JPH10118030A - 眼底撮影装置 - Google Patents

眼底撮影装置

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JPH10118030A
JPH10118030A JP8294452A JP29445296A JPH10118030A JP H10118030 A JPH10118030 A JP H10118030A JP 8294452 A JP8294452 A JP 8294452A JP 29445296 A JP29445296 A JP 29445296A JP H10118030 A JPH10118030 A JP H10118030A
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JP
Japan
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fixation
fixation lamp
eye
fundus
imaging
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Application number
JP8294452A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nishihara
裕 西原
Tetsuji Ogawa
哲司 小川
Takeshi Kitamura
健史 北村
Kenichi Kashiwagi
健一 柏木
Kazuhiro Matsumoto
和浩 松本
Takashi Masuda
高 増田
Motoya Takai
元也 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】視力障害のある患者の場合でも、容易に診断価
値の高い写真を撮ることができるようにする。 【解決手段】通常の撮影では、小さい固視灯36からの
光束の一部はフィールドレンズ32により戻り方向に反
射され、赤外テレビカメラ41の撮像面41aに結像
し、視標像としてテレビモニタ10上の眼底像に合成し
て表示される。また、フィールドレンズ32を透過した
光束は切換ミラー16により反射され、光路O1を経て被
検眼Eに視認される。検者は固視灯調節レバー9Sを操
作して固視灯36の投影位置を調節し、眼底Erを所望の
撮影部位へ誘導、白内障や弱視等の視力障害のある被検
眼Eの撮影の場合には、検者が大きい固視灯37の使用
を判断して固視灯調節レバー9Lを操作すると、これを
位置検出センサ39が検出して大きい固視灯37が点灯
し、小さい固視灯36は減光する。テレビモニタ10上
に表示された視標像を見ながら検者は固視灯調節レバー
9Lにより固視灯37の撮影位置を調節し、眼底Erを所
望の撮影部位に誘導して撮影を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科医院などにお
いて眼底検査等に使用される眼底撮影装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】
(1) 従来、眼底カメラ等の眼底撮影装置では、被検眼を
所望の撮影部位へ誘導するために、筐体の外部に移動可
能な点光源を設け、この点光源を被検者に固視させなが
ら移動して視線の向きを変えることにより、目的の部位
が眼底カメラの視野内に入るようにしたり、或いは対物
レンズを通して光学的に任意の位置に投影する視標を筐
体の内部に設け、この視標を被検者に固視させることに
より、目的の部位を撮影視野内に誘導している。
【0003】(2) また、特開平8−66372号公報に
は光量が調節可能な固視灯を有する眼底撮影装置が提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(イ) しかしながら上述の従来例(1) の固視灯は、白内障
や弱視などの視力に障害のある被検者には視認し難いの
で、視力に障害のある患者の固視誘導が難しく、診断価
値の高い写真が撮影できないという問題点がある。
【0005】(ロ) また、上述の従来例(2) の固視灯は、
光量を増加して明るくすると被検者には視認し易くなる
