JPH10116026A - ナビゲーション装置、地図表示装置及び地図表示処理のためのコンピュータプログラムを記憶した媒体 - Google Patents

ナビゲーション装置、地図表示装置及び地図表示処理のためのコンピュータプログラムを記憶した媒体

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JPH10116026A
JPH10116026A JP22474197A JP22474197A JPH10116026A JP H10116026 A JPH10116026 A JP H10116026A JP 22474197 A JP22474197 A JP 22474197A JP 22474197 A JP22474197 A JP 22474197A JP H10116026 A JPH10116026 A JP H10116026A
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林田  機八
Takeshi Yanakubo
柳久保  武志
Chihiro Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地図が表示される画面を分割して、情報内容の
異なる地図を画面上に同時に表示して、より多くの地理
的情報を直ちに得られるようにする。 【解決手段】表示画面の分割が選択されると(ステップ
SC4)、分割された一方の画面である第2画面に、ヘ
ディングアップの地図かまたはノースアップの地図が表
示される(ステップSC20、SC22)。分割された
残りの画面である第3画面には、自車両の現在位置と、
目的地の方向、目的地までの距離等の必要最小限の情報
が表示される簡略図が表示される(ステップSC2
4)。この後、その他の案内・表示処理が実行される
(ステップSC18)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上移動体の移動
経路を地図情報に基づいて探索するとともに、この移動
経路を移動体操作者に情報伝達する地図表示装置及びナ
ビゲーション装置などに関する。特に、地図情報の表示
の仕方を改良した地図表示装置及びナビゲーション装置
などに関する。
【0002】
【従来技術】従来のナビゲーション装置では、ディスプ
レイ装置に使用者が希望するエリアの地図が表示され
る。この表示された地図を利用して、使用者が希望する
目的地が設定される。そして、この設定された目的地
と、車両の現在位置との間を結ぶ、最適な案内経路が、
予め記録された各道路情報を利用して検索される。
【0003】この検索された案内経路は、ディスプレイ
装置に表示される地図で、明確に表示される。なお、車
両がその案内経路を移動している間は、走行に必要な情
報が音声等の聴取手段によって使用者に報知される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様な従
来のナビゲーション装置では、ディスプレイ装置の画面
全体に一つの地図が表示される。しかし、近年、液晶デ
ィスプレイの単価が低下してきている。よって、表示画
面の広いディスプレイ装置が利用できるようになった。
広い表示画面を持つディスプレイ装置で、地図を表示し
た場合、より広い範囲の地理情報が得られる。しかも、
広い画面を用いれば、より詳細な地理情報を含む地図の
拡大表示が可能である。
【0005】しかし、車両の運行状態においては、広い
範囲の地理情報が必要でない場合がある。例えば、車両
が目的地近隣に接近した場合、車両及び目的地の地理的
な位置が確認できればよい。それ以外の地理的情報は必
要でない。この場合、必要な地理的な情報は、画面の一
部を用いれば十分に表示できる。つまり、広くなったデ
ィスプレイ装置の画面が十分に活用されているとは言い
難い。
【0006】また、従来と同様の広さの画面を持ったデ
ィスプレイでも、一つの地図画面の表示では、上記と同
様な問題が発生する可能性がある。つまり、車両の任意
の運行状況において、あまり必要でない情報が画面に表
示される場合がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、地図を表示する画面を分割した。そし
て、自車両の走行状態に応じて第1の画面に、自車両の
現在位置と目的地との地理関係を表す簡略図を表示し
た。この簡略図の表示と共に、第2画面には、詳細な地
図情報を表示した。これにより、目標地の方向が直感的
に知覚できるとともに、自車両の現在位置周辺の地理情
報をも同時に知覚できる。
【0008】また、本発明は、地図を表示する画面を分
割した。そして、探索された経路上の右左折点に関する
地理情報を、この右左折点に自車両が接近したときに第
1画面に表示した。しかも、この右左折点に関する情報
が第1画面に表示されているとき、第2画面に詳細な地
図を表示するようにした。この第2画面に表示される詳
細地図は、自車両の走行状態に応じて表示される情報量
を調整した。これにより、自車両の進行すべき方向と、
自車両の周辺の地理情報とを同時に確認できる。
【0009】また、本発明は、地図を表示する画面を分
割した。そして、探索された経路と自車両の現在位置と
を含む地図を、第1の画面にはノースアップ形態で表示
した。第2画面には、ヘディングアップ形態で、同じ地
図を表示した。
【0010】
【発明の実施の形態】
1.実施例の要約 以下に説明する本発明に係る実施例は、地図情報を表示
する画面を2以上の画面に分割する手段(図6のステッ
プSB4、図11、13のステップSC4)と、 この
うちの1以上の画面に、記憶または受信された第1の地
図情報を表示する手段(図6のステップSB12、SB
24、SB28、図11のステップSC10、SC14
及び図13のステップSC24)と、 この表示された
画面以外の画面に、この表示された第1の地図情報と異
なる第2の地図情報を同時に表示する手段(図6のステ
ップSB16、SB18、SB22、SB26、図11
のステップSC8、SC12及び図13のステップSC
20、SC22)とであって、この第1の地図情報と上
記第2の地図情報とは、道路種別の異なる、または両地
図情報の表示の向きが異なる(表示例−図8、図11、
図12)ことを特徴とする地図表示装置。
【0011】以下に説明する本発明に係る実施例は、地
図情報を表示する画面を2以上の画面に分割するように
し(図6のステップSB4、図11、13のステップS
C4)、このうちの1以上の画面に、記憶または受信さ
れた第1の地図情報を表示するようにし(図6のステッ
プSB12、SB24、SB28、図11のステップS
C10、SC14及び図13のステップSC24)、こ
の表示された画面以外の画面に、この表示された第1の
地図情報と異なる第2の地図情報を同時に表示する(図
6のステップSB16、SB18、SB22、SB2
6、図11のステップSC8、SC12及び図13のス
テップSC20、SC22)ようにしたことを特徴とす
るナビゲーション装置において、上記第1の地図情報と
上記第2の地図情報とは、道路種別の異なる地図情報の
異なる地図情報を表示制御する(表示例−図8、図1
2、図6のステップSB16、SB18、SB22、S
B26、図11のステップSC8、SC12及び図13
のステップSC20、SC22)ことを特徴とするナビ
ゲーション装置。
【0012】以下に説明する本発明に係る実施例は、地
図情報を表示する画面を2以上の画面に分割するように
し(図6のステップSB4、図11、13のステップS
C4)、このうちの1以上の画面に対して記憶または受
信された第1の地図情報を表示するようにし(図6のス
テップSB12、SB24、SB28、図11のステッ
プSC10、SC14及び図13のステップSC2
4)、この表示された画面以外の画面に、この表示され
た第1の地図情報とは異なる第2の地図情報を同時に表
示する(図6のステップSB16、SB18、SB2
2、SB26、図11のステップSC8、SC12及び
図13のステップSC20、SC22)ナビゲーション
装置において、上記表示された第1の地図情報の地図の
向きと上記表示された第2の地図情報の地図の向きと異
なるように表示制御する(表示例−図12、図11のス
テップSC8、SC12及び図13のステップSC2
0、SC22)ことを特徴とするナビゲーション装置。
【0013】以下に説明する本発明に係る実施例は、上
記ナビゲーション装置は、上記地図情報を表示する画面
の表示内容の切り換えを検出するようにし(図6、1
1、13のステップSC4)、この検出結果に応じて、
上記第1の地図情報を、当該切り換え前に表示されてい
た地図情報とするようにし(図6のステップSB12、
SB24、SB28、図11のステップSC10、SC
14及び図13のステップSC24)、同じくこの検出
結果に応じて、上記第2の地図情報を、当該切り換え後
に表示すべき地図情報(図6のステップSB16、SB
18、SB22、SB26、図11のステップSC8、
SC12及び図13のステップSC20、SC22)と
するようにしたことを特徴とする請求項1記載のナビゲ
ーション装置。
【0014】以下に説明する本発明に係る実施例は、上
記表示内容の切り換え前の表示画面は分割されていな
い、または分割されており、上記表示内容の切り換え
は、操作者の切り換え操作、自車の走行状態の変化、自
車の車速変化、自車の方位の変化、交差点または曲がる
地点から自車までの距離の変化に応じている(図6のス
テップSB4、SB10、SB20、図11のステップ
SC4、図13のステップSC4)ことを特徴とする請
求項2記載のナビゲーション装置。
【0015】以下に説明する本発明に係る実施例は、上
記第1の地図情報または第2の地図情報は、さらに順次
別の地図情報に切り換えて、上記分割画面の一部または
全部の表示内容をさらに順次個別に若しくは同時に切り
換えられ(図6のステップSB16、SB18、SB2
2、SB24、SB26、SB28)、または上記第1
の地図情報または第2の地図情報は、画面の表示内容の
さらなる切り換えに応じて、分割されない単一の画面に
され、この単一の画面に表示される地図情報は、上記第
1の地図情報、第2の地図情報、この第1の地図情報及
び第2の地図情報とは別の地図情報または画面分割前の
元の地図情報であり、上記表示内容の切り換えは、操作
者の切り換え操作、自車の走行状態の変化、自車の車速
の変化、自車の方位の変化、交差点または曲がる地点か
ら自車までの距離の変化に応じている(図6のステップ
SB4、SB10、SB20、図11のステップSC
4、図13のステップSC4)ことを特徴とする請求項
1、2または3記載のナビゲーション装置。
【0016】以下に説明する本発明に係る実施例は、上
記第1の地図情報と第2の地図情報とが表示される画面
は互いに入れ換わり、この入れ換わりは操作者の操作、
取り付け者の操作、運転者の位置の検知、自車の走行状
態の変化、自車の車速の変化、自車の方位の変化、交差
