JPH10114053A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10114053A
JPH10114053A JP26825496A JP26825496A JPH10114053A JP H10114053 A JPH10114053 A JP H10114053A JP 26825496 A JP26825496 A JP 26825496A JP 26825496 A JP26825496 A JP 26825496A JP H10114053 A JPH10114053 A JP H10114053A
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ink
original plate
original
plate
conductive
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JP26825496A
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Takahiko Manda
隆彦 萬田
Mitsuharu Endo
光治 遠藤
Ryozo Akiyama
良造 秋山
Osamu Tsuchiya
修 土屋
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TEC CORP
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TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原版に平版を使用したものにおいて、冷却装置
を使用せずに原版の地汚れを防止し、良好な画像形成、
装置の小形化、コスト低下を図る。 【解決手段】原版26とインクローラ21並びに圧胴2
7をそれぞれ接触して設け、インクローラに−Vr の電
位を与え、原版のアルミ板に−Vp の電位を与え、圧胴
に−Vprの電位を与える。そして、インクローラからU
Vインク24を−Vr と−Vp で形成される電界による
静電気力とUVインクの凝集力とUVインクの原版への
付着力との関係を使用して原版の導電性部のみに転写す
る。さらに、原版に転写したUVインクを−Vp と−V
prで形成される電界による静電気力とUVインクの凝集
力と用紙29の毛細管力との関係を使用して用紙に転写
させる。このときヒータ28の加熱によりUVインクの
インク粘度も低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク転写により
画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インク転写により画像形成を行う画像形
成装置としては、例えばオフセット印刷機がある。これ
は図6に示すように、インクローラ1の周面にブレード
2を添設してインクつぼ3を形成し、このインクつぼ3
に印刷用のインク4を充填している。そして、インクロ
ーラ1を版胴5の周面に巻装した原版6に接触して配置
している。原版6として例えば平版を使用している。イ
ンクローラ1及び版胴5は図中矢印方向に回転し、イン
クローラ1の周面にはブレード2によってインク4の薄
層が形成され、このインクの薄層が原版6に転写され
る。
【0003】版胴5に巻装した原版6は、ゴムローラか
らなるブラン胴7に接触して配置され、原版6及びブラ
ン胴7が図中矢印方向に回転しつつ、原版6からブラン
胴7にインクが転写される。ブラン胴7には圧胴8が加
圧接触しており、ブラン胴7と圧胴8とのニップ間を通
過する用紙9に圧胴8から圧力を与えながらブラン胴7
から用紙9にインクを転写する。こうして、原版6のパ
ターンを用紙9に転写して印刷が行われる。
【0004】ここでインクの転写メカニズムについて述
べると、ブラン胴7と圧胴8との印圧をP、用紙(普通
紙)9の空隙率をε、用紙(普通紙)9の有効毛管半径
をr、用紙(普通紙)9の毛管の捩じれ定数をτ、イン
ク4の用紙9への浸透深さをH、印圧ニップでの滞在時
間をt、インク4の粘度をηとすると、 P=η(2τH/εr)2 /t となる。
【0005】例えば、新聞印刷用インクの場合、 インク粘度η=2〜3Pa・s ニップでの滞在時間t=約3.4ms(170ppm、A3縦送
り、ニップ幅5mm) 用紙の空隙率ε=0.48 用紙の有効毛管半径r=1.75μm 用紙の毛管の捩じれ定数τ=6 インクの用紙への浸透深さH=3μm として、 P=3Pa・s(2・6・3μm/0.48・1.75μ
m)2 /3.4ms=1.62MPa=16.2kg/cm
2 となる。ブラン胴7(圧胴8)の主走査方向の長さを約
40cm、ニップ幅を0.5cmとすると、ブラン胴7
と圧胴8との荷重Fは、 F=16.2kg/cm2 ・40・0.5=324kg となる。
【0006】また、水無し平版用インクの場合は、イン
ク粘度がη=7〜8Pa・sとなるので、 P=40.0kg/cm2 F=799kg となる。また、原版に水無し平版を使用した場合、水無