が、自然瞳孔で撮影を行う無散瞳眼底撮像の場合には、
被検眼が縮瞳を起こして撮影できなくなるという問題点
がある。
【0006】本発明の第1の目的は、上述の問題点(イ)
を解消し、白内障や弱視などの視力に障害のある患者の
場合でも、容易に診断価値の高い写真を撮影することが
できる眼底撮影装置を提供することである。
【0007】本発明の第2の目的は、上述の問題点(ロ)
を解消し、自然瞳孔で撮影を行う無散瞳眼底撮像の場合
でも、被検眼が縮瞳を起こし難い眼底撮影装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1発明に係る眼底撮影装置は、被検眼を観察撮影す
る光学系と、被検眼に呈示する大きさが異なる複数個の
固視目標とを設けたことを特徴とする。
【0009】第2発明に係る眼底撮影装置は、被検眼を
観察撮影する光学系と、被検眼に呈示する大きさが可変
な固視目標とを設けたことを特徴とする。
【0010】第3発明に係る眼底撮影装置は、被検眼を
観察撮影する光学系と、被検眼に呈示する複数の呈示領
域を備えた固視目標とを設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は第1実施例における無散瞳眼底
カメラの斜視図を示し、基台1の被検者側には顔支持部
2が取り付けられ、基台1の上部には前後左右上下方向
に位置調節が可能なステージ部3が取り付けられてい
る。ステージ部3上には眼底カメラ本体の光学系4が載
置され、光学系4には撮影フィルムを備えたカメラ部5
が装着されている。
【0012】ステージ部3の検者側には、被検眼Eと光
学系4の位置合わせを行う位置調節レバー6と撮影スイ
ッチ7から成る操作桿と、前眼部Epと眼底Erを切換える
前眼部/眼底切換スイッチ8が設けられている。光学系
4の検者側には、小さな固視灯の投影位置を調節する固
視灯調節レバー9Sと、大きな固視灯の投影位置を調節
する固視灯調節レバー9Lが設けられ、それらの下側に
はテレビモニタ10が配置されている。
【0013】図2は光学系4の構成図を示し、被検眼E
の前方の光路O1上には、対物レンズ11、前眼部観察時
に光路O1上に挿入される前眼部観察光学系12、中心開
口を有する孔あきミラー13、光路O1方向に可動なフォ
ーカシングレンズ14、撮影レンズ15、撮影時に上方
に跳ね上がる切換ミラー16、撮影時に使用するフィル
ム17が順次に配列されている。なお、前眼部観察光学
系12には被検眼E側からレンズ18、マーク視標19
が設けられ、マーク視標19は図3に示すような眼底撮
影に必要な瞳孔径を示すマーク19aが描かれた透明板
で、前眼部観察光学系12の像面Fに配置されている。
【0014】孔あきミラー13の反射方向の光路O2上に
は、孔あきミラー13側から角膜バッフル20、リレー
レンズ21、22、水晶体バッフル23、円環状開口を
有するリングスリット24、コンデンサレンズ25、キ
セノン管等から成る撮影用光源26、コンデンサレンズ
27、赤外光を透過する赤外フィルタ28、ハロゲンラ
ンブ等から成る照明用光源29、凹面反射鏡30が順次
に配列され、撮影観察照明光学系が形成されている。ま
た、対物レンズ11の近傍には、前眼部観察時に被検眼
Eの前眼部Epを斜め方向から照明する赤外照明用光源3
1が設けられている。
【0015】切換ミラー16の反射方向の光路O3上に
は、フィールドレンズ32、ハーフミラー33、レンズ
34、ハーフミラー35、小さい方の固視灯36が設け
られている。更に、ハーフミラー35の反射方向には大
きい方の固視灯37が設けられ、固視目標投影光学系が
形成されている。これらの固視灯36,37はそれぞれ
固視灯調節レバー9S、固視灯調節レバー9Lにより眼
底Erと略共役な平面内で位置調節可能な構成とされてお
り、検者は固視灯調節レバー9S、9Lを操作して、被
検眼Eの眼底Erを所望の撮影部位へ誘導することができ
るようになっている。また、固視灯調節レバー9Sの近
傍には、固視灯調節レバー9Sの位置を検出するための
位置検出センサ38が設けられ、固視灯調節レバー9L
の近傍には、固視灯観節レバー9Lの位置を検出するた
めの位置検出センサ39が設けられている。
【0016】ハーフミラー33の反射方向の光路O4上に
