JPH10112821A - 電子カメラシステム - Google Patents

電子カメラシステム

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Publication number
JPH10112821A
JPH10112821A JP8264800A JP26480096A JPH10112821A JP H10112821 A JPH10112821 A JP H10112821A JP 8264800 A JP8264800 A JP 8264800A JP 26480096 A JP26480096 A JP 26480096A JP H10112821 A JPH10112821 A JP H10112821A
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JP
Japan
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film
image
electronic camera
line sensor
adapter
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Withdrawn
Application number
JP8264800A
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English (en)
Inventor
Shinji Araoka
伸治 荒岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH10112821A publication Critical patent/JPH10112821A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フイルム画像をより簡単に電子画
像信号に変換できる電子カメラシステムを提供する。 【解決手段】 撮影レンズ11aを装着することにより
被写体像を撮像可能なカメラ本体1aと、カメラ本体に
着脱自在に装着し、現像済みフイルムから画像を読み取
るフイルムアダプタ15とから構成された電子カメラシ
ステムであって、カメラ本体は、撮影レンズまたはフイ
ルムアダプタを選択的に装着可能なマウント手段10
と、被写体像または現像済みフイルム画像を電気信号に
変換する光電変換手段とを有し、フイルムアダプタは、
カメラ本体のマウント手段に結合するための結合手段1
6と、現像済みフイルムを保持する保持手段18と、こ
の保持手段で保持されたフイルムと結合手段との間に配
置されフイルム画像を光電変換手段上に結像する光学手
段と、フイルムを照明する照明手段とを有して構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子カメラシス
テム、詳しくは撮影レンズを装着して被写体像を撮像す
るカメラ本体と、このカメラ本体に着脱自在に装着さ
れ、現像済みフィルムから画像を読み取るフイルムアダ
プタとによって構成される電子カメラシステムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CCD等の撮像素子を用いて撮影
レンズにより結像された被写体像を撮像し、これを電子
画像信号として記録するようにした、いわゆる電子カメ
ラが種々提案され、また実用化されている。
【0003】例えば、特開平6−165001号公報に
よって開示されているスキャニングカメラは、撮影レン
ズの結像面に配置される結像板と、この結像板の後方に
配置されるラインセンサと、このラインセンサの画素面
配列方向と直交する方向にラインセンサを移動する移動
機構と、上記結像板とラインセンサとの間に設けられ、
上記結像板に結像された被写体像をラインセンサ受光面
に結像させるためのロッドレンズアレイ等によって構成
したものである。
【0004】これによれば、立体物を二次元画像として
撮像することができると共に、ラインセンサを適用する
ことで高精度の撮像が可能である。
【0005】ところが、上記特開平6−165001号
公報において開示されている技術手段では、ラインセン
サを適用することで、電子画像としては高精度の撮像を
可能としているが、現状においては、解像度、ラチチュ
ード等の画質という面から考えた場合、従来の銀塩フイ
ルムを使用するカメラによって銀塩フイルム上に撮影さ
れた画像の方がより高画質であり、しかも、この高画質
の画像を容易にかつ安価に得ることができる。
【0006】そして、近年においては、従来の銀塩フイ
ルムを使用するカメラによって撮影されたフイルム画像
を電気信号に変換することで、電子画像信号として記録
したいといった要求がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のカメ
ラによって撮影されたフイルム画像を電子画像信号に変
換する場合には、例えばマクロ撮影用機材、デュープ
(複製)装置等が必要となるので、そのシステムが高価
なものになってしまうという問題がある。
【0008】また、一般的なデュープ装置は、太陽光、
人工光源等の外部照明が必要となるが、この場合、太陽
光を外部照明として使用するときには、その使用は日中
に限られてしまうので、時間的な制限があり、また、人
工光源を外部照明として使用するときには、照明むら
や、蛍光灯等から発生するフリッカ(光のちらつき)等
による悪影響が考えられ、良好な結果を得ることが難し
いという問題がある。
【0009】本発明の目的は、上述した点に鑑みてなさ
れたものであって、銀塩フイルムを使用するカメラによ
って撮影されたフイルム画像を、より簡単に電子画像信
号に変換することのできる電子カメラシステムを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明による電子カメラシステムは、撮影レン
ズを装着することにより被写体像を撮像可能なカメラ本
体と、このカメラ本体に着脱自在に装着し、現像済みフ
ィルムから画像を読み取るフイルムアダプタとから構成
された電子カメラシステムであって、上記カメラ本体
は、上記撮影レンズまたは上記フィルムアダプタを選択
