JPH10114604A - 殺菌消毒剤 - Google Patents

殺菌消毒剤

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JPH10114604A
JPH10114604A JP9040516A JP4051697A JPH10114604A JP H10114604 A JPH10114604 A JP H10114604A JP 9040516 A JP9040516 A JP 9040516A JP 4051697 A JP4051697 A JP 4051697A JP H10114604 A JPH10114604 A JP H10114604A
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幹彦 黒瀬
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郁雄 亀岡
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C211/00Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C211/62Quaternary ammonium compounds
    • C07C211/63Quaternary ammonium compounds having quaternised nitrogen atoms bound to acyclic carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N33/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic nitrogen compounds
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    • A01N33/12Quaternary ammonium compounds

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた殺菌活性を有し、医療および環境の殺
菌消毒剤として好適な、第4級アンモニウム塩型化合物
からなる殺菌消毒剤を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される第4級アン
モニウム塩の1種または2種以上を含有する殺菌消毒
剤。 【化1】 (式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル基を表し、R
2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基を表
し、 [B] は2個の1価の無機性または有機性のアニオ
ン基または1個の2価の無機性または有機性のアニオン
基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塩化ベンザルコ
ニウムやグルコン酸クロルヘキシジンに代わる殺菌活性
を有する新規な化合物による医療および環境の殺菌消毒
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、殺菌消毒剤には、ガス系のエ
チレンオキシドなど、アルデヒド系のグルタルアルデヒ
ドなど、アルコール系のエタノールなど、過酸化物系の
過酸化水素など、ヨード系のヨードチンキやヨードホル
ムなど、塩素化合物系の次亜塩素酸やクロラミンなど、
フェノール系のフェノール石鹸などがある。しかし、い
ずれの殺菌消毒剤にも臭気、刺激性や毒性があったり、
容器や器具に対する作用などに欠点があり、目的に応じ
た使い分けがなされている。一方、塩化ベンザルコニウ
ムなどで代表される第4級アンモニウム塩、両性界面活
性剤の塩酸アルキルジアミノエチルグリシンなどやビグ
アニド系のグルコン酸クロルヘキシジンなどは、無臭で
毒性および刺激性が低く、容器や器具に対する作用も小
さく、良好な殺菌活性を有することから、多種多様な分
野で使われている。特に、ビグアニド系殺菌消毒薬のグ
ルコン酸クロルヘキシジンは、優れた殺菌効力を持つた
め多用され、殺菌消毒剤に対して抵抗性を有する多くの
薬剤耐性菌株が発見されており、これまでにMRSA
(メチシリン耐性黄色ぶどう球菌)による院内感染が問
題となったように今後これら薬剤耐性微生物による日和
見感染が危惧される。
【0003】しかし、グルコン酸クロルヘキシジンは塩
化ベンザルコニウムや塩酸アルキルジアミノエチルグリ
シンより薬剤耐性菌株の出現率が高いにもかかわらず、
これに優る殺菌消毒剤がないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の塩
化ベンザルコニウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリ
シンおよびグルコン酸クロルヘキシジンより優れた殺菌
活性を有し、医療および環境の殺菌消毒剤として好適な
第4級アンモニウム塩型化合物からなる殺菌消毒剤を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の発明者等は、
上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、化合物
中に2個のカチオン基を有する第4級アンモニウム塩に
高い殺菌活性を見出し、この知見に基づきこの発明を完
成するに至った。すなわち、この発明は、下記一般式
(1)
【0006】
【化20】
【0007】(式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル
基を表し、R2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜2のア
ルキル基を表し、 [B] は2個の1価の無機性または有
機性のアニオン基または1個の2価の無機性または有機
性のアニオン基を表す。)で表される第4級アンモニウ
ム塩の1種または2種以上を含有する殺菌消毒剤を提供
する。
【0008】上記一般式の(1)で表される化合物は、
これまで、文献等に記載されていない新規な化合物であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、前記無機性また
は有機性のアニオン基 [B] は、硫酸イオン、リン酸イ
オン、亜リン酸イオン、次亜リン酸イオン、硝酸イオ
ン、亜硝酸イオン、塩素酸イオン、亜塩素酸イオン、次
亜塩素酸イオンまたは下記一般式(2)〜(8)で表さ
れるアニオン基のいずれかであるのが好ましい。
【0010】
【化21】
【0011】(式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨ
ウ素原子を表す。)
【0012】
【化22】
【0013】(式中、R4 は水酸基またはカルボニル基
を有していてもよい炭素数1〜7のアルキル基またはア
ルケニル基を表す。)
【0014】
【化23】
【0015】(式中、R5 は直接結合か、あるいは水酸
基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキレン基また
はアルケニレン基を表す。)
【0016】
【化24】
【0017】(式中、R6 はそれぞれ炭素数1〜8のア
ルキル基を表し、このリン酸エステルアニオンはモノエ
ステル体あるいはジエステル体の単独であっても、混合
物であってもよい。)
【0018】
【化25】
【0019】(式中、R7 はそれぞれ炭素数1〜8のア
ルキル基を表し、このホスホン酸エステルアニオンはモ
ノエステル体あるいはジエステル体の単独であっても、
混合物であってもよい。)
【0020】
【化26】
【0021】(式中、R8 は炭素数1〜2のアルキル基
を表す。)
【0022】
【化27】
【0023】(式中、R9 およびR10はそれぞれ水素原
子、メチル基またはカルボキシル基を表す。) この発明で用いられる前記一般式(1)で表される第4
級アンモニウム塩は、例えば、下記一般式(9)の4級
化剤と下記一般式(10)の3級アミンとの反応により
得られる。
【0024】
【化28】