点または曲がる地点から自車までの距離の変化に基づき
(図6のステップSB4、SB10、SB20、図11
のステップSC4、図13のステップSC4)、上記分
割された画面のうち運転者に近い画面に、上記第1の地
図情報または第2の地図情報が表示される(図8、図1
2の第3画面110、図6のステップSB22、SB2
4、SB26、SB28、図11のステップSC8、S
C10、SC12、SC14及び図13のステップSC
20、SC22、SC24)ことを特徴とする請求項
1、2、3または4記載のナビゲーション装置。
【0017】以下に説明する本発明に係る実施例は、上
記地図情報は、自車の出発地または現在位置付近から目
的地または立ち寄り地付近までの経路を探索し(図5の
ステップSA4)、この探索された経路に関する地図情
報報であり、上記第1の地図情報は自車の出発地または
現在位置付近と目的地または立ち寄り地付近との地理関
係を表す簡略図の情報(図6のステップSB6、図13
のステップSC24)であり、上記第2の地図情報は自
車の現在位置付近の詳細な地理情報であり(図6のステ
ップSB16、SB24、SB26)、または、上記第
1の地図情報は上記探索された経路における、自車の走
行情報に基づく走行情報であり(図6のステップSB1
2)、上記第2の地図情報は自車の現在位置付近の詳細
な地理情報であり、または、上記第1の地図情報は幹線
道路及び非幹線道路またはナビゲーションの対象道路及
び非対象道路についての情報であり(図6のステップS
B16、SB24、SB26)、第2の地図情報は主に
幹線道路だけまたはナビゲーションの対象道路だけにつ
いての情報であり(図6のステップSB18、SB2
2、SB28)、または、上記第1の地図情報は北の絶
対方位を画面のいずれかの方向にほぼ維持した地図の情
報であり(図13のステップSC22)、第2の地図情
報は自車の進行方向を画面のいずれかの方向にほぼ維持
した地図の情報(図13のステップSC20)であるこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のナ
ビゲーション装置。
【0018】2.全体回路 図1は、本発明に係るナビゲーション装置の全体回路を
示す。中央処理部1は、ナビゲーション装置全体の動作
を制御する。この中央処理部1は、CPU(中央処理装
置)2、フラッシュメモリ3、第2ROM4、第1RA
M(Random Access Memory)5、
第2RAM6、センサ入力インターフェイス7、通信イ
ンターフェイス8、画像プロセッサ9、画像メモリ1
0、音声プロセッサ11及び時計14によって構成され
ている。各CPU2〜時計14は、CPUローカルバス
15によって相互に接続されている。CPU2の制御に
したがい、各種情報データの授受がフラッシュメモリ3
等の各デバイス間で行われる。
【0019】フラッシュメモリ3は、電気的な消去及び
書き込みが可能なメモリ(EEPROM)等で構成され
る。このフラッシュメモリ3(内部記憶媒体/手段)に
は、光ディスクまたは光磁気ディスク等の情報記憶部3
7(外部記憶媒体/手段)に記憶されるコンピュータの
プログラム38bが書き写され記憶される(インストー
ル/転送される)。また、フラッシュメモリ3は、メイ
ン情報処理装置等の外部装置から、データ送受信装置2
7を介して送信されるプログラム38bの記憶も可能で
ある。したがって、このフラッシュメモリ3に記憶され
ているプログラムが変更されれば、新しいルーチンによ
る処理が可能となる。このプログラム38bは、後述す
る各フローチャートに応じたプログラムであり、CPU
2で実行される各種処理のプログラムである。例えば、
このプログラム38bは、情報の表示制御と音声案内制
御等である。
【0020】このインストール(転送/複写)は、情報
記憶部37が本ナビゲーション装置にセットされたと
き、または、本ナビゲーション装置の電源が投入された
とき等に、自動的に実行される。または、操作者による
操作によってインストールされてもよい。なお、情報記
憶部37には、ラベルまたはファイル識別子等を含むデ
ィスク管理情報38aが保存されており、このディスク
管理情報38aによって、情報記憶部37のプログラム
の更新バージョン等が判断される。また、この情報記憶
部37は、他の情報記憶部37と入れ替えることができ
る。よって、新しい情報記憶部37がセットされたか否
かが、ディスク管理情報38aの情報内容によって判断
される。
【0021】例えば、フラッシュメモリ3には、プログ
ラムと、このプログラムに関する管理情報が保存されて
いるので、新たな情報記憶部37がセットされると、フ
ラッシュメモリ3の管理情報と、ディスク管理情報38
aとが比較される。そして、新しいプログラムを含む情
報記憶部37がセットされたと判断された場合に、情報
記憶部37のプログラム38bが、フラッシュメモリ3
にインストールされる。これにより、フラッシュメモリ
3には、最新の上記プログラム38bおよびデータ38
cが、常時保存されることになる。この結果、情報記憶
部37の交換によって、最新のナビゲーション装置が実
現される。
【0022】また、フラッシュメモリ3に記憶される情
報には、ナビゲーション動作で用いられる、各種パラメ
ータ等が含まれている。第2ROM4には、表示図形デ
ータ及び各種汎用データが記憶されている。表示図形デ
ータとは、ディスプレイ33上に表示されるルート案内
及び地図表示に必要な各データである。各種汎用データ
とは、案内音声用の合成または肉声を録音した音声波形
データ等のナビゲーション時に使用される各データであ
る。
【0023】第1RAM5には、外部から入力されたデ
ータ及び、演算のために用いられる各種パラメータや演
算結果及びナビゲーション用のプログラム等が記憶され
る。つまり、第1RAM5は、キャッシュメモリ等にも
利用される。時計14は、カウンタ及びバッテリバック
アップRAMまたはEEPROM等から構成されてい
る。この時計14から、時間情報が出力される。
【0024】センサ入力インターフェイス7は、A/D
変換回路またはバッファ回路等で構成されている。この
センサ入力インターフェイス7には、現在位置検出装置
20の各センサが接続されている。現在位置検出装置2
0の各センサから、アナログ信号またはデジタル信号の
センサデータがセンサ入力インタフェイス7に入力され
る。この現在位置検出装置20のセンサには、絶対方位
センサ21、相対方位センサ22、距離センサ23及び
車速センサ24がある。
【0025】絶対方位センサ21は、例えば、地磁気セ
ンサであり、地磁気が検出される。この絶対方位センサ
21から、絶対方位となる南北方向を示すデータが出力
される。相対方位センサ22は、例えば、光ファイバジ
ャイロや圧電振動ジャイロ等のジャイロ装置を用いた操
舵角センサである。この操舵角センサにより、車輪の操
舵角が検出される。そして、絶対方位センサ21で検出
される絶対方位に対する、自車両の走行方向の相対角度
が、相対方位センサ22から出力される。
【0026】距離センサ23は、例えば、走行距離メー
タに連動したカウンタ等で構成されている。この距離セ
ンサ23からは、自車両の走行距離を示すデータが出力
される。速度センサ24は、速度メータに接続されたカ
ウンタ等で構成されている。この速度センサ24から
は、自車両の走行速度に比例するデータが出力される。
【0027】中央処理部1の通信インターフェイス8に
は、I/Oデータバス28が接続されている。このI/
Oデータバス28には、現在位置検出装置20のGPS
受信装置25、ビーコン受信装置26及びデータ送受信
装置27が接続されている。さらに、このI/Oデータ
バス28には、入出力装置30のタッチスイッチ34、
プリンタ35及び情報記憶部37が接続されている。つ
まり、通信インターフェイス8により、各付属装置と、
CPUローカルバス15との間で、各種データの授受が
行われる。
【0028】現在位置検出装置20からは、上述された
ように、自車両の現在位置を検出するためのデータが出
力される。つまり、絶対方位センサ21で絶対方位が検
出される。相対方位センサ22で、この絶対方位に対す
る相対方位が検出される。さらに、距離センサ23で走
行距離が検出される。速度センサ24で自車両の走行速
度が検出される。GPS受信装置25により、GPS
(Global Positioning Syste
m)の信号(複数の地球周回軌道衛星からのマイクロ
波)が受信され、自車両の緯度・経度等の地理的な位置
データが検出される。
【0029】同じように、ビーコン受信装置26によ
り、VICS(道路交通情報通信システム)等の情報提
供システムからのビーコン波が受信される。そして、ビ
ーコン受信装置26から、近隣道路情報データまたはG
PSの補正データ等がI/Oデータバス28へ出力され
る。データ送受信装置27では、セルラフォーンやFM
多重信号、電話回線等を利用した双方向式の現在位置情
報提供システムやATIS(交通情報サービス)等との
間で現在位置情報または自車両近隣の道路状況に関する
情報が送受信される。これらの情報は、自車両の位置検
出情報または運行補助情報として利用される。なお、こ
れらビーコン受信装置26及びデータ送受信装置27
は、無くても良い。
【0030】入出力装置30は、ディスプレイ33、透
明なタッチパネル34、プリンタ35及びスピーカ13
から構成される。ディスプレイ33には、ナビゲーショ
ン動作中に案内情報が表示される。タッチパネル34
は、ディスプレイ33の画面上に付着され、透明タッチ
スイッチ(透明電極で構成された接触スイッチまたは、
圧電スイッチ等がある)が複数、平面マトリクス状に配
置されている。このタッチパネル34からは、ナビゲー
ション装置に対して、出発地、目的地、通過地点等の目
的地設定に必要な情報が選択され、入力される。
【0031】プリンタ35では、通信インターフェイス
8を介して出力される地図や施設ガイド等の各種情報が
印刷される。スピーカ13からは音声で使用者に各情報
が伝達される。なお、プリンタ35は、無くても良い。
【0032】また、ディスプレイ33としては、CR
T、液晶ディスプレイまたはプラズマディスプレイ等の
画像情報を表示可能なものが利用される。しかし、消費
電力が少なく、視認性が高くしかも軽量な、液晶ディス
プレイがディスプレイ33として好ましい。本実施例に
おいては、このディスプレイ33に、画面がより広い液
晶ディスプレイが用いられる。
【0033】なお、このディスプレイ33は、分離でき
る2枚以上の液晶ディスプレイで構成してもよい。そし
て、各液晶ディスプレイは、各々、独立したビデオ信号
ケーブルで画像プロセッサ9と接続されている。そし
て、各液晶ディスプレイは、各々異なる位置に設置でき
るようにしてもよい。
【0034】ディスプレイ33に接続される画像プロセ
ッサ9には、DRAM(Dynamic RAM)また
はデュアルポートDRAM等の画像メモリ10が接続さ
れている。画像プロセッサ9によって、画像メモリ10
への画像データの書き込み制御が行われる。さらに、画