し平版は通常の印刷方法とは異なり、インクに水を混練
する必要がなく、湿し水の調整(印刷濃度の調整)作業
を必要としないため、熟練を要さない、スキルレスが可
能な印刷材として注目されている。
【0007】しかし、水無し平版は非画像部へのインク
の転写(以下、地汚れと称する。)の回避を版表面のシ
リコン(非画像部)のはっ水性に頼っているため以下の
問題がある。水無し平版は水を使用しないため、印刷時
の摩擦熱により容易にインク、インクローラ、原版の表
面温度が高くなり、このためインクの粘度(凝集力)が
低下し、非画像部へインクが転写してしまう問題があ
る。このようなことから従来は、図7に示すように、冷
水用チラー11から冷水配管12を介して揺動ローラか
らなる冷却ローラ13に冷却水を循環させて版胴14等
の冷却を行う冷却装置、また、図8に示すように、冷水
用チラー11から冷水配管12を介してゴムローラから
なる冷却ローラ15に冷却水を循環させて版胴14等の
冷却を行う冷却装置、また、図9に示すように、冷風用
クーラ16から冷風ダクト17を介して空気吹出し用ノ
ズル18から版胴14に冷風を直接吹掛ける冷却装置を
使用してインク粘度の低下を防止するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の水無
し平版を使用するものでは、インク粘度の低下により地
汚れが生じる問題があり、また、これを解決するために
は大がかりでコスト高を招く冷却装置を使用しなければ
ならない問題があった。また、インクとして粘度の高い
インクを使用した場合、高速印刷において印刷荷重が1
トン以上と言う重印刷機並になり、このため筐体フレー
ムを堅牢化する必要があり、装置が重量化する問題があ
った。また、稼働時の騒音が大きくなり一般的なオフィ
スで使用するには問題があった。
【0009】そこで、請求項1乃至3記載の発明は、原
版に平版を使用したものにおいて、冷却装置を使用する
こと無く原版の地汚れを防止でき、これにより良好な画
像形成ができるとともに装置の小形化、コスト低下を図
ることができる画像形成装置を提供する。また、請求項
2記載の発明は、さらに、原版から加圧手段又は導電性
ローラから加圧手段へのインクの転写が加圧手段による
印圧を高くすること無くスムーズにでき、これにより、
装置の小形軽量化を図ることができるとともに騒音を低
下できる画像形成装置を提供する。また、請求項3記載
の発明は、さらに、原版から加圧手段又は導電性ローラ
から加圧手段へのインクの転写がよりスムーズにできる
画像形成装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
導電性部と非導電性部とのパターンからなる平版を使用
した原版と、この原版を円周部に支持して回転する原版
支持部材と、原版に絶縁性インクを塗布する導電性部材
からなるインク塗布手段と、絶縁性インクを帯電する帯
電手段と、インク塗布手段と原版との間に所定の電圧を
印加する電圧印加手段とを備え、原版のパターンに対応
したインクを通過する記録媒体に転写させるものであ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、導電性部と非導電
性部とのパターンからなる平版を使用した原版と、この
原版を円周部に支持して回転する原版支持部材と、原版
に絶縁性インクを塗布する導電性部材からなるインク塗
布手段と、絶縁性インクを帯電する帯電手段と、原版に
対して直接、又は導電性ローラを介して間接的に対向配
置し、通過する記録媒体を加圧して原版のパターンに対
応したインクを記録媒体に転写させる導電性部材からな
る加圧手段と、インク塗布手段と原版との間及び原版と
加圧手段との間又は導電性ローラと加圧手段との間に所
定の電圧を印加する電圧印加手段とを備えたものであ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置において、記録媒体への転写時のイン
クの粘度を低下させるインク粘度低下手段を設けたもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1に示すように、インク塗布手
段を構成するインクローラ21の周面にブレード22を
添設してインクつぼ23を形成し、このインクつぼ23
に印刷用のインクとして紫外線硬化型で絶縁性を有する
UVインク24を充填している。そして、前記インクロ
ーラ21を版胴25の周面に着脱自在に巻装した原版2
6に接触して配置している。前記原版26として水無し
平版を使用している。なお、原版26を版胴25に一体
に固定支持したものであっても良い。
【0014】前記UVインク24の組成は、色料、ビヒ
クル、光重合開始剤、添加剤からなり、色料として顔料
(無機顔料、有機顔料)を使用し、ビヒクルとして合成
樹脂(モノマー、オリゴマー)を使用し、添加剤として
光重合促進剤、重合防止剤、接着性付与剤、ミスチング
防止剤、ワックスを使用している。このUVインク24
