JPH10115171A - ケーシングドライバ - Google Patents

ケーシングドライバ

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JPH10115171A
JPH10115171A JP26948496A JP26948496A JPH10115171A JP H10115171 A JPH10115171 A JP H10115171A JP 26948496 A JP26948496 A JP 26948496A JP 26948496 A JP26948496 A JP 26948496A JP H10115171 A JPH10115171 A JP H10115171A
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pushing
rotation speed
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肇 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、速度調節を容易に行い、操作
が容易なケーシングドライバを提供するにある。 【解決手段】ケーシングの回転速度及びスラスタ押込み
速度は、パワーユニット100により可変制御される。
操作ユニット1000は、ケーシングの回転速度及びス
ラスタ押込み速度を設定する。操作ユニットの1000
の中の操作盤1100のタッチパネル1100Tには、
一方の辺を複数段階の上記ケーシングの回転速度に対応
させ、他方の辺を複数段階の上記スラスタ押込み速度に
対応させた2次元マトリックス状に配置された複数のス
イッチL1,…,L5,M1,…,M5,H1,…,H
5が表示される。オペレータは、任意の段階のケーシン
グの回転速度と、任意の段階のケーシングの回転速度と
の交点に位置するスイッチを選択することにより、ケー
シングの回転速度及びケーシングの回転速度を同時に選
択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築・土木の基礎
工事に使用する大口径鋼管杭・鋼管類の押込み・引き抜
きを行うケーシングドライバに係り、特に、回転速度及
び押込み速度の可変なケーシングドライバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のケーシングドライバは、例えば、
特公平7−74500号公報に記載のように、ベースフ
レームにスラストシリンダにより昇降自在に取り付けら
れたスラスタと、このスラスタに油圧モータにより回転
自在に取り付けられた回転体と、この回転体に取り付ら
れたケーシング掴み用バンドとから構成されており、ケ
ーシング掴みバンドによりケーシングを保持するもので
あり、油圧モータにより回転体を回転させてケーシング
を回転させるとともに、スラストシリンダによりスラス
タを上下させてケーシングの押込みや引き抜きを行って
いる。
【0003】このようなケーシングドライバにおいて、
スラスタを上下方向のスライドによって案内し、かつ回
転反力及び傾斜反力を受けるガイド部を有する4本の自
立したガイドフレームを、その各々隣合うものどうしが
ケーシング中心を通る縦横の中心線に対して互いに線対
称をなすように、ベースフレーム上に立脚して配設する
とともに、4本のスラストシリンダを、その各々隣合う
ものどうしがケーシング中心を通る縦横の中心線に対し
て互いに線対称をなすように配設し、かつ4本の各スラ
ストシリンダを、4本の各ガイドフレームにそれぞれ近
接させて設けている。
【0004】従来のケーシングドライバにおいては、ケ
ーシングの回転は、ケーシング回転用の油圧モータによ
り行われ、スラスタの押し込みは、スラスタシリンダを
用いて行われている。ケーシングの回転速度は、油圧モ
ータに圧油を供給するポンプのポンプ吐出量を可変する
ことにより、調整することができる。しかしながら、ス
ラスタの押し込み速度は固定であり、スラスタ押し込み
のON/OFF制御を行うだけであった。即ち、ケーシ
ングドライバのオペレータは、掘削の状況を判断して、
適宜スラスタ押し込みスイッチをON/OFFして、ス
ラスタを断続的に押し込むようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーシングドラ
イバにおいては、オペレータは、地盤の状況に応じて、
ケーシングの回転速度を適宜調節するとともに、ケーシ
ングの先端の刃先の食い込み量を見ながら、スラスタの
押し込みを断続操作する必要があり、操作が煩雑である
という問題があった。例えば、硬地盤の掘削時に、スラ
スタに過度の荷重を掛けると、ケーシングドライバ自体
が持ち上がるという自体も発生する。
【0006】本発明の目的は、速度調節を容易に行い、
操作が容易なケーシングドライバを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ケーシングを回転させるとともにケーシ
ングを保持するスラスタを押込むケーシングドライバに
おいて、上記ケーシングの回転速度及び上記スラスタ押
込み速度を可変制御する制御手段と、上記ケーシングの
回転速度及び上記スラスタ押込み速度を設定する操作手
段とを備え、上記操作手段は、上記ケーシングの回転速
度及び上記スラスタ押込み速度を2次元の組み合わせと
して選択する速度調整手段を有するようにしたものであ
り、かかる構成により、速度調節が容易に行え、従っ
て、操作を容易にし得るものとなる。
【0008】上記ケーシングドライバにおいて、好まし
くは、上記速度調整手段は、2次元マトリックス状に配
置された複数のスイッチから構成され、上記2次元マト
リックスの一方の辺を、複数段階の上記ケーシングの回
