JPH10115448A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JPH10115448A
JPH10115448A JP8269945A JP26994596A JPH10115448A JP H10115448 A JPH10115448 A JP H10115448A JP 8269945 A JP8269945 A JP 8269945A JP 26994596 A JP26994596 A JP 26994596A JP H10115448 A JPH10115448 A JP H10115448A
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宏 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータにより電動モータにて駆動される
コンプレッサの回転数が制御される空調装置において、
電動モータの入力電流値を下げながら、冷房能力の低下
を抑制する。 【解決手段】 電動モータ11の入力電流値Inが、所
定値Iset1より大きくなると、送風機3の送風量を
下げるように制御する。これにより、冷凍サイクル装置
の低圧圧力が下がり、コンプレッサの負荷トルクが小さ
くなる。この結果、入力電流値Inを下げながらも、コ
ンプレッサの回転数を下げることなく維持でき、冷凍サ
イクル装置の冷房能力の低下を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置であっ
て、電動モータによってコンプレッサを駆動するものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動モータによってコンプレッサ
を駆動するものが周知である。具体的には電動モータの
回転数をインバータによって制御することで、空調負荷
に応じてコンプレッサの回転数を制御している。そし
て、従来装置では例えば冷房負荷が大きく、電動モータ
の入力電流値が所定値より大きくなるのを防止するため
に、入力電流値が所定値より大きくなると、電動モータ
(コンプレッサ)の回転数を低下させることで、入力電
流値を下げるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では冷房負荷が大きく、入力電流値が所定値より
大きくなるとコンプレッサの回転数を低くして入力電流
値を下げるように制御しているので、この際冷凍サイク
ルの冷房能力を急激に低下させるという問題がある。
【0004】そこで、本発明は入力電流値を下げながら
も、冷房能力の低下を抑制することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】つまり、本発明者らは、
コンプレッサの回転数と入力電流値とは、コンプレッサ
トルク(負荷トルク)と相関があり、同じ入力電流値で
あれば、コンプレッサトルクが小さいほどコンプレッサ
の回転数が高くなることに着眼した。すなわち、入力電
流値が所定値より大きくなったとき、コンプレッサトル
クを小さくできれば、入力電流値を下げてもコンプレッ
サの回転数を維持できると考えた。コンプレッサトルク
Tは、以下の数式1にて表される。
【0006】
【数1】T=C・k/(k─1)・Ps・〔(Pd/P
s)(k-1)/k ─1〕Vc ここで、Psは低圧圧力、Pdは高圧圧力、kは比熱
比、Cは定数である。そして、さらにこの数式1をグラ
フ化したものを図5に示す。図4を見て分かるように高
圧圧力が15kg/cm2absより高いとき、つま
り、冷房負荷を大きくコンプレッサの回転数が高いとき
では、低圧圧力が低するほどコンプレッサトルクTが小
さくなっている。
【0007】この結果、インバータから電動モータへの
入力電流値が所定値より大きくなったとき低圧圧力を下
げれば、コンプレッサトルクTを小さくできる。これに
より、本発明者は、入力電流値を下げても、コンプレッ
サの回転数を維持することができ、冷凍サイクルの冷房
能力の低下を抑制できるのでないかと考えた。そこで、
請求項1ないし5に記載した発明では、電動モータ(1
1)の入力電流値(In)を検出する入力電流値検出手
段(12b、S71)と、入力電流値検出手段(12
b、S71)が検出する入力電流値(In)が所定値
(Iset1)より大きいか否かを判定する電流値判定
手段(15a、S74)と、電流値判定手段(15a、
S74)によって前記入力電流値(In)が所定値(I
set1)より大きいと判定されると、冷凍サイクル装
置(100)の低圧圧力を所定時間低下させる圧力低下
手段(15、15b、3a)とを有することを特徴とし
ている。
【0008】これにより、コンプレッサの負荷トルクが
小さくなるので、入力電流値を小さくしても、コンプレ
