JPH10114803A - (メタ)アクリル系及びビニル系単量体を制御下でラジカル重合又は共重合する方法並びに該方法によって得られる(共)重合体 - Google Patents

(メタ)アクリル系及びビニル系単量体を制御下でラジカル重合又は共重合する方法並びに該方法によって得られる(共)重合体

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JPH10114803A
JPH10114803A JP9088556A JP8855697A JPH10114803A JP H10114803 A JPH10114803 A JP H10114803A JP 9088556 A JP9088556 A JP 9088556A JP 8855697 A JP8855697 A JP 8855697A JP H10114803 A JPH10114803 A JP H10114803A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 重合体鎖の分子量の分布を制御でき、しかも
低温で、水性媒質中で、かつ工業的規模で実施可能なラ
ジカル重合法又は共重合法、並びに該方法によって得ら
れる(共)重合体の提供。 【解決手段】 (メタ)アクリル系及び/又はビニル系
単量体を以下の物質を含む開始系の存在下で、バルク
中、溶液中、乳濁液中、又は懸濁液中でラジカル重合又
は共重合させる。 ・ブロモフルオレン以外の少なくとも1つのラジカル発
生剤、及びPd(0)L1234〔L1、L2、L3
及びL4は配位子を表し、配位子は、PRR’R”、P
(OR)(OR’)(OR”)などを示し、R、R’、
R”は、C1−C14アルキル基を示す。〕で表される0
酸化状態のパラジウム錯体から成る少なくとも1つの触
媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(メタ)アクリル
系及び/又はビニル系(例えばビニル芳香族化合物な
ど)単量体を制御下でラジカル重合又は共重合する方法
並びに該方法によって得られる重合体又は共重合体に関
する。
【0002】
【従来の技術】ラジカル重合は工業的に最も広く利用さ
れる重合方法の1つであるが、こうして利用される理由
は、重合できる単量体が多岐に渡ること(市販の単量体
の70%)、容易に実施できること、及びいくつかの合
成法(乳化、懸濁、バルク、溶液)を採用できることで
ある。しかしながら、従来のラジカル重合では、重合体
鎖のサイズ及び分子量の分布を制御するのは困難であ
る。こうして調製される重合体には非常に高重量及び非
常に低重量の鎖が含まれるため(多分散度が大きいた
め)、得られる物質の性質を制御できない。更に、単量
体を逐次添加すると単独重合体の混合物が得られる。
【0003】アニオン重合法及びカチオン重合法それ自
体は正確な工程制御が可能であるが、これらの重合法に
必要な反応条件を必ずしも工業規模で実現できるわけで
はない。更に、こうした方法を使用したのでは重合でき
ない単量体も多い。現在、特にRuCl2(PPh33
錯体(P=リン及びPh=フェニル)とアルミニウムア
ルコラートとの併用及びCuCl/2,2’−ビピリジ
ン錯体の利用によって、(メタ)アクリル系又はビニル
芳香族系単量体を制御下でラジカル重合させる例が2、
3存在するが、これらの触媒系は活性化剤が存在しない
場合には100℃を超える温度においてのみ重合活性を
示すに過ぎないことが分かった。しかしながら、温度が
高い場合には熱によって自発的に反応が開始されてしま
い、重合の制御が特に難しくなる。
【0004】スチレンとメタクリル酸メチルとの並発共
重合は、室温においてブロモフルオレンの存在下でパラ
ジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)Pd(P
Ph 34を使用して行われてきた。しかしながら、重合
体への転化率は非常に低く、このように著しく低い転化
率(2%)ではこの共重合をリビング共重合とは呼べな
い(J.K.Stille,K.S.Y.Lau,J.Amer.Chem.Soc.98,5841(1
976))。
【0005】Otsuは、0酸化状態の活性金属及びハ
ロゲン化合物を含む系を使用したスチレン、メタクリル
酸メチル、及びブタジエンの重合に強い興味を示してき
た(T.Otsu,Polym.Lett.5,835,1967,Polym.Lett.5,697,1
967 又は J.Polym.Sci.PartA1 8,785,1970 又は J.Poly
m.Sci.Part A1 6,3075,1968 又は J.Macromol.Sci.Che
m.A3(2),177,1969 又は J.Polym.Sci.Part A1 7,387,19
69 又は J.Polym.Sci.Part A1 7,3269,1969) 。種々の
金属を使用することが可能であり、こうした金属として
はNi、Pd、Co、Fe、Cu、Pt、及びRhが挙
げられる。こうした金属が活性状態で存在するときに、
最良の重合結果が得られる。例えば、ニッケルの場合に
は、ラニーニッケル又は水素流で新しく還元させたニッ
ケルを使用することが必要である。パラジウムの場合
(J.Polym.Sci.Part A1 6,3075,1968) には、この金属を
活性炭上に析出させる。木炭に担持させた金属パラジウ
ムを用いて60℃においてメタクリル酸メチルを重合さ
せる場合、3時間後における重合収率は18.7%を超
えない。前記引用文献のどれを見ても、重合反応のリビ
ング特性についての記述は全くない。
【0006】最近、Otsuは 還元ニッケル及びハロ
ゲン化アルキルを使用する系を再度利用して、メタクリ
ル酸メチル若しくはスチレンの重合又はこれら2つの単
量体のブロック共重合体の合成を行った(T.Otsu,Chem.E
xpress 5,801,1990 又は T.Otsu,Mem.Fac.Eng.,Osaka C
ity Univ.30,103,1989を参照されたい)。Otsuは、
この種の系はリビング系であると述べているが、多分散
度の値は示されていない。更に、スチレン重合の場合に
は、双峰分布が得られる。この双峰性は、スチレン−メ
タクリル酸メチル共重合体の場合にも見られる(T.Otsu,
Mem.Fac.Eng.,Osaka City Univ.30,103,1989を参照され
たい)。
【0007】ビニル系単量体用の開始剤であるハロゲン
化アルキルの存在下で、Ni[P(OR)34(K.Hargr
eaves,J.Polym.Sci.Polym.Chem.26,465(1988))又はNi
(CO)4(C.H.Bamford,Trans.Farad.Soc.66,2598(197
0)) などの(0)酸化状態の他のニッケル錯体が試験さ
れたが、リビング特性についての記述がない。更に、乳
化重合又は懸濁重合の場合には、その重合法のほとんど
が水性媒質中で実施されるため、100℃未満の温度で
操作してこうした乳濁液又は懸濁液の安定性を確保する
必要がある。 確かに温度を低くすることはできるが、
その場合にはルイス酸を存在させる必要があるため、非
水性媒質中で操作することになる。
【0008】また、標準的な重合条件下で触媒が水によ
って分解しないようにする必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記の欠点を克服すること、及び工業的に容認しう
