JPH10113362A - 使いすておむつ - Google Patents

使いすておむつ

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JPH10113362A
JPH10113362A JP8272646A JP27264696A JPH10113362A JP H10113362 A JPH10113362 A JP H10113362A JP 8272646 A JP8272646 A JP 8272646A JP 27264696 A JP27264696 A JP 27264696A JP H10113362 A JPH10113362 A JP H10113362A
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JP
Japan
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sheet
dimensional gather
top sheet
leg
absorber
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Pending
Application number
JP8272646A
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English (en)
Inventor
Koji Ogiso
宏治 小木曽
Shigemi Iijima
茂美 飯島
Sachiko Nakazawa
幸子 中澤
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脚周り弾性体の弾性収縮力で立体ギャザーを
簡便に立ち上がりやすくすることで、立体ギャザーの堰
を高くして、立体ギャザーが形成するポケット構造の容
量を大きくして、漏れを防止するとともに、好適に使用
される吸収性物品を提供する。 【解決手段】 液体透過性のトップシートと、液体不透
過性のバックシートと、前記両シート間に配置された吸
収体と、前記吸収体の横方向両側縁から外側へ延出した
複数本の脚周り弾性体を有するサイドフラップと、サイ
ドフラップ上の吸収体側縁に沿って長手方向に配置され
ている立体ギャザーとを有する使いすておむつにおい
て、前記立体ギャザーは、前記サイドフラップの複数本
の脚周り弾性体の外に起立線を有して配置されているこ
とにより実質的に股下部分の立体ギャザーの堰を高くし
たことを特徴とする使いすておむつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使いすておむつに
関し、更に詳しくは脚周り弾性体の弾性収縮力で立体ギ
ャザーを簡便に立ち上がりやすくすることで、立体ギャ
ザーの堰を高くして、立体ギャザーが形成するポケット
構造の容量を大きくして、漏れを防止するとともに、好
適に使用される使いすておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】公知の吸収性物品の一つである使いすて
おむつは、液体透過性のトップシートと液体不透過性の
バックシートの間に、綿状パルプ、高吸水性ポリマー
(以下SAPという)、親水性シート等からなる吸収体
を配置した構成になっており、尿はトップシートを通っ
て吸収体に吸収される。近年、紙おむつは使い易さと物
流コストの削減の観点から段々と薄型化、コンパクト化
が進み、その結果として吸収体に用いられている体積の
大きい綿状パルプの使用割合を減らし、体積が小さく吸
収容量の大きいSAPの割合を増やす傾向にある。しか
しながら、SAPは尿や体液を吸収する速度が遅いた
め、SAPの割合の高い薄型吸収体から構成される使い
すておむつは、トップシートから尿や体液を吸収する速
度(以下、吸収速度という)が遅くなり、そのため紙お
むつから尿や体液が漏れ出すという問題が生じている。
【0003】これらの点を解決するために、吸収体の外
側にフラップを配置することが提案されてきた。すなわ
ち、特公平6−93901号公報に記載のように、液体
透過性のトップシートと液体不透過性のバックシートと
の間に吸収性コアの対向側延から外側へ延出し弾性部材
が取り付けられたガスケットカフスと、それぞれ弾性部
材の内側におけるガスケットカフスの上面から分岐しそ
の自由縁に取り付けられた弾性部材の収縮力でその分岐
縁から立ち上がり性を有するバリアカフスとを備え、吸
収体上のトップシートとの間にポケット部を形成し、漏
れ防止を計ったおむつが知られている。
【0004】また、特開平4−297256号公報に記
載のように、液体透過性のトップシートと液体不透過性
のバックシートとの間に吸収性コアの対向側延から外側
へ延出し弾性部材が取り付けられた第1液バリヤフラッ
プと、その上面から分岐し弾性収縮性を有する第2バリ
ヤフラップとを備え、第2液バリヤフラップの分岐縁に
沿って一条の第1弾性部材が取り付けられ、更に分岐縁
よりも内側に、第1弾性部材と離間して少なくとも一条
