JPH10114154A - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体Info
- Publication number
- JPH10114154A JPH10114154A JP8271128A JP27112896A JPH10114154A JP H10114154 A JPH10114154 A JP H10114154A JP 8271128 A JP8271128 A JP 8271128A JP 27112896 A JP27112896 A JP 27112896A JP H10114154 A JPH10114154 A JP H10114154A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink layer
- layer
- heat
- recording medium
- thermal transfer
- Prior art date
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- Pending
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 背面層成分およびインク層成分の相手側への
移行による転写阻害や背面層の滑り性の低下のない熱転
写記録媒体を提供する。 【解決手段】 基材の片面に着色剤と熱溶融性ビヒクル
とからなる熱溶融性インク層を有し、他方の面に耐熱性
樹脂からなる背面層を有する熱転写記録媒体において、
前記インク層および背面層のいずれにもＨＬＢ値が１０
以上の親水基を有する界面活性剤を含有し、かつインク
層の熱溶融性ビヒクルのＳＰ値および背面層の耐熱性樹
脂のＳＰ値が１２以下であることを特徴とする熱転写記
録媒体。
移行による転写阻害や背面層の滑り性の低下のない熱転
写記録媒体を提供する。 【解決手段】 基材の片面に着色剤と熱溶融性ビヒクル
とからなる熱溶融性インク層を有し、他方の面に耐熱性
樹脂からなる背面層を有する熱転写記録媒体において、
前記インク層および背面層のいずれにもＨＬＢ値が１０
以上の親水基を有する界面活性剤を含有し、かつインク
層の熱溶融性ビヒクルのＳＰ値および背面層の耐熱性樹
脂のＳＰ値が１２以下であることを特徴とする熱転写記
録媒体。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材の片面に熱溶
融性インク層を有し、他方の面に背面層を有する熱転写
記録媒体に関する。
融性インク層を有し、他方の面に背面層を有する熱転写
記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より知られているこの種の熱転写記
録媒体は、熱溶融性インク層側に受容体を重ね、背面層
側からサーマルヘッドで加熱して、熱溶融性インクを受
容体に転移させて印像を形成するものである。
録媒体は、熱溶融性インク層側に受容体を重ね、背面層
側からサーマルヘッドで加熱して、熱溶融性インクを受
容体に転移させて印像を形成するものである。
【０００３】背面層は、基材がサーマルヘッドに融着す
る、いわゆるスティック現象を防止することを主目的と
して設けられるものである。
る、いわゆるスティック現象を防止することを主目的と
して設けられるものである。
【０００４】かかる背面層は耐熱性樹脂を主体とするも
のであり、たとえばシリコーン変性アクリル樹脂などの
シリコーン変性樹脂で形成したものが知られている。
のであり、たとえばシリコーン変性アクリル樹脂などの
シリコーン変性樹脂で形成したものが知られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記シリコーン変性樹
脂で形成された背面層を有する熱転写記録媒体を用いて
印像を形成するばあい、加熱部位の熱溶融性インクが完
全に受容体上に転移せず、印像に欠けやボイドなどが発
生するという不具合があった。
脂で形成された背面層を有する熱転写記録媒体を用いて
印像を形成するばあい、加熱部位の熱溶融性インクが完
全に受容体上に転移せず、印像に欠けやボイドなどが発
生するという不具合があった。
【０００６】本発明者らが原因を究明したところ、ロー
ル状に巻かれた熱転写記録媒体では熱溶融性インク層と
背面層とが接触した状態にあるが、この状態で背面層を
構成するシリコーン変性樹脂のうち低分子量成分が熱溶
融性インク層の方に移行し、低分子量成分が移行した部
分のインクは受容体に対する接着性がわるいから、結局
インクが受容体に転移しないためであることが判明し
た。さらに、このような転写阻害に加えて、インク層成
分の背面層への移行により、背面層の滑り性が低下し、
熱転写記録媒体の走行性が損なわれるという問題もあっ
た。
ル状に巻かれた熱転写記録媒体では熱溶融性インク層と
背面層とが接触した状態にあるが、この状態で背面層を
構成するシリコーン変性樹脂のうち低分子量成分が熱溶
融性インク層の方に移行し、低分子量成分が移行した部
分のインクは受容体に対する接着性がわるいから、結局
インクが受容体に転移しないためであることが判明し
た。さらに、このような転写阻害に加えて、インク層成
分の背面層への移行により、背面層の滑り性が低下し、