る合成条件下でイオン重合や配位重合に対するのと同じ
ような制御が行え、従って所定の長さを有する完全に規
定された、しかもこれまでに合成できなかった単独重合
体及びランダム又は純粋ブロック共重合体の合成が可能
なラジカル重合を行うことである。
【0010】一般的には、本発明の目的は、(メタ)ア
クリル系及び/又はビニル系単量体をラジカル重合又は
共重合する方法を導入することであり、重合体鎖の成長
を制御できるとともに、前述の単量体(1種又は複数
種)のすべてが消費されるまで、バルク、溶液、乳濁
液、又は懸濁液中で該重合を行うことを特徴とする。こ
れを行うには、再結合及び不均化による停止反応を回避
又は少なくとも制限すると同時に、重合又は共重合が速
やかに開始されるように促す必要がある。
【0011】従って、本発明の本質的な目的の1つは、
従来技術の大幅な修正を必要とせずに、工業的かつ経済
的に容認しうる条件下で、構造選択性、立体選択性、並
びに分子量及びその分布の制御に関する製品化要件に見
合った重合体及び共重合体の製造を可能にする触媒及び
開始剤を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、(メタ)アクリル系及び/又はビニル
系単量体を制御下でラジカル重合又は共重合する方法を
提供し、該方法は、0℃程度に低くてもよい温度におい
て以下の物質を含む開始系の存在下で、前記単量体の少
なくとも1つをバルク中、溶液中、乳濁液中、又は懸濁
液中で重合又は共重合させることを特徴とする:ブロモ
フルオレン以外の少なくとも1つのラジカル発生剤、及
び以下の式(I): Pd(0)L1234 〔式中、L1、L2、L3、及びL4はそれぞれ配位子を表
し、同じであっても異なっていてもよい。これらの配位
子は、PRR’R”、P(OR)(OR’)(O
R”)、NRR’R”、ORR’、SRR’、SeR
R’、AsRR’R”、及びSbRR’R”から選ばれ
るキラル配位子であってもよい。但し、R、R’、R”
はそれぞれ独立に、任意に置換されたC1〜C14アルキ
ル基又は任意に置換された芳香族基を表す。更に、これ
らの配位子のうち少なくとも2つを、1つ又は2つ以上
の二価の基で互いに連結させることもできる。こうした
二価の基としては、例えば、メチレン基(−CH
2−)、エチレン基(−CH2CH2−)、及びトリメチ
レン基(−CH2CH2CH2−)などのアルキレン基が
挙げられるが、これらの基自体が、例えばC1〜C14
ルキル基又はアリール基で置換されていてもよい。〕で
表される0酸化状態のパラジウム錯体から成る少なくと
も1つの触媒。
【0013】
【発明の実施の形態】配位子の構造にキラリティーを持
たせて、立体規則性重合体を得ることが可能である。特
に、L1 、L2 、L3 、及びL4 はそれぞれホスフィン
PRR’R”を表す。但し、R、R’、及びR”はそれ
ぞれ独立にC1〜C14アルキル基(SO3 -、COOH、
アルコキシ、又はアルキル−S−で置換されていてもよ
い)又は芳香族基(特に、Cl、Br、若しくはFなど
のハロゲン、アルキル、CF3、アルコキシ、NO2、又
はSO3 - から選ばれる少なくとも1つの置換基で置換
されていてもよい)を表す。更に、これらの配位子のう
ち少なくとも2つを結合させてポリホスフィン(N、
P、S、及びOなどの少なくとも1つのヘテロ原子を含
んでいてもよい)を形成することが可能である。
【0014】R、R’、及びR”の定義の一部を形成す
る任意に置換されたアルキル基としては、例えば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、及びNCCH
2CH2−が挙げられ、また任意に置換された芳香族基と
しては、例えば、フェニル、1−ナフチル、p−FC6
4、m−ClC64、o−CH3OC64、p−CH3
OC64、p−CF364、2,4,6−トリメトキ
シフェニル、C65、o−CH364、p−CH36
4、及びm−CH364が挙げられる。対応する配位
子としては、特に、トリフェニルホスフィン及びトリス
(4−メトキシフェニル)ホスフィンが挙げられる。
【0015】また、トリフェニルホスフィンモノスルホ
ン酸ナトリウム(TPPMS)又はトリフェニルホスフ
ィントリスルホン酸ナトリウム(TPPTS):
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】などの溶解を目的とする基を有するモノホ
スフィン、及び(S)−(+)−ネオメンチルジフェニ
ルホスフィン((S)−NMDPP)(CAS番号=4
3077−29−8)などのキラルモノホスフィンを挙
げることも可能である。更に、O−SMe−C64−P
−Ph2及びO−SMe−C64−PPh−C64−O
−SMeを挙げることも可能である。
【0019】ポリホスフィンとしては、以下の一般式:
【0020】
【化7】
【0021】〔式中、R’1及びR’2はそれぞれ独立に
アルキル、置換アルキル、COOH又はNH 2官能基を
有するアルキル、C65などのアリール又は置換アリー
ルを表し、Y1は、アルキレン、置換アルキレン;アリ
ーレン、置換アリーレン;ビナフチル;1,2−シクロ
ペンチル; −(CR'3R'4n −Z−(CR'5R'6m−。但し、
R'3〜R'6はそれぞれ独立にH又はアルキルを表し、n
及びmはそれぞれ0〜3の整数を表し、Z=ピリジル、
フェニレン、又は以下の式で表される化合物である;
【0022】
【化8】
【0023】−[(CR'7R'8p−T]q−(CR'
9R'10)r−。但し、R'7〜R'10 はそれぞれ独立にH又
はアルキルを表し、p、q、及びrは1〜5の整数を表
し、T=−O−、−S−、−NR'11−、−PR'12
(R'11、R'12 =C1〜C14アルキル又はアリール)で
ある;
【0024】
【化9】
【0025】;及び −C64−CH=CH−C64−; を表す〕で表される化合物が挙げられる。特に、以下の
化合物が挙げられる:ジホスフィン。例えば:Me2
CH2CH2PMe2;Ph2PCH2PPh2;Ph2PC
2CH2PPh2;Ph2P(CH2nPPh2、n=3
〜14;(C652PCH2CH2P(C652;重合
における立体特異性に寄与しうるキラルジホスフィン。
例えば:(4R,5R)−(−)−O−イソプロピリデ
ン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)ブタン((R,R)−DIOP)(CAS
番号=37002−48−5);(4S,5S)−
(+)−O−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ
−1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン
((S,S)−DIOP);(R)−(+)−2,2’
−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチ
ル((R)−BINAP)(CAS番号=76189−
55−4);(S)−(−)−2,2’−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル((S)−B
INAP)(CAS番号=76189−56−5);
