JPH10111810A - 情報処理装置、および記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、および記憶媒体

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JPH10111810A
JPH10111810A JP26592796A JP26592796A JPH10111810A JP H10111810 A JPH10111810 A JP H10111810A JP 26592796 A JP26592796 A JP 26592796A JP 26592796 A JP26592796 A JP 26592796A JP H10111810 A JPH10111810 A JP H10111810A
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JP26592796A
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Motonobu Ando
元伸 安藤
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】情報処理装置の記憶手段にスタック領域を確保
し、マルチタスク機能を有するデータ処理手段によって
複数種類のタスクを並行処理させる場合に、そのタスク
処理に不具合を生じさせるようなことなく、簡易な手段
によって、前記記憶手段のメモリ領域を効率良く有効利
用できるようにする。 【解決手段】複数種類のタスクを時分割方式によって並
行処理可能なマルチタスク機能を有するデータ処理手段
21と、このデータ処理手段21によってタスク処理を
行うのに必要なデータを記憶するための複数のスタック
領域を有する記憶手段22とを備えた情報処理装置2で
あって、前記複数のスタック領域のうち、前記データ処
理手段21によってタスク処理に使用されていない空き
のスタック領域を、一般メモリ領域として開放するメモ
リ管理手段21を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装
置、パーソナルコンピュータ、あるいはパーソナルコン
ピュータに接続される周辺装置などの情報処理装置、お
よびこれら情報処理装置を所望の状態に駆動させるため
のプログラムを記憶した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばパーソナルコンピュータ
としては、複数種類のタスクを時分割方式によって並行
処理可能ないわゆるマルチタスク機能のCPU、あるい
はプロセサを具備するものがある。このようなパーソナ
ルコンピュータによれば、たとえばプリンタを駆動させ
て所望の画像データを記録紙にプリントアウトしつつ、
スキャナを駆動させて所望の原稿の画像を読み取らせる
ことができ、2つの異なるプログラムを同時に並行して
処理することができ、便利である。
【0003】一方、従来では、パーソナルコンピュータ
のCPUまたはプロセサに、いわゆるマルチタスク処理
を実行させる場合に、そのデータ処理の容易化を図るた
めの手段として、RAMなどの記憶手段に、複数種類の
タスクにそれぞれ対応する複数のスタック領域を確保し
ておく手段が採用されている。この従来の手段を具体的
に説明すると、次の通りである。すなわち、従来では、
CPUまたはプロセサで処理されるタスクとして、コピ
ー処理、プリンタ処理、画像データ読み取り処理などの
たとえば計n種類のタスクがあるとすると、記憶手段の
メモリ領域には、計n種類のタスクのそれぞれを処理す
るための専用のスタック領域をn箇所確保していた。そ
して、たとえばコピー処理のタスクとプリンタ処理のタ
スクとを並行処理するときには、これらのタスク処理を
実行するために予め確保されている2つの特定のスタッ
ク領域を利用していた。このように、マルチタスク処理
に際してスタック領域を利用すれば、このスタック領域
内へのデータの格納や、スタック領域内からのデータの
読み出しが容易となり、データ処理の簡素化、ならびに
高速化を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パーソナルコンピュータにおいては、次のような不具合
が生じていた。
【0005】すなわち、パーソナルコンピュータは、C
PUまたはプロセサによって多数種類のデータ処理を可
能とした多機能タイプに構成されたものであっても、実
際には、たとえばコピー処理のタスクとプリンタ処理の
タスクが並行処理されるなど、せいぜい2種類程度のタ
スクが同時に並行処理されるのが通常である。ところ
が、従来では、CPUまたはプロセサで実行されるタス
クの種類数と同数の非常に多くのスタック領域が記憶手
段に予め確保されている。したがって、CPUまたはプ
