JPH10113844A - 2本のスピンドルヘッドを有する工作機械 - Google Patents
2本のスピンドルヘッドを有する工作機械Info
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- JPH10113844A JPH10113844A JP27062296A JP27062296A JPH10113844A JP H10113844 A JPH10113844 A JP H10113844A JP 27062296 A JP27062296 A JP 27062296A JP 27062296 A JP27062296 A JP 27062296A JP H10113844 A JPH10113844 A JP H10113844A
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Abstract
圧軸受スピンドルヘッドの長所とを合わせ持ち、しか
も、一方のスピンドルヘッドの回転時に他方のスピンド
ルヘッドへの悪影響を防止できる2本のスピンドルヘッ
ドを備えた工作機械を提供する。 【解決手段】 転がり軸受で支承される第1主軸13を
内蔵する第1スピンドルヘッド10と、空気静圧軸受で
支承される第2主軸23を内蔵する第2スピンドルヘッ
ド20とを備える。各スピンドルヘッド10,20に
は、そのスピンドルヘッドが使用されていないときに、
そのスピンドルヘッド内への異物の侵入を阻止する保護
手段を設ける。
Description
工する工作機械に関する。詳しくは、転がり軸受スピン
ドルヘッドと、空気静圧軸受スピンドルヘッドの2本
(2頭)のスピンドルヘッドを有する工作機械に関す
る。
ンタは、玉軸受やローラ軸受などの転がり軸受で支承さ
れた主軸を内蔵するスピンドルヘッド(以下、転がり軸
受スピンドルヘッドという)をもつものが多かった。ま
た、超精密加工や微細加工などの特殊な加工用に限定し
た工作機械として、空気静圧軸受で支承された主軸を内
蔵するスピンドルヘッド(以下、空気静圧軸受スピンド
ルヘッドという)を持った工作機械もあった。
ピンドルヘッドは、転がり軸受の特性を活かして低速回
転で重負荷の加工(荒加工)や中加工(中仕上げ加工)
が有利に行える特徴を持っている。また、軸受の許容負
荷容量が大きく、衝撃負荷などにも強いことから、工具
の自動交換装置(ATC)の付いたマシニングセンタな
どに広く利用されている。しかし、軸受の性能限界から
直径の大きなスピンドルでは高速回転ができず、仕上げ
加工などでは、仕上げ面精度を確保する必要から切削送
り速度を落として使用することになり、効率よく加工を
行うことが困難であった。
空気静圧軸受の特性から高精度な高速回転が容易に得ら
れることから、仕上げ加工を大きな切削送り速度で効率
的に行うことができる。しかし、空気静圧軸受は、軸受
の許容負荷容量が小さく、衝撃負荷などにも弱いという
難点がある。
と空気静圧軸受スピンドルヘッドは、それぞれに得意と
する適用範囲があり、それを外れた用途では弱点を持っ
ていることから、金属材料などの加工にあったては、荒
加工や中仕上げ加工を転がり軸受スピンドルヘッドを持
った工作機械で行い、仕上げ加工を空気静圧軸受スピン
ドルヘッドを持った工作機械で行う加工方法が採用され
る場合が多い。しかし、荒加工や中仕上げ加工を転がり
軸受スピンドルヘッドを持った工作機械で、仕上げ加工
を空気静圧軸受スピンドルヘッドを持った工作機械で行
うと、被加工物の取り付け、取り外し作業が増えること
により、誤差要因が増えて加工精度が低下するうえ、時
間的にも不利となる。
として、転がり軸受スピンドルヘッドと空気静圧軸受ス
ピンドルヘッドとの双方を搭載することが考えられる。
しかし、使用しないスピンドルヘッドを搭載したままの
状態で別の加工を行うと、使用しないスピンドルヘッド
にクーラント(冷却剤)や切り粉が侵入したり、切削時