(2S,3S)−(−)−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン((S,S)−CHIRAPHOS)(CA
S番号=648976−28−2);(2S,4S)−
(−)−2,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタ
ン((S,S)−BDPP)(CAS番号=77876
−39−2);R−(+)−1,2−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)プロパン((R)−PROPHOS)(C
AS番号=67884−32−6);式:
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】で表されるジホスフィン;ヘテロ原子を含
むジホスフィン。例えば:Ph2PCH2CH2OCH2
2PPh2;Ph2PCH2CH2OCH2CH2OCH2
2PPh2;Ph(CH2COOH)PCH2CH2
(CH2COOH)Ph;Ph2P(CH2nS(C
2mS(CH2pPPh2(n、m、及びpはそれぞ
れ独立に2又は3を表す);式:
【0033】
【化16】
【0034】
【化17】
【0035】
【化18】
【0036】で表されるジホスフィン;トリホスフィ
ン。例えば以下の式で表される化合物:
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】
【化21】
【0040】但し、PPh2はPPhMe又はPMe2
置き換え可能である。また、配位子はホスフィト類P
(OR)(OR’)(OR”)から選ぶことが可能であ
る。R、R’、及びR”は、例えば、n−ブチル、イソ
プロピル、エチル、メチル、(CH33CCH2−、及
びC64からそれぞれ独立に選ばれる。式(I)で表さ
れる錯体は、反応混合物中へ直接導入するか、又はこの
反応混合物中で、パラジウム(II)塩と配位子L1
2、L3、及びL4とから、若しくは配位子L123
4の一部で形成されたパラジウム(II)錯体と該配位
子の他の部分とからin situ で形成させることが可能で
ある。
【0041】パラジウム(II)塩は、PdCl2、P
dBr2、PdI2、及びパラジウムと有機酸との塩(例
えばPd(OAc)2など)、並びに式:
【0042】
【化22】
【0043】〔式中、 ・R、R’、及びR”は上で規定した通りであり、 ・XはCl又はBrなどのハロゲンを表す〕 で表されるパラジウム(II)錯体から選ばれる。触媒
はラジカル発生剤としては働かないので、そうした化合
物と併用することが必須となる。ラジカル発生剤と上述
のパラジウム種との反応により、制御下での重合が行え
るようになる。こうすると、単量体(場合によっては最
初の単量体とは異なる単量体)の追加分を添加すること
によって、重合を継続させることが可能となる。この単
量体が最初の単量体と異なる場合、しかも最初の単量体
が消費されてからこの単量体を添加する場合には、ブロ
ック共重合体が得られる。この単量体を最初の単量体と
同時に添加する場合は、共重合がランダムに行われるた
め、ランダム共重合体が得られる。ブロック共重合体の
調製に対しては、2種以上の触媒の混合物を使用するこ
とが考えられ、その際は異なる触媒(但し、本発明の範
囲内で規定されたタイプの触媒であって、既に存在する
触媒よりもこの触媒の方が活性が高くなるようにする必
要がある)の存在下で単量体の第2の仕込分を添加す
る。このようにこの操作を繰り返すことによって、所望
の新しいブロックを個々に調製することができる。
【0044】本発明によると、特に好適なラジカル発生
剤はハロゲン含有化合物であり、このハロゲン含有化合
物中の1つ又は複数のハロゲンに対してα位にある炭素
原子は求核的効果及び/又は求電子的効果によって活性
化されている。中でも以下に示す化合物が好適である。
ラジカル発生剤が単官能性である場合は、以下の化合物
群からラジカル発生剤を選ぶことができる: (a)式: CYZ3 〔式中、Y=Cl、Br、I、F、又はH;及びZ=C
l又はBr〕で表される化合物。例えば、四塩化炭素、
クロロホルム、四臭化炭素、及びブロモトリクロロメタ
ンなど; (b)式: R1CCl3 〔式中、R1はフェニル基、ベンジル基、ベンゾイル
基、アルコキシカルボニル基、1−クロロ−1−エトキ
シカルボニルエチル基、R2CO基(但し、R2はC 1
14アルキル基又はアリール基)、アルキル基、メシチ
ル基、トリフルオロメチル基、又はニトロ基を表す〕で
表される化合物。例えば、α,α,α−トリクロロトル
エン、α,α,α−トリクロロアセトフェノン、トリク
ロロ酢酸エチル、1,1,1−トリクロロエタン、1,
1,1−トリクロロ−2−フェニルエタン、トリクロロ
メチルメシチレン、1,1,1−トリクロロ−2,2,
2−トリフルオロエタン、トリクロロニトロメタン、及
び2−クロロ−2−トリクロロメチルプロピオン酸メチ
ルなど; (c)式:
【0045】
【化23】
【0046】〔式中、Qは、塩素原子若しくは臭素原
子、又はアセテート基(−O−CO−CH3)若しくは
トリフルオロアセテート基(−O−CO−CF3)若し
くはトリフレート基(O3SCF3)を表し;・R3は、
水素原子、C1〜C14アルキル基、若しくは芳香族基
(例えば、ベンゼン型、アントラセン型、又はナフタレ
ン型の基)、又は−CH2OH基を表し;Tは、−CO
−O−R5基(但し、R5は水素又はアルキル基若しくは
芳香族基を表す)、CN基、−CO−R6基(但し、R6
はC1〜C14アルキル基、フェニル基、又はイソシアネ
ート基を表す)、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換又は
無置換アミノ基、C1〜C14アルコキシ基、R7CO基
(但し、R7はC1〜C14アルキル基又はアリール基を表
す)を表し;R4は、R3若しくはQの定義の一部を構成
する基、又はヒドロキシル基、ニトロ基、置換若しくは
無置換アミノ基、C1〜C14アルコキシ基、アシル基、
カルボン酸基、又はエステル基などの官能基を表す〕で
表される化合物。例えば、2−ブロモプロピオン酸、2
−ブロモブタン酸、2−ブロモヘキサン酸、ブロモアセ
トニトリル、2−ブロモプロピオニトリル、2−ブロモ
イソブチロフェノン、並びにクロロアセチルイソシアネ
ート、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオ
ール、及び2−ブロモ−2−ニトロプロパンなど; (d)α位がハロゲン化されたラクトン又はラクタム化
合物。例えば、α−ブロモ−α−メチル−γ−ブチロラ
クトン又はα−ブロモ−γ−バレロラクトン、ハロゲン
化ラウリルラクタム又はハロゲン化カプロラクタムな
ど; (e)N−ハロスクシンイミド(例えばN−ブロモスク
シンイミドなど)及びN−ハロフタルイミド(例えばN
−ブロモフタルイミドなど); (f)ハロゲン化(塩化及び臭化)アルキルスルホニル
(但し、アルキル残基は特にC1〜C14である)、並び
に式:
【0047】
【化24】
【0048】〔式中、Y=Me、Cl、OMe、又はN
2〕で表される化合物を含むハロゲン化アリーレンス
ルホニル; (g)式:
【0049】
【化25】
【0050】〔式中、R8は水素原子、C1〜C14アルキ
ル基、又はカルボン酸基、エステル基、ニトリル基、若
