JPH10117981A - 繊維製拭材 - Google Patents

繊維製拭材

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JPH10117981A
JPH10117981A JP29807496A JP29807496A JPH10117981A JP H10117981 A JPH10117981 A JP H10117981A JP 29807496 A JP29807496 A JP 29807496A JP 29807496 A JP29807496 A JP 29807496A JP H10117981 A JPH10117981 A JP H10117981A
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compression
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清掃対象上の塵埃及び塵芥を繊維製拭材にお
ける拭部全般にわたり万遍なく拭き取ることができると
共に、比較的大きな塵芥を含む清掃対象上の塵埃及び塵
芥を確実性高く拭き取ることができる。 【解決手段】 平面長方形状の合成繊維製の不織布10
に、半円弧状の半波長が交互に逆向きに短手方向に連続
する波形状のを不織布10全体に万遍なく設ける。圧縮
凹曲線14を、長手方向に多数並列に設ける。不織布1
0を保持して使用する清掃具の不織布保持ヘッドの短手
方向長さを隔てて対称位置に直線状位置決め圧縮凹線1
6を設ける。不織布10の各面における2本の直線状位
置決め圧縮凹線16に挟まれた内側を、不織布保持ヘッ
ドに取り付けられた場合に底面に位置する拭部10aと
する。拭部10aには、3本の直線状長手方向圧縮凹線
18を圧縮凹曲線14の半波長毎に設ける。多数の直線
状短手方向圧縮凹線20を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清掃対象上の塵埃
及び塵芥を拭き取るための、繊維製の不織シートからな
る繊維製拭材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
清掃部材としての不織布を、柄が連結された不織布保持
ヘッドに挟んで保持し、モップのような態様で床面等を
拭く清掃具が広く用いられている。
【0003】しかしながら、従来のこの種の清掃具によ
り平坦な被清掃面を拭くと、不織布保持ヘッドの底面を
覆う不織布のうち、清掃具の移動方向における両端部が
集中的に塵埃を拭き取ることとなり、清掃効率の低下が
早い傾向があると共に、清掃部材の大部分を有効に利用
することなく別の清掃部材への交換を余儀なくされ、清
掃部材の消耗を早めることにもなっていた。
【0004】また、清掃対象上の塵芥が比較的大きなも
のとなると、不織布により拭き取られにくくなるので、
それを除去するには他の手段が必要となり、作業効率が
良くなかった。
【0005】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、清掃対象上の塵埃及び塵芥を繊維製拭材におけ
る拭部全般にわたり万遍なく拭き取ることができると共
に、比較的大きな塵芥を含む清掃対象上の塵埃及び塵芥
を確実性高く拭き取ることができる繊維製拭材を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の繊維製拭材は、繊維製の不織シートからなり、不織
シートの主たる拭方向に対し傾斜した直線及び曲線の一
方又は両方が波形状に繰り返す圧縮凹線を、不織シート
の少なくとも拭部にほぼ万遍なく有することを特徴とす
る。
【0007】この繊維製拭材は、例えば不織シートから
なるシート状物自体であってもよく、不織シートによっ
て構成されたシート状以外の形態のもの(例えば袋状
物)であってもよい。
【0008】繊維製の不織シートとは、繊維を主材料と
するシート状物を言う。所謂不織布を含み、繊維を主材