の振動の作用でフレッティングコロージョンの発錆を生
ずる虞があったので、従来は、転がり軸受スピンドルヘ
ッドと空気静圧軸受スピンドルヘッドとを備える構成を
採用することはなかった。
されたもので、転がり軸受スピンドルヘッドの長所と空
気静圧軸受スピンドルヘッドの長所とを合わせ持ち、し
かも、一方のスピンドルヘッドによる加工時に他方のス
ピンドルヘッドへの悪影響を防止できる2本のスピンド
ルヘッドを備えた工作機械を提供することにある
ルヘッドを備えた工作機械は、転がり軸受で回転可能に
支承される第1主軸を内蔵する第1スピンドルヘッド
と、空気静圧軸受で回転可能に支承される第2主軸を内
蔵する第2スピンドルヘッドとを備えた2本のスピンド
ルヘッドを有する工作機械であって、前記第2スピンド
ルヘッドが使用されていないとき、その第2スピンドル
ヘッド内への異物の侵入を阻止する第2スピンドルヘッ
ド保護手段、または、前記第1スピンドルヘッドが使用
されていないとき、その第1主軸の工具取付部への異物
の侵入を阻止する第1スピンドルヘッド保護手段、ある
いは、前記第2スピンドルヘッド保護手段および前記第
1スピンドルヘッド保護手段の双方が設けられているこ
とを特徴とする。
1スピンドルヘッドによって荒加工、中仕上げ加工した
のち、第2スピンドルヘッドによって仕上げ加工するこ
とができるから、被加工物の取り付け、取り外し作業を
増やすことなく、荒加工から仕上げ加工まで継続して行
うことができる。従って、誤差要因も増えることがない
から加工精度の低下を防げるとともに、加工時間も短縮
できる。しかも、第2スピンドルヘッドが使用されてい
ないときには、第2スピンドルヘッド保護手段によって
第2スピンドルヘッド内への異物の侵入が阻止されてい
るから、異物によって第2スピンドルヘッドの回転に支
障が生じることもないから、安定した加工を継続でき
る。また、第1スピンドルヘッドが使用されていないと
きには、第1スピンドルヘッド保護手段によって第1主
軸の工具取付部への異物の侵入が阻止されているから、
工具交換も支障なく行うことができる。
保護手段は、前記第2スピンドルヘッドの先端に装着さ
れその先端部分を覆うカバーであることが望ましい。こ
のようにすれば、第2スピンドルヘッドの先端がカバー
によって覆われているから、第1スピンドルヘッドの回
転によって飛散したクーラントや切り粉が第2スピンド
ルヘッド内に侵入することがない。この場合、前記第1
スピンドルヘッドが選択された際、前記第2スピンドル
ヘッドに前記カバーが装着されているか否かを検出し、
第2スピンドルヘッドにカバーが装着されていないと
き、前記第1スピンドルヘッドの第1主軸の回転起動停
止、前記第1主軸の一定回転数以上の加速停止、クーラ
ントの吐出停止のいずれかを行うインターロック手段が
設けられていることが望ましい。このようにすれば、カ
バーを装着し忘れても、異物が第2スピンドルヘッド内
に侵入することがない。
は、前記第1主軸の工具取付部に装着されその工具取付
部を塞ぐダミーシャンクであることが望ましい。このよ
うにすれば、簡単な構成で第1主軸の工具取付部内への
異物の侵入を確実に阻止できる。この場合、前記第2ス
ピンドルヘッドが選択された際、前記第1スピンドルヘ
ッドの第1主軸に前記ダミーシャンクが装着されている
か否かを調べ、第1主軸にダミーシャンクが装着されて
いないとき、第1主軸にダミーシャンクが装着されたこ
とを条件として、前記第2スピンドルヘッドの第2主軸
の回転を実行する手段を有することが望ましい。このよ
うにすれば、ダミーシャンクを装着し忘れても、異物が
第1スピンドルヘッドの第1主軸の工具取付部内に侵入
することがない。なお、第1主軸にダミーシャンクを装
着するには、手作業で行ってもよいが、自動工具交換装
置によって自動的に第1主軸の工具をダミーシャンクに
交換するようにすれば、能率的に交換できるから、直ち
に第2主軸の回転を実行できる。