ロセサによってマルチタスク処理が実際になされる場合
には、記憶手段のメモリ領域に確保されている多数のス
タック領域のうち、ごく僅かのスタック領域がデータ記
憶用途に利用されるに過ぎず、それ以外の他のスタック
領域は、空き領域のまま、未使用のメモリ領域となって
しまう。このため、従来では、記憶手段のメモリ領域に
多くの無駄が生じているのと同様な結果となり、メモリ
領域の有効利用の効率面において不具合を生じていた。
【0006】尚、このような不具合は、マルチタスク機
能を有するパーソナルコンピュータに限らず、マルチタ
スク機能を有するCPUなどのデータ処理手段を備えた
ファクシミリ装置やその他の種々の情報処理装置におい
ても、同様に生じていた。
【0007】本発明は、このような事情のもとで考え出
されたものであって、情報処理装置の記憶手段にスタッ
ク領域を確保し、マルチタスク機能を有するデータ処理
手段によって複数種類のタスクを並行処理させる場合
に、そのタスク処理に不具合を生じさせるようなことな
く、簡易な手段によって、前記記憶手段のメモリ領域を
効率良く有効利用できるようにすることをその目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載した発明の情報処理装置は、複数種
類のタスクを時分割方式によって並行処理可能なマルチ
タスク機能を有するデータ処理手段と、このデータ処理
手段によってタスク処理を行うのに必要なデータを記憶
するための複数のスタック領域を有する記憶手段と、を
備えた情報処理装置であって、前記複数のスタック領域
のうち、前記データ処理手段によってタスク処理に使用
されていない空きのスタック領域を、一般メモリ領域と
して開放するメモリ管理手段を具備している。
【0009】請求項2に記載した発明の情報処理装置
は、請求項1に記載した情報処理装置であって、前記メ
モリ管理手段は、前記データ処理手段によって複数種類
のタスク処理を並行して実行しているときに限り、前記
空きのスタック領域を一般メモリ領域として開放するよ
うに構成されている。
【0010】請求項3に記載した発明の情報処理装置
は、複数種類のタスクを時分割方式によって並行処理可
能なマルチタスク機能を有するデータ処理手段と、この
データ処理手段によってタスク処理を行うのに必要なデ
ータを記憶するためのスタック領域を形成可能な記憶手
段と、を備えた情報処理装置であって、前記データ処理
手段によって並行処理されるタスクの種類数と同数のス
タック領域を前記記憶手段に設定するメモリ管理手段を
具備している。
【0011】請求項4に記載した発明の情報処理装置
は、請求項3に記載した情報処理装置であって、前記メ
モリ管理手段は、前記データ処理手段によって1種類の
タスク処理の実行が開始される都度、そのタスク処理に
必要なスタック領域を前記記憶手段に設定するととも
に、前記タスク処理が終了する都度、それに対応するス
タック領域を開放するように構成されている。
【0012】請求項5に記載した発明の記憶媒体は、情
報処理装置の記憶手段に設定された複数のスタック領域
を利用して複数種類のタスクを時分割方式によって並行
処理可能なマルチタスク機能を有するデータ処理手段
を、前記複数のスタック領域のうちの空きのスタック領
域を一般メモリ領域として開放するメモリ管理手段とし
て機能させるプログラムが記憶されている。
【0013】請求項6に記載した発明の記憶媒体は、情
報処理装置の記憶手段に設定されたスタック領域を利用
して複数種類のタスクを時分割方式によって並行処理可
能なマルチタスク機能を有するデータ処理手段を、この
データ処理手段によって並行処理されるタスクの種類数
と同数のスタック領域を前記記憶手段に設定するメモリ
管理手段として機能させるプログラムが記憶されてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0015】図1は、本発明に係る情報処理装置の具体
例としての多機能周辺装置を、パーソナルコンピュータ
と組み合わせて使用する場合の一例を示す回路ブロック
図である。
【0016】多機能周辺装置2は、ファクシミリ通信機
能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、およびコピ
ー機能などの複数の機能を有している。この多機能周辺
装置2は、CPU21、RAM22、ROM23、ゲー
トアレイ24、インタフェース25、スキャナ26、プ
リンタ27、およびモデム28を備えている。CPU2
1、RAM22、ROM23、ゲートアレイ24、およ
びインタフェース25は、バス線により接続されてい
る。バス線は、データバス、アドレスバス、および制御
信号線を含むが、これは後述するパーソナルコンピュー
タ1のバス線についても同様である。
【0017】CPU21は、多機能周辺装置2の全体を
