JPH10118387A - 電気洗濯機の防振装置 - Google Patents

電気洗濯機の防振装置

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Publication number
JPH10118387A
JPH10118387A JP28061096A JP28061096A JPH10118387A JP H10118387 A JPH10118387 A JP H10118387A JP 28061096 A JP28061096 A JP 28061096A JP 28061096 A JP28061096 A JP 28061096A JP H10118387 A JPH10118387 A JP H10118387A
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JP
Japan
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main body
support rod
washing machine
vibration
sliding body
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Pending
Application number
JP28061096A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Kajita
祥昭 梶田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水槽の水平方向の振動をも十分吸収できる防振
装置を提供する。 【解決手段】水槽より導出された支持金具14、18に
回動自在にあてがった中空の摺動体20にバネ受け体2
5を嵌設するとともに、このバネ受け体25と摺動体2
0との間に防振コイルバネ27を介設し、そして、上端
を洗濯機本体1に支持された支持ロッド17の下端部を
摺動体20に挿通して摺動体内でバネ受け体25に取着
することにより、防振コイルバネ27、摺動体20及び
支持金具14、18を介して支持ロッド17により水槽
2を懸垂支持し、上記摺動体20の上端部ボス部22を
軸方向に切り欠いて弾性を持たせボス部22で支持ロッ
ド17を弾性的に支持するようにした電気洗濯機の防振
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気洗濯機の防振装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電気洗濯機では洗濯兼脱水槽の回
転に伴って大きな振動が生じ、騒音の原因となっている
が、この振動を抑制する提案がこれまで多くなされてい
る。図8は、従来の電気洗濯機の防振装置の一例を示す
ものであるが、このものでは図示しない電気洗濯機の水
槽より導出した支持金具31に、中空体からなる摺動体
32の球面部33を回動可能にあてがい、この摺動体3
2に上端部を電気洗濯機本体に支持された支持ロッド3
4の下端部を挿通するとともにこの支持ロッドの下端に
摺動体32に嵌着したゴムパッキング35を固定して設
ける。
【0003】そして、このゴムパッキング35と摺動体
32の間に支持ロッド34を嵌挿して防振コイルバネ3
6を縮設することにより、支持ロッド34で防振コイル
バネ36及び摺動体32を介して水槽を防振状態で懸垂
支持する構造となっている。即ち、この防振装置では、
摺動体32内の空気を摺動体の上下動に応じて摺動体3
2と支持ロッド34との隙間37より出し入れし、粘性
抵抗によって振動を抑制する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防振装置の構造では、特に水槽が水平方向に振動し
た場合、上記摺動体と支持ロッドの隙間の存在が騒音発
生の大きな原因となり、これを防止するために、その隙
間を極力小さくするとともに両者の摩耗を軽減するため
にグリースを塗布する等の手間を要した。
【0005】また、ゴムパッキングによるダンパー力
は、摺動体内の空気を圧縮するとき、空気圧はパッキン
グ摺動抵抗を少なくする方向に働くため弱く、逆に空気
を吸入するときは、摺動抵抗を大きくする方向に働くた
め強くなり、不均一なダンパー力となる欠点があった。
ダンパー力が適性値より大きな場合、脱水振動による支
持金具31の移動より摺動体32の移動が遅れて両者間
に騒音が発生し、また、適性値より小さい場合、脱水振
動を吸収できなくなって、その時点で異常音が発生する