ッサの回転数を維持でき、冷凍サイクル装置の冷房能力
の低下を抑制することができ、空調制御を良好に連続運
転可能となる。なお、ここでいう所定時間とは、入力電
流値が所定値より大きいと判定されたのち、入力電流値
が所定値より小さくなるまでを言う。
【0009】また、特に請求項4記載の発明では、エバ
ポレータ(4)に向かって空気を送風する送風機(3)
と、送風機(3)の送風量を制御する送風制御手段(1
5、15b)とを有し、圧力低下手段は、送風制御手段
(15、15b)にて構成されており、送風制御手段
(15、15b)は、電流値判定手段(15a、S7
4)によって入力電流値(In)が所定値(Iset
1)より大きいと判定されると、送風機(3)の送風量
を小さくなるように制御することを特徴としている。
【0010】これにより、低圧圧力を低下させること
で、若干ながらは冷凍サイクル装置の冷房能力が小さく
なるが、エバポレータへの送風量を小さくするので、空
調風の温度がほとんど上昇せず、乗員への不快感をも防
止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を車両用空調装置に適用
した例について説明する。本実施形態における車両用空
調装置は、車両の駆動源としてエンジン(内燃機関)も
しくは電動モータを使用するハイブリッド車に搭載され
たものである。
【0012】車両用空調装置1は、車室内への空気通路
をなす空調ユニット2を有する。空調ユニット2には、
車室内に向かう空気流を発生する送風機3が設けられて
いる。この送風機3は、ファンモータ3aとファン3a
とからなる周知のものである。送風機3の上流側におけ
る空調ユニット2には、車室内空気(以下、内気)を取
り入れるための内気導入口8、および車室外空気(以
下、外気)を取り入れるための外気導入口9が形成され
ている。これら内気導入口8と外気導入口9とは、内外
気切換ドア10によって選択的に開閉可能となってい
る。なお、この内外気切換ドア10は、駆動手段 とし
てサーボモータ21にて駆動される。そして、内外気切
換ドア10が、内気導入口8を閉じて、外気導入口9を
開口すると、内外気モードとして空調ユニット2内に外
気が取り入れる外気モードとなる。また、内外気切換ド
ア10が、内気導入口8を開口し、外気導入口9を閉じ
ると、空調ユニット2内に内気が取り入れる内気モード
となる。
【0013】送風機3の下流側における空調ユニット2
内には、通過する空気を冷却するエバポレータ4が収納
配置されている。エバポレータ4は、冷凍サイクル装置
100の一構成部をなすものである。冷凍サイクル装置
100は、冷媒を高温高圧に圧縮するコンプレッサ5
と、この高温高圧の冷媒を凝縮液化させるコンデンサ6
と、この凝縮液化された冷媒のうち、気相冷媒と液相冷
媒とを分離し、液相冷媒を貯留するレシーバー23と、
この液相冷媒をを減圧する減圧手段7と、この減圧され
た冷媒を蒸発気化させる蒸発器である上記エバポレータ
4とから成る周知のものである。
【0014】コンプレッサ4は、電動モータ11によっ
て駆動されるようになっている。コンプレッサの回転数
は、冷房負荷に応じて電動モータ11への入力をインバ
ータ12によって連続的に可変することで制御され、こ
れにより、空調空間を空調するようになっている。つま
り、インバータ12は、図1に示すようにモータ回転数
制御手段12aを構成している。また、インバータ12
は、図1に示すように電動モータ11への入力電流値を
リニアに検出する入力電流検出手段12bをも構成して
いる。
【0015】エバポレータ4の下流側における空調ユニ
ット2には、エバポレータ4を通過した空気を加熱する
加熱用熱交換器であるヒータコア13が配置されてい
る。ヒータコア13は、エンジン冷却水を熱源とするも
のである。エバポレータ4の空気下流側で、ヒータコア
13の上流側には、エアミックスドア14が設けられて
いる。エアミックスドア14は、エバポレータ4を通過
した空気のうち、ヒータコア13を通過させるものと、
ヒータコア13をバイパスさせるものとの風量割合を調
整することで、空調風の温度を調整するものである。な
お、このエアミックスドア14は、駆動手段として例え
ばサーボモータ(図示しない)にて駆動されるようにな
っている。
【0016】そして、このような車両用空調装置1は、
制御装置15にて空調制御されるようになっており、以
下この制御装置15について説明する。制御装置15
は、RAM、ROM、CPU等の周知のコンピュータ手
段であって、各種空調情報に基づいて空調演算処理を行
うものである。また、制御装置15は、車両に搭載され
たバッテリから電力が供給されるようになっている。
【0017】制御装置15は、入力端子として、空調空
間である車室内温度を検出する内気センサ16、車室外
温度を検出する外気センサ17と、車室内の空調操作パ
