JPH10118177A - 医療用具 - Google Patents

医療用具

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JPH10118177A
JPH10118177A JP8276298A JP27629896A JPH10118177A JP H10118177 A JPH10118177 A JP H10118177A JP 8276298 A JP8276298 A JP 8276298A JP 27629896 A JP27629896 A JP 27629896A JP H10118177 A JPH10118177 A JP H10118177A
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JP
Japan
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group
formula
integer
hydrogen atom
copolymer
Prior art date
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Application number
JP8276298A
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English (en)
Inventor
Naomi Fujimori
尚美 藤森
Masao Miyake
正男 三宅
Shiho Sano
志穂 佐野
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿潤時の潤滑性を永続的に有する医療用具を
提供する。 【解決手段】 一般式[1]、[2a]、[2b]、
[3]で表される繰り返し単位からなり、[1]=[2
a]+[2b]=[3]の重量比が1=98:1〜2
0:70:10、[2a]:[2b]の重量比が70:
30〜95:5であり、かつテトラヒドロフランを溶媒
とするGPC測定によるポリスチレン換算数平均分子量
が2,000〜100,000である共重合体を熱可塑
性樹脂1〜50wt%含有した共重合体組成物を被覆し
たことを特徴とする医療用具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用具に関する発
明で、更に詳しくは湿潤時に潤滑性を有するカテーテル
等の医療用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、血管、尿管、気管などに薬剤を投
与したり、ステントを挿入したりする際に、患部を切開
することなく、経皮的にカテーテル等を挿入して行う技
術が採用されている。これらの医療用具は粘膜や組織を
損傷させることなく目的部位まで正確に挿入することを
可能とする滑らかさが要求される。また、組織内に留置
している間に摩擦によって組織や粘膜を損傷したり炎症
を引き起こしたりするのを避けるため、優れた潤滑性が
要求される。
【0003】そのため、これらの医療用具の基材として
低摩擦材料を用いたり、さらに基材表面に親水性重合体
をコーティングしたりしている。例えば医療用具の基材
としてフッ素樹脂やポリエチレン等の低摩擦素材を用い
たり、これらの表面にフッ素樹脂、シリコンオイル、グ
リセリン、オリーブオイル等を表面塗布したりしてい
る。特開平6−7426号では、高分子材料を極性溶媒
で膨潤させ、極性溶媒中に溶解させた親水性高分子化合
物を高分子材料に含浸させ、水処理することにより、湿
潤時に潤滑性表面を形成する方法が開示されている。し
かし、これらの方法では摩擦係数が十分に低値でないな
どの欠点があり、また表面塗布では永続的な潤滑性は期
待できず、潤滑性を有する物質の基材表面からの溶出等
安全性のめ面での問題があった。
【0004】また、米国特許第4100309号では基
材にイソシアネートを介して親水性ポリマーのポリビニ
ルピロリドンを固定する方法、特開昭59−81341
号では反応性官能基を共重合した親水性ポリマーとイソ
シアネートを用いる方法、特開昭58−193766号
では基材にイソシアネートを介してポリエチレンオキサ
イドを固定する方法などが知られている。これらの表面
潤滑化方法では少なくとも2回のコーティング操作(例
えば、イソシアネート等の架橋性化合物のコーティング
