JPH10113389A - ロック可能な安全遮蔽体を有する医用注入装置 - Google Patents

ロック可能な安全遮蔽体を有する医用注入装置

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JPH10113389A
JPH10113389A JP9260353A JP26035397A JPH10113389A JP H10113389 A JPH10113389 A JP H10113389A JP 9260353 A JP9260353 A JP 9260353A JP 26035397 A JP26035397 A JP 26035397A JP H10113389 A JPH10113389 A JP H10113389A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック可能な安全遮蔽体を有する事前充填式
注射器等の医用注入装置を提供する。 【解決手段】 安全遮蔽体42は、薬品製造者に供給さ
れる遮蔽体42が注射器に容易に取り付けられうるよう
に構成されるロック固定機構を含む。ロック固定機構
は、遮蔽体42の本体に設けられる少なくとも1つの変
形可能なアーム50を含む。アーム50は、遮蔽体42
の内方へ変形可能な近位端を有する。ストップ部材70
は、遮蔽体42の内側に変形可能なアーム50の近位端
に対して離間して設けられる。リングは、遮蔽体42上
で軸方向に摺動可能であり、アーム50を遮蔽体42の
内方へ変形させることによりロック固定機構を作動させ
る。遮蔽体42は最終使用者により遠位方向に摺動され
て、カラー32がストップ部材70と変形可能なアーム
50の近位端との間に固定的に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬品製造者が容易
に組み立てうる形態で提供された後に、最終使用者によ
りロック固定が可能な安全遮蔽体を有する事前充填式注
射器等の医用注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】当該技術分野で知られているように、注
射器は、薬剤を患者に投与するのに用いられうる医用注
入装置である。注射器は、通常、事前充填可能な形態で
提供されており、この場合には、所定量の薬剤は薬品製
造者により注射器内に充填されて最終使用者に供給され
るケースか、あるいは、注射器は空のままで供給され、
薬剤の投与が望まれる時に、バイアル瓶または他の薬剤
源から最終使用者により充填されることが意図されたケ
ースがある。
【0003】一般的には、注射器は、薬剤を保持するの
に適した外筒の部分を含む。外筒内の薬剤を注射するた
めに、外筒の遠位端は、通常、鋼またはそれと同様の材
料からなる尖頭針用カニューレまたは可塑材料で形成さ
れる鈍端カニューレ等からの従来の針要素に歯合するよ
うに構成されている。内筒であるプランジャロッドは注
射器の外筒の遠位端側の開口、および外筒の内側に水密
的に固定された弾性的、すなわちゴム状のストッパと係
合して外筒内に挿入されている。使用者は手の力を内筒
に加えることにより薬剤を針要素を介して注入すること
ができる。
【0004】さらに一般的には、尖頭針用カニューレの
場合に、その針用カニューレが使用された後に突発的に
針が使用者等の体に突き刺さると、より大きな健康上の
危険にさらされることになる。このような事故を防ぐた
めに、従来の皮下注射器には、注射器の外筒上に入れ子
状にして配された堅固な円筒形安全遮蔽体を含むものが
多い。従来の安全遮蔽体は、使用時に針用カニューレが
露出される近位位置から、安全遮蔽体が針用カニューレ
を保護的に取り巻く遠位位置まで摺動可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】円筒形安全遮蔽体を入
れ子状にして注射器の外筒の上に配された従来の皮下注
射器は、ほとんど、安全遮蔽体を当該注射器の遠位位置
に固定する構造を有している。このような構造の例は、
例えばHausser の米国特許第5,342,309号およ
び同第5,385,555号とMorigiの米国特許第5,
304,149号とに示されている。通常の使用目的に
は適するものの、さらなる改良がなお求められているの
が現状である。例えば、注射器が薬品製造者により事前
充填可能な場合には、薬品製造者が注射器外筒と安全遮
蔽体とに関連した種々の構成要素を一層、加工処理しや
すくするように、安全遮蔽体に用いられるロック固定機
構に改良を加えるように求められている。これらの改良
は、さらにまた最終使用者による事前充填式注射器の通
常の使用と、注射器の安全な廃棄が望まれたら直ぐに行
える安全遮蔽体の簡便な作動とをもたらすべきものであ
る。
【0006】本発明は、このような改良を加えることに
よってロック可能な安全遮蔽体を有する事前充填式注射
器等の医用注入装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、注射
器等の医用注入装置であって、近位端と遠位端とを有す
る筒状体;該筒状体の前記遠位端から延在しており、遠
位側チップを有する針要素;前記筒状体の前記遠位端に
配置されており、縁部を有するカラー;前記筒状体のま
わりに取り付けられ、かつ、前記針要素の前記遠位側チ
ップが露出される引込位置と、前記針要素の前記遠位側
チップが覆われる伸長位置との間で軸方向に移動可能で
あり、近位端、遠位端、およびこれらの間に配された外
面および内面を有する周状側壁とを有する遮蔽体;およ
び前記遮蔽体を前記伸長位置に固定する使用者作動式固
定手段を有し、該使用者作動式固定手段は、前記周状側
壁に取り付けられた遠位端と前記遮蔽体の内方への変形
が可能な近位端とを有しており、アームが実質的に前記
遮蔽体の前記周状側壁と同一面をなす自由位置と、アー
ムが前記遮蔽体の内方へと変形されて前記近位端が前記
遮蔽体の内側寄りに配置されるようになる固定位置とを
有する少なくとも1つの変形可能なアームと、前記遮蔽
体の前記内面で前記遮蔽体の前記近位端に隣接して設け