ネル(図示しない)に設けられ、車室内の設定温度を設
定する温度設定器19、エンジン冷却水の温度を検出す
る水温センサ20、およびエバポレータ4の直下流側
で、エバポレータを通過した空気の吹出温度を検出する
吹出温度センサ18等が接続されている。また、制御装
置15は、図1に示すようにインバータ12から電動モ
ータ11への入力電流値を読み込み可能となっている。
【0018】一方、制御装置15は、図1に示すように
出力端子として、ファンモータ3aに接続されており、
モータ回転数制御手段15bとして機能している。具体
的にはモータ回転数制御手段15bは、可変抵抗よりな
る駆動回路である。さらに制御装置15は、出力端子と
して、インバータ12に接続されており、インバータ1
2から電動モータ11への入力電流値を制御するように
なっている。
【0019】次に上記制御装置15の制御内容を図2お
よび図3に示すフローチャートに基づき説明する。な
お、このフローチャートは、図示しないキースイッチが
オンされることで実行されるようになっている。先ず、
ステップS10では、空調情報読み込みとして内気セン
サ16の検出値、外気センサ17の検出値と、水温セン
サ20の検出値、温度設定器19の設定温度Tset、
および吹出温度センサ18の検出温を読み込む。
【0020】次にステップS20では、上記ステップS
10にて読み込まれた情報に基づいて、エバポレータ4
を通過した空気の吹出温度の目標吹出温度Teoを算出
する。次にステップS30では、上記ステップS20に
て算出された目標吹出温度Teoからコンプレッサ5の
目標回転数Ncを算出する。なお、この目標回転数Nc
は、目標吹出温度Teoが低くなるほど、高くなるよう
に算出される。また、インバータ12は、この目標回転
数Ncとなるように入力電流値を制御するようになって
いる。
【0021】そして、ステップS40では、上記内外気
モードを決定するものであり、具体的には上記ステップ
S20にて算出された目標吹出温度Teoが低いほど内
気モードとなるように設定される。ステップS50で
は、上記エアミックスドア14の開度を決定するもので
あって、上記目標吹出温度Teoおよび水温センサ20
の検出温に応じて開度が決定されうようになっえいる。
なお、目標吹出温度Teoが、非常に低い場合は、エア
ミックスドア14は、エバポレータ4を通過した空気が
全てヒータコア13をバイパスさせる開度となる。
【0022】さらにステップS60では、送風機3の送
風量(ファンモータ3bの印加電圧Vn)を設定するも
のであって、この印加電圧は、上記目標吹出温度Teo
が低くなるほど大きくなるように設定される。次にステ
ップS70では、本実施形態の要部であって、インバー
タ12から電動モータ11への入力電流値Inに応じて
冷凍サイクル装置100の低圧圧力を制御するものであ
る。
【0023】以下、これについて図3に基づいて説明す
る。先ず、ステップS71では、電動モータ11の入力
電流値Inを検出する。なお、同じ目標回転数Ncであ
っても、コンプレッサ5の負荷トルクが大きいほど、入
力電流値Inは、大きくなる。そして、ステップS72
では、ステップS71にて検出された入力電流値In
が、所定値Iset2(本実施形態では18A)より大
きいか否かが判定される。つまり、インバータ12に過
電流が流れることで、インバータ12の破損を防止する
ものであり、この判定結果がYESの場合は、ステップ
S73に進んで、入力電流値Inを0とし、コンプレッ
サ5を停止させる。また、ステップS72での判定結果
がNOの場合は、ステップS74に進む。
【0024】ステップS74では、さらにステップS7
1にて検出された入力電流値Inが所定値Iset1
(本実施形態では16.5A)より大きいか否かを判定
するものである。つまり、ステップS74では、再度入
力電流値Inを所定値(ここでは16.5A)より大き
いか否かを判定することで、出来る限り入力電流値In
を18Aに近づけないよういしている。
【0025】具体的には、入力電流値Inが18Aを越
えると、コンプレッサ5が停止するのであるが、この後
再度コンプレッサ5を起動する場合、コンプレッサ5の
負荷トルクが過大なため、再起動できない(再起動には
18A以上の入力電流値Inが必要)。この結果、一旦
コンプレッサ5が停止すると、空調装置の作動が維持で
きなく恐れがある。それ故、本実施形態では、18Aよ
り小さい16.5Aより大きくならないようにすること
で、過電流によるコンプレッサ5の停止を防止してい
る。
【0026】そして、ステップS74の判定結果がYE
Sの場合は、送風機3の送風量は、上記ステップS60
にて設定されたものとなり、このフローチャートを抜け
てリターンされる。また、ステップS74の判定結果が
NOの場合、つまり、入力電流値Inが16.5Aより
大きく、冷房負荷が大きいときにはステップS75に進