的に装着可能なマウント手段と、上記被写体像または上
記現像済みフイルム画像を電気信号に変換する光電変換
手段とを有し、上記フィルムアダプタは、上記カメラ本
体のマウント手段に結合するための結合手段と、上記現
像済みフィルムを保持する保持手段と、この保持手段で
保持されたフイルムと上記結合手段との間に配置され、
上記フイルム画像を上記光電変換手段上に結像する光学
手段と、上記フィルムを照明する照明手段とを有するも
のである。
【0011】また、第2の発明の電子カメラシステム
は、第1の発明の電子カメラシステムにおいて、上記光
電変換手段は、一列に配置されたセンサアレイによって
上記撮影レンズにより結像された被写体像を撮像するラ
インセンサと、このラインセンサと垂直な方向に上記ラ
インセンサを走査する走査機構とを有するものである。
【0012】そして、第3の発明の電子カメラシステム
は、第1の発明の電子カメラシステムにおいて、上記照
明手段は、一列に配置されたセンサアレイによって上記
撮影レンズにより結像された被写体像を撮像する上記ラ
インセンサと平行に配置した発光体と、この発光体を上
記ラインセンサの走査と同期して駆動させる移動機構と
を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態
の電子カメラシステムの構成全体を示した概略斜視図で
ある。
【0014】図1に示すように、この第1の実施の形態
の電子カメラシステムは、被写体像の撮像を行なう電子
カメラ1と、この電子カメラ1によって撮像された被写
体像の電子画像信号を処理する外部周辺機器であり情報
処理装置であるパーソナルコンピュータ(以下、「パソ
コン」または「PC」という。)2とによって構成され
ている。
【0015】上記電子カメラ1は、いわゆる一眼レフレ
ックス方式を採用しており、カメラ本体1aと、このカ
メラ本体1aに着脱自在に装着され、レンズ鏡筒に保持
された撮影レンズ11a等によって構成される撮影光学
系11と、従来の銀塩フイルムを使用するカメラによっ
て撮影され、現像された現像済みフイルムから画像を読
み取るフイルムアダプタ15とによって構成されてい
る。
【0016】カメラ本体1aは、その前面側の略中央に
配設され、撮影光学系11またはフイルムアダプタ15
のいずれか一方とカメラ本体1aとを選択的に着脱自在
に装着するマウント手段であるマウント部10と、カメ
ラ本体1a内部の上部側の略中央に配設され、被写体像
を観察したり、撮影範囲を確認するためのファインダ光
学系等からなるTTLファインダ12と、カメラ本体1
aの外装部上面の一側端に配設された主電源スイッチ1
3と、カメラ本体1aの外装部の一側面の底部側に配設
され、電子カメラ1と外部周辺機器(PC2)とを接続
ケーブル3を介して接続する外部出力用のコネクタ部1
4等によって構成されている。
【0017】なお、図1に示すように、マウント部10
には、カメラ本体1aがフイルムアダプタ15と結合し
たときに、カメラ本体1aとフイルムアダプタ15とを
電気的に接続する接触端子34Aが設けられている。
【0018】上記フイルムアダプタ15は、箱型形状の
筐体15aによって形成されており、この筐体15aの
前面側、つまり、フイルムアダプタ15がカメラ本体1
aに装着される際にカメラ本体1aのマウント部10と
対向する面に、フイルムアダプタ15をカメラ本体1a
のマウント部10に装着し、これを結合させるための結
合手段である結合部16が設けられている。
【0019】この結合部16には、フイルムアダプタ1
5とカメラ本体1aとが結合した場合において、マウン
ト部10の接触端子34Aと接触する接触端子34Bが
設けられている。これにより、フイルムアダプタ15が
カメラ本体1aに装着されると、フイルムアダプタ15
側の接触端子34Bとカメラ本体1aのマウント部10
側の接触端子34Aとが接触し、上述したように、フイ
ルムアダプタ15とカメラ本体1aとが電気的に接続さ
れるようになっている。
【0020】また、フイルムアダプタ15の筐体15a
の両側壁には、縦長で細長形状の開口部17L,17R
がそれぞれ対向する位置に設けられていて、この開口部
17L,17Rのいずれか一方の側から現像済みフイル
ムを挟持する保持手段であるフイルムキャリア18が挿
入されるようになっている。このフイルムキャリア18
は、筐体15aを貫通して、他方の開口部(17L,1
7R)から引き出すことができるようになっている。つ
まり、フイルムキャリア18は、開口部17L,17R
間で摺動自在に保持されるようになっている。なお、こ
のフイルムアダプタ15の構成についての詳細は後述す
る。
【0021】一方、上記パソコン2は、画像処理等を行
なうための演算等を行なう手段であり、CPU等によっ
て構成されるPC本体2aと、このPC本体2aによっ
て得られる画像処理結果を出力表示したり処理操作手順
等を表示する表示装置2bと、PC本体2aによって画
像処理等を行なう際に、所望の指示等を行なうキーボー
ド等からなる入力装置2c等によって構成されており、
PC本体2aと表示装置2bとは接続ケーブル2dによ
って、PC本体2aと入力装置2cとは接続ケーブル2
eによって、それぞれ電気的に接続されている。
【0022】そして、上述したように電子カメラ1とパ
ソコン2とは、接続ケーブル3によって接続されてお
り、両者間でデータ通信が行なわれるようになってい
る。つまり、電子カメラ1側の上記コネクタ部14に、
接続ケーブル3の一端が接続されると共に、この接続ケ
ーブル3の他端は、パソコン2のコネクタ部2fに接続
されており、これによって、電子カメラ1とパソコン2
とが接続されている。
【0023】なお、この第1の実施の形態では、図1に
示すように、パソコン2として、PC本体2a、表示装
置2b、入力装置2cがそれぞれ別体に設けられ、机5
0等の上に設置して使用される、いわゆるデスクトップ
型パソコンを例示しているが、これに限らず、例えばP
C本体、表示装置、入力装置等が一体的に構成された可
搬型の小型パソコンを使用してもよい。
【0024】また、電子カメラ1は、図1に示すよう
に、三脚51上に固定されて撮像動作またはフイルム画
像の読取動作が行なわれるようになっている。そして、