熱転写記録媒体の走行性が損なわれるという問題もあっ
た。
【０００７】本発明は前記の点に鑑みて、背面層成分お
よびインク層成分の相手側への移行りによる転写阻害や
背面層の滑り性の低下のない熱転写記録媒体を提供する
ことを課題とする。
よびインク層成分の相手側への移行りによる転写阻害や
背面層の滑り性の低下のない熱転写記録媒体を提供する
ことを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の片面に
着色剤と熱溶融性ビヒクルとからなる熱溶融性インク層
を有し、他方の面に耐熱性樹脂からなる背面層を有する
熱転写記録媒体において、前記インク層および背面層の
いずれにもＨＬＢ値が１０以上の親水基を有する界面活
性剤を含有し、かつインク層の熱溶融性ビヒクルのＳＰ
値および背面層の耐熱性樹脂のＳＰ値が１２以下である
ことを特徴とする熱転写記録媒体に関する。
着色剤と熱溶融性ビヒクルとからなる熱溶融性インク層
を有し、他方の面に耐熱性樹脂からなる背面層を有する
熱転写記録媒体において、前記インク層および背面層の
いずれにもＨＬＢ値が１０以上の親水基を有する界面活
性剤を含有し、かつインク層の熱溶融性ビヒクルのＳＰ
値および背面層の耐熱性樹脂のＳＰ値が１２以下である
ことを特徴とする熱転写記録媒体に関する。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明においては、基材の片面に
着色剤と熱溶融性ビヒクルとからなる熱溶融性インク層
を有し、他方の面に耐熱性樹脂からなる背面層を有する
熱転写記録媒体において、前記インク層および背面層の
いずれにもＨＬＢ（親水親油バランス）値が１０以上の
親水基を有する界面活性剤を含有せしめ、かつインク層
の熱溶融性ビヒクルのＳＰ（溶解度パラメーター）値お
よび背面層の耐熱性樹脂のＳＰ値を１２以下としたもの
である。
着色剤と熱溶融性ビヒクルとからなる熱溶融性インク層
を有し、他方の面に耐熱性樹脂からなる背面層を有する
熱転写記録媒体において、前記インク層および背面層の
いずれにもＨＬＢ（親水親油バランス）値が１０以上の
親水基を有する界面活性剤を含有せしめ、かつインク層
の熱溶融性ビヒクルのＳＰ（溶解度パラメーター）値お
よび背面層の耐熱性樹脂のＳＰ値を１２以下としたもの
である。
【００１０】前記熱溶融性インク層および背面層に含有
されるＨＬＢ値が１０以上の親水基を有する界面活性剤
と、ＳＰ値が１２以下の熱溶融性ビヒクルからなるイン
ク層およびＳＰ値が１２以下の耐熱性樹脂からなる背面
層の組合せにおいては、インク層および背面層に含有さ
れる界面活性剤がそれらの表面にブリードし、両表面に
界面活性剤の親水基が配向して存在するようになる。
されるＨＬＢ値が１０以上の親水基を有する界面活性剤
と、ＳＰ値が１２以下の熱溶融性ビヒクルからなるイン
ク層およびＳＰ値が１２以下の耐熱性樹脂からなる背面
層の組合せにおいては、インク層および背面層に含有さ
れる界面活性剤がそれらの表面にブリードし、両表面に
界面活性剤の親水基が配向して存在するようになる。
【００１１】このような構成の熱転写記録媒体をロール
状に巻いて保存するばあい、対向する背面層とインク層
の間にブリードした界面活性剤の親水基が配向して存在
するため、背面層成分のインク層側への移行およびイン
ク層成分の背面層側への移行が阻止される。したがっ
て、本発明の熱転写記録媒体を用いて印像を形成するば
あい、背面層成分およびインク層成分の相手側への移行
による転写阻害、滑り性低下が生じず、安定した走行状
態で良好な品質の印像を形成することができる。
状に巻いて保存するばあい、対向する背面層とインク層
の間にブリードした界面活性剤の親水基が配向して存在
するため、背面層成分のインク層側への移行およびイン
ク層成分の背面層側への移行が阻止される。したがっ
て、本発明の熱転写記録媒体を用いて印像を形成するば
あい、背面層成分およびインク層成分の相手側への移行
による転写阻害、滑り性低下が生じず、安定した走行状
態で良好な品質の印像を形成することができる。
【００１２】インク層、背面層に含有させる界面活性剤
のＨＬＢ値が１０未満であるか、インク層の熱溶融性ビ
ヒクルのＳＰ値または背面層の耐熱性樹脂のＳＰ値が１
２を超えると、界面活性剤がインク層または背面層の表
面にブリードしがたくなるので、背面層成分およびイン
ク層成分の相手側への移行を有効に阻止しえない。
のＨＬＢ値が１０未満であるか、インク層の熱溶融性ビ
ヒクルのＳＰ値または背面層の耐熱性樹脂のＳＰ値が１
２を超えると、界面活性剤がインク層または背面層の表
面にブリードしがたくなるので、背面層成分およびイン
ク層成分の相手側への移行を有効に阻止しえない。
【００１３】インク層、背面層に含有させるＨＬＢ値が
１０以上の界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リエチレングリコール脂肪酸エステルなどの非イオン性
界面活性剤で固形ないし半固形のものが好ましいものと
してあげられる。液状の界面活性剤はインク層、背面層
の表面にブリードしたばあい、ベトつくので好ましくな
い。これら界面活性剤は単独で、または２種以上を混合
して使用できる。