【0025】(式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨ
ウ素原子を表す。)
【0026】
【化29】
【0027】(式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル
基を表し、R2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜2のア
ルキル基を表す。) 上記一般式(9)の化合物としては、α,α′−ジクロ
ロ−p−キシレン、α,α′−ジクロロ−m−キシレ
ン、α,α′−ジクロロ−o−キシレン、α,α′−ジ
ブロモ−p−キシレン、α,α′−ジブロモ−m−キシ
レン、α,α′−ジブロモ−o−キシレン、α,α′−
ジヨード−p−キシレン、α,α′−ジヨード−m−キ
シレン、α,α′−ジヨード−o−キシレンなどのハロ
ゲン化物が挙げられる。また、一般式(10)の化合物
としては、N,N−ジメチル−オクチルアミン、N,N
−ジメチル−ノニルアミン、N,N−ジメチル−デシル
アミン、N,N−ジメチル−ウンデシルアミン、N,N
−ジメチル−ドデシルアミン、N,N−ジメチル−トリ
デシルアミン、N,N−ジメチル−テトラデシルアミ
ン、N,N−ジエチル−オクチルアミン、N,N−ジエ
チル−ノニルアミン、N,N−ジエチル−デシルアミ
ン、N,N−ジエチル−ウンデシルアミン、N,N−ジ
エチル−ドデシルアミン、N,N−ジエチル−トリデシ
ルアミン、N,N−ジエチル−テトラデシルアミンなど
の3級アミンが挙げられ、好適には炭素数が10〜14
である長鎖アルキル基を有する3級アミンが挙げられ
る。
【0028】また、一般式(1)で表される第4級アン
モニウム塩は、下記一般式(11)の3級アミンと下記
一般式(12)の4級化剤との反応によっても得られ
る。
【0029】
【化30】
【0030】(式中、R2 およびR3 はそれぞれ炭素数
1〜2のアルキル基を表す。) R1 −X (12) (式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル基を表し、X
は塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。) 上記一般式(11)の化合物としては、1,2−ビス
(N,N−ジメチル−アミノメチル)ベンゼン、1,3
−ビス(N,N−ジメチル−アミノメチル)ベンゼン、
1,4−ビス(N,N−ジメチル−アミノメチル)ベン
ゼン、1,2−ビス(N,N−ジエチル−アミノメチ
ル)ベンゼン、1,3−ビス(N,N−ジエチル−アミ
ノメチル)ベンゼン、1,4−ビス(N,N−ジエチル
−アミノメチル)ベンゼンなどの3級アミンが挙げられ
る。また、一般式(12)の化合物としては、塩化オク
チル、塩化ノニル、塩化デシル、塩化ウンデシル、塩化
ドデシル、塩化トリデシル、塩化テトラデシル、臭化オ
クチル、臭化ノニル、臭化デシル、臭化ウンデシル、臭
化ドデシル、臭化トリデシル、臭化テトラデシル、ヨウ
化オクチル、ヨウ化ノニル、ヨウ化デシル、ヨウ化ウン
デシル、ヨウ化ドデシル、ヨウ化トリデシル、ヨウ化テ
トラデシルなどのハロゲン化アルキルが挙げられ、好適
にはアルキル基の炭素数が10〜14のハロゲン化アル
キルが挙げられる。
【0031】さらに、一般式(1)で表される第4級ア
ンモニウム塩は、下記一般式(13)の3級アミンと下
記一般式(14)の4級化剤との反応によっても得られ
る。
【0032】
【化31】
【0033】(式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル
基を表し、R2 は炭素数1〜2のアルキル基を表す。) R3 −Y (14) (式中、R3 は炭素数1〜2のアルキル基を表し、Yは
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または下記一般式(1
5),(16)または(17)の基のいずれかを表
す。)
【0034】
【化32】
【0035】(式中、R8 は炭素数1〜2のアルキル基
を表す。)
【0036】
【化33】
【0037】(式中、R9 およびR10はそれぞれ水素原
子またはメチル基を表す。)
【0038】
【化34】
【0039】(式中、R11は炭素数1〜2のアルキル基
を表わす。) 上記一般式(13)の化合物としては、1,2−ビス
(N−オクチル−N−メチルアミノメチル)ベンゼン、
1,2−ビス(N−オクチル−N−エチルアミノメチ
ル)ベンゼン、1,2−ビス(N−ノニル−N−メチル
アミノメチル)ベンゼン、1,2−ビス(N−ノニル−
N−エチルアミノメチル)ベンゼン、1,2−ビス(N
−デシル−N−メチルアミノメチル)ベンゼン、1,2
−ビス(N−デシル−N−エチルアミノメチル)ベンゼ
ン、1,2−ビス(N−ウンデシル−N−メチルアミノ
メチル)ベンゼン、1,2−ビス(N−ウンデシル−N
−エチルアミノメチル)ベンゼン、1,2−ビス(N−
ドデシル−N−メチルアミノメチル)ベンゼン、1,2
−ビス(N−ドデシル−N−エチルアミノメチル)ベン
ゼン、1,2−ビス(N−トリデシル−N−メチルアミ
ノメチル)ベンゼン、1,2−ビス(N−トリデシル−
N−エチルアミノメチル)ベンゼン、1,2−ビス(N
−テトラデシル−N−メチルアミノメチル)ベンゼン、
1,2−ビス(N−テトラデシル−N−エチルアミノメ
チル)ベンゼン、1,3−ビス(N−オクチル−N−メ
チルアミノメチル)ベンゼン、1,3−ビス(N−オク
チル−N−エチルアミノメチル)ベンゼン、1,3−ビ
ス(N−ノニル−N−メチルアミノメチル)ベンゼン、
1,3−ビス(N−ノニル−N−エチルアミノメチル)
ベンゼン、1,3−ビス(N−デシル−N−メチルアミ
ノメチル)ベンゼン、1,3−ビス(N−デシル−N−
エチルアミノメチル)ベンゼン、1,3−ビス(N−ウ
ンデシル−N−メチルアミノメチル)ベンゼン、1,3
−ビス(N−ウンデシル−N−エチルアミノメチル)ベ
ンゼン、1,3−ビス(N−ドデシル−N−メチルアミ
ノメチル)ベンゼン、1,3−ビス(N−ドデシル−N
−エチルアミノメチル)ベンゼン、1,3−ビス(N−
トリデシル−N−メチルアミノメチル)ベンゼン、1,
3−ビス(N−トリデシル−N−エチルアミノメチル)
ベンゼン、1,3−ビス(N−テトラデシル−N−メチ
ルアミノメチル)ベンゼン、1,3−ビス(N−テトラ
デシル−N−エチルアミノメチル)ベンゼン、1,4−
ビス(N−オクチル−N−メチルアミノメチル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(N−オクチル−N−エチルアミノメ
チル)ベンゼン、1,4−ビス(N−ノニル−N−メチ
ルアミノメチル)ベンゼン、1,4−ビス(N−ノニル
−N−エチルアミノメチル)ベンゼン、1,4−ビス
(N−デシル−N−メチルアミノメチル)ベンゼン、
1,4−ビス(N−デシル−N−エチルアミノメチル)
ベンゼン、1,4−ビス(N−ウンデシル−N−メチル
アミノメチル)ベンゼン、1,4−ビス(N−ウンデシ
ル−N−エチルアミノメチル)ベンゼン、1,4−ビス
(N−ドデシル−N−メチルアミノメチル)ベンゼン、
1,4−ビス(N−ドデシル−N−エチルアミノメチ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(N−トリデシル−N−メ
チルアミノメチル)ベンゼン、1,4−ビス(N−トリ
デシル−N−エチルアミノメチル)ベンゼン、1,4−
ビス(N−テトラデシル−N−メチルアミノメチル)ベ
ンゼン、1,4−ビス(N−テトラデシル−N−エチル
アミノメチル)ベンゼンなどの3級アミンが挙げられ、
好適には長鎖アルキル基の炭素数が10〜14の3級ア
ミンが挙げられる。一般式(14)の化合物としては、
塩化メチル、塩化エチル、臭化メチル、臭化エチル、ヨ
ウ化メチル、ヨウ化エチルなどのハロゲン化アルキル、
ジメチル硫酸、ジエチル硫酸などのジアルキル硫酸、パ
ラトルエンスルホン酸メチル、パラトルエンスルホン酸
エチルなどのスルホン酸アルキル、トリメチルホスフェ
ート、トリエチルホスフェートなどのリン酸トリアルキ
ルが挙げられる。
【0040】これらの3級アミンを4級化剤で4級化す
るに際しては、反応溶媒として水、アルコールまたは水
とアルコールの混合溶媒が好適に用いられ、アルコール