転速度に対応させ、他方の辺を、複数段階の上記スラス
タ押込み速度に対応させ、上記一方の辺の中の任意の段
階の上記ケーシングの回転速度と、上記他方の辺の中の
任意の段階の上記ケーシングの回転速度との交点に位置
する上記スイッチにより、上記ケーシングの回転速度及
び上記ケーシングの回転速度を同時に選択するようにし
たものであり、マトリックス状のスイッチの中の一つの
スイッチの選択により、速度調整を容易に行い得るもの
となる。
【0009】上記ケーシングドライバにおいて、好まし
くは、上記複数のスイッチは、タッチパネル上に表示さ
れるタッチスイッチであり、上記タッチパネル上のメイ
ン表示画面に対して、速度調整時にサブ表示画面上に表
示するようにしたものであり、かかる構成により、表示
パネルを小型化し得るものとなる。
【0010】上記ケーシングドライバにおいて、好まし
くは、上記速度調整手段は、2次元の座標面と、この座
標面の任意の座標を指示する手段から構成され、上記2
次元座標面の一方の軸を、上記ケーシングの回転速度に
対応させ、他方の軸を、上記スラスタ押込み速度に対応
させ、上記一方の軸の中の任意の上記ケーシングの回転
速度と、上記他方の軸の中の任意の上記ケーシングの回
転速度との交点に位置する座標を上記指示手段により指
示することにより、上記ケーシングの回転速度及び上記
ケーシングの回転速度を同時に選択するようにしたもの
であり、マトリックス状のスイッチの中の一つのスイッ
チの選択により、微妙な速度調整を容易に行い得るもの
となる。
【0011】上記ケーシングドライバにおいて、好まし
くは、上記速度調整手段は、360度全方向に対して操
作可能なレバーから構成され、上記レバーの操作方向の
第1の方向の傾斜角を、上記ケーシングの回転速度に対
応させ、上記第1の方向に直交する第2の方向の傾斜角
を、上記スラスタ押込み速度に対応させ、上記レバーを
任意の傾斜角となるように操作することにより、上記ケ
ーシングの回転速度及び上記ケーシングの回転速度を同
時に選択するようにしたものであり、マトリックス状の
スイッチの中の一つのスイッチの選択により、微妙な速
度調整を容易に行い得るものとなる。
【0012】上記ケーシングドライバにおいて、好まし
くは、上記速度調整手段は、上記ケーシングの回転速度
を横軸とし、上記スラスタ押込み速度を縦軸とする2次
元の組合せから構成され、選択される回転速度と押込み
速度の組合せ位置が、上記ケーシングの先端に固定され
る刃の地盤に対する食込み角に対応するようにすること
により、刃先の食込み角を意識することで、最適なケー
シングの回転速度とスラスタ押込み速度を容易に見つけ
得るものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を用いて、本発
明の一実施形態によるケーシングドライバについて説明
する。図1は、本発明の一実施形態によるケーシングド
ライバの掘削原理を説明する図である。
【0014】円筒形状のケーシング10は、その先端に
複数個の刃12が固定されている。ケーシング10が回
転して、刃12により地盤を切削するとともに、スラス
タを押し込むことにより、ケーシング10が地盤を掘削
する。ここで、ケーシング10が回転しながら地盤に食
い込んでいくということは、ケーシング10の刃12の
刃先の付近に注目してみると、ケーシングの回転速度の
ベクトルAとスラスタの押込み速度のベクトルBの合成
ベクトルZの方向へ刃先が食込んでいくことになる。
【0015】地盤の状態が同じ場合は、食込み角αが小
さいほどケーシングの回転トルクは小さくてすみ、食込
み角αが大きくなるほどケーシングの回転トルクが大き
くなる。逆に言えば、地盤が硬くなってきた場合には食
込み角αを小さくする必要が生じ、地盤が軟らかくなっ
てきた場合には食込み角αを大きくすることができると
いうことになる。
【0016】即ち、ケーシングドライバを用いて掘削す
る場合、地盤の状態に応じてケーシングの回転速度とス
ラスタの押込み速度を調整することによって、作業効率
を向上することができる。硬地盤では、掘削トルクを軽
減する必要があるため、スラスタ押込み速度抑え、ケー
シングの回転速度を上げて、ケーシングの刃先の食込み
量を少なくする。また、軟地盤では、スラスタの押込み
速度を上げて、施工時間を短縮するが、必要以上にケー
シングの回転速度を上げると、ケーシングの刃先の摩耗
を進めるので、ある程度押さえた回転速度にする。
【0017】オペレータは、ケーシングドライバを操作
するにあたり、食込み角αを意識することで、最適なケ
ーシングの回転速度とスラスタの押込み速度を見つける
ことが容易になり、速度調節が容易となるものである。
【0018】次に、図2を用いて、ケーシングドライバ
の速度制御について説明する。図2は、本発明の一実施
形態によるケーシングドライバの制御系のブロック図で
ある。
【0019】ケーシングは、2台の並列接続されたケー
シング回転用の油圧モータ20A,20Bによって回転
される。また、スラスタの押し込みは、4台の並列接続
されたスラスタシリンダ30A,30B,30C,30
Dによって行われる。ケーシングの回転速度は、パワー
ユニット100から油圧モータ20A,20Bに供給さ
れる圧油量を変えることによって変えられる。また、本
実施形態においては、スラスタ押し込み速度も可変であ
り、スラスタ押し込み速度は、パワーユニット100か
らスラスタシリンダ30A,30B,30C,30Dに
供給される圧油量を変えることによって変えられる。
【0020】パワーユニット100は、エンジン110
によって駆動されるポンプ120,130と、電磁切換
弁140,150と、制御を司るCPU160から構成
されている。
【0021】ポンプ120から油圧モータ20A,20
Bに供給される圧油の方向は、電磁切換弁140によっ