と潤滑性を有する物質のコーティング)が必要となり、
操作の上でも好ましくなかった。また、一般的に2官能
性反応基は反応性が高いため、これらの物質の使用は安
全性の点からも好ましくなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は上記の問題を解決し、医療用具表面が体液接触時等
の湿潤時に永続的な潤滑性(低摩擦性)を有し、複数の
コーティング操作を必要とせず、しかも安全性の高い医
療用具を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
従来技術の問題点を克服するために鋭意検討した結果本
発明に到達した。すなわち本発明は、下記一般式
[1]、[2a]、[2b]、[3]で表される繰り返
し単位からなり、[1]:[2a]+[2b]:[3]
の重量比が1:98:1〜20:70:10の範囲であ
り、[2a]:[2b]の重量比が70:30〜95:
5の範囲であり、テトラヒドロフランを溶媒とするGP
C測定によるポリスチレン換算数平均分子量が2,00
0〜100,000である共重合体を、熱可塑性樹脂
中、1〜50wt%含有した共重合体組成物を被覆した
ことを特徴とする医療用具に関するものてある。
【0007】
【化6】
【0008】(式[1]中、R1 は炭素数1〜20のア
ルキル基またはアラルキル基、R2 は脂肪族炭化水素
基、R4 は水素原子またはメチル基、nは2〜200の
整数を示し、R3 は下記に示されるいずれかの基を示
し、
【0009】
【化7】
【0010】(これらの基において、R5 は炭素数1〜
20のアルキル基、水素原子またはハロゲン原子、mは
1〜4の整数、pは1〜10の整数を示す)、R3 中の
−CONH−基は−(CO−R2 −O−)n の−O−と
隣接してウレタン結合を形成する。)
【0011】
【化8】
【0012】(式[2a]中、R6 は水素原子またはメ
チル基、R7 は水素原子または炭素数1〜20のアルキ
ル基、qは1〜200の整数を示す。)
【0013】
【化9】
【0014】(式[2b]中、R8 は水素原子またはメ
チル基、Xaは1価の陽イオン種となり得る原子または
基であり、R9 は炭素数1〜4のアルキル基であり、X
bは水酸基、アミノ基、アミド基のいずれかの基を示
す。)
【0015】
【化10】
【0016】(式[3]中、R10は水素原子またはメチ
ル基、Xcは炭素数4〜20のパーフルオロアルキル基
含有基を示す。) 以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において一般式[1](以
下ポリエステルマクロモノマーと称する)はバインダー
樹脂への親和性を付与し、共重合体の溶出を抑える作用
がある。上記一般式[1]中、R1 は炭素数1〜20の
アルキル基またはアラルキル基であり、例えばメチル
基、エチル基、n−ブチル基、n−オクチル基、2−エ
チルヘキシル基、ベンジル基、フェニルエチル基、メチ
ルベンジル基等であり、R 2 は脂肪族炭化水素基を示
し、分岐または直鎖状の炭素数3〜8の脂肪族炭化水素
基が好ましく、具体的には下記に記載の脂肪族炭化水素
基等が挙げられる。これらは、後述するラクトン化合物
の開環重合によるポリエステル脂肪族炭化水素基に相当
する。
【0018】
【化11】 一般式[1]中、R3 は下記に示されるいずれかの基を
示し、
【0019】
【化12】
【0020】そしてこれらの基において、R5 は炭素数
1〜20のアルキル基、水素原子またはハロゲン原子、
mは1〜4の整数、pは1〜10の整数を示す。そし
て、−CONH−基は、一般式[1]中の−CO−R2
−O−部の−O−と隣接してウレタン結合を形成してい
る。一般式[1]中、R4 は水素原子またはメチル基で
あり、好ましくはメチル基である。また、nは2〜20
0の整数を示し、ポリエステル構造の重合度を表す。好
ましいnは2〜100、特に好ましいnは2〜50であ
る。特に好適なポリエステルマクロモノマーは次の通り
である。
【0021】
【化13】
【0022】
【化14】
【0023】一般式[1]で表されるポリエステルマク
ロモノマーは、例えば特開平4−161415号に記載
の方法に従い、以下の2工程により製造することができ
る。 (第1工程)R1 −OH(R1 は前記一般式[1]の定
義と同じ)で表されるアルコール化合物(例えばメタノ