はテレビレンズ40、赤外テレビカメラ41が設けら
れ、赤外テレビカメラ41の出力はテレビモニタ10に
接続されている。
【0017】そして、前眼部観察時には被検眼Eの前眼
部Epと、前眼部観察光学系12の像面F、フィールドレ
ンズ32付近の像面F’、赤外テレビカメラ41の撮像
面41aとは共に略共役な配置とされ、眼底観察時には
被検眼Eの眼底Erと、フィールドレンズ32付近の像面
F’、赤外テレビカメラ41の撮像面41a、固視灯3
6、37とは略共役な関係になるように構成されてい
る。
【0018】また、眼底カメラの動作の制御を行う機能
制御部42が設けられ、この機能制御部42には、ステ
ージ部3上に設けられた撮影スイッチ7、前眼部/眼底
切換スイッチ8、位置検出センサ38、39の出力が接
続されている。そして、機能制御部42は接続されたこ
れらスイッチの出力に応じて、前眼部観察光学系12、
切換ミラー16、撮影用光源26、赤外照明用光源3
1、固視灯36、37を図示しない駆動手段によって制
御するようになっている。
【0019】上述の構成において、先ず被検眼Eの眼底
Erの撮影準備として、被検眼Eと光学系4との間のラフ
アライメントを行う。被検者を対物レンズ11の正面に
着座させ、被検眼Eと対物レンズ11が対向するように
被検者の顔を顔支持部2に固定する。位置調節レバー6
によりステージ部3を調節し、光学系4を被検者の眼E
に合わせる。
【0020】赤外照明用光源31により照明された被検
眼Eの前眼部は、対物レンズ11、前眼部観察光学系1
2により前眼部観察光学系12付近の像面Fに空中像を
形成し、孔あきミラー13、フォーカシングレンス1
4、撮影レンズ15、切換ミラー16を経て、フィール
ドレンズ32付近の像面F’に再度結像する。その後に
ハーフミラー33、テレビレンズ40により赤外テレビ
カメラ41の撮像面41aに結像し、テレビモニタ10
に前眼部像Ep’が表示される。このとき、前眼部像Ep’
にはマーク視標19のマーク19a’が合成されてお
り、眼底撮影に必要な瞳孔径に散瞳しているかを観察す
ることができる。
【0021】被検眼Eに対するラフアライメントが完了
すると、前眼部/眼底切換スイッチ8により眼底観察モ
ードに切換える。前眼部/眼底切換スイッチ8の出力は
機能制御部42に伝えられ、赤外照明用光源31が減光
され、前眼部観察光学系12が光路O1上から退避し、小
さい固視灯36が点灯し、大きい固視灯37は減光す
る。
【0022】照明用光源29を点灯すると、照明用光源
29からの光束は光路O2を通り、孔あきミラー13に反
射されて眼底Erを照明する。眼底反射光は光路O1、光路
O3、光路O4を経由して赤外テレビカメラ41の撮像面4
1aに結像し、テレビモニタ10上に眼底像Er’が表示
される。
【0023】図4は小さい固視灯36を用いたときの眼
底観察時におけるテレビモニタ10上の説明図である。
検者はこの状態で被検眼Eと光学系4の精密なアライメ
ントを行うが、その際に被検者はハーフミラー35の後
方の眼底Erと略共役位置に設けられた固視灯36を注視
する。固視灯36の光束はフィールドレンズ32付近の
像面F’で一旦結像し、その一部はフィールドレンズ3
2により戻り方向に反射され、ハーフミラー33、テレ
ビレンズ40を経て赤外テレビカメラ41の撮像面41
aに結像し、視標像36’としてテレビモニタ10上の
眼底像Er’に合成して表示される。また、フィールドレ
ンズ32を透過した光束は切換ミラー16により反射さ
れ、光路O1を経て被検眼Eに視認され、被検者はこれを
注視する。検者は固視灯調節レバー9Sを操作すること
により、小さい固視灯36の投影位置を調節し、眼底Er
を所望の撮影部位へ誘導する。
【0024】検者はテレビモニタ10上の眼底像Er’を
観察しながら、フォーカシングレンズ14を図示しない
駆動機構によって移動させて合焦操作及びアライメント
を行う。そして、撮影スイッチ7を押すと、撮影スイッ
チ7の出力は機能制御部42に伝えられ、図示しない駆
動手段により切換ミラー16が破線で示す位置に退避
し、撮影用光源26が発光する。撮影用光源26の光束
は、光路O2を経て孔あきミラー13により反射されて被
検眼Eの眼底Erに到達し、眼底Erからの反射光は光路O1
を経てフィルム17上に結像され、眼底像Er' が撮影さ