て圧油流れ方向が制御され、油圧モータ20A,20B
の正転・逆転,即ち、ケーシングの正転・逆転を変える
ことができる。電磁切換弁140が中立位置では、ケー
シングの回転は止められている。
【0022】また、ポンプ130からスラスタシリンダ
30A,30B,30C,30Dに供給される圧油の方
向は、電磁切換弁150によって圧油流れ方向が制御さ
れ、スラスタシリンダ30A,30B,30C,30D
の伸縮,即ち、スラスタの押し込み・持ち上げを変える
ことができる。電磁切換弁150が中立位置では、スラ
スタ押し込みは止められている。
【0023】電磁切換弁140,150は、パワーユニ
ット100内に設けられたCPU160によって、その
切り換え動作を制御される。すなわち、CPU160に
は、パワーユニット100内に設けられた各種センサ
(エンジン回転数センサ、ポンプ吐出圧センサ等)から
の信号を入力し、その検出結果を、操作ユニット100
0に送信する。そして、また、CPU160は、操作ユ
ニット1000からの操作信号に基づき、電磁切換弁1
40,150の切り換え等を公知の方法によって制御
し、操作信号により指示された動作を各部に行わせる。
【0024】CPU160は、電磁切換弁140,15
0の方向切換を制御するとともに、ポンプ120,13
0の吐出量を可変制御する。ポンプ120の吐出量を変
えることにより、油圧モータ20A,20Bの回転数,
即ち、ケーシングの回転速度を変えることができる。ま
た、ポンプ130の吐出量を変えることにより、スラス
タシリンダ30A,30B,30C,30Dの速度,即
ち、スラスタの押し込み速度を変えることができる。
【0025】ポンプ120,130の吐出量の制御は、
パワーユニット100内に設けられたCPU160によ
って行われる。すなわち、CPU160には、パワーユ
ニット100内に設けられた各種センサ(エンジン回転
数センサ、ポンプ吐出圧センサ等)からの信号を入力
し、その検出結果を、操作ユニット1000に送信す
る。そして、また、CPU160は、操作ユニット10
00からの操作信号に基づき、ポンプ120,130の
吐出量の制御を公知の方法によって制御し、操作信号に
より指示された動作を各部に行わせる。
【0026】ケーシングの回転速度及びスラスタの押し
込み速度の設定やケーシングドライバのその他の制御
は、パワーユニット100とは、離れた位置におかれた
操作ユニット1000によって行われる。操作ユニット
1000は、操作盤1100とCPU1200から構成
されている。操作盤1100は、回転速度や押し込み速
度などの条件の入力操作を行うタッチパネル1100T
と、各種のスイッチ1100Sによって構成されてい
る。タッチパネル1100T及びスイッチ1100Sか
らの操作情報は、CPU1200によって読み込まれ、
通信ケーブル200を介して、パワーユニット100の
CPU160に伝送される。CPU160は、この操作
情報に基づいて、ポンプ120,130や電磁切換弁1
40,150を制御して、ケーシングの回転速度やスラ
スタの押し込み速度を可変する。
【0027】次に、図3を用いて、操作盤1100の構
成について説明する。図3は、本発明の一実施形態によ
るケーシングドライバに用いる操作盤のスイッチ類の配
置図である。
【0028】図3に示すように、操作盤1100の上部
には、タッチパネル1100Tが配置され、その下部に
は、5個のスイッチ類1100Sが配置されている。ス
イッチ類1100Sの中で、非常停止ボタン1100S
1は、非常時にケーシングドライバの運転を停止するボ
タンであり、このボタンを押すことにより、ケーシング
ドライバは非常停止する。操作電源スイッチ1100S
2は、操作ユニット100全体の電源スイッチである。
【0029】ケーシング旋回操作レバー1100S3
は、ケーシングの回転動作を操作するレバーであり、中
立位置では、ケーシングは旋回動作を停止しており、一
方の側にレバーを倒すことにより、ケーシングは正転
し、他方の側に倒すことにより、ケーシングは逆転す
る。ケーシングスラスト操作レバー1100S4は、ケ
ーシングのスラスト動作を操作するレバーであり、この
レバーを倒すことでスラストシリンダが伸縮し、ケーシ
ングドライバを押込み・引き抜く。一方の側にレバー1
100S4を倒すことにより、ケーシングは押し込ま
れ、他方の側に倒すことにより、ケーシングは引き抜か
れる。
【0030】タッチパネル1100Tの表示画面の詳細
については、図4を用いて説明する。図4は、本発明の
一実施形態によるケーシングドライバに用いる操作盤の
中のタッチパネルの画面配置図であり、メイン画面の状
態を図示している。
【0031】タッチパネル1100Tの表示画面は、操
作部と表示部に分かれているが、最初に操作部について
説明する。操作部は、タッチパネル1100Tのほぼ下
半分に配置されており、作業モード切替スイッチ110
2,ホーンスイッチ1104,ブザー停止スイッチ11
06,パワーアップスイッチ1108,スラスタ増速ス
イッチ1110,メインバンド閉スイッチ1112,メ
インバンド開スイッチ1114,メインバンド停止スイ
ッチ1116,全旋回スイッチ1118,揺動スイッチ
1120,定位置停止スイッチ1122,速度調整スイ
ッチ1124等から構成されている。
【0032】作業モード切替スイッチ1102は、掘削
作業を行う時に、作業モードを掘削モードと引抜モード
に切り替えるものであり、1回押すことにより、図示す
る掘削モードの「掘削」の表示から引抜モードの「引
抜」の表示に切り替わり、さらに、もう1回押すことに
より、元の掘削モードの「掘削」の表示に切り替わる。
掘削モードにすると、ケーシングスラストの下降モード
のみが有効になるようになっている。
【0033】ホーンスイッチ1104は、ケーシングド