像プロセッサ9の制御のもとで、画像メモリ10からデ
ータが読み出されてディスプレイ33への画像表示が行
われる。
【0035】ディスプレイ33の分割に応じて画像メモ
リ10も第1画面用と第2面面用とに分割される。この
分割形態に応じて、画像メモリ10の各画像メモリ素子
のアドレス指定も、第1画面と第2画面とで分けられ
る。
【0036】なお、画像プロセッサ9は、CPU2から
の描画コマンドに従って、地図データ及び文字データを
表示用画像データに変換し、画像メモリ10に書き込
む。このとき、画面のスクロールのために、ディスプレ
イ33に表示される、画面周囲の画像も形成されて、画
像メモリ10に同時に書き込まれる。
【0037】また、ディスプレイ33の表示画面が分割
されたときは、画像メモリ10のメモリ領域も、その画
面分割に適合するように分割される。そして、画像メモ
リ10の分割された各メモリ領域に、独立した画像デー
タが書き込まれる。
【0038】スピーカ13には、音声プロセッサ11が
接続されている。この音声プロセッサ11は、CPUロ
ーカルバス15を介してCPU2及び第2ROM4と接
続されている。そして、CPU2によって、第2ROM
4から読み出された案内音声用の音声波形データが、音
声プロセッサ11に入力される。この音声波形データ
は、音声プロセッサ11によりアナログ信号に変換さ
れ、スピーカ13から出力される。この音声プロセッサ
11及び上記画像プロセッサ9は、汎用のDSP(デジ
タルシグナルプロセッサ)等で構成されてもよい。
【0039】I/Oデータバス28には、データ送受信
部39を介して情報記憶部37が接続されている。この
情報記憶部37には、ディスク管理情報38a、上述し
た各ナビゲーション動作を制御するためのプログラム3
8b及び地図情報などのデータ38cが記憶されてい
る。ディスク管理情報38aには、この情報記憶部37
内に記憶されているデータ及びプログラムに関する情報
が保存されている。例えば、プログラム38bのバージ
ョン情報等である。データ38cには、道路地図データ
などのナビゲーション動作に必要なデータが不揮発性的
に記録されている。この情報記憶部37には、I/Oデ
ータバス28との間で、データの読み出し制御を行う、
データ送受信部39が設けられている。
【0040】また、本発明の情報記憶部37としては、
CD−ROM等の光メモリのみならず、次のようなデバ
イスを利用してもよい。例えば、ICメモリ、ICメモ
りカード等の半導体メモリ、光磁気ディスク、ハードデ
ィスク等の磁気メモリ等の記録媒体でもよい。なお、デ
ータ送受信部39は、情報記録部37の記録媒体が変更
された場合、その変更された記録媒体に適合するデータ
ピックアップが備えられる。例えば、記録媒体がハード
ディスクであれば、コアーヘッド等の磁気信号書き込
み、読み取り装置がデータ送受信部39に具備される。
【0041】情報記憶部37のデータ38cには、ナビ
ゲーション動作に必要な、地図データ、交差点データ、
ノードデータ、道路データ、写真データ、目的地点デー
タ、案内地点データ、詳細目的地データ、目的地読みデ
ータ、家形データ、その他のデータが記憶されている。
また、情報記憶部37に記憶されたプログラム38bに
より、データ38cの道路地図データを用いてナビゲー
ション動作が実行される。なお、このナビゲーション用
のプログラムは、データ送受信部39によって情報記憶
部37から読み出され、フラッシュメモリ3内に書き込
まれロードされる。その他のデータには、表示案内用デ
ータ、音声案内用データ、簡略案内経路画像データ等が
ある。
【0042】なお、情報記憶部37のデータ38cに
は、各々異なる縮尺率の地図データや、一つの縮尺率の
地図データが記憶されている。つまり、データ38c
に、同一地域の地図であって、しかも各々が異なる縮尺
率の地図が記録されている。または、一つの縮尺率の地
図データがデータ38cに記録されている。一つの縮尺
率の地図データが記録されている場合、その縮尺率は、
地図が最も拡大されるものとする。
【0043】なお、一つの地図データのみがデータ38
cに記録されている場合で、ディスプレイ33に縮尺率
の大きな地図(広域地図)を表示する場合、このデータ
38cに記録された地図データから情報が間引かれて表
示される。このデータ38cの地図データの間引き表示
においては、各道路等の地理的距離が小さくされるのみ
ならず、施設等の表示記号情報の間引きも行われる。
【0044】3.情報記憶部37のデータ38cのデー
タファイル 図2は、情報記憶部37のデータ38cに記憶されてい
る各データファイルの内容を示す。地図データファイル
F1には、全国道路地図、1地方の道路地図または住宅
地図等の地図データが記憶されている。交差点データフ
ァイルF2には、交差点の地理的位置座標や名称等の交
差点に関するデータが記憶されている。ノードデータフ
ァイルF3には、地図上において経路探索に利用される
各ノードの地理座標データ等が記憶されている。道路デ
ータファイルF4には、道路の位置と種類及び車線数及
び各道路間の接続関係等の道路に関するデータが記憶さ
れている。写真データファイルF5には、各種施設や観
光地、または主要な交差点等の視覚的表示が要求される
場所を写した写真の画像データが記憶されている。
【0045】目的地データファイルF6には、主要観光
地や建物、電話帳に記載されている企業・事業所等の目
的地になる可能性の高い場所や施設等の位置と名称等の
データが記憶されている。案内地点データファイルF7
には、道路に設置されている案内表示板の内容や分岐点
の案内等の案内が必要とされる地点の案内データが記憶
されている。詳細目的地データファイルF8には、上記
目的地データファイルF6に記憶されている目的地に関
する詳細なデータが記憶されている。道路名称データフ
ァイルF10には、上記道路データファイルF4に記憶
されている道路の中で主要な道路の名称データが記憶さ
れている。分岐点名称データファイルF11には、主要
な分岐点の名称データが記憶されている。住所データフ
ァイルF11には、上記目的地データファイルF6に記
憶されている目的地を住所から検索するためのリストデ
ータが記憶されている。
【0046】市外・市内局番リストファイルF12に
は、上記目的地データファイルF6に記憶されている目
的地の市外・市内局番のみのリストデータが記憶されて
いる。登録電話番号ファイルF13には、使用者のマニ
ュアル操作によって登録された仕事上の取引先等の覚え
ておきたい電話番号データが記憶されている。目印デー
タファイルF14には、使用者がマニュアル操作によっ
て入力した走行途上の目印になる地点や覚えておきたい
場所の位置と名称等のデータが記憶されている。地点デ
ータファイルF15には、目印データファイルF14に
記憶されている目印地点の詳細なデータが記憶されてい
る。施設データファイルF16には、ガソリンスタンド
やコンビニエンスストア或いは駐車場等の目的地以外に
立ち寄りたい場所等の目標物の位置や説明等のデータが
記憶されている。
【0047】4.第1RAM5のデータ内容 図3は第1RAM5内に記憶されるデータ群の一部を示
す。現在位置データMPは、現在位置検出装置20によ
って検出される、自車両の現在位置を表すデータであ
る。絶対方位データZDは、南北方向を示すデータであ
り、絶対方位センサ21からの情報に基づいて求められ
る。相対方位角データDθは、自車両の進行方向が絶対
方位データZDに対してなす角度データである。この相
対方位角データDθは、相対方位センサ22からの情報
に基づいて求められる。
【0048】走行距離データMLは、自車両の走行距離
であり、距離センサ23からのデータに基づいて求めら
れる。現在位置情報PIは、現在位置に関するデータで
あり、ビーコン受信装置26またはデータ送受信装置2
7から入力される。VICSデータVDとATISデー
タADは、ビーコン受信装置26またはデータ送受信装
置27から入力されるデータである。このVICSデー
タVDを利用して、GPS受信装置25で検出される自
車両位置の誤差補正が実行される。また、ATISデー
タADにより、地域の交通規制、交通混雑状況が判別さ
れる。
【0049】登録目的地データTPには、使用者によっ
て登録された、目的地の座標位置や名称等の目的地に関
するデータが記憶される。案内開始地点データSPに
は、ナビゲーション動作が開始される地点の地図座標デ
ータが記憶される。同様に、最終案内地点データEDに
は、ナビゲーション動作が終了される地点の地図座標デ
ータが記憶される。
【0050】なお、案内開始地点データSPには、自車
両の現在地または出発地からもっとも近い案内道路上の
ノード座標が用いられる。この案内開始地点データSP
が記憶される理由は、現在位置データMPに応じた自車
両の現在地が、例えば、ゴルフ場または駐車場等の敷地
内等であり、必ずしも案内道路上にないからである。同
じように、案内最終地点データEDも、登録目的地デー
タTPにもっとも近い案内道路上のノード座標が記憶さ
れる。この案内最終地点データEDが記憶される理由
も、登録目的地データTPの座標が、案内道路上にない
ことがあるからである。
【0051】第1RAM5に記憶される案内経路データ
MWは、目的地までの最適な経路、または推奨される経
路を示すデータであり、後述されるステップSA4の経
路探索処理で求められる。なお、情報記憶部37のデー
タ38cに記憶された道路地図内の各道路には、固有の
道路ナンバが付されている。この案内経路データMW
は、案内開始地点データSPから最終案内地点データE
Dまでの道路ナンバの列で構成される。
【0052】モードセットデータMDは、後述する目的
地設定処理で利用されるデータである。このモードセッ
トデータMDは、ディスプレイ33上にラミネート積層
されたタッチスイッチ34によって設定される。このモ
ードセットデータMDにより、ディスプレイ33上に表
示されるモード内容が選択される。立ち寄り地DPは、
案内経路途中において立ち寄る施設等に関する情報であ
る。
【0053】5.道路データ 図4は、上記情報記憶部37に記憶されている道路デー
タファイルF4中の道路データの一部を示す。この道路
データファイルF4には、地図データファイルに記憶さ
れている地域内に存在する一定幅以上の道路に関する情
報が含まれている。この道路データファイルF4に含ま
れる道路数をnとすれば、n本の道路に関する各道路の
道路データが含まれている。各道路データは、道路ナン
バデータ、案内対象フラグ、道路属性データ、形状デー
タ、案内データ、長さデータから構成されている。
【0054】情報記憶部37の地図データに含まれる各
国道等が、最小単位に分断される。そして、この分断さ
れた道路毎に付された識別番号が道路ナンバデータであ
る。道路データファイルF4の案内対象フラグには、案
内対象道路であれば“1”、非案内対象道路であれば
“0”が記憶されている。なお、案内対象道路は県道以
上の主幹道路や一般道路等の所定幅以上、例えば幅5.