料とするシート状物であって紙として分類され得るもの
であっても、清掃対象を拭くことができるものは包含さ
れ得る。
【0009】圧縮凹線とは、繊維製の不織シートの厚さ
方向に圧縮状態に固定された線状の凹部を意味する。繊
維製の不織シートに対し一定の線に沿って加熱圧縮を施
すことにより、その線に沿った圧縮凹線が形成される。
圧縮凹線は、不織シートの両面に存在するものであって
もよく、片面にのみ存在するものであってもよい。
【0010】曲線に関し、不織シートの主たる拭方向に
対し傾斜したというのは、曲線上の各位置におけるその
曲線の接線が主たる拭方向に対し傾斜していることを意
味する。但し、傾斜していない箇所を含んでいても差し
支えない。
【0011】波形状とは、一定又は可変の振幅及び波長
で繰り返されて一定又は可変方向に進行するほぼ連続的
な線状を意味する。その例としては、正弦波状の曲線が
連続する波形や、三角形の2辺からなる半波長が交互に
逆向きに連続するジグザグ状の波形等を挙げることがで
きる。このような波形は、全体としてほぼ連続的なもの
であれば、一部(例えば半波長毎)に不連続点を有する
ようなものであってもよい。
【0012】拭部というのは、不織シートのうち清掃対
象を拭く部分を言い、繊維製の不織シートの全部である
場合と一部である場合とがある。後者には、例えば、繊
維製の不織シートの一部を器具に挟んで保持し、モップ
のような態様で床面等を拭く場合のように、使用の形態
による制限によって不織シートのほぼ一定の部分が清掃
対象を拭くことになる場合がある。
【0013】不織シートの主たる拭方向というのは、本
発明の繊維製拭材により清掃対象を拭く場合の主たる方
向であり、長手方向とそれに直交する短手方向が定まる
形状(例えば長方形、正方形、楕円形等)の場合、通
常、長手方向又は短手方向である。このうち、拭く範囲
が広くなる短手方向が主たる方向となることが多い。円
形のように長手方向と短手方向が定まらない形状の場
合、何れの方向を主たる拭方向とすることもできる。ま
た、本発明の繊維製拭材を器具に取り付けて使用する場
合、取り付けられる態様が定まっていれば、その不織シ
ートの主たる拭方向も定まる。
【0014】繊維製の不織シートの拭部により清掃対象
を拭くと、清掃対象上の塵埃は、拭部を構成する繊維が
その塵埃に絡むことにより、或はその塵埃が拭部を構成
する繊維に吸着することにより、拭部に拭き取られる。
【0015】圧縮凹線は、不織シートの主たる拭方向に
対して傾斜した曲線又は直線に沿った凹部であるから、
拭部により主たる拭方向に清掃対象を拭くと、圧縮凹線
は、拭方向に対し直交する方向に対する正射影をカバー
する。特に、少なくとも拭部にほぼ万遍なく有する圧縮
凹線において塵埃が効果的に捕捉される。
【0016】比較的大きな塵芥は、拭部のうち圧縮凹線
以外の部分においては拭き取られ難くなる。拭部により
清掃対象を拭くと、清掃対象上の比較的大きな塵芥は、
拭く方向に対し傾斜した圧縮凹線に無理なく確実に取り
込まれ、圧縮凹線上及びその両側の繊維に絡まることに
より、或はそれらの繊維に吸着することにより圧縮凹線
に捕捉される。
【0017】また、圧縮凹線は、繊維製の不織シートの
厚さ方向に圧縮状態に固定された線状の凹部であるか
ら、不織シートの強度がこの圧縮凹線に沿って強化され
る。
【0018】本発明の繊維製拭材は、圧縮凹線が、不織
シートの主たる拭方向に対する傾斜角度が30乃至60
度である部分を備えたものとすることが望ましい。30
乃至60度というのは、+30乃至+60度と−30乃
至−60度の何れをも含む。曲線に関し、不織シートの
主たる拭方向に対する傾斜角度というのは、曲線上の各
位置におけるその曲線の接線についての角度である。
【0019】圧縮凹線が、繊維製の不織シートの主たる
拭方向に対する傾斜角度が30乃至60度である部分を
備える場合、清掃対象上の比較的大きな塵芥は、より無
理なく確実にその圧縮凹線に取り込まれる。
【0020】本発明の繊維製拭材は、不織シートの主た