の第2弾性部材が取り付けられたおむつが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特公平6−93
901号公報に記載のおむつは、フラップが単純に吸収
体内側に倒されただけで、装着時にフラップが吸収体側
に起立せずに倒れているために、尿や軟便に対しての防
漏壁の役割が果たせない場合がある。また、運良く起立
していても、内側方向に倒れ気味に起立しているため、
ポケット部の容量が少なくなり、多量の尿が排泄された
時、一時的に尿を確保することができずに、おむつの外
側に漏らしてしまうこととなる。また、容量を大きくす
るために、フラップ幅を広くすると、フラップが吸収体
を覆う面積が大きくなり、吸収領域が極端に狭くなると
いう問題点があった。
【0006】また、上記の立体ギャザーの起立線の下に
弾性部材を配置させた特開平4−297256号公報に
記載のおむつは、横方向の漏れに重要な股下部分の立体
ギャザーのみならず、全体の堰の高さを一定にした立体
ギャザーとするために、製造工程上、伸縮弾性体を2度
に分けておむつ本体に取り付けるため、作業工程が多く
なり、さらに、1本の弾性部材上に立体ギャザーの起立
線を配置させるため、生産効率が低く、製造コストが高
くなるという問題もあった。
【0007】かかる現状に鑑み、液体透過性のトップシ
ートと、液体不透過性のバックシートと、前記両シート
間に配置された吸収体と、前記吸収体の横方向両側縁か
ら外側へ延出した複数本の脚周り弾性体を有するサイド
フラップと、サイドフラップ上の吸収体側縁に沿って長
手方向に配置されている立体ギャザーとを有する使いす
ておむつにおいて、前記立体ギャザーは、サイドフラッ
プの複数本の脚周り弾性体の外に起立線を有しており、
前記立体ギャザーの起立線の内側に脚周り弾性体が配置
されることで、簡便に、かつ実質的に股下部の堰を高く
して、股下部のみならず使いすておむつ全体の立体ギャ
ザーを立ちやすくすることが可能であるとの結論に至っ
た。
【0008】また、作業工程も簡便となり、生産効率が
高く、製造コストが低く、立体ギャザーが立ち上がりや
すくなり、漏れに対して有効であるとの結論に至った。
さらに、立体ギャザーの堰を単層、多層と自由に選択
し、自由縁に弾性体を設けて、弾性体の位置及び本数を
選択することで、着用者の脚周りに対する追従性の高い
立体ギャザーを形成することができることを見い出し
た。
【0009】本発明の目的は、脚周り弾性体の弾性収縮
力で立体ギャザーを簡便に立ち上がりやすくすること
で、立体ギャザーの堰を高くして、立体ギャザーの形成
するポケット構造の容量を大きくして、漏れを防止する
とともに、好適に使用される使いすておむつを提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体透過性の
トップシートと、液体不透過性のバックシートと、前記
両シート間に配置された吸収体と、前記吸収体の横方向
両側縁から外側へ延出した複数本の脚周り弾性体を有す
るサイドフラップと、サイドフラップ上の吸収体側縁に
沿って長手方向に配置されている立体ギャザーとを有す
る使いすておむつにおいて、前記立体ギャザーは、前記
サイドフラップの複数本の脚周り弾性体の外に起立線を
有して配置されている使いすておむつに存する。
【0011】前記構成を有する本発明に係る、サイドフ
ラップ上の隣接する脚周り弾性体の外に起立線を設けた
立体ギャザーを有する使いすておむつは、従来の脚周り
弾性体の内側のサイドフラップ上に起立線を設けた立体
ギャザーを有する使いすておむつに比べて、脚周り弾性
体の収縮力により立体ギャザーが起立し易くなり、着用
者の肌へのフィット性が良好となり、漏れ防止効果が向
上するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において使用される液体透
過性のトップシートは、親水性あるいは疎水性の不織
布、織布、多孔性プラスチックフィルム等であり、その
構成繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエス
テル、ナイロンまたは、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ナイロン等の2成分以上からなる複
合繊維等でも良く、特には、ポリエステル/ポリエステ
ル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポ
リエチレンの複合繊維が強度の面から好ましいが、特に
制限をうけるものではない。
【0013】トップシートは、単一のシートで構成され
る必要はなく、吸収体上面と側部フラップでシートを替
えるなど複数枚のシートで構成しても良い。また、複数
枚のシートでトップシートを構成する際、各シートは別
の素材を使っても良いが、同一の素材でも良い。
【0014】本発明において使用される液不透過性バッ
クシートは、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、液