5メートル以上の道路であり、経路探索対象とされる道
路である。非案内対象道路は、あぜ道や路地等の所定幅
以下、例えば幅5.5メートル未満の狭い細街路で、経
路探索の対象にならない道路である。また、案内対象道
路は県道以上の幹線道路、非案内対象道路は県道以下の
幹線道路と設定してもよい。
【0055】道路属性データは、高架道路、地下道、高
速道路、有料道路等の属性を示すデータである。形状デ
ータは、道路の形状を示すデータである。例えば、道路
の始点及び終点の座標データと、始点から終点間にある
各ノードの座標データとから形状データは構成される。
【0056】案内データは、交差点名称データ、注意点
データ、道路名称データ、道路名称音声データ及び行き
先データから構成されている。交差点名称データは、道
路の終点が交差点である場合に、その交差点の名称を表
すデータである。注意点データは、踏切、トンネル入り
口、トンネル出口、幅員減少点等の道路上の注意点に関
するデータである。道路名称音声データは、音声案内に
使用される道路名称を表す音声データである。
【0057】行き先データは、道路の終点に接続する道
路(これを、行き先とする)に関するデータであり、行
き先数kと、行き先毎のデータから構成されている。行
き先に関するデータは、行き先道路ナンバデータ、行き
先名称データ、行き先名称音声データ、行き先方向デー
タ及び走行案内データから構成される。
【0058】行き先道路ナンバデータによって行き先の
道路ナンバが示される。行き先名称データによって行き
先の道路の名称が示される。行き先名称音声データに
は、この行き先名称を音声案内するための音声データが
記憶されている。行き先方向データにより、行き先の道
路が向いている方向が示される。走行案内データは、行
き先の道路に入るために、当該道路において右車線に寄
ったり、左車線に寄ったり、中央を走行したりすること
を案内するための案内データである。長さデータは、道
路の始点から終点までの長さと、始点から各ノードまで
の長さ、及び各ノード間の長さのデータである。
【0059】6.全体処理 図5は、本発明にかかるナビゲーション装置のCPU2
によって実行される、全体処理のフローチャートを示
す。この処理は、電源投入によってスタートし、電源オ
フによって終了される。この電源投入及びオフは、ナビ
ゲーション装置の電源自体がオン・オフされるか、また
は車両のエンジンスタートキー(イグニッションスイッ
チ)のオン・オフで実行される。
【0060】図5におけるステップSA1のイニシャラ
イズ処理とは次のようなものである。初めに、情報記憶
部37からナビゲーション用プログラムが読み出され
る。読み出されたナビゲーション用プログラムは、フラ
ッシュメモリ3に複写される。この後、フラッシュメモ
リ3のプログラムが実行される。さらに、CPU2によ
って、第1RAM5のワークメモリ、画像メモリ10等
の各RAM内の汎用データ記憶エリアがクリアされる。
【0061】なお、フラッシュメモリ3へのプログラム
の複写は、情報記憶部37の交換によって、新たなプロ
グラム38bがナビゲーション装置にセットされると実
行される。つまり、新しい情報記憶部37がナビゲーシ
ョン装置に初めてセットされたときにのみ、フラッシュ
メモリ3へのプログラムの複写が実行される。
【0062】そして、現在位置処理(ステップSA
2)、目的地設定処理(ステップSA3)、経路探索処
理(ステップSA4)、案内・表示処理(ステップSA
5)及びその他の処理(ステップSA6)がサイクリッ
クに実行される。なお、目的地設定処理(ステップSA
3)及び経路探索処理(ステップSA4)は、目的地の
変更、または経路からの自車両の離脱等が発生しない場
合には、重複して実行されない。
【0063】上記現在位置処理(ステップSA2)で
は、本ナビゲーション装置が積載された地上移動体であ
る自車両の地理座標(緯度、経度及び高度)が検出され
る。つまり、GPS受信装置25によって、地球の回り
を周回している複数の衛星から電波が受信される。この
各衛星からの電波により、各衛星の座標位置、衛星にお
ける電波発信時間、及びGPS受信装置25での電波受
信時間が検出される。これらの情報から、各衛星との距
離が演算によって求められる。この各衛星との距離か
ら、自車両の地球表面における座標位置が求められる。
この求められた自車両の座標位置は、現在位置データM
Pとして第1RAM5に記憶される。なお、この現在位
置データMPは、ビーコン受信装置26またはデータ受
信装置27から入力される情報によって修正される場合
もある。
【0064】また、現在位置処理(ステップSA2)に
於いて、絶対方位データZDと、相対方位角データDθ
と、走行距離データMLが、絶対方位センサ21、相対
方位センサ22及び距離センサ23を利用して求められ
る。これらの絶対方位データZDと、相対方位角データ
Dθと及び走行距離データMLから、自車両位置を特定
する演算処理が行われる。この演算処理によって求めら
れた自車両位置は、情報記憶部37のデータ38cに記
憶される地図データと照合され、地図画面上の現在位置
が正確に表示されるように補正が行われる。この補正処
理によって、トンネル内等のGPS信号が受信できない
ときでも自車両の現在位置が正確に求められる。
【0065】目的地設定処理(ステップSA3)では、
使用者の希望する目的地の地理座標が登録目的地データ
TPとしてセットされる。例えば、ディスプレイ33上
に表示される道路地図若しくは住宅地図を利用して、使
用者により目的地の座標が指定される。または、ディス
プレイ33上に表示される目的地の項目別リストから、
使用者によって目的地が特定される。この使用者による
目的地指定操作が行われると、目的地の地理座標等の情
報データが登録目的地データTPとして第1RAM5に
記憶される。
【0066】経路探索処理(ステップSA4)では、案
内開始地点データSPから、最終案内地点データEDま
での最適な経路が探索される。なお、ここでいう最適な
経路とは、例えば、最短時間または最短距離で、目的地
に到達できる経路、または、より広い道路を優先的に使
用する経路等である。または、高速道路を使用する場
合、その高速道路を使用して、最短時間または最短距離
で目的地に到達できる経路等である。
【0067】上記案内開始地点データSPには、現在位
置データMPと同じデータがセットされるか、または、
現在位置データMPに近い案内対象道路のノードデータ
がセットされる。なお、自車両の現在走行位置が、案内
経路から外れた場合には、この外れた現在位置から最終
案内地点までの最適な経路が自動的に再度探索される。
また、上記案内経路は、立ち寄り地が設定された場合、
その立ち寄り地を経由した経路が探索されることもあ
る。
【0068】案内・表示処理(ステップSA5)では、
上記経路探索処理(ステップSA4)で求められた案内
経路が、自車両の現在位置を中心としてディスプレイ3
3に表示される。なお、このディスプレイ33に表示さ
れる案内経路は、表示地図上において識別可能なように
表示される。例えば、ディスプレイ33に表示される地
図上で、案内経路のみが色違い表示される。さらに、こ
の案内経路にしたがって、自車両が良好に走行できるよ
う、道路の案内情報がスピーカ13から発音される。同
じように、各種の案内情報がディスプレイ33に随時表
示される。なお、案内経路を表示するための画像データ
は、情報記憶部37にあるデータ38cの現在位置周辺
の道路地図データか、または現在位置周辺の住宅地図デ
ータが用いられる。
【0069】この道路地図データと住宅地図データとの
切り換えは次の条件によって行われる。例えば、現在位
置から案内地点(目的地、立ち寄り地または交差点等)
までの距離、自車両の速度、表示可能エリアの大小、ま
たは操作者のスイッチ操作等により切り換えられる。さ
らに、案内地点(目的地、立ち寄り地または交差点等)
付近では、この案内地点付近の拡大地図がディスプレイ
33上に表示される。なお、道路地図の代わりに、地理
的情報の表示を省略して、案内経路と目的地または立ち
寄り地の方向と現在位置等の、必要最小限の情報のみを
表示する、簡略案内経路画像がディスプレイ33に表示
されてもよい。
【0070】さらに、地図等の情報が表示されるディス
プレイ33の画面は、後述されるように、操作者の操作
に応答して、2分割される。そして二つの画面には、各
々異なる案内情報が表示される。
【0071】ステップSA5の案内・表示処理の後、そ
の他の処理(ステップSA6)が実行される。このステ
ップSA6のその他の処理では、最寄り施設処理が実行
される場合がある。この最寄り施設処理とは、上記登録
目的地データTP以外の、立ち寄り地(施設等)が検索
・指定される処理である。この立ち寄り地に関するデー
タは、ディスプレイ33に表示される地図または各項目
情報などを利用して定められる。この最寄り施設処理
は、上記ステップSA3の目的地設定処理と同じように
行われる。
【0072】その他の処理には、例えば、自車両の走行
位置が、算出された案内経路に沿っているか否の判断が
行われる。また、操作者のスイッチ操作による目的地の
変更命令が入力された否かの判断等も行われる。ステッ
プSA6の処理が終わると、再び現在位置処理(ステッ
プSA2)から処理が繰り返される。なお、自車両が目
的地に到達した場合にも、経路の案内・表示処理が終了
され、再度ステップSA2に処理が戻される。この様
に、ステップSA2〜ステップSA6までの処理が、順
次繰り返される。
【0073】7.第1実施例の案内・表示処理 この案内・表示処理とは、案内経路に沿って自車両を走
行させるための情報報知処理である。つまり、ステップ
SA4によって案内経路が探索される。この探索された
案内経路がディスプレイ33に表示される。しかも、そ
の表示される案内経路は、常に自車両が画面中央となる
ように表示される。また、案内経路における右左折すべ
き地点に関する情報が随時報知される。このような案内
経路に沿って良好に自車両が走行できるように、各種情