この撮像動作は、カメラ本体1aに撮影光学系11がマ
ウント部10を介して装着された状態の電子カメラ1が
接続ケーブル3を介してパソコン2と接続された状態で
行なわれる。また、フイルム画像読取動作は、カメラ本
体1aにフイルムアダプタ15が装着された電子カメラ
1が、接続ケーブル3を介してパソコン2と接続された
状態で行なわれる。これによって、パソコン2を操作す
ることで、電子カメラ1を制御することができるように
なっている。
【0025】つまり、パソコン2の操作によって電子カ
メラ1を制御して、電子画像情報の走査(以下、「スキ
ャン」または「スキャニング」という。)を行ない、こ
れによって得られる画像情報は、接続ケーブル3を介し
てパソコン2側に送信されるようになっている。そし
て、電子カメラ1によってスキャンされた画像情報信号
は、パソコン2によって所望の情報処理(たとえば画像
処理等)が行なわれるようになっている。
【0026】ここで、上記パソコン2によって行なわれ
る電子カメラ1の制御は、例えば自動焦点調節動作(A
F動作)、自動露出調整動作(AE動作)、オートホワ
イトバランス(AWB)調整動作等がある。
【0027】さらに、上記パソコン2は、電子カメラ1
の撮像動作またはフイルム読取動作を制御することがで
きるようになっている。つまり、パソコン2側より電子
カメラ1側にスキャン命令を指示すると、その指示信号
は接続ケーブル3を介して電子カメラ1側に送信され、
この電子カメラ1を制御して被写体像またはフイルム画
像の走査が行なわれ、これによって得られた電子画像情
報の信号は、接続ケーブル3を介してパソコン2側に転
送されて、パソコン2内のメモリ等の記憶媒体に記録さ
れることとなる。
【0028】このように、上記パソコン2は、電子カメ
ラ1を制御して、これにより撮像動作またはフイルム画
像の走査(読取動作)を行なうと共に、所定の手順(バ
ッチ処理等)によって、所定の画像処理動作、例えば画
像情報のトリミング等の処理を行なうことができるよう
になっている。
【0029】次に、上記フイルムアダプタ15の内部構
成について、以下に簡単に説明する。図2は、フイルム
アダプタ15の上面側からみた際の内部構造を示す概略
構成図である。
【0030】図2に示すように、フイルムアダプタ15
の筐体15aの両側壁には、上述のように開口部17
L,17Rが設けられており、この開口部17L,17
Rを結ぶ線上の筐体15a内には、フイルムキャリア保
持台30が配設されている。このフイルムキャリア保持
台30は、フィルキャリア18が開口部17L,17R
のうちのいずれか一方から筐体15a内に挿入された際
に、このフイルムキャリア18を筐体15a内におい
て、カメラ本体1aのマウント面と平行となるように保
持するものである。これによって、フイルムキャリア1
8に挟持されたフイルムのフイルム面は、カメラ本体1
aのマウント面に対して平行に所定の位置で保持される
ようになる。
【0031】また、フイルムアダプタ15の前端側に設
けられた結合部16とフイルム保持台30との間には、
光学手段であるレンズ群31が配設されている。このレ
ンズ群31は、フイルムキャリア18に挟持されたフイ
ルムの画像を、カメラ本体1a内の光電変換手段である
ラインセンサ(詳細は後述する。)の受光面に結像させ
る役目をする。そして、その画角は、上記ラインセンサ
が移動することによって撮像される範囲、すなわちフイ
ルムの一画像の全範囲をカバーするように設定されてい
る。
【0032】また、フイルムアダプタ15の後端側に
は、フイルムキャリア18に挟持されるフイルムの画像
面と対向する位置に、蛍光灯移動機構33が配設されて
いる。この蛍光灯移動機構33には、円筒形状に形成さ
れ、上記フイルムキャリア18に挟持されたフイルムの
画像を均一に照明する照明手段である発光体からなるイ
ンバータ蛍光灯32が、カメラ本体1a内のラインセン
サの画素配列方向と平行となるよう保持されている。
【0033】蛍光灯移動機構33は、副走査方向に移動
するようになっており、その移動ピッチは、カメラ本体
1a内の副走査機構(後述する図5参照。)と同一ピッ
チとなるように設定されている。また、蛍光灯移動機構
33の初期位置は、カメラ本体1a内のラインセンサの
初期位置と対向する位置となるように設定されている。
【0034】なお、上述の副走査方向とは、ラインセン
サの移動方向を示すものとし、本発明では、電子カメラ
1によって形成される横長の長方形状の撮像画面の長辺
方向を示すものとする。また、この副走査方向に対して
直交する方向、すなわち電子カメラ1の形成する撮像画
面の短辺方向(このカメラ本体1aにおける鉛直方向)
については、以下の説明において主走査方向という。
【0035】また、上述したように、カメラ本体1a側
のマウント部10の接触端子34A(図1参照)と対向
する位置には、結合部16の接触端子34Bが設けられ
ている。そして、カメラ本体1a側より接触端子34A
を介して駆動パルスが出力されることにより、カメラ本
体1a側の副走査機構とフイルムアダプタ15側の蛍光
灯移動機構33とのそれぞれの駆動が同期するようにさ
れている。また、この両接触端子34A,34Bを介し
て、カメラ本体1a側よりフイルムアダプタ15側に電
源が供給されるようになっている。
【0036】一方、フイルムキャリア18は、上述のよ
うに現像済みのフイルムを挟持してフイルムアダプタ1
5に装着し、フイルムをカメラ本体1aのマウント面に
対して平行に保持するためのものである。
【0037】通常、写真撮影用の銀塩フイルムでは、例
えば35mm幅のロール状フイルムの場合、撮影済みの
フイルムを現像処理した後には、撮影コマの六コマずつ
を短冊状に切り分ける処理(いわゆるスリーブ処理。以
下、このスリーブ処理されたものをストリップフイルム
という。)がなされるか、または、一コマずつ切り離さ
れてマウント枠に保持される処理(いわゆるマウント処
理。以下、このマウント処理されたものをマウントフイ
ルムという。)がなされる。
【0038】そこで、フイルムキャリア18としては、
ストリップフイルム用のもの、マウントフイルム用のも
の等、種々のフイルム形態、フイルムフォーマット(サ
イズ)等に応じて複数種類のものが用意されている。
