JPH10111529A - 光学装置及びカメラ - Google Patents

光学装置及びカメラ

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JPH10111529A
JPH10111529A JP8281652A JP28165296A JPH10111529A JP H10111529 A JPH10111529 A JP H10111529A JP 8281652 A JP8281652 A JP 8281652A JP 28165296 A JP28165296 A JP 28165296A JP H10111529 A JPH10111529 A JP H10111529A
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Goro Noto
悟郎 能登
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察面内の視野枠まわりのスペースを小さく
し、該装置を小型にすると共に、設定可能とするモード
を示す視標表示に必要な部品数の削減を図る。 【解決手段】 モード切換えの操作が為されると、観察
面A内の視野枠24a外に配置した視標24b,24b
´、23a,23bの表示形態を変更するようにして、
一つの視標に各モードを選択する為の機能を持たせ、観
察面内の視野枠まわりに各モード毎の視標を備える必要
性を無くすようにしている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観察者の視線を検
出する視線検出機能を具備した光学装置及びカメラや、
接眼状態を検知する機能を具備した光学装置及びカメラ
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、観察者が観察面上のどの位置
を観察しているかを検出する、いわゆる視線を検出する
装置が、本出願人により種々提案されている。
【0003】例えば、特開平6−94984号では、視
野枠(ファインダ視野範囲内の撮影画面範囲を規定する
枠)の中央にある測距枠(以下、測距ポイントと記す)
に対して、シャッタ秒時等を表示する情報表示部(これ
は視野枠外の前記測距ポイントの下部に配置されてい
る)と対向する位置(視野枠外の前記測距ポイントの上
部)に視標(指標)を設け、使用者の視線が前記視標近
傍にある時、所望の機能を動作させる光学装置を提案し
ている。
【0004】また、特開平6−194563号では、観
察面内に該装置が有する複数のモードを表す複数の表示
手段(以下、視標と記す)を有し、使用者が任意の視標
を注視するとそれに対応するモードの設定が可能となる
と共に、該モードにおいて選択可能とする複数の機能そ
れぞれを表示する複数の表示部が出現し、この複数の表
示部の中の所望のものを視線もしくは手動操作部材によ
り選択する事により、選択された機能を作動させること
のできる視線制御機器を提案している。例えば、カメラ
に適用した場合を例にすると、複数のモードとして、シ
ャッタ秒時と絞りの各値を選択するモードを有すると共
にそれぞれを選択する為の複数の視標を持ち、前記複数
の視標のうちのシャッタ秒時の方の視標を視線によって
選択すると該モードが設定され、この設定に伴って選択
可能とするすべてのシャッタ秒時(1/100,1/2
50……)を示す数値表示部が複数(前記選択可能とす
るすべてのシャッタ秒時に対応した数)出現し、この中
より視線等により任意のシャッタ秒時を選択することに
より、撮影時には該シャッタ秒時にてシャッタの開閉動
作が行われるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平6−194563号でのカメラへの適用を示した実
施の形態においては、ファインダ視野範囲内の視野枠近
傍(まわり)に選択可能とするすべてのシャッタ秒時や
絞り値を示す表示部が必要であり、視野枠まわりのスペ
ースが大きくなるばかりでなく、全ての表示を観察可能
にする為に接眼部を大きくし、撮影者の観察可能範囲、
つまりファインダ視野範囲を大きくしていなければなら
ず、小型であることが要求される視線検出機能を具備し
た、例えば視線検出を可能するコンパクトカメラには不
向きな構成である。
【0006】これとは別に、上記の様な視標は、視線検
出手段が観察者の視線を検出可能な状態の時は常に表示
されていることが望ましい。そして、視標は通常液晶表
示器を用い、その表示パターンで示すことが多い。
【0007】ところが、視線検出装置の電源スイッチが
入っている状態で常に視標を表示させておくと、消費電
力がその分多くなるので、例えばカメラの様に電池にて
駆動する機器の場合には、電池の消耗が激しくなるとい
う問題点を有していた。
【0008】次に、別の課題について述べる。
