JPH10118478A - 発酵肥料の攪拌装置 - Google Patents

発酵肥料の攪拌装置

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JPH10118478A
JPH10118478A JP8297682A JP29768296A JPH10118478A JP H10118478 A JPH10118478 A JP H10118478A JP 8297682 A JP8297682 A JP 8297682A JP 29768296 A JP29768296 A JP 29768296A JP H10118478 A JPH10118478 A JP H10118478A
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stirring
drum
fertilizer
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fermented fertilizer
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JP8297682A
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Tadahiko Yoshida
忠彦 吉田
Tetsuo Yokoyama
哲夫 横山
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ZENNOU CHIKUSAN SHISETSU SERVICE KK
Yoshida KK
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ZENNOU CHIKUSAN SHISETSU SERVICE KK
Yoshida KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的な寿命を延ばすことができ、効率的に
畜糞や生ごみを円滑に攪拌させ、発酵を促進させ発酵ム
ラのない発酵肥料を作ることができる発酵肥料の攪拌装
置を提供する。 【解決手段】 畜糞や生ゴミなどの発酵肥料fを収納す
るための発酵槽2の長手方向に沿って前後進退しうる台
車10が設けられ、この台車10に基端部を上下揺動自
在に昇降機構30が取り付けられ、この昇降機構30の
先端に攪拌ドラム50が垂直面内で回転自在に取り付け
られている。攪拌ドラム50には回転自在なドラム51
のロール周面上に複数の攪拌爪53が等間隔で螺旋状に
取り付けられている。ドラム51の幅方向における両側
部には攪拌羽車60が取り付けられ、この攪拌羽車60
は、ドラム51と同軸の円板61と、この円板61の周
縁部に円周方向に沿って間隔的に取り付けられた送り爪
63とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発酵肥料の攪拌装
置に関する。さらに詳しくは、家畜から排出される糞尿
や、家庭から排出される生ごみ等の有機廃棄物を攪拌
し、発酵分解して発酵肥料とする発酵肥料の攪拌装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】有機廃棄物を発酵肥料にする従来の方法
を説明する。まず、畜糞や生ごみなどの有機廃棄物を、
水分調整用のおが屑等および廃棄物分解用の好気性のバ
クテリア等とともに発酵槽に投入する。つぎに、有機廃
棄物を攪拌して有機廃棄物の中に空気(酸素)を混入
し、好気性のバクテリアを活性化させ、有機廃棄物の発
酵を促進する。この発酵の熱によって有機廃棄物を乾燥
し、これを発酵肥料とする方法が採られていた。上記方
法に使用される攪拌装置には、例えば図9に示すような
ものがある。同図に示すように、この攪拌装置には台車
110 の下方に左右一対の軸受154 が固着され、この軸受
154 、154 間に回転軸151 が軸着されている。この回転