ことになり、結局、ダンパー力を均一化することが正常
な脱水運転を確保するために必要である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の防振
装置の欠点を解決するためになされたものであり、請求
項1の発明の電気洗濯機の防振装置は、洗濯兼脱水槽を
内装した水槽を洗濯機本体内に防振的に懸垂支持するも
のにおいて、上記水槽の外壁下部に固着され支持座を有
する支持金具と、下端を開口した中空の本体部と該本体
部の上端部に位置するボス部とからなるとともに上記当
接部との境目の本体部外面に当接部を形成し、該当接部
で上記支持金具の支持座に回動自在に当接支持された摺
動体と、上端部を上記洗濯機本体内の上部に支持され下
端部を上記ボス部より摺動体内に挿通している支持ロッ
ドと、上記摺動体の本体部内下端部にパッキングを介し
て嵌め込まれるとともに上記支持ロッドの下端に取着さ
れたバネ受け体と、上記摺動体の本体部内において上記
支持ロッドに嵌挿して設けられるとともに上記本体部内
上端部とバネ受け体との間に介設された防振コイルバネ
とを備え、上記摺動体のボス部に軸方向に伸びる切り欠
きを円周方向において複数個設け、この切り欠きによる
ボス部の弾性力を上記支持ロッドに付与するようにした
ことを特徴としている。
【0007】この構成によれば、支持ロッドがボス部で
弾性的に支持されることになる。従って、支持ロッド外
径とボス部の内径を同一にして、両者の隙間を取り除い
ても、ボス部の弾性力によりボス部を介して摺動対を支
持ロッドに沿って円滑に摺動させることができ、水槽の
水平振動に対しても十分防振効果が期待できる。
【0008】また、請求項2の発明の電気洗濯機の防振
装置は、洗濯兼脱水槽を内装した水槽を洗濯機本体内に
防振的に懸垂支持するものにおいて、上記水槽の外壁下
部に固着され支持座を有する支持金具と、下端を開口し
た中空の本体部と該本体部の上端部に位置するボス部と
からなるとともに上記当接部との境目の本体部外面に当
接部を形成し、該当接部で上記支持金具の支持座に回動
自在に当接支持された摺動体と、上端部を上記洗濯機本
体内の上部に支持され下端部を上記ボス部より摺動体内
に挿通している支持ロッドと、上記摺動体の本体部内下
端部にパッキングを介して嵌め込まれるとともに上記支
持ロッドの下端に取着されたバネ受け体と、上記摺動体
の本体部内において上記支持ロッドに嵌挿して設けられ
るとともに上記本体部内上端部とバネ受け体との間に介
設された防振コイルバネとを備え、上記摺動体のボス部
内に弾性部材よりなる弾性ガイド筒を設け、この弾性ガ
イド筒にて上記支持ロッドを弾性的に挿通支持させるよ
うにしたことを特徴としている。
【0009】この構成によれば、支持ロッドがボス部で
弾性的に支持されることになる。従って、支持ロッド外
径と弾性ガイド筒の内径を同一にして、両者の隙間を取
り除いても、弾性ガイド筒の弾性力によりボス部を介し
て摺動体を支持ロッドに沿って円滑に摺動させることが
でき、水槽の水平振動に対しても十分防振効果が期待で
きる。
【0010】また、請求項3の発明の電気洗濯機の防振
装置は、洗濯兼脱水槽を内装した水槽を洗濯機本体内に
防振的に懸垂支持するものにおいて、上記水槽の外壁下
部に固着され支持座を有する支持金具と、下端を開口し
た中空の本体部と該本体部の上端部に位置するボス部と
からなるとともに上記当接部との境目の本体部外面に当
接部を形成し、該当接部で上記支持金具の支持座に回動
自在に当接支持された摺動体と、上端部を上記洗濯機本
体内の上部に支持され下端部を上記ボス部より摺動体内
に挿通している支持ロッドと、上記摺動体の本体部内下
端部にパッキングを介して嵌め込まれるとともに上記支
持ロッドの下端に取着されたバネ受け体と、上記摺動体
の本体部内において上記支持ロッドに嵌挿して設けられ
るとともに上記本体部内上端部とバネ受け体との間に介
設された防振コイルバネとを備え、かつ上記バネ受け体
の板面に空気穴を設けるとともにこの空気穴に上記支持
ロッドに沿って摺動体が摺動することにより開閉する弁
膜を設けたことを特徴としている。
【0011】この構成によれば、摺動体が支持ロッドに
沿って上下に摺動すると、これ伴って弁膜が開閉する。
即ち、摺動体が下降すると、バネ受け体とパッキングの
作用により摺動体内の空気が圧縮されるため弁膜が空気
穴を閉じる方向に変形されて空気穴の有効径を小さくし
て空気の流出量を少なくし、ダンパー力の減少を阻止す
る。
【0012】また、摺動体が上方に動くと、バネ受け体
とパッキングの作用により摺動体内の空気圧が小さくな
るため弁膜が空気穴を開く方向に変形されて空気穴の有