報が随時、報知または表示される処理が、案内・表示処
理である。
【0074】図6は、本実施例で行われる案内・表示処
理のフローチャートを示す図である。初めに、略図表示
選択が、使用者によって命令されたか否か判断される
(ステップSB2)。この略図表示の命令は、タッチス
イッチ34の特定スイッチが押されることで入力され
る。
【0075】略図表示が選択されると、ディスプレイ3
3の画面全体に略図が表示される(ステップSB6)。
この略図には、自車両の現在位置に対する目的地の方向
と、自車両の走行方向と、絶対方位(地磁気の北)と
が、簡略されてディスプレイ33に表示される。また、
自車両が走行している案内経路の前方に、右左折点があ
る場合、自車両からその右左折点までの距離が、この簡
略図に表示されてもよい。さらに、自車両の現在位置か
ら目的地までの距離がディスプレイ33に表示されても
よい。この目的地までの距離は、案内経路に沿った実際
の走行距離、または地図上の直線的な距離のどちらでも
よい。
【0076】なお、自車両の現在位置に対する目的地の
方向は、次のように求められる。現在位置データMPが
示す座標点と、登録目的地データTPが示す座標とを結
ぶ直線が求められる。この直線の絶対方位に対する相対
的な傾きが求められる。そして、この直線の傾きと、相
対方位角データDθとを比較することにより、自車両の
走行方向に対する目的地の方向が求められる。
【0077】また、略図表示の選択がない場合、分割画
面表示が命令されたか否かが判断される(ステップSB
4)。この分割画面表示の命令も、タッチスイッチ34
の所定スイッチがオンされることによって入力される。
分割画面表示が選択されないと、ステップSB8のその
他の案内・表示処理が実行される。このステップSB8
では、自車両が走行する案内経路に関する各情報が、随
時、表示または報知される。
【0078】分割画面表示が選択されると、自車両の現
在位置と、案内経路における次の右左折点との距離が所
定値以内か否かが判断される(ステップSB10)。つ
まり、走行する自車両が、案内経路の次の右左折点に接
近したか否かが判断される。自車両と次の右左折点との
距離が所定値以内であれば、ディスプレイ33の画面が
2つに分割される。そして、第3画面に、自車両の直進
方向に対する右左折方向を示す簡略図が表示される(ス
テップSB12)。なお、本実施例における第3画面と
は、ディスプレイ33の表示面に向かって、右側の分割
画面とする。左側の画面は、第2画面とする。
【0079】第3画面に右左折方向を示す簡略図が表示
されると、自車両の現在の走行速度が所定値(時速0K
m(停止)または数Km(微速))以下か否かが判断さ
れる(ステップSB14)。車速が所定値以下の徐行ま
たは停止状態であると、第2画面に細街路を含む道路地
図が表示される(ステップSB16)。細街路とは、ス
テップSA4の経路探索処理で利用されない道路であ
る。例えば、道幅が所定値以下の狭い道路で、しかも国
道または県道以外の市道及び私道等が細街路とされる。
【0080】第2画面に細街路を含む道路地図が表示さ
れると、ステップSB8のその他の案内・表示処理が行
われる。そして、図6の案内・表示処理のサブルーチン
が終了され、図5のメイン処理に復帰される。
【0081】また、ステップSB14において、車速が
所定値以下でないと判断されると、第2画面に、細街路
を除く道路地図が表示される(ステップSB18)。第
2画面に細街路を除く道路地図が表示されると、その他
の案内・表示処理が実行される(ステップSB8)。そ
して、図6の案内・表示処理のサブルーチンが終了され
る。
【0082】なお、画面の分割前にディスプレイ33に
表示されている地図は、車速に応じた地図である。つま
り、車速が所定速度以下であれば、ステップSB16と
同様に、ディスプレイ33の画面全体に細街路を含む道
路地図が表示されている。しかし、車速が所定速度を越
えていれば、細街路を除く主要幹線道路のみが表示され
ている。この主要幹線道路は、例えば、国道、県道、高
速道路等の道幅が所定値以上の道路である。
【0083】また、自車両の現在位置と、案内経路の次
の右左折点との距離が所定値以内でないと(ステップS
B10)、自車両の走行速度が所定値以下か否かが判断
される(ステップSB20)。車両の走行速度が所定値
以下ならば、第2画面に細街路を除いた主要幹線道路の
みからなる道路地図が表示される(ステップSB2
2)。また、第3画面には、細街路を含む詳細な道路地
図が表示される(ステップSB24)。この後、ステッ
プSB8のその他の案内・表示処理が行われる。そし
て、図6の案内・表示処理のサブルーチンが終了され
る。
【0084】さらにまた、自車両の走行速度が所定値以
下でない場合(ステップSB20)、第2画面には、細
街路を含む詳細な道路地図が表示される(ステップSB
26)。第3画面には、細街路を除く主要幹線道路のみ
からなる道路地図が表示される。この後、ステップSB
8のその他の案内・表示処理が行われる。そして、図6
のサブルーチンが終了される。
【0085】つまり、自車両が案内経路の右左折点に接
近しておらず、かつ速度が一定以上であると、第3画面
には、主要幹線道路のみが表示される。しかし、速度が
一定値以下の低速状態なら、細街路を含む詳細な道路地
図が第3画面に表示される。
【0086】このように、画面分割が指示されると、走
行中においてより重要な地図情報が第3画面に表示され
る。しかも、比較的重要性の低い地図情報が第2画面に
表示される。重要な地図情報とは、案内経路走行中にお
いて、運転者にとってより必要性が高い情報を意味す
る。つまり、案内経路を走行中において、自車両が右左
折する交差点に接近したとき、その右左折する方向を示
す情報が、案内経路全体に関する情報より重要である。
そこで、右左折する方向を示す情報が、第3画面に表示
される。
【0087】そして、重要性の比較的小さい道路情報が
第2画面に表示される。ここでは、案内経路を含む一般
的な道路地図が第2画面に表示される。また、自車両が
右左折点に接近していない場合は、細街路を含む地図
と、細街路を含まない地図とが何れの画面に表示させる
かを自動的に処理している。つまり、車速が一定値以上
なら、細街路を含む道路地図は、運転者にとってあまり
重要ではない。そこで、主要幹線道路のみの道路地図が
第3画面に表示されるとともに、細街路を含む道路地図
が第2画面に表示される。
【0088】なお、上記実施例における第3画面は、デ
ィスプレイ33の表示面の右側とした。日本仕様の車で
は、運転者側に近い分割画面が第3画面である。つま
り、第3画面とは、運転者により近い分割画面のことで
ある。したがって、左ハンドルの車では、ディスプレイ
33の左側の分割画面が、第3画面になる。
【0089】つまり、分割画面表示が選択されたとき、
運転者により近い画面に、より重要性の高い案内情報が
優先して表示される。そして、助手席側の画面に、補助
的な案内経路情報が表示される。
【0090】ディスプレイ33の表示画面の分割方法
は、次のように行われる。ディスプレイ33に表示され
る画像データは、画像メモリ10に書き込まれる。そこ
で、画像データが書き込まれる画像メモリ10のメモリ
領域が、分割画面に対応して分割される。その分割され
た画像メモリ10の各メモリ領域に、各々異なる地図情
報が書き込まれる。これにより、ディスプレイ33の表
示画面は、2つに分割される。しかも、各画面には、異
なる地図情報が表示される。
【0091】図7は、ディスプレイ33に表示される地
図の分割前の様子を示す図である。記号100は、自車
両の現在位置と、走行方向を示す。この画面104に
は、主要幹線道路102のみが表示されている。図8
は、図7に示されるディスプレイ33の表示画面104
が、左右に2分割された様子を示す図である。記号11
2と記号114は、自車両の現在位置と、走行方向を示
す。第2画面108には、主要幹線道路102と、細街
路116とが表示される。また、第3画面110には、
主要幹線道路102のみが表示されている。
【0092】図9は、上記ステップSB6において、デ
ィスプレイ33の画面全体に表示される簡略図を示す。
画面104には、絶対方位を表す記号120と、自車両
の現在位置を示す記号126と、目的地の方向を示す矢
印122と、目的地までの距離を示す文字情報列124
とが表示される。
【0093】なお、この簡略図は、図9のものに本発明
は限定されない。例えば、自車両の走行方向が、常に画
面104の上方となるように表示されてもよい。この場
合、絶対方位を表す記号120は、相対方位角データD
θにしたがって画面104上で回転される。また、図9
のような簡略図が、ステップSB22、26の処理にお
いて、第2画面に表示されるようにしてもよい。
【0094】図10は、画像メモリ10とディスプレイ
33との間に挿入される上記画像プロセッサ9の回路構
成の一部を示す図である。この図10の回路は、ディス
プレイ33の画面が図8のように分割された場合にも用
いられる。画像メモリ10の出力は、パレットRAM2
04とパレットRAM208とに並列接続されている。
つまり、同じ画像データがパレットRAM204とパレ
ットRAM208とに入力される。パレットRAM20
4の出力は、ディジタルスイッチ214の端子222に
接続される。パレットRAM208の出力は、スイッチ
214の端子224に接続される。スイッチ214の出
力は、デジタル/アナログ変換器(DAC)218に接
続されている。
【0095】DAC218から出力されたアナログ信号
のビデオ信号は、ディスプレイ33の表示制御回路に入
力される。なお、ディスプレイ33の表示制御回路で
は、液晶ディスプレイを駆動するための各種制御信号が
生成される。画像メモリ10には、画像プロッセサ9の
制御信号202が入力される。ディジタルスイッチ21
4の切り換え制御信号216は、画像プロッセサ9によ
って生成される。
【0096】なお、図示しないが、パレットRAM20
4、208には、画像プロセッサ9の他の回路が接続さ