としてはメタノール、エタノール、n−プロパノール、
イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノー
ル、イソブタノール、t−ブタノールが好適に用いられ
るが、これらの溶媒に限定されるものではない。反応温
度は3級アミンあるいは4級化剤のアルキル鎖長に影響
されるが、一般に80℃以上であれば反応は速やかに進
行する。
【0041】さらに、一般式(1)で表される第4級ア
ンモニウム塩は、下記一般式(18)のカチオン基を有
する第4級アンモニウム塩化合物を、硫酸、リン酸、亜
リン酸、次亜リン酸、硝酸、亜硝酸、塩素酸、亜塩素
酸、次亜塩素酸または一般式(19),(20),(2
1),(22)または(23)のいずれかの化合物でイ
オン交換することにより製造することができる。
【0042】
【化35】
【0043】(式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル
基を表し、R2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜2のア
ルキル基を表す。) R4 −COOH (19) (式中、R4 は水酸基またはカルボニル基を有していて
もよい炭素数1〜7のアルキル基またはアルケニル基を
表す。) HOOC−R5 −COOH (20) (式中、R5 は直接結合か、あるいは水酸基を有しても
よい炭素数1〜8のアルキレン基またはアルケニレン基
を表す。)
【0044】
【化36】
【0045】(式中、R6 はそれぞれ炭素数1〜8のア
ルキル基を表し、このリン酸エステルはモノエステル体
あるいはジエステル体の単独であっても、混合物であっ
てもよい。)
【0046】
【化37】
【0047】(式中、R7 はそれぞれ炭素数1〜8のア
ルキル基を表し、このホスホン酸エステルはモノエステ
ル体あるいはジエステル体の単独であっても、混合物で
あってもよい。)
【0048】
【化38】
【0049】(式中、R9 およびR10はそれぞれ水素原
子、メチル基またはカルボキシル基を表す。) 上記一般式(19)の化合物としては、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプロン
酸、カプリル酸、乳酸、ピルビン酸、アセト酢酸、アク
リル酸、メタクリル酸などのカルボン酸が挙げられ、好
適には酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、乳酸およ
びアセト酢酸が挙げられる。
【0050】また、一般式(20)の化合物としては、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸などのジカルボン酸
が挙げられ、好適にはマロン酸、プロピオン酸、酪酸、
イソ酪酸、酒石酸およびマレイン酸が挙げられる。一般
式(21)のリン酸エステルの化合物としては、炭素数
1〜8のアルキル基を有するモノエステル体およびジエ
ステル体が挙げられ、好適にはアルキル基がメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチルまたはt−ブチルであるモノエ
ステル体およびジエステル体が挙げられる。
【0051】一般式(22)のホスホン酸エステルの化
合物としては、炭素数1〜8のアルキル基を有するモノ
エステル体およびジエステル体が挙げられ、好適にはア
ルキル基がメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはt
−ブチルであるモノエステル体およびジエステル体が挙
げられる。
【0052】一般式(23)の化合物としては、o−ト
ルエンスルホン酸、m−トルエンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、o−キシレン−4−スルホン酸、m−
キシレン−4−スルホン酸、p−キシレンスルホン酸、
イソフタリルスルホン酸などのスルホン酸エステルが好
適に用いられる。かかるイオン交換は、アニオン交換樹
脂を充填したカラムで処理することにより容易に行うこ
とができる。
【0053】
【実施例】この発明を以下の実施例によりさらに説明す
るが、この発明はこれら実施例により何ら限定されるも
のではない。 実施例1 ドデシルジメチルアミン42.6gおよび水50mlを5
00mlの反応容器に仕込み、75℃に昇温する。次に、
α,α′−ジクロロ−o−キシレン17.5gおよびイ
ソプロパノール100mlの溶液をゆっくりと滴下する。
滴下終了後、加熱還流下で1時間反応させると透明均一
な溶液となる。さらに2時間熟成を行った後、水200
mlをゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール
分を留去する。水蒸気蒸留後、生成した1,2−ビス
(N,N−ジメチル−N−ドデシルアンモニオメチル)
ベンゼンジクロライドに水を加えて10重量%の濃度に
調整した。また、テトラメチルシランを指標にした2%
重メタノール溶液の 1H−核磁気共鳴スペクトル(以下
1H−NMRと記す。測定装置:日立製作所社製FT−
NMR R−1900)分析の結果(図1)は、目的の
化合物であることを示していた。
【0054】実施例2 ドデシルジメチルアミン42.6gおよび水50mlを5
00mlの反応容器に仕込み、75℃に昇温する。次に、
α,α′−ジクロロ−m−キシレン17.5gおよびイ
ソプロパノール100mlの溶液をゆっくりと滴下する。
滴下終了後、加熱還流下で1時間反応させると透明均一
な溶液となる。さらに2時間熟成を行った後、水200
mlをゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール
分を留去する。水蒸気蒸留後、生成した1,3−ビス
(N,N−ジメチル−N−ドデシルアンモニオメチル)
ベンゼンジクロライドに水を加えて5重量%の濃度に調
整した。
【0055】実施例3 ドデシルジメチルアミン42.6gおよび水50mlを5
00mlの反応容器に仕込み、75℃に昇温する。次に、
α,α′−ジクロロ−p−キシレン17.5gおよびイ
ソプロパノール200mlの溶液をゆっくりと滴下する。
滴下終了後、加熱還流下で1時間反応させると透明均一
な溶液となる。さらに2時間熟成を行った後、水300
mlをゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール
分を留去する。水蒸気蒸留後、冷却して析出した結晶を
濾別し、冷水にて洗浄する。得られた1,4−ビス
(N,N−ジメチル−N−ドデシルアンモニオメチル)
ベンゼンジクロライドの結晶に水を加えて溶かし、1重
量%の濃度に調整した。また、 1H−NMR分析の結果
(図2)は、目的の化合物であることを示していた。
【0056】実施例4 テトラデシルジメチルアミン48.2gおよび水50ml
を500mlの反応容器に仕込み、75℃に昇温する。次
に、α,α′−ジクロロ−o−キシレン17.5gおよ
びイソプロパノール100mlの溶液をゆっくりと滴下す
る。滴下終了後、加熱還流下で1時間反応させると透明
均一な溶液となる。さらに2時間熟成を行った後、水2
00mlをゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコ
ール分を留去する。水蒸気蒸留後、生成した1,2−ビ
ス(N,N−ジメチル−N−テトラデシルアンモニオメ
チル)ベンゼンジクロライドに水を加えて10重量%の
濃度に調整した。
【0057】実施例5 テトラデシルジメチルアミン48.2gおよび水50ml
を500mlの反応容器に仕込み、75℃に昇温する。次
に、α,α′−ジクロロ−m−キシレン17.5gおよ
びイソプロパノール100mlの溶液をゆっくりと滴下す
る。滴下終了後、加熱還流下で1時間反応させると透明
均一な溶液となる。さらに2時間熟成を行った後、水2
00mlをゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコ
ール分を留去する。水蒸気蒸留後、生成した1,3−ビ
ス(N,N−ジメチル−N−テトラデシルアンモニオメ
チル)ベンゼンジクロライドに水を加えて5重量%の濃
度に調整した。
【0058】実施例6 テトラデシルジメチルアミン48.2gおよび水50ml