効径を大きくして空気の流入量を多くすることになる。
その結果、ダンパー力の増加を抑制できる。従って、摺
動体の上下移動に拘わらず摺動体内の空気圧力を振動を
抑制するのに適した状態に制御することができる。
【0013】また、請求項4の発明の電気洗濯機の防振
装置は、請求項3に記載の電気洗濯機の防振装置におい
て、上記バネ受け体を硬質のゴム材にて形成するととも
に上記空気穴を開閉する弁膜をバネ受け体と軟硬一体成
型された膜体にて形成したことを特徴としている。この
構成によれば、摺動体が支持ロッドに沿って上下に摺動
すると、これ伴って弁膜が開閉する。即ち、摺動体が下
降すると、バネ受け体とパッキングの作用により摺動体
内の空気が圧縮されるため弁膜が空気穴を閉じる方向に
変形されて空気穴の有効径を小さくして空気の流出量を
少なくし、ダンパー力の減少を阻止する。
【0014】また、摺動体が上方に動くと、バネ受け体
とパッキングの作用により摺動体内の空気圧が小さくな
るため弁膜が空気穴を開く方向に変形されて空気穴の有
効径を大きくして空気の流入量を多くすることになる。
その結果、ダンパー力の増加を抑制できる。従って、摺
動体の上下移動に拘わらず摺動体内の空気圧力を振動を
抑制するのに適した状態に制御することができる。しか
も、弁膜がバネ受け体と軟硬一体成型で形成されている
ため、非常に簡単に構成することができ、原価安に製造
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1は本発明の第1の実施の形態
にかかる防振装置備えた電気洗濯機の正面断面図であ
り、図において、1は洗濯機本体、2は該電気洗濯機本
体1内に懸垂装置で懸垂支持された水槽、3はこの水槽
2内に設けられ側壁面全周に多数の脱水孔4,・・・を
有する洗濯兼脱水槽であり、上記水槽2の底面に設けら
れたクラッチ機構5より水槽2内上方に導出した回転外
軸6の上端に固着されている。7はこの洗濯兼脱水槽3
の上端周縁に固定されたバランスリングである。
【0016】8は上記クラッチ機構5より導出され回転
外軸6とともに複筒を形成している回転内軸9の上端に
固着されたパルセータであり、クラッチ機構5の制御に
基づいて単独で回転する場合と上記洗濯兼脱水槽3と同
時に回転する場合とがある。10は上記水槽2の下部に
設けられた駆動モータであり、このモータ10の回転力
は小プーリ11、ベルト12及び大プーリ13を介して
上記クラッチ機構5に伝達される。14は上記洗濯機本
体1の上部四隅に固着された上部支持金具であり、各上
部支持金具には半球面の支持座15が設けられ、この支
持座15にロッド17の上端に固着された球面体16を
回動自在に支持している。
【0017】18は上記水槽2の下部外側壁に固定した
下部支持金具であり、半球面の支持座19を有し、この
支持座19に摺動体20の円弧面状の当接部23を回動
自在に支持している。摺動体20は図2に示すように、
略釣り鐘状の中空体からなる本体部21と、この本体部
21の上部に形成した中空状のボス部22とから構成さ
れ、この本体部21とボス部22の間の肩部に位置する
当接部23をもって上述のように支持座19に回動自在
に支持されている。
【0018】上記ボス部22は、上記ロッド17の下端
部を挿通させているが、このロッド17を弾性的に支持
するために、図3に示すように上下に伸びる切り欠き2
2aを円周方向において等間隔に4ケ設けている。ま
た、上記本体部21は、その内部上端にガイド筒24を
備えている。そして、上記ボス部22を挿通したロッド
17の下端部は、このガイド筒24を通って更に本体部
21内を下方に伸び、その下端において上記本体部21
の下端開口部に設けられたバネ受け体25を嵌挿支持し
ている。
【0019】このバネ受け体25は、その中央部に貫通
穴25aを有する円板体よりなるもので、貫通穴25a
をもってロッド17の下端に挿通し、このロッド17の
下端に設けられた膨形の抜け止め17aにてロッド17
より抜け落ちるのを阻止されている。また、このバネ受
け体25は、その周縁にパッキング26を嵌着してお
り、このパッキング26を介して本体部21の内壁面に
密接して上下方向に円滑に摺動できるようになってい
る。27は筒状に巻かれた防振コイルバネであり、上記
本体部21内において上記ロッド17を嵌挿した状態で
本体部21内の上端と上記バネ受け体25との間に介設
されている。
【0020】また、符号28で示されるものは、上記バ
ネ受け体25の中央上面に固着されたバネ位置決め部材
であり、中央口28aにロッド17を挿通している。以
上の構造により、ロッド17は上端で上記球面体16を