軸151 の周面上に螺旋状に多数の攪拌爪153 を間隔的に
取り付けて攪拌車150 としている。他方、台車110 には
減速モータ 141Mが設けられている。回転軸151 と減速
モータ 141Mとの間にチェーン143 が巻き掛けられてお
り、攪拌車150 を回転させることができる構成である。
この攪拌装置は、1回の攪拌で攪拌車150 の径に相当す
る量の有機廃棄物を進行方向(図9における矢印方向)
と逆の方向に移動させることができる。こうして得られ
た有機廃棄物は好気性のバクテリアによって分解され発
酵肥料fとなる。この発酵肥料fは、有機肥料として田
畑に与えられるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、発酵肥料f
は十分に固く粘結されていないので、回転軸151 の上部
に位置する発酵肥料(図9の斜線部分aに示す)が不定
期に崩れ落ちることがある。このため、上記の従来の攪
拌装置では、攪拌車150 を発酵肥料fの堆積物に完全に
埋没させてしまうと、軸受154 、攪拌爪153 、回転軸15
1 、チェーン143などの重要部品に異常な負荷が加わる
ので、攪拌できなくなる。そこまで至らなくてもかなり
大きな負荷がかかるので、機械的な寿命は著しく短いと
いう問題がある。また、回転軸151 が短径で、かつ攪拌
爪153 が長いので、発酵肥料fの堆積物による抵抗が攪
拌車150 の回転軸151 に集中してしまい、攪拌車150 を
円滑に回転させることができないという問題がある。さ
らに、上述したように攪拌車150 には多大な負荷がかか
るので、発酵槽2の幅より狭い幅の攪拌車150 を使用し
ている。このため、発酵槽2の内部の幅方向における両
側方部分の発酵肥料fを攪拌することができず、効率的
でないという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、機械的な寿命
を延ばすことができ、効率的に畜糞や生ごみ等の有機廃
棄物の発酵肥料の堆積物を円滑に攪拌させ、発酵肥料の
発酵を促進させることができる発酵肥料の攪拌装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発酵肥料の攪
拌装置は、発酵槽の内部に収納された発酵肥料を攪拌さ
せるための攪拌ドラムと、該攪拌ドラムを発酵槽の内部
で水平方向に移動させる台車とからなる装置であって、
前記攪拌ドラムが、回転自在なドラムと、該ドラムのロ
ール周面上に、螺旋状に取り付けられた複数の攪拌爪と
からなることを特徴とする。請求項2の発酵肥料の攪拌
装置は、請求項1の発酵肥料の攪拌装置に加えて、前記
ドラムの両側部に攪拌羽車が設けられ、該攪拌羽車が、
放射状に延びた複数のアームと、該アームの先端部に取
り付けられた送り爪とからなることを特徴とする。請求
項3の発酵肥料の攪拌装置は、前記送り爪が、前記アー
ムの先端に取り付けられた切込板と、前記アームにおけ
る前記切込板より基端側に取り付けられた押出板とから
なることを特徴とする。請求項4の発酵肥料の攪拌装置
は、前記攪拌爪が、前記ドラムの回転方向と逆向きに反
った鎌形状で、かつその中間部から先端部にかけて、前
記ドラムの軸方向に向けて反った形状であることを特徴
とする。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の発酵肥料の攪拌
装置に係わる側面図、図2は同正面図、図3は同平面図
である。図1〜3に示すように、本実施形態の発酵肥料
の攪拌装置は、畜糞や生ごみをなどの有機廃棄物fを収
納するための発酵槽2の長手方向に前後進退自在な台車
10と、この台車10に基端部を上下揺動自在に取り付
けられた昇降機構30と、この昇降機構30の先端部に
回転自在に取り付けられた攪拌ドラム50とから構成さ
れている。
【0007】まず、台車10を説明する。この台車10
には左右一対のフレーム11、11が対向して設けられ