る拭方向又はそれに直交する方向に対する圧縮凹線の傾
斜角度が0度と45度の間を連続的に繰り返し変化する
ものとすることが望ましい。この場合の0度と45度の
間というのは、0度から+45度の範囲と0度から−4
5度の範囲を含む。不織シートの主たる拭方向又はそれ
に直交する方向に拭いた場合、清掃対象上の比較的大き
な塵芥が比較的浅い角度の部分で無理なく確実に圧縮凹
線に取り込まれ、比較的深い角度の部分により、取り込
まれた比較的大きな塵芥を逃がすことが防がれ、確実性
高く捕捉される。
【0021】本発明の繊維製拭材は、圧縮凹線が、正弦
波状の曲線が不織シートの主たる拭方向又はそれに直交
する方向に連続する波形状であるものとすることができ
る。この場合の圧縮凹線は、不織シートの主たる拭方向
又はそれに直交する方向に対する圧縮凹線の傾斜角度が
0度と45度の間を連続的に滑らかに繰り返し変化する
ものである。
【0022】本発明の繊維製拭材は、不織シートの主た
る拭方向又はそれに直交する方向に対する圧縮凹線の傾
斜角度が0度と90度の間を連続的に繰り返し変化する
ものとすることが望ましい。この場合の0度と90度の
間というのは、0度から+90度の範囲と0度から−9
0度の範囲を含む。不織シートの主たる拭方向又はそれ
に直交する方向に拭いた場合、清掃対象上の比較的大き
な塵芥が比較的浅い角度の部分で無理なく確実に圧縮凹
線に取り込まれ、比較的深い角度の部分により、取り込
まれた比較的大きな塵芥を逃がすことが確実に防がれ、
より確実性高く捕捉される。
【0023】本発明の繊維製拭材は、圧縮凹線が、半円
弧状の半波長が交互に逆向きに不織シートの主たる拭方
向又はそれに直交する方向に連続する波形状であるもの
とすることができる。この場合の圧縮凹線は、不織シー
トの主たる拭方向又はそれに直交する方向に対する圧縮
凹線の傾斜角度が0度と90度の間を連続的に滑らかに
繰り返し変化するものである。
【0024】本発明の繊維製拭材は、圧縮凹線が、少な
くとも不織シートの強度が比較的に低い方向に連続する
ものであることが好ましい。この場合、圧縮凹線が連続
する方向における不織シートの強度が高められる。
【0025】本発明の繊維製拭材は、少なくとも拭部
に、一定方向に連続する圧縮凹線を多数有し、その一定
方向に直交する方向におけるそれらの各圧縮凹線がカバ
ーする範囲に隙間がないものとすることが好ましい。圧
縮凹線がカバーする範囲というのは、前記一定方向に直
交する方向に対する各圧縮凹線の正射影の範囲を言う。
各圧縮凹線がカバーする範囲に隙間がないというのは、
前記一定方向に直交する方向に対する各圧縮凹線の正射
影の範囲が連続するか又は重複することを言う。この場
合、拭部により前記一定方向に拭くと、何れかの圧縮凹
線によりカバーされ、清掃対象上の塵埃及び比較的大き
な塵芥を確実に圧縮凹線により捕捉することができる。
【0026】本発明の繊維製拭材は、不織シートの主た
る拭方向に対し平行な直線状圧縮凹線及びそれに直交す
る方向の直線状圧縮凹線の一方又は両方を、少なくとも
拭部の全面にほぼ万遍なく有するものとすることが好ま
しい。この場合、不織シートの拭部により、主たる拭方
向に対し傾斜した角度に清掃対象を拭くと、直線状圧縮
凹線が拭方向に対し傾斜した状態となるので、清掃対象
上の比較的大きな塵芥が、直線状圧縮凹線に無理なく確
実に取り込まれ、直線状圧縮凹線上及びその両側の繊維
に絡まることにより、或はそれらの繊維に吸着すること
により直線状圧縮凹線に捕捉される。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0028】図1は、本発明の繊維製拭材の実施の形態
の一例としての拭掃除用不織布の平面図、図2は、その
拭掃除用不織布を用いた拭掃除具の斜視図である。
【0029】この拭掃除用不織布10は、主として、図
2に示される、平面長方形状の不織布保持ヘッド12a
に柄12bが連結されてなる拭掃除具12における不織