有する工作機械は、転がり軸受で回転可能に支承される
第1主軸を内蔵する第1スピンドルヘッドと、空気静圧
軸受で回転可能に支承される第2主軸を内蔵する第2ス
ピンドルヘッドとを備えた2本のスピンドルヘッドを有
する工作機械であって、前記いずれか一方のスピンドル
ヘッドの主軸の回転が指令された際、他方のスピンドル
ヘッドの主軸を低速度で回転させる手段を備えたことを
特徴とする。
スピンドルヘッドの主軸の回転が指令された際、他方の
スピンドルヘッドの主軸も低速度で回転しているから、
異物の侵入を阻止できるとともに、振動を受けてもフレ
ッティングコロージョンの発錆を生じる虞がない。
て、テーブルの移動指令位置を自動的に変更することが
望ましい。このようにすれば、2つのスピンドルヘッド
を使い変えながら、ワークを加工していく過程でも支障
なく作業を継続できる。
に基づいて説明する。図1は本実施形態の工作機械を示
している。同図において、ベッド1の上にはサドル2が
前後方向(Y方向)に移動自在に設けられているととも
に、サドル2の上にはテーブル3が左右方向(X方向)
に移動自在に設けられている。なお、これらのサドル2
やテーブル3を移動させるガイド部や駆動機構は、防塵
のためのカバー4に覆われているため、図示されていな
い。
ではカバー5で覆われているが、ここでは、説明の都合
上特別にカバー5を開いた状態を示している。テーブル
3上には、ワーク取付具7を固定するためのT溝6が設
けられている。このT溝6は、テーブル3の長手方向に
設けられていることが一般的であるが、本実施形態では
ワーク取付具7の着脱の作業性を容易にするために、特
別に前後方向(Y方向)に設けている。なお、ここで
は、ワーク取付具7として、バイスを示しているが、こ
れに限らず、ワークを把持できるものであれば他の形態
のものでもよい。
ベッド1上にはコラム8が立設されている。コラム8に
は、その前面左側に第1スピンドルヘッド10が、前面
右側に第2スピンドルヘッド20がそれぞれ搭載されて
いるとともに、左側面に前記第1スピンドルヘッド10
に対して工具交換を行う自動工具交換装置9が設けられ
ている。なお、これら第1スピンドルヘッド10および
第2スピンドルヘッド20は、それぞれ図示しないガイ
ド、ボールねじおよび駆動モータなどにより、独立して
上下方向(Z方向)に移動可能になっている。
示すように、ハウジング11と、このハウジング11内
に玉軸受やローラ軸受などの転がり軸受12A,12
B,12Cを介して回転可能かつZ方向と平行に支承さ
れた第1主軸13と、この第1主軸13を回転駆動させ
るモータ14(図1参照)とを備えている。第1主軸1
3には、その中心軸方向に先端がテーパ孔15となった
貫通孔16が形成されている。貫通孔16内には、コレ
ットチャック17およびこれを開閉するドローバ18が
軸方向に移動自在に収納されている。
13のテーパ孔15内に、工具32を有する工具ホルダ
31が装着されると、工具ホルダ31のプルスタッド3
3がコレットチャック17によってチャックされるよう
になっている。ここに、テーパ孔15が工具取付部を構
成している。なお、加工しない状態(不使用時)におい
ては、第1主軸13の先端テーパ孔15には、図4また
は図5に示すように、第1スピンドルヘッド保護手段と
して、実際の工具が装着されていないダミーシャンク3
4,35が嵌合されている。なお、ダミーシャンク34
は通常の工具ホルダ31に対して工具取付部がない形
状、ダミーシャンク35は工具を装着していない工具ホ
ルダ31を兼用している。
示すように、ハウジング21と、このハウジング21に
空気静圧軸受22A,22B,22Cを介して回転可能
かつZ方向と平行に支承され途中にフランジ24を有す
る第2主軸23と、この第2主軸23を回転駆動させる
モータ25とを備えている。各空気静圧軸受22A,2
2B,22Cの内周面には、第2主軸23に向かって軸
直交方向から空気を噴出する吹出口26が形成されてい