【0039】なお、上記蛍光灯移動機構33の構成につ
いては、特に詳述していないが、後述する副走査機構
(図5参照)と基本的に同様の構成からなるものとし
て、その構成についての詳細な説明は、ここでは省略す
る。
【0040】図3は、この第1の実施の形態の電子カメ
ラシステムの制御系の概略を示すブロック構成図であ
る。なお、図3に示す状態は、電子カメラ1に対してマ
ウント部10および結合部16を介してフイルムアダプ
タ15が装着された状態を示しており、このフイルムア
ダプタ15に設置されたフイルム画像を電子カメラ1に
よって走査する(読み取る)場合を示している。
【0041】図3に示すように、この電子カメラシステ
ムは、制御手段であるRISCマイコン(Reduced Inst
ruction Set Computer:縮小命令セット・コンピュー
タ)20によって、電子画像信号の制御、電子カメラ1
の動作全体等の制御が行なわれるようになっている。
【0042】カメラ本体1a内においてマウント部10
の後方には、フイルムアダプタ15側に設置されたフイ
ルム画像を、TTLファインダ12側に向けて導くミラ
ー19が配設されている。このミラー19は、ミラー駆
動機構(図示せず)によって回動自在に設けられている
ものであって、ミラー駆動機構は、DCモータ等のミラ
ー駆動モータ(図示せず)によって駆動されるようにな
っている。
【0043】なお、ミラー19、TTLファインダ12
およびミラー駆動機構等の構成については、従来の銀塩
フイルムを使用する一眼レフレックスカメラによって一
般的に実用化されているものが使用されている。
【0044】すなわち、ミラー19は、通常の状態(図
3に示す状態)では、撮影光路上において角度45度の
傾斜角となるように配設されており、その反射面によっ
てフイルムアダプタ15のレンズ群31によって結像さ
れ、マウント部10を通過してカメラ本体1a内に入射
するフイルム画像を形成する光束を、上方に折り曲げ
て、プリズム、接眼レンズ等からなるファインダ光学系
および測光用受光素子(図示せず)等により形成される
TTLファインダ12側へと導くようになっている。こ
のとき、TTLファインダ12によって、フイルム画像
を観察することができるようになっている(以下、この
位置を観察位置という。)。
【0045】また、上記ミラー19が観察位置からミラ
ー駆動機構(図示せず)によって回動されると、ミラー
19は、上方に待避して、撮影光路を開放するようにな
っており、これにより、上記フイルム画像を形成する光
束は、ラインセンサ上に画像が結像されるようになる
(以下、この位置を撮像位置という。)。
【0046】ミラー19の後方には、RISCマイコン
20によって駆動制御される、一列に配列された受光素
子(センサアレイ)等からなる光電変換手段であるライ
ンセンサ21が設けられている。このラインセンサ21
の受光面は、フイルムアダプタ15のレンズ群31の結
像面と略一致するように配設されていると同時に、ライ
ンセンサ21の画素配列方向は、電子カメラ1の形成す
る撮像画面の短辺方向(このカメラ本体1aにおける鉛
直方向)と略一致するようになっている。
【0047】ラインセンサ21は、上述のように、フイ
ルムアダプタ15のレンズ群31の結像面に配置されて
いて、このラインセンサ21が上記結像面上を移動する
ことによって二次元画像を得ることができるようになっ
ている。なお、ラインセンサ21は、2列(ライン)構
成からなり、このうちの1ラインがG信号用、他の1ラ
インがR信号およびB信号用となっている。
【0048】また、ラインセンサ21は、カメラ本体1
a内に配設される副走査機構(図5参照)に取り付けら
れ、この副走査機構によって、副走査方向に移動される
ようになっている。
【0049】ここで、上記副走査機構について、以下に
説明する。図5は、上記電子カメラ側の副走査機構のみ
を取り出して示す概略斜視図である。
【0050】上述したように、副走査機構は、ラインセ
ンサ21を副走査方向に移動させるための移動機構であ
って、ラインセンサ21を保持すると共に、副走査方向
に摺動可能に配設されたホルダ部43と、周面上にネジ
溝を有する軸部材によって形成され、ホルダ部43を副
走査方向へ移動させるためのリードスクリュー41と、
このリードスクリュー41をその両端部で支持する固定
台座(図示せず)と、駆動源である正逆両方向に回転可
能なステッピングモータ44等によって構成されてい
る。
【0051】上記ホルダ部43は、幅狭の厚みのあるL
字形状の柱体からなり、その直立部には縦長の開口部が
設けられている。この開口部内には、上記ラインセンサ
21が嵌合されて保持されている。
【0052】また、ホルダ部43の下辺部には、リード
スクリュー41を回動自在に嵌合する貫通孔42が穿設
されている。そして、ホルダ部43の貫通孔42にリー
ドスクリュー41が嵌合した状態では、この貫通孔42
は、リードスクリュー41の雄ネジに螺合する雌ネジと
して設けられているものである。
【0053】ホルダ部43の下辺後方部には、ホルダ回
転規制のためのシャフト47用の切欠部48が設けられ
ている。
【0054】そして、上記リードスクリュー41の両端
部は、固定台座の両側壁に対して回動自在に支持されて
おり、一般的な抜け止め手段が施されている。
【0055】また、固定台座には、ステッピングモータ
44が固設されており、このステッピングモータ44の
回転出力軸には、ピニオンギアー46が固着されてい
る。このピニオンギアー46は、上記リードスクリュー
41の同軸上の一端部に固着されている回転ギアー45
と噛合するようになっていて、これによって、ステッピ
ングモータ44の回転力が減速されてリードスクリュー
41に伝達されるようになっている。よって、このリー
ドスクリュー41の回転によって、ホルダ部43は、所
定の範囲内で副走査方向に移動するようになっている。
【0056】そして、ホルダ部43の副走査方向への移
動によって、このホルダ部43に保持されるラインセン
サ21が、所定の間隔(ピッチ)分だけ副走査方向に移
動することとなる。
【0057】なお、副走査機構によるラインセンサ21
の移動ピッチの1ピッチ分は、ラインセンサ21の1画
素分の大きさに相当するものであるが、一般的に、ライ