は、一般のオフセット印刷用インクの組成とは異なっ
て、カーボンブラックは入っているが、ほとんど絶縁体
で形成されるインクであり、帯電させることが可能なイ
ンクである。なお、一般のオフセット印刷用インクの組
成は、色料として顔料(無機顔料、有機顔料)及び染料
を使用し、ビヒクルとして油(植物油、加工油、鉱
油)、樹脂(天然樹脂、天然物誘導体、合成樹脂)、溶
剤(炭化水素、アルコール、エステル、ケトン、グリコ
ール)及び可塑剤を使用し、添加剤としてワックス、界
面活性剤、ゲル化剤、その他を使用している。
【0015】前記インクローラ21は、導電性の材質か
らなり、このインクローラ21に対して−Vr の電位を
与えている。前記原版26は、アルミ板26aをシリコ
ン26bでコートした構造の水無し平版で、導電性部と
非導電性部のパターンを持ち、前記アルミ板26aに−
Vp の電位を与えている。
【0016】前記インクローラ21及び版胴25は図中
矢印方向に回転し、このインクローラ21の周面にはブ
レード22によってインク24の薄層が形成され、この
インク24の薄層が前記原版26に転写するようになっ
ている。前記版胴25に巻装した原版26には、加圧手
段として、導電性の材質からなる圧胴27を圧接して対
向配置している。そして、前記圧胴27に−Vprの電位
を与え、図中矢印方向に回転するようになっている。前
記原版26と圧胴27との圧接によるニップ部の手前に
は原版26に対向して、転写時のインクの粘度を低下さ
せるインク粘度低下手段としてのヒータ28を配置して
いる。そして、前記原版26と圧胴27とのニップ部に
記録媒体である用紙29を通過させ、このニップ部で原
版26からインクを用紙29に転写して印刷を行うよう
になっている。
【0017】このような構成においては、インクつぼ2
3内のUVインク24は絶縁性の性質からインクローラ
21の回転により+電位に摩擦帯電される。そして、イ
ンクローラ21の回転とブレード22によりインクロー
ラ21の周面にインク24の薄層が形成される。
【0018】摩擦帯電したインクローラ21の周面上の
UVインク24はインクローラ21と原版26とのニッ
プ部において原版26の導電性部に転写される。すなわ
ち、原版26の導電性部(アルミ板26aの露出部)に
おいては、図2の(a) に示すように、+の電荷qを帯び
たUVインク24に働く主な力は、インクローラ21に
与えられた電位−Vr と原版26のアルミ板26aに与
えられた電位−Vp により形成される電界E1 による静
電気力F1 とUVインク24の凝集力f0 とUVインク
24の原版26(アルミ板26aの露出部)への付着力
f1 がある。そして、静電気力F1 には、F1 =qE1
の関係が成立する。各力の作用方向は図2の(a) に矢印
で示す方向になり、f1 >F1 +f0 、の関係が成り立
つとインクローラ21上のUVインク24はちぎれて原
版26の導電性部に転写される。
【0019】また、原版26の非導電性部(アルミ板2
6aをシリコン26bで覆った部分)においては、図2
の(b) に示すように、+の電荷qを帯びたUVインク2
4に働く主な力は、インクローラ21に与えられた電位
−Vr と原版26のアルミ板26aに与えられた電位−
Vp により形成される電界E2 による静電気力F2 とU
Vインク24の凝集力f0 とUVインク24の原版26
(シリコン部)への付着力f2 がある。各力の作用方向
は図2の(b) に矢印で示す方向になり、F1 +f0 >f
2 、の関係が成り立つとインクローラ21上のUVイン
ク24は原版26の非導電性部に転写されることはな
い。
【0020】このように、インクとして帯電が可能なU
Vインク24を使用し、また、インクローラ21に−V
r の電位を与え、原版26のアルミ板26aに−Vp の
電位を与え、電界による静電気力、UVインク24の凝
集力、UVインク24の原版26への付着力の関係を使
用して導電性部にインクを転写し、非導電性部にはイン
クを転写させない制御を行っているので、非導電性部へ
のインクの付着、すなわち、地汚れを防止でき、また、
印刷荷重を低減でき、従って、印刷時の摩擦熱の発生を
抑制でき、冷却装置を不要にできる。これにより、良好
な画像形成ができるとともに装置の小形化、コスト低下
を図ることができる。
【0021】原版26に転写したUVインク24は、原
版26と圧胴27とのニップ部を通過する用紙29にさ
らに転写される。このニップ部においては、UVインク
24に働く力は、図3に示すように、原版26のアルミ
板26aに与えられた電位−Vp と圧胴27に与えられ
た電位−Vprにより形成される電界E3 による静電気力
F3 とUVインク24の凝集力f0 と用紙29の毛細管
力f3 がある。そして、静電気力F3 には、F1 =qE
3 の関係が成立する。各力の作用方向は図3に矢印で示
す方向になり、F3 +f3 >f0 、の関係が成り立つと
原版26上のUVインク24はちぎれて用紙29に転写
される。また、用紙29に転写される直前にUVインク
24はヒータ28によって加熱されてインク粘度が低下