布保持ヘッド12aに保持して床面等の拭掃除に用いる
ものであるが、そのまま手で用いること等も可能であ
る。
【0030】この拭掃除用不織布10は、平面長方形状
の合成繊維製の不織布であり、半円弧状の半波長が交互
に逆向きに短手方向(主たる拭方向)に連続する波形状
の圧縮凹曲線14を、長手方向に多数同位相で並列に有
する。長手方向における隣接する圧縮凹曲線14間の距
離は0である。すなわち、長手方向を左右方向とする
と、隣接する一方の圧縮凹曲線14の右端位置と他方の
圧縮凹曲線14の左端位置は一致する。従って、長手方
向における各圧縮凹曲線14がカバーする範囲には隙間
がない。
【0031】不織布保持ヘッド12aの主たる拭方向
は、拭く範囲が広くなる短手方向である。拭掃除用不織
布10には、長手方向の全長にわたる2本の太目の直線
状位置決め圧縮凹線16が、不織布保持ヘッド12aの
短手方向長さを隔てて対称位置に設けられている。拭掃
除用不織布10を不織布保持ヘッド12aに保持する場
合、位置決め圧縮凹線16に挟まれた内側を不織布保持
ヘッド12aの底面に位置させ、各位置決め圧縮凹線1
6の外側を、不織布保持ヘッド12aの上面側に折り返
して不織布保持ヘッド12aの挟持部に挟持させる。2
本の直線状位置決め圧縮凹線16により、拭掃除用不織
布10に対する不織布保持ヘッド12aの位置決めを容
易に行うことができる。
【0032】前記圧縮凹曲線14及び位置決め圧縮凹線
16は、何れも加熱圧縮によって厚さ方向に圧縮状態に
固定された線状の凹部であり、拭掃除用不織布10の両
面に共通である。圧縮凹線を容易且つ確実に形成する上
で、本発明における不織シートを構成する繊維は、全て
又は一部が、加熱されることにより溶融する繊維(例え
ばポリエステル等の合成繊維)であることが好ましい。
【0033】拭掃除用不織布10を前記不織布保持ヘッ
ド12aに保持して用いる場合、拭掃除用不織布10の
各面における2本の直線状位置決め圧縮凹線16に挟ま
れた内側が拭部10aである。図1の例では、拭部10
aは、短手方向において圧縮凹曲線14を2波長分有
し、3本の直線状長手方向圧縮凹線18がその半波長毎
に設けられている。また、多数の直線状短手方向圧縮凹
線が、圧縮凹曲線14の波高の3分の2の間隔を隔てて
拭掃除用不織布10全体に万遍なく設けられている。こ
れらの長手方向圧縮凹線18及び短手方向圧縮凹線20
は、前記圧縮凹曲線14及び位置決め圧縮凹線16と同
様にして形成されている。
【0034】拭掃除用不織布10を前記拭掃除具12の
不織布保持ヘッド12aに保持して繊維製の拭掃除用不
織布10の拭部10aにより清掃対象を拭くと、清掃対
象上の塵埃は、拭部10aを構成する繊維がその塵埃に
絡むことにより、或はその塵埃が拭部10aを構成する
繊維に吸着することにより、拭部10aに拭き取られ
る。長手方向における各圧縮凹曲線14がカバーする範
囲には隙間がないので、短手方向に拭いた清掃対象上の
塵埃は何れかの圧縮凹曲線14によりカバーされて効果
的に捕捉され、拭き取られる。
【0035】圧縮凹曲線14は、拭掃除具12に保持し
て用いる拭掃除用不織布10の主たる拭方向である短手
方向に対する圧縮凹曲線14の傾斜角度が0度と90度
の間を連続的に滑らかに繰り返し変化する凹部であるか
ら、拭部10aにより短手方向に清掃対象を拭くと、清
掃対象上の比較的大きな塵芥は、比較的浅い角度の部分
で無理なく確実に圧縮凹曲線14に取り込まれ、比較的
深い角度の部分により、取り込まれた比較的大きな塵芥
を逃がすことが確実に防がれる。このようにして、比較
的大きな塵芥が圧縮凹曲線14上及びその両側の繊維に
絡まることにより、或はそれらの繊維に吸着することに
より圧縮凹曲線14に確実性高く捕捉されて拭き取られ
る。長手方向においても短手方向と同様であり、その他
の方向においても比較的大きな塵芥の捕捉に関し一定の
効果を生ずる。
【0036】また拭掃除用不織布10は、拭掃除用不織
布10の主たる拭方向である短手方向に対し平行な直線