れており、変換テーブルデータが書き込まれる。つま
り、パレットRAM204に書き込まれる変換テーブル
データと、パレットRAM208に書き込まれる変換テ
ーブルデータとは異なる。なお、この変換テーブルデー
タの相違部分は、細街路の表示色に関するデータであ
る。例えば、パレットRAM204の変換テーブルに
は、細街路が画面の背景色と異なる色で表示されるデー
タが記憶される。他方、パレットRAM208の変換テ
ーブルには、細街路が画面と同一色または近似色となる
データが記憶される。
【0097】その他の地図表示物の色は、各パレットR
AM204の変換テーブルにおいて同一とされる。この
ような回路において、画像メモリ10から読み出された
デジタルの画像データは、シリアル/パラレル変換され
た後、各パレットRAM204、208に入力される。
パレットRAM204、208から出力されるディジタ
ルの色信号は、スイッチ214に入力される。スイッチ
214の切り換え制御は、画像プロセッサ9によって行
われる。この切り換えは、第2画面108と第3画面1
10の分割部分で行われる。つまり、第2画面108の
画像データが画像メモリ10から読み出されているとき
は、スイッチ214がパレットRAM204側に切り換
えられる。これにより、パレットRAM204から出力
された色信号がDAC218に入力される。
【0098】また、第3画面110の画像データが画像
メモリ10から読み出されているときは、スイッチ21
4がパレットRAM208側に切り換えられる。上述し
たように、パレットRAM204の変換テーブルには、
細街路を表示するデータが書き込まれている。パレット
RAM208の変換テーブルには、細街路が表示されな
いデータが書き込まれている。そして、スイッチ214
が、画面の分割部分で切り換えられる。これにより、図
8に示されるように、第2画面108では、細街路が画
面上に表示され、第3画面110では、細街路が表示さ
れない。
【0099】なお、図10では、パレットRAM20
4、208が各々1つしか示されていないが、これらの
パレットRAMは、レッド、グリーン、ブルーの3つの
パレットRAMから構成されている。
【0100】8.第2実施例の案内・表示処理 図11は、本発明における案内・表示処理の第2実施例
のフローチャートである。本第2実施例では、第1実施
例と同じように、ディスプレイ33の表示画面が分割さ
れる。そして、分割された一方の画面にノースアップ画
面が、他方の画面にヘディングアップ画面が表示され
る。ノースアップ画面では、地磁気の北が常に画面の上
方となるように地図が表示される。ヘディングアップ画
面では、自車両の走行方向が常に画面の上方を向くよう
に地図が表示される。
【0101】図11の処理を詳細に説明する。初めに、
略図表示選択が、使用者によって命令されたか否か判断
される(ステップSC2)。この略図表示の命令は、タ
ッチスイッチ34の特定スイッチが押されることで入力
される。
【0102】略図表示が選択されると、ディスプレイ3
3の画面全体に略図が表示される(ステップSC1
6)。この略図は、上記第1実施例と同じであり、図9
に示されている。略図表示の選択がない場合(ステップ
SC2)、分割画面表示が命令されたか否かが判断され
る(ステップSC4)。この分割画面表示の命令も、タ
ッチスイッチ34の所定スイッチがオンされることによ
って入力される。分割画面表示が選択されないと、ステ
ップSC18のその他の案内・表示処理が実行される。
このステップSC18では、自車両が走行する案内経路
に関する各情報が、随時、表示または報知される。この
後、図11の案内・表示処理のサブルーチンが終了され
る。
【0103】分割画面表示が選択されると(ステップS
C4)、第1画面の表示状態が検出される(ステップS
C6)。この第1画面とは、ディスプレイ33の分割前
の画面を意味する。つまり、ディスプレイ33全体に表
示されている地図の様子が検出される。表示されている
地図の様子とは、ディスプレイ33に表示されている地
図の表示状態を意味する。つまり、ノースアップ画面
か、ヘディングアップ画面何れによって、ディスプレイ
33に地図が表示されているかが判断される。
【0104】第1画面、すなわちディスプレイ33の分
割前の画面に、ヘディングアップの地図が表示されてい
た場合(ステップSC7)、第2画面にノースアップの
地図が表示される(ステップSC8)。さらに、第3画
面に、ヘディングアップの地図が表示される(ステップ
SC10)。この後、その他の案内・表示処理が実行さ
れる(ステップSC18)。そして、図11のサブルー
チンが終了される。図11のサブルーチンが終了される
と、処理は図5のメイン処理に戻される。
【0105】また、ディスプレイ33の分割前の画面
に、ヘディングアップの地図が表示されていないときは
(ステップSC7)、第2画面にヘディングアップの地
図が表示される(ステップSC12)。さらに、第3画
面にノースアップの地図が表示される(ステップSC1
4)。つまり、画面の分割前に表示されていた地図が、
常に第3画面に表示される。そして、第2画面には、第
3画面と対となる表示状態の地図が表示される。この
後、その他の案内・表示処理が実行される(ステップS
C18)。そして、図11のサブルーチンが終了され
る。図11のサブルーチンが終了されると、処理は図5
のメイン処理に戻される。
【0106】なお、第2画面及び第3画面は、上記第1
実施例と同じように、ディスプレイ33の画面が分割さ
れて設けられる。つまり、運転者側により近い分割画面
が第3画面であり、助手席側に近い分割画面が第2画面
である。
【0107】図12は、本第2実施例による分割画面の
様子を示す。なお、第1画面、つまり、ディスプレイ3
3の分割前の画面は、図7に示されている。つまり、分
割前では、ヘディングアップの地図が表示されているも
のとする。この状態で、画面の分割が指示されると、第
2画面108には、ノースアップの地図が表示される。
つまり、第2画面108の絶対方位を示す記号120が
画面の上方を向く。しかも、自車両の走行方向を示す記
号100が横向きにされる。
【0108】また、第3画面110には、ヘディングア
ップの地図が表示される。つまり、自車両の走行を示す
記号100が画面の上方を向かされる。この第3画面1
10における北方位は、記号122が示すように、画面
の右手方向となる。
【0109】9.第3実施例の案内・表示処理 図13は、本発明における案内・表示処理の第3実施例
のフローチャートである。本第3実施例では、第2実施
例と同じ処理には、同一符号が付されている。本第3実
施例では、ディスプレイ33の表示画面が分割される。
そして、分割された一方の画面に分割前に表示されてい
た地図がそのまま表示される。他方の画面には、略図が
表示される。
【0110】図13の処理を詳細に説明する。初めに、
略図表示選択が、使用者によって命令されたか否か判断
される(ステップSC2)。この略図表示の命令は、タ
ッチスイッチ34の特定スイッチが押されることで入力
される。
【0111】略図表示が選択されると、ディスプレイ3
3の画面全体に略図が表示される(ステップSC1
6)。この略図は、上記第1実施例と同じであり、図9
に示されている。略図表示の選択がない場合(ステップ
SC2)、分割画面表示が命令されたか否かが判断され
る(ステップSC4)。この分割画面表示の命令も、タ
ッチスイッチ34の所定スイッチがオンされることによ
って入力される。分割画面表示が選択されないと、ステ
ップSC18のその他の案内・表示処理が実行される。
このステップSC18では、自車両が走行する案内経路
に関する各情報が、随時、表示または報知される。この
後、図13の案内・表示処理のサブルーチンが終了され
る。
【0112】分割画面表示が選択されると(ステップS
C4)、第1画面の表示状態が検出される(ステップS
C6)。この第1画面とは、第2実施例と同じように、
ディスプレイ33の分割前の画面を意味する。第1画
面、すなわちディスプレイ33の分割前の画面に、ヘデ
ィングアップの地図が表示されていた場合(ステップS
C7)、第2画面にノースアップの地図が表示される
(ステップSC20)。さらに、第3画面に、図9の簡
略図が表示される(ステップSC24)。この後、その
他の案内・表示処理が実行される(ステップSC1
8)。そして、図13のサブルーチンが終了される。図
13のサブルーチンが終了されると、処理は図5のメイ
ン処理に戻される。
【0113】また、ディスプレイ33の分割前の画面
に、ヘディングアップの地図が表示されていないときは
(ステップSC7)、第2画面にノースアップの地図が
表示される(ステップSC22)。さらに、第3画面に
は、図9のような簡略図が表示される(ステップSC2
4)。つまり、画面の分割前に表示されていた地図が、
常に第2画面に表示される。そして、第3画面には、目
的地の方向等必要最小限の案内情報が表示される。この
後、その他の案内・表示処理が実行される(ステップS
C18)。そして、図13のサブルーチンが終了され
る。図13のサブルーチンが終了されると、処理は図5
のメイン処理に戻される。
【0114】なお、第2画面及び第3画面は、上記第
1、2実施例と同じように、ディスプレイ33の画面が
分割されて設けられる。つまり、運転者側により近い分
割画面が第3画面であり、助手席側に近い分割画面が第
2画面である。
【0115】ディスプレイ33の表示画面における分割
位置は、本発明において特に限定しない。上記各実施例
においては、ディスプレイ33の画面を縦方向で、しか
も第2画面と第3画面とを均等面積となるように分割し
た。しかし、第2画面の表示面積が第3画面の表示面積
より小さくてもよい。逆に、第2画面の表示面積が、第
3画面の表示面積より大きくても良い。また、ディスプ
レイ33の表示画面が縦長の場合は、水平方向に分断
し、第3画面が上方の画面とし、第2画面が下方の画面
としてもよい。なお、ここでの第3画面とは、運転者に