る。これらの各吹出口26から噴出される空気によって
第2主軸23をラジアル方向に支持するラジアル軸受が
形成されている。また、空気静圧軸受22B,22Cの
互いに対向する軸方向端面には、第2主軸23のフラン
ジ24に向かって空気を噴出する吹出口27が複数形成
されている。これらの各吹出口27から噴出される空気
によって第2主軸23をスラスト方向に支持するスラス
ト軸受が形成されている。なお、図6において、28は
各吹出口26,27に高圧空気を供給する給気通路、2
9は排気通路である。
工具36が取り付けられている。高速回転用工具36
は、加工目的に合わせた専用の工具で、毎分数万回転の
超高速回転かつ超精密回転精度で使用される。また、そ
の使用条件下でも工具寿命が長く、工具交換の頻度が少
ない。一般的に、この種の高速回転用工具36の取り付
けには、高い精度が必要で、交換時には取り付け位置精
度をミクロンオーダで計測、確認するとともに、試験回
転させてダイナミックバランスの調整も必要とする場合
が多い。これらの理由から、現状の技術レベルでは工具
交換の自動化が困難であるから、第2スピンドルヘッド
20に対しては手作業で工具交換が行われるようになっ
ているとともに、使用していないときには、第2スピン
ドルヘッド20内への異物の侵入を阻止する第2スピン
ドルヘッド保護手段40が設けられている。
は、前記第2スピンドルヘッド20(ハウジング21)
の先端に下方から被嵌されたゴム製のカバー41と、こ
のカバー41を第2スピンドルヘッド20の下端に保持
する保持手段42とから構成されている。保持手段42
は、前記カバー41の上部内周面に形成された環状の凹
溝43と、前記第2スピンドルヘッド20の下端部外周
面に設けられ前記凹溝43に係合可能な1または複数の
ボール44とから構成されている。また、前記第2スピ
ンドルヘッド20の先端部に臨んで、カバー41が正し
く装着されたか否かを検知するための検出手段としての
スイッチ45が装備されている。なお、工具交換にあた
っては、カバー41を取り除かなければ工具交換ができ
ないようになっている。
装置50が設けられている。数値制御装置50には、サ
イクルスタート釦などの各種釦や各種スイッチが設けら
れ、これらの指令により動作の全てが制御されている。
たとえば、図7に示す処理動作が全て制御されている。
なお、図7については、次の作用の中で説明する。ここ
で、前記スピンドルヘッド10,20の選択について
は、Tコードの範囲により自動的に判断されるようにな
っている。たとえば、T89以下は第1スピンドルヘッ
ド10、T90以上は第2スピンドルヘッド20のよう
に割り付けられている。
がら説明する。T89以下のTコードを指定して工具交
換指令(M06)を発動すると、まず、第2スピンドル
ヘッド20にカバー41が装着されているか否かが調べ
られる。つまり、スイッチ45からの信号によってカバ
ー41が装着されているか否かが調べられる。カバー4
1が正しく装着されていない場合には、フィードホール
ド状態になり、カバー41が装着されてからサイクルス
タート釦が押されるまで次の動作が保留される。予め、
カバー41が正しく装着されていれば、自動工具交換動
作(ATC)が実行される。この状態で軸移動を指令す
ると、第1スピンドルヘッド10が指定の座標に位置す
るように移動される。また、主軸回転指令(M03)を
指令すると、第1スピンドルヘッド10が指定のSコー
ドで回転され、同時に第2スピンドルヘッド20が通常
の加工回転速度より低い速度、ここでは、予め設定され
た最低速度で回転される。
指令(M06)を発動すると、まず、第1スピンドルヘ
ッド10の第1主軸13にダミーシャンク34,35が
装着されてるか否かが調べられる。ダミーシャンク3
4,35が正しく装着されていない場合には、ダミーシ
ャンク34,35に交換、つまり、第1主軸13のテー
パ孔15に装着されている工具ホルダ31が自動的に自