ンセンサの1画素分の大きさは、約10μm(ミクロ
ン)前後のものが実用化されている。したがって、ここ
では、ステッピングモータ44の1ステップの角度を約
18°(度)に設定し、ステッピングモータ44が1ス
テップ回転することにより移動するラインセンサ21の
副走査方向への単位時間当たりの移動量は、ラインセン
サの1画素分の大きさ、すなわち、約10μmとなるよ
うに設定されている。
【0058】図3に戻って、上記ラインセンサ21によ
って光電変換された画像信号(アナログ信号)は、A/
D変換回路27によってデジタル信号に変換され、この
A/D変換された1ライン分の画像信号は、RISCマ
イコン20内のRAM28に一時的に蓄積されるように
なっている。
【0059】そして、このRAM28から読み出された
デジタル画像信号は、RGBセレクタ29によって、電
子カメラ1に接続されているパソコン2との通信に適し
たデータ転送レート(速度)に置き換えて出力されるよ
うになっている。
【0060】また、電子カメラ1内には、測光素子を使
用して被写体像の輝度を測定する測光回路22と、ミラ
ー駆動機構を駆動するミラーモータ駆動回路23と、絞
りを動作させる絞りモータ(図示せず)の駆動を行なう
絞りモータ駆動回路24と、フイルムアダプタ15のレ
ンズ群31を駆動してオートフォーカス処理を行なうA
Fモータ駆動回路25と、副走査機構の駆動を行なう副
走査機構モータ駆動回路26等が配設されており、これ
らの各回路は、上記RISCマイコン20と電気的に接
続されている。
【0061】また、図3において、ACアダプタ30
は、この電子カメラシステム全体に電源を供給するもの
であって、電子カメラ1のパワーイン(POWER IN)端子
に接続されている。
【0062】次に、上記フイルムアダプタ15の制御系
について、以下に説明する。図4は、このフイルムアダ
プタ15の制御系を示すブロック構成図である。
【0063】図4に示すように、フイルムアダプタ15
の制御系は、蛍光灯移動機構33の駆動用モータ(図示
せず)を駆動する移動機構駆動回路37と、蛍光灯32
の駆動を行なう照明駆動回路35と、上記移動機構駆動
回路37および照明駆動回路35とを制御するCPU等
からなるマイコン36等によって構成されている。
【0064】このマイコン36は、上述したように接触
端子34A,34Bを介して電子カメラ1側からの駆動
パルス信号を受け取ることにより、移動機構駆動回路3
7および照明駆動回路35を制御するようになってい
る。
【0065】このように構成された上記第1の実施の形
態の電子カメラシステムによって、撮影を行なう際の動
作について、以下に説明する。
【0066】図6、図7は、この電子カメラシステムの
撮影シーケンスを示すフローチャートであって、図6
は、電子カメラ1側の動作シーケンスを、図7は、フイ
ルムアダプタ15側の動作シーケンスを、それぞれ示し
ている。
【0067】図6に示すように、ステップS1におい
て、パソコン2により画像取込命令が電子カメラ1に対
してなされると、ステップS2において、フイルムアダ
プタ15側に対し点灯用駆動パルスが送信される。これ
を受けて、フイルムアダプタ15側では、図7に示すよ
うに、ステップS11において、上記点灯用駆動パルス
が受信されたかどうかの確認がなされる。ここで、点灯
用駆動パルスが受信されたと判断されると、次のステッ
プS12の処理に進み、このステップS12において、
フイルムアダプタ15のマイコン36は、照明駆動回路
35を制御して蛍光灯32を点灯させる。なお、このと
き、同時に蛍光灯32の初期位置の確認も行なわれる。
そして、次のステップS13の処理に進む。
【0068】一方、電子カメラ1側においては、上述し
たようにステップS2において、フイルムアダプタ15
側に点灯用駆動パルスを送信すると同時に、ミラー19
を駆動して、これを観察位置から撮像位置へ移動させ
(ミラーアップ)、AF処理および測光処理を行ない、
所定のプログラムに従って露光時間(シャッタ速度)、
絞り値等の撮影条件を設定する。そして、次のステップ
S3の処理に進む。
【0069】ステップS3において、ラインセンサ21
の主走査が開始される。ここで読み出された1ライン分
の画像信号は、一時的にRISC20内のRAM28に
記憶された後、ラインセンサ21が副走査機構によって
1ピッチ分だけ副走査方向に移動すると同時に、駆動パ
ルスをフイルムアダプタ15側に送信し、次のステップ
S4の処理に進む。
【0070】フイルムアダプタ15側では、ステップS
13において、上述のステップS3で電子カメラ1側か
ら送信された駆動パルスが受信されたかどうかの確認が
行なわれる。ここで、駆動パルスの受信が確認される
と、次のステップS14の処理に進み、このステップS
14において、蛍光灯移動機構33によって蛍光灯32
を1ピッチ分だけ副走査方向に移動させ、次のステップ
S15の処理に進む。
【0071】また、電子カメラ1側では、ステップS4
において、電子カメラ1とパソコン2との間の通信状態
の確認がなされる。この場合において、パソコン2との
通信が可能であると判断されると、上述のステップS3
でRAM28に記憶された1ライン分の画像信号が、1
画素毎にパソコン2の通信速度に適した速度で順次読み
出され、この画像信号は、RGBセレクタ29によって
パソコン2との通信に適した転送レートに変換されてパ
ソコン2に送信される。そして、次のステップS5の処
理に進む。
【0072】ステップS5において、1ライン分の画像
信号が全て送信されたかどうかの確認が行なわれる。こ
こで1ライン分の画像信号が全て送信されたと判断され
ると、次のステップS6に進み、このステップS6にお
いて、パソコン2に対して1画面分の画像信号が送信さ
れたかどうかの確認がなされる。ここで、1画面分の画
像信号が全て送信されたと判断された場合には、次のス
テップS7の処理に進む一方、1画面分の画像信号の全
てが送信されていないと判断された場合には、上述のス
テップS3の処理に戻り、次の1ライン分の主走査が行
なわれ、上述したステップS3〜ステップS5の一連の
処理が繰り返される。
【0073】そして、1画面分の画像信号が全てパソコ
ン2側に送信されたと判断されて、ステップS7の処理