介して上部支持金具14に支持されながら、下端におい
てバネ受け体25及び防振コイルバネ27、摺動体2
0、下部支持金具18を介して水槽2を弾性的に支持し
ている。特に、上記ボス部22の切り欠き22aによる
ロッド17に対する弾性力が摺動体20とロッド17の
摺動を安定させ、水槽2の振動を都合よく吸収すること
ができる。
【0021】[第2の実施の形態]図4は第2の実施の
形態を示すもので、この実施の形態では、図2及び図3
で示した実施の形態で備えていた本体部21のガイド筒
24及びボス部22の切り欠き22aを設けずに、上記
ボス部22内から本体部21内の上端部に、これら両者
に亙って伸びる管状の弾性ガイド筒29を設け、この弾
性ガイド筒29にてロッド17を弾性的に摺動させる構
造にしている。
【0022】尚、弾性ガイド筒29の中腹部には鍔部2
9aが設けられ、この鍔部を介して上記防振コイルバネ
27の上端が本体部21の内壁面に支えられている。従
って、この実施の形態によるならば、弾性ガイド筒29
の作用により摺動体20とロッド17の摺動を安定さ
せ、水槽2の振動を都合よく吸収することができる。
【0023】[第3の実施の形態]図5は更に第3の実
施の形態を示すもので、この実施の形態では、上記バネ
受け体25そのものを硬質ゴム等で形成し、そして、そ
の板面の一か所に空気穴25aを設けるとともにこの空
気穴25aを閉塞するようにバネ受け体25と軟硬一体
成形された弁膜25bを設けている。
【0024】従って、この実施の形態によれば、水槽2
の垂直振動に伴って摺動体20がロッド17に沿って下
がる時、バネ受け体25と協同してバネ受け体25と摺
動体20で占める空間の容積を小さくし摺動体20内の
空気を圧縮することから、図6に示すように上記弁膜2
5bが内側に倒れて空気穴25aの有効径を小さくして
流出する空気量を少なくし、摺動体20内の空気圧を適
度に保って、防振コイルバネ27とともに水槽2の振動
を和らげることができる。
【0025】また、逆に、水槽2の垂直振動に伴って摺
動体20がロッド17に沿って上がる時、バネ受け体2
5と協同してバネ受け体25と摺動体20で占める空間
の容積を大きくし摺動体20内を負圧にすることから、
図7に示すように上記弁膜25bが上方に起き上がって
空気穴25aの有効径を大きくして吸入する空気量を多
くし、摺動体20内の空気圧を適度に保って、防振コイ
ルバネ27とともに水槽2の振動を和らげることができ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されるもので
あり、特に、請求項1の発明の電気洗濯機の防振装置
は、洗濯兼脱水槽を内装した水槽を洗濯機本体内に防振
的に懸垂支持するものにおいて、上記水槽の外壁下部に
固着され支持座を有する支持金具と、下端を開口した中
空の本体部と該本体部の上端部に位置するボス部とから
なるとともに上記当接部との境目の本体部外面に当接部
を形成し、該当接部で上記支持金具の支持座に回動自在
に当接支持された摺動体と、上端部を上記洗濯機本体内
の上部に支持され下端部を上記ボス部より摺動体内に挿
通している支持ロッドと、上記摺動体の本体部内下端部
にパッキングを介して嵌め込まれるとともに上記支持ロ
ッドの下端に取着されたバネ受け体と、上記摺動体の本
体部内において上記支持ロッドに嵌挿して設けられると
ともに上記本体部内上端部とバネ受け体との間に介設さ
れた防振コイルバネとを備え、上記摺動体のボス部に軸
方向に伸びる切り欠きを円周方向において複数個設け、
この切り欠きによるボス部の弾性力を上記支持ロッドに
付与するようにした構成である。
【0027】この発明によれば、支持ロッドがボス部で
弾性的に支持されることになり、従って、支持ロッド外
径とボス部の内径を同一にして、両者の隙間を取り除い
ても、ボス部の弾性力によりボス部を介して摺動対を支
持ロッドに沿って円滑に摺動させることができ、水槽の
水平振動に対しても十分防振効果が期待できる。
【0028】また、請求項2の発明の電気洗濯機の防振
装置は、洗濯兼脱水槽を内装した水槽を洗濯機本体内に
防振的に懸垂支持するものにおいて、上記水槽の外壁下
部に固着され支持座を有する支持金具と、下端を開口し
た中空の本体部と該本体部の上端部に位置するボス部と
からなるとともに上記当接部との境目の本体部外面に当
接部を形成し、該当接部で上記支持金具の支持座に回動
自在に当接支持された摺動体と、上端部を上記洗濯機本
体内の上部に支持され下端部を上記ボス部より摺動体内
に挿通している支持ロッドと、上記摺動体の本体部内下