１０以上の界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リエチレングリコール脂肪酸エステルなどの非イオン性
界面活性剤で固形ないし半固形のものが好ましいものと
してあげられる。液状の界面活性剤はインク層、背面層
の表面にブリードしたばあい、ベトつくので好ましくな
い。これら界面活性剤は単独で、または２種以上を混合
して使用できる。
【００１４】インク層または背面層におけるＨＬＢ値が
１０以上の界面活性剤の含有量が少なすぎると、両層の
成分の相手側への移行を充分に防止できず、一方多すぎ
ると滑り性が低下する傾向にある。この観点から、界面
活性剤の背面層における含有量は０．１〜１０重量％、
なかんづく０．１〜５重量％の範囲が好ましい。また界
面活性剤のインク層における含有量は０．１〜１０重量
％、なかんづく０．１〜５重量％の範囲が好ましい。
１０以上の界面活性剤の含有量が少なすぎると、両層の
成分の相手側への移行を充分に防止できず、一方多すぎ
ると滑り性が低下する傾向にある。この観点から、界面
活性剤の背面層における含有量は０．１〜１０重量％、
なかんづく０．１〜５重量％の範囲が好ましい。また界
面活性剤のインク層における含有量は０．１〜１０重量
％、なかんづく０．１〜５重量％の範囲が好ましい。
【００１５】背面層に用いるＳＰ値が１２以下の耐熱性
樹脂としてはシリコーンで変性した、ポリエステル系樹
脂、（メタ）アクリル酸エステル系樹脂、スチレン−ア
クリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルブ
チラール系樹脂、ポリアミド系樹脂などがあげられる。
樹脂としてはシリコーンで変性した、ポリエステル系樹
脂、（メタ）アクリル酸エステル系樹脂、スチレン−ア
クリレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルブ
チラール系樹脂、ポリアミド系樹脂などがあげられる。
【００１６】背面層には前記成分以外に、本発明の目的
を損なわない範囲内で、硬化剤などを適宜配合できる。
を損なわない範囲内で、硬化剤などを適宜配合できる。
【００１７】背面層は、前記樹脂成分、界面活性剤、必
要によりその他の配合剤を適宜の溶剤に溶解した塗工液
を基材上に塗布し、乾燥することによって形成できる。
要によりその他の配合剤を適宜の溶剤に溶解した塗工液
を基材上に塗布し、乾燥することによって形成できる。
【００１８】背面層の塗布量（乾燥後の塗布量、以下同
様）は０．０３〜１．０ｇ／ｍ2が好ましい。塗布量が
前記範囲より少ないと、スティック防止効果が充分でな
く、一方前記範囲より多いと、インク層への熱伝導がわ
るくなる。
様）は０．０３〜１．０ｇ／ｍ2が好ましい。塗布量が
前記範囲より少ないと、スティック防止効果が充分でな
く、一方前記範囲より多いと、インク層への熱伝導がわ
るくなる。
【００１９】本発明における熱溶融性インク層は、着色
剤とＳＰ値が１２以下の熱溶融性ビヒクルとからなるも
のである。熱溶融性ビヒクルとしてはＳＰ値が１２以下
の熱可塑性樹脂および／またはワックス類からなるもの
が使用できる。
剤とＳＰ値が１２以下の熱溶融性ビヒクルとからなるも
のである。熱溶融性ビヒクルとしてはＳＰ値が１２以下
の熱可塑性樹脂および／またはワックス類からなるもの
が使用できる。
【００２０】ＳＰ値が１２以下のワックス類としては、
たとえば木ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワック
ス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、セレシ
ンワックスなどの天然ワックス；パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックスなどの石油系ワックス；
酸化ワックス、エステルワックス、低分子量ポリエチレ
ン、フィッシャートロプシュワックス、α−オレフィン
−無水マレイン酸共重合ワックスなどの合成ワックス；
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸；ステアリルアルコー
ル、ドコサノールなどの高級脂肪族アルコール；高級脂
肪酸モノグリセリド、ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビ
タンの脂肪酸エステルなどのエステル類；オレイルアミ
ドなどのアミド類およびビスアミド類などの１種または
２種以上が適宜使用できる。
たとえば木ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワック
ス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、セレシ
ンワックスなどの天然ワックス；パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックスなどの石油系ワックス；
酸化ワックス、エステルワックス、低分子量ポリエチレ
ン、フィッシャートロプシュワックス、α−オレフィン
−無水マレイン酸共重合ワックスなどの合成ワックス；