ており、このフレーム11、11間に複数のビーム12
が水平に渡して取り付けられている。それぞれのフレー
ム11の前後部には、車輪13a、13bがフレーム1
1の長手方向における垂直面内で回転自在に取り付けら
れている。前部の左右一対の車輪13a、13aはシャ
フト14で連結されている。左右一対の車輪13aおよ
び左右一対の車輪13bは、発酵槽2の左右の側面壁に
それぞれ載せられている。16はサイドローラを示して
おり、15はサイドローラ16の支持材を示している。
このサイドローラ16は台車10の左右のブレを抑える
ためのものである。前記左右一対の車輪13aおよび左
右一対の車輪13bを回転させれば、台車10を発酵槽
2の側面壁に沿って前後進退自在に走行させることがで
きる。左右一対のフレーム11、11の前端部上面に
は、それぞれポスト17、17が立てて取り付けられて
いるが、詳細は後述する。
【0008】つぎに、前記左右一対の車輪13aおよび
左右一対の車輪13bの駆動機構を説明する。前記ビー
ム12に走行用モータ21Mが載置されている。同軸に
駆動側プーリ23と従動側スプロケット27とが取付け
られた2段回転体が回転自在に設けられている。28は
補助スプロケットを示している。前記走行用モータ21
Mのプーリと駆動側プーリ23にはベルト22が巻き掛
けられている。前記各車輪13a、13bの同軸にそれ
ぞれスプロケット24a、24bが取り付けられてい
る。このスプロケット24a、24b、前記従動側スプ
ロケット27と補助スプロケット28の間にはチェーン
25が巻き掛けられている。この構成により、走行用モ
ータ21Mを駆動させると、ベルト22、チェーン25
を介して、スプロケット24a、24bが回転する。ス
プロケット24a、24bがともに回転するので、車輪
13a、13bが回転し、台車10を前後に進退させる
ことができる。なお、台車10は上記のごとき構造のも
のだけでなく、攪拌ドラム50を発酵槽2の内部で水平
方向に移動させるものであれば、種々の構造を採択しう
る。
【0009】つぎに、昇降機構30を説明する。前記台
車10の左右のポスト17、17に左右一対のL字型ア
ーム32、32が枢軸31でその基端部を上下揺動自在
に取り付けられている。このL字型アーム32、32間
にはビーム33が水平に渡して取り付けられている。そ
して、前記台車10の各フレーム11の中間部と各L字
型アーム32の基部との間に左右一対の油圧シリンダ3
4Sがそれぞれ取り付けられている。したがって、この
左右一対の油圧シリンダ34S、34Sを伸縮させるこ
とによって、L字型アーム32、32を上下に揺動させ
ることができる。なお、昇降機構30は上記の構造のも
のだけでなく、攪拌ドラム50を発酵槽2に出し入れで
きるものであれば、種々の構造のものを採択しうる。と
くに、昇降機構30は、台車10の上で、水平面内で正
逆自在に回転しうる構造のものであれば、攪拌位置を自
在に決めることができるので好適である。
【0010】つぎに、攪拌ドラム50の回転駆動機構を
説明する。前記昇降機構30のL字型アーム32、32
の先端部に、攪拌ドラム50が垂直面内で回転自在に取
り付けられている。この攪拌ドラム50の回転軸の両側
にプーリ55、55が取り付けられているが、この攪拌
ドラム50の詳細は後述する。このプーリ55、55を
回転させる機構は、互いに実質同様なので右側を代表と
して説明する。前記L字型アーム32の基部に回転駆動
用モータ41Mが設置されており、また、このL字型ア
ーム32の中間部に回転自在なプーリ42が取り付けら
れている。前記回転駆動用モータ41Mのプーリとプー
リ42と攪拌ドラム50のプーリ55との間には、ベル
ト43が巻き掛けられている。44はベルトカバーを示
している。したがって、回転駆動用モータ41Mを駆動
させるとプーリ55を回転させることができるので、攪
拌ドラム50を回転させることができる。なお、攪拌ド
ラム50の回転駆動機構は上記の構造のものだけでな