端部にパッキングを介して嵌め込まれるとともに上記支
持ロッドの下端に取着されたバネ受け体と、上記摺動体
の本体部内において上記支持ロッドに嵌挿して設けられ
るとともに上記本体部内上端部とバネ受け体との間に介
設された防振コイルバネとを備え、上記摺動体のボス部
内に弾性部材よりなる弾性ガイド筒を設け、この弾性ガ
イド筒にて上記支持ロッドを弾性的に挿通支持させるよ
うにした構成である。
【0029】この発明によれば、支持ロッドがボス部で
弾性的に支持されることになり、従って、支持ロッド外
径と弾性ガイド筒の内径を同一にして、両者の隙間を取
り除いても、弾性ガイド筒の弾性力によりボス部を介し
て摺動体を支持ロッドに沿って円滑に摺動させることが
でき、水槽の水平振動に対しても十分防振効果が期待で
きる。
【0030】また、請求項3の発明の電気洗濯機の防振
装置は、洗濯兼脱水槽を内装した水槽を洗濯機本体内に
防振的に懸垂支持するものにおいて、上記水槽の外壁下
部に固着され支持座を有する支持金具と、下端を開口し
た中空の本体部と該本体部の上端部に位置するボス部と
からなるとともに上記当接部との境目の本体部外面に当
接部を形成し、該当接部で上記支持金具の支持座に回動
自在に当接支持された摺動体と、上端部を上記洗濯機本
体内の上部に支持され下端部を上記ボス部より摺動体内
に挿通している支持ロッドと、上記摺動体の本体部内下
端部にパッキングを介して嵌め込まれるとともに上記支
持ロッドの下端に取着されたバネ受け体と、上記摺動体
の本体部内において上記支持ロッドに嵌挿して設けられ
るとともに上記本体部内上端部とバネ受け体との間に介
設された防振コイルバネとを備え、かつ上記バネ受け体
の板面に空気穴を設けるとともにこの空気穴に上記支持
ロッドに沿って摺動体が摺動することにより開閉する弁
膜を設けた構成である。
【0031】この発明によれば、摺動体が支持ロッドに
沿って下降すると、バネ受け体とパッキングの作用によ
り摺動体内の空気が圧縮されるため弁膜が空気穴を閉じ
る方向に変形されて空気穴の有効径を小さくして空気の
流出量を少なくし、ダンパー力の減少を阻止する。ま
た、摺動体が上方に動くと、バネ受け体とパッキングの
作用により摺動体内の空気圧が小さくなるため弁膜が空
気穴を開く方向に変形されて空気穴の有効径を大きくし
て空気の流入量を多くすることになる。その結果、ダン
パー力の増加を抑制できる。従って、摺動体の上下移動
に拘わらず摺動体内の空気圧力を振動を抑制するのに適
した状態に制御することができる。
【0032】また、請求項4の発明の電気洗濯機の防振
装置は、請求項3に記載の電気洗濯機の防振装置におい
て、上記バネ受け体を硬質のゴム材にて形成するととも
に上記空気穴を開閉する弁膜をバネ受け体と軟硬一体成
型された膜体にて形成した構成である。この発明によれ
ば、摺動体が支持ロッドに沿って下降すると、バネ受け
体とパッキングの作用により摺動体内の空気が圧縮され
るため弁膜が空気穴を閉じる方向に変形されて空気穴の
有効径を小さくして空気の流出量を少なくし、ダンパー
力の減少を阻止する。
【0033】また、摺動体が上方に動くと、バネ受け体
とパッキングの作用により摺動体内の空気圧が小さくな
るため弁膜が空気穴を開く方向に変形されて空気穴の有
効径を大きくして空気の流入量を多くすることになる。
その結果、ダンパー力の増加を抑制できる。従って、摺
動体の上下移動に拘わらず摺動体内の空気圧力を振動を
抑制するのに適した状態に制御することができる。しか
も、弁膜がバネ受け体と軟硬一体成型で形成されている
ため、非常に簡単に構成することができ、原価安に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の防振装置を備えた電気
洗濯機の正面構成断面図である。
【図2】図1における防振装置部の拡大断面図である。
【図3】図2の要部斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態の防振装置を示す正面断
面図である。
【図5】本発明の第3実施形態の防振装置におけるバネ
受け体を示す半断面正面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の防振装置におけるバネ
受け体が摺動体の下方向への移動時の動作状態を示して
いる半断面正面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の防振装置におけるバネ
受け体が摺動体の上方向への移動時の動作状態を示して
いる半断面正面図である。
【図8】従来の電気洗濯機の防振装置の断面図である。
【符号の説明】
