JPH10113320A - ポリウレタンフォ−ム洗浄具 - Google Patents

ポリウレタンフォ−ム洗浄具

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JPH10113320A
JPH10113320A JP28760896A JP28760896A JPH10113320A JP H10113320 A JPH10113320 A JP H10113320A JP 28760896 A JP28760896 A JP 28760896A JP 28760896 A JP28760896 A JP 28760896A JP H10113320 A JPH10113320 A JP H10113320A
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JP
Japan
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polyurethane foam
organic acid
polyole
foam
polyol
Prior art date
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Pending
Application number
JP28760896A
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English (en)
Inventor
Hideya Kinoshita
英也 木下
Sadahiro Katsumata
禎宏 勝又
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は軟質ポリウレタンフォ−ムよりなる洗
浄具に関する。 【解決手段】親水性を有する有機酸金属塩及び/又はそ
の重合体を含むポリオ−ル、イソシアネ−ト、水並びに
触媒、整泡剤、その他の助剤を用いて製造した軟質ポリ
ウレタンフォ−ムを、元の厚さの5〜80%に圧縮成形
し、これを所望の形状に切断したポリウレタンフォ−ム
洗浄具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軟質ポリウレタンフ
ォ−ムよりなる洗浄具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より洗車用スポンジや家庭用の洗浄
用スポンジのうち、親水性のあるポリビニルアルコ−ル
スポンジ(PVAスポンジ)が広く用いられている。こ
のPVAスポンジは乾燥状態では硬化し弾力性がない。
このため、通常は若干水を含ませた状態で販売されてお
り、密封する必要がある。又、硬化した状態のスポンジ
は水に浸してから使用する必要があり、これは即座にス
ポンジを使用するわけには行かないという欠点がある。
このため、この硬化したものを十分に軟化させない状態
で用いると、例えば洗車時に車の表面塗装に傷が付いて
しまうことがあった。
【0003】このため、軟質ポリウレタンフォ−ムが広
く用いられる理由の一つでもある。即ち、柔軟性と弾力
性がある軟質ポリウレタンフォ−ムは洗浄物を傷付けな
いという優れた特徴がある。又、安価に供給できるとい
う特徴もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、軟質ポリ
ウレタンフォ−ムは優れた特徴があるが、元来軟質ポリ
ウレタンフォ−ムは疎水性であるため、洗浄の際にフォ
−ム内部に水が侵入しにくく洗浄が不十分となるケ−ス
がある。本発明は軟質ポリウレタンフォ−ムに親水性を
付与した洗浄フォ−ムを提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の以上の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、親水
性を有する有機酸金属塩及び/又はその重合体を含むポ
リオ−ル、イソシアネ−ト、水並びに触媒、整泡剤、そ
の他の助剤を用いて製造した軟質ポリウレタンフォ−ム
を、元の厚さの5〜80%に圧縮成形し、これを所望の
形状に切断したことを特徴とするポリウレタンフォ−ム
洗浄具にかかるものである。
【0006】そして、好ましくは、有機酸金属塩及び/
又はその重合体を含有したポリオ−ルが全ポリオ−ル1
00重量%に対して少なくとも20〜100重量%であ
り、更に言えば、前記有機酸金属塩がアクリル酸ナトリ
ウムであるポリウレタンフォ−ム洗浄具を提供するもの
である。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明で使用する親水性を有する
有機酸金属塩及び/又はその重合体含有ポリオ−ルの金
属塩としては、有機酸のカリウム、マグネシウム、ス
ズ、銅、リチウム、銀等が有効であり、好ましくはカリ
ウム、ナトリウムである。そして、該ポリオ−ルは、ポ
リオ−ル/有機酸金属塩が50/50〜95/5の割合
で重合又は混合されたポリオ−ルが好ましい。
【0008】このようにして得られたポリオ−ルは、通
常の軟質ポリウレタンフォ−ムの製造に使用されるポリ
オ−ルとブレンドして使用され、この有機酸金属塩を含
有させたポリオ−ルは、全ポリオ−ル100重量%中に
少なくとも20〜100重量%、より好ましくは50〜
100重量%以下の範囲で混合使用されるもので、これ
によって得られたポリウレタンフォ−ムが親水性化され
ることにより水の吸水性がアップすることになる。尚、
有機酸金属塩を含有させたポリオ−ルの量が20重量%
以下では目的とする水の吸水性は得られず、又100重
量%以上ではポリウレタンフォ−ムの製造が困難となり
好ましくない。
【0009】上記有機酸金属塩及び/又はその重合体を
含有したポリオ−ルを併用する場合のポリオ−ルとして
は特に制限はなく、通常軟質ポリウレタンフォ−ムに使
用されるポリエ−テルポリオ−ルやポリエステルポリオ
−ルが使用できる。
【0010】又、該ポリオ−ルを使用した場合には、当
然のことながら反応性が通常の場合に比べて遅くなり、
又、通常の配合処方のポリウレタンフォ−ムより硬度が
低くなるが、架橋剤やイソシアネ−トはTDIでもよい
が、硬度をアップさせるためにc−MDI等を使用する
ことができる。
