JPH10113718A - 熱延鋼帯コイル結束装置 - Google Patents

熱延鋼帯コイル結束装置

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JPH10113718A
JPH10113718A JP26951196A JP26951196A JPH10113718A JP H10113718 A JPH10113718 A JP H10113718A JP 26951196 A JP26951196 A JP 26951196A JP 26951196 A JP26951196 A JP 26951196A JP H10113718 A JPH10113718 A JP H10113718A
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Masaji Shibata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結束ヘッドを高温コイルの上方に配置したと
きに、輻射熱によって結束ヘッド内部品に熱ひずみを与
えることなく、その性能を維持可能な防熱装置および、
簡便にメンテができ、結果として、バンドシールによる
押し疵の発生を確実に防止できる熱延鋼帯コイルの結束
方法および結束装置を提供する。 【解決手段】 熱間圧延工程で製造される鋼帯コイルを
コイル軸水平の状態で結束する結束装置において、コイ
ル巻取完了前に、上下方向に移動可能とした結束ヘッ
ド、結束ヘッド下面に設置された断熱板をさらに上方に
ある、旋回軸を中心として開閉可能としたことを特徴と
する熱延鋼帯コイルの結束装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐久性に優れた熱
延鋼帯コイルを製造するための熱延鋼帯コイル結束装置
に関するものであり、より詳細には、高温のコイルが高
ピッチで搬送されるラインにおいても、結束ヘッドの温
度上昇を回避して、設備トラブルを未然に防止できる耐
久性に優れた熱延鋼帯コイル結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱間圧延工程での熱延鋼帯コ
イルの製造では、その搬送過程でのコイルの巻き緩み等
の発生を防止するために、コイルを鋼製のバンドで結束
する作業を行っている。一般に、鋼製のコイル結束バン
ドは、板幅が、約30mm前後あるが、板厚が約0.9〜
1.2mm前後と非常に薄いため、そのバンドを結束する
ための結束ヘッドは、精密に作られており、構成部品間
のクリアランスも厳密に管理されている。
【0003】ところで、通常、熱間圧延工程で製造され
る熱延鋼帯コイルの表面温度は、約500〜650℃と
高温である。近年は、コイルの巻取温度を高温にして材
質改善を図ろうとするものも多く、このような高温状態
のコイルでは、コイル表面温度は700〜750℃とさ
らに高温になることが多い。
【0004】コイル結束装置、特に結束ヘッドは、先に
述べたように高い寸法精度を要求されており、この高温
のコイルに長時間晒されていると、熱膨張によるクリア
ランスの狂いや、機械部品のしゅう動部の動きをスムー
ズにするためのグリースを流出させるなどのトラブルの
原因となる。
【0005】通常、輻射熱の影響がもっとも大きいの
は、高温コイルの上部方向であり、横方向への輻射熱影
響はそれほど深刻ではないのが一般的である。従って、
結束ヘッドをこの高温状態からできるだけ回避させるた
めに、輻射熱の影響が少ないコイル1の側面に結束ヘッ
ド6を設置するように、図4に示すように、旋回アーム
15によって円弧の軌跡を描くような構造に設計する事
で解決するのが、従来の基本的な方法であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の方
法では、コイル径によってバンド締結用シール位置が円
周方向でまちまちとなり、段積み時にシール部が上部と
下部のコイルの間に挟まれ、コイル表面にシールによる
押し傷が発生する危険性がある。
【0007】この危険性を回避する方法として、例え
ば、特願平8−68424号には、確実に結束装置のシ
ールが押し疵の発生とならない、コイル中心軸を含む垂
直面とコイル上部の外周面の交線の位置、またはコイル
中心軸を含む水平面とコイル外周面の交線の位置にする