ライバの本体に取り付けられているホーンの動作スイッ
チであり、このスイッチを押すことにより、ホーンから
警告音が出力される。
【0034】ブザー停止スイッチ1106は、ケーシン
グドライバに何らかの異常が発生した時に操作盤から発
生するブザー音を停止するスイッチであり、オペレータ
が後述する異常内容表示部1134の内容を確認してこ
のスイッチを押すことにより、ブザー音が停止する。
【0035】パワーアップスイッチ1108は、ケーシ
ングの旋回トルクとスラスト力をアップするスイッチで
あり、ケーシングが引き抜けなくなった時などの非常時
にこのスイッチを押すことにより、リリーフ圧を上げ
て、旋回トルクとスラスト力を1〜2割アップさせるも
のである。
【0036】スラスタ増速スイッチ1110は、スラス
トの押込速度を増速するスイッチであり、ケーシングス
ラスト操作レバー1100S4を押した後に、このスイ
ッチを押すことにより、ケーシングスラスト用のスラス
タシリンダ30のシリンダ速度が増速する。この増速状
態は、ケーシングスラストの操作を止めるか、再び、こ
のスラスタ増速スイッチ1110を押すことにより解除
される。
【0037】メインバンド閉スイッチ1112,メイン
バンド開スイッチ1114及びメインバンド停止スイッ
チ1116は、ケーシングを回転させるバンドの開閉・
停止を制御するスイッチであり、メインバンド閉スイッ
チ1112を押すと、メインバンドが閉まり、メインバ
ンド開スイッチ1114を押すと、メインバンドが開
く。メインバンドの開閉動作中に、メインバンド停止ス
イッチ1116を押すと、バンドの開閉動作を停止す
る。
【0038】旋回モードを選択するスイッチとしては、
全旋回スイッチ1118と揺動スイッチ1120があ
り、全旋回スイッチ1118と押すと、ケーシングは常
に一方向への全旋回動作を行い、揺動スイッチ1120
を押すと、ケーシングが所定周期で正転と逆転を交互に
繰り返す揺動動作を行う。定位置停止スイッチ1122
は、ケーシングの回転中に押されることにより、ケーシ
ングを所定位置で自動停止することができる。
【0039】速度調整スイッチ1124は、本実施形態
におけるケーシングの回転速度及びスラスト押込速度を
調整するためのサブ画面(ウインドウ)を表示するため
のスイッチであり、この詳細については、図5を用いて
後述する。
【0040】次に、表示部について説明する。表示部
は、タッチパネル1100Tのほぼ上半分に配置されて
おり、メインバンド開閉モード表示部1130,ーシン
グスラスト下降モード表示部1132,異常内容表示部
1134,ポンプ圧力表示部1136,メインバンド状
態表示部1138,サブバンド状態表示部1140,ジ
ョイント状態表示部1142,エンジン状態表示部11
44,垂直計1146,エンジン回転数表示部114
8,スラスタストローク表示部1150等から構成され
ている。
【0041】メインバンド開閉モード表示部1130
は、メインバンドの開閉モードが連動モードとなってい
るか、単動モードとなっているかを表示している。連動
モードの場合には、ケーシングを旋回するメインバンド
の動作に、サブバンドが連動し、単動モードでは、メイ
ンバンドのみが動作する。
【0042】ケーシングスラスト下降モード表示部11
32は、ケーシングスラストの下降モードが、押込モー
ド,自由下降モード及び自動掘削モードのいずれのモー
ドに選択されているかを表示する。図示の状態では、押
込モードが選択されていることを示している。
【0043】押込モードは、スラスタがスラストシリン
ダ30の力によって下降し、ケーシングが押込まれるモ
ードである。自由下降モードは、スラスタが自重で下降
するモードである。自動掘削モードは、ケーシングの回
転トルクが一定になるように、スラスタの下降速度を自
動的に可変させつつ、下降させるモードである。
【0044】異常内容表示部1134は、ケーシングド
ライバの装置異常の内容を表示する。
【0045】ポンプ圧力表示部1136は、パワーユニ
ット100内の各部の圧力を表示するものである。”N
o.1PU圧”は、図2に示したケーシングの旋回・揺
動時のポンプ120の吐出圧力を表示し、”No.2P
U圧”は、スラストシリンダによるケーシングドライバ
の押込み・引抜き時のポンプ130の吐出圧力を表示す
る。”パイロット圧”は、操作系の図示しないポンプの
吐出圧力を表示する。”スラスタ伸圧”は、ケーシング
スラストの上昇圧力を表示し、”スラスタ縮圧”は、ケ
ーシングスラストの下降圧力を表示するものであり、ほ
ぼ”No.2PU圧”と同じ圧力値を示す。
【0046】メインバンド状態表示部1138は、メイ
ンバンドの全閉・開状態を表示する。サブバンド状態表
示部1140は、サブバンドの全閉・開状態を表示す
る。ジョイント状態表示部1142は、ジョイント装置
の接続位置・退避位置状態を表示する。
【0047】エンジン状態表示部1144は、エンジン
の運転中・停止中の状態を表示する。
【0048】垂直計1146は、ケーシングドライバの
左右の傾斜角及び前後の傾斜角を表示する。表示方法
は、左右傾斜については、右下がりを正の値として表示
し、左下がりを負の値として表示する。前後傾斜につい
ては、後下がりを正の値として表示し、前下がりを負の
値として表示する。
【0049】エンジン回転数表示部1148は、エンジ
ンの回転数がアイドル回転数か,常用回転数か,パワー
アップされた最高回転数かを、”アイドル”,”常
用”,”最高”によって表示する。ここで、アイドル回
転数では、ケーシングの回転やスラスタは動作しないよ
うになっている。アイドル回転数は、例えば、700r
pmであり、常用回転数は、例えば、1500rpmで
あり、最高回転数は、例えば、1800rpmである。
【0050】スラスタストローク表示部1150は、ケ
ーシングスラスタのストローク量を表示する。