状の短手方向圧縮凹線20及びそれに直交する直線状の
長手方向圧縮凹線18を、拭部10aの全面に万遍なく
有するので、短手方向に対し傾斜した角度に清掃対象を
拭くと、これらの長手方向圧縮凹線18及び短手方向圧
縮凹線20が拭方向に対し傾斜した状態となるので、清
掃対象上の比較的大きな塵芥が、これらの凹線に無理な
く確実に取り込まれ、長手方向圧縮凹線18及び短手方
向圧縮凹線20上並びにその両側の繊維に絡まることに
より、或はそれらの繊維に吸着することによりこれらの
凹線に捕捉される。
【0037】圧縮凹曲線14、位置決め圧縮凹線16、
長手方向圧縮凹線18及び短手方向圧縮凹線20は、拭
掃除用不織布10の厚さ方向に圧縮状態に固定された線
状の凹部であるから、拭掃除用不織布10の強度がこれ
らに沿って強化される。特に、圧縮凹曲線14及び短手
方向圧縮凹線20によって、拭掃除用不織布10の強度
が比較的低い短手方向の強度が高められるので、拭掃除
用不織布10の耐久性が高くなる。
【0038】図3は、本発明の繊維製拭材の実施の形態
の別の例としての拭掃除用不織布30の平面図である。
【0039】この拭掃除用不織布30は、主として、図
2に示される、平面長方形状の不織布保持ヘッド12a
に柄12bが連結されてなる拭掃除具12における不織
布保持ヘッド12aに保持して床面等の拭掃除に用いる
ものであるが、そのまま手で用いること等も可能であ
る。
【0040】この拭掃除用不織布30は、平面長方形状
の合成繊維製の不織布であり、直角二等辺三角形の直角
を挟む2辺からなる半波長が交互に逆向きに短手方向
(主たる拭方向)連続するジグザグ波形状の圧縮凹折線
34を、長手方向に多数同位相で並列に有する。長手方
向における隣接する圧縮凹折線34同士は、波高の3分
の2ずつ重複している。従って、長手方向における各圧
縮凹折線34がカバーする範囲には隙間がない。
【0041】拭掃除用不織布30の各面における2本の
直線状位置決め圧縮凹線36に挟まれた内側が拭部30
aであり、拭部30aは、短手方向において圧縮凹折線
34を2波長分有し、3本の直線状長手方向圧縮凹線3
8がその半波長毎に設けられ、多数の直線状短手方向圧
縮凹線40が、圧縮凹折線34の波高の3分の2の間隔
を隔てて拭掃除用不織布30全体に万遍なく設けられて
いる。
【0042】圧縮凹折線34は、拭掃除具12に保持し
て用いる拭掃除用不織布30の主たる拭方向である短手
方向に対する傾斜角度が+45度と−45度に繰り返し
変化する凹部であるから、拭部30aにより短手方向に
清掃対象を拭くと、清掃対象上の比較的大きな塵芥は、
無理なく確実に圧縮凹折線34に取り込まれ、圧縮凹折
線34上及びその両側の繊維に絡まることにより、或は
それらの繊維に吸着することにより圧縮凹折線34に確
実性高く捕捉されて拭き取られる。長手方向においても
短手方向と同様であり、その他の方向においても、短手
方向に対し45度の方向を除き比較的大きな塵芥の捕捉
に関し一定の効果を生ずる。45度方向を含む短手方向
に対し傾斜した角度に清掃対象を拭くと、長手方向圧縮
凹線38及び短手方向圧縮凹線40が拭方向に対し傾斜
した状態となるので、清掃対象上の比較的大きな塵芥
が、これらの凹線に無理なく確実に取り込まれ、長手方
向圧縮凹線38及び短手方向圧縮凹線40上並びにその
両側の繊維に絡まることにより、或はそれらの繊維に吸
着することによりこれらの凹線に捕捉される。その他の
点は、図1の例と同様である。
【0043】図4は、本発明の繊維製拭材の実施の形態
の更に別の例としての拭掃除用不織布50の平面図であ
る。
【0044】この拭掃除用不織布50は、主として、図
2に示される、平面長方形状の不織布保持ヘッド12a
に柄12bが連結されてなる拭掃除具12における不織
布保持ヘッド12aに保持して床面等の拭掃除に用いる
ものであるが、そのまま手で用いること等も可能であ
る。
【0045】この拭掃除用不織布50は、平面長方形状
の合成繊維製の不織布であり、二等辺三角形の120度