ール、n−ブタノール、n−ヘキサノール、n−オクタ
ノール、2−エチルヘキサノール等)を開始剤とし、下
記の一般式[4]で表されるラクトン化合物(例えばε
−カプロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、
β−エチル−δ−バレロラクトン等)を開環重合して下
記の一般式[5]で表されるポリエステルアルコールを
得る。
【0024】
【化15】 (各一般式におけるR1 及びR2 は前記一般式[1]の
定義と同じであり、rは2〜200の整数である)
【0025】(第2工程)ついで、一般式[5]で表さ
れるポリエステルアルコールと下記一般式[6]で表さ
れる化合物または下記の一般式[7]で表される化合物
とを反応させる。
【0026】
【化16】
【0027】(上記式中、R4 は前記一般式[1]の定
義と同じであり、R11は下記に示される何れかの基を示
し、
【0028】
【化17】
【0029】これらの基においてR5 、m及びpは、前
記一般式[1]の定義と同じであり、Yはハロゲン原
子、炭素数1〜8のアルコキシ基またはフェノキシ基を
示す。) 一般式[6]で表される化合物の具体例としては、例え
ば、下記の化合物が挙げられる。
【0030】
【化18】
【0031】一般式[7]で表される化合物の具体例と
しては、例えば、下記の化合物が挙げられる。
【0032】
【化19】
【0033】ポリエステルマクロモノマーは全仕込重量
に対して1〜20wt%、好ましくは5〜18wt%、
より好ましくは10〜15wt%使用する。ポリエステ
ルマクロモノマーが1wt%より少ない場合にはバイン
ダー樹脂への親和性が低く共重合体が溶出しやすくな
り、また、20wt%以上では共重合体全体の親水性が
やや低下し、摩擦係数が増大する。
【0034】本発明において[2a]、[2b]はとも
に共重合体に親水性を付与し、共重合体を被覆した表面
を低摩擦にする作用がある。特に[2a]は親水性の高
い単量体であり、かつ、ガラス転移温度が低いため被覆
表面に柔軟性を付与することが可能である。また、ポリ
オキシエチレン鎖が長く運動性が良いため血液成分との
相互作用が低く潤滑性を付与することができる。一般式
[2a]中、qは1〜200の整数であり、5〜100
が好ましい。qが200より大きい場合は重合中に溶液
の粘度が高くなり好ましくない。一般式[2a]として
は、たとえば下記のポリエチレンオキサイド含有(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0035】
【化20】
【0036】また、一般式[2b]で表されるようなビ
ニル系単量体を共重合し、親水性、高分子量化を付与す
る。一般式[2b]中、Xaは1価の陽イオン種になり
得るものであり、化合物の具体例としては、(メタ)ア
クリル酸、または、そのナトリウム、カリウムあるいは
アンモニウム塩等が挙げられる。また、その他のビニル
系共重合体としては、親水性基を有する従来公知のラジ
カル重合性単量体であり、ここで親水性基含有基とは、
水酸基、アミノ基、アミド基などの親水性基を有する基
を意味する。親水性基を有する単量体として具体的に
は、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシ(メ
タ)アクリレート類等が挙げられる。これら単量体は2
種類以上を併用してもよい。[2a]:[2b]の比率
は重合比で70:30〜95:5の範囲、好ましくは7
5:25〜90:10の範囲、より好ましくは80:2
0〜85:15の範囲で共重合するのがよい。[2b]
が30以上の場合は親水性がやや低下し摩擦係数を増大
させ、また、5未満では重合性が悪くなる。また、
[3]は表面自由エネルギーが小さいため親水性単量体
を表面に引き出し、摩擦係数を小さくする作用を付与す
る。[3](以下パーフルオロアルキル基含有ビニル系
単量体と称する)としては、例えば下記のパーフルオロ
アルキル基含有(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0037】
【化21】
【0038】本発明において、特に好ましいパーフルオ
ロアルキル基含有ビニル系単量体は下記のパーフルオロ
アルキル(メタ)アクリレートである。下記式中、sは
6〜10の整数を示す。
【0039】
【化22】
【0040】[3]は全仕込量に対して1〜10wt