む。
【0027】ステップS75では、この入力電流値In
を下げるとともに、冷凍サイクル装置100の冷房能力
の低下を出来るかぎり抑制する。つまり、上記課題を解
決するための手段にて述べたように、本実施形態では入
力電流値InがIset1より大きいときいは、冷凍サ
イクル装置100の低圧圧力(コンプレッサ5の吸入圧
力)を下げることで、コンプレッサ5の負荷トルクを小
さくする。
【0028】そこで、本実施形態では、ファンモータ3
aの印加電圧Vnを下げることで、冷凍サイクル装置1
00の低圧圧力を所定時間低下させるようにしてある。
そして、具体的には、ステップS75では、入力電流値
Inと所定値Iset1との差(過電流分)が大きくな
るほど、印加電圧Vnの低下電圧ΔVを大きくなるよう
に設定する。
【0029】ここで、上記低下電圧Vnは、コンプレッ
サ5の回転数を、上記ステップS30にて算出された目
標回転数Ncとなるようにすると共に、この目標回転数
Ncとするための入力電流値Inが所定値Iset1よ
り小さくなるように設定している。そして、ステップS
76に進んで、ファンモータ3aの最終的な印加電圧V
nを上記ステップS60にて決定した印加電圧Vnから
上記低下電圧ΔVだけ減算したものとする。
【0030】これにより、コンプレッサ5の負荷トルク
が小さくなるので、入力電流値を小さくしても、コンプ
レッサ5の回転数を維持でき、冷凍サイクル装置100
の冷房能力の低下を抑制することができ、空調制御を良
好に連続運転可能となる。なお、ここで言う所定時間と
は、図3に示すようにステップS74の判定結果がNO
で、入力電流値Inが所定値Iset1より大きいと判
定されている間である。つまり、通常、入力電流値In
が一旦所定値Iset1より大きくなったとしても、車
室内の冷房を持続されているので、ステップS20で算
出される目標吹出温度Teoが大きくなり、ステップS
30で算出される目標回転数Ncが小さくなる。この結
果、入力電流値Inは次第に小さくなっていき、最終的
には所定値Iset1より小さくなる。
【0031】また、本実施形態では、送風機3の送風量
を小さくすることで低圧圧力を低下させた。従って、入
力電流値Inが所定値Iset1より大きくなり、低圧
圧力を低下させることで、若干ながら冷凍サイクル装置
100の冷房能力が低くなるが、空調風の温度がほとん
ど上昇しないので、乗員への不快感をも防止できる。 (第2実施形態)本実施形態では、上記第1実施形態と
比して、冷凍サイクル装置100の低圧圧力を低下させ
る手段が異なる。図4に本実施形態における車両用空調
装置1の全体構成図を示す。なお、上記第1実施形態と
同一の機能を有するものは、同一の符号を付ける。
【0032】具体的には、図4に示すように冷凍サイク
ル装置100において、エバポレータ4の下流側と、コ
ンプレッサ5の吸入側との間の冷媒配管に、低圧絞り弁
25を設置する。そして、この低圧絞り弁25は、図4
に示すように制御装置15内に設けられた弁開度調整手
段15によって電気的に弁開度が調整されるようになっ
ている。
【0033】この弁開度調整手段15は、入力電流値I
nが所定値Iset1より小さいときは、弁開度を全開
する作動位置とし、入力電流値Inが所定値Iset1
より大きいときには、上記冷媒配管内の流路を絞るよう
に制御する。また、この低圧絞り弁25は、入力電流値
Inと所定値Iset1との差(過電流分)が大きくな
るほど、流路を絞るようにする。
【0034】(他の実施形態)冷凍サイクル装置100
の低圧圧力を低下させる手段として、例えば内外気モー
ドを外気モードから内気モードに変更するようにしても
良い。つまり、例えば外気温が高い夏期において内外気
モードが外気モードであると、エバポレータ4には高温
の外気が通過することになり、エバポレータ4での加熱
度が大きくなり、低圧圧力は比較的高い。そして、この
状態から内気モードに変更すると、比較的低温(例えば
25度)の内気がエバポレータ4を通過するので、エバ
ポレータ4での加熱度が小さくなり、低圧圧力を低下さ
せることができる。
【0035】また、冷凍サイクル装置100の低圧圧力
を低下させる手段として、次のような構成としても良
い。空調ユニット2内にエバポレータ4を2つ配置し、
これらエバポレータ4へ冷媒の供給量を可変するように
しても良い。例えば、全てのエバポレータに冷媒が供給
されている際に、入力電流値Inが所定値Iset1よ
り大きくなると、一つのエバポレータへの冷媒供給を停
止させるようにしても良い。
【0036】さらに例えば、図1においてエバポレータ
4をバイパスするバイパス通路を設け、さらにこのバイ
パス通路を開閉するバイパスドアを設け、入力電流値I
nが所定値Iset1より大きくなると、バイパスドア
をエバポレータ4を通過する風量を小さくして、その分