の角を挟む2等辺からなる半波長が交互に逆向きに短手
方向(主たる拭方向)連続するジグザグ波形状の圧縮凹
折線54を、長手方向に多数並列に有する。隣接する圧
縮凹折線54同士は、半波長ずつ位相がずれている。拭
掃除用不織布50の各面における2本の直線状位置決め
圧縮凹線56に挟まれた内側が拭部50aであり、拭部
50aは、短手方向において圧縮凹折線54を2波長分
有し、3本の直線状長手方向圧縮凹線58がその半波長
毎に設けられ、多数の直線状短手方向圧縮凹線60が、
圧縮凹折線54の波高の約1.2倍の間隔を隔てて拭掃
除用不織布50全体に万遍なく設けられている。圧縮凹
折線54、位置決め圧縮凹線56、及び長手方向圧縮凹
線58によって、正六角形状図形62が連続的に形成さ
れている。拭部50a以外の部分にも、正六角形状図形
62を形成するための長手方向の直線状短圧縮凹線64
が設けられている。
【0046】圧縮凹折線54は、拭掃除具12に保持し
て用いる拭掃除用不織布50の主たる拭方向である短手
方向に対する傾斜角度が+30度と−30度に繰り返し
変化する凹部であるから、拭部50aにより短手方向に
清掃対象を拭くと、清掃対象上の比較的大きな塵芥は、
無理なく確実に圧縮凹折線54に取り込まれ、圧縮凹折
線54上及びその両側の繊維に絡まることにより、或は
それらの繊維に吸着することにより圧縮凹折線54に確
実性高く捕捉されて拭き取られる。その他の方向におい
ても比較的大きな塵芥の捕捉に関し一定の効果を生ず
る。その他の点は、図2の例とほぼ同様である。
【0047】
【発明の効果】本発明の繊維製拭材によれば、不織シー
トの主たる拭方向に対し傾斜した直線及び曲線の一方又
は両方が波形状に繰り返す圧縮凹線を、少なくとも拭部
にほぼ万遍なく有し、それらの圧縮凹線において塵埃が
効果的に捕捉され、特に清掃対象上の比較的大きな塵芥
が、拭く方向に対し傾斜した圧縮凹線に無理なく確実に
取り込まれ、圧縮凹線上及びその両側の繊維に絡まるこ
とにより、或はそれらの繊維に吸着することにより圧縮
凹線に捕捉されて、比較的大きな塵芥を含む清掃対象上
の塵埃及び塵芥が、拭部全般にわたり万遍なく、確実性
高く拭き取られる。また、本発明の繊維製拭材は、不織
シートの強度が圧縮凹線に沿って強化されるので、耐久
性に優れる。
【0048】請求項2の繊維製拭材によれば、圧縮凹線
が、繊維製の不織シートの主たる拭方向に対する傾斜角
度が30乃至60度である部分を備えので、清掃対象上
の比較的大きな塵芥は、より無理なく確実にその圧縮凹
線に取り込まれ、比較的大きな塵芥を含む清掃対象上の
塵埃及び塵芥がより確実性高く拭き取られる。
【0049】請求項3の繊維製拭材の拭部により不織シ
ートの主たる拭方向又はそれに直交する方向に拭けば、
清掃対象上の比較的大きな塵芥が比較的浅い角度の部分
で無理なく確実に圧縮凹線に取り込まれ、比較的深い角
度の部分により、取り込まれた比較的大きな塵芥を逃が
すことが防がれるので、比較的大きな塵芥を含む清掃対
象上の塵埃及び塵芥がより確実性高く拭き取られる。
【0050】請求項4の繊維製拭材における圧縮凹線
は、不織シートの主たる拭方向又はそれに直交する方向
に対する圧縮凹線の傾斜角度が0度と45度の間を連続
的に滑らかに繰り返し変化するので、比較的大きな塵芥
を含む清掃対象上の塵埃及び塵芥がより確実性高く拭き
取られる。
【0051】請求項5の繊維製拭材の拭部により不織シ
ートの主たる拭方向又はそれに直交する方向に拭けば、
比較的大きな塵芥を含む清掃対象上の塵埃及び塵芥がよ
り一層確実性高く拭き取られる。
【0052】請求項6の繊維製拭材における圧縮凹線
は、不織シートの主たる拭方向又はそれに直交する方向
に対する圧縮凹線の傾斜角度が0度と90度の間を連続
的に滑らかに繰り返し変化するので、比較的大きな塵芥
を含む清掃対象上の塵埃及び塵芥がより一層確実性高く
拭き取られる。
【0053】請求項7の繊維製拭材は、強度が比較的に
低い方向における不織シートの強度が、圧縮凹線によっ