%、好ましくは3〜9wt%、より好ましくは5〜8w
t%使用する。[3]が1wt%より少ない場合には親
水性単量体を表面に引き出す作用が小さく、また、10
wt%以上では共重合体の疎水性が大きくなり摩擦係数
が増大する。本発明の共重合体は上記した一般式[1]
で表されるポリエステルマクロモノマーと一般式[2
a]、[2b]、[3]で表されるビニル系単量体をラ
ジカル開始剤の存在下に共重合させることによって得ら
れる。
【0041】本発明の重合体組成物は上記の共重合体を
バインダー樹脂である熱可塑性樹脂に1〜50wt%、
好ましくは5〜30wt%含有する。共重合体の含有量
が1wt%より少ない場合では十分な親水性が得られ
ず、摩擦係数が大きい。また、50wt%より多い場合
では共重合体組成物の粘度が高く均一に被覆できない、
表面にべとつきが発生し取り扱い上好ましくないなどの
問題が生じる。
【0042】バインダー樹脂として用いる熱可塑性樹脂
としては溶媒に可溶ならば特に制限はなく、本発明の共
重合体組成物を塗布する医療用具の各種基材の種類に応
じて適宜選択すればよい。熱可塑性樹脂の具体例として
は、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポ
リアクリル酸エステル等が挙げられる。上記の共重合体
を医療用具に被覆する方法としては浸漬、塗布、吹き付
け方法などが挙げられるが、浸漬が効果的である。浸漬
液としては共重合体を極性溶媒に溶解させて使用するこ
とが好ましく、極性溶媒としては、例えばメチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、アセトン、テトラヒ
ドロフラン等を挙げることができる。
【0043】本発明の医療用具の形状としては、平膜、
中空糸、シート、チューブ、不織布、織布状もしくはそ
れらの複合体が考えられる。特に血管、その他の体腔あ
るいは組織内への挿入可能なチューブ状、いわゆるカテ
ーテルであることが好ましい。本発明の医療用具の形態
としては、人工腎臓用膜、血漿分離用膜、カテーテル、
人工肺用、人工血管、癒着防止膜、インプラント用材料
等を例示する事ができる。特に血管、その他の体腔内、
あるいは組織内に挿入されるカテーテルが好ましい。さ
らに本発明において使用される医療用具を構成する基材
としては、目的とする医療用具により異なるが例えば、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリア
クリル酸エステル等が挙げられる。
【0044】
【実施例】以下本発明の実施例を示すがこれに限定され
るものではない。なお、摩擦係数の測定は協和界面化学
社製 自動摩擦摩耗解析装置 DFPM−SS型を用い
て、水中で100gの荷重をかけ、静摩擦係数(μ
S)、動摩擦係数(μK)を測定した。また、耐久性は
上記摩擦係数の測定において5回摩擦後の静摩擦係数の
変化を測定した。変化率が10%以下の場合を○、10
〜20%以下の場合を△、20%以上の場合を×とし
た。
【0045】参考例A(ポリエステルアルコールの合
成) 攪拌翼、滴下ロート及びガス導入口を備えたフラスコを
乾燥窒素で十分置換した後、2−エチルヘキサノール
5.7gと金属ナトリウム0.1gを仕込み、攪拌して
金属ナトリウムを溶解させた。次に、フラスコを40℃
のオイルバスに浸漬し、攪拌しながらβ−メチル−δ−
バレロラクトン50gを滴下ロートより滴下した。1時
間後、攪拌を停止し、フラスコの内容物を取り出し、精
製したクロロホルム500mlに溶解した。得られた溶
液を500mlの脱イオン水中に投入し、洗浄を行い、
クロロホルム層を分液した。斯かる洗浄をもう一度繰り
返した後、クロロホルム溶液から減圧化に溶媒を留去
し、無色透明のポリエステルアルコールを得た。ポリエ
ステルアルコールの水酸基価は58.6OHmg/g、
酸価は0.03KOHmg/gであった。
【0046】(ポリエステルマクロモノマーの合成)攪
拌翼、還流冷却器を備えた反応器に上記ポリエステルア
ルコール20.0g、m−イソプロペニル−α,α−ジ
メチルベンジルイソシアナート4.25g、ジブチルス
ズオクトエート(1重量%トルエン溶液)0.12gを
仕込み、80℃に加温して9時間反応を行った。生成物
のIRスペクトルと 1H−NMRの測定結果から、以下
のような構造のポリエステルマクロモノマーが得られた
ことを確認した。
【0047】