制御するものであり、本発明でいうデータ処理手段の一
例に相当する。また、CPU21は、後述する所定のプ
ログラムと結合することにより、本発明でいうメモリ管
理手段の一例にも相当する。RAM22およびROM2
3は、多機能周辺装置2の各部を制御するためのデータ
やプログラムなどを記憶するためのものである。後述す
るように、RAM22には、CPU21によって所定の
タスクを実行するときに利用するスタック領域が形成さ
れる。ゲートアレイ24は、スキャナ26、プリンタ2
7、およびモデム28の各々とCPU21との間のイン
タフェースとして機能する。インタフェース25は、ケ
ーブル31を介してパーソナルコンピュータ1のインタ
フェース15に接続されており、たとえばセントロニク
スやRS−232Cなどの規格に基づいて、パーソナル
コンピュータ1と多機能周辺装置2との相互間のデータ
の送受信を制御する。スキャナ26は、原稿の画像を読
み取って画像信号に変換する機能を有する。プリンタ2
7は、画像データを所望の記録紙にプリントアウトする
機能を有する。モデム28は、ファクシミリ通信を実行
可能なものであり、ファクシミリ通信に際して送信デー
タの変調および受信データの復調を行う。このモデム2
8には、電話回線などの通信回線32が接続されてい
る。
【0018】パーソナルコンピュータ1は、前記インタ
フェース15を有する以外に、プロセサ11、ROM1
2、RAM13、ゲートアレイ14、ハードディスク装
置16、フレキシブルディスクドライブ17、操作部1
8、およびディスプレイ19を具備している。プロセサ
11、ROM12、RAM13、ゲートアレイ14、お
よびインタフェース15は、バス線により相互に接続さ
れている。
【0019】プロセサ11は、ハードディスク装置16
にインストールされているOSや各種のアプリケーショ
ンソフトウェアなどのプログラムに基づいて動作し、情
報処理を行う。ROM12やRAM13は、各種のデー
タやプログラムを記憶するのに用いられる。ゲートアレ
イ14は、ハードディスク装置16、フレキシブルディ
スクドライブ17、操作部18、およびディスプレイ1
9の各々とプロセサ11との間のインタフェースとして
機能する。ハードディスク装置16は、各種のアプリケ
ーションソフトウェアのプログラムなどを記憶する。フ
レキシブルディスクドライブ17は、フレキシブルディ
スクの内容を読み出す。操作部18は、テンキーやその
他の複数の操作スイッチを具備して構成されている。デ
ィスプレイ19は、CRTや液晶表示器などによって構
成されている。
【0020】パーソナルコンピュータ1のハードディス
ク装置16には、多機能周辺装置2のモデム28を利用
したファクシミリ通信を実行させたり、パーソナルコン
ピュータ1で作成した文書や画像をプリンタ27を用い
てプリントアウトさせたり、あるいはスキャナ26を用
いて読み取らせた原稿の画像信号をパーソナルコンピュ
ータ1に取り込んだりという、各種の機能を実現するた
めの種々のアプリケーションソフトウェアがインストー
ルされている。
【0021】多機能周辺装置2のCPU21は、ROM
23に記憶されているプログラムに基づいて時分割方式
によるマルチタスク処理を実行可能なものである。RO
M23には、多機能周辺装置2のスキャナ26やプリン
タ27などの各部を単独で動作させるためのプログラム
が記憶されている他、パーソナルコンピュータ1からの
指令に応じて多機能周辺装置2の各部を動作制御するた
めのプログラムも記憶されている。また、前記以外のプ
ログラムとして、ROM23には、RAM22に複数の
スタック領域を形成し、かつ必要に応じてこれら複数の
スタック領域の一部を一般メモリ領域として開放させる
ためのメモリ管理用プログラムP1も記憶されている。
尚、図1においては、メモリ管理用プログラムP1の他
に、メモリ管理用プログラムP2も記載されているが、
このメモリ管理用プログラムP2は第2の実施形態にお
いて利用されるメモリ管理用プログラムであり、本実施
形態では、このメモリ管理用プログラムP2はROM2
3に記憶されていない。本実施形態で利用されるメモリ
管理用プログラムP1を、さらに詳細に説明すると、次
の通りである。
【0022】すなわち、メモリ管理用プログラムP1
は、RAM22の一部の領域に、たとえば図2に示すよ
うに、複数のスタック領域N1〜N4を確保させる内容
となっている。本実施形態では、計4つのスタック領域
N1〜N4のみを図示するが、RAM22に確保される
スタック領域はむろんこれらに限定されず、前記以外の
種々のスタック領域を確保させるようにしてもかまわな
い。前記複数のスタック領域N1〜N4は、たとえばス
タック領域N1がコピー処理のタスクAを実行するため
の領域、スタック領域N2がプリンタ処理のタスクBを
実行するための領域、スタック領域N3がイメージスキ