て高められるので、繊維製拭材の耐久性が効果的に高め
られる。
【0054】請求項8の繊維製拭材の拭部により、各圧
縮凹線が連続する一定方向に拭くと、何れかの圧縮凹線
によりカバーされ、清掃対象上の塵埃及び比較的大きな
塵芥を確実に圧縮凹線により捕捉することができる。
【0055】請求項9の繊維製拭材の拭部により、主た
る拭方向に対し傾斜した角度に清掃対象を拭くと、清掃
対象上の比較的大きな塵芥が、直線状圧縮凹線に無理な
く確実に取り込まれ、直線状圧縮凹線上及びその両側の
繊維に絡まることにより、或はそれらの繊維に吸着する
ことにより直線状圧縮凹線に捕捉されて拭き取られる。
また、この繊維製拭材は、不織シートの強度が直線状圧
縮凹線に沿って強化されるので、更に耐久性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】拭掃除用不織布の平面図である。
【図2】清掃具の斜視図である。
【図3】別の拭掃除用不織布の平面図である。
【図4】更に別の拭掃除用不織布の平面図である。
【符合の説明】
10 拭掃除用不織布 10a 拭部 14 圧縮凹曲線 16 位置決め圧縮凹線 18 長手方向圧縮凹線 20 短手方向圧縮凹線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維製の不織シートからなり、不織シート
    の主たる拭方向に対し傾斜した直線及び曲線の一方又は
    両方が波形状に繰り返す圧縮凹線を、不織シートの少な
    くとも拭部にほぼ万遍なく有することを特徴とする繊維
    製拭材。
  2. 【請求項2】圧縮凹線が、不織シートの主たる拭方向に
    対する傾斜角度が30乃至60度である部分を備えた請
    求項1記載の繊維製拭材。
  3. 【請求項3】不織シートの主たる拭方向又はそれに直交
    する方向に対する圧縮凹線の傾斜角度が0度と45度の
    間を連続的に繰り返し変化するものである請求項1又は
    2記載の繊維製拭材。
  4. 【請求項4】圧縮凹線が、正弦波状の曲線が不織シート
    の主たる拭方向又はそれに直交する方向に連続する波形
    状である請求項3記載の繊維製拭材。
  5. 【請求項5】不織シートの主たる拭方向又はそれに直交
    する方向に対する圧縮凹線の傾斜角度が0度と90度の
    間を連続的に繰り返し変化するものである請求項1又は
    2記載の繊維製拭材。
  6. 【請求項6】圧縮凹線が、半円弧状の半波長が交互に逆
    向きに不織シートの主たる拭方向又はそれに直交する方
    向に連続する波形状である請求項5記載の繊維製拭材。
  7. 【請求項7】少なくとも拭部に、一定方向に連続する圧
    縮凹線を多数有し、その一定方向に直交する方向におけ
    るそれらの各圧縮凹線がカバーする範囲に隙間がない請
    求項1、2、3、4、5又は6記載の繊維製拭材。
  8. 【請求項8】圧縮凹線が、少なくとも不織シートの強度
    が比較的に低い方向に連続するものである請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載の繊維製拭材。
  9. 【請求項9】不織シートの主たる拭方向に対し平行な直
    線状圧縮凹線及びそれに直交する方向の直線状圧縮凹線
    の一方又は両方を、少なくとも拭部の全面にほぼ万遍な
    く有する請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載
    の繊維製拭材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002165738A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Yamazaki Corp 繊維製拭材及びその関連技術
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