するので、原版26から用紙29へのUVインク24の
転写はさらにスムーズになる。そして、転写が終了した
用紙29は排出されるが、このとき用紙29に紫外線を
照射させることでUVインク24を迅速に硬化させるこ
とができる。
【0022】このように、原版26に−Vp の電位を与
え、圧胴27に−Vprの電位を与え、電界による静電気
力、UVインク24の凝集力、用紙28の毛細管力の関
係を使用して原版26上のUVインク24を用紙28に
転写させる制御を行っているので、圧胴27による原版
26の荷重を高めて印圧を高くすること無くインクの転
写がスムーズにできる。すなわち、軽荷重でインクの用
紙への転写がスムーズにできる。そして、印刷荷重を軽
荷重にできることで筐体フレームを堅牢化する必要がな
く、装置全体の小形軽量化、組立て作業の容易性、コス
ト低下を図ることができるとともに騒音も低下でき、オ
フイスユースに適した装置が実現できる。
【0023】また、転写直前のUVインク24をヒータ
28で直接加熱してインク粘度を低下させているので、
印刷荷重をさらに軽荷重にしてもインクの転写がスムー
ズにでき、これにより、さらに装置全体の小形軽量化、
組立て作業の容易性、コストの低下、騒音の低下を図る
ことができる。
【0024】(第2の実施の形態)なお、第1の実施の
形態と同一の部分には同一符号を付し異なる部分を説明
する。これは図4に示すように、ヒータ28に代えて、
原版26と圧胴27とのニップ部の手前の用紙搬送路
に、転写時のインクの粘度を加熱低下させるヒータ28
1を配置したものである。
【0025】この構成では、ヒータ281で用紙29を
加熱してから原版26と圧胴27とのニップ部を通過さ
せる。これにより、加熱された用紙29が原版26と圧
胴27とのニップ部を通過することになるので、通過時
に用紙29の熱がUVインク24に伝わり、インクの粘
度が加熱低下する。従って、この実施の形態においても
前述した第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる
ものである。
【0026】(第3の実施の形態)なお、第1の実施の
形態と同一の部分には同一符号を付し異なる部分を説明
する。これは図5に示すように、ヒータ28に代えて、
圧胴27の回転軸内部に、転写時のインクの粘度を加熱
低下させるヒータ282を配置したものである。
【0027】この構成では、ヒータ282で圧胴27を
加熱するので、原版26と圧胴27とのニップ部を用紙
29が通過するとき、圧胴27の熱が用紙29を介して
UVインク24に伝わり、インクの粘度が加熱低下す
る。従って、この実施の形態においても前述した第1の
実施の形態と同様の作用効果が得られるものである。
【0028】以下にこの各実施の形態で使用するインク
について述べる。インクとしては絶縁抵抗値が108 Ω
cm以下でかつ比誘電率が1.5以上、又は絶縁抵抗値が
1010Ωcm以上でかつ比誘電率が1.5以上のインクが
使用知れる。絶縁抵抗値が108 Ωcm以下でかつ比誘電
率が1.5以上のインクを使用する場合は、インクロー
ラ21の電位−Vr により、−の電荷を帯び(電荷注
入)、−Vr >−Vp の場合にインクは原板26側に転
写することになる。絶縁抵抗値が108 Ωcm以下でかつ
比誘電率が1.5以上であると、容易に電荷注入可能と
なるので、インクを摩擦帯電させる必要が無いことが実
験的に確認できているが、絶縁抵抗値が低いと用紙29
の吸湿性が高い場合(用紙の導電性が高くなる)、圧胴
27の電位−Vprの影響も容易に受けやすく(電荷注入
される)、用紙29への転写ポイントにおいてインクを
用紙側に引付ける静電気力を働かせることが若干微妙に
なってくる。
【0029】これに対し、インクの絶縁抵抗値が108
Ωcmを超え1010Ωcm未満の範囲で比誘電率が1.5以
上の場合は、電荷注入の効率が急激に悪くなり(数kV
の高電圧をかけないと電荷注入ができない)、また、電
荷の保持力もそれ程強くなく、数msecで電荷は減衰して
しまう。このため、この範囲のインクを使用するには、
電荷が減衰しないために印刷装置に高電圧を付与するか
超高速で各部位を回転させる必要があり、装置のオフイ
スユース化が不可能となってしまう。
【0030】また、絶縁抵抗値が1010Ωcm以上でかつ
比誘電率が1.5以上のインクの場合のインクの帯電方
法は、ブレード22とインクローラ21の間に入ったイ
ンクがインクローラ21の回転により摩擦帯電されるこ
とになり(絶縁抵抗値が1010Ωcm以上でかつ比誘電率
が1.5以上の場合には電荷は減衰すること無く電荷を
保持することが可能であることが実験的に確認できてい
る。)、電荷は用紙29の吸湿性に作用されることなく
(これにより、用紙の温湿を管理する必要が無くな
る。)、インクを用紙側に引付ける静電気力を安定して
働かせることが可能となる。
【0031】なお、前記各実施の形態では原版を圧胴に
直接圧接させたものについて述べたが必ずしもこれに限
定するものではなく、原版と圧胴との間に導電性ローラ
を1又は複数介在させ、原版のUVインクをこの導電性