られており、自己と前記変形可能なアームの前記近位端
との間に隙間を形成する少なくとも1つのストップ部材
と、前記遮蔽体の前記外面のまわりで、リングが前記少
なくとも1つの変形可能なアームから離間する第1の位
置と、リングが前記少なくとも1つの変形可能なアーム
に当接して配置されて前記アームを前記固定位置に固定
する第2の位置との間で軸方向に摺動可能であるリング
とを含むことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、注射器等の医用注入装置
であって、近位端と遠位端とを有する筒状体;前記筒状
体の前記遠位端から延在しており、遠位側チップを有す
る針要素;前記筒状体の前記遠位端に配置されており、
側部と円周状縁部とを有するカラー;前記筒状体のまわ
りに取り付けられ、かつ、前記針要素の前記遠位側チッ
プが露出される引込位置と、前記針要素の前記遠位側チ
ップが覆われる伸長位置との間で軸方向に移動可能であ
り、近位端、遠位端、およびこれらの間に配された外面
および内面を有する周状側壁とを有する遮蔽体;該遮蔽
体は、該遮蔽体を前記伸長位置に固定する使用者作動式
固定手段を含み、該使用者作動式固定手段は、前記周状
側壁に取り付けられる遠位端、前記遮蔽体の内側方への
変形が可能な近位端、およびこれらの間に配された外面
を有しており、この近位端は前記カラーと係合する縁部
を形成し、前記外面が実質的に前記遮蔽体の前記周状側
壁と同一面をなす自由位置と、アームが前記遮蔽体の内
方へと変形されて前記縁部が前記遮蔽体の内側寄りに配
置されるようになる固定位置とを有しており、一対の当
接部を前記外面上に互いに離間して有する少なくとも1
つの変形可能なアームと、前記遮蔽体の前記内面に前記
遮蔽体の前記近位端に隣接して取り付けられて、自己と
前記変形可能なアームの前記近位端との間に隙間を形成
する少なくとも1つのストップ部材と、前記遮蔽体に、
使用者分離式接続部により保持されており、前記遮蔽体
の前記外面のまわりで、リングが前記少なくとも1つの
変形可能なアームから離間する第1の位置と、リングが
前記少なくとも1つの変形可能なアーム上の前記一対の
当接部の間に配置されて前記アームを前記固定位置に固
定する第2の位置との間で軸方向に摺動可能なリングと
を有し、前記リングは前記遮蔽体に沿って当該リングが
前記一対の当接部の間に配置されるまで近位方向に摺動
され、前記遮蔽体はその後で遠位方向に付勢されて、前
記カラーの前記円周状縁部が前記ストップ部材と前記ア
ームの前記近位端との間に形成される前記隙間に入り込
むことによって前記アームの前記縁部が前記カラーと係
合することを特徴とする。
【0009】さらに、本発明は、注射器等の医用注入装
置であって、近位端と遠位端とを有する筒状体;前記筒
状体の前記遠位端から延在しており、遠位側チップを有
する針要素;前記筒状体の前記遠位端に配置されてお
り、縁部とこの縁部を形成する固定用歯状部とを有する
カラー;前記筒状体のまわりに取り付けられて、前記針
要素の前記遠位側チップが露出される引込位置と、前記
針要素の前記遠位側チップが覆われる伸長位置との間で
軸方向に移動可能であり、近位端、遠位端、およびこれ
らの間に配された外面および内面を有する周状側壁とを
有する遮蔽体;前記遮蔽体を前記伸長位置に固定する使
用者作動式固定手段とを有し、前記使用者作動式固定手
段は、前記周状側壁に取り付けられる遠位端と、前記遮
蔽体の内方へと変形されて前記カラーの前記固定用歯状
部と固定的に係合可能な傾斜状近位端とを有しており、
アームが実質的に前記遮蔽体の前記周状側壁と同一面を
なす自由位置と、アームが前記遮蔽体の内方へと変形さ
れて前記近位端が前記遮蔽体の内側寄りに配置されるよ
うになる固定位置とを有する少なくとも1つの変形可能
なアームと、前記遮蔽体の前記内面に、前記遮蔽体の前
記近位端に隣接して取り付けられ、傾斜状停止面を有し
ており、前記遮蔽体上に配置されて前記傾斜状停止面と
前記変形可能なアームの前記傾斜状近位端との間に隙間
を形成する少なくとも1つのストップ部材と、前記遮蔽
体の前記外面のまわりで、リングが前記少なくとも1つ
の変形可能なアームから離間される第1の位置と、リン
グが前記少なくとも1つの変形可能なアームに当接して
配置されて前記アームを前記固定位置に固定する第2の
位置との間で軸方向に摺動可能であるリングとを有し、
前記リングが前記第2の位置に配置された後に前記遮蔽
体は遠位方向に付勢されて、前記固定用歯状部は前記傾
斜状停止面と前記アームの前記傾斜状近位端との間の前
記隙間に入り込むことにより前記歯状部が前記隙間内に
固定されることを特徴とする。
【0010】本発明におけるロック可能な安全遮蔽体
は、薬品製造者がロック可能な安全遮蔽体に関連した種
々の構成要素を注射器に組み付けることおよび薬品製造
者による通常の注射器の加工処理方法を簡単にするよう
に設計される。本発明の医用注入装置における安全遮蔽
体に関連したロック固定機構は、薬品製造者による容易
な組付けを妨げないだけでなく、一度事前充填式注射器
が使用された後は、最終使用者により容易に作動するこ
とでに針要素の遠位端を安全に覆うのが容易になるよう
に設計可能である。
【0011】カラー(collar)は、注射器外筒の遠位端の
まわりに配置されうる。カラーは、特に、注射器外筒の
遠位側針差込み穴(hub) と歯合するように構成される。
カラーは、平らな円盤状構造として構成されており、針
差込み穴が固定される中央開口を有する。好ましくは、
カラーは、針差込み穴に注射器製造元により予め取り付
けられた後に薬品製造者に納入される。
【0012】安全遮蔽体は、注射器外筒およびカラーの
上にこれらと同軸的に取り付けられている。安全遮蔽体
は、針要素の遠位端が露出される引込位置と、針要素の
遠位端が覆われる伸長位置との間で軸方向に移動可能で
ある。この安全遮蔽体は、近位端と遠位端とこれらの間
に配された周状(circumferential) 側壁とを有する。こ
の周状側壁は、例えば、円周状側壁であり、外面と内面
とを有する。特に、この遮蔽体は、使用者作動式ロック