を500mlの反応容器に仕込み、75℃に昇温する。次
に、α,α′−ジクロロ−p−キシレン17.5gおよ
びイソプロパノール100mlの溶液をゆっくりと滴下す
る。滴下終了後、加熱還流下で1時間反応させると透明
均一な溶液となる。さらに2時間熟成を行った後、水2
00mlをゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコ
ール分を留去する。水蒸気蒸留後、冷却して析出した結
晶を濾別し、冷水にて洗浄する。得られた1,4−ビス
(N,N−ジメチル−N−テトラデシルアンモニオメチ
ル)ベンゼンジクロライドの結晶に水を加えて溶かし、
1重量%の濃度に調整した。
【0059】実施例7 デシルジメチルアミン37.0gおよび水50mlを50
0mlの反応容器に仕込み、75℃に昇温する。次に、
α,α′−ジクロロ−o−キシレン17.5gおよびイ
ソプロパノール100mlの溶液をゆっくりと滴下する。
滴下終了後、加熱還流下で1時間反応させると透明均一
な溶液となる。さらに2時間熟成を行った後、水200
mlをゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール
分を留去する。水蒸気蒸留後、生成した1,2−ビス
(N,N−ジメチル−N−デシルアンモニオメチル)ベ
ンゼンジクロライドに水を加えて10重量%の濃度に調
整した。
【0060】実施例8 デシルジメチルアミン37.0gおよび水50mlを50
0mlの反応容器に仕込み、75℃に昇温する。次に、
α,α′−ジクロロ−m−キシレン17.5gおよびイ
ソプロパノール100mlの溶液をゆっくりと滴下する。
滴下終了後、加熱還流下で1時間反応させると透明均一
な溶液となる。さらに2時間熟成を行った後、水200
mlをゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール
分を留去する。水蒸気蒸留後、生成した1,3−ビス
(N,N−ジメチル−N−デシルアンモニオメチル)ベ
ンゼンジクロライドに水を加えて5重量%の濃度に調整
した。
【0061】実施例9 デシルジメチルアミン37.0gおよび水50mlを50
0mlの反応容器に仕込み、75℃に昇温する。次に、
α,α′−ジクロロ−p−キシレン17.5gおよびイ
ソプロパノール100mlの溶液をゆっくりと滴下する。
滴下終了後、加熱還流下で1時間反応させると透明均一
の溶液となる。さらに2時間熟成を行った後、水200
mlをゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール
分を留去する。水蒸気蒸留後、冷却して析出した結晶を
濾別し、冷水にて洗浄する。得られた1,4−ビス
(N,N−ジメチル−N−デシルアンモニオメチル)ベ
ンゼンジクロライドの結晶に水を加えて溶かし、1重量
%の濃度に調整した。
【0062】実施例10 1,2−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ベンゼ
ン17.8g、塩化デシル35.3g、水50mlおよび
イソプロパノール200mlを500mlの反応容器に仕込
み、加熱還流下で2時間反応させると透明均一な溶液と
なる。さらに2時間熟成を行った後、水300mlをゆっ
くり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール分を留去
する。水蒸気蒸留後、生成した1,2−ビス(N,N−
ジメチル−N−デシルアンモニオメチル)ベンゼンジク
ロライドに水を加えて10重量%の濃度に調整した。
【0063】実施例11 1,3−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ベンゼ
ン17.8g、塩化デシル35.3g、水50mlおよび
イソプロパノール200mlを500mlの反応容器に仕込
み、加熱還流下で2時間反応させると透明均一な溶液と
なる。さらに2時間熟成を行った後、水300mlをゆっ
くり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール分を留去
する。水蒸気蒸留後、生成した1,3−ビス(N,N−
ジメチル−N−デシルアンモニオメチル)ベンゼンジク
ロライドに水を加えて5重量%の濃度に調整した。
【0064】実施例12 1,4−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ベンゼ
ン17.8g、塩化デシル35.3g、水50mlおよび
イソプロパノール200mlを500mlの反応容器に仕込
み、加熱還流下で2時間反応させると透明均一な溶液と
なる。さらに2時間熟成を行った後、水300mlをゆっ
くり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール分を留去
する。水蒸気蒸留後、生成した1,4−ビス(N,N−
ジメチル−N−デシルアンモニオメチル)ベンゼンジク
ロライドに水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0065】実施例13 1,2−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ベンゼ
ン17.8g、塩化ドデシル40.9g、水50mlおよ
びイソプロパノール200mlを500mlの反応容器に仕
込み、加熱還流下で3時間反応させると透明均一な溶液
となる。さらに2時間熟成を行った後、水300mlをゆ
っくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール分を留
去する。水蒸気蒸留後、生成した1,2−ビス(N,N
−ジメチル−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼン
ジクロライドに水を加えて10重量%の濃度に調整し
た。
【0066】実施例14 1,3−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ベンゼ
ン17.8g、塩化ドデシル40.9g、水50mlおよ
びイソプロパノール200mlを500mlの反応容器に仕
込み、加熱還流下で3時間反応させると透明均一な溶液
となる。さらに2時間熟成を行った後、水300mlをゆ
っくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール分を留
去する。水蒸気蒸留後、生成した1,3−ビス(N,N
−ジメチル−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼン
ジクロライドに水を加えて5重量%の濃度に調整した。
【0067】実施例15 1,4−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ベンゼ
ン17.8g、塩化ドデシル40.9g、水50mlおよ
びイソプロパノール200mlを500mlの反応容器に仕
込み、加熱還流下で3時間反応させると透明均一な溶液
となる。さらに2時間熟成を行った後、水300mlをゆ
っくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール分を留
去する。水蒸気蒸留後、生成した1,4−ビス(N,N
−ジメチル−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼン
ジクロライドに水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0068】実施例16 1,2−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ベンゼ
ン17.8g、塩化テトラデシル46.5g、水50ml
およびイソプロパノール200mlを500mlの反応容器
に仕込み、加熱還流下で3時間反応させると透明均一な
溶液となる。さらに3時間熟成を行った後、水300ml
をゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール分
を留去する。水蒸気蒸留後、生成した1,2−ビス
(N,N−ジメチル−N−テトラデシルアンモニオメチ