【化23】
【0048】参考例B(バインダー樹脂の調製) 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(MKV社製 P50
0)10gをメチルエチルケトン81g、シクロヘキサ
ノン9gの混合溶液に溶解させ、バインダー樹脂調製液
を得た。
【0049】実施例1 攪拌翼、還流冷却管、ガス導入口を備えたフラスコにポ
リエステルマクロモノマー(参考例A)1.5g、ポリ
エチレングリコールメタクリレート([2a]式におい
てn≒30)6.8g(共栄社化学(株)製 041M
A)、アクリル酸0.9g、ヘプタデカフルオロデシル
アクリレート0.8g(大阪有機化学工業(株)製 ビ
スコート17F)、t−ブチルパーオキシイソプロピル
カーボネート17.8mg、メチルイソブチルケトン2
3.34gを仕込み、窒素気流下で、110℃で8時間
重合した。共重合体溶液1gおよびバインダー溶液(参
考例B)5g、メチルエチルケトン5gを混合し、コー
ティング溶液を調製した。この溶液に塩化ビニルフィル
ムを浸漬し引き上げた後70℃で10時間乾燥した。こ
のフィルムの静摩擦係数は0.067、動摩擦係数は
0.056であった。また、5回摩擦後も摩擦係数に変
化はなかった。
【0050】実施例2、3及び比較例1〜3 表−1に示す組成において、実施例1と同様に重合、配
合、コーティングを行い、摩擦係数の測定を行った。
【0051】
【表1】
【0052】PMVL :ポリエステルマクロモノマ
ー(参考例A) 041MA :ポリエチレングリコールメタクリレート
(共栄社化学(株)製)([2a]式においてn≒3
0) MAE400:ポリエチレングリコールメタクリレート
(日本油脂(株)製)([2a]式においてn≒9) HBA :ヒドロキシブチルアクリレート AA :アクリル酸 17F :ヘプタデカフルオロデシルアクリレート
(大阪有機化学工業(株)
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、人体に有害な化合物を使用することなく極めて容易
に目的とする湿潤時に潤滑性を有する医療用具を得るこ
とができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[1]、[2a]、[2
    b]、[3]で表される繰り返し単位からなり、
    [1]:[2a]+[2b]:[3]の重量比が1:9
    8:1〜20:70:10、[2a]:[2b]の重量
    比が70:30〜95:5であり、かつテトラヒドロフ
    ランを溶媒とするGPC測定によるポリスチレン換算数
    平均分子量が2,000〜100,000である共重合
    体を、熱可塑性樹脂中、1〜50wt%含有した共重合
    体組成物を被覆したことを特徴とする医療用具。 【化1】 (式[1]中、R1 は炭素数1〜20のアルキル基また
    はアラルキル基、R2 は脂肪族炭化水素基、R4 は水素
    原子またはメチル基、nは2〜200の整数を示し、R
    3 は下記に示されるいずれかの基を示し、 【化2】 (これらの基において、R5 は炭素数1〜20のアルキ
    ル基、水素原子またはハロゲン原子、mは1〜4の整
    数、pは1〜10の整数を示す)、R3 中の−CONH
    −基は−(CO−R2 −O−)n の−O−と隣接してウ
    レタン結合を形成する。) 【化3】 (式[2a]中、R6 は水素原子またはメチル基、R7
    は水素原子または炭素数1〜20のアルキル基、qは1
    〜200の整数を示す。) 【化4】 (式[2b]中、R8 は水素原子またはメチル基、Xa
    は1価の陽イオン種となり得る原子または基であり、R
    9 は炭素数1〜4のアルキル基であり、Xbは水酸基、
    アミノ基、アミド基のいずれかの基を示す。) 【化5】 (式[3]中、R10は水素原子またはメチル基、Xcは
    炭素数4〜20のパーフルオロアルキル基含有基を示
    す。)
  2. 【請求項2】 医療用具がカテーテルであることを特徴
    とする請求項1記載の医療用具。
JP8276298A 1996-10-18 1996-10-18 医療用具 Pending JPH10118177A (ja)

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