JPH10117704A - ゼリー - Google Patents
ゼリーInfo
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- JPH10117704A JPH10117704A JP8282118A JP28211896A JPH10117704A JP H10117704 A JPH10117704 A JP H10117704A JP 8282118 A JP8282118 A JP 8282118A JP 28211896 A JP28211896 A JP 28211896A JP H10117704 A JPH10117704 A JP H10117704A
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Abstract
いゼリーの提供。 【解決手段】 マルチトール、エリスリトール及び高甘
味度甘味料を含有してなるゼリーであって、マルチトー
ル4〜16重量%。エリスリトール0.5〜10重量%
及び高甘味度甘味料0.005〜0.032重量%を含
有することを特徴とするゼリー。
Description
リスリトール及び高甘味度甘味料を特定量含有してなる
ゼリーに関する。本発明のゼリーは、低齲蝕性であり、
カロリーも低く且つ食感がよい。
異性化糖等を用い、これらの糖類水溶液にゲル化剤を加
え容器に充填し、固形又は半固形としたもので滑らかな
食感に特徴があり、特に酸剤を添加したものはあっさり
した風味で女性には大変好まれる嗜好品である。
風味から、特にゲル化剤に寒天、カラギーナン等の含有
表示のあるものは低カロリー食品と思われる傾向がある
が、通常は蔗糖を15〜20重量%も含有しており、そ
のカロリーが60〜80(kcal/100g)と缶コ
ーヒー、果汁飲料、炭酸飲料に比して極めて高いことが
問題になっている。このため、製菓業界では蔗糖を含ま
ない低カロリーを図った食品が多数開発され、既に市販
されているものもある。しかし、高甘味度甘味料を用い
た、例えばアスパルテーム、ステビアを主体に用いたも
のは後味に長く甘味が残存し嗜好的に好ましくない欠点
がある。最近になってマルチトールやエリスリトール等
の甘味料の製造方法が開発され、低カロリー性や非齲蝕
性を生かして特徴のある甘味料として販売されて来てお
り、これを種々の甘味食品へ利用することが試みられて
いる。
甘味質の良好なこと、又、蔗糖の約0.85倍の甘味が
感じられることから、低カロリー甘味料として優れてい
るが、甘味をマルチトール全体で付与した場合、大量に
(20〜30g以上)摂取すると下痢を起こし易いとい
う欠点があると言われている。
非常に結晶し易い糖アルコールであり、その甘味の強さ
は蔗糖の約0.75倍であり、食すると爽やかな冷感を
感じ、しかもカロリーは0であるので、低カロリー甘味
料としては優れているが、現在はぶどう糖を酵母醗酵さ
せて製造されているため価格が蔗糖の4〜5倍と高く、
しかも結晶性が高いため、エリスリトールを主体として
甘味を付与するゼリーの提供は困難であるという問題点
がある。本発明の課題は、低カロリーで且つ食感のよい
ゼリーを提供することにある。
解決するために種々検討した結果、マルチトール、エリ
スリトール及び高甘味度甘味料を特定の割合で配合する
ことにより、味覚及びカロリー両面において優れたゼリ
ーが得られることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
ール及び高甘味度甘味料を含有してなるゼリーであっ
て、マルチトール4〜16重量%、エリスリトール0.
5〜10重量%及び高甘味度甘味料0.005〜0.0
32重量%を、含有することを特徴とするゼリーにあ
る。以下、本発明を詳細に説明する。
の低カロリー性及び爽やかな食感を得るために、ゼリー
の4〜16重量%、好ましくは5〜14重量%の範囲内
である。マルチトールの含有量が4重量%未満であると
甘味の質感が不足し、また、16重量%を越えると低カ
ロリー化の点で好ましくない。
チトールに由来するので、その使用量を低減すればより
低カロリー化は可能であるが、本発明においては、治療
食品に見られるノンカロリー食品を目的とせず、従来品
に比しカロリーを1/2〜1/4に設定するのが好まし
い。なお、マルチトールは甘味質が良好で、しかも蔗糖
の約0.85倍の甘味を有しているので、低カロリーの
甘味料としては優れているが、大量摂取は下痢を生ずる
場合もあるので、一回の摂取量を20g以下とするのが
望ましい。
ロリー性及び爽やかな食感を得るために、ゼリーの0.