ル)ベンゼンジクロライドに水を加えて10重量%の濃
度に調整した。
【0069】実施例17 1,3−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ベンゼ
ン17.8g、塩化テトラデシル46.5g、水50ml
およびイソプロパノール200mlを500mlの反応容器
に仕込み、加熱還流下で3時間反応させると透明均一な
溶液となる。さらに3時間熟成を行った後、水300ml
をゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール分
を留去する。水蒸気蒸留後、生成した1,3−ビス
(N,N−ジメチル−N−テトラデシルアンモニオメチ
ル)ベンゼンジクロライドに水を加えて5重量%の濃度
に調整した。
【0070】実施例18 1,4−ビス(N,N−ジメチルアミノメチル)ベンゼ
ン17.8g、塩化テトラデシル46.5g、水50ml
およびイソプロパノール200mlを500mlの反応容器
に仕込み、加熱還流下で3時間反応させると透明均一な
溶液となる。さらに3時間熟成を行った後、水300ml
をゆっくり加えながら水蒸気蒸留を行い、アルコール分
を留去する。水蒸気蒸留後、生成した1,4−ビス
(N,N−ジメチル−N−テトラデシルアンモニオメチ
ル)ベンゼンジクロライドに水を加えて1重量%の濃度
に調整した。
【0071】実施例19 実施例7で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸メチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N−デ
シルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸メチルエステ
ル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0072】実施例20 実施例8で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸メチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−N−デ
シルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸メチルエステ
ル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0073】実施例21 実施例9で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸メチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N−デ
シルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸メチルエステ
ル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0074】実施例22 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸メチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸メチルエス
テル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0075】実施例23 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸メチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸メチルエス
テル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0076】実施例24 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸メチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸メチルエス
テル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0077】実施例25 実施例4で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸メチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N−テ
トラデシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸メチル
エステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0078】実施例26 実施例5で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸メチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−N−テ
トラデシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸メチル
エステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0079】実施例27 実施例6で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸メチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N−テ
トラデシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸メチル
エステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0080】実施例28 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸エチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸エチルエス
テル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0081】実施例29 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸エチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸エチルエス
テル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0082】実施例30 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸エチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸エチルエス
テル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0083】実施例31 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸プロピルエステル(モ
ノ体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸プロピルエ
ステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0084】実施例32 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸プロピルエステル(モ
ノ体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸プロピルエ
ステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0085】実施例33 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸プロピルエステル(モ
ノ体/ジ体=50/50)にてpH6.8±0.2に調整