1 洗濯機本体 2 水槽 3 洗濯兼脱水槽 14 上支持金具 17 支持ロッド 18 下支持金具 20 摺動体 21 本体部 22 ボス部 23 当接部 25 バネ受け体 25a 空気穴 25b 弁膜 26 パッキング 27 防振コイルバネ 29 弾性ガイド筒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯兼脱水槽を内装した水槽を洗濯機本体
    内に防振的に懸垂支持するものにおいて、上記水槽の外
    壁下部に固着され支持座を有する支持金具と、下端を開
    口した中空の本体部と該本体部の上端部に位置するボス
    部とからなるとともに上記当接部との境目の本体部外面
    に当接部を形成し、該当接部で上記支持金具の支持座に
    回動自在に当接支持された摺動体と、上端部を上記洗濯
    機本体内の上部に支持され下端部を上記ボス部より摺動
    体内に挿通している支持ロッドと、上記摺動体の本体部
    内下端部にパッキングを介して嵌め込まれるとともに上
    記支持ロッドの下端に取着されたバネ受け体と、上記摺
    動体の本体部内において上記支持ロッドに嵌挿して設け
    られるとともに上記本体部内上端部とバネ受け体との間
    に介設された防振コイルバネとを備え、上記摺動体のボ
    ス部に軸方向に伸びる切り欠きを円周方向において複数
    個設け、この切り欠きによるボス部の弾性力を上記支持
    ロッドに付与するようにしたことを特徴とする電気洗濯
    機の防振装置。
  2. 【請求項2】洗濯兼脱水槽を内装した水槽を洗濯機本体
    内に防振的に懸垂支持するものにおいて、上記水槽の外
    壁下部に固着され支持座を有する支持金具と、下端を開
    口した中空の本体部と該本体部の上端部に位置するボス
    部とからなるとともに上記当接部との境目の本体部外面
    に当接部を形成し、該当接部で上記支持金具の支持座に
    回動自在に当接支持された摺動体と、上端部を上記洗濯
    機本体内の上部に支持され下端部を上記ボス部より摺動
    体内に挿通している支持ロッドと、上記摺動体の本体部
    内下端部にパッキングを介して嵌め込まれるとともに上
    記支持ロッドの下端に取着されたバネ受け体と、上記摺
    動体の本体部内において上記支持ロッドに嵌挿して設け
    られるとともに上記本体部内上端部とバネ受け体との間
    に介設された防振コイルバネとを備え、上記摺動体のボ
    ス部内に弾性部材よりなる弾性ガイド筒を設け、この弾
    性ガイド筒にて上記支持ロッドを弾性的に挿通支持させ
    るようにしたことを特徴とする電気洗濯機の防振装置。
  3. 【請求項3】洗濯兼脱水槽を内装した水槽を洗濯機本体
    内に防振的に懸垂支持するものにおいて、上記水槽の外
    壁下部に固着され支持座を有する支持金具と、下端を開
    口した中空の本体部と該本体部の上端部に位置するボス
    部とからなるとともに上記当接部との境目の本体部外面
    に当接部を形成し、該当接部で上記支持金具の支持座に
    回動自在に当接支持された摺動体と、上端部を上記洗濯
    機本体内の上部に支持され下端部を上記ボス部より摺動
    体内に挿通している支持ロッドと、上記摺動体の本体部
    内下端部にパッキングを介して嵌め込まれるとともに上
    記支持ロッドの下端に取着されたバネ受け体と、上記摺
    動体の本体部内において上記支持ロッドに嵌挿して設け
    られるとともに上記本体部内上端部とバネ受け体との間
    に介設された防振コイルバネとを備え、かつ上記バネ受
    け体の板面に空気穴を設けるとともにこの空気穴に上記
    支持ロッドに沿って摺動体が摺動することにより開閉す
    る弁膜を設けたことを特徴とする電気洗濯機の防振装
    置。
  4. 【請求項4】上記バネ受け体を硬質のゴム材にて形成す
    るとともに上記空気穴を開閉する弁膜をバネ受け体と軟
    硬一体成型された膜体にて形成したことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気洗濯機の防
    振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018077280A1 (zh) * 2016-10-28 2018-05-03 青岛海尔洗衣机有限公司 洗衣机

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