事で解決できることを示しており、具体的な設備構成を
提示している。
【0008】一般に、コイル結束機の設置場所は、他設
備との干渉が多い狭隘なスペースに設置される場合がほ
とんどであり、この場合、結束ヘッドを水平方向に移動
させるスペースを充分に確保できるかどうかの検討が必
要になる。レイアウトから新規設計が可能な場合は、こ
の点を事前に考慮可能であるが、既設設備を改造するよ
うな場合は、充分なスペースを確保できない場合が多
く、みすみすシール傷の発生を容認せざるを得ないケー
スも発生していた。
【0009】従って、このようなケースの場合、コイル
中心軸を含む垂直面とコイル上部の外周面の交線の位置
を選択する必要があるが、この場合は、特願平8−68
424号でも指摘しているように、結束ヘッドが常に高
温に晒されるために採用は困難であると言われており、
その具体的な設備構成を提示されていない。
【0010】そこで、本発明は、このような問題を解消
すべく案出されたものであり、結束ヘッドが常に高温に
晒されるのを防止できる結束ヘッド防熱装置を有した高
い耐久性を持った熱延鋼帯コイル結束装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決すべく種々検討した結果、高温コイルが高ピッチで
搬送されるラインにおいても、結束ヘッドの温度を機能
低下させることなく、作動し続けることのできる、断熱
板構造を見出し、それを具現化する装置を完成させたも
のであり、その要旨とするところは、次の通りである。
【0012】(1)熱間圧延工程で製造される鋼帯コイ
ルをコイル軸水平の状態で結束する熱延鋼帯コイルの結
束装置において、上下方向に移動可能とした結束ヘッド
6と、結束ヘッド6の下面及び側面を覆う様に配置され
た断熱板10を断熱板支持架台旋回軸11を軸として旋
回して開閉可能とした結束ヘッド防熱装置8とを配設す
ることを特徴とする熱延鋼帯コイル結束装置。 (2)前記結束ヘッド防熱装置を鋼帯コイルの搬送方向
と直角方向に移動するためのガイドローラ14を配設す
ることを特徴とする(1)記載の熱延鋼帯コイル結束装
置。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1に、本装置
の構成ならびに作業手順を示す。巻取機より抜き出され
たコイル1は、コンベアーまたはクレーンなどの搬送手
段により結束装置のある位置まで移送され、コイル置き
台2に仮置きされる。次に、コンベアーなどの搬送手段
との干渉を避けるために、退避していた下部シュート3
が下部シュート用シリンダー4によって前進し、欠落し
ていた結束バンド用のループの一部を閉じる。一般に、
搬送ピッチには制約があるので、コイル到着後のサイク
ルタイムを短くするために、結束バンドは、事前に上部
シュート5を通り下部シュート3の直前まで送られてき
ているのが一般的である。この段階で、下部シュート3
にバンドを通過させることで、結束ヘッド6のある部位
を残して、結束バンド用のループが完成することにな
る。
【0014】この時結束ヘッド6は、先に詳述したよう
に、高温コイル1の上方に配置してあることから、常に
高温コイルに晒される事になるため、結束ヘッド6の下
部に設置されている断熱板10で断熱保護された状態に
ある。従って、次の動作として、その駆動機構であるエ
アーシリンダー9によって、開方向に移動させて、結束
ヘッド6が下降可能な状態とする。さらに、結束ヘッド
6を上下方向移動用昇降シリンダー7によって下降さ
せ、結束ヘッド6でバンドの両端部を締結して固定後、
バンドを切断すれば、結束を完了する。最後に、結束ヘ
ッド6が上方に移動し、断熱板10をエアーシリンダー
9で閉方向に移動させて一連の作業が完了することにな
る。
【0015】次に、本発明のより詳細な説明を以下に示
す。高温コイルの上方に結束ヘッドを設置するに際して
必要なことは、結束ヘッドを高温コイルの輻射熱から保
護する手段としての、防熱装置を効率的に組み込んだ結
束装置を実現することである。防熱装置に要求される機
能としては、結束ヘッドに対して充分な断熱機能を持つ
こと、結束ヘッドの上下移動に対して干渉せずに開閉で
き、作動スペースも極力小さなコンパクトなものである
ことを有すること、等があげられる。
【0016】まず、断熱構造を過大なものとせずに、で