ャナ処理のタスクCを実行するための領域、スタック領
域N4がファクシミリ通信処理のタスクDを実行するた
めの領域となっている。
【0023】また、メモリ管理用プログラムP1は、前
記複数のスタック領域N1〜N4のうち、複数のスタッ
ク領域が使用され、複数のタスク処理がCPU21によ
って並行処理される場合には、スタック領域N1〜N4
のうちに空き領域があるか否かをCPU21に判断させ
る内容となっている。そして、その判断の結果、空き領
域がある場合には、その空きのスタック領域を、一般メ
モリ領域として開放し、CPU21によって処理される
各種のデータを記憶するためのメモリとしてCPU21
に利用させる内容となっている。
【0024】次に、前記構成の多機能周辺装置2の具体
的な動作手順の一例について、図4に示すフローチャー
トを参照しながら説明する。尚、説明の便宜上、CPU
21によって処理されるタスクを、2種類のタスクA,
Bに限定した場合について説明する。
【0025】まず、パーソナルコンピュータ1の操作部
18において所定の操作がなされ、パーソナルコンピュ
ータ1から多機能周辺装置2に対して、たとえばコピー
処理のジョブを実行する旨のタスクAの実行指令がある
と(S1:YES)、CPU21は、タスクAについて
のフラグをセットする。このフラグは、タスクAに対応
するスタック領域が空き状態にあるか否かの判断に利用
することができ、フラグがセットされていれば、既にそ
れに対応するスタック領域は空き状態にはないことを示
すこととなる。
【0026】次いで、CPU21は、タスクBの処理が
現時点において実行されているか否か、換言すれば、タ
スクA以外の他のタスク処理が実行されているか否かを
判断する(S3)。その結果、タスクBが既に処理され
ている場合には(S3:YES)、その後CPU21
は、RAM22のスタック領域N1〜N4のうち、スタ
ック領域N1以外に空きのスタック領域があるか否かを
判断する(S4)。その結果、スタック領域N1以外に
空きのスタック領域が存在する場合、すなわちタスクB
に利用されるスタック領域N2は非空き状態であるため
に、これ以外のスタック領域N3,N4が空き状態であ
る場合には(S4:YES)、CPU21は、それらの
空きのスタック領域N3,N4を一般メモリ領域として
開放する(S5)。そして、これらのスタック領域N
3,N4を、一般メモリ領域として有効に利用した上
で、タスクAをタスクBと並行して処理する(S6)。
【0027】CPU21によるタスクA,Bの並行処理
時においては、既述したとおり、タスクAがコピー処理
のタスクであり、またタスクBがプリンタ処理のタスク
である場合には、たとえば図3に示すように、RAM2
2のメモリ領域が利用される。すなわち、スタック領域
N1,N2のそれぞれは、CPU21によるタスクA,
Bの処理を行うための専用のワーキングメモリとして利
用されるが、一方の空きのスタック領域N3は、たとえ
ばタスクAのコピー処理時における原稿画像の読取デー
タを記憶するためのバッファメモリの一部として利用さ
れる。また、他方の空きのスタック領域N4について
は、たとえばタスクBのプリンタ処理時においてパーソ
ナルコンピュータ1から送信されてきたプリントデータ
を一時的に記憶させておくためのバッファメモリの一部
として利用される。このようにすれば、スタック領域N
3,N4が未使用状態のまま所定のタスク処理が実行さ
れることがなくなり、RAM22のメモリ領域の全域を
有効に利用することができることとなる。
【0028】次いで、前記タスクBと並行してなされて
いたタスクAの処理が終了すると(S7:YES)、そ
の後CPU21は、タスクAの処理に伴って一般メモリ
領域として利用していたスタック領域N3を元通りに復
帰させる(S8)。そして、CPU21は、その後タス
クAについてのフラグをリセットし(S9)、タスクA
についての処理を終了する。図4においては省略してい
るが、CPU21は、タスクBが終了した時点において
は、タスクBの処理に伴って一般メモリ領域として利用
されていたスタック領域N4を、やはり元通りに復帰さ
せる。このように、スタック領域N3,N4を元通りに
復帰させれば、その後これらスタック領域N3,N4を
利用するタスクC,Dの実行指令が、仮にパーソナルコ
ンピュータ1からCPU21に対してなされても、これ
らスタック領域N3,N4を利用したタスク処理を適切
に行うことができる。
【0029】一方、前記の場合とは異なり、タスクAと
タスクBとを並行処理する場合において、既にタスク
C,Dも並行処理されているなどして、スタック領域N
3,N4が空き状態にないときには(S4:NO)、C
PU21は、もはやこれらのスタック領域N3,N4を
一般メモリ領域としては開放することなく、タスクAを
処理することとなる(S10,S11)。この場合、原