固定機構を備えており、この機構により遮蔽体はその伸
長位置で注射器に対して固定される。
【0013】このロック固定機構の1つの構成は、側壁
の構造の一部分として組み込まれた少なくとも1つの変
形可能な(deflectable) アームを含む。この変形可能な
アームは、周状側壁に取り付けられた遠位端と、遮蔽体
の内方へ変形可能な近位端とを含む。少なくとも1つの
ストップ部材が遮蔽体の内面に取り付けられ、変形可能
なアームの近位端から一定距離だけ離間しており、スト
ップ部材と変形可能なアームの近位端との間に隙間が形
成されている。変形可能なアームは、当該アームの外面
が実質的に周状側壁の外面と同一面をなす自由位置と、
変形可能なアームが遮蔽体の内方へと付勢されて、変形
可能なアームの近位端が遮蔽体の内方に向いて配置され
る固定位置とを有する。
【0014】遮蔽体上にはロック固定機構を作動させる
手段が設けられている。この作動手段の1つの構成で
は、周状リングは、第1の位置と第2の位置との間で遮
蔽体の外面のまわりに軸方向に沿って摺動可能である。
第1の位置とは、当該リングが変形可能なアームから離
間する位置であり、第2の位置とは、リングが少なくと
も1つの変形可能なアームに当接して配置されてアーム
を固定位置に固定する位置である。このリングは、遮蔽
体の遠位端に使用者分離式接続部によって固定可能であ
る。この使用者分離式接続部は、例えばリングと遮蔽体
の遠位端との間に配設された1つ以上の脆弱材料部分で
あってもよい。互いに離間した一対の接合部を変形可能
なアームの外面上に設けて、リングをその第2の位置に
保持してもよい。
【0015】実用においては、カラーは一般的に事前充
填式注射器の針差込み穴に注射器製造元により取り付け
られ、所望の薬剤で満たされ、無菌状態のまま、薬品製
造者に供給される。
【0016】注射器が薬剤で満たされ、種々の異物検査
作業やラベル貼付作業、プランジャロッド組付作業等の
各種加工処理作業を受けた後に、その注射器には遮蔽体
が容易に取り付けられうる。遮蔽体をカラーおよび注射
器外筒の上で近位方向に摺動させて、当該遮蔽体を針要
素に対して引込位置に配置する。遮蔽体をカラーの上に
円滑に配置することを確実にするために、遮蔽体に関連
したストップ部材等の構造部に傾斜面を設けることがで
きる。
【0017】ロック固定機構は、リングを使用者分離式
接続部から取り外し、そのリングを変形可能なアームに
設けられた接合部間に係合させるようにリングを近位方
向に摺動させることによって作動される。この装置は、
リングが使用者分離式接続部により遮蔽体に接続された
状態で、薬品製造者により最終使用者に向けて出荷され
てもよい。この場合には、最終使用者は、自らロック固
定機構を作動させることができる。これに代わる好適な
方法としては、薬品製造者がロック固定機構を組立工程
の一貫として作動させて、ロック固定機構がすでに作動
され、薬剤が充填された状態の注射器が最終使用者に向
けて出荷される。
【0018】注射器が注射液の投与に用いられた後、遮
蔽体を遠位方向にカラーおよび注射器外筒上で摺動させ
る。遮蔽体をその伸長位置にロックするために、カラー
は、変形可能なアームの近位端とストップ部材との間で
捕捉されるであろう。好適な実施形態では、変形可能な
アーム、カラーおよびストップ部材は、最終使用者に遮
蔽体がカラーによって確実にロックされたことを示す聴
取可能な表示(以下、音表示という)および触知可能な
表示(以下、感触表示という)を与えるように構成され
てもよい。
【0019】好適な実施形態では、少なくとも2つの変
形可能なアームが設けられている。2つの変形可能なア
ームは、互いに遮蔽体の直径方向反対側に配置されてい
る。これに対応する2つのストップ部材は、2つの変形
可能なアームと相互作用するように設けられている。遮
蔽体の中心軸に沿って見た場合に、これらのストップ部
材は、変形可能なアームのそれぞれの近位端と周方向に
整合でき、あるいはストップ部材は、それぞれの近位端
から周方向に偏位することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明をさ
らに詳細に説明する。
【0021】なお、本発明の説明においては、「遠位」
という用語は医療行為者から最も遠い方向を指し、「近
位」という用語は医療行為者に最も近い方向を指すもの
とする。
【0022】次に、図面を参照すると、これらの図面で
は同様の符号は同様の構成要素を示しており、図1〜図
4は、本発明に従うロック可能な安全遮蔽装置30の一
実施形態を示す。安全遮蔽装置30は、事前充填式注射
器10と共に提供されうる。図1および図2に図されて
いるように、事前充填式注射器10は、近位端14、遠
位端12およびこの遠位端12に隣接して設けられる針
差込み穴(hub) 24によって特徴付けられている。フラ
ンジ18は、この近位端のまわりに設けられ、プランジ
ャロッド20は近位端14側から外筒16内に挿入され
る。プランジャロッド20は、外筒16の中で流体を付
勢するのに用いられるストッパ22の後部に取り付けら
れている。流体は、注射器10の遠位端12側に形成さ
れ、外筒16の内側部分と連通する流体経路を介して吐
出、あるいは吸引される。例えば、事前充填式注射器が
ルアー(luer)・ロック注射器として構成される場合に
は、流体経路は、遠位端12に設けられたルアー・チッ
プ(図示せず)として構成される。ここでは、事前充填
式注射器10は、尖頭針用カニューレ等の針要素(pierc
ing element)26として構成される流体経路と共に図示
されている。針要素26は、遠位端28によって特徴付
けられる。
【0023】本発明に従うロック可能な安全遮蔽装置3
0は、カラー32および安全遮蔽体42を含む。このカ
ラー32は、縁部34、側部36およびこれらの間に設
けられた中央開口38によって特徴付けられる円盤状構
造として形成されうる。カラー32は、厚さ「e」を有
しており、最大直径「g」によって特徴付けられる。中
央開口38は、針差込み穴24のまわりに固定可能であ