動工具交換装置9のマガジンに返され、いずれかのダミ
ーシャンク34,35が第1主軸13の先端テーパ孔1
5に装着されてからフィードホールド状態になる。ただ
し、既に前述のダミーシャンク34,35が装着されて
いる場合には直ちにフィードホールド状態になる。ここ
で、作業者は、第2スピンドルヘッド20からカバー4
1を取り外し、T指定コードに該当する工具を装着して
サイクルスタート釦を押すと、フィードホールド状態が
解除される。このとき、カバー41が取り外されていな
ければ、フィードホールド状態が解除されない。フィー
ドホールド状態が解除された状態において、軸移動を指
令すると、第2スピンドルヘッド20が指定の座標に位
置するように移動される。また、主軸回転指令(M0
3)を指令すると、第2スピンドルヘッド20の第2主
軸23が指定速度で回転され、同時に第1スピンドルヘ
ッド10の第1主軸13が通常の加工回転速度より低い
速度、ここでは、予め設定された最低速度で回転され
る。
は非常停止動作の場合は、両スピンドル共に停止する。
また、選択されたスピンドルヘッド10、20に応じ
て、テーブル3の移動位置が自動的に変更されるように
なっている。
12A,12B,12Cで支承された第1主軸13を有
する第1スピンドルヘッド10と、空気静圧軸受22
A,22B,22Cで支承された第2主軸23を有する
第2スピンドルヘッド20とを設けたので、被加工物を
第1スピンドルヘッド10によって荒加工、中仕上げ加
工したのち、第2スピンドルヘッド20によって仕上げ
加工することができるから、被加工物の取り付け、取り
外し作業を増やすことなく、荒加工から仕上げ加工まで
を継続して行うことができる。そのため、誤差要因も増
えることがないから加工精度の低下を防げるとともに、
加工時間も短縮できる。
工具の自動交換を行う自動工具交換装置9を設けたの
で、第1スピンドルヘッド10に対して荒加工用の工具
や中仕上げ用加工用の工具を自動的に交換することがで
きる。従って、第1スピンドルヘッド10による荒加工
から中仕上げ加工への切り替えを自動的にかつ能率的に
行うことができる。たとえば、第1スピンドルヘッド1
0では、工具交換装置9を用いて任意の工具を装着し、
フライス加工・タップ加工ならびにエンドミル加工の粗
加工を実施したのち、被加工物の取付姿勢を変更するこ
となく、第2スピンドルヘッド20を使用して小径ボー
ルエンドミル仕上げ加工を実施することが可能になる。
従って、低速度の加工を別の機械で加工してから、空気
静圧軸受スピンドルヘッドを装備した工作機械に移す作
業を必要とせず、能率的に作業を行うことができる。
は、第1主軸13のテーパ孔15内への切り粉(微粉)
の侵入を阻止するダミーシャンク34,35を不使用時
の第1主軸13のテーパ孔15に嵌合させるようにした
ので、工具交換を支障なく行えるとともに、工具を正確
に装着できる。しかも、第2スピンドルヘッド20が選
択されたとき、第1主軸13にダミーシャンク34,3
5が取り付けられているか否かを調べ、第1主軸13に
ダミーシャンク34,35が取り付けられていないと
き、第1主軸13の工具をダミーシャンク34,35に
交換してから、第2主軸23を回転できるようにしたの
で、不使用時の第1主軸13に対してダミーシャンク3
4,35を装着し忘れても、切り粉が第1主軸13のテ
ーパ孔15内に侵入することもないから、工具交換を支
障なく、かつ、正確に行うことができる。なお、第1主
軸13にダミーシャンク34,35を装着するには、自
動工具交換装置9によって自動的に第1主軸13の工具
をダミーシャンク34,35に交換できるから、能率的
に交換でき直ちに第2主軸23の回転を実行できる。
は、ゴム製のカバー41を被嵌するようにしたので、ク
ーラントや切り粉が第2スピンドルヘッド20内に侵入
するのを阻止することができる。従って、第2スピンド
ルヘッド20の回転に支障が生じることもないから、安
定した加工を継続できる。しかも、カバー41に形成さ