5〜10重量%、好ましくは0.75〜8.5重量%の
範囲内である。エリスリトールの含有量が0.5重量%
未満であると、爽やかな食感が不足し、また、10重量
%を越えると、結晶化の点で好ましくない。
ロリー性及び甘味の向上、しつこさの抑制を得るため
に、ゼリーの0.005〜0.032重量%、好ましく
は0.008〜0.032重量%の範囲内である。高甘
味度甘味料の含有量が0.005重量%未満であると、
甘味の向上効果が不足し、また、0.032重量%を越
えると、甘味のしつこさが増し、好ましくない。
ム、ステビア、サッカリン、サッカリンナトリウム、グ
リチルリチン、アセスルファムカリウム等が挙げられ、
中でもステビアが好ましい。ステビアとしてはステビオ
サイド、レバウデオサイドA、α−グリコシルステビオ
サイドが用いられる。アスパルテームもステビアと同様
に用いることができるが、酸性溶液中では、経日により
甘味が低下することが知られており、長期間保存するも
のには不適な場合がある。
蝕性の見地から糖アルコールとして、例えばソルビトー
ル、ラクチトールのように従来から食品用に使用されて
いる糖アルコールが用いられる他、デキストリン還元物
やオリゴ糖還元物を含む還元澱粉分解物等を用いても良
い。本発明においては低カロリー性を損なわない範囲で
あれは、上記の糖アルコールに代えてぶどう糖、マルチ
トール、水飴、異性化糖等の糖類及び/又はカップリン
グシュガー、パラチノース等を使用することも可能であ
る。
ン、寒天、ペクチン、キサンタンガム、ローカストビー
ンガム、澱粉、デキストラン及びこれらの組み合わせ等
任意のゲル化剤を用いることができるが、酸性ゼリーは
滑らかな食感からカラギーナンを主体に用いることが好
ましい。必要に応じてpH調整剤を用いても良く、具体
的にはクエン酸、酒石酸、乳酸、りんご酸、酢酸等の有
機酸が用いられる。有機酸添加量は果汁、果肉の種類に
より異なるが例えば柑橘類、桃等はpH3.3〜4.
5、メロン等はpH5〜5.5の範囲に調整した量が風
味上好ましい。
チトール8.7g、エリスリトール4.0g、ステビア
0.028g、ゲル化剤0.8gを含むゼリー原料にク
エン酸1.8〜3.0gを更に用いこれを水で100重
量部に調整したゼリーのpHは下記の通りである。 クエン酸重量% 1.8 2.2 2.4 2.7 3.0 pH 3.59 3.54 3.46 3.38 3.33
る目的で着色料、着香料、乳製品の全脂粉乳、脱脂粉
乳、クリームやココア粉末、コーヒー粉末、果汁、果肉
等を配合しても良い。本発明のゼリーの製造方法として
は従来のゼリーの製造方法を用いれば良く、例えば具体
的には、糖、甘味料、ゲル化剤、必要に応じクエン酸三
ナトリウム等のpH調整剤を粉体混合した後、35℃の
温水に分散し、その後、撹拌しながら加熱し75〜85
℃、20分間保持し、ゲル化剤を溶解した後、果汁、ク
エン酸、香料を加え得られたミックスを45〜60℃に
維持しながら容器に充填、ポリエチレンフィルムをホッ
トシールし、90℃の熱水中で3分間殺菌し冷却する。
熱ポリエチ角型容器(7×7×2.5cm)に45℃の
ゼリーを充填し、これの中心部に温度センサーを装着し
ポリエチレンフィルムをホットシールする。これを90
℃の熱水に入れ、昇温時間を測定したところ初発43℃
のカップゼリーを90℃の熱水に3分間浸漬すると中心
部は84℃に達するのでゼリーのpHが4以下であれば
チルド流通する場合には十分な殺菌と言える。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。また、各種甘味料の甘
味度、エネルギー値は表−1の通りである。
た後、35℃の温水70gに分散し、その後撹拌しなが
ら加熱し85℃10分間保持し、ゲル化剤を溶解した
後、果汁1g(5倍濃縮品)クエン酸0.26g、フレ
ーバ0.15g、クラウディ0.05gを添加し、水で
100gに調整した後容器に充填ホットシールし90℃
の熱水中3分間加熱殺菌し冷却する。実験に当り、各実
施例及び比較例の甘味度は表−1から算出し同じ甘味度
であり、甘味料混合による相乗効果は配慮していない。
結果は表−2の通りである。
明品は18〜27kcal/100gであり、蔗糖を用
いた際の1/2〜1/3と低カロリーであり、後味も良
好である。
ゼリーを製造し、評価した。結果を表−3に示す。
例2〜5のものは10〜23kcal/100gと低カ
ロリーであり、後味も良好である。
実施例1と同様にした。結果を表−4に示した。
ロリーはノンカロリーに近く、従来の蔗糖を用いたゼリ
ーに比して1/2〜1/4となる。
Claims (2)
- 【請求項1】 マルチトール、エリスリトール及び高甘
味度甘味料を含有してなるゼリーであって、マルチトー
ル4〜16重量%、エリスリトール0.5〜10重量%
及び高甘味度甘味料0.005〜0.032重量%を含
有することを特徴とするゼリー。 - 【請求項2】 高甘味度甘味料がステビア又はアスパル
テームである請求項1に記載のゼリー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28211896A JP3518201B2 (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | ゼリー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28211896A JP3518201B2 (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | ゼリー |
Publications (2)
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JPH10117704A true JPH10117704A (ja) | 1998-05-12 |
JP3518201B2 JP3518201B2 (ja) | 2004-04-12 |
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ID=17648369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28211896A Expired - Lifetime JP3518201B2 (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | ゼリー |
Country Status (1)
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1996
- 1996-10-24 JP JP28211896A patent/JP3518201B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP3518201B2 (ja) | 2004-04-12 |
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