しくはケトン基を表し;R9は水素原子、C1〜C14アル
キル基、ヒドロキシル基、アシル基、置換若しくは無置
換アミン基、ニトロ基、C1〜C14アルコキシ基、又は
スルホネート(SO3 -Na+又はK+)基を表し;Qは上
記の通りである〕で表される化合物; (h)式: R10−CO−W 〔式中、R10はC1〜C14アルキル基又はアリール基を
表し;Wはハロゲン(好ましくはCl及びBr)、又は
3若しくはSCNなどの擬ハロゲン化物を表す〕で表
される化合物; (i)式:
【0051】
【化26】
【0052】〔式中、R11、R12、及びR13はそれぞれ
独立にC1〜C14アルキル基又はアリール基を表し;・
Vはハロゲン化物基(好ましくはCl又はBr)、又は
同様にアセテート基、トリフルオロアセテート基、若し
くはトリフレート基を表す〕で表される化合物; (j)式: Ar−U 〔式中、ArはC65−などの芳香族基を表す。但し、
NO2、NO3、若しくはSO3などの求電子性基、又は
アルキル基若しくは−ONa基などの求核性基によっ
て、メタ位、オルト位、又はパラ位が置換されていても
よい;Uはハロゲン(好ましくはCl又はBr)を表
す〕で表される芳香族ハロゲン化物。
【0053】二官能性及びそれより大きい官能性を有す
るラジカル発生剤の使用も考えられる。二官能性ラジカ
ル発生剤は、式: A1−(CH2)p−A2(但し、pは1〜14の整数を表
す)及び
【0054】
【化27】
【0055】で表されるような、メチレン単位の鎖によ
って、又はベンゼン環によって、上述の化合物群(c)
〜(j)に含まれる2つの単官能性ラジカル発生剤A1
及びA2を連結したものから構成することが可能であ
る。例えば、式:
【0056】
【化28】
【0057】で表される二官能性開始剤を挙げることも
可能である。多官能性ラジカル発生剤は、ベンゼン環に
よって、例えば、式:
【0058】
【化29】
【0059】に対応するベンゼン環によって、上述の化
合物群(c)〜(j)に含まれる少なくとも3つの単官
能性ラジカル発生剤A1、A2、及びA3を互いに連結し
たものから構成することが可能である。その他の二官能
性ラジカル発生剤としては、上述の化合物群(a)及び
(b)に含まれるトリ又はテトラハロメタン及びトリク
ロロメチル化誘導体が挙げられるが、更に、これと同じ
トリ又はテトラハロメタンを多官能性ラジカル発生剤と
しても使用することもできる。
【0060】上述の化合物以外の二官能性ラジカル発生
剤を利用することもできる。特に、クロロ酢酸の無水物
及びクロロジフルオロ酢酸の無水物などの無水酢酸類に
属するラジカル発生剤、並びに過酸化物及びアゾ化合物
などの従来のラジカル重合用のラジカル発生剤が利用で
きる。従来のラジカル発生剤の代表的な例としては、特
に、過酸化ジベンゾイル及び2,2’−アゾビスイソブ
チロニトリルが挙げられる。
【0061】特に有利なラジカル発生剤としては、四塩
化炭素、トリクロロ酢酸エチル、臭化イソ酪酸エチル、
及び2−クロロ−2−トリクロロメチルプロピオン酸メ
チルが挙げられる。特に、乳化重合用としては、トリク
ロロ酢酸ナトリウム、トリクロロ酢酸カリウム、クロロ
ジフルオロ酢酸ナトリウム、クロロジフルオロ酢酸カリ
ウム、及びクロロ酢酸ナトリウムが利用可能である。
【0062】本発明による重合は、活性化剤の存在下で
行うのが有利である。こうした活性化剤としては、ルイ
ス塩基(OH、Et3N、CH3CO2 - 、CF3CO2 -
又はルイス酸(例えば、Me−Al−(OAr)2(本
明細書の実施例3を参照されたい)又はAl(OiP
r)3などのアルミニウムアルコラート)のいずれかを
使用できる。活性化剤の働きは、重合速度を増大させる
こと(例えば、ルイス酸の場合では、成長するポリ(メ
タクリル酸メチル)鎖の最後のC=O結合上へルイス酸
を配位させると重合速度が増大する)、又は重合の制御
性を改良することである(例えば、塩基の添加によって
制御する。塩基の働きは、パラジウムを0酸化状態に保
つこと、又はパラジウムを0酸化状態のパラジウムへ還
元することである)。
【0063】重合体鎖の長さは、(メタ)アクリル系又
はビニル系の単量体(1種又は複数種)とラジカル発生
剤とのモル比によって予め決まるので、この比を1〜1
00,000、有利な範囲としては50〜2,000と
する。パラジウムとラジカル発生剤(1種又は複数種)
とのモル比については、その値を0.01〜100、有
利な範囲としては0.05〜20とするのが一般的であ
る。パラジウム(II)塩と配位子とのモル比は、化合
物(I)をin situ で生成させる場合、0.05〜20
の間で変化させることが可能である。
【0064】重合又は共重合の温度は極めて重要な因子
であり、これによって本発明の方法と現在知られている
触媒系を使用する方法とが区別される。公知の触媒を使
用する方法では、活性化剤が存在しない場合、約100
℃未満の温度において触媒が不活性となる。例えば、5
0℃において活性化剤が存在しない場合には、CuCl
/2,2’−ビピリジン触媒では重合が起こらず、Ru
Cl2(PPh33触媒では数日間反応させても重合し
ない。大気圧下で温度を0℃まで低下させても合成中に
活性を保持できるような触媒はほとんどないので、本発
明では温和な反応条件が特徴であると考えられる。この
利点は特に重要であり、重合又は共重合反応の立体制御
が温度の低下によって促進されるため、こうした場合に
は益々その重要性が増大する。その他に、バルク中(即
ち、純粋な単量体(1種又は複数種)中)での反応条件
と、溶液中、乳濁液中、又は懸濁液中での反応条件とは
一般に同じである。いかなる反応方法を利用するにして
も、温度及びすべてのモル比を同じにすることが可能で
ある。純粋な単量体中で危険を伴わずに操作できること
は、勿論、従来のラジカル重合に対する改良点である。
停止反応が存在しないので、重合又は共重合反応中は常
に活性中心の濃度が一定である。従って、従来のラジカ
ル重合に見られた高熱かつ突然の発熱(即ち、トロムス
ドルフ(T rommsdorf)効果)は生じない。勿論、このこ
とによって製造方法が著しい前進を遂げたことになる。
なぜなら、こうした反応条件下で行われる重合又は共重
合では、制御が全くできなくなるという危険性がもはや
存在しないからである。一般に、本発明の重合又は共重
合は、0℃〜130℃、有利な範囲としては40℃〜9
0℃の温度で、触媒の活性をまったく低下させることな
く行われる。
【0065】本発明の開始系は水との相容性があるの
で、水性媒質中において、乳化剤の存在下又は不存在下
で、重合又は共重合反応を行うことができる。従って、
水性媒質中での重合は、懸濁液(水不溶性ラジカル発生
剤)中、又は少なくとも1つの乳化剤を存在させた乳濁
液(水溶性ラジカル発生剤)中のいずれか一方で行われ
る。乳化剤としてはアニオン界面活性剤〔例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナト
リウム、ラウリル硫酸ナトリウム、及びそれらの混合物
など〕、又は非イオン界面活性剤〔例えば、グリコール
エステル、ソルビタン及びポリエチレングリコールのエ
ステル(例えば、ソルビタンポリエチレングリコールモ
ノラウリン酸エステル、モノパルミチン酸エステル、モ
ノオレイン酸エステル、及びステアリン酸エステルな
ど)、脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル
(例えば、ポリエチレグリコールステアリン酸エステル
など)、及び脂肪アルコールとポリエチレングリコール
とのエーテル(例えば、ポリエチレングリコールステア
リルエーテル及びセチルエーテルなど)など〕が挙げら
れる。
【0066】本発明の重合又は共重合反応を溶液中で行
う場合には、勿論、以下の溶剤群に属する有機溶剤又は
有機溶剤混合物の存在下で反応を行うこともできる: 芳香族(非極性非プロトン性)炭化水素:ベンゼン、ト
ルエン、エチルベンゼン、キシレン; 塩素化(極性非プロトン性)炭化水素:塩化メチレン、
クロロベンゼン; 環状(極性非プロトン性)エーテル:テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン; エステル(極性):酢酸エチル、酢酸シクロヘキシル; ケトン(極性):メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン。 パラジウム塩又は化合物(I)と相互作用しないか、又
は相互作用しても非常に僅かであって妨害ラジカルが生
じない場合には、塩素化溶剤を利用することができる。
【0067】重合又は共重合させる単量体がアクリル系
単量体(メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、
アクリロニトリル)及びビニル芳香族系単量体(例え
ば、スチレン型単量体など)の場合には、上述の有機溶
剤は特に好適である。ある場合には、特にメタクリル酸
n−ブチル及びスチレンを重合するときは、ヘキサン及
びシクロヘキサンを使用でき、酢酸ビニル及びアクリロ
ニトリルを重合するときは、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド、アセトニトリル、又はアセトンを
使用できる。
【0068】一般的には、本発明の重合法及び共重合法
は、単独重合法及びランダム共重合法と同じように実施
される。ブロック共重合体(星形ブロック共重合体を含
む)を調製するために、第1の単量体を重合した後、第
1の単量体とは異なる単量体を添加する時点で、実験条
件を変えることができる。例えば、温度を上昇又は下降
させて、第2の仕込分を溶剤と共に添加するようにでき
る。マクロモノマー又はα,ω−官能化(テレケリッ
ク)重合体を調製するときも、これと同じタイプの実験
条件の変化を考慮に入れることが可能である。
【0069】本発明の重合又は共重合開始系の存在下で
重合及び共重合可能な単量体としては、(メタ)アクリ
ル系単量体及びビニル系単量体(ビニル芳香族化合物、
酢酸ビニルなどのビニルエステル、塩化ビニル)が挙げ
られる。本発明の開始系はまた、エチレン、ブテン、ヘ
キセン、及び1−オクテンなどのオレフィン系単量体
(場合によってはフッ素化されていてもよい)の(共)
重合に対しても好適である。更にまた、ブタジエン及び
イソプレンなどの共役二重結合を含む単量体の(共)重
合に対しても好適である。
【0070】本発明の範囲内にあるアクリル系単量体
は、次の中から選ばれる単量体を意味するものとする:
アクリル酸の第一級、第二級、又は第三級アルキルエス
テル(但し、アルキル基は1〜18個の炭素原子を有
し、例えば、少なくとも1つのハロゲン原子(例えばフ
ッ素原子など)及び/又は少なくとも1つのヒドロキシ
ル基で置換されていてもよい。特に次の例が挙げられ
る:アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸tert−ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ノニ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アク
リル酸シクロヘキシル、アクリル酸イソデシル)、並び
にアクリル酸フェニル、アクリル酸イソボルニル、アク
リル酸アルキルチオアルキル又はアルコキシアルキル、
アクリロニトリル、及びジアルキルアクリルアミド。
【0071】本発明の範囲内にあるメタクリル系単量体
は、次の中から選ばれる単量体を意味するものとする:
メタクリル酸アルキル(但し、アルキル基は1〜18個
の炭素原子を有し、例えば、少なくとも1つのハロゲン
原子(例えばフッ素原子など)及び/又は少なくとも1
つのヒドロキシル基で置換されていてもよい。次に例を
挙げる:メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸2,2,2−トリフルオロエチル、メタクリ
ル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸sec−ブチル、メタ
クリル酸tert−ブチル、メタクリル酸n−アミル、
メタクリル酸i−アミル、メタクリル酸ヘキシル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキ
シル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸i−オクチ
ル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸β−ヒドロキシ
エチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、及びメタク
リル酸ヒドロキシブチル)、並びにメタクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸ノルボルニル、メタクリロニトリ
ル、及びジアルキルメタクリルアミド。
【0072】本発明の範囲内にあるビニル芳香族系単量
体は、エチレン不飽和性を有する芳香族系単量体を意味
するものとする。例えば、次の例が挙げられる:スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、4−メチル
スチレン、3−メチルスチレン、4−メトキシスチレ
ン、2−ヒドロキシメチルスチレン、4−エチルスチレ
ン、4−エトキシスチレン、3,4−ジメチルスチレ
ン、2−クロロスチレン、3−クロロスチレン、4−ク
ロロ−3−メチルスチレン、3−tert−ブチルスチ
レン、2,4−ジクロロスチレン、2,6−ジクロロス
チレン、及び1−ビニルナフタレン。
【0073】本発明に従って、上で規定した金属錯体と
重合用ラジカル発生剤とを適切に組み合わせることによ
り、従来のラジカル重合法では今まで合成することがで
きなかった完全に規定かつ制御された単独重合体並びに
ブロック共重合体及びランダム共重合体、更にまた星形
共重合体並びにマクロモノマー及びα,ω−官能化(テ
レケリック)重合体がうまく得られることを見出した。
【0074】従って、本発明はまた、上述の方法によっ
て得られる、分子量が制御され、かつ多分散度が小さい
重合体又は共重合体に関する。本発明の方法によって得
られる(メタ)アクリル系及びビニル系単量体の重合体
並びに共重合体は、分子量Mnが400〜10,00
0,000g/モルで、分散度Mw/Mnは特に小さ
く、2未満、一般的には1.5未満、特に1.05〜
1.5である。これはラジカル重合における著しい進歩
である。なぜなら、ごく最近までは、分子量分布、即ち
多分散度Mw/Mnを1.5未満にすることなど、考え
られなかったからである。更に、本発明の方法には顕著