稿画像の読取データなどの所望のデータは、RAM22
のうち、スタック領域N1〜N4以外の一般メモリ領域
に記憶される。また、CPU21によってタスクAを実
行する際に、タスクBが予め実行されていないときには
(S3:NO)、その後は当然ながらタスクAの処理が
単独でなされる(S12,S13)。
【0030】上記したCPU21による処理手順では、
2つのタスクA,Bを並行処理する場合にのみ、空きの
スタック領域N3,N4を一般メモリ領域として開放し
ているために、次に述べるように、スタック領域を適切
に機能させることができる。すなわち、タスクAを単独
で実行する場合に、このタスク処理に利用されるスタッ
ク領域N1以外の他のスタック領域N2〜N4を一般メ
モリ領域として開放したのでは、その後タスクBの実行
指令があったときに、スタック領域N2をタスクB専用
のワーキングメモリとして有効に利用したかたちでタス
クBの処理が行えなくなるという不具合が生じる。とこ
ろが、CPU21によってタスクA,Bを並行処理する
段階になってから空きのスタック領域N3,N4を一般
メモリ領域として開放すれば、その後前記タスクA,B
の処理が終了するまでは、次の新たなタスク処理の実行
指令を受ける可能性が少ないために、上記したような不
具合が生じる虞れを少なくすることができることとな
る。
【0031】次に、本発明に係る情報処理装置の第2の
実施形態について説明する。
【0032】この第2の実施形態では、図1において説
明した多機能周辺装置2において、ROM23には、メ
モリ管理用プログラムP1に代えて、メモリ管理用プロ
グラムP2が記憶されている。すなわち、本実施形態で
は、多機能周辺装置2のハード構成自体については、先
の第1実施形態と共通しているが、ROM23に記憶さ
れているメモリ管理用プログラムの内容が先の第1実施
形態の場合とは相違している。従って、本実施形態にお
ける多機能周辺装置2のハード構成の説明については省
略する。
【0033】前記メモリ管理用プログラムP2は、CP
U21によって並行処理されるタスクの種類数と同数の
スタック領域をRAM22に設定することをCPU21
に指示するプログラム内容である。より具体的には、前
記メモリ管理用プログラムP2は、CPU21が所定の
タスク処理の実行指令を受ける都度、RAM22のメモ
リ領域に、そのタスク処理に必要なスタック領域を設定
する内容となっている。そして、そのタスク処理が終了
すると、先に設定していたスタック領域を開放して元通
りのメモリ領域に復帰させる内容となっている。
【0034】この第2実施形態における多機能周辺装置
2の具体的な動作手順について、図5に示すフローチャ
ートを参照しながら説明する。尚、この第2実施形態に
ついても、やはり説明の便宜のため、先の第1実施形態
の場合と同様に、CPU21によって処理されるタスク
を、2種類のタスクA,Bに限定した場合について説明
する。
【0035】まず、パーソナルコンピュータ1から多機
能周辺装置2のCPU21に対してタスクAの実行指令
があると(S20:YES)、CPU21は、タスクA
についてのフラグをセットした後に(S21)、タスク
Bの処理を実行しているか否かを判断する(S22)。
この判断の結果、タスクBの処理を既に実行している場
合には(S22:YES)、図6に示すように、RAM
22のメモリ領域には、タスクBを実行するためのスタ
ック領域Nbが既に確保されているはずであるから、C
PU21は、このスタック領域Nbに加えて、タスクA
を処理するためのスタック領域Naを新たに確保する
(S23)。
【0036】次いで、CPU21は、前記スタック領域
Naを利用したタスクAの処理を、タスクBと並行して
処理する(S24)。タスクAの処理に際しては、それ
専用のスタック領域Naを利用することができるので、
CPU21は、このタスクAの処理を効率良く迅速に行
うことができる。そして、前記タスクAの処理が終了す
ると(S25)、CPU21は、前記スタック領域Na
を開放し、元通りの一般のメモリ領域に復帰させる(S
26)。そして、タスクAについてのフラグをリセット
してから(S27)、タスクAに関連する処理を終了す
る。従って、タスクAの処理が終了した後には、RAM
22のうちスタック領域Naとして設定されていた部分
を、他のデータの記憶領域として利用することができ、
RAM22のメモリ容量の有効利用が図れることとな
る。むろん、タスクBの処理は、スタック領域Nbを利
用して適切に実行されるが、このタスクBの処理が終了
すると、CPU21は、やはり前記スタック領域Nbを
開放することとなり、この領域を他のデータ記憶領域と
して利用することができることとなる。
【0037】一方、前記とは異なり、タスクAの処理を
開始するにあたり、他のタスクBの処理がなされていな