不透過性のフィルムに不織布、織布等を貼り合わせてい
る素材、また、防漏性のある不織布、織布等からなり、
特に制限はなく、吸収体中の水分がおむつ外側に滲み出
さないものであれば良い。また、布状外観を与えるため
に模様状にエンボス処理されたり、さらに艶消し仕上げ
されていても構わない。また、フィルムを使用する場合
は、不透過性でありながら、水蒸気だけを透過させる公
知の通気性フィルムを使用しても構わず、ムレを防止す
ることからさらに好ましい。
【0015】本発明において使用される吸収体は、綿状
パルプ、SAP、親水性シート等からなり、特に制限を
受けるものではない。本発明において使用される吸収体
は、従来の使いすておむつその他の吸収性物品の通常使
用される公知の吸収性材料から作られている。すなわ
ち、綿状パルプ、レーヨン等の吸収性繊維からなる単層
もしくは多層のマットから形成され、さらに親水性シー
トによりくるまれており、そして、SAPが各マット中
に均一に混合もしくは各マット間に層状に配設されてい
る。また、SAPを均一混合された吸収体は、綿状パル
プに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合した
後、熱圧着してもよいし、もしくは、SAPのみが親水
性シートによりくるまれているものであっても良い。
【0016】綿状パルプとしては、化学パルプシート、
古紙パルプシート、機械パルプシートを粉砕機で解繊す
ることにより得られる繊維長5mm以下のものである。
パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、竹、わ
ら、バガスおよびケナフも適用される。このパルプの使
用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独で用い
るか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するか
などにより異なるが、一般的には、50〜400g/m
2にされる。
【0017】SAPとしては、デンプン系、セルロース
系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち、デンプン
ーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプンーアク
リル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンー
メタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプ
ンーアクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デ
ンプンーアクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、
デンプンーアクリロニトリルー2ーアクリルアミドー2
ーメチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケン化
物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋された
ポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルローズの架橋物、ポリビニールアルコールー無水マレ
イン酸反応物の架橋物などである。
【0018】自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収
するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収
性能の点から最も適当である。SAPの分布量は、乾燥
した綿状パルプ100重量部に対して10〜500重量
部、好ましくは15〜300重量部であり、かかる量の
SAPが綿状パルプに実質的に均一に分布している。S
APが吸収し膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最
小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形成する
ことが少なく、尿や体液を3次元方向に透過、吸収す
る。
【0019】親水性シートは、例えば、ティシュ、吸収
紙、親水性不織布等、親水性のシートであれば良い。吸
収体の圧縮方法として、周面が平滑なロールなどによ
り、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等にな
るように連続する面状であってもよいし、周面が凹凸状
であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異な
り、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエ
ンボスであってもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧
縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。吸収体
の形状は、矩形、砂時計型、T字型と自由に選択しで
き、従来の使いすておむつその他の吸収性物品の通常使
用される公知の形状のいずれでも良く、特に限定するも
のではない。
【0020】また、吸収体上の少なくとも一部に拡散層
を設けても良い。拡散層を設けることで、装着者の姿勢
等により表面シート下の空間が十分に設けられない場合
でも、尿、体液等の吸収速度を低下させることなく、
尿、体液等の漏れを防ぐことが可能となる。拡散層は、
親水性液透過性の不織布、織布、多孔性プラスチック、
綿状パルプ等であり、その構成成分はポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプまたは
これらの複合繊維等でも良く、特に制限を受けるもので
はない。拡散層は、表面シートと吸収体の間に配設さ
れ、接着剤等で吸収体に接着固定される。
【0021】本発明において使用される立体ギャザー
は、シートにより形成される。立体ギャザー形成用のシ
ートは、吸収体上面のトップシート、サイドフラップ上
面のサイドシートやバックシートで形成しても良い。さ
らに、立体ギャザー形成用のシートは、単一のシートで
構成される必要はなく、これら各シートの貼り合わせで
も良い。また、複数のシートの貼合せの際は、立体ギャ
ザー内に空間を形成しても良い。立体ギャザー形成用の
シートの素材は、親水性あるいは疎水性の不織布、織
布、多孔性プラスチックフィルム等もしくは、液不透過
性のフィルムや、これらの貼り合わせであり、織布及び
不織布の構成繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリエステル、ナイロンまたは、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ナイロン等の2成分以上から
なる複合繊維等でも良く、特には、ポリエステル/ポリ
エステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレ
ン/ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましい
が、特に制限をうけるものではない。立体ギャザーの形
成に使用されるシートは、防漏性であることが好まし
く、例えば、撥水性不織布、極細繊維で形成された不織
布、フィルムとの貼り合わせ不織布等が好ましい。フラ
ップシートを液透過性シート構成すると、通気性を有す
るのでおむつ着用中に蒸れることなく、着用者に不快感
を与えることはない。またフラップシートを液不透過性
シートで構成すると漏れに対して有効となる。
【0022】さらに、使用目的に応じて立体ギャザー形
成用のシートに弾性体を設置してよい。弾性体を設置す
ると、着用者のフィット性も高くなり、着用者の動きへ
の追従性も高まる。
【0023】立体ギャザーの自由縁に配置される弾性体
は、エラストマーフィルム、ポリウレタンフィルム、エ
ラストマーフォーム、ポリウレタンフォーム、天然糸ゴ
ム、ウレタン糸ゴム、平ゴム、熱収縮性フィルム等が使
用されているが、伸縮性のある素材であれば特に限定さ
れない。また、これらの弾性体はそれぞれ伸張状態で立
体ギャザー部分に配置され、ホットメルト接着剤により
接着固定されている。接着固定方法としては、ホットメ
ルト接着剤による方法、ヒートシール溶着法、超音波溶
着法等の単独又は、これらの組み合わせによる方法があ
るが、尿等で濡れても剥がれないような方法であれば良
い。
【0024】立体ギャザーの弾性体は、立体ギャザーの
自由縁の側部に一本配設されているが、自由縁の側部も
しくはその近縁に配設されておれば良く、弾性体は、各
立体ギャザーに1本のみを配設しても良いが、複数本配
設しても良く、特に制限されるものではない。
【0025】立体ギャザーの高さは、股下部において、
10mm以上100mm以下であり、好ましくは20m
m以上60mm以下である。一方、背側部および腹側部
においての立体ギャザー11の堰の高さは、0mm以上
80mm以下であり、好ましくは、0mm以上50mm
以下である。
【0026】立体ギャザーの自由縁の長手方向両端部に
は弾性体は配置されていない方が好ましい。また、自由
縁の長手方向両端部は、腹部及び背部が直接あたる部分
であるため、立体ギャザーは起立していない方が好まし
く、腹部及び背部領域で立体ギャザーが起立すると、装
着感が極端に劣ることとなる。さらに、自由縁を形成し
ているフラップシートの側縁部の折り返しの幅は、中に
設置する弾性体を包むことができる幅であれば良く、ま
た立体ギャザー全体が2重のシートで形成されていても
良い。立体ギャザー全体が2重のシートで形成されてい
れば、防漏性が向上し、漏れに対してさらに効果的であ
る。
【0027】また、立体ギャザーの股下領域にあたる長
手方向中央域は、自由縁に取り付けられた弾性体の収縮