な構造選択性がある。即ち、本発明の方法によって、成
長中の単量体単位の配向を巧みに制御できる。そのう
え、鎖の配列は優先的に頭−尾配向をとり、従来のラジ
カル重合の場合のような頭−頭配向はもはや存在しな
い。このため、こうして調製される重合体及び共重合体
の熱安定性が向上する。停止反応が存在しないため、頭
−頭鎖配列を生じる他のいかなる可能性もなくなる。
【0075】公知のラジカル及びイオン重合法並びに共
重合法と比較して、本発明の方法には以下の利点があ
る: 優れた分子制御:小さいMw/Mn。およそMw/Mn
=1.1まで;理論値Mnと実験値Mnとの、ラジカル
発生剤に依存する良好な相関;ブロック共重合体(星形
ブロック共重合体を含む)の調製が可能;0℃〜130
℃の温和な温度条件及び常圧;反応時間が反応混合物の
濃度に依存する。実際に、単量体の濃度を低くすると、
重合速度が遅くなる。濃厚な混合物([単量体]>6モ
ル/l)では、重合が2時間以内に終了する。より希薄
な混合物では、一般的には24時間反応させた後で重合
を停止させる。
【0076】水性媒質との相容性がある(使用する触媒
が水の存在下で劣化しないため)。乳化重合及び懸濁重
合が可能;立体制御が可能。即ち、キラル触媒を使用す
ることによってヘテロタクチック性、シンジオタクチッ
ク性、又はアイソタクチック性の制御が可能;重合体又
は共重合体を得るための優れた合成制御。これらの分子
量は400〜10,000,000g/モルの範囲にあ
る;停止反応(再結合及び不均化)が存在しないため、
重合体及び共重合体の熱分解抵抗性が改良される。この
ことは特に熱重量分析によって示される。
【0077】通常の重合法では得難い新しい物質の調
製。例えば、純ブロック共重合体、特定のランダム共重
合体、及び枝分かれの多い重合体など。これらの重合体
は、処方の制御がなされた接着剤、耐衝撃添加剤、乳化
剤、及び界面活性剤として使用できる。
【0078】
【実施例】本発明の方法に従って得られる重合体の調製
に関する実施例を以下に示す。但し、これらに限定され
る訳ではない。 (実施例1) メタクリル酸メチル(MMA)の重合 224mg(1.0×10-3モル)の酢酸パラジウム
[Pd(OAc)2]及び1.048g(4.0×10
-3モル)のトリフェニルホスフィン(PPh3)(事前
に無水エタノールから再結晶させたもの)を丸底フラス
コへ秤取る。フラスコは窒素でガスシールする(減圧−
窒素パージ)。窒素パージされたシリンジを用いて、
3.4mlのトルエンを添加する。トルエンは使用する
前に脱気し、水素化カルシウムを用いて蒸留する。窒素
パージされたシリンジを用いて、1.87gのメタクリ
ル酸メチル(MMA)を添加する。MMAは予め脱気
し、水素化カルシウムを用いて蒸留しておく。MMAは
暗所中−30℃で保存する。15.4mg(1.0×1
-4モル)の四塩化炭素を1mlのトルエンへ加えた溶
液を、窒素パージされたシリンジを用いて添加する。温
度70℃の油浴中へフラスコを入れ、マグネチックスタ
ーラーで24時間攪拌する。次にフラスコを開けてトル
エンを添加し、反応混合物を希釈する。この希釈物を濾
過し、次に減圧下で再濃縮する。こうして得られた重合
体溶液をメタノール又はヘプタンなどの非溶剤中へ注い
で沈殿させる。濾過及び洗浄を行った後、減圧下60℃
において一定重量となるまで重合体を乾燥させる。
【0079】得られたポリ(メタクリル酸メチル)(P
MMA)の収率は76%である。 Mn(実験値)=16,000g/モル(PMMA標
準) Mn(理論値)=11,900g/モル Mw/Mn=1.8 後者の値は、次のようにして得られる。立体排除クロマ
トグラフィー(SEC)を行うと、溶液中におけるサイ
ズ(流体力学的体積)に従って、PMMA高分子を分離
できる。次に、これらをPMMA用の溶剤(THF移動
相)を用いて溶離する。最も大きい分子が最初に流出
し、最も小さい分子はカラム(固定相)の孔の中に長時
間滞留するために最後に流出する。既知の絶対重量(別
の方法で決定する)のPMMA又はポリスチレンも(標
準として)注入し、検量線を作成できるようにする。こ
の検量線を用いて重合体の相対分子量(Mn(実験
値))を決定するとともに、その重合体のサイズ及び重
量分布又は多分散度(Mw/Mn)を求める。
【0080】(実施例2) MMA重合 手順は実施例1と同じであるが、トルエンの代わりに水
を使用する。 Pd(OAc)2 224mg(1.0×10-3モル) PPh3 1.048g(4.0×10-3モル) H2O 3.4ml MMA 1.87g CCl4 15.4mg(1.0×10-4モル) 重合時間 24時間 油浴温度 70℃ 収率 84% Mn(実験値) 23,000g/モル(PMMA標準) Mn(理論値) 15,700g/モル Mw/Mn 1.4 (実施例3) MMA重合 手順は実施例1と同じであるが、MMAを反応混合物へ
添加した後、窒素パージされたシリンジを用いて、式:
【0081】
【化30】
【0082】で表されるルイス酸を添加する。 Pd(OAc)2 11.22mg(5.0×10-5モル) PPh3 52.4mg(2.0×10-4モル) トルエン 15.2ml MMA 1.87g ルイス酸 96.0mg(2.0×10-4モル) CCl4 15.4mg(1.0×10-4モル) 重合時間 24時間 油浴温度 20℃ 収率 38% Mn(実験値) 23,700g/モル(PMMA標準) Mn(理論値) 7,100g/モル Mw/Mn 1.35 シンジオタクチックPMMA含有率 70% (実施例4) MMA重合 手順は実施例1と同じであるが、酢酸パラジウム及びト
リフェニルホスフィンの代わりに錯体Pd(PPh34
を使用する。
【0083】 Pd[PPh34 1.155g(1.0×10-3モル) トルエン 3.4ml MMA 1.87g CCl4 15.4mg(1.0×10-4モル) 重合時間 24時間 油浴温度 70℃ 収率 60% Mn(実験値) 30,000g/モル(PMMA標準) Mn(理論値) 11,200g/モル Mw/Mn 1.45 (実施例5〜9)実施例1に記載した実験条件の中で、
MMAとCCl4とのモル比を変化させる。下記の表1
には、関係式: Mn(理論値)=[MMA]/[CCl4]×転化率×
MMAの分子量 から求めたMn(理論値)の関数としてMn(実験値)
が示されている。
【表1】 実施例 モル比 収率 Mn(理論値) Mn(実験値) [MMA]/[CCl4] (%) (g/モル) (g/モル) 5 180 64 11,500 16,000 6 487 94 45,800 68,000 7 974 78 76,000 66,000 8 1398 70 98,000 109,000 9 1950 61 119,000 117,000 Mn(実験値)が実質的にMn(理論値)に対して直線
的に変化することが分かる。 (実施例10)実施例1に記載した実験条件において、
種々の重合時間を採用した。結果を表2に報告する。
【表2】 重合時間 転化率 Mn(実験値) (時間) (%) (g/モル) 0.5 44 11,000 1 55 16,000 2 68 18,000 263 77 25,000 Mn(実験値)の量が実質的に転化率に対して直線的に
変化する。 (実施例11)手順は実施例1と同じであるが、50℃
で反応を行うとともに、24時間重合を行った後で1.
