JPH081749Y2 - 洗濯機の防振装置 - Google Patents

洗濯機の防振装置

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JPH081749Y2
JPH081749Y2 JP1990007167U JP716790U JPH081749Y2 JP H081749 Y2 JPH081749 Y2 JP H081749Y2 JP 1990007167 U JP1990007167 U JP 1990007167U JP 716790 U JP716790 U JP 716790U JP H081749 Y2 JPH081749 Y2 JP H081749Y2
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JP
Japan
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sliding body
sliding
peripheral portion
inner peripheral
washing machine
Prior art date
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JP1990007167U
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JPH0399576U (ja
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博司 西村
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、吊り棒に揺動可能に支持された槽体の振動
を防止する洗濯機の防振装置に関する。
(従来の技術) この種洗濯機の防振装置においては、上部を閉塞した
筒状をなす摺動体を、その上部壁を通して吊り棒に貫挿
し、この摺動体に槽体を支持している。そして、外周部
にシール部材が装着された受具を、吊り棒の下端部に摺
動体の下面開口を閉塞し得るように設け、この閉塞状態
で空気室を形成している。上記受具と摺動体の上部壁と
の間に、圧縮コイルばねを介装している。この構成で
は、槽体が振動したとき、摺動体と受具とにより形成さ
れた空気室の空気ダンパー作用によって、摺動体ひいて
は槽体の振動を減衰している。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来構成では、槽体の振動に伴なって摺動体が受
具に対して上下動するとき、受具のシール部材が摺動体
の内周面に摺接する。このため、摺動体の内周面が摩耗
するおそれがあるので、耐磨耗性に優れた部材である例
えばナイロンにより上記摺動体を形成していた。一方、
洗濯機を運転すると、水が防振装置にかかることが多々
ある。しかし、上記ナイロンは水を吸収してその体積が
膨脹する性質を有するため、水が摺動体にかかると、摺
動体の内径寸法が大きくなり、摺動体と受具とにより形
成された空気室から空気が漏れ易くなる。従って、空気
ダンパー作用が劣化して防振性能が低下するという問題
点があった。
そこで、本考案の目的は、水が摺動体にかかることが
あっても、防振性能が低下することを防止できる洗濯機
の防振装置を提供するにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の洗濯機の防振装置は、上部を閉塞した筒状を
なし該上部壁を通して吊り棒に貫挿されて槽体を支持す
る摺動体を備えると共に、外周部にシール部材を装着し
て成り前記吊り棒にあって前記摺動体の下面開口を閉塞
し得る位置に設けられその閉塞状態で空気室を形成する
受具を備え、この受具と前記摺動体の上部壁との間に介
装される圧縮コイルばねを備えたものにおいて、前記摺
動体のうち、前記受具の前記シール部材に摺接する内周
部を耐摩耗性部材により形成し、その以外の部分を前記
耐摩耗性部材と異なる材質の耐水性部材により形成した
ところに特徴を有する。
(作用) 上記手段によれば、摺動体の内周部を耐摩耗性部材と
したので、その内周部に受具のシール部材が摺接したと
き、該内周部が摩耗することを極力防止できるようにな
り、長期間安定した減衰性能が得られる。そして、摺動
体の内周部以外の部分を耐水性部材としたので、摺動体
に水がかかることがあっても、従来とは異なり、摺動体
の内径寸法が大きくなることがない。従って、摺動体と
受具とにより形成された空気室から空気が漏れ難くな
り、空気ダンパー作用が劣化することを防止できる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例につき図面を参照しながら説
明する。
まず第2図において、脱水兼用洗濯機の外箱1内に
は、槽体である例えば水受槽2が配設されている。この
水受槽2内には、回転槽3が回転可能に支承されてい
る。回転槽3内の底部には、容器状を成す攪拌体4が配
設されている。そして、攪拌体4及び回転槽3は、水受
槽2の外底部に取付けられたモータ5により、クラッチ
機構及び減速機構からなる回転伝達機構6を介してそれ
ぞれ適宜駆動されるようになっている。
さて、外箱1の四隅部には、例えば4本の吊り棒7が
それぞれ揺動自在に吊持されている。水受槽2の下部外
周部には、吊り棒7に対応して支持片部8が突設されて
いる。この支持片部8には、吊り棒7の下方部が挿通し
て下方へ突出している。この吊り棒7の下方部には防振
装置9が設けられており、この防振装置9について以下
第3図及び第4図を参照して詳述する。
第3図及び第4図において、上部を閉塞した筒状をな
す摺動体10は、その上部壁10aの上面をほぼ球面状に形
成しており、この上部壁10aに形成された透孔10bを吊り
棒7が挿通しており、もって吊り棒7に上下動可能に貫