【0009】前述した様に、観察者が観察面上のどの位
置を観察しているのかを検出する、いわゆる視線を検出
する装置、さらには該装置を具備した光学装置が本出願
人により種々提案されている。
【0010】例えば、特開平4−242630号では、
眼球の大きさ等の個人差による視線の検出誤差を適切に
設定した視線補正手段を用いて自動的に補正すること、
いわゆるキャリブレーションを行うことで、視線検出の
検出精度を高めた視線検出装置を有した光学装置を提案
している。
【0011】また、特開平6−88934号では、撮影
者に視線補正動作(キャリブレーション動作とも云う)
の進行状況を判り易くするために、撮影者に視標を注視
させる状態時における視標の表示状態と、視線補正手段
にて補正データが採集されている状態時における視標の
表示状態と、視線補正手段による複数回の補正データの
採集が終了した状態時における視標の表示形態とを切り
換えるようにした視線検出機能を具備した光学装置を提
案している。
【0012】具体的には、ピント板上に刻印された複数
の測距枠のうち、左右端の測距枠の内部にドットマーク
を刻印し、これらをLEDにより照明する。これによ
り、眼球の個人差による視線の検出誤差を補正するため
の視線補正データを採集する。つまり、キャリブレーシ
ョンの際の指標とする。そして、LEDの発光を制御し
て、撮影者に視標を注視させる状態時には視標を点滅さ
せ、また視線補正手段にて補正データが採集されている
状態時には視標を点灯させ、さらには視線補正手段によ
る複数回の補正データの採集が終了した状態時には視標
を消灯させることにより、撮影者にキャリブレーション
動作の信号状況を判り易くしたものである。
【0013】また、キャリブレーション動作時には視標
の表示に加えて発音体を用いることにより、一連の動作
の流れをより判り易くするばかりではなく、キャリブレ
ーション失敗時にも警告音を出すことによって、撮影者
にとってはキャリブレーション動作が非常に判り易くな
ることも提案されている。
【0014】しかしながら、上記従来技術においては、
以下のような問題点があった。
【0015】つまり、測距枠それぞれをLEDで照明す
ることにより表示を行うので、測距枠の数が多くなるほ
どLEDの数も多くなるためにその分のスペースが必要
となる。従って、視線検出装置を有した光学装置のう
ち、特にコンパクトカメラの場合には、カメラ全体の小
型化を考えると前記LED用のスペースは大きな弊害と
なる。また、発音体も実装スペースが必要になるのと、
コストアップの要因により、コンパクトカメラに採用さ
れるのは稀である。
【0016】(発明の目的)本発明の第1の目的は、観
察面内の視野枠まわりのスペースを小さくし、該装置を
小型にすると共に、設定可能とするモードを示す視標表
示に必要な部品数の削減を図ることのできる光学装置及
びカメラを提供することにある。
【0017】本発明の第2の目的は、無駄な表示を止
め、消費電力を少なくすることのできる光学装置及びカ
メラを提供することにある。
【0018】本発明の第3の目的は、装置を大型化する
こと無しに、キャリブレーション動作の進行状況やその
成功,失敗を使用者に判り易く表示することのできる光
学装置及びカメラを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1〜3,11記載の本発明は、視線検
出用の視標を表示する表示手段と、前記視標が注視され
た際に機能させ得る複数のモードの中から任意のモード
を選択する為の選択手段と、該選択手段にて選択される
モード毎に、前記視線検出用の視標の表示形態を異なら
せる表示制御手段とを備え、前記選択手段のモード切換
えの操作がなされると、観察面内の視野枠外に配置した
前記視標の表示形態を変更するようにして、一つの視標
に各モードを選択する為の機能を持たせ、観察面内の視
野枠まわりに各モード毎の視標を備える事を不要にして
いる。
【0020】上記第2の目的を達成するために、請求項
4〜6,11記載の本発明は、外部に配置される外部表
示手段と、観察面内に配置される内部表示手段と、観察
面を観察者が覗いているか否かを検知する接眼検知手段
とを備えた光学装置において、前記接眼検知手段の検知
結果に応じて前記内部表示手段と外部表示手段の表示制
御を行う表示制御手段を設け、接眼検知手段にて観察者
が観察面を覗いていることが検知されるまでは、前記内
部表示手段の表示を禁止し、又接眼検知手段にて観察者
が観察面を覗いていることが検知されている間は、前記
外部表示手段の表示を禁止するようにしている。
【0021】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項7及び11記載の本発明は、所定の動作を実行さ
せる為の操作手段と、少なくとも視線検出用の視標を表