れた凹溝43および第2スピンドルヘッド20に設けら
れたボール44からなる保持手段42によって、カバー
41を第2スピンドルヘッド20に対して保持するよう
にしたので、カバー41を第2スピンドルヘッド20に
対して簡単に着脱できる。
れたとき、第2スピンドルヘッド20にカバー41が正
しく装着されているか否かを検出し、第2スピンドルヘ
ッド20にカバー41が正しく装着されていないとき、
フィードホールド状態として、第1主軸13の回転起動
が行えないようになっているから、カバー41を第2ス
ピンドルヘッド20に対して装着し忘れても、クーラン
トや切り粉が第2スピンドルヘッド20内に侵入するの
を阻止できるから、安定した加工を継続できる。
の主軸13,23の回転が指令されたとき、他方のスピ
ンドルヘッド10,20の主軸13,23を通常加工回
転速度より低い低速で回転させるようにしたので、つま
り、、他方のスピンドルヘッド10、20も低速度で回
転しているから、異物の侵入を阻止できるとともに、振
動を受けてもフレッティングコロージョンの発錆を防げ
る。
ピンドルヘッド10,20への異物の侵入を阻止する保
護手段として、第1スピンドルヘッド10に対して第1
主軸13のテーパ孔15に嵌合するダミーシャンク3
4,35を、第2スピンドルヘッド20に対してカバー
41を設けたが、これらを設けることなく、一方のスピ
ンドルヘッド10,20の主軸13,23の回転が指令
されたとき、他方のスピンドルヘッド10,20の主軸
13,23を通常加工回転速度より低い低速で回転させ
るだけでもよい。
2スピンドルヘッド20に対して正しく装着されていな
いときには、フィードホールド状態として、第1主軸1
3の回転起動を停止するようにしたが、これに限らず、
第1主軸13の一定回転数以上の加速停止、あるいは、
クーラントの吐出停止などを行うようにしてもよい。
で支承された第1主軸を有する第1スピンドルヘッド
と、空気静圧軸受で支承された第2主軸を有する第2ス
ピンドルヘッドとを備え、少なくとも一方のスピンドル
ヘッドにはそれが使用されていないときに、そのスピン
ドルヘッドへの異物の侵入を阻止する保護手段が設けら
れているから、転がり軸受スピンドルヘッドの長所と空
気静圧軸受スピンドルヘッドの長所とを合わせ持ち、し
かも、一方のスピンドルヘッドの回転時に他方のスピン
ドルヘッドへの悪影響を防止できる。
ある。
面図である。
した状態を示す断面図である。
ンクを装着した状態の断面図である。
ンクを装着した状態の断面図である。
面図である。
る。
段) 35 ダミーシャンク(第1スピンドルヘッド保護手
段) 40 第2スピンドルヘッド保護手段 41 カバー 45 スイッチ(検出手段) 50 NC制御装置(インターロック手段)
Claims (9)
- 【請求項1】 転がり軸受で回転可能に支承される第1
主軸を内蔵する第1スピンドルヘッドと、空気静圧軸受
で回転可能に支承される第2主軸を内蔵する第2スピン
ドルヘッドとを備えた2本のスピンドルヘッドを有する
工作機械であって、 前記第2スピンドルヘッドが使用されていないとき、そ
の第2スピンドルヘッド内への異物の侵入を阻止する第
2スピンドルヘッド保護手段が設けられていることを特
徴とする2本のスピンドルヘッドを有する工作機械。 - 【請求項2】 転がり軸受で回転可能に支承される第1
主軸を内蔵する第1スピンドルヘッドと、空気静圧軸受
で回転可能に支承される第2主軸を内蔵する第2スピン
ドルヘッドとを備えた2本のスピンドルヘッドを有する
工作機械であって、 前記第1スピンドルヘッドが使用されていないとき、そ
の第1主軸の工具取付部への異物の侵入を阻止する第1
スピンドルヘッド保護手段が設けられていることを特徴
とする2本のスピンドルヘッドを有する工作機械。 - 【請求項3】 転がり軸受で回転可能に支承される第1
主軸を内蔵する第1スピンドルヘッドと、空気静圧軸受