れる。
【0025】通常の撮影では、被検眼Eを縮瞳させる心
配がなくかつテレビモニタ10の観察視野を妨げること
がないので、大きい固視灯37よりも小さい固視灯36
を用いることが望ましいが、白内障や弱視などの視力に
障害のある被検眼Eの撮影を行う場合には、小さい固視
灯36は被検者に視認し難いために、大きい固視灯37
が使用される。
【0026】大きい固視灯37を用いる撮影は、小さい
固視灯36を用いた撮影と同様の手順で行い、被検眼E
と光学系4との間のラフアライメントが完了すると、前
眼部/眼底切換スイッチ8により眼底観察モードに切換
える。前眼部/眼底切換スイッチ8の出力が機能制御部
42に伝えられ、通常の撮影と同様に赤外照明用光源3
1が減光され、前眼部観察光学系12が光路O1上から退
避し、小さい固視灯36が点灯する。ここで、検者が大
きい固視灯37の使用を判断して固視灯調節レバー9L
を操作すると、位置検出センサ39が固視灯調節レバー
9Lの操作を検出し、その出力が機能制御部42に伝え
られ、大きい固視灯37が点灯し、小さい固視灯36は
減光する。
【0027】大きい固視灯37の光束は小さい固視灯3
6の場合と同様に、赤外テレビカメラ41の撮像面41
aに結像し、視標像37’としてテレビモニタ10上の
眼底像Er' に合成して表示され、検者は固視灯調節レバ
ー9Lにより固視灯37の投影位置を調節し、眼底Erを
所望の撮影部位へ誘導する。
【0028】図5は大きい固視灯37を用いたときの、
眼底観察時におけるテレビモニタ10の画面の説明図で
あり、小さい固視灯36の場合と同様の手順により、被
検眼Eの眼底Erが撮影される。
【0029】なお、これらの固視灯36、37の選択
は、一度選択されると再び固視灯調節レバー9S、9L
を操作するまでは保持されるようにしてもよいし、撮影
が終了すると通常用いる小さい固視灯36に戻すように
してもよい。
【0030】また、上述の説明では対物レンズ11を通
して被検眼Eに呈示する大きさが可変な内部固視灯を用
いたが、散瞳剤を用いた散瞳眼底撮影において、被検眼
Eに呈示する大きさが可変な固視目標を光学系4の外部
に設け、この固視目標の影を視標として、この影の部分
の大きさを変化させるようにしても同様の効果が得られ
る。
【0031】更に、実施例では大きさの異なる2個の固
視灯36、37を用いているが、図6に示すように固視
目標投影光学系の光路O3上に1個の固視灯45を設け、
この固視灯45の前にレンズ46を光路O3に挿脱可能に
設けて、固視灯45の倍率を変更することにより、その
大きさを調節するようにしてもよい。
【0032】図7は第2の実施例の無散瞳眼底カメラの
斜視図を示し、第1実施例の光学系4の代りに光学系5
0とし、固視灯調節レバー9S、固視灯調節レバー9L
の代りに、固視目標の呈示位置を調節するための固視目
標調節レバー51と、固視目標の大きさを調節するため
の固視灯切換スイッチ52が設けられている。
【0033】図8は光学系50の構成図を示し、第1の
実施例と同じ符号は同じ機能の部材を表している。切換
ミラー16の反射方向の光路O3上には、フィールドレン
ズ32、ハーフミラー33、レンズ34、液晶シャッタ
53、固視用光源54が順次に配列されて、固視目標投
影光学系が形成されている。液晶シャッタ53は図9に
示すような開口部Aと遮光部Bを形成することができ、
被検眼Eの眼底Erと略共役位置に設けられており、この
開口部Aと遮光部Bを機能制御部42によって制御する
ことにより、被検眼Eに呈示する固視目標の大きさの調
節及び位置調節ができるようになっている。そして、機
能制御部42には、固視目標調節レバー51の近傍に設
けられ固視目標調節レバー51の位置を検知するレバー
位置検知部55、固視灯切換スイッチ52の出力がそれ
ぞれ接続されている。
【0034】上述の構成において、無散瞳カメラ本体の
光学系50を被検眼Eに合わせ、第1の実施例と同様に
被検眼Eと光学系50との間のラフアライメントを行
う。被検眼Eに対するラフアライメントが完了すると、
前眼部/眼底切換スイッチ8により眼底観察モードに切
換える。前眼部/眼底切換スイッチ8の出力は機能制御
部42に伝えられ、赤外照明用光源31が減光され、前