い場合には、RAM22に前記スタック領域Nbは確保
されていないために、CPU21は、図7に示すよう
に、RAM22の一部にスタック領域Naを単独で確保
する(S28)。そして、その後はこのスタック領域N
aを利用して、タスクAを効率良く処理することとなる
(S29)。
【0038】上記した処理手順によれば、タスク処理を
実行するときにのみRAM22の一部をそのタスク処理
に必要なスタック領域として機能させているために、タ
スク処理の効率を高めつつ、その一方においてRAM2
2の一部をスタック領域として機能させていないときに
は、その部分を種々のデータを記憶させるためのメモリ
領域として幅広く有効に活用することができる。したが
って、RAM22のメモリ領域の全域を有効に利用する
ことができる。
【0039】尚、上記各実施形態では、いずれの場合
も、2種類のタスクA,Bを並行処理させる場合を一例
として説明したが、言うまでもなく本発明はこれに限定
されない。本発明では、たとえば3種類、あるいはそれ
以上の種類数のタスクを並行処理する場合においても、
上述した一連の動作手順と基本的には同一の手順によっ
て、RAM22のメモリ領域を有効に利用したデータ処
理を適切に行うことが可能である。従って、本発明で
は、並行処理されるタスクの具体的な数はとくに限定さ
れない。また、処理されるタスクの具体的な内容も限定
されない。
【0040】更に、上記各実施形態では、本発明に係る
情報処理装置の具体例として、パーソナルコンピュータ
に接続される多機能周辺装置を一例に挙げているが、本
発明はやはりこれに限定されない。本発明は、上記とは
異なる構成の周辺装置を始めとして、パーソナルコンピ
ュータ、ファクシミリ装置、およびその他の種々の情報
処理装置に適用することが可能である。
【0041】その他、本発明に係る情報処理装置の各部
の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明の情報処理装置によれば、RAMなどの記憶手段
に設けられている複数のスタック領域のうち、タスク処
理に使用されていない空きのスタック領域を、一般メモ
リ領域として開放することができるために、従来とは異
なり、不使用状態のスタック領域が空き領域のまま有効
利用されない状態となることを解消し、記憶手段に設け
られているスタック領域を種々のデータの記憶用途に有
効に活用することができる。従って、記憶手段のメモリ
領域を、従来よりも効率良く利用でき、種々のデータの
処理に便宜が図れ、また記憶手段の全体のメモリ容量の
縮小化も達成できるという格別な効果が得られる。
【0043】とくに、請求項2に記載した発明の情報処
理装置によれば、CPUなどのデータ処理手段によって
複数種類のタスク処理を並行して実行しているときに限
り、空きのスタック領域を一般メモリ領域として開放す
るために、スタック領域を一般メモリ領域として開放し
ているときに、そのスタック領域を利用したタスク処理
の実行指令がなされることによってそのタスク処理に支
障をきたす虞れを少なくすることができ、一層好ましい
ものにできる。
【0044】請求項3に記載した発明の情報処理装置に
よれば、CPUなどのデータ処理手段によって並行処理
されるタスクの種類数と同数のスタック領域を記憶手段
に設定するために、データ処理手段によってタスク処理
に利用されない空きのスタック領域が記憶手段のメモリ
領域に多く設けられてしまうことを解消することができ
る。従って、記憶手段のメモリ領域の各所をそれだけ他
の必要なデータの記憶用途に利用することができる。そ
の結果、やはり請求項1に記載した発明の情報処理装置
の場合と同様に、記憶手段のメモリ領域を、従来よりも
効率良く利用でき、種々のデータの処理に便宜が図れ、
また記憶手段の全体のメモリ容量の縮小化も達成できる
という格別な効果が得られる。
【0045】請求項4に記載した発明の情報処理装置に
よれば、CPUなどのデータ処理手段によって1種類の
タスク処理の実行が開始される都度、そのタスク処理に
必要なスタック領域を記憶手段に設定し、そのタスク処
理が終了すると、そのスタック領域を開放するために、
データ処理手段によって並行処理されるタスクの種類数
と同数のスタック領域を記憶手段に設定する処理を簡単
に行うことができ、請求項3に記載した発明の情報処理
装置で得られるのと同様な効果が得られる。
【0046】請求項5に記載した発明の記憶媒体によれ
ば、この記憶媒体に記憶されているプログラムをたとえ
ばパーソナルコンピュータなどの情報処理装置にインス
トールすることにより、請求項1に記載の情報処理装置
を実現することができる。
【0047】請求項6に記載した発明の記憶媒体によれ
ば、この記憶媒体に記憶されているプログラムをたとえ
ばパーソナルコンピュータなどの情報処理装置にインス
トールすることにより、請求項3に記載の情報処理装置