し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸プロピルエ
ステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0086】実施例34 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ブチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.3に調整
し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ブチルエス
テル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0087】実施例35 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ブチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.3に調整
し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ブチルエス
テル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0088】実施例36 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ブチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.3に調整
し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ブチルエス
テル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。また、
1H−NMR分析の結果(図3)は、目的の化合物であ
ることを示していた。
【0089】実施例37 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ヘキシルエステル(モ
ノ体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.5に調整
し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ヘキシルエ
ステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0090】実施例38 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ヘキシルエステル(モ
ノ体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.5に調整
し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ヘキシルエ
ステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0091】実施例39 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ヘキシルエステル(モ
ノ体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.5に調整
し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N−ド
デシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ヘキシルエ
ステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0092】実施例40 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を酒石酸にてpH7.0±0.5
に調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−
N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの酒石酸塩に
水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0093】実施例41 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をコハク酸にてpH7.0±0.
5に調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル
−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのコハク酸
塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0094】実施例42 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をマロン酸にてpH7.0±0.
5に調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル
−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのマロン酸
塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0095】実施例43 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をアジピン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメ
チル−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのアジ
ピン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0096】実施例44 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を酢酸にてpH7.0±0.5に
調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N
−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの酢酸塩に水を
加えて1重量%の濃度に調整した。
【0097】実施例45 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を乳酸にてpH7.0±0.5に
調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N
−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの乳酸塩に水を
加えて1重量%の濃度に調整した。
【0098】実施例46 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をグルコン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメ
チル−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのグル
コン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0099】実施例47 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を酒石酸にてpH7.0±0.5
に調整し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−
N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの酒石酸塩に
水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0100】実施例48 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をコハク酸にてpH7.0±0.