力によって、立体ギャザーは基端部から吸収体の両縁部
分とともに上方に起立するため、単純に立体ギャザーを
内側に倒すよりも、容量の大きいポケット構造を形成す
ることができ、漏れ防止に絶大な効果を上げることがで
きる。さらに、漏れ防止効果を上げるために、立体ギャ
ザーは、吸収体側縁部に沿って長手方向全面に亙って一
対配設されているが、必ずしも一対である必要はなく、
複数組配設することもできる。
【0028】本発明において使用されるサイドフラップ
は、吸収体の両側縁から外側へ延出したバックシート
と、この上に積層されたサイドシートとから形成されて
おり、さらに、サイドフラップの脚周り開口部にはバッ
クシートとサイドシートの間に脚周り弾性部材が伸長状
態で配設されている。このとき脚周り弾性体は、おむつ
の少なくとも股下部分に配設するが、フィット性の向
上、漏れ防止等着用者が快適に着用するには、脚周りに
全周にギャザーが存在しても良い。また、脚周り弾性体
は、相互に平行、または平行でない数本の線からなり、
あるいは直線または曲線状に配設することができるが、
股部とのフィット性を良好にするためには、脚周り開口
部に沿って湾曲して配設していることが望ましい。
【0029】サイドシートは、トップシートと同素材で
あっても良く、異素材であっても良いが、脚周り開口部
から尿等が滲み出さないように撥水性であることがさら
に好ましい。
【0030】バックシートとサイドシートとの積層貼合
せは、ホットメルト接着剤により接着される。ホットメ
ルト接着剤の塗布方法は、ビード、スパイラル、メルト
ブローなど一般に用いられる方法であれば何等でもよい
が、接着剤による伸縮性への影響を少なくし、貼合せた
後のシートの風合いが良好であるためには、接着剤の使
用量を可能な範囲で少なく、且つ塗布面全面に均一に塗
布することが望ましい。
【0031】サイドフラップの脚周り弾性体は、天然、
合成ゴム、ウレタンなどの糸状、ひも状、平型形状のも
のを設置位置に応じて用いられる。脚周り弾性体の配設
は、シートに接着剤により固定される。接着方法として
は、ホットメルト、澱粉系またはCMC(カルボキシメ
チルセルロース)などの水溶性の糊又は、流動性の高い
接着剤、もしくは熱や超音波等による溶着でも良い。
【0032】サイドフラップの脚周り弾性体、及び立体
ギャザーの自由縁に取り付けられた弾性体の伸長応力を
工夫することにより、漏れ防止効果を高くすることがで
きる。好ましくは、サイドフラップの脚周り弾性体の伸
長応力が立体ギャザーの自由縁に取り付けられた弾性体
の伸長応力よりも強くされている。
【0033】
【実施例】以下、図面により、本発明の使いすておむつ
を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。図1に示すものは、使いすておむつの平面展
開図である。図1において、使いすておむつ1は、液体
透過性のトップシート2と液体不透過性のバックシート
3(図2参照)と、これら両シートの間に配置された吸
収体4と、吸収体4の両側縁から外側へ延出するバック
シート3の側縁から吸収体4を覆うトップシート2の上
に沿って配置されたサイドシート5とを有しており(図
2参照)、さらに吸収体4の両側縁から延出するバック
シート3部分と、この上に位置するトップシート2部分
及びサイドシート5部分が接合されてサイドフラップ6
が形成されており、おむつ1の股下領域では、サイドフ
ラップ6を形成するトップシート2とバックシート3の
間、及びサイドシート5とバックシート3の間に複数本
の脚回り弾性体7が配置されている(図2参照)。
【0034】また、サイドシート5のトップシート2上
に位置する部分は、トップシート2の両側縁部におい
て、おむつ1の長手方向全長に沿ってトップシート2と
接着されており、さらに吸収体4上に位置する部分にお
いて、その側縁部が弾性体8を包み込むように折り曲げ
られ、長手方向両端部が接着部分12を介して吸収体4
上で接着されており、これにより、トップシート2の両
側縁部における接着部分を起立線9とし、吸収体4上の
弾性体8を配置した側縁を自由縁10として、上方に起
立する立体ギャザー11が形成されている。
【0035】サイドフラップ6を形成するトップシート
2とバックシート3の間に、着用中の脚周りからの滲出
物の漏れを防止するために、脚周り弾性体7を伸張状態
で配設する。さらに、背側部のサイドフラップ部には、
着用者のウエストへのフィット感の向上と腰周りからの
滲出物の漏れを防止するために、腰周り弾性体を伸長状
態で配設する。また、使いすておむつを着用者に簡便に
脱装着させるために、背側部の側方サイドフラップ6に
ファスニングテープ13を配設する。
【0036】図1では、立体ギャザー11の自由縁10
はその長手方向両端部が内側に固定されているが、固定
されていなくても良く、一部固定されていても良く、特
に限定されない。また、固定される際も、起立線9より
も内側でも外側でも良い。また、一方のみを固定する方
法や、一方を内側に他方を外側に固定する方法でも良