に進むと、副走査機構を初期位置に戻す動作(初期位置
リセット動作)が行なわれると共に、リセット駆動パル
スがフイルムアダプタ15側に送信された後、電子カメ
ラ1側の撮影シーケンスは終了する。
【0074】フイルムアダプタ15側では、ステップS
15において、上述のステップS7での電子カメラ1側
からのリセット駆動パルスが受信されたかどうかの確認
がなされ、ここでリセット駆動パルスの受信が確認され
ると、次のステップS16の処理に進み、このステップ
S16において、蛍光灯移動機構33を初期位置に戻す
動作(初期リセット動作)が行なわれると共に、蛍光灯
32が消灯された後、フイルムアダプタ15側の撮影シ
ーケンスを終了する。
【0075】以上説明したように上記第1の実施の形態
によれば、撮影光学系11とフイルムアダプタ15とを
電子カメラ1のカメラ本体1aのマウント部10に対し
て選択的に装着するようにしたので、カメラ本体1a
は、撮影光学系11を装着した場合には、立体物等の撮
像を容易に行なうことができると共に、ラインセンサ2
1を使用しているので、高画質な電子画像を容易にえる
ことができる。
【0076】また、カメラ本体1aにフイルムアダプタ
15を装着した場合には、銀塩フイルムを使用するカメ
ラによって撮影された現像済みのフイルム画像を、高画
質な電子画像として容易に読み取ることができる。
【0077】そして、カメラ本体1aにフイルムアダプ
タ15を装着してフイルム画像を読み取る場合において
は、フイルムアダプタ15の内部に照明手段を配設する
ようにしたので、使用する際の時間的な制限がなく、い
つでも使用することができると共に、より安定した照明
手段によってフイルム画像を照明することとなるので、
常に同一条件による画像読み取り動作を行なうことがで
きる。
【0078】また、電子カメラ1は、副走査機構の副走
査方向への移動時に、フイルムアダプタ15側に対して
駆動パルスを送信することで、この副走査機構の移動と
同期させて、蛍光灯移動機構33を同一のピッチで移動
させるようにしたので、常に安定した光量でフイルム画
像を照明することができる。したがって、より高精度な
画像読み取り動作とすることができる。
【0079】なお、上記第1の実施の形態では、蛍光灯
移動機構33が副走査機構と同期して移動するようにし
ているが、これに限らず、例えばフイルム画像全体を同
一光量によって照らすことのできる蛍光灯等の照明手段
を使用して、この照明手段をフイルムアダプタ内に固設
するようにしても良い。この場合には、フイルムアダプ
タ15側に照明手段の点灯および消灯を行なうスイッチ
類を設ける必要があるが、副走査機構の移動に同期させ
て蛍光灯を移動させる必要がなくなり、よって、電子カ
メラ側から副走査機構の1ライン分の移動毎に、フイル
ムアダプタ側に駆動パルスの送信を行なう必要がない。
さらに、照明手段の移動機構も不要となるので、より簡
単にシステムを構成することができることとなる。
【0080】次に、本発明の第2の実施の形態の電子カ
メラシステムについて、以下に説明する。なお、この第
2の実施の形態は、基本的には上述の第1の実施の形態
と同様であるので、異なる点についてのみ説明する。
【0081】すなわち、上述の第1の実施の形態におい
ては、電子カメラ側の副走査機構によるラインセンサの
副走査方向への移動ピッチ(間隔)と、これに同期して
移動するフイルムアダプタ側の蛍光灯移動機構による蛍
光灯(照明手段)の同方向への移動ピッチ(間隔)と
は、略同ピッチ(間隔)となるようにしていたが、この
第2の実施の形態では、副走査機構によるラインセンサ
の副走査方向への移動ピッチに対して、蛍光灯移動機構
による蛍光灯(照明手段)の同方向への移動ピッチは、
略二倍の移動ピッチとなるように設定している点が異な
る。
【0082】ところで、一般的に副走査機構、蛍光灯移
動機構の構成として、モータの回転力を直接リードスク
リューに伝達するようにした場合には、リードスクリュ
ーのリード角を極端に小さくすると共に、ボールの直径
も極端に小さくしなければ、副走査機構の移動ピッチ
を、ラインセンサの1画素分の大きさである約10μm
に設定することはできない。しかし、この場合におい
て、各構成部材の製造精度等を考慮すると、このような
構成とすることは、実際には非常に困難である。
【0083】したがって、上記第1の実施の形態におけ
る副走査機構においては、上述したように、ステッピン
グモータ44の1ステップの角度を約18°(度)に設
定すると共に、リードスクリュー41の回転ギアー45
によってステッピングモータ44の回転力を減速し、こ
れによって、副走査機構のラインセンサ21の移動ピッ
チをラインセンサ21の1画素分の大きさに相当する約
10μmとなるように設定している(図5参照)。ま
た、上記第1の実施の形態における蛍光灯移動機構も同
様の構成としている。したがって、副走査機構および蛍
光灯移動機構を構成する構成部材が増加して、システム
自体が複雑になっている。
【0084】一方、照明手段である発光体の照明範囲と
しては、その構成上から考慮するとラインセンサの1ラ
イン幅よりも、かなり広い範囲で安定した照明効果が得
られるようになっている。したがって、発光体とライン
センサとの間の相対的な位置が、例えば数ピッチ分ずれ
てしまったとしても、実質上の問題はないと考えられ
る。つまり、蛍光灯移動機構側の移動精度は、上述の副
走査機構におけるものほど厳密に設定する必要はないも
のである。
【0085】そこで、この第2の実施の形態の電子カメ
ラシステムのフイルムアダプタにおける蛍光灯移動機構
は、図8に示すように、モータの回転力がリードスクリ
ューに直接伝達されるようにしたネジ送り構造を採用し
ている。
【0086】図8は、この第2の実施の形態におけるフ
イルムアダプタ側の蛍光灯移動機構のみを取り出して示
す概略斜視図である。
【0087】図8に示すように、この蛍光灯移動機構3
3Aは、蛍光灯32Aを保持すると共に、副走査方向に
摺動可能に配設されたホルダ部32Bと、周面上にネジ
溝を有する軸部材によって形成され、ホルダ部32Bを
副走査方向へ移動させるためのリードスクリュー52
と、このリードスクリュー52と、駆動源である正逆両
方向に回転可能なステッピングモータ54等によって構