ローラを介して用紙に転写させるものであってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上、請求項1乃至3記載の発明によれ
ば、原版に平版を使用したものにおいて、冷却装置を使
用すること無く原版の地汚れを防止でき、これにより良
好な画像形成ができるとともに装置の小形化、コスト低
下を図ることができる。また、請求項2記載の発明によ
れば、さらに、原版から加圧手段又は導電性ローラから
加圧手段へのインクの転写が加圧手段による印圧を高く
すること無くスムーズにでき、これにより、装置の小形
軽量化を図ることができるとともに騒音を低下できる。
また、請求項3記載の発明によれば、さらに、原版から
加圧手段又は導電性ローラから加圧手段へのインクの転
写がインクの粘度を低めてよりスムーズにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す要部の概略構
成図。
【図2】同実施の形態におけるインクローラから原版へ
のインク転写の原理を説明するための図。
【図3】同実施の形態における原版から用紙へのインク
転写の原理を説明するための図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す要部の概略構
成図。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す要部の概略構
成図。
【図6】従来例を示す要部の概略構成図。
【図7】冷却装置を備えた従来例を示す斜視図。
【図8】冷却装置を備えた従来例を示す斜視図。
【図9】冷却装置を備えた従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
21…インクローラ 22…ブレード 23…インクつぼ 24…UVインク 25…版胴 26…原版 27…圧胴 28…ヒータ 29…用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 修 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テッ ク技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性部と非導電性部とのパターンから
    なる平版を使用した原版と、この原版を円周部に支持し
    て回転する原版支持部材と、前記原版に絶縁性インクを
    塗布する導電性部材からなるインク塗布手段と、前記絶
    縁性インクを帯電する帯電手段と、前記インク塗布手段
    と原版との間に所定の電圧を印加する電圧印加手段とを
    備え、前記原版のパターンに対応したインクを通過する
    記録媒体に転写させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 導電性部と非導電性部とのパターンから
    なる平版を使用した原版と、この原版を円周部に支持し
    て回転する原版支持部材と、前記原版に絶縁性インクを
    塗布する導電性部材からなるインク塗布手段と、前記絶
    縁性インクを帯電する帯電手段と、前記原版に対して直
    接、又は導電性ローラを介して間接的に対向配置し、通
    過する記録媒体を加圧して前記原版のパターンに対応し
    たインクを前記記録媒体に転写させる導電性部材からな
    る加圧手段と、前記インク塗布手段と原版との間及び前
    記原版と加圧手段との間又は導電性ローラと加圧手段と
    の間に所定の電圧を印加する電圧印加手段とを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の画像形成装置にお
    いて、記録媒体への転写時のインクの粘度を低下させる
    インク粘度低下手段を設けたことを特徴とする画像形成
    装置。
JP26825496A 1996-10-09 1996-10-09 画像形成装置 Pending JPH10114053A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004057845A1 (de) * 2004-12-01 2006-06-08 Koenig & Bauer Ag Vorrichtung zum Einfärben eines Druckformzylinders einer Rotationsdruckmaschine

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DE102004057845A1 (de) * 2004-12-01 2006-06-08 Koenig & Bauer Ag Vorrichtung zum Einfärben eines Druckformzylinders einer Rotationsdruckmaschine

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