【0051】次に、図5を用いて、速度調整用の表示画
面について説明する。図5は、本発明の一実施形態によ
るケーシングドライバに用いる操作盤の中のタッチパネ
ルのサブ画面の配置図である。図4に示す状態で、速度
調整スイッチ1124を押すことにより、図5に示す速
度調整補助画面1160が表示される。速度調整補助画
面1160は、ウインドウ形式で表示されており、図1
と同一符号は、同一部分を示している。
【0052】速度調整補助画面1160には、横軸を5
段階の回転速度を表し、縦軸を3段階のスラスタ押込速
度を表す2次元のマトリックス配置のスイッチL1,L
2,L3,L4,L5,M1,M2,M3,M4,M
5,H1,H2,H3,H4,H5が表示されている。
5段階の回転速度の内の「5」は、最高の回転速度を表
している。回転速度の最高を,例えば、2rpmとする
と、回転速度「5」は、100%の回転速度を示し、回
転速度「4」は、最高回転速度の80%を示し,回転速
度「3」は、最高回転速度の60%を示し,回転速度
「2」は、最高回転速度の40%を示し,回転速度
「1」は、最高回転速度の20%を示している。回転速
度「1」,「2」,「3」は、回転速度は遅いが、回転
トルクが大きいものであり、回転速度「4」,「5」
は、回転速度は早いが、回転トルクが小さいものであ
る。
【0053】また、3段階のスラスト押込速度の内の
「高」は、最大の押込速度を示している。押込速度の最
高を,例えば、75cm/minとすると、押込速度
「高」は、100%の押込速度を示し、押込速度「中」
は、66%の押込速度を示し、押込速度「低」は、33
%の押込速度を示している。
【0054】本実施形態におけるケーシングの回転速度
の設定及びスラスト押込速度の設定は、2次元のマトリ
ックス配置のスイッチL1,L2,L3,L4,L5,
M1,M2,M3,M4,M5,H1,H2,H3,H
4,H5のいずれかを押すことにより、両方の速度の設
定を同時に行える。選択された部分は、ランプの点灯・
色の変更等により、他と区別され、現在の設定を視覚的
に確認することができる。現在の設定が視覚的にわかる
ということは、オペレータだけでなく、周囲の人間にも
設定状況が把握しやすいということであり、オペレータ
の誤設定防止にも効果がある。
【0055】図1において説明したように、硬地盤で
は、掘削トルクを軽減する必要があるため、スラスタ押
込み速度抑え、ケーシングの回転速度を上げて、ケーシ
ングの刃先の食込み量を少なくする。また、軟地盤で
は、スラスタの押込み速度を上げて、施工時間を短縮す
るが、必要以上にケーシングの回転速度を上げると、ケ
ーシングの刃先の摩耗を進めるので、ある程度押さえた
回転速度にする。
【0056】ケーシングドライバを用いて掘削する場
合、地盤の状態に応じてケーシングの回転速度とスラス
タの押込み速度を調整することによって、作業効率を向
上することができる。
【0057】即ち、地盤が硬くなってきた場合には食込
み角αを小さくする必要が生じ、地盤が軟らかくなって
きた場合には食込み角αを大きくすることができるとい
うことになる。
【0058】オペレータは、ケーシングドライバを操作
するにあたり、食込み角αを意識することで、最適なケ
ーシングの回転速度とスラスタの押込み速度を見つける
ことが容易になり、速度調節が容易となるものである。
【0059】なお、図5における任意設定ボタン116
2は、ケーシングの回転速度及びスラスト押込速度を、
それぞれ、任意設定する場合のボタンであり、中間の設
定を必要とする場合は、このボタンを押すことにより、
任意設定用の補助画面に切り替わる。任意設定補助画面
には、ケーシングの回転速度とスラスタの押込み速度と
のそれぞれに対して”増”と”減”の2種類のスイッチ
が表示され、これらのスイッチを操作することにより、
ケーシングの回転速度とスラスタの押込み速度をそれぞ
れ独立して設定することができる。スイッチの操作結果
は、任意設定用の補助画面にそれぞれ100%フルスケ
ールのデジタル表示することにより、オペレータの操作
内容を確認できる。
【0060】次に、図6を用いて、地盤の状態と速度調
整補助画面1160の中で選択すべきスイッチとの関係
について説明する。図6は、本発明の一実施形態による
ケーシングドライバに用いる操作盤の中のタッチパネル
のサブ画面の説明図である。
【0061】上述したように、地盤が軟らかくなってき
た場合には食込み角αを大きくすることができる。従っ
て、図6(A)に示すように、食込み角αの大きな位置
である回転速度が大きく、しかも、スラスタ押込速度の
大きいスイッチM4,M5,H4,H5を選択するよう
にする。
【0062】次に、図6(B)に示すように、軟岩や硬
土質の場合には、図6に示した軟土質と同様な食込み角
αながら、軟土質に比べて硬度が増すことから、回転ト
ルクを増し、また、押込み力を増すように、スイッチM
3を選択するようにする。
【0063】次に、図6(C)に示すように、鉄筋コン
クリートの場合には、均質な媒質ではなく、コンクリー
トの中に剛性の高い鉄筋が存在するため、食込み角αを
小さくする必要があり、回転トルクをさらに増し、ま
た、押込み力もさらに増すように、スイッチL2を選択
するようにする。
【0064】次に、図6(D)に示すように、中硬岩の
場合には、食込み角αは小さくする必要があるが、鉄筋
に比べて掘削しやすいため、回転トルクを多少減少する
ことができるので、スイッチL3を選択するようにす
る。
【0065】次に、図6(E)に示すように、転石の場
合には、土中に存在する転石の大きさに合わせて、スイ
ッチL3,L4を選択するようにする。
【0066】次に、図6(F)に示すように、岩傾斜地
盤や鋼矢板の場合には、スイッチL4,L5を選択する
ようにする。
【0067】以上説明したように、ケーシングドライバ