【0011】又、本発明の高吸水性に優れた軟質ポリウ
レタンフォ−ムを使用する際に、該フォ−ムと接触した
時点で該フォ−ム内に存在する接触面に付着することの
ないように、できれば反応性の触媒或いは整泡剤を用い
ることが望ましい。
【0012】更に、上記有機酸金属塩及び/又はその重
合体含有のポリオ−ルやイソシアネ−ト、そして通常の
或いは反応性を有する触媒や整泡剤等を用いて得られた
フォ−ムを、例えば、(熱)プレス等により熱圧縮を与
えることにより、該フォ−ムの表面状態を微細化させる
ことが必要であり、これにより毛細管現象を促進させ、
或いはフォ−ム密度をアップさせることにより水の吸水
性を高めることができ、ここに水の高吸水性を有する軟
質ポリウレタンフォ−ムが完成する。
【0013】圧縮の程度は、元のポリウレタンフォ−ム
の厚さの5〜80%に圧縮することが必要であり、好ま
しくは20〜70%に圧縮することがより好ましい。こ
のフォ−ムの圧縮が5%以下では性能上は問題はなく又
吸水性も有するが、フォ−ムの耐久性やコストが問題と
なり、又、フォ−ムの圧縮が80%以上では十分な吸水
性が得られないため好ましくない。尚、フォ−ムを圧縮
する方向はいずれの方向でもよい。
【0014】本発明で使用する有機酸金属塩及び/又は
その重合体含有のポリオ−ルは、好ましくは、ポリオ−
ル/有機酸金属塩が50/50〜95/5であればベ−
スポリオ−ルの種類に制限はない。
【0015】又、アミン触媒としては、通常、軟質ポリ
ウレタンフォ−ム発泡に使用されるアミン触媒が用いら
れるが、溶出等が問題となる用途には反応性を有するア
ミン触媒の使用が好ましい。
【0016】更に、整泡剤についても、通常、軟質ポリ
ウレタンフォ−ム発泡に使用されるシリコン系等の整泡
剤が使用されるが、溶出等が問題となる用途には、やは
り反応性を有する整泡剤の使用が好ましい。
【0017】尚、用途により、高硬度のものが望まれる
場合には、架橋剤等を配合することもできることは勿論
である。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例をもって本発明の特
徴を更に説明する。 (実施例・1)ここで示す実施例及び比較例として用い
たポリウレタンフォ−ムの配合は表1に示す通りであ
る。表1の配合処方例で得られたポリウレタンフォ−ム
を、100×100×10mmの大きさに切断し、熱プ
レス(180℃×2分)を用いて元のフォ−ムの厚みの
80%、50%、33.3%に圧縮したフォ−ムを得
た。
【0019】
【表1】
【0020】尚、各フォ−ムを用いて各物性を比較し
た。これを表2に示す。尚、試験法は次の通りである。 (1)密度:JIS−K6401に準じる。 (2)硬度:JIS−K6401に準じる。 (3)吸水テスト: A法:厚み10mm以上のフォ−ムの上に水を1mlを
落とし、完全に吸い込むまでの時間(単位=秒)。 B法:10(t)×15(w)×40(L)(mm)の
試験片を垂直にして、下部10mmを水中に沈め、水面
からの高さが、10mm(B1 )、20mm(B2 )ま
で水を吸い上げるまでの時間(単位=秒)。
【0021】
【表2】
【0022】上記実施例に示した本発明のポリウレタン
フォ−ムは、通常の配合の比較例に示すポリウレタンフ
ォ−ムよりも短時間で優れた吸水性を示している。又、
本発明の配合のポリウレタンフォ−ムにおいても、これ
を圧縮したものとしないものでは、圧縮した方がその吸
水が大幅にアップしたことがわかる。
【0023】
【発明の効果】以上、本発明についてその詳細を述べた
が、親水性を有する有機酸金属塩及び/又はその重合体
をポリオ−ル中に含んだものを用いることにより、軟質
ポリウレタンフォ−ムを親水性化し、更に得られたポリ
ウレタンフォ−ムを圧縮することによりその表面状態を
微細化して毛細管現象を促進させ、水の吸水性を高める
ことができたものである。即ち、本発明によれば、均質
で精確な水の吸水性の高いポリウレタンフォ−ムシ−ト
が得られるものであり、安価な洗浄具を提供できること
となったものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】削除 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性を有する有機酸金属塩及び/又は
    その重合体を含むポリオ−ル、イソシアネ−ト、水並び
    に触媒、整泡剤、その他の助剤を用いて製造した軟質ポ
    リウレタンフォ−ムを、元の厚さの5〜80%に圧縮成
    形し、これを所望の形状に切断したことを特徴とするポ
    リウレタンフォ−ム洗浄具。
  2. 【請求項2】 有機酸金属塩及び/又はその重合体を含
    有したポリオ−ルが全ポリオ−ル100重量%に対して
    少なくとも20〜100重量%である請求項第1項記載
    のポリウレタンフォ−ム洗浄具。
  3. 【請求項3】 前記有機酸金属塩がアクリル酸ナトリウ
    ムである請求項第1項記載のポリウレタンフォ−ム洗浄
    具。
JP28760896A 1996-10-09 1996-10-09 ポリウレタンフォ−ム洗浄具 Pending JPH10113320A (ja)

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JP28760896A Pending JPH10113320A (ja) 1996-10-09 1996-10-09 ポリウレタンフォ−ム洗浄具

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015208481A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 株式会社イノアックコーポレーション ふき取り材およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015208481A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 株式会社イノアックコーポレーション ふき取り材およびその製造方法

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