87gのMMAを反応混合物へ再度添加する。24時間
マグネチックスターラーで攪拌した後、実施例1の手順
に従って重合体を沈殿させる。
【0084】 Pd(OAc)2 224mg(1.0×10-3モル) PPh3 1.048g(4.0×10-3モル) トルエン 8.4ml MMA 1.87gを2回添加 CCl4 15.4mg(1.0×10-4モル) 重合時間 24時間×2 油浴温度 50℃ 収率 75% 繰返前 Mn(実験値) 34,500g/モル(PMMA標準) Mw/Mn 1.4 収率 60% 繰返後 Mn(実験値) 48,600g/モル(PMMA標準) Mw/Mn 1.8 新たに単量体を添加した後で分子量Mn(実験値)が増
加したことが分かる。
【0085】実施例11から、本発明の系を用いて開始
されるMMAの重合はリビング重合であることが分か
る。 (実施例12)手順は実施例11と同じであるが、3時
間重合を行った後、酢酸パラジウムとトルフェニルホス
フィンとの混合物をメタクリル酸n−ブチル(nBuM
A)を含有するトルエン中へ懸濁させた懸濁液を添加す
る。
【0086】 第1ブロック: 第2ブロック: MMA重合 MMA重合体とnBuMA との共重合 Pd(OAc)2 224mg 224mg (1.0×10-3モル) (1.0×10-3モル) PPh3 1.048g 1.048g (4.0×10-3モル) (4.0×10-3モル) トルエン 1.2ml 1.0ml MMA 1ml(0.936g) CCl4 15.4mg (1.0×10-4モル) nBuMA 1ml (6.3×10-3モル) 時間 3時間 24時間 油浴温度 50℃ 50℃ 転化率 69% 73% Mn(実験値) 19,200g/モル 27,300g/モル Mw/Mn 1.5 1.7 この共重合体中のブロック配列の比は、1H NMR測定
から65%PMMA/35%PnBuMAである。
【0087】(実施例13) MMA重合 手順は実施例1と同じであるが、PPh3の代わりに
(4S,5S)−(+)−O−イソプロピリデン−2,
3−ジヒドロキシ−1,4−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)ブタン((S,S)−DIOP)を使用する。
【0088】 Pd(OAc)2 22.4mg(1.0×10-4モル) (S,S)−DIOP 99.7mg(2.0×10-4モル) トルエン 1.7ml MMA 0.749g(7.48×10-3モル) CCl4 1.54mg(1.0×10-5モル) 重合時間 24時間 油浴温度 70℃ 収率 71% Mn(実験値) 47,000g/モル(PMMA標準) Mn(理論値) 53,100g/モル Mw/Mn 2.3 (実施例14) MMA重合 手順は実施例1と同じであるが、PPh3の代わりに
(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)−1,1’−ビナフチル((R)−BINAP)を
使用する。
【0089】 Pd(OAc)2 22.4mg(1.0×10-4モル) (R)−BINAP 124.5mg(2.0×10-4モル) トルエン 1.7ml MMA 0.749g(7.48×10-3モル) CCl4 1.54mg(1.0×10-5モル) 重合時間 24時間 油浴温度 70℃ 収率 42% Mn(実験値) 26,400g/モル(PMMA標準) Mn(理論値) 31,400g/モル Mw/Mn 2.2 (実施例15)手順は実施例1と同じであるが、PPh
3の代わりにトリス(4−メトキシフェニル)ホスフィ
ンを使用する。
【0090】 Pd(OAc)2 56mg(2.5×10-4モル) P(pMeOC643 352mg(1.0×10-3モル) トルエン 1.95ml MMA 0.936g(9.36×10-3モル) CCl4 3.85mg(2.5×10-5モル) 重合時間 24時間 油浴温度 70℃ 収率 100% Mn(実験値) 36,700g/モル(PMMA標準) Mn(理論値) 37,400g/モル Mw/Mn 1.8 (実施例16) MMA重合 手順は実施例1と同じであるが、CCl4の代わりにC
Cl3−CCl(Me)CO2Meを使用する。
【0091】 Pd(OAc)2 224mg(1.0×10-3モル) PPh3 1.048g(4.0×10-3モル) トルエン 3.4ml MMA 1.872g(18.72 ×10-3モル) CCl3−CCl(Me)CO2Me 23.99mg(1.0 ×10-4モル) 重合時間 24時間 油浴温度 70℃ 収率 100% Mn(実験値) 20,400g/モル(PMMA標準) Mn(理論値) 18,500g/モル Mw/Mn 1.77 (実施例17)手順は実施例2(水性媒質中の重合)と
同じであるが、「Tween 80」の商品名でICI
社から市販されている界面活性剤ソルビタンポリエチレ
ングリコールモノオレエートの存在下で重合を行う。
【0092】 Pd(OAc)2 224mg(1.0×10-3モル) PPh3 1.048g(4.0×10-3モル) 水 6.3ml Tween 80 189mg MMA 1.872g(18.72×10-3モル) CCl4 15.4mg(1.0×10-4モル) 重合時間 24時間 油浴温度 70℃ 収率 86% Mn(実験値) 33,500g/モル(PMMA標準) Mn(理論値) 16,100g/モル Mw/Mn 1.54
【0093】
【発明の効果】本発明のラジカル重合法又は共重合法に
は、反応条件が温和であること(0〜130℃)、水性
媒質が利用できること、優れた立体選択性があること、
停止反応が存在しないことなど多くの特徴があり、従来
の方法では得難いような分布の規定された単独重合体、
ブロック共重合体、ランダム共重合体、テレケリック重
合体、マクロモノマーなどが調製できる。こうして調製
される高分子化合物は多分散度が小さく(Mw/Mnが
2未満)、熱分解抵抗性を示すなど優れた性質があるた
め、接着剤、耐衝撃添加剤、界面活性剤などへ効果的に
利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート ジェローム ベルギー国 4180 ティルフ ル ド ソ ルビエール 6 (72)発明者 フィリップ ティシー ベルギー国 4121 ヌーヴィル アン コ ンドローズ アヴェニュー ドゥ ボア インペリアル ド ローニャック 85 (72)発明者 ティエリー セニンガー フランス国 57700 ハイアンジュ シテ ィー ベル ヴ 152

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル系及び/又はビニル系
    単量体を制御下でラジカル重合又は共重合する方法であ
    って、 0℃程度に低くてもよい温度において、 ブロモフルオレン以外の少なくとも1つのラジカル発生
    剤と、 以下の式(I): Pd(0)L1234 〔式中、L1、L2、L3、及びL4はそれぞれ配位子を表
    し、同じであっても異なっていてもよく、これらの配位
    子は、PRR’R”、P(OR)(OR’)(O
    R”)、NRR’R”、ORR’、SRR’、SeR
    R’、AsRR’R”、及びSbRR’R”から選ばれ
    るキラル配位子(但し、R、R’、R”はそれぞれ独立
    に、任意に置換されたC1〜C14アルキル基又は任意に
    置換された芳香族基を表す)であってもよく、これらの
    配位子のうち少なくとも2つを、1つ又は2つ以上の二
    価基で互いに連結させることもできる〕で表される0酸
    化状態のパラジウム錯体から成る少なくとも1つの触媒
    と、を含む開始系の存在下で、前記単量体の少なくとも
    1つをバルク中、溶液中、乳濁液中、又は懸濁液中で重
    合又は共重合させることを特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 前記L1、L2、L3、及びL4がそれぞれ
    ホスフィンPRR’R”〔但し、R、R’、及びR”は
    それぞれ独立にC1〜C14アルキル基(SO3 -、COO
    H、アルコキシ、又はアルキル−S−で置換されていて
    もよい)又は芳香族基(特に、ハロゲン、アルキル、C
    3、アルコキシ、NO2、又はSO3 -から選ばれる少な
    くとも1つの基で置換されていてもよい)を表し、これ
    らの配位子のうち少なくとも2つを結合させてポリホス
    フィン(N、P、S、及びOなどのヘテロ原子の少なく
    とも1つを含んでいてもよい)を形成することが可能で
    ある〕を表すことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記配位子としてトリフェニルホスフィ
    ン、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィン、(4
    S,5S)−(+)−O−イソプロピリデン−2,3−
    ジヒドロキシ−1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)
    ブタン、又は(R)−(+)−2,2’−ビス(ジフェ
    ニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを使用するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記触媒がPd(0)[PPh34であ
    ることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記式(I)で表される錯体を、反応混
    合物中で、パラジウム(II)塩と配位子L1、L2、L