を操作するにあたり、地盤に合わせて食込み角αを意識
して、最適なケーシングの回転速度とスラスタの押込み
速度を見つけることが容易になり、速度調節が容易とな
るものである。
【0068】なお、図6(A)〜(F)に示した各地盤
の土質と選択するスイッチの関係は、一例示であって、
これに限られるものでない。
【0069】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ケーシングの回転速度とスラスタ押込み速度をそれ
ぞれ調整可能とするとともに、これらを2次元配列され
たマトリックス状のスイッチを選択することにより、同
時に選択でき、速度調節が容易となるものである。
【0070】このような地盤に合わせたケーシングの回
転速度とスラスタ押込み速度を選択することにより、ケ
ーシングドライバによる地盤の掘削の作業効率が向上す
る。
【0071】次に、図7を用いて、本発明の他の実施形
態によるケーシングドライバの速度調整方法について説
明する。図7は、本発明の他の実施形態によるケーシン
グドライバに用いる操作ユニットのブロック図である。
図2,図3と同一符号は、同一部分を示している。
【0072】操作ユニット1000Aは、図2に示した
パワーユニット100に接続されて使用されるものであ
る。操作ユニット1000Aは、操作盤1100AとC
PU1200Aとマウス1300とから構成されてい
る。操作盤1100Aは、回転速度や押し込み速度など
の条件の入力操作を行うデイスプレイ1100Dと、各
種のスイッチ1100Sによって構成されている。スイ
ッチ1100Sの構成は、図3において説明したのと同
様である。デイスプレイ1100D及びスイッチ110
0Sからの操作情報は、CPU1200Aによって読み
込まれ、図2に示す通信ケーブル200を介して、パワ
ーユニット100のCPU160に伝送される。図2に
示したCPU160は、この操作情報に基づいて、ポン
プ120,130や電磁切換弁140,150を制御し
て、ケーシングの回転速度やスラスタの押し込み速度を
可変する。
【0073】デイスプレイ1100Dには、図4におい
て説明したものと同様の表示がされており、各操作スイ
ッチ部は、それぞれ、デイスプレイ1100Dに表示さ
れるカーソルをマウス1300を用いて移動して、クリ
ックすることにより選択される。操作スイッチ部の中の
速度調整スイッチを選択することにより、図7に示すよ
うな速度調整のための画面が表示される。この画面は、
ウインドウ表示のものであってもよい。
【0074】速度調整画面には、横軸に回転速度を表
し、縦軸にスラスタ押込速度を表す2次元の画面が表示
されている。横軸の回転速度は、右側に行くほど回転速
度が高くなり、縦軸のスラスタ押込み速度は、下に行く
ほど押込み速度が早くなることを表している。図示する
状態では、画面のほぼ中央の位置に、カーソル1170
が表示されているが、このカーソル1170は、マウス
1300を操作することにより、画面上で上下左右に移
動可能である。従って、オペレータは、マウス1300
により、カーソル1170を移動して、刃先食込み角α
に対応した適当な位置でクリックすることにより、ケー
シングの回転速度の設定及びスラスト押込速度の両方の
速度の設定を同時に行える。しかも、図5に示す例で
は、ケーシングの回転速度が5段階であり、押込み速度
が3段階の設定であるのに対して、本実施形態では、そ
れぞれ、さらに、細かく調整可能である。
【0075】図1において説明したように、硬地盤で
は、掘削トルクを軽減する必要があるため、スラスタ押
込み速度抑え、ケーシングの回転速度を上げて、ケーシ
ングの刃先の食込み量を少なくする。また、軟地盤で
は、スラスタの押込み速度を上げて、施工時間を短縮す
るが、必要以上にケーシングの回転速度を上げると、ケ
ーシングの刃先の摩耗を進めるので、ある程度押さえた
回転速度にする。
【0076】オペレータは、ケーシングドライバを操作
するにあたり、食込み角αを意識することで、最適なケ
ーシングの回転速度とスラスタの押込み速度を見つける
ことが容易になり、速度調節が容易となるものである。
【0077】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ケーシングの回転速度とスラスタ押込み速度をそれ
ぞれ調整可能とするとともに、これらを2次元配列され
た画面上で選択することにより、同時に選択できるとと
もに、微妙な設定も可能となり、速度調節が容易となる
ものである。
【0078】このような地盤に合わせたケーシングの回
転速度とスラスタ押込み速度を選択することにより、ケ
ーシングドライバによる地盤の掘削の作業効率が向上す
る。
【0079】次に、図8を用いて、本発明の第3の実施
形態によるケーシングドライバの速度調整方法について
説明する。図8は、本発明の第3の実施形態によるケー
シングドライバに用いる操作ユニットのブロック図であ
る。図2,図3と同一符号は、同一部分を示している。
【0080】操作ユニット1000Bは、図2に示した
パワーユニット100に接続されて使用されるものであ
る。操作ユニット1000Bは、操作盤1100BとC
PU1200Bとマウス1300とジョイステック14
00とジョイステックコントローラ1410とから構成
されている。操作盤1100Bは、回転速度や押し込み
速度などの条件の入力操作を行うデイスプレイ1100
Eと、各種のスイッチ1100Sによって構成されてい
る。スイッチ1100Sの構成は、図3において説明し
たのと同様である。ジョイステック1400及びスイッ
チ1100Sからの操作情報は、CPU1200Bによ
って読み込まれ、図2に示す通信ケーブル200を介し
て、パワーユニット100のCPU160に伝送され
る。図2に示したCPU160は、この操作情報に基づ