り、この針差込み穴24のまわりでいずれも当該技術分
野で知られている摩擦固定、接着剤、機械的手段または
同様の構造によって保持されてもよい。望ましくは、縁
部34は、溝40を有する1つ以上の隆起節(nub) 39
を設けることができる。この溝40は、安全遮蔽体42
の内側部分に設けられて安全遮蔽体を組立工程で整合さ
せるための相補的なレール(図示せず)と整合されう
る。
【0024】図1〜図6は、カラー32を矩形の断面を
有するものとして示しており、カラー32の側部36
は、縁部34に直接繋がる相対的に平らな壁面である。
望ましくは、カラー32は、本発明に従うロック可能な
安全遮蔽装置を構成してもよい。しかしながら、図10
は、下記にさらに説明されるように、遮蔽体42とカラ
ー32との間のロック作用を高めるようにするのと同様
に、遮蔽体42がカラー32にロックされたことを一層
わかりやすく示す音表示および感触表示を与えるような
カラー32を構成する好適な方法を示す。
【0025】図10を参照すると、上述のように、カラ
ー32は縁部34と側部36とを含む。ここで、側部3
6は完全に平らではない。むしろ、断面で見ると、縁部
34と側部36とは、ロック用歯状部34aにより連結
されている。この固定用歯状部34aは、遠位側の傾斜
縁部36aと近位側の傾斜縁部36bとを有する。固定
用歯状部34aの傾斜縁部36a,36bは、側部36
と交差する棚部37に至ったところまで続いている。上
述のように、望ましくは、溝(図示せず)を縁部34に
設けて、上記で説明された目的を達成してもよい。上述
のように、カラー32は、厚さ「e」と最大直径「g」
とを有する。固定用歯状部34aは最大幅「q」を有し
ており、この最大幅は、カラー32の厚さ「e」と等し
くなくてもよい。
【0026】安全遮蔽体42は、近位端44、遠位端4
5およびこれらの間の周状側壁46によって特徴付けら
れている。この周状側壁46は、外面48と内面49と
を含む。この外面48は、直径「N」によって特徴付け
られる。遮蔽体42は、針差込み穴24に取り付けられ
たカラー32上および注射器外筒16上の双方に対し、
針要素26の遠位側先端28が露出される引込位置(図
1、図4および図5)と、針要素26の遠位側先端28
が保護的に覆われる伸長位置(図6)との間で摺動可能
である。
【0027】本発明に従うロック可能な安全遮蔽装置3
0は、使用者作動式ロック固定機構を含む。この安全遮
蔽装置の1つの特徴は、ロック固定機構が構成要素の組
立時に「作動」しないように構成されうるために、構成
要素をより容易に注射器10に組み付けることができる
ことにある。構成要素の組み付け後には、ロック固定機
構を「作動」させて、安全遮蔽装置を直ちに使用可能状
態となるようにすることができる。
【0028】図1〜図3および図7〜図9を参照する
と、遮蔽体42は、少なくとも1つの変形可能なアーム
50を有する。このアーム50は、好ましくは、遮蔽体
の構造の一部分として設けられる。アーム50は、遮蔽
体の一部分として成形されるか、あるいは後に遮蔽体か
ら種々の切削工程により創出されうるもので、遠位端5
4と近位端52とを含む。この遠位端54は、側壁46
に蝶番構造等により弾性的に固定される一方で、近位端
52は側壁には取り付けられずに、遮蔽体42の内方へ
と自由移動するように構成される。好適な実施形態で
は、少なくとも2つの変形可能なアーム50が遮蔽体4
2上に設けられ、2つのアーム50は、互いに遮蔽体4
2の直径方向反対側に位置する。このような複数のアー
ム50は、そのアームの表面が実質的に遮蔽体の周状側
壁46と同一面をなす自由位置(図1および図4参照)
と、アーム50の近位端52が遮蔽体42の内方へと付
勢されて固定されるロック位置(図5、図7および図
8)とに配置される。
【0029】図7および図8に最もわかりやすく示すよ
うに、好適な構成では、変形可能なアームの近位端52
は遮蔽体42の中心軸「z」(図3参照)に対し直交し
ない。むしろ、カラー32の特徴(図10)を最大限に
活用するために、近位端52は、好ましくは、変形可能
なアームが遮蔽体42の内側寄りに配置された時に、近
位端52が下記で説明されるように縁部36aと固定的
に協働するように向き合わせされるであろう態様で傾斜
されている。
【0030】少なくとも1つのストップ部材70は、遮
蔽体42の内面49上で近位端44に隣接する部分に設
けられる。好適な実施形態においては、2つのストップ
部材70が2つの変形可能なアーム50のそれぞれに対
応して設けられている(図9参照)。ストップ部材70
は、図7および図8に示すように、遠位側停止面72を
含む。この停止面72は、変形可能なアームの近位端5
2から遮蔽体42の中心軸「z」に沿って測定される距
離「b」だけ離間する(図3参照)。
【0031】図7および図8に最もわかりやすく図示す
ように、好適な構成では、停止面72は遮蔽体42の中
心軸「z」(図3参照)に対し直交しない。むしろ、カ
ラー32の特徴(図10参照)を最大限に活用するため
に、停止面72は、下記で説明されるようにカラー32
の近位側の傾斜縁部36bと固定的に協働するような態
様で傾斜していることが好適である(図8参照)。
【0032】ストップ部材70は、また近位側の斜面7
4を含む(図3参照)。この近位側の斜面74は、遮蔽
体42がその引込位置に配置される時に、遮蔽体42を
カラー32の上で摺動させるのを促進する。ストップ部
材70は、遮蔽体42の中心軸「z」に沿って見た時
に、停止面72が周方向に変形可能なアーム50のそれ
ぞれの近位端52と整合するように配置されうる。これ
に代わる方法として、望ましくは、ストップ部材70
が、遮蔽体42の中心軸「z」に沿って見た時に、変形
可能なアーム50のそれぞれの近位端52から周方向に
偏位するように、ストップ部材70を遮蔽体42の内面
49に配置することができる。
【0033】遮蔽体42は、変形可能なアーム50をそ
のロック位置(図5、図6、図7、図8参照)へと作動
させる機構を含む。それぞれ一対の遠位側および近位側
の接合部58、56は変形可能なアーム50に設けられ