眼部観察光学系12が光路O1上から退避し、液晶シャッ
タ53に通常撮影での固視目標として、図9に示すよう
な開口部Aと遮光部Bが形成される。ここで形成された
開口部Aと遮光部Bは、第1の実施例において説明した
小さい固視灯36に相当するものである。
【0035】検者は第1の実施例と同様に、被検眼Eと
光学系50の精密なアライメントを行うが、その際の被
検者は液晶シャッタ53に形成された開口部Aと固視用
光源54から構成される固視目標を注視する。この固視
目標は第1実施例と同様にテレビモニタ10上の眼底像
Er’に合成して表示され、被検者に視認される。
【0036】ここで、固視目標調節レバー51を操作す
ると、固視目標調節レバー51の位置がレバー位置検知
部55により検知され、その出力は機能制御部42に伝
えられ、機能制御部42は液晶シャッタ53の開口部A
と遮光部Bの位置を変化させる。
【0037】検者は固視目標調節レバー51を操作する
ことにより、固視目標の投影位置を調節し、眼底Erを所
望の撮影部位へ誘導する。アライメント及びピント合わ
せが終了して撮影スイッチ7を押すと、第1実施例と同
様に眼底像Er’が撮影される。
【0038】一方、白内障や弱視などの視力に障害のあ
る被検眼Eの撮影を行う場合には、通常の撮影の固視目
標では被検者に視認し難いので、通常の撮影で用いる固
視目標よりも大きい固視目標を用いる。通常の撮影と同
様の手順で、ラフアライメントを完了し眼底観察モード
に切換え、赤外照明用光源31が減光し前眼部観察光学
系12が光路O1上から退避し、液晶シャッタ53に開口
部Aと遮光部Bが形成される。
【0039】ここで、検者が通常撮影の場合よりも大き
い固視目標の使用を必要と判断して、固視灯切換スイッ
チ52を操作すると、その出力が機能制御部42に伝え
られ、液晶シャッタ53に視力に障害のある被検眼Eの
撮影を行う場合の固視目標として、図10に示すような
開口部A’と遮光部B’が形成される。ここで、形成さ
れた開口部A’と遮光部B’は第1の実施例の大きい固
視灯37に相当し、開口部A’は通常の撮影での固視目
標としての開口部Aよりも多くの部分が開口されてい
る。また、固視目標としての開口部Aは、ドットマトリ
ックスで構成される液晶シャッタ53の任意のドットの
組み合わせで制御することも可能であり、これにより固
視目標の大きさを任意に選択することができる。
【0040】液晶シャッタ53の開口部A’と遮光部
B’及び固視用光源54で構成された固視目標は、通常
の撮影で用いる固視目標と同様に、テレビモニタ10上
の眼底像Er’に合成して表示され、被検眼Eに視認され
る。そして、通常の撮影と同様の手順により眼底像Er’
が撮影される。
【0041】また、上述では液晶シャッタ53の開口部
Aと遮光部Bを変化させることにより、固視目標の大き
さを調節したが、液晶シャッタ53と固視用光源54の
代りに、図11に示すような複数のLEDから成る固視
灯56を設けて、図12に示すように機能制御部42に
より固視用LED56a、56b、56c、・・・の点
灯部と消灯部の数と位置を制御するようにしてもよい。
【0042】図13は第3の実施例の無散瞳眼底カメラ
の光学系の構成図を示し、第1の実施例と同じ符号の部
材は同じ機能の部材を表している。切換ミラー16の反
射方向の光路O3上には、フィールドレンズ32、ハーフ
ミラー33、レンズ34、遮光板60と固視用光源61
が設けられていて、固視目標投影光学系が形成されてい
る。遮光板60と固視用光源61は、固視目標調節レバ
ー62により位置調節が可能な構成となっている。
【0043】遮光板60は図14に示すような同心円状
の透過部60S、60Lと遮光部から構成されており、
被検眼Eの眼底Erと略共役位置に設けられている。この
透過部60Sを透過する固視用光源61の光は、被検者
にとって小さい固視目標となり、透過部60Lの方はリ
ング状の大きい固視目標となる。
【0044】第1の実施例と同様の手順で眼底撮影を行
うが、本実施例の場合には固視目標の大きさを切換えて
いないので、常に被検者が小さい固視目標と大きい固視
目標を同時に注視できる状態になっている。
【0045】このとき、視力の良好な被検者の撮影を行
う場合には、透過部60Sによる固視目標を注視するよ
