基体と該基体を用いて構成され
たインクジェットヘッドとを提供することができる。更
にまた、本発明によれば、単結晶シリコン等の比較的高
価な材料で作られる基板のスペースが節約されることに
よって低価格化されたインクジェットヘッドを構成する
ための基体と該基体を用いて構成されたインクジェット
ヘッドとを提供することができる。加えて、本発明によ
れば、上述した優れたインクジェットヘッドに対して供
給されるインクを貯溜するためのインク貯溜部を含むイ
ンクジェットペン、及びかかるインクジェットヘッドが
装着されるインクジェット装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施態様に係わるインクジェ
ットヘッドの要部をヒーターの上方から切断して見た模
式的断面図である。
【図2】図2Aは図1のインクジェットヘッドの要部を
A−A’線で切断した模式的断面図であり、図2Bは図
1のインクジェットヘッドの要部をB−B’線で切断し
た模式的断面図であり、図2Cは図1のインクジェット
ヘッドの要部をB−B’線で切断した他の模式的断面図
である。
【図3】図3Aは背景技術に係わるインクジェットヘッ
ドの要部を図2Aと同じ方向から見た模式的断面図であ
り、図3Bは図2Bと同じ方向から見た模式的断面図で
ある。
【図4】実施例1に係わるインクジェットヘッドと背景
技術に属するインクジェットヘッドとの吐出耐久性能を
比較したグラフである。
【図5】図5Aは本発明の他の実施態様に係わるインク
ジェットヘッドの要部を図2Aと同じ方向から見た模式
的断面図であり、図5Bは図2Bと同じ方向から見た模
式的断面図であり、図5Cは図2Bと同じ方向から見た
他の模式的断面図である。
【図6】図6Aは本発明の一実施態様に係わるインクジ
ェットヘッドを示す模式的斜視図である。図6Bは図6
Aに示したインクジェットヘッドをC−C’線で切断し
た模式的断面図である。
【図7】図6A及び図6Bに示したインクジェットヘッ
ドを組み込んだカートリッジ形態のインクジェットペン
が装着されたインクジェット装置の要部を示す模式的斜
視図である。
【符号の説明】
11:インクジェットペン 12:インクジェットヘッド 13:インクジェット装置 14:キャリッジ 103:基板 104:インクジェットヘッド用基体 105:天板 1101:吐出口 1102:発熱部 1103:発熱抵抗層 1104:オリフィスプレート 1111:下部絶縁層 1112:上部絶縁層 1113:下部保護層 1114:上部保護層 1116:発泡面 1110a:個別電極層 1110b:下部電極層 1110c:中間層

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に絶縁層を介して形成されたイン
    クの吐出エネルギーを発生する発熱抵抗素子と、該素子
    に接続されている一対の電極配線とを有するインクジェ
    ットヘッド用基体において、前記一対の電極配線はその
    一方が前記絶縁層の上面に発熱抵抗素子ごとに個別に配
    設され、他方が前記絶縁層の下面に複数の層からなる中
    間層を介して配設されていることを特徴とするインクジ
    ェットヘッド用基体。
  2. 【請求項2】 前記中間層が、単体金属または2種以上
    の金属からなる合金で形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェットヘッド用基体。
  3. 【請求項3】 前記金属が、Au,Be,Cr,Hf,
    Ir,Pd,Pt,Rh,Ru,Ti,Zr,W,T
    a,V,Mo,Niおよびこれら金属の2種またはそれ
    以上の合金であることを特徴とする請求項2に記載のイ
    ンクジェットヘッド用基体。
  4. 【請求項4】 前記中間層が、該中間層を構成する絶縁
    層に単体金属または2種以上の金属からなる合金を含有
    させて形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェットヘッド用基体。
  5. 【請求項5】 前記中間層を構成する絶縁層が、酸化シ
    リコン、窒化シリコン、炭化シリコンからなることを特
    徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッド用基
    体。
  6. 【請求項6】 前記金属が、Al,Au,Be,Cr,
    Hf,Ir,Pd,Pt,Rh,Ru,Ti,Zr,
    W,Ta,V,Mo,Niおよびこれら金属の2種また
    はそれ以上の合金であることを特徴とする請求項4また
    は請求項5に記載のインクジェットヘッド用基体。
  7. 【請求項7】 前記発熱抵抗素子が、複数設けられてい
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    のインクジェットヘッド用基体。
  8. 【請求項8】 前記中間層が、前記絶縁層の下面に配設
    されている電極配線と同一パターン形状で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載
    のインクジェットヘッド用基体。
  9. 【請求項9】 前記絶縁層の下面に配設されている電極
    配線が、共通電極であることを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド用基体。
  10. 【請求項10】 前記絶縁層の下面に配設されている複
    数の層からなる中間層および電極配線が、それぞれの発
    熱抵抗素子に対応して分離されたものであることを特徴
    とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェ
    ットヘッド用基体。
  11. 【請求項11】 前記発熱抵抗素子は、該素子上に保護
    層が設けられていることを特徴とする請求項1〜10の
    いずれか1項に記載のインクジェットヘッド用基体。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
    のインクジェットヘッド用基体を有し、該基体上にイン
    クを吐出する吐出口が設けられていることを特徴とする
    インクジェットヘッド。
  13. 【請求項13】前記吐出口が、発熱抵抗素子に対応して
    配されたインク路に連通して設けられていることを特徴
    とする請求項12に記載のインクジェットヘッド。
  14. 【請求項14】 請求項12または請求項13に記載の
    インクジェットヘッドを有し、インク路に供給されるイ
    ンクを貯溜するためのインク貯溜部を備えたインクジェ
    ットペン。
  15. 【請求項15】 請求項12または請求項13に記載の
    インクジェットヘッドを有し、該インクジェットヘッド
    を装着するための装着手段を備えたインクジェット装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1180434A1 (en) * 2000-08-07 2002-02-20 Sony Corporation Printer, printer head, and method for manufacturing printer head

Cited By (2)

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US6513912B2 (en) 2000-08-07 2003-02-04 Sony Corporation Heat generating element for printer head and manufacturing method therefor

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