ている。この遠位側の接合部58は、遠位側斜面60を
含んでおり、図3に示すように近位側の接合部56から
隙間59を規定する距離「a」だけ離間する。図3およ
び図4に示すように、直径方向に対向する2つの変形可
能なアームが含まれる好適な実施形態において、この直
径方向に対向する一対の隙間59における直径「M」
は、遮蔽体42の外周面48によりアーム50がその自
由位置にある時に規定される直径「N」より若干大き
い。要するに、この隙間59の部分は、当該隙間59が
アーム50が作動する前に円筒状側壁46を取り巻く外
周面48のレベルから隆起するように構成される。
【0034】内壁82を有する円周状リング80は、遮
蔽体42の周状側壁46と同軸的に移動するように配設
される。この内壁82は、たとえ遮蔽体42の外周面4
8により規定される直径「N」を若干下回らないとして
も、この直径「N」と少なくとも等しい直径「P」を有
する。リング80は、たとえ距離「a」によって規定さ
れる隙間59の幅を若干下回らないとしても、この幅
「a」と少なくとも等しい幅「d」を有する。薬品製造
者による後の組立作業を単純化するために、遮蔽体42
は、一般的に部品製造元によりリング80が遮蔽体42
と一括に構成されて、当該リング80が例えば使用者分
離式接続部によって遮蔽体42に保持された状態で供給
される。言い換えれば、遮蔽体42とリング80とが薬
品製造者に対し単一の構成部品として供給されることが
好適である。例えば、リング80は、部品製造元により
当該リングがネジ式接続部といったような使用者分離式
接続部により遮蔽体42に固定された形で供給されう
る。本明細書に開示されるように、リング80は、遮蔽
体42の遠位端45に、リング80と遮蔽体42の近位
端45との間の肉薄脆弱材料部分として構成される1つ
以上の使用者分離式接続部84により固定されることが
好適である。このタイプの構造の場合には、部品製造元
はリング80と遮蔽体42とを単一の成形品として容易
に形成することも可能になる。
【0035】遮蔽体42は、さらに遮蔽体42を引込位
置に保持する機構を含む。遮蔽体42が注射器10に対
して偶然に「引き込まれすぎ」て、そのために意図せず
に注射器から近位方向にはずれることなしに、1つ以上
の遠位側ストップ部材76は、図3に示すように、遮蔽
体42の内面49に遠位端45に隣接して設けられう
る。これらの遠位側のストップ部材76は、カラー32
の遠位側側部36と係合して、遮蔽体42が近位方向に
引き込まれすぎるのを防ぐように構成される。望ましく
は、1つ以上の第3のストップ部材78を遮蔽体42に
設けることができ、これらのストップ部材は、それぞれ
の遠位側のストップ部材76からカラー32の厚さ
「e」(図10参照)と略等しい距離「c」だけ離間さ
れる。このために、カラー32は、遮蔽体42がその引
込位置にある時に、遠位側のストップ部材76と第3の
ストップ部材78との間に解離可能に(releasably)保持
されうる。望ましくは、第3のストップ部材78は、ス
トップ部材70に関連した近位側斜面74と同様に、カ
ラー32のまわりに遮蔽体42を組み付けるのに役立つ
近位側斜面79を備えうる(図3参照)。
【0036】次に、医用注入装置の作用を説明する。
【0037】すでに説明されたように、カラー32は一
般的に針差込み穴(hub) 24のまわりに注射器製造元に
より予め取り付けられる。また、図3に示すように、注
射器には、その遠位端に隣接して、外筒16内に充填さ
れるであろう薬剤を導く流体経路の防護体となる手段が
取り付けられうる。この防護体は、通常、注射器製造元
により取り付けられ、この場合は、注射器外筒にカラー
32が配設された後の工程で取り付けられうる。流体経
路がルアー・チップとして構成される場合は、例えばル
アー・チップ・キャップが取り付けられうる。ここで、
針要素26は注射器上に構成されており、周知の針シー
ルド29を針要素26のまわりに取り付けて、針シール
ド29の近位端をカラー32に当接させるようにするこ
とができる。カラー32は、図3に示すように、最大直
径「g」が針シールド29によって示される最大直径
「f」より少なくとも若干大きくなるように構成される
べきであり、そうすると針シールド29はカラー32と
遮蔽体42との間の作用を妨害しない。
【0038】注射器10は、こうして薬品製造者に直ち
に所望の薬剤を充填されて、あるいは、その他の周知の
態様で加工処理されて、無菌状態で薬品製造者に対して
供給される。例えば、種々の充填作業、異物検査作業、
ラベル貼付作業、プランジャロッド組み付け作業が注射
器に対して行なわれうる。
【0039】種々の充填作業および加工処理作業が行な
われた後に、遮蔽体42は、その後、薬品製造者により
注射器に取り付けられうる。近位側斜面74と、設けら
れている場合における遮蔽体42の近位側斜面79と
は、遮蔽体42がカラー32の縁部34を滑らかに乗り
越えるのを助ける。遮蔽体42は、注射器外筒16の周
面上で近位方向に摺動されて、カラー32が遠位側のス
トップ部材76に当接する。第3のストップ部材78が
設けられる場合には、カラー32は、遠位側ストップ部
材76と第3の部材78との間に解離可能に(releasabl
y)保持され、針シールド29が針要素26に取り付けら
れる。注射器10は、ロック可能な安全遮蔽装置30と
共に、薬品製造者により最終使用者に対し直ちに使用可
能な状態で出荷されうる。
【0040】図4は、注射器10のまわりに取り付けら
れた本発明の安全遮蔽体42のロック固定機構作動前の
状態を表し、図5は、同じ構造のロック固定機構作動後
の状態を表す。薬品製造者は、事前充填式注射器を最終
使用者に図5に示された状態で出荷して、ロック固定機
構が最終使用者自身によって作動されるのではなしに薬
品製造者によって予め作動されているようにすることが
好適である。ロック固定機構が最終使用者によって作動
されるのではなしに、薬品製造者によって作動される場
合は、当業者は、リング80を隙間59に向けて摺動さ
せるステップが、遮蔽体42を事前充填式注射器に取り