いて、ポンプ120,130や電磁切換弁140,15
0を制御して、ケーシングの回転速度やスラスタの押し
込み速度を可変する。
【0081】デイスプレイ1100Eには、図4におい
て説明したものと同様の表示がされており、各操作スイ
ッチ部は、それぞれ、デイスプレイ1100Eに表示さ
れるカーソルをマウス1300を用いて移動して、クリ
ックすることにより選択される。操作スイッチ部の中の
速度調整スイッチを選択することにより、図8に示すよ
うな速度調整のための画面が表示される。この画面は、
ウインドウ表示のものであってもよい。
【0082】速度調整画面には、回転速度が0〜100
%の数値でデジタル表示され、また、スラスタ押込速度
が0〜100%の数値でデジタル表示される。この速度
調整画面のそれぞれの速度は、ジョイステック1400
を操作することにより変えることができる。ジョイステ
ックコントローラ1410の中には、ポテンショメータ
やエンコーダーを備えており、ジョイステック1400
の傾斜角をそれぞれ2次元の情報として読み取ることが
できる。ジョイステック1400の動きは、ジョイステ
ックコントローラ1410に読み込まれ、CPU120
0Bに転送される。CPU1200Bは、ジョイステッ
ク1400の操作量をデイスプレイ1100Eに表示す
る。
【0083】ここで、図9を用いて、ジョイステックの
操作と入力される速度情報との関係について説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態によるケーシングドラ
イバに用いる操作ユニットの中のジョイステックの説明
図である。図9(A)は、ジョイステックの平面図であ
り、図9(B)は、図9(A)の右側面図であり、図9
(C)は、図9(A)の正面図である。
【0084】ジョイステック1400には、360度全
方向に対して操作可能なレバー1400Lが設けられて
いる。レバー1400Lを左右に傾斜させることによ
り、その傾斜角θ1に応じて、回転速度の設定が可能で
ある。傾斜角θ1が0の時、レバー1400Lは中央の
位置であり、この時、回転速度は50%に設定される。
レバー1400Lを左側に傾斜させ、傾斜角θ1が負の
値になると、その傾斜角θ1に応じて、回転速度を0〜
50%に設定可能であり、右側に傾斜させ、傾斜角θ1
が正の値になると、その傾斜角θ1に応じて、回転速度
を50〜100%に設定可能である。
【0085】また、レバー1400Lを上下に傾斜させ
ることにより、その傾斜角θ2に応じて、スラスタ押込
み速度の設定が可能である。傾斜角θ2が0の時、レバ
ー1400Lは中央の位置であり、この時、スラスタ押
込み速度は50%に設定される。レバー1400Lを上
側に傾斜させ、傾斜角θ2が負の値になると、その傾斜
角θ2に応じて、スラスタ押込み速度を0〜50%に設
定可能であり、下側に傾斜させ、傾斜角θ2が正の値に
なると、その傾斜角θ1に応じて、スラスタ押込み速度
を50〜100%に設定可能である。
【0086】上述したように、レバー1400Lは、3
60度全方向に対して操作可能であるので、オペレータ
は、刃先食込み角αに対応した方向へ必要な角度だけレ
バー1400Lを倒すことで、ほぼ連続的にケーシング
の回転速度とスラスタ押込み速度を同時に設定すること
ができる。
【0087】このレバースイッチは360度全方向に対
し操作可能であり、傾斜角に応じて左〜中央〜右を回転
速度設定0〜50〜100%・上〜中央〜下をスラスタ
押込み速度0〜50〜100%に対応させている。オペ
レータは、刃先食込み角αに対応した方向へ必要な角度
だけレバーを倒すことで、ほぼ連続的に回転速度と押込
み速度を同時に設定することができる。他の効果につい
ては、請求項1と同様である。この方法のメリットは、
スイッチを設けるスペースを小さくできることである。
【0088】図1において説明したように、硬地盤で
は、掘削トルクを軽減する必要があるため、スラスタ押
込み速度抑え、ケーシングの回転速度を上げて、ケーシ
ングの刃先の食込み量を少なくする。また、軟地盤で
は、スラスタの押込み速度を上げて、施工時間を短縮す
るが、必要以上にケーシングの回転速度を上げると、ケ
ーシングの刃先の摩耗を進めるので、ある程度押さえた
回転速度にする。
【0089】オペレータは、ケーシングドライバを操作
するにあたり、食込み角αを意識することで、最適なケ
ーシングの回転速度とスラスタの押込み速度を見つける
ことが容易になり、速度調節が容易となるものである。
【0090】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ケーシングの回転速度とスラスタ押込み速度をそれ
ぞれ調整可能とするとともに、これらを360゜方向に
回転可能なジョイステックレバーを操作することによ
り、同時に選択できるとともに、微妙な設定も可能とな
り、速度調節が容易となるものである。
【0091】このような地盤に合わせたケーシングの回
転速度とスラスタ押込み速度を選択することにより、ケ
ーシングドライバによる地盤の掘削の作業効率が向上す
る。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、ケーシングドライバに
おける速度調節を容易に行え、操作が容易なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるケーシングドライバ
の掘削原理を説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態によるケーシングドライバ
の制御系のブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態によるケーシングドライバ
に用いる操作盤のスイッチ類の配置図である。