で回転可能に支承される第2主軸を内蔵する第2スピン
ドルヘッドとを備えた2本のスピンドルヘッドを有する
工作機械であって、 前記第2スピンドルヘッドが使用されていないとき、そ
の第2スピンドルヘッド内への異物の侵入を阻止する第
2スピンドルヘッド保護手段が設けられているととも
に、 前記第1スピンドルヘッドが使用されていないとき、そ
の第1主軸の工具取付部への異物の侵入を阻止する第1
スピンドルヘッド保護手段が設けられていることを特徴
とする2本のスピンドルヘッドを有する工作機械。 - 【請求項4】 請求項1または請求項3に記載の2本の
スピンドルヘッドを有する工作機械において、前記第2
スピンドルヘッド保護手段は、前記第2スピンドルヘッ
ドの先端に装着されその先端部分を覆うカバーであるこ
とを特徴とする2本のスピンドルヘッドを有する工作機
械。 - 【請求項5】 請求項4に記載の2本のスピンドルヘッ
ドを有する工作機械において、前記第1スピンドルヘッ
ドが選択された際、前記第2スピンドルヘッドに前記カ
バーが装着されているか否かを検出し、第2スピンドル
ヘッドにカバーが装着されていないとき、前記第1スピ
ンドルヘッドの第1主軸の回転起動停止、前記第1主軸
の一定回転数以上の加速停止、クーラントの吐出停止の
いずれかを行うインターロック手段が設けられているこ
とを特徴とする2本のスピンドルヘッドを有する工作機
械。 - 【請求項6】 請求項2または請求項3に記載の2本の
スピンドルヘッドを有する工作機械において、前記第1
スピンドルヘッド保護手段は、前記第1主軸の工具取付
部に装着されその工具取付部を塞ぐダミーシャンクであ
ることを特徴とする2本のスピンドルヘッドを有する工
作機械。 - 【請求項7】 請求項6に記載の2本のスピンドルヘッ
ドを有する工作機械において、前記第2スピンドルヘッ
ドが選択された際、前記第1スピンドルヘッドの第1主
軸に前記ダミーシャンクが装着されているか否かを調
べ、第1主軸にダミーシャンクが取り付けられていない
とき、第1主軸にダミーシャンクが装着されたことを条
件として、前記第2スピンドルヘッドの第2主軸の回転
を実行する手段を有することを特徴とする2本のスピン
ドルヘッドを有する工作機械。 - 【請求項8】 転がり軸受で回転可能に支承される第1
主軸を内蔵する第1スピンドルヘッドと、空気静圧軸受
で回転可能に支承される第2主軸を内蔵する第2スピン
ドルヘッドとを備えた2本のスピンドルヘッドを有する
工作機械であって、 前記いずれか一方のスピンドルヘッドの主軸の回転が指
令された際、他方のスピンドルヘッドの主軸を通常の加
工回転速度より低い低速度で回転させる手段を備えたこ
とを特徴とする2本のスピンドルヘッドを有する工作機
械。 - 【請求項9】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
2本のスピンドルヘッドを有する工作機械において、前
記指定された主軸に応じて、テーブルの移動指令位置を
自動的に変更することを特徴とする2本のスピンドルヘ
ッドを有する工作機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27062296A JP3701753B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 2本のスピンドルヘッドを有する工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27062296A JP3701753B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 2本のスピンドルヘッドを有する工作機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
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