付ける組立作業の際に最終段階として行なわれうること
を理解するであろう。これに伴って、部品製造元はリン
グ80および遮蔽体42とを単一の構成部品として薬品
製造者に対して供給するため、組立作業が簡素化され
て、薬品製造者は単一の構成部品を分類し、部品の向き
合わせをし、分配した後に、注射器のまわりに組み付け
るだけでよく、これらの作業を別々に供給されるリング
および遮蔽体に関して行なう必要はない。
【0041】なお、図5には、ロック固定機構が薬品製
造者または最終使用者のいずれかにより、作動されたも
のが図示されている。リング80を遮蔽体42の遠位端
45に接続する使用者分離式接続部84は既に分離され
ており、リング80は遮蔽体42に対して近位方向に摺
動されている。遠位側の接合部58に関連した遠位側斜
面60により補助されて、リングの内面82は遮蔽体の
外面48に沿って遠位側斜面60の上で滑動し、遠位側
の接合部58と近位側の接合部56との間に形成される
隙間59内に固定される。リング80の内径「P」は半
径方向に対向する隙間59の間の直径「M」より大きい
ため、リング80は内向きの力を変形可能なアーム50
に作用させる。変形可能なアーム50は、遮蔽体42の
内側の方へと押される。変形可能なアーム50が内方に
付勢されると(特に図7および図8参照)、各々の変形
可能なアームの近位端52とそれぞれのストップ部材7
0の停止面72とにより、隙間100が当該近位端52
と当該停止面72との間に形成される。この隙間100
はカラー32を遮蔽体42が遠位方向に摺動して針要素
26を覆う時に「捕える」構成となるように設計され
る。カラー32が平らな側面部分36を有する場合は、
隙間100は、カラー32の厚さ「e」を若干上回らな
いとしても、この厚さ「e」と少なくとも等しい幅
「b」を有するべきであり、そうするとカラー32が隙
間100内に確実に保持されるようになる。図10に示
すように、カラーが固定用歯状部34aを有して構成さ
れる場合は、幅「b」は、この固定用歯状部34aに関
連した最大幅「q」を収容するように選択されるべきで
あり、そうすると固定用歯状部34aが隙間100内に
確実に保持されるようになる。
【0042】図6は、針要素の遠位側チップ28を保護
的に覆う伸長位置にある遮蔽体42を表す。針シールド
29が取り外され、注射液が通常の態様で投与された後
においては、遮蔽体42は最終使用者により把持され
て、注射器10に対して遠位方向に摺動される。針差込
み穴24に固定されているカラー32は、そのために遮
蔽体42の近位端44に向って付勢される。変形可能な
アーム50が弾性を有するために、カラーの縁部34は
アーム50を遮蔽体の内側から外向きに押して、アーム
50の長さ方向に沿って通過する。縁部34は、最終的
に変形して近位端52を通過し、アームを内向きに遮蔽
体42の内方へと再び変形させる(re-deflect)。このた
め、カラー32は隙間100内に収納され、カラー32
は近位端52と停止面72との間に挟まれる。カラー3
2は、こうして停止面72とアームの近位端52との間
に固定的に保持され、遮蔽体42のさらなる移動は、注
射器に対して近位方向または遠位方向のいずれの方向に
も規制される。したがって、遮蔽体42は、針要素26
に対してその伸長位置に保持され、遠位側チップ28は
偶然の接触から保護的に覆われる。
【0043】すでに説明されたように、好適な構成(図
7、図8および図10)では、変形可能なアーム50と
ストップ部材70とカラー32とは、遮蔽体42がカラ
ー32に固定されたことを示す十分な音表示と感触表示
とを生じるように構成される。カラー32の縁部34が
変形可能なアームの近位端52を通過すると、固定用歯
状部34aは隙間100に入り込む。固定用歯状部34
aが隙間100に入り込むや否や、変形可能なアームの
弾性的特徴は、当該アーム50を遮蔽体42の内方へと
再び変形させる。この瞬間に、近位端52に隣接して位
置する変形可能なアーム50の内側部分49aは、カラ
ー32の棚部37に衝突する。内側部分49aが棚部3
7に衝突すると同時に、遮蔽体がカラー32に固定され
たことを報せる感触と音とが使用者に伝えられる。変形
可能なアーム50の近位端52およびストップ部材70
の停止面72のいずれもが傾斜的に向き合わせをされる
ために、近位端52および停止面72の各々は、それら
に対応する遠位側傾斜縁部36aおよび近位側傾斜縁部
36bに当接して固定的に保持されて、歯状部34aが
隙間100内に確実に固定される。このように、単純な
遠位方向の移動により、遮蔽体42はカラー32と自動
的に固定される。
【0044】これらの種々の構成要素は、医用基準に達
した可塑材等の適切な材料で形成されうる。これらは、
当業者によく知られている態様で射出成形されることが
でき、その結果として固定式遮蔽装置の製造における信
頼性と費用効果とが達成される。本発明のロック式遮蔽
装置は、種々の大きさおよび容量の事前充填式注射器に
適応されうる。種々の改良により、組立を容易にするこ
とができる。例えば、遮蔽体の近位端に隣接する側壁の
一部分を薄くするか、あるいはスリットを遮蔽体の近位
端と変形可能なアームの近位側縁部との間で遮蔽体の一
部分に取り入れることで、いずれの場合も遮蔽体を遠位
方向にカラーの上でさらに摺動させやすくすることがで
きる。言うまでもないが、種々の構成要素の寸法を選択
することによって、遮蔽体がその引込位置にある時には
針要素の遠位側チップが露出して注射可能となり、遮蔽
体がその伸長位置にある時には針要素の遠位側チップが
保護的に覆われて最終使用者が安全に注射器を廃棄する
ことができるようにすることができる。
【0045】当業者は、本発明のさらなる改良およびさ
らに他の形態を、添付される請求の範囲の精神および範
囲から外れることなしに考えることができ、本発明は本
明細書で示された特定の実施形態に制限されないことを
認識しかつ理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロック可能な安全遮蔽体を取り付けた