成されている。
【0088】上記ホルダ部32Bは、幅狭の厚みのある
L字形状の柱体からなり、その直立部には縦長の開口部
が設けられている。この開口部内には、上記蛍光灯32
Aが嵌合されて保持されている。
【0089】また、ホルダ部32Bの下辺部には、内周
面にネジ溝が設けらたネジ孔が穿設されており、このネ
ジ孔のネジ溝と上記リードスクリュー52のネジ溝とが
螺合するようになっている。
【0090】なお、図8には図示されていないが、上記
リードスクリュー52の両端部は、固定台座の両側壁に
対して回動自在に支持されており、一般的な抜け止め手
段が施されている。
【0091】また、上記リードスクリュー52の一端部
には、ステッピングモータ54が配設されており、この
モータ54の回転軸が、リードスクリュー54の同軸上
に固設されている。これによって、ステッピングモータ
54の回転力が直接、リードスクリュー52に伝達され
るようになっている。よって、このリードスクリュー5
2の回転によって、ホルダ部32Bは、所定の範囲内で
副走査方向に移動するようになっている。
【0092】そして、ホルダ部32Bの副走査方向への
移動によって、このホルダ部32Bに保持される蛍光灯
32Aが、所定の間隔(ピッチ)分だけ副走査方向に移
動することとなる。
【0093】なお、この第2の実施の形態における蛍光
灯移動機構33Aのリードスクリュー52のネジとして
は、M2ネジを使用する。これにより、このリードスク
リュー52のネジピッチとステッピングモータ54のス
テップ角の相関から、蛍光灯移動機構33A、つまり蛍
光灯32Aの移動ピッチの1ピッチ分は、副走査機構の
移動ピッチの略二倍(2ピッチ分)、すなわち約20μ
mとなるように設定される。ホルダ部32B下辺後方部
には、回転規制のためのシャフト53用の切欠部54が
設けられている。
【0094】図9は、上記第2の実施の形態における電
子カメラシステムの撮影シーケンスを示すフローチャー
トであって、フイルムアダプタ側の動作シーケンスを示
している。なお、この電子カメラシステムの撮影シーケ
ンスのうち電子カメラ側の動作シーケンスについては、
上述の第1の実施の形態と同様であるので、図6のフロ
ーチャートを参照するものとする。
【0095】まず、電子カメラ側よりフイルムアダプタ
側に点灯用駆動パルスが送信される(図6のステップS
2)と、フイルムアダプタ側では、これを受けて、図9
に示すように、ステップS21において、上記点灯用駆
動パルスが受信されたかどうかの確認がなされる。ここ
で、点灯用駆動パルスが受信されたと判断されると、次
のステップS22の処理に進み、このステップS22に
おいて、フイルムアダプタのマイコンは、照明駆動回路
を制御して蛍光灯32Aを点灯させる。なお、このと
き、同時に蛍光灯32Aの初期位置の確認も行なわれ
る。そして、次のステップS23の処理に進む。
【0096】ステップS23において、電子カメラ側か
らの駆動パルス(図6のステップS3)がカウントさ
れ、この駆動パルスが2回(n=2;nは正の整数)に
なると、次のステップS24の処理に進み、このステッ
プS24において、蛍光灯移動機構33Aを1ピッチ分
だけ副走査方向に移動させて、次のステップS25の処
理に進み、このステップS25において、電子カメラ側
からのリセット駆動パルス(図6のステップS7)が受
信されたかどうかの確認がなされ、ここでリセット駆動
パルスの受信が確認されると、次のステップS26の処
理に進み、このステップS26において、蛍光灯移動機
構33Aを初期位置に戻す動作(初期リセット動作)が
行なわれると共に、蛍光灯32Aが消灯された後、フイ
ルムアダプタ側の一連の動作シーケンスを終了する。
【0097】また、上述のステップS25において、電
子カメラ側からのリセット駆動パルスの受信が確認され
ない場合には、上述のステップS23の処理に戻り、以
降の処理が繰り返される。
【0098】なお、この第2の実施の形態では、上述の
第1の実施の形態のように、電子カメラ側の副走査機構
によるラインセンサの副走査方向への移動と蛍光灯移動
機構の副走査機構への移動を同期させることはしていな
いが、上述したように蛍光灯32Aの照明幅がラインセ
ンサの受光幅よりも広いので問題となることはない。
【0099】以上説明したように上記第2の実施の形態
によれば、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得る
ことができると共に、蛍光灯移動機構をネジ送り構造と
したことにより、フイルムアダプタの構成を簡略化する
ことができる。
【0100】なお、この第2の実施の形態では、蛍光灯
移動機構33Aのリードスクリュー52としてM2ネジ
を使用することにより、蛍光灯移動機構33Aの移動ピ
ッチの1ピッチ分を、電子カメラ側の副走査機構の略二
倍(2ピッチ分)となるように設定したが、これに限ら
ず、例えば5ピッチ分、10ピッチ分等の整数倍の設定
として蛍光灯からの光量が安定して得られる範囲内の設
定であれば問題なく、同様の効果を得ることができる。
ただし、この場合には、副走査機構のピッチとの相関を
持たせることが必要であることはいうまでもない。
【0101】また、蛍光灯移動機構33Aの駆動源とし
てステッピングモータ54を使用しているが、これに限
らず、DCモータ等を使用しても良い。なお、この場合
には、フイルムアダプタ側にラインセンサが主走査を開
始する前に副走査機構のパルスレートを示す信号を送信
するようにする必要がある。
【0102】そして、フイルムアダプタ側では、上記パ
ルスレートに対応するDCモータへの印加電圧をマイコ
ン内のROMに記憶するようにし、上記パルスレートに
対応してDCモータへの印加電圧を制御するようにす
る。このようにすることで、蛍光灯移動機構は、副走査
方向への移動が開始されるようになる。
【0103】[付記] (1) 撮影レンズを装着することにより被写体像を撮
像可能なカメラ本体と、このカメラ本体に着脱自在に装
着し、現像済みフイルムから画像を読み取るフイルムア
ダプタとから構成された電子カメラシステムであって、
上記カメラ本体は、上記撮影レンズまたは上記フイルム
アダプタを選択的に装着可能なマウントと、上記被写体