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸；ステアリルアルコー
ル、ドコサノールなどの高級脂肪族アルコール；高級脂
肪酸モノグリセリド、ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビ
タンの脂肪酸エステルなどのエステル類；オレイルアミ
ドなどのアミド類およびビスアミド類などの１種または
２種以上が適宜使用できる。
【００２１】ＳＰ値が１２以下の熱可塑性樹脂（エラス
トマーを含む）としては、たとえばエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体な
どのオレフィン系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、石油系樹脂、フ
ェノール系樹脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレン、ポリブテン
などの１種または２種以上が適宜使用できる。
トマーを含む）としては、たとえばエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体な
どのオレフィン系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、石油系樹脂、フ
ェノール系樹脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、ポリイソブチレン、ポリブテン
などの１種または２種以上が適宜使用できる。
【００２２】インク層に用いる着色剤としては、カーボ
ンブラックをはじめとして、各種有機、無機の顔料、染
料が使用できる。
ンブラックをはじめとして、各種有機、無機の顔料、染
料が使用できる。
【００２３】インク層には前記成分以外に、本発明の目
的を損なわない範囲内で、分散剤、帯電防止剤などを適
宜配合できる。
的を損なわない範囲内で、分散剤、帯電防止剤などを適
宜配合できる。
【００２４】インク層は、前記ビヒクル成分、着色剤、
界面活性剤、必要により分散剤、その他の配合剤を適宜
の溶剤（水系溶剤を含む）に溶解、分散した塗工液を基
材上に塗布し、乾燥することによって形成できる。また
ホットメルトコーティングによっても形成できる。
界面活性剤、必要により分散剤、その他の配合剤を適宜
の溶剤（水系溶剤を含む）に溶解、分散した塗工液を基
材上に塗布し、乾燥することによって形成できる。また
ホットメルトコーティングによっても形成できる。
【００２５】インク層の塗布量は０．３〜３．０ｇ／ｍ
2が適当である。
2が適当である。
【００２６】本発明に用いる基材としては、従来からこ
の種の熱転写記録媒体の基材として使用されているもの
がとくに制限なく使用可能であり、たとえばポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレート
フィルム、ポリアリレートフィルムなどのポリエステル
フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィ
ルム、アラミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、
ポリイミドフィルム、セロハンなどのプラスチックフィ
ルム、グラシン紙、コンデンサー紙などの高密度紙など
で、厚さが１．５〜１０μｍ程度のものが好ましく用い
られる。
の種の熱転写記録媒体の基材として使用されているもの
がとくに制限なく使用可能であり、たとえばポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレート
フィルム、ポリアリレートフィルムなどのポリエステル
フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアミドフィ
ルム、アラミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、
ポリイミドフィルム、セロハンなどのプラスチックフィ
ルム、グラシン紙、コンデンサー紙などの高密度紙など
で、厚さが１．５〜１０μｍ程度のものが好ましく用い
られる。
【００２７】必要に応じ、基材と熱溶融性インク層との
間に離型層を設けてもよい。
間に離型層を設けてもよい。
【００２８】また基材上における熱溶融性インク層の配
置態様としても各種のものが採用でき、たとえば単一色
のインク層を配置しただけのものであってもよく、２種
以上の色のインク層（たとえばイエロー、マゼンタ、シ
アンのインク層および必要によりブラックのインク層）
を並置してもよい。
置態様としても各種のものが採用でき、たとえば単一色
のインク層を配置しただけのものであってもよく、２種
以上の色のインク層（たとえばイエロー、マゼンタ、シ
アンのインク層および必要によりブラックのインク層）
を並置してもよい。
【００２９】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
本発明はこれに限定されるものではない。
【００３０】実施例１〜２および比較例１〜３ 厚さ３．５μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面に下記処方の塗工液を塗布し、乾燥して塗布量