きるだけ簡素な設計とするため、オンラインで実験を重
ねた結果、可能な限り空気層(エアースペース)を確保
すれば、断熱構造の重量低減をはかれること、すなわ
ち、表面に1.0〜2.0mmのステンレス板を張った断
熱板10で充分であることを見出した。図3にその実験
結果を示す。図3に実験の概要を示す。まず、コイル1
の上に断熱板10を設置し、その上部A、コイル側面B
及びCに温度計を設置し、その温度変化を測定してい
る。また、表1にはその測定結果を示している。断熱板
10の設置により上部の温度(A点)は大幅に改善され
ているのがわかる。
【0017】
【表1】
【0018】次に、断熱板の開閉機構について、結束ヘ
ッド部全体を水平方向にスライドさせるには、長いスト
ロークのシリンダーが必要となり、防熱装置全体が、結
果として大きなものとなってしまうため、断熱板10を
支持する架台上部を軸とした旋回機構を考案した。
【0019】詳細な作動原理を図2を用いて説明する
と、まず、最初に断熱板10を開方向に作動させるとき
は、エアーシリンダー9のロッドを引き込み側に作動さ
せると、アーム12を介して旋回軸11によって断熱板
支持架台13を持ち上げることとなる。次に、閉方向に
させるには、逆にエアーシリンダー9のロッドを押し出
し側に作動させればよい。ところで、駆動装置であるエ
アーシリンダーは、油圧を用いてもモーターのような電
動機を用いても、全くその機能を損なうものではなく、
本実施例の場合、エアーシリンダーがもっとも簡便であ
ることから採用したにすぎず、エアー源のない場合に
は、電動機を用いる事ももちろん可能である。
【0020】本発明では、さらに高い耐久性を保持する
ために、断熱板のメンテナンスを簡便に実施する方法を
提示している。結束ヘッド防熱装置8全体を、ガイドロ
ーラー14を直接または間接的に駆動させることで、高
温コイルの搬送方向とは直角方向に退避させることがで
きる。また、断熱板10(本発明では、最小限の効果を
得るのに必要なステンレス板)を交換するだけで、断熱
効果を維持することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上詳しく説明したように、
高温コイルからの輻射熱を効率的に回避し、かつその効
果を簡便に維持可能としたとともに、コイル全数につい
て、結束装置によるバンドシール疵を発生させることな
く、近年のますます厳しさを増しているコイル表面品質
に対する要求に応え、優れた表面品質のコイルを生産能
率を低下させること無く製造することのできるる熱延鋼
帯コイル結束装置として、広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱延鋼帯コイルの結束装置の構成図で
ある。
【図2】本発明の熱延鋼帯コイルの結束装置のうち、結
束ヘッド防熱装置全体の構成図である。
【図3】断熱板の効果を確認するための実験構成図で、
温度測定個所を説明する図である。
【図4】従来の代表的な熱延鋼帯コイルの結束装置の構
成図である。
【符号の説明】
1 コイル 2 コイル受台 3 下部シュート 4 下部シュート用シリンダー 5 上部シュート 6 結束ヘッド 7 結束ヘッド昇降装置 8 結束ヘッド防熱装置 9 結束ヘッド防熱装置開閉用シリンダー 10 断熱板 11 断熱板支持架台旋回軸 12 断熱板支持架台旋回アーム 13 断熱板支持架台 14 ガイドローラー 15 既設結束ヘッド旋回アーム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延工程で製造される鋼帯コイルを
    コイル軸水平の状態で結束する熱延鋼帯コイルの結束装
    置において、上下方向に移動可能とした結束ヘッド
    (6)と、結束ヘッド(6)の下面及び側面を覆う様に
    配置された断熱板(10)を断熱板支持架台旋回軸(1
    1)を軸として旋回して開閉可能とした結束ヘッド防熱
    装置(8)とを配設することを特徴とする熱延鋼帯コイ
    ル結束装置。
  2. 【請求項2】 前記結束ヘッド防熱装置を鋼帯コイルの
    搬送方向と直角方向に移動するためのガイドローラ(1
    4)を配設することを特徴とする請求項1記載の熱延鋼
    帯コイル結束装置。
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