挿されている。摺動体10の上部壁10a上に前記水受槽2
の支持片部8を載置させることにより、摺動体10に水受
槽2が支持されている。上記吊り棒7に貫挿されその下
端部に抜け止め状に設けられた受具11は、同心状に凸部
11a、ばね受段部11b及び外周部に筒状の支持部11cを有
している。この支持部11cにOリング12が巻装されてい
ると共に、耐摩耗性を有する材料から形成された環状の
フィルム13が凸部11aに挿通されてばね受段部11bに載置
され且つその外周部13aをOリング12の外周に配置させ
ている。Oリング12及びフィルム13からシール部材14が
構成されており、もってシール部材14が受具11の支持部
11cに装着されている。このような受具11により摺動体1
0の下面開口を閉塞して空気室15を形成するようになっ
ている。受具11と摺動体10の上部壁10aとの間には、圧
縮コイルばね16が介装されている。この圧縮コイルばね
16とフィルム13との間には、ばね受部材17が介装されて
いる。尚、吊り棒7の下端部に形成され受具11の抜け止
めを行なうための径大なかしめ部7aと受具11との間に
は、ワッシャー18が配置されている。
ここで、前記摺動体10について第1図に従って述べ
る。この第1図において、摺動体10のうち受具11のシー
ル部材14に摺接する内周部10cを耐摩耗性部材である例
えばナイロン、金属或いはジュラコンにより形成してい
ると共に、それ以外の部分10dを前記内周部10cを形成す
る耐摩耗性部材とは異なる材質の耐水性部材である例え
ばポリプロピレンにより形成している。この場合、摺動
体10は、予め成形しておいた別体のナイロン製の円筒体
をポリプロピレンにてインサート成形することにより形
成されており、その円筒体を内周部10cとして構成して
いる。
次に、上記構成の作用を説明する。脱水運転時等に水
受槽2に大きな振動が発生すると、該振動に伴って摺動
体10が吊り棒7に対して上下方向に移動する。このと
き、摺動体10及び水受槽2の振動が圧縮コイルばね16に
よって緩衝されると共に、上記振動が摺動体10及び受具
11により形成された空気室15の空気ダンパー作用によっ
て減衰される。そして、上記構成においては、摺動体10
の内周部10cをナイロン製としたので、その内周部10cに
受具11のシール部材14が摺接したとき、該内周部10cが
摩耗することを極力防止でき、長期間安定した減衰性能
を得ることができる。また、摺動体10の内周部10c以外
の部分10dをポリプロピレン製としたので、摺動体10に
水がかかることがあっても、従来とは異なり、摺動体10
の内径寸法が大きくなることがない。従って、摺動体10
に水がかかったときに、摺動体10と受具11とにより形成
された空気室15から空気が漏れ難くなるため、空気ダン
パー作用が安定化し、防振性能の劣化を防止できる。
[考案の効果] 本考案は以上の説明から明らかなように、摺動体のう
ち、受具のシール部材に摺接する内周部を耐摩耗性部材
により形成し、それ以外の部分を耐水性部材により形成
する構成としたので、水が摺動体にかかることがあって
も、防振性能が低下することを防止できるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は摺動体
の縦断面図、第2図は洗濯機全体の縦断側面図、第3図
は防振装置の分解縦断面図、第4図は防振装置の部分縦
断面図である。 図面中、2は水受槽(槽体)、7は吊り棒、9は防振装
置、10は摺動体、10aは上部壁、10cは内周部、10dは内
周部以外の部分、11は受具、14はシール部材、15は空気
室、16は圧縮コイルばねを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部を閉塞した筒状をなし該上部壁を通し
    て吊り棒に貫挿されて槽体を支持する摺動体と、外周部
    にシール部材を装着して成り前記吊り棒にあって前記摺
    動体の下面開口を閉塞し得る位置に設けられその閉塞状
    態で空気室を形成する受具と、この受具と前記摺動体の
    上部壁との間に介装される圧縮コイルばねとを備えたも
    のにおいて、前記摺動体のうち、前記受具の前記シール
    部材に摺接する内周部を耐摩耗性部材により形成し、そ
    れ以外の部分を前記耐摩耗性部材と異なる材質の耐水性
    部材により形成したことを特徴とする洗濯機の防振装
    置。
JP1990007167U 1990-01-29 1990-01-29 洗濯機の防振装置 Expired - Lifetime JPH081749Y2 (ja)

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JPH0399576U JPH0399576U (ja) 1991-10-17
JPH081749Y2 true JPH081749Y2 (ja) 1996-01-24

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002254047A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Canon Ntc Inc チューブクリーナ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58141185A (ja) * 1982-02-18 1983-08-22 松下電器産業株式会社 洗濯機の防振装置

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JP2002254047A (ja) * 2001-02-28 2002-09-10 Canon Ntc Inc チューブクリーナ

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