０．３ｇ／ｍ2の背面層を形成した。
の片面に下記処方の塗工液を塗布し、乾燥して塗布量
０．３ｇ／ｍ2の背面層を形成した。
【００３１】 成分 重量部 シリコーン変性アクリル樹脂（ＳＰ値７．５） ９．５ 界面活性剤（表１参照） ０．５ メチルエチルケトン ９０ 前記ポリエチレンテレフタレートフィルムの背面層と反
対側の面上に下記処方のワックス混合物をホットメルト
コーティングして塗布量１．０ｇ／ｍ2の離型層を形成
した。
対側の面上に下記処方のワックス混合物をホットメルト
コーティングして塗布量１．０ｇ／ｍ2の離型層を形成
した。
【００３２】 成分 重量部 パラフィンワックス ５０ キャンデリラワックス ４０ ポリエチレンワックス １０ 前記離型層上に下記処方の塗工液を塗布し、乾燥して塗
布量１．０ｇ／ｍ2の熱溶融性インク層を形成し、熱転
写記録媒体をえた。
布量１．０ｇ／ｍ2の熱溶融性インク層を形成し、熱転
写記録媒体をえた。
【００３３】 成分 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 ８ （メルトインデックス１５０、ＳＰ値８．９） フタロシアニンブルー ２ 分散剤 ０．２ 界面活性剤（表１参照） ０．５ トルエン ９０ 前記でえられた熱転写記録媒体を幅１２．７ｍｍにスリ
ットしながら、コアに巻回し、ロール状のインクリボン
を作成した。
ットしながら、コアに巻回し、ロール状のインクリボン
を作成した。
【００３４】ロール状のインクリボンを５０℃、８５％
ＲＨの条件下で４８時間放置したのち、熱転写プリンタ
ー（日本電気（株）製 文豪ＪＸ５５００）に装着し、
受容紙（熱転写用紙）にデューティ１０％の市松パター
ンの印像を形成し、転写性および走行性をつぎのように
して評価した。結果を表１に示す。
ＲＨの条件下で４８時間放置したのち、熱転写プリンタ
ー（日本電気（株）製 文豪ＪＸ５５００）に装着し、
受容紙（熱転写用紙）にデューティ１０％の市松パター
ンの印像を形成し、転写性および走行性をつぎのように
して評価した。結果を表１に示す。
【００３５】＜転写性＞えられた印像について、実際に
転写されたインクの面積の本来転写すべきインクの面積
に対する割合（％）（以下、転写率という）を求め、転
写性をつぎの基準で評価した。
転写されたインクの面積の本来転写すべきインクの面積
に対する割合（％）（以下、転写率という）を求め、転
写性をつぎの基準で評価した。
【００３６】 ○‥‥‥転写率９５％以上 △‥‥‥転写率９０％以上、９５％未満 ×‥‥‥転写率９０％未満 ＜走行性＞インクリボン（長さ１３０ｍ）の１巻の連続
走行実験を前記印字条件で行ない、つぎの基準で評価し
た。
走行実験を前記印字条件で行ない、つぎの基準で評価し
た。
【００３７】○‥‥‥１巻分のインクリボンの安定した
走行が可能である。
走行が可能である。
【００３８】×‥‥‥途中で走行が不安定になる。
【００３９】
【表１】
【００４０】
【発明の効果】本発明の熱転写記録媒体においては、背
面層成分およびインク層成分の相手側へ移行による転写
阻害や背面層の滑り性の低下が防止されており、欠けや
ボイドのない鮮明な印像が形成できる。
面層成分およびインク層成分の相手側へ移行による転写
阻害や背面層の滑り性の低下が防止されており、欠けや
ボイドのない鮮明な印像が形成できる。
Claims (1)
- 【請求項１】 基材の片面に着色剤と熱溶融性ビヒクル
とからなる熱溶融性インク層を有し、他方の面に耐熱性
樹脂からなる背面層を有する熱転写記録媒体において、
前記インク層および背面層のいずれにもＨＬＢ値が１０
以上の親水基を有する界面活性剤を含有し、かつインク
層の熱溶融性ビヒクルのＳＰ値および背面層の耐熱性樹
脂のＳＰ値が１２以下であることを特徴とする熱転写記
録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8271128A JPH10114154A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8271128A JPH10114154A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 熱転写記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10114154A true JPH10114154A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17495723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8271128A Pending JPH10114154A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10114154A (ja) |
-
1996
- 1996-10-14 JP JP8271128A patent/JPH10114154A/ja active Pending
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