    3、及びL4とから、又は配位子L1234の一部で形
    成されたパラジウム(II)錯体と該配位子の他の部分
    とからin situ で形成させることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記パラジウム(II)塩が、PdCl
    2、PdBr2、PdI2、及びパラジウムと有機酸との
    塩(例えばPd(OAc)2など)、並びに式: 【化1】 〔式中、 R、R’、及びR”は請求項1で規定した通りであり、 Xはハロゲンを表す〕で表されるパラジウム(II)錯
    体から選ばれることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記ラジカル発生剤が単官能性であり、
    かつ以下の化合物群: (a)式: CYZ3 〔式中、 Y=Cl、Br、I、F、又はH;及びZ=Cl又はB
    r〕で表される化合物; (b)式: R1CCl3 〔式中、R1はフェニル基、ベンジル基、ベンゾイル
    基、アルコキシカルボニル基、1−クロロ−1−エトキ
    シカルボニルエチル基、R2CO基(但し、R2はC 1
    14アルキル基又はアリール基を表す)、アルキル基、
    メシチル基、トリフルオロメチル基、又はニトロ基を表
    す〕で表される化合物; (c)式: 【化2】 〔式中、 Qは、塩素原子若しくは臭素原子、又はアセテート基若
    しくはトリフルオロアセテート基若しくはトリフレート
    基を表し;R3は、水素原子、C1〜C14アルキル基、若
    しくは芳香族基、又は−CH2OH基を表し;Tは、−
    CO−O−R5基(但し、R5は水素又はアルキル基若し
    くは芳香族基を表す)、CN基、−CO−R6基(但
    し、R6はC1〜C14アルキル基、フェニル基、又はイソ
    シアネート基を表す)、ヒドロキシル基、ニトロ基、置
    換又は無置換アミノ基、C1〜C14アルコキシ基、R7
    O基(但し、R7はC1〜C14アルキル基又はアリール基
    を表す)を表し;R4は、R3若しくはQの定義の一部を
    構成する基、又はヒドロキシル基、ニトロ基、置換若し
    くは無置換アミノ基、C1〜C14アルコキシ基、アシル
    基、カルボン酸基、又はエステル基などの官能基を表
    す〕で表される化合物; (d)α位がハロゲン化されたラクトン又はラクタム化
    合物; (e)N−ハロスクシンイミド及びN−ハロフタルイミ
    ド; (f)ハロゲン化アルキルスルホニル及びハロゲン化ア
    リーレンスルホニル; (g)式: 【化3】 〔式中、 R8は水素原子、C1〜C14アルキル基、又はカルボン酸
    基、エステル基、ニトリル基、若しくはケトン基を表
    し;R9は水素原子、C1〜C14アルキル基、ヒドロキシ
    ル基、アシル基、置換若しくは無置換アミン基、ニトロ
    基、C1〜C14アルコキシ基、又はスルホネート基を表
    し;Qは上記の通りである〕で表される化合物; (h)式: R10−CO−W 〔式中、 R10はC1〜C14アルキル基又はアリール基を表し;W
    はハロゲン又は擬ハロゲン化物を表す〕で表される化合
    物; (i)式: 【化4】 〔式中、 R11、R12、及びR13はそれぞれ独立にC1〜C14アル
    キル基又はアリール基を表し; Vはハロゲン、アセテ
    ート基、トリフルオロアセテート基、又はトリフレート
    基を表す〕で表される化合物; (j)式: Ar−U 〔式中、 ArはC65−などの芳香族基を表すが、求電子性基又
    は求核性基によって、オルト位、メタ位、又はパラ位が
    置換されていてもよい;Uはハロゲンを表す〕で表され
    る芳香族ハロゲン化物;から選ばれることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ラジカル発生剤が多官能性であり、
    かつメチレン単位の鎖によって、又はベンゼン環によっ
    て、請求項7で規定された化合物群(c)〜(j)に含
    まれる少なくとも2つの単官能性ラジカル発生基を連結
    させたものから構成されるか、又はクロロ酢酸の無水物
    及びクロロジフルオロ酢酸の無水物などの無水酢酸、並
    びに請求項7で規定された化合物群(a)及び(b)に
    属するトリ若しくはテトラハロメタン及びトリクロロメ
    チル化化合物から選ばれることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれか1つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ラジカル発生剤が四塩化炭素、トリ
    クロロ酢酸エチル、臭化イソ酪酸エチル、又は2−クロ
    ロ−2−トリクロロメチルプロピオン酸メチルであるこ
    とを特徴とする請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記重合をルイス塩基及びルイス酸か
    ら選ばれる少なくとも1つの活性化剤の存在下で行うこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 前記単量体(1種又は複数種)の前記
    ラジカル発生剤(1種又は複数種)に対するモル比が1
    〜100,000であることを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれか1つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記パラジウムの前記ラジカル発生剤
    (1種又は複数種)に対するモル比が0.01〜100
    であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つ
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記パラジウム(II)塩の前記配位
    子に対するモル比が0.05〜20であることを特徴と
    する請求項5〜12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記重合又は共重合を0℃〜130℃
    の温度で行うことを特徴とする請求項1〜13のいずれ
    か1つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記重合可能な、又は共重合可能な単
    量体がメタクリレート、アクリレート、ビニル芳香族誘
    導体、酢酸ビニル、及び塩化ビニルから選ばれる少なく
    とも1つの単量体を含むことを特徴とする請求項1〜1
    4のいずれか1つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記単量体がメタクリル酸メチル、メ
    タクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリロ
    ニトリル、及びスチレンから成る群より選ばれることを
    特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 重合された第1の単量体を含む重合混
    合物中へ、場合によっては適切な開始系を新たに添加し
    て、第2の単量体を導入することによってブロック共重
    合を行うことを特徴とする請求項1〜16のいずれか1
    つに記載の方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも1つの乳化剤の存在下にお
    いて乳濁液又は懸濁液のいずれかの水性媒質中で前記重
    合又は共重合を行うことを特徴とする請求項1〜17の
    いずれか1つに記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記乳化剤が、アニオン界面活性剤
    〔例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ド
    デシル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、及び
    それらの混合物など〕、又は非イオン界面活性剤〔例え
    ば、グリコールエステル、ソルビタン及びポリエチレン
    グリコールのエステル、脂肪酸とポリエチレングリコー
    ルとのエステル、及び脂肪アルコールとポリエチレング
    リコールとのエーテル〕から選ばれることを特徴とする
    請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 次の溶剤類:芳香族炭化水素、塩素化
    炭化水素、環状エーテル、エステル、及びケトンに属す
    る有機溶剤又は有機溶剤混合物の存在下で、前記重合又
    は共重合を行うことを特徴とする請求項1〜17のいず
    れか1つに記載の方法。
  21. 【請求項21】 分子量Mnが400〜10,000,
    000g/モルで、 かつ多分散度Mw/Mn(以下同じ)が2未満であるこ
    とを特徴とする、請求項1〜20のいずれか1つで規定
    される方法によって得られる重合体又は共重合体。
JP9088556A 1996-08-12 1997-04-07 (メタ)アクリル系及びビニル系単量体を制御下でラジカル重合又は共重合する方法並びに該方法によって得られる(共)重合体 Expired - Lifetime JP2880143B2 (ja)

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