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理装置の具体例としての多
機能周辺装置をパーソナルコンピュータと組み合わせて
使用する場合の一例を示す回路ブロック図である。
【図2】図1に示す多機能周辺装置によって設定される
スタック領域の一例を示す説明図である。
【図3】図2に示すスタック領域の利用状況の一例を示
す説明図である。
【図4】図1に示す多機能周辺装置の動作手順の一例を
示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態に係る多機能周辺装置の
動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】記憶手段としてのRAMのメモリ領域にスタッ
ク領域を設定する状態の一例を示す説明図である。
【図7】記憶手段としてのRAMのメモリ領域にスタッ
ク領域を設定する状態の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 多機能周辺装置(情報処理装置) 21 CPU(データ処理手段,メモリ管理手段) 22 RAM(記憶手段) 23 ROM 26 スキャナ 27 プリンタ N1〜N4,Na,Nb スタック領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類のタスクを時分割方式によって
    並行処理可能なマルチタスク機能を有するデータ処理手
    段と、このデータ処理手段によってタスク処理を行うの
    に必要なデータを記憶するための複数のスタック領域を
    有する記憶手段と、を備えた情報処理装置であって、 前記複数のスタック領域のうち、前記データ処理手段に
    よってタスク処理に使用されていない空きのスタック領
    域を、一般メモリ領域として開放するメモリ管理手段を
    具備していることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ管理手段は、前記データ処理
    手段によって複数種類のタスク処理を並行して実行して
    いるときに限り、前記空きのスタック領域を一般メモリ
    領域として開放するように構成されている請求項1に記
    載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 複数種類のタスクを時分割方式によって
    並行処理可能なマルチタスク機能を有するデータ処理手
    段と、このデータ処理手段によってタスク処理を行うの
    に必要なデータを記憶するためのスタック領域を形成可
    能な記憶手段と、を備えた情報処理装置であって、 前記データ処理手段によって並行処理されるタスクの種
    類数と同数のスタック領域を前記記憶手段に設定するメ
    モリ管理手段を具備していることを特徴とする情報処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリ管理手段は、前記データ処理
    手段によって1種類のタスク処理の実行が開始される都
    度、そのタスク処理に必要なスタック領域を前記記憶手
    段に設定するとともに、前記タスク処理が終了する都
    度、それに対応するスタック領域を開放するように構成
    されている、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 情報処理装置の記憶手段に設定された複
    数のスタック領域を利用して複数種類のタスクを時分割
    方式によって並行処理可能なマルチタスク機能を有する
    データ処理手段を、前記複数のスタック領域のうちの空
    きのスタック領域を一般メモリ領域として開放するメモ
    リ管理手段として機能させるプログラムが記憶されてい
    ることを特徴とする記憶媒体。
  6. 【請求項6】 情報処理装置の記憶手段に設定されたス
    タック領域を利用して複数種類のタスクを時分割方式に
    よって並行処理可能なマルチタスク機能を有するデータ
    処理手段を、このデータ処理手段によって並行処理され
    るタスクの種類数と同数のスタック領域を前記記憶手段
    に設定するメモリ管理手段として機能させるプログラム
    が記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016209037A (ja) * 2015-04-28 2016-12-15 サミー株式会社 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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