【図4】本発明の一実施形態によるケーシングドライバ
に用いる操作盤の中のタッチパネルの画面配置図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態によるケーシングドライバ
に用いる操作盤の中のタッチパネルのサブ画面の配置図
である。
【図6】本発明の一実施形態によるケーシングドライバ
に用いる操作盤の中のタッチパネルのサブ画面の説明図
である。
【図7】本発明の他の実施形態によるケーシングドライ
バに用いる操作ユニットのブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態によるケーシングドラ
イバに用いる操作ユニットのブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施形態によるケーシングドラ
イバに用いる操作ユニットの中のジョイステックの説明
図であり、(A)は、ジョイステックの平面図であり、
(B)は、(A)の右側面図であり、(C)は、図9
(A)の正面図である。
【符号の説明】
10…ケーシング 12…刃 20A,20B…油圧モータ 30A,30B,30C,30D…スラスタシリンダ 100…パワーユニット 1000,1000A,1000B…操作ユニット 1100,1100A,1100B…操作盤 1100D,1100E…デイスプレイ 1100S…スイッチ 1100T…タッチパネル 1124…速度調整スイッチ 1160…速度調整補助画面 1200,1200A,1200B…CPU 1300…マウス 1400…ジョイステック L1,L2,L3,L4,L5,M1,M2,M3,M
4,M5,H1,H2,H3,H4,H5…スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングを回転させるとともにケーシ
    ングを保持するスラスタを押込むケーシングドライバに
    おいて、 上記ケーシングの回転速度及び上記スラスタ押込み速度
    を可変制御する制御手段と、 上記ケーシングの回転速度及び上記スラスタ押込み速度
    を設定する操作手段とを備え、 上記操作手段は、上記ケーシングの回転速度及び上記ス
    ラスタ押込み速度を2次元の組み合わせとして選択する
    速度調整手段を有することを特徴とするケーシングドラ
    イバ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケーシングドライバにお
    いて、 上記速度調整手段は、2次元マトリックス状に配置され
    た複数のスイッチから構成され、 上記2次元マトリックスの一方の辺を、複数段階の上記
    ケーシングの回転速度に対応させ、他方の辺を、複数段
    階の上記スラスタ押込み速度に対応させ、 上記一方の辺の中の任意の段階の上記ケーシングの回転
    速度と、上記他方の辺の中の任意の段階の上記ケーシン
    グの回転速度との交点に位置する上記スイッチにより、
    上記ケーシングの回転速度及び上記ケーシングの回転速
    度を同時に選択することを特徴とするケーシングドライ
    バ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のケーシングドライバにお
    いて、 上記複数のスイッチは、タッチパネル上に表示されるタ
    ッチスイッチであり、 上記タッチパネル上のメイン表示画面に対して、速度調
    整時にサブ表示画面上に表示されることを特徴とするケ
    ーシングドライバ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のケーシングドライバにお
    いて、 上記速度調整手段は、2次元の座標面と、この座標面の
    任意の座標を指示する手段から構成され、 上記2次元座標面の一方の軸を、上記ケーシングの回転
    速度に対応させ、他方の軸を、上記スラスタ押込み速度
    に対応させ、 上記一方の軸の中の任意の上記ケーシングの回転速度
    と、上記他方の軸の中の任意の上記ケーシングの回転速
    度との交点に位置する座標を上記指示手段により指示す
    ることにより、上記ケーシングの回転速度及び上記ケー
    シングの回転速度を同時に選択することを特徴とするケ
    ーシングドライバ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のケーシングドライバにお
    いて、 上記速度調整手段は、360度全方向に対して操作可能
    なレバーから構成され、 上記レバーの操作方向の第1の方向の傾斜角を、上記ケ
    ーシングの回転速度に対応させ、上記第1の方向に直交
    する第2の方向の傾斜角を、上記スラスタ押込み速度に
    対応させ、 上記レバーを任意の傾斜角となるように操作することに
    より、上記ケーシングの回転速度及び上記ケーシングの
    回転速度を同時に選択することを特徴とするケーシング
    ドライバ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のケーシングドライバにお
    いて、 上記速度調整手段は、上記ケーシングの回転速度を横軸
    とし、上記スラスタ押込み速度を縦軸とする2次元の組
    合せから構成され、 選択される回転速度と押込み速度の組合せ位置が、上記
    ケーシングの先端に固定される刃の地盤に対する食込み
    角に対応することを特徴とするケーシングドライバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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