とってより必要性の高い地図情報を表示する画面を意味
する。さらに、上記各実施例では、画面を2分割した
が、3画面以上に分割してもよい。例えば、上記各実施
例における第2画面を水平方向に分割し、上側と、下側
の画面に分割する。そして、各分割画面に、異なる地理
的な情報が表示されるようにしてもよい。
【0116】さらに、上記各実施例では、第2画面及び
第3画面それぞれに地理的な情報が表示された。これを
次のようにしてもよい。すなわち、第2画面に、テレビ
ジョン画像が表示される。第3画面には、従来の地図情
報が表示されるようにしてもよい。なお、上記各実施例
に於いて、画面分割解除が使用者によって指示される
と、ディスプレイ33の画面全体に1つの地図が表示さ
れる。この分割解除時には、第3画面に表示されていた
地図が、ディスプレイ33の画面全体に表示される。
【0117】(1)以上のことに加え、画面の分割は、
左/右のほか、上/下、斜め上/斜め下等でもよく、両
画面の表示面積は異なっていてもよい。この場合、上記
画像メモリ10はこれらの分割形態に応じて分割され、
各画像メモリ素子のアドレス指定も、これらの分割形態
に応じて分けられる。また、分割画面の数は2つを越え
ても良く、これに応じて画像メモリ10の分割数も増
え、パレットRAM204、208の数も増える。
【0118】(2)上記(1)に加え、上記図8または
図12の第3画面110(または第2画面108)に表
示される情報は、図9の簡略図であってもよい。この場
合、上記ステップSB18、SB24、SB28、SC
10、SC14(または上記ステップSB16、SB2
2、SB26、SC8、SC12)で、上記ステップS
B6、SC16またはSC24の処理が実行される。
【0119】以上に加え、上記ステップSC4では、デ
ィスプレイ33に表示されたアイコン上のタッチスイッ
チまたはこのアイコンに対応するスイッチの操作が判別
されてもよい。このアイコンは「地図向き」である。
【0120】以上に加え、上記ステップSB10、SB
14、SB20でも、上記アイコンに応じた操作者によ
る操作が判別されてもよい。このアイコンは「詳細」
「概略」「交差点」等である。この「詳細」の選択によ
り、主に幹線道路(案内対象道路)だけの全画面から、
非幹線道路(細街路または案内非対象道路)を含む分割
画面と幹線道路(案内対象道路)だけの分割画面とに切
り換えられる。上記「概略」の選択により、非幹線道路
を含む全画面から、幹線道路だけの分割画面と非幹線道
路を含む分割画面とに切り換えられる。
【0121】上記「交差点」の選択により、道路地図の
全画面から、交差点または曲がる地点における左右折方
向を示す分割画面と上記道路地図の分割画面とに切り換
えられる。以上により、画面分割前の表示内容が分割後
の1つの画面に表示され、表示切り換えによって表示し
たい内容が分割後の他の画面に表示される。
【0122】(3)上記(1)(2)に加え、上記分割
表示への切り換えは、自車の方位の変化に応じてもよ
い。この場合、絶対方位センサ21または相対方位セン
サ22からの情報に基づき、自車の方位が「北」から所
定角度(例えば±45度、±30度)ずれれば、上記ス
テップSC12→SC14→…、ステップSC8→SC
10→…、ステップSC20→SC24→…、ステップ
SC22→SC24→…に入ることになる。または、上
記ステップSB10で判別されるのは、自車から目的地
または立ち寄り地までの距離が所定距離未満となったか
否かでもよい。この場合、上記ステップSB12では、
第3画面に目的地または立ち寄り地の業種、銘柄、価
格、名称、電話番号等が表示される。
【0123】(4)上記(1)(2)(3)に加え、上
記図8または図12の第2画面108(または第3画面
110)に表示される情報は、上記ノースアップであっ
てしかも上記細街路を含む詳細な道路地図が表示されて
もよい。この場合、上記ステップSB196、SB2
2、SB26(または上記ステップSC8、SC14、
SC22)で、上記ステップSC8、SC14、SC2
2(または上記ステップSB196、SB22、SB2
6)の処理が一緒に実行される。
【0124】以上に加え、上記ステップSC2が省略さ
れ、図6の各処理による分割画面が表示されたまま、ス
テップSC6→SC7→…の処理に入ってもよい。また
は、図11または図13の各処理による分割画面が表示
されたまま、ステップSB10またはステップSB20
の処理に入ってもよい。これにより分割画面の表示内容
が同時に切り換えられる。
【0125】以上に加え、各分割画面ごとに上記「詳
細」、「概略」、「交差点」、「地図向き」等のアイコ
ンが表示され、このアイコンに応じたスイッチが操作者
によって操作され、各分割画面ごとに表示内容が個別に
切り換えられてもよい。
【0126】(5)上記(1)(2)(3)(4)に加
え、図6、図11または図13の各処理による分割画面
が表示されたまま、単一画面表示に戻ってもよい。この
場合、この単一の画面に表示される地図情報は、上記分
割画面のいずれかに表示されていた地図情報、この分割
画面のいずれにも表示されていなかった地図情報または
画面分割前の元の地図情報である。
【0127】この場合の単一画面への切り換えは、上述
した操作者の切り換え操作、自車の走行状態の変化、自
車の車速の変化、自車の方位の変化、交差点または曲が
る地点から自車までの距離の変化、目的地または立ち寄
り地までの距離の変化等に基づく。
【0128】この表示切り換えに応じて、上記ステップ
SB6、SC16、SC24、SB12、SB16、S
B18、SB22、SB24、SB26、SB28、S
C8、SC10、SC12、SC14、SC20、SC
22、SC24が実行される。この場合、表示情報は分
割画面ではなく、ディスプレイ33の全画面に表示され
る。
【0129】(6)上記実施例では、運転手に近い方の
画面が、図8及び図12では第3画面110であった。
ここで上記(1)(2)(3)(4)に加え、この第3
画面110と第2画面108とが、左ハンドルと右ハン
ドルに応じて、または自車の走行状態の変化に応じて入
れ換わってもよい。この場合、上述した操作者の切り換
え操作、自車の走行状態の変化、自車の車速の変化、自
車の方位の変化、交差点または曲がる地点から自車まで
の距離の変化、目的地または立ち寄り地までの距離の変
化等に基づいて、上記図6、図11及び図13のフロー
チャートのコンピュータプログラムの変更が行われる。
【0130】この変更では、上記ステップSB12、S
B16、SB18、SB22、SB24、SB26、S
B28、SC12、SC14、SC8、SC10、SC
20、SC22、SC24においての表示処理が、第3
画面110と第2画面108とで入れ替えられる。
【0131】または、ステップSB12、SB16及び
SB18、ステップSB22及びSB24、ステップS
B26及びSB28、ステップSC12及びSC14、
ステップSC8及びSC10、ステップSC20及びS
C22、ステップSC20及びSC24で、それまで、
第2画面108に表示されていた情報が第3画面110
に移され、第3画面110に表示されていた情報が第2
画面108に移され、両表示画面が入れ替えられる。こ
れにより、それぞれの分割画面の表示内容は互いに互い
に入れ換わることができる。
【0132】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、図2に示される各種データを記憶するための記録媒
体は、フロッピーディスク等の書き込みが可能な記録媒
体でも良い。さらに、上記ナビゲーション装置に、アナ
ログ/デジタル変換器を備える音声入力装置を具備させ
るようにしても良い。そして、この音声入力装置によっ
て入力された音声命令によって、各操作が実行されるよ
うにしても良い。
【0133】また、上記各実施例では、一つのディスプ
レイ33の画面が二つの表示面に分割された。これを、
二つのディスプレイ装置によって実施してもよい。つま
り、一つの筐体内に、二つの液晶ディスプレイが隣接し
て配置される。そして、分割前では、二つの液晶ディス
プレイによって一つの地図が表示される。分割が指示さ
れると、各々の液晶ディスプレイに、異なる地図情報が
表示される。
【0134】さらに、本発明に係るナビゲーション装置
では、時間の要する一連の処理が、データ送受信装置2
7で情報のやり取りが行われるVICS、ATIS等の
情報管理センターにおいて実行されるようにしてもよ
い。つまり、図5の目的地設定処理(ステップSA3)
及び経路探索処理(ステップSA4)等が、地図情報が
蓄積された情報処理センターにおいて実行される。そし
て、探索された案内経路データが、データ送受信装置2
7を介して本発明のナビゲーション装置に転送される。
【0135】本発明のナビゲーション装置では、送られ
てきた案内経路データに基づいて案内表示の処理が実行
される。つまり、目的地または立ち寄り施設の検索条件
及び、経路探索条件等の情報が本発明のナビゲーション
装置から上記情報管センターに送られる。情報管理セン
ターでは、この送られてきた条件に基づき、所望の施設
の検索と、目的地までの経路の探索が実行される。そし
て、情報管理センターからナビゲーション装置へ検索・
抽出・探索結果に関する情報が地図情報等と共に送信さ
れる。
【0136】ナビゲーション装置では、この受信された
検索・抽出・探索結果に基づき、検索施設がディスプレ
イ33上に表示される。このようにすれば、自車の現在
位置周辺に関する各施設の詳細かつ最新情報に基づい
て、各施設の検索、抽出、探索が可能である。また、施
設検索において、周辺道路の環境変化(一方通行道路の
新設等)を考慮した検索が可能である。なお、この場
合、情報管理センターに蓄積される各施設に関する情報
は、常に更新される必要がある。
【0137】さらに、本発明で説明した各プログラム
と、地図及び表示記号等の情報とを記憶した情報記憶部
37を一般のコンピュータ装置で使用できるようにして
もよい。つまり、情報記憶部37に記憶されたプログラ