い。
【0037】図2は、図1で示した使いすておむつのI
−I’線における断面図である。この場合、立体ギャザ
ー11の起立線9は、隣接する脚周り弾性体7の外に位
置しており、さらに、自由縁10は起立線9よりおむつ
の内側に位置している。すなわち、立体ギャザー11は
内向きに形成されている。
【0038】図3は、図2とは別の例を示す。図1で示
したおむつのIーI’線における断面図である。図3に
おいて、起立線9の内側に4本の脚周り弾性体7が存在
している。さらに、脚周り弾性体は、外側より内側の方
が間隔が広く配置されている。
【0039】サイドフラップ6のほぼ中央域には横方向
に間隔をおいて縦方向へ延びる脚周り弾性体7がそれら
の長さ方向への伸長下にトップシート2または、サイド
シート5とバックシート3の間に取り付けられている。
サイドフラップ6に配置された脚周り弾性体7の伸長応
力は、実質的に同じ伸長応力を有しているが、0.4N
〜3.0N、より好ましくは0.9N〜2.5Nの範囲
である。伸長応力が0.4N未満の場合には、着用者の
動きに合わせて股にフィットし難くなり、隙間ができ、
尿や便が漏れ出てしまう。逆に、伸長応力が3.0Nを
超えて大きくなると、防漏壁としての効果は高くなる
が、着用者の太股を強く締め付けすぎるために、着用者
に不快感を与え、好ましくない。
【0040】また、脚周り弾性体の伸長応力を、外側と
内側とで強弱に差をつけてもよい。内側に位置する脚周
り弾性体の強度より外側に位置する脚周り弾性体の強度
を次第に強くすることにより、立体ギャザーが立ち上が
り易くなり、立体ギャザーの堰が高くなり、その結果立
体ギャザーが形成するポケット構造の容量が大きくなっ
て、漏れ防止効果が向上する。この場合の伸長応力は、
立体ギャザーの起立線より外側に位置する脚周り弾性体
の伸長応力を0.8N〜3.0Nの範囲で、立体ギャザ
ーの起立線より内側に位置する脚周り弾性体の伸長応力
を0.4N〜2.5Nの範囲で強弱することが好まし
い。
【0041】また、脚周り弾性体の間隔を外側より内側
の方を広くしても良い。外側に位置する脚周り弾性体の
間隔を狭く、内側に位置する脚周り弾性体の間隔を広く
することで、脚周り弾性体の収縮力により立体ギャザー
が起立し易くなり、着用者の肌へのフィット性が良好と
なり、漏れ防止効果が向上する。この場合、脚周り弾性
体の間隔は、外側の間隔に対して、内側の間隔の方が
1.1倍〜5倍、より好ましくは、1.5倍〜3倍広
い。脚周り弾性体の間隔が同じ場合には、防漏壁として
の効果は高くなるが、着用者の太股を強く締め付けすぎ
るために、着用者に不快感を与え、好ましくない。逆
に、起立線より内側の間隔が5倍を超えて広くなると、
着用者の動きに合わせて股にフィットし難くなり、隙間
ができ、尿や便が漏れ出てしまう。
【0042】図4では、図2、図3とは別の例を示す。
サイドフラップ6は、トップシート2及びバックシート
3により形成され、両シートの間に複数本の脚周り弾性
体7が配置されている。また、立体ギャザー11は、ト
ップシート2あるいはバックシート3とは別部材で成形
されている。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の使いすて
おむつは、立体ギャザーの起立線の内側に脚周り弾性体
を配置することにより、脚周り弾性体の弾性収縮力で立
体ギャザーが立ち上がりやすくなり、立体ギャザーの堰
が高くなり、立体ギャザーで形成するポケット構造の容
量が大きくなり、高い防漏効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの平面展開図。
【図2】図1の使いすておむつのIーI’線における断
面図。
【図3】本発明の使いすておむつの図2とは別の実施例
を示す断面図。
【図4】本発明の使いすておむつの図2、図3とは別の
実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1.使いすておむつ 2.液体透過性のトップシート 3.液不透過性のバックシート 4.吸収体 5.サイドシート 6.サイドフラップ 7.脚周り弾性体 8.弾性体 9.起立線 10.自由縁 11.立体ギャザー 12.接着部分 13.ファスニングテープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体透過性のトップシートと、液体不透
    過性のバックシートと、前記両シート間に配置された吸
    収体と、前記吸収体の横方向両側縁から外側へ延出した
    複数本の脚周り弾性体を有するサイドフラップと、サイ
    ドフラップ上の吸収体側縁に沿って長手方向に配置され
    ている立体ギャザーとを有する使いすておむつにおい
    て、 前記立体ギャザーは、前記サイドフラップの複数本の脚
    周り弾性体の外に起立線を有して配置されていることを
    特徴とする使いすておむつ。
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