バイパス通路に送風するようにしても良い。これによ
り、車室内に吹き出される空調風の風量を低下させずに
済む。
【0037】また、以上に述べた各実施形態では、冷凍
サイクル装置100は、冷房専用おものであったが、冷
媒の流れ方向を切り換えることで、上記エバポレータ4
にて冷媒凝縮液化させる凝縮機とし、この凝縮熱によっ
て空調ユニット2内の空気を加熱するようなヒートポン
プ式のものであっても良い。また、コンプレッサ5は、
固定容量タイプのものであっても、可変容量タイプのも
のであっても良い。
【0038】また、本発明は、車両用空調装置に限ら
ず、例えば家庭用や業務用の空調装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における車両用空調装置
の全体構成図である。
【図2】上記実施形態における制御装置15の制御内容
を示すフローチャートである。
【図3】上記実施形態における制御装置15の制御内容
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態における車両用空調装置
の全体構成図である。
【図5】本発明の解決原理を示すグラフ図である。
【符号の説明】 3…送風機、4…エバポレータ、5…コンプレッサ、6
…コンデンサ 7…減圧手段、11…電動モータ、12…インバータ、
15…制御装置 100…冷凍サイクル装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも冷媒を高温高圧に圧縮するコ
    ンプレッサ(5)と、この高温高圧の冷媒を液化凝縮さ
    せるコンデンサ(6)と、この凝縮液化された冷媒を減
    圧する減圧手段(7)と、この減圧された冷媒を蒸発気
    化させるエバポレータ(4)とを有する冷凍サイクル装
    置(100)を備え、 前記コンプレッサ(5)は、電動モータ(11)によっ
    て駆動されるようになっており、 冷房負荷に応じて前記電動モータ(11)への入力をイ
    ンバータ(12)によって可変することでコンプレッサ
    (5)の回転数を制御し、空調空間を空調するように構
    成された空調装置であって、 前記電動モータ(11)の入力電流値(In)を検出す
    る入力電流値検出手段(12b、S71)と、 前記入力電流値検出手段(12b、S71)が検出する
    入力電流値(In)が所定値(Iset1)より大きい
    か否かを判定する電流値判定手段(15a、S74)
    と、 前記電流値判定手段(15a、S74)によって前記入
    力電流値(In)が所定値(Iset1)より大きいと
    判定されると、 前記冷凍サイクル装置(100)の低圧圧力を所定時間
    低下させる圧力低下手段(15、15b、3a)とを有
    することを特徴とする空調装置。
  2. 【請求項2】 前記入力電流値(In)が、前記所定値
    (Iset1)より大きい第1所定値(Iset2)よ
    り大きいか否かを判定する第1入力電流値判定手段(S
    72)を有し、 前記第1入力電流値判定手段(S72)によって前記入
    力電流値(In)が第1所定値(Iset2)より大き
    いと判定されると、前記コンプレッサ(5)を停止させ
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の空調装置。
  3. 【請求項3】 前記空調空間の温度を検出する温度検出
    手段(16)と、 前記空調空間の設定温度を設定する温度設定手段(1
    9)と、 少なくとも前記温度検出手段(19)が検出する温度
    と、前記温度設定手段(19)によって設定された設定
    温度(Tset)とに基づいて、前記コンプレッサ
    (5)の目標回転数(Nc)を算出し、前記コンプレッ
    サ(5)の回転数が前記目標回転数(Nc)となるよう
    に前記インバータ(12)を制御するコンプレッサ制御
    手段(15)とを有することを特徴とする請求項1また
    は2記載の空調装置。
  4. 【請求項4】 前記エバポレータ(4)に向かって空気
    を送風する送風機(3)と、 前記送風機(3)の送風量を制御する送風制御手段(1
    5、15b)とを有し、 前記圧力低下手段は、前記送風制御手段(15、15
    b)にて構成されており、 前記送風制御手段(15、15b)は、 前記電流値判定手段(15a、S74)によって前記入
    力電流値(In)が所定値(Iset1)より大きいと
    判定されると、前記送風機(3)の送風量を小さくなる
    ように制御することを特徴とする請求項1ないし請求項
    3いずれか1つに記載の空調装置。
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