像または上記現像済みフイルム画像を電気信号に変換す
るラインセンサと、このラインセンサと垂直な方向に上
記センサを走査する走査機構とを有し、上記フイルムア
ダプタは、上記カメラ本体のマウントに結合するための
結合部と、上記現像済みフイルムを保持する保持手段
と、この保持手段で保持されたフイルムと上記結合部と
の間に配置され、上記フイルム画像を上記光電変換手段
上に結像する光学手段と、上記フイルムを照明する照明
手段と、を有する電子カメラシステム。
【0104】(2) 付記1に記載の電子カメラシステ
ムにおいて、上記照明手段は、上記ラインセンサと平行
に配置した発光体と、この発光体を上記ラインセンサの
走査と同期して駆動させる移動機構とを有する電子カメ
ラシステム。
【0105】(3) 付記2に記載の電子カメラシステ
ムにおいて、上記移動機構の単位時間当りの移動量は、
上記走査機構の移動量と同一、または整数倍とした電子
カメラシステム。
【0106】(4) 付記1に記載の電子カメラシステ
ムにおいて、上記照明手段は、上記フイルム画像を均一
に照明する発光体である電子カメラシステム。
【0107】(5) 撮影レンズを装着することにより
被写体像を撮像可能なカメラ本体に着脱自在に装着し、
現像済みフイルムから画像を読み取るフイルムアダプタ
であって、このフイルムアダプタは、上記カメラ本体に
結合するための結合部と、上記現像済みフイルムを保持
する保持手段と、この保持手段で保持されたフイルムと
上記結合部との間に配置され、上記フイルム画像を上記
カメラ本体の撮像面上に結像する光学手段と、上記フイ
ルムを照明する照明手段とを有するフイルムアダプタ。
【0108】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、銀塩
フイルムを使用するカメラによって撮影されたフイルム
画像を、より簡単に電子画像信号に変換することのでき
る電子カメラシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子カメラシステ
ムの構成全体を示した概略斜視図。
【図2】図1の電子カメラシステムのフイルムアダプタ
の上面側からみた際の内部構造を示す概略構成図。
【図3】図1の電子カメラシステムの制御系の概略を示
すブロック構成図。
【図4】図1の電子カメラシステムのフイルムアダプタ
の制御系を示すブロック構成図。
【図5】図1の電子カメラシステムの電子カメラ側の副
走査機構のみを取り出して示す概略斜視図。
【図6】図1の電子カメラシステムの撮影シーケンスの
うち電子カメラ側の動作シーケンスを示すフローチャー
ト。
【図7】図1の電子カメラシステムの撮影シーケンスの
うちフイルムアダプタ側の動作シーケンスを示すフロー
チャート。
【図8】本発明の第2の実施の形態の電子カメラシステ
ムのフイルムアダプタ側の蛍光灯移動機構のみを取り出
して示す概略斜視図。
【図9】図8の電子カメラシステムの撮影シーケンスの
うちフイルムアダプタ側の動作シーケンスを示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1……電子カメラ 1a……カメラ本体 2……パソコン 10……マウント部(マウント手段;電子カメラ側) 11……撮影光学系 11a……撮影レンズ 15……フイルムアダプタ 16……結合部(結合手段;フイルムアダプタ側) 18……フイルムキャリア(保持手段) 21……ラインセンサ(光電変換手段) 31……レンズ群(光学手段) 32,32A……インバータ蛍光灯(発光体、照明手
段) 33,33A……蛍光灯移動機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを装着することにより被写
    体像を撮像可能なカメラ本体と、このカメラ本体に着脱
    自在に装着し、現像済みフィルムから画像を読み取るフ
    イルムアダプタとから構成された電子カメラシステムで
    あって、 上記カメラ本体は、上記撮影レンズまたは上記フィルム
    アダプタを選択的に装着可能なマウント手段と、上記被
    写体像または上記現像済みフイルム画像を電気信号に変
    換する光電変換手段とを有し、 上記フィルムアダプタは、上記カメラ本体のマウント手
    段に結合するための結合手段と、上記現像済みフィルム
    を保持する保持手段と、この保持手段で保持されたフイ
    ルムと上記結合手段との間に配置され、上記フイルム画
    像を上記光電変換手段上に結像する光学手段と、上記フ
    ィルムを照明する照明手段と、 を有することを特徴とする電子カメラシステム。
  2. 【請求項2】 上記光電変換手段は、一列に配置され
    たセンサアレイによって上記撮影レンズにより結像され
    た被写体像を撮像するラインセンサと、このラインセン
    サと垂直な方向に上記ラインセンサを走査する走査機構
    とを有することを特徴とする請求項1に記載の電子カメ
    ラシステム。
  3. 【請求項3】 上記照明手段は、一列に配置されたセ
    ンサアレイによって上記撮影レンズにより結像された被
    写体像を撮像する上記ラインセンサと平行に配置した発
    光体と、この発光体を上記ラインセンサの走査と同期し
    て駆動させる移動機構とを有することを特徴とする請求
    項1に記載の電子カメラシステム。
JP8264800A 1996-10-04 1996-10-04 電子カメラシステム Withdrawn JPH10112821A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6829004B1 (en) * 1998-07-07 2004-12-07 Pentax Corporation Film scanning system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6829004B1 (en) * 1998-07-07 2004-12-07 Pentax Corporation Film scanning system

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