医用注入装置としての注射器を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した注射器から取り外したロック可能
な安全遮蔽体の分解斜視図である。
【図3】薬品製造者により薬剤が充填された注射器の外
筒に取り付けられる本発明のロック可能な安全遮蔽体の
部分断面図である。
【図4】薬剤充填後における本発明のロック可能な安全
遮蔽体を取り付けた医用注入装置としての注射器を示す
概略断面図である。
【図5】図4に示した注射器に取り付けられた安全遮蔽
体のロック固定機構を作動させた状態を示す概略断面図
である。
【図6】図5に示した注射器に取り付けられたロック可
能な安全遮蔽体が最終使用者により遠位方向に付勢され
て針用カニューレが保護的に覆われた状態を示す概略断
面図である。
【図7】図6に示した安全遮蔽体のロック固定機構の構
成を示す部分拡大断面図である。
【図8】図7に示した注射器外筒の遠位端にあるカラー
と相互作用する本発明のロック可能な安全遮蔽体の部分
拡大断面図である。
【図9】本発明に従う注射器に取り付け可能でロック可
能な安全遮蔽体の概略断面図である。
【図10】本発明に従うロック可能な安全遮蔽体に用い
られるカラーの構成の好適な形態を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
32 カラー 42 安全遮蔽体 50 変形可能なアーム 70 ストップ部材

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近位端と遠位端とを有する筒状体;該筒
    状体の前記遠位端から延在しており、遠位側チップを有
    する針要素;前記筒状体の前記遠位端に配置されてお
    り、縁部を有するカラー;前記筒状体のまわりに取り付
    けられ、かつ、前記針要素の前記遠位側チップが露出さ
    れる引込位置と、前記針要素の前記遠位側チップが覆わ
    れる伸長位置との間で軸方向に移動可能であり、近位
    端、遠位端、およびこれらの間に配された外面および内
    面を有する周状側壁とを有する遮蔽体;および前記遮蔽
    体を前記伸長位置に固定する使用者作動式固定手段を有
    し、 該使用者作動式固定手段は、前記周状側壁に取り付けら
    れた遠位端と前記遮蔽体の内方への変形が可能な近位端
    とを有しており、アームが実質的に前記遮蔽体の前記周
    状側壁と同一面をなす自由位置と、アームが前記遮蔽体
    の内方へと変形されて前記近位端が前記遮蔽体の内側寄
    りに配置されるようになる固定位置とを有する少なくと
    も1つの変形可能なアームと、 前記遮蔽体の前記内面で前記遮蔽体の前記近位端に隣接
    して設けられており、自己と前記変形可能なアームの前
    記近位端との間に隙間を形成する少なくとも1つのスト
    ップ部材と、 前記遮蔽体の前記外面のまわりで、リングが前記少なく
    とも1つの変形可能なアームから離間する第1の位置
    と、リングが前記少なくとも1つの変形可能なアームに
    当接して配置されて前記アームを前記固定位置に固定す
    る第2の位置との間で軸方向に摺動可能であるリングと
    を含むことを特徴とする医用注入装置。
  2. 【請求項2】 前記リングが、前記遮蔽体の前記遠位端
    に使用者分離式接続部によって前記第1の位置で固定さ
    れ、最終使用者により、前記使用者分離式接続部が分離
    され前記リングが軸方向に第2の位置に摺動可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の医用注入装置。
  3. 【請求項3】 前記ストップ部材は近位側斜面と遠位側
    停止面とを含み、前記隙間は、前記停止面と前記少なく
    とも1つの変形可能なアームの前記近位端との間に形成
    されたことを特徴とする請求項1記載の医用注入装置。
  4. 【請求項4】 前記変形可能なアームは、前記リングを
    前記第2の位置に保持する構造を含むことを特徴とする
    請求項1記載の医用注入装置。
  5. 【請求項5】 前記保持構造は、遠位側の接合部とこの
    遠位側の接合部から離間する近位側の接合部とを有し、
    前記リングは、前記近位側の接合部と遠位側の接合部と
    の間の空間に保持されたことを特徴とする請求項4記載
    の医用注入装置。
  6. 【請求項6】 前記近位側の接合部と遠位側の接合部と
    の間の前記空間は、前記少なくとも1つの変形可能なア
    ームから隆起しており、前記変形可能なアームが前記固
    定位置にある時に前記遮蔽体の前記周状側壁と実質的に
    同一面をなすことを特徴とする請求項5記載の医用注入
    装置。
  7. 【請求項7】 前記遠位側の接合部は遠位側を向いた斜
    面を含み、前記リングは、前記遠位側の接合部の前記遠
    位側を向いた斜面上で前記第2の位置へと付勢されるこ
    とを特徴とする請求項5記載の医用注入装置。
  8. 【請求項8】 前記遮蔽体は、さらに前記遮蔽体の前記
    内面上で前記遠位端に隣接して配置される第2の停止部
    を有し、この第2の停止部は、前記遮蔽体が前記引込位
    置にある時に前記カラーと係合可能であることを特徴と
    する請求項1記載の医用注入装置。
  9. 【請求項9】 前記遮蔽体の前記内面上で前記第2の停
    止部の近位側に配置される第3の停止部をさらに有し、
    前記カラーの前記縁部は、前記遮蔽体が前記引込位置に
    ある時に前記第2の停止部と第3の停止部との間に保持
    されたことを特徴とする請求項8記載の医用注入装置。
  10. 【請求項10】 固定用歯状部は、前記カラーの前記縁
    部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の医用注
    入装置。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも1つの変形可能なアー