うにし、被検眼Eが白内障や弱視などの視力に障害のあ
って、透過部60Sによる固視目標が注視できない場合
は、透過部60Lによる固視目標を注視させる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る眼科
撮影装置は、通常撮影には小さい固視灯、白内障や弱視
など視力に障害のある被検眼の撮影の場合には大きい固
視灯を選択し、常に被検眼に対して最適な固視灯を使用
することができるので、白内障や弱視などの視力に障害
のある患者の固視誘導が著しく改善され、容易に診断価
値の高い写真を得ることができ、また、固視灯の光量を
増加して明るくしなくてもよいので、自然瞳孔で撮影を
行う無散瞳眼底撮像においても被検眼が縮瞳を起こし難
い。
【0047】第2発明に係る眼底撮影装置は、固視灯の
光量を増加させなくともよいので被検眼を縮瞳させる心
配が少なく、白内障や弱視などの患者に対しても良好に
固視させることが可能である。
【0048】第3発明に係る眼底撮影装置は、通常の撮
影には被検眼の固視位置の精度が良い小さい固視目標を
見るように指示し、白内障や弱視などの視力に障害のあ
る被検眼の撮影では見易い大きい固視目標を見るように
指示することにより、白内障や弱視などの視力に障害の
ある患者の固視誘導が著しく改善され、診断価値の高い
写真を容易に得ることができ、また、固視灯の光量を増
加して明るくしなくともよいので、自然瞳孔で撮影を行
う無散瞳眼底撮像においても被検眼が縮瞳を起こし難
く、更には大きい固視目標と小さい固視目標とを切換え
る必要がないので、機器の構造を簡素化し信頼性を向上
すると共に、機器を低価格にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の斜視図である。
【図2】光学系の構成図である。
【図3】マーク視標の正面図である。
【図4】眼底観察時のモニタ画面の説明図である。
【図5】眼底観察時のモニタ画面の説明図である。
【図6】第1の実施例の変形例の固視灯の構成図であ
る。
【図7】第2の実施例の斜視図である。
【図8】光学系の構成図である。
【図9】液晶シャッタの正面図である。
【図10】液晶シャッタの正面図である。
【図11】多数LED固視灯の側面図である。
【図12】多数LED固視灯の正面図である。
【図13】第3の実施例の光学系の構成図である。
【図14】遮光板の正面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 顔支持部 4、50 光学系 6 位置調節レバー 8 前眼部/眼底切換スイッチ 9S、9L、51、62 固視目標調節レバー 10 テレビモニタ 12 前眼部観察光学系 17 フィルム 19 マーク視標 26 撮影用光源 29 照明用光源 36、37、45、56 固視灯 38、39、55 レバー位置検知部 41 赤外テレビカメラ 42 機能制御部 52 固視灯切換スイッチ 53 液晶シャッタ 54、61 固視用光源 60 遮光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏木 健一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松本 和浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 増田 高 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高井 元也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼を観察撮影する光学系と、被検眼
    に呈示する大きさが異なる複数個の固視目標とを設けた
    ことを特徴とする眼底撮影装置。
  2. 【請求項2】 被検眼を観察撮影する光学系と、被検眼
    に呈示する大きさが可変な固視目標とを設けたことを特
    徴とする眼底撮影装置。
  3. 【請求項3】 被検眼を観察撮影する光学系と、被検眼
    に呈示する複数の呈示領域を備えた固視目標とを設けた
    ことを特徴とする眼底撮影装置。
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