く、攪拌ドラム50をその自軸方向に回転させるもので
あれば、種々の構造のものを採択しうる。
【0011】つぎに、本発明の特徴部分である攪拌ドラ
ム50について詳細に説明する。図4は攪拌ドラム50
の正面図、図5は図4のV−V線矢視図である。図4〜
5に示すように、攪拌ドラム50には回転自在なドラム
51のロール周面上に複数の取付棒52が等間隔で螺旋
状に取り付けられている。各取付棒52には攪拌爪53
が取り付けられている。54は軸受を示している。ドラ
ム51の回転軸の両端にプーリ55と攪拌羽車60とが
それぞれ取り付けられている。攪拌羽車60の詳細は後
述する。
【0012】図6は攪拌爪53の単体図であって、
(A)は側面図、(B)は平面図である。同図に示すよ
うに、攪拌爪53はドラム51の回転方向と逆向きに反
った鎌形状であって、かつその中間部から先端部にかけ
て、ドラム51の軸方向に向けて反った形状である。5
3hは取付孔であり、攪拌爪53を取付棒52に取り付
けるための孔である。なお、攪拌爪53は耐摩耗特殊鋼
製であるが、その材料については特に限定されない。
【0013】つぎに、攪拌羽車60について説明する。
図7(A)は攪拌羽車60の側面図、図7(B)は送り
爪63の側面図、図7(C)は送り爪63の正面図であ
る。図4、7(A)に示すように、前記ドラム51の回
転軸に円板61が、その円の中心部分を取り付けられて
いる。円板61の周面には、複数の取付棒62が等間隔
に取り付けられており、各取付棒62には送り爪63が
取り付けられている。図7(B)、(C)に示すよう
に、この送り爪63は、アーム64の先端部に押出板6
5、切込棒66、切込板67が、取り付けられたもので
ある。アーム64は細長い棒状であって、基端部は円板
61の取付棒62に取り付けられており、先端部が斜め
に切られて形成されている。64hはアーム64を取付
棒62に取り付けるための取付孔である。アーム64の
斜めに形成された先端部には左右に長い四角形の切込板
67がその中央部を取り付けられている。アーム64の
先端のやや基端部よりの位置の前縁部には四角い押出板
65がその中央部を取り付けられている。アーム64の
前縁部における切込板67と押出板65との間の部分は
刃先が進行方向を向いた切込棒66となっている。
【0014】この攪拌ドラム50をその自軸方向に回転
させると、ドラム51が回転する。ドラム51が回転す
るので、全ての攪拌爪53はドラム51の回りを公転す
る。しかも、複数の攪拌爪53がドラム51の回りを公
転するので、発酵槽2に収納された発酵肥料fの堆積物
を攪拌することができるが、詳細は後述する。もちろ
ん、攪拌羽車60もドラム51とともに回転する。
【0015】つぎに、本実施形態の発酵肥料の攪拌装置
の攪拌作業を説明する。図8は本実施形態の発酵肥料の
攪拌装置の動作説明図である。同図に示すように、ま
ず、発酵槽2の内部に、蓄糞や生ごみ等の有機廃棄物と
ともに、例えば種菌などの好気性のバクテリアを投入し
ておく。初期状態では、油圧シリンダ34Sは伸長して
いる。走行用モータ21Mは停止している。回転駆動用
モータ41Mは停止している。
【0016】しかる後、回転駆動用モータ41Mを駆動
させる。回転駆動用モータ41Mを駆動させるとベルト
43を介して攪拌ドラム50はその自軸方向(図中矢印
の方向)に回転する。つぎに、油圧シリンダ34Sを徐
々に短縮させると、攪拌ドラム50は昇降機構30の枢
軸31を軸にして揺動しながら下降する。攪拌ドラム5
0の攪拌爪53が発酵槽2の内部の発酵肥料fの表面部
に接触すると、攪拌ドラム50の攪拌爪53によって発
酵槽2の発酵肥料fの堆積物の表面部は攪拌ドラム50
の後方へ移動され、攪拌ドラム50は徐々に発酵肥料f
の堆積物を攪拌しながら、発酵肥料fの堆積物の内部に
埋没していく。再び図1に示すように、油圧シリンダ3
4Sを最も短縮させた状態では、攪拌ドラム50は発酵
槽2の発酵肥料fの堆積物の中に完全に埋没する。
【0017】ついで、走行用モータ21Mを駆動させ