5に調整し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル
−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのコハク酸
塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0101】実施例49 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をマロン酸にてpH7.0±0.
5に調整し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル
−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのマロン酸
塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0102】実施例50 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をアジピン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメ
チル−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのアジ
ピン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0103】実施例51 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を酢酸にてpH7.0±0.5に
調整し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N
−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの酢酸塩に水を
加えて1重量%の濃度に調整した。
【0104】実施例52 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を乳酸にてpH7.0±0.5に
調整し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N
−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの乳酸塩に水を
加えて1重量%の濃度に調整した。
【0105】実施例53 実施例3で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をグルコン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメ
チル−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのグル
コン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。ま
た、 1H−NMR分析の結果(図4)は、目的の化合物
であることを示していた。
【0106】実施例54 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を酒石酸にてpH7.0±0.5
に調整し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−
N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの酒石酸塩に
水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0107】実施例55 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をコハク酸にてpH7.0±0.
5に調整し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル
−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのコハク酸
塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0108】実施例56 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をマロン酸にてpH7.0±0.
5に調整し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル
−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのマロン酸
塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0109】実施例57 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をアジピン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメ
チル−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのアジ
ピン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0110】実施例58 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を酢酸にてpH7.0±0.5に
調整し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−N
−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの酢酸塩に水を
加えて1重量%の濃度に調整した。
【0111】実施例59 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を乳酸にてpH7.0±0.5に
調整し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメチル−N
−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの乳酸塩に水を
加えて1重量%の濃度に調整した。
【0112】実施例60 実施例2で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をグルコン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,3−ビス(N,N−ジメ
チル−N−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンのグル
コン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0113】実施例61 実施例7で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ブチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.5に調整
し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N−デ
シルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ブチルエステ
ル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0114】実施例62 実施例9で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ブチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.5に調整
し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N−デ
シルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ブチルエステ
ル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0115】実施例63 実施例4で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ブチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.5に調整
し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N−テ
トラデシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ブチル
エステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0116】実施例64 実施例6で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をリン酸ブチルエステル(モノ
体/ジ体=50/50)にてpH7.0±0.5に調整
し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメチル−N−テ
トラデシルアンモニオメチル)ベンゼンのリン酸ブチル
エステル塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0117】実施例65 実施例7で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をグルコン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメ
チル−N−デシルアンモニオメチル)ベンゼンのグルコ
ン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0118】実施例66 実施例9で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をグルコン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメ
チル−N−デシルアンモニオメチル)ベンゼンのグルコ
ン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0119】実施例67 実施例4で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をグルコン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメ
チル−N−テトラデシルアンモニオメチル)ベンゼンの
グルコン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0120】実施例68 実施例6で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をグルコン酸にてpH7.0±
0.5に調整し、生成した1,4−ビス(N,N−ジメ
チル−N−テトラデシルアンモニオメチル)ベンゼンの
グルコン酸塩に水を加えて1重量%の濃度に調整した。
【0121】実施例69 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を硫酸にてpH7.0±0.2に
調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N
−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの硫酸塩に水を
加えて1重量%の濃度に調整した。
【0122】実施例70 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液を硝酸にてpH7.0±0.2に
調整し、生成した1,2−ビス(N,N−ジメチル−N
−ドデシルアンモニオメチル)ベンゼンの硝酸塩に水を
加えて1重量%の濃度に調整した。
【0123】実施例71 実施例1で得た化合物をアニオン交換樹脂を充填したカ
ラムで処理する。処理液をp−トルエンスルホン酸にて
pH7.0±0.5に調整し、生成した1,2−ビス
(N,N−ジメチル−N−ドデシルアンモニオメチル)
ベンゼンのp−トルエンスルホン塩に水を加えて1重量
%の濃度に調整した。
【0124】比較例1 塩化ベンザルコニウム 比較例2 グルコン酸クロルヘキシジン評価方法 日本化学療法学会標準法に準じて実施例1〜実施例71
および比較例1および2の化合物の不揮発分による最小
殺菌濃度(MBC)をメチシリン耐性黄色ぶどう球菌
(S. aureus (MRSA))2株、黄色ぶどう球菌(S.
aureus )2株、大腸菌(E. coli )3株、緑膿菌(P.