ムが一般のコンピュータで実行可能なプログラムとされ
る。そして、GPS受信装置25によって現在位置を検
出できる装置とともに、この情報記憶部37を携帯タイ
プのコンピュータ装置に接続すれば、このコンピュータ
装置でもナビゲーション処理が可能となる。さらに、本
発明は、自動車以外の車両や、船舶、航空機、ヘリコプ
タ等のナビゲーション装置としても適用でき、ナビゲー
ションに用いられる地図は、道路地図の他に、海図や海
底地図等でも良い。さらにまた、本発明は、自動車等の
移動体に装着されるナビゲーション装置のみならず、携
帯型のナビゲーション装置に適用されても良い。つま
り、サイクリング、旅行、登山、ハイキング、つり等に
おいて利用される、人間が携行できる小型のナビゲーシ
ョン装置に本発明が適用されても良い。
【0138】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、地図が
表示される表示画面を少なくとも二つに分割した。そし
て、一方の画面には、より重要性の高い情報を表示させ
る。他方の画面には、補助的な情報が表示されるように
した。しかも、各画面に表示される地図情報は、車両の
走行状態等に応じて変更するようにした。これにより、
異なる2種類の情報を同時に得ることができる。つま
り、従来、画面の表示状態の切り換えによって得られた
二つの情報が、本発明によれば、同時に得られる。ま
た、表示される2種類の情報同士の比較が可能になるの
で、自車両の現在位置近傍の地理的な環境を的確に知る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ナビゲーション装置の全体回路図である。
【図2】 情報記憶部37のデータ38cに記憶される
データ構造を示す図である。
【図3】 第1RAM5に記憶されるデータを示す図で
ある。
【図4】 道路データファイルF4の構造を示す図であ
る。
【図5】 全体処理のフローチャートを示す図である。
【図6】 第実施例の案内・表示処理のフローチャート
を示す図である。
【図7】 ディスプレイ33に表示される画面の様子を
示す図である。
【図8】 ディスプレイ33の画面が分割された状態を
示す図である。
【図9】 ディスプレイ33に表示される簡略図を示す
図である。
【図10】画像メモリ10とディスプレイ33との間に
介装される回路を示す図である。
【図11】第2実施例の案内・表示処理のフローチャー
トを示す図である。
【図12】第2実施例によるディスプレイ33の分割画
面の様子を示す図である。
【図13】第3実施例の案内・表示処理のフローチャー
トを示す図である。
【符号の説明】
1…中央処理装置、2…CPU、3…フラッシュメモ
リ、4…第2ROM、5…第1RAM、6…第2RA
M、7…センサ入力インタフェイス、8…通信インタフ
ェイス、9…画像プロセッサ、10…画像メモリ、11
…音声プロセッサ、13…スピーカ、20…現在位置検
出装置、21…絶対方位センサ、22…相対方位セン
サ、23…距離センサ、24…速度センサ、25…GP
S受信装置、26…ビーコン受信装置、27…データ送
受信装置、30…入出力装置、33…ディスプレイ、3
4…タッチパネル、37…情報記憶部、38a…ディス
ク管理情報、39…データ送受信部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地図情報を表示する画面を2以上の画面
    に分割する手段と、 このうちの1以上の画面に、記憶または受信された第1
    の地図情報を表示する手段と、 この表示された画面以外の画面に、この表示された第1
    の地図情報と異なる第2の地図情報を同時に表示する手
    段とであって、この第1の地図情報と上記第2の地図情
    報とは、道路種別の異なる、または両地図情報の表示の
    向きが異なることを特徴とする地図表示装置。
  2. 【請求項2】上記第1の地図情報はノースアップによる
    表示がなされ、上記第2の地図情報はヘディングアップ
    による表示がなされることを特徴とする請求項1記載の
    地図表示装置。
  3. 【請求項3】 上記装置は、上記地図情報を表示する画
    面の表示内容の切り換えを検出するようにし、 この検出結果に応じて、上記第1の地図情報を、当該切
    り換え前に表示されていた地図情報とするようにし、 同じくこの検出結果に応じて、上記第2の地図情報を、
    当該切り換え後に表示すべき地図情報とするようにした
    ことを特徴とする請求項1または2記載の地図表示装
    置。
  4. 【請求項4】 上記表示内容の切り換え前の表示画面は
    分割されていない、または分割されており、 上記表示内容の切り換えは、操作者の切り換え操作、自
    車の走行状態の変化、自車の車速の変化、自車の方位の
    変化、交差点または曲がる地点から自車までの距離の変
    化、目的地または立ち寄り地までの距離の変化に応じて
    いることを特徴とする請求項1、2または3記載の地図
    表示装置。
  5. 【請求項5】 上記第1の地図情報または第2の地図情
    報は、さらに順次別の地図情報に切り換えられ、これに
    より上記分割画面の一部または全部の表示内容がさらに
    順次個別に若しくは同時に切り換えられ、 または上記第1の地図情報または第2の地図情報は、画
    面の表示内容のさらなる切り換えに応じて、分割されな
    い単一の画面にされ、 この単一の画面に表示される地図情報は、上記第1の地
    図情報、第2の地図情報、この第1の地図情報及び第2
    の地図情報とは別の地図情報または画面分割前の元の地
    図情報であり、 上記表示内容の切り換えは、操作者の切り換え操作、自
    車の走行状態の変化、自車の車速の変化、自車の方位の
    変化、交差点または曲がる地点から自車までの距離の変
    化、目的地または立ち寄り地までの距離の変化に応じて
    いることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
    地図表示装置。
  6. 【請求項6】 上記第1の地図情報と第2の地図情報と
    が表示される画面は互いに入れ換わり、 この入れ換わりは操作者の操作、取り付け者の操作、運
    転者の位置の検知、自車の走行状態の変化、自車の車速
    の変化、自車の方位の変化、交差点または曲がる地点か
    ら自車までの距離の変化、目的地または立ち寄り地まで
    の距離の変化に基づき、 上記分割された画面のうち運転者に近い画面に、上記第
    1の地図情報または第2の地図情報が表示されることを
    特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の地図表
    示装置。
  7. 【請求項7】 上記地図情報は、自車の出発地または現
    在位置付近から目的地または立ち寄り地付近までの経路
    を探索し、この探索された経路に関する地図情報であ
    り、 上記第1の地図情報は自車の出発地または現在位置付近
    と目的地または立ち寄り地付近との地理関係を表わす簡
    略図の情報であり、上記第2の地図情報は自車の現在位
    置付近の詳細な地理情報であり、 または、上記第1の地図情報は上記探索された経路にお
    ける、自車の走行情報に基づく走行情報であり、上記第
    2の地図情報は自車の現在位置付近の詳細な地理情報で
    あり、 または、上記第1の地図情報は幹線道路及び非幹線道路
    またはナビゲーションの対象道路及び非対象道路につい
    ての情報であり、第2の地図情報は主に幹線道路だけま
    たはナビゲーションの対象道路だけについての情報であ
    り、 または、上記第1の地図情報はノースアップによる表示
    であり、第2の地図情報はヘディングアップによる表示
    であり、 または、上記第1の地図情報は北の絶対方位を画面のい
    ずれかの方向にほぼ維持した地図の情報であり、第2の
    地図情報は自車の進行方向を画面のいずれかの方向にほ
    ぼ維持した地図の情報)であることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5または6記載の地図表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1の上記地図表示装置は、目的地
    または立ち寄り地までの経路を探索して、この探索経路
    に基づいて案内を行う装置に備えられており、 上記道路種別とはナビゲーションの案内対象道路及び非
    案内対象道路についての情報であり、 上記第1の地図情報はナビゲーションの案内対象道路及
    び非案内対象道路の情報であり、 上記第2の地図情報はナビゲーションの案内対象道路の
    みの情報であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載のナビゲーション装置。
  9. 【請求項9】 地図情報を表示する画面を2以上の画面
    に分割する処理と、 このうちの1以上の画面に、記憶または受信された第1
    の地図情報を表示する処理と、 この表示された画面以外の画面に、この表示された第1
    の地図情報と異なる第2の地図情報を同時に表示する処
    理とであって、この第1の地図情報と上記第2の地図情
    報とは、道路種別の異なる、または両地図情報の表示の
    向きが異なることを特徴とする地図表示処理のためのコ
    ンピュータプログラムを記憶した媒体。
JP22474197A 1996-08-21 1997-08-21 ナビゲーション装置及びナビゲーション装置を制御するプログラムを記憶した記憶媒体 Expired - Fee Related JP3651735B2 (ja)

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