る。走行用モータ21Mを駆動させると、ベルト22、
チェーン25を介してスプロケット24a、24bはと
もに回転する。このため、車輪13a、13bが回転す
るので、本実施形態の発酵肥料の攪拌装置は、図中矢印
の方向へ発酵槽2の側壁の上面に沿って前進する。
【0018】攪拌ドラム50の前進による攪拌作業を詳
細に説明する。まず、攪拌ドラム50の回転方向におけ
る発酵肥料fの移動を説明する。攪拌ドラム50を回転
させながら前進させると、攪拌ドラム50の攪拌爪53
によって発酵肥料fの堆積物から発酵肥料fが削り取ら
れる。この削り取られた発酵肥料fは攪拌爪53の先端
部から基端部に向って移動する。攪拌爪53の先端部か
ら中間部までは斜めに曲げられているので、攪拌爪53
が公転するにつれて、攪拌爪53によってこの発酵肥料
fのほとんどは攪拌ドラム50の下方を通り抜けて、攪
拌ドラム50の後方へ移動される。攪拌ドラム50の下
方へ掻き出しきれなかった残りの発酵肥料fは攪拌ドラ
ム50の幅方向へ移動されるが、詳細は後述する。前記
攪拌爪53はドラム51のロール周面に螺旋状に取り付
けられているので、攪拌ドラム50の攪拌爪53の前方
で順次接触する発酵肥料fは、攪拌ドラム50の後方へ
移動される。攪拌ドラム50の後方へ移動された発酵肥
料fは嵩が高くなっており、空気も多く含まれている。
したがって、発酵肥料fの中の好気性のバクテリアを活
性化させ、発酵を促進することができるという効果を奏
する。
【0019】つぎに、攪拌ドラム50の幅方向における
発酵肥料fの移動を説明する。攪拌爪53によって攪拌
ドラム50の幅方向に移動された発酵肥料fは、その攪
拌爪53の隣の攪拌爪53に渡される。そして、この攪
拌爪53によってさらに、攪拌ドラム50幅方向に移動
され、次々に隣接する攪拌爪53に渡される。これが繰
り返され、ついに発酵肥料fは攪拌羽車60の位置まで
移動される。
【0020】攪拌羽車60に送られた発酵肥料fは、攪
拌羽車60における送り爪63の切込板67によって掻
き込まれて、送り爪63の先端から基端へ向けて移動す
る。ついで、この発酵肥料fは、送り爪63の押出板6
5によって、送り爪63の回転方向に押し出される。こ
のため、この発酵肥料fは攪拌羽車60の下方を通っ
て、攪拌羽車60の後方へ移動される。もちろん、この
発酵肥料fは攪拌されており、空気を多く含んでいる。
このように、発酵槽2の内部における中央部分だけでな
く、発酵槽2の側方部分の発酵肥料fを攪拌することが
できる。したがって、発酵槽2の内部における全ての発
酵肥料fをまんべんなく効率的に攪拌することができる
という効果を奏する。
【0021】つぎに、攪拌ドラム50の中心方向におけ
る発酵肥料fの移動を説明する。攪拌ドラム50の回転
によって、攪拌ドラム50の前方で攪拌爪53によって
掻き取られた発酵肥料fは攪拌爪53の先端部から基端
部、取付棒52の先端部、取付棒52の基端部へ移動す
る。取付棒52の基端部はドラム51のロール周面に取
り付けられているので、この発酵肥料fは攪拌爪53の
公転中心、すなわち攪拌ドラム50の回転中心に入らな
い。このため、発酵肥料fが攪拌ドラム50の回転中心
部分に付着したり、からみつくことはない。したがっ
て、攪拌ドラム50の全体を発酵槽2の発酵肥料fの堆
積物に埋没させても、攪拌ドラム50をスムーズに回転
させて発酵槽2の側壁に沿って前進させることができ、
円滑に攪拌を続けることができるとともに、攪拌ドラム
50の寿命を延ばすことができるという効果を奏する。
【0022】上記のごとく、攪拌ドラム50を発酵槽2
の側壁の端から他端まで移動させると、この攪拌ドラム
50によって発酵槽2の発酵肥料fの堆積物は全てまん
べんなく均一に攪拌される。このため、発酵肥料fの堆
積物に十分に酸素が混入され、バクテリアが活性化し、
発酵肥料fの堆積物の分解が早く進行するとともに、こ
の発酵による熱で早く乾燥させることができるという効