aeruginosa )3株、肺炎桿菌(K. pneumoniae )2
株、セラチア菌(S. marcescens )2株およびサルモネ
ラ菌(S. enteritidis)2株にて測定し、殺菌効果の比
較を行った。その結果を表1〜表19に示す。
【0125】
【表1】
【0126】
【表2】
【0127】
【表3】
【0128】
【表4】
【0129】
【表5】
【0130】
【表6】
【0131】
【表7】
【0132】
【表8】
【0133】
【表9】
【0134】
【表10】
【0135】
【表11】
【0136】
【表12】
【0137】
【表13】
【0138】
【表14】
【0139】
【表15】
【0140】
【表16】
【0141】
【表17】
【0142】
【表18】
【0143】
【表19】
【0144】
【発明の効果】この発明により合成された第4級アンモ
ニウム塩は、従来の殺菌消毒剤である塩化ベンザルコニ
ウムより高い殺菌効力を示し、グルコン酸クロルヘキシ
ジンと同等またはそれ以上の殺菌性能を有することか
ら、殺菌消毒剤などとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた化合物の 1H−NMRスペ
クトル図である。
【図2】実施例3で得られた化合物の 1H−NMRスペ
クトル図である。
【図3】実施例36で得られた化合物の 1H−NMRス
ペクトル図である。
【図4】実施例53で得られた化合物の 1H−NMRス
ペクトル図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される第4級アン
    モニウム塩の1種または2種以上を含有する殺菌消毒
    剤。 【化1】 (式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル基を表し、R
    2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基を表
    し、 [B] は2個の1価の無機性または有機性のアニオ
    ン基または1個の2価の無機性または有機性のアニオン
    基を表す。)
  2. 【請求項2】 前記無機性または有機性のアニオン基
    [B] が、硫酸イオン、リン酸イオン、亜リン酸イオ
    ン、次亜リン酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、塩
    素酸イオン、亜塩素酸イオン、次亜塩素酸イオンまたは
    下記一般式(2)〜(8)で表されるアニオン基のいず
    れかである請求項1記載の殺菌消毒剤。 【化2】 (式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表
    す。) 【化3】 (式中、R4 は水酸基またはカルボニル基を有していて
    もよい炭素数1〜7のアルキル基またはアルケニル基を
    表す。) 【化4】 (式中、R5 は直接結合か、あるいは水酸基を有してい
    てもよい炭素数1〜8のアルキレン基またはアルケニレ
    ン基を表す。) 【化5】 (式中、R6 はそれぞれ炭素数1〜8のアルキル基を表
    し、このリン酸エステルアニオンはモノエステル体ある
    いはジエステル体の単独であっても、混合物であっても
    よい。) 【化6】 (式中、R7 はそれぞれ炭素数1〜8のアルキル基を表
    し、このホスホン酸エステルアニオンはモノエステル体
    あるいはジエステル体の単独であっても、混合物であっ
    てもよい。) 【化7】 (式中、R8 は炭素数1〜2のアルキル基を表す。) 【化8】 (式中、R9 およびR10はそれぞれ水素原子、メチル基
    またはカルボキシル基を表す。)
  3. 【請求項3】 前記第4級アンモニウム塩が下記一般式
    (9)の化合物と下記一般式(10)の化合物との反応
    により合成されたものである請求項1記載の殺菌消毒
    剤。 【化9】 (式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表
    す。) 【化10】 (式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル基を表し、R
    2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基を表
    す。)
  4. 【請求項4】 前記第4級アンモニウム塩が下記一般式
    (11)の化合物と下記一般式(12)の化合物との反
    応により合成されたものである請求項1記載の殺菌消毒
    剤。 【化11】 (式中、R2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜2のアル
    キル基を表す。) R1 −X (12) (式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル基を表し、X
    は塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。)
  5. 【請求項5】 前記第4級アンモニウム塩が下記一般式
    (13)の化合物と下記一般式(14)の化合物との反
    応により合成されたものである請求項1記載の殺菌消毒
    剤。 【化12】 (式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル基を表し、R
    2 は炭素数1〜2のアルキル基を表す。) R3 −Y (14) (式中、R3 は炭素数1〜2のアルキル基を表し、Yは
    塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子または下記一般式(1
    5),(16)または(17)の基のいずれかを表
    す。) 【化13】 (式中、R8 は炭素数1〜2のアルキル基を表す。) 【化14】 (式中、R9 およびR10はそれぞれ水素原子またはメチ
    ル基を表す。) 【化15】 (式中、R11は炭素数1〜2のアルキル基を表す。)
  6. 【請求項6】 前記第4級アンモニウム塩が、下記一般
    式(18)のカチオン基を有する第4級アンモニウム塩
    化合物を、硫酸、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、硝
    酸、亜硝酸、塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸または下記
    一般式(19),(20),(21),(22)または
    (23)のいずれかの化合物を用いてイオン交換するこ
    とにより製造されたものである請求項1記載の殺菌消毒
    剤。 【化16】 (式中、R1 は炭素数8〜14のアルキル基を表し、R
    2 およびR3 はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基を表
    す。) R4 −COOH (19) (式中、R4 は水酸基またはカルボニル基を有していて
    もよい炭素数1〜7のアルキル基またはアルケニル基を
    表す。) HOOC−R5 −COOH (20) (式中、R5 は直接結合か、あるいは水酸基を有してい
    てもよい炭素数1〜8のアルキレン基またはアルケニレ
    ン基を表す。) 【化17】 (式中、R6 はそれぞれ炭素数1〜8のアルキル基を表
    し、このリン酸エステルはモノエステル体あるいはジエ
    ステル体の単独であっても、混合物であってもよい。) 【化18】 (式中、R7 はそれぞれ炭素数1〜8のアルキル基を表
    し、このホスホン酸エステルはモノエステル体あるいは
    ジエステル体の単独であっても、混合物であってもよ
    い。) 【化19】 (式中、R9 およびR10はそれぞれ水素原子、メチル基
    またはカルボキシル基を表す。)
  7. 【請求項7】 請求項1に規定した一般式(1)で表さ
    れる第4級アンモニウム塩化合物。
  8. 【請求項8】 前記無機性または有機性のアニオン基
    [B] が、硫酸イオン、リン酸イオン、亜リン酸イオ
    ン、次亜リン酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、塩
    素酸イオン、亜塩素酸イオン、次亜塩素酸イオンまたは
    請求項2に規定した一般式(2)〜(8)で表されるア
    ニオン基のいずれかである請求項7記載の化合物。
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