    ムの前記近位端は、前記カラーの前記固定用歯状部と固
    定的に係合するように向き合わされたことを特徴とする
    請求項10記載の医用注入装置。
  12. 【請求項12】 近位端と遠位端とを有する筒状体;前
    記筒状体の前記遠位端から延在しており、遠位側チップ
    を有する針要素;前記筒状体の前記遠位端に配置されて
    おり、側部と円周状縁部とを有するカラー;前記筒状体
    のまわりに取り付けられ、かつ、前記針要素の前記遠位
    側チップが露出される引込位置と、前記針要素の前記遠
    位側チップが覆われる伸長位置との間で軸方向に移動可
    能であり、近位端、遠位端、およびこれらの間に配され
    た外面および内面を有する周状側壁とを有する遮蔽体;
    該遮蔽体は、該遮蔽体を前記伸長位置に固定する使用者
    作動式固定手段を含み、 該使用者作動式固定手段は、前記周状側壁に取り付けら
    れる遠位端、前記遮蔽体の内側方への変形が可能な近位
    端、およびこれらの間に配された外面を有しており、こ
    の近位端は前記カラーと係合する縁部を形成し、前記外
    面が実質的に前記遮蔽体の前記周状側壁と同一面をなす
    自由位置と、アームが前記遮蔽体の内方へと変形されて
    前記縁部が前記遮蔽体の内側寄りに配置されるようにな
    る固定位置とを有しており、一対の当接部を前記外面上
    に互いに離間して有する少なくとも1つの変形可能なア
    ームと、 前記遮蔽体の前記内面に前記遮蔽体の前記近位端に隣接
    して取り付けられて、自己と前記変形可能なアームの前
    記近位端との間に隙間を形成する少なくとも1つのスト
    ップ部材と、 前記遮蔽体に、使用者分離式接続部により保持されてお
    り、前記遮蔽体の前記外面のまわりで、リングが前記少
    なくとも1つの変形可能なアームから離間する第1の位
    置と、リングが前記少なくとも1つの変形可能なアーム
    上の前記一対の当接部の間に配置されて前記アームを前
    記固定位置に固定する第2の位置との間で軸方向に摺動
    可能なリングとを有し、 前記リングは前記遮蔽体に沿って当該リングが前記一対
    の当接部の間に配置されるまで近位方向に摺動され、前
    記遮蔽体はその後で遠位方向に付勢されて、前記カラー
    の前記円周状縁部が前記ストップ部材と前記アームの前
    記近位端との間に形成される前記隙間に入り込むことに
    よって前記アームの前記縁部が前記カラーと係合するこ
    とを特徴とする医用注入装置。
  13. 【請求項13】 前記周状側壁に、前記遮蔽体の前記近
    位端と前記変形可能なアームの前記近位側縁部との中間
    に少なくとも1つのスリットをさらに含むことを特徴と
    する請求項12記載の医用注入装置。
  14. 【請求項14】 前記使用者分離式接続部は、前記リン
    グと前記遮蔽体の前記遠位端との間に配された1つ以上
    の肉薄材料部分を含むことを特徴とする請求項12記載
    の医用注入装置。
  15. 【請求項15】 前記使用者分離式接続部は、前記リン
    グと前記遮蔽体の前記遠位端との間に配された1つ以上
    の肉薄材料部分を含むことを特徴とする請求項2記載の
    医用注入装置。
  16. 【請求項16】 近位端と遠位端とを有する筒状体;前
    記筒状体の前記遠位端から延在しており、遠位側チップ
    を有する針要素;前記筒状体の前記遠位端に配置されて
    おり、縁部とこの縁部を形成する固定用歯状部とを有す
    るカラー;前記筒状体のまわりに取り付けられて、前記
    針要素の前記遠位側チップが露出される引込位置と、前
    記針要素の前記遠位側チップが覆われる伸長位置との間
    で軸方向に移動可能であり、近位端、遠位端、およびこ
    れらの間に配された外面および内面を有する周状側壁と
    を有する遮蔽体;前記遮蔽体を前記伸長位置に固定する
    使用者作動式固定手段とを有し、 前記使用者作動式固定手段は、前記周状側壁に取り付け
    られる遠位端と、前記遮蔽体の内方へと変形されて前記
    カラーの前記固定用歯状部と固定的に係合可能な傾斜状
    近位端とを有しており、アームが実質的に前記遮蔽体の
    前記周状側壁と同一面をなす自由位置と、アームが前記
    遮蔽体の内方へと変形されて前記近位端が前記遮蔽体の
    内側寄りに配置されるようになる固定位置とを有する少
    なくとも1つの変形可能なアームと、 前記遮蔽体の前記内面に、前記遮蔽体の前記近位端に隣
    接して取り付けられ、傾斜状停止面を有しており、前記
    遮蔽体上に配置されて前記傾斜状停止面と前記変形可能
    なアームの前記傾斜状近位端との間に隙間を形成する少
    なくとも1つのストップ部材と、 前記遮蔽体の前記外面のまわりで、リングが前記少なく
    とも1つの変形可能なアームから離間される第1の位置
    と、リングが前記少なくとも1つの変形可能なアームに
    当接して配置されて前記アームを前記固定位置に固定す
    る第2の位置との間で軸方向に摺動可能であるリングと
    を有し、 前記リングが前記第2の位置に配置された後に前記遮蔽
    体は遠位方向に付勢されて、前記固定用歯状部は前記傾
    斜状停止面と前記アームの前記傾斜状近位端との間の前
    記隙間に入り込むことにより前記歯状部が前記隙間内に
    固定されることを特徴とする医用注入装置。
  17. 【請求項17】 音表示は、前記固定用歯状部が前記隙
    間に入り込む時に発せられることを特徴とする請求項1
    6記載の医用注入装置。
  18. 【請求項18】 感触表示は、前記固定用歯状部が前記
    隙間に入り込む時に発せられることを特徴とする請求項
    16記載の医用注入装置。
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