果を奏する。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発酵肥料の攪拌装置によれ
ば、攪拌ドラムの中心部近くに発酵肥料が付着したり、
からみついたりしないので、機械的寿命を延ばすことが
できるとともに発酵肥料も円滑に攪拌することができ
る。また、発酵槽の内部の畜糞や生ごみ等の有機廃棄物
の発酵肥料の堆積物を効率的に攪拌させることができ、
発酵肥料の堆積物に十分に酸素を混入させることができ
る。このため、発酵肥料に含まれるバクテリアを活性化
させ、発酵肥料の分解を早く進行させるとともに、この
発酵による熱で早く乾燥させことができる。請求項2の
発酵肥料の攪拌装置によれば、発酵槽の内部における側
方部の発酵肥料を攪拌することができるので発酵槽の内
部における全ての発酵肥料をまんべんなく効率的に攪拌
することができる。請求項3の発酵肥料の攪拌装置によ
れば、切込板によって発酵肥料を掻き込むことができ、
この発酵肥料を押出板によって、送り爪の回転方向へ押
し出すことができるので、発酵槽の内部における側方部
の発酵肥料を攪拌することができる。請求項4の発酵肥
料の攪拌装置によれば、発酵肥料が攪拌ドラムの回転中
心部に付着するのを防止でき、攪拌ドラムの全体を発酵
槽の発酵肥料の堆積物に埋没させても、攪拌ドラムをス
ムーズに回転させて発酵槽の内部を移動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の発酵肥料の攪拌装置に係わる側面
図である。
【図2】本実施形態の発酵肥料の攪拌装置に係わる正面
図である。
【図3】本実施形態の発酵肥料の攪拌装置に係わる平面
図である。
【図4】攪拌ドラム50の正面図である。
【図5】図4のV−V線矢視図である。
【図6】攪拌爪53の単体図であって、(A)は側面
図、(B)は平面図である。
【図7】(A)は攪拌羽車60の側面図、(B)は送り
爪63の側面図(C)は送り爪63の正面図である。
【図8】本実施形態の発酵肥料の攪拌装置の動作説明図
である。
【図9】従来の発酵肥料の攪拌装置の側面図である。
【符号の説明】
2 発酵槽 10 台車 50 攪拌ドラム 51 ドラム 53 攪拌爪 60 攪拌羽車 63 送り爪 64 アーム 65 押出板 67 切込板 f 発酵肥料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発酵槽の内部に収納された発酵肥料を攪拌
    させるための攪拌ドラムと、該攪拌ドラムを発酵槽の内
    部で水平方向に移動させる台車とからなる装置であっ
    て、前記攪拌ドラムが、回転自在なドラムと、該ドラム
    のロール周面上に、螺旋状に取り付けられた複数の攪拌
    爪とからなることを特徴とする発酵肥料の攪拌装置。
  2. 【請求項2】請求項1の発酵肥料の攪拌装置に加えて、
    前記ドラムの両側部に攪拌羽車が設けられ、該攪拌羽車
    が、放射状に延びた複数のアームと、該アームの先端部
    に取り付けられた送り爪とからなることを特徴とする発
    酵肥料の攪拌装置。
  3. 【請求項3】前記送り爪が、前記アームの先端に取り付
    けられた切込板と、前記アームにおける前記切込板より
    基端側に取り付けられた押出板とからなることを特徴と
    する請求項2記載の発酵肥料の攪拌装置。
  4. 【請求項4】前記攪拌爪が、前記ドラムの回転方向と逆
    向きに反った鎌形状で、かつその中間部から先端部にか
    けて、前記ドラムの軸方向に向けて反った形状であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の発酵肥料の攪拌
    装置。
JP8297682A 1996-10-18 1996-10-18 発酵肥料の攪拌装置 Pending JPH10118478A (ja)

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