示する表示手段と、前記視標が注視されることにより、
前記所定の動作を実行するに際して必要となる予備動作
を行わせる動作制御手段とを備えた光学装置において、
前記操作手段の操作が行われた後は、前記視線検出用の
視標の表示を禁止する表示制御手段を設け、操作手段が
操作された後は、使用されることの無い視線検出用の視
標の表示は禁止するようにしている。これをカメラに例
えれば、レリーズ操作が行われた後の、撮影動作実行中
は視線検出用の視標は使用されることが無いので、この
視標の表示は禁止するようにしている。
【0022】同じく上記第2の目的を達成するために、
請求項8及び11記載の本発明は、所定の動作を実行さ
せる為の操作手段と、少なくとも視線検出用の視標を表
示する表示手段と、前記視標が注視されることにより、
前記所定の動作を実行するに際して必要となる予備動作
を行わせる動作制御手段とを備えた光学装置において、
前記動作制御手段による予備動作が不能な状態になった
事を検知する検知手段と、該検知手段にて予備動作が不
能な状態になった事が検知されることにより、前記視標
の表示を禁止する表示制御手段とを設け、所定の動作を
実行するに際して必要となる予備動作が不能な状態にな
った事が検知されることにより、前記視標の表示を禁止
するようにしている。これをカメラに例えれば、撮影動
作に先駆けて行われる例えばズーミング動作中に、ズー
ムレンズが広角あるいは望遠端に達し、それ以上のズー
ミング動作を行えないような場合は、ズーミング用とし
て用いられている視標は不要となるので、この視標の表
示は禁止するようにしている。
【0023】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項9及び11記載の本発明は、観察者の視線を検出
する視線検出手段と、観察面内の視野枠内に配置される
視線検出用の視標を表示する第1の表示手段と、観察者
に前記視標を注視してもらい、眼球の個人差による視線
の検出誤差を補正する為の補正データを抽出するキャリ
ブレーション動作を行う視線補正手段と、前記キャリブ
レーションの進行状況に応じて前記視標の表示形態を切
換える表示制御手段と、異なる動作状態を表示する、観
察面内の視野枠外に配置される第2の表示手段とを備え
た光学装置において、前記視線検出用の視標を表示する
表示手段を液晶表示を行う手段とし、前記キャリブレー
ション動作の成功,失敗を前記第2の表示手段の表示形
態を異ならせて行うようにしている。
【0024】上記構成によれば、視線検出用の視標を表
示する表示手段を液晶表示手段として、従来の様に視標
を照明する為のLED等の表示手段を不要にし、視野枠
内の構造を簡素化すると共に、キャリブレーション動作
の成功,失敗は、他の動作状態を表示する第2の表示手
段を兼用して、その表示形態を異ならせることで行うよ
うにしている。更に、キャリブレーションの進行状況
は、前記液晶表示手段により成る視標の表示形態を切換
える、例えば点灯,点滅,消灯させる事によって知らせ
るようにしている。
【0025】同じく上記第3の目的を達成するために、
請求項10及び11記載の本発明は、観察者の視線を検
出する視線検出手段と、観察面内の視野枠内に配置され
る視線検出用の視標を表示する第1の表示手段と、観察
者に前記視標を注視してもらい、眼球の個人差による視
線の検出誤差を補正する為の補正データを抽出するキャ
リブレーション動作を行う視線補正手段と、前記キャリ
ブレーションの進行状況に応じて前記視標の表示形態を
切換える表示制御手段と、異なる動作状態を表示する、
観察面内の視野枠外に配置される第2及び第3の表示手
段とを備えた光学装置において、前記視線検出用の視標
を表示する表示手段を液晶表示を行う手段とし、前記キ
ャリブレーション動作の成功を前記第2の表示手段で行
い、前記キャリブレーション動作の失敗を前記第3の表
示手段で行うようにしている。
【0026】上記構成によれば、視線検出用の視標を表
示する表示手段を液晶表示手段として、従来の様に視標
を照明する為のLED等の表示手段を不要にし、視野枠
内の構造を簡素化すると共に、キャリブレーション動作
の成功,失敗は、他の動作状態を表示する第2及び第3
の表示手段を兼用するようにしている。更に、キャリブ
レーションの進行状況は、前記液晶表示手段により成る
視標の表示形態を切換える、例えば点灯,点滅,消灯さ
せる事によって知らせるようにしている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0028】図1〜図4は本発明の実施の第1の形態に
係る視線検出機能を具備したコンパクトカメラの構成に
関する図であり、具体的には、図1は本発明を適用した
カメラの電気的構成を示すブロック図、図2は図1のカ
メラの視線検出部と表示部の光学系を表す光学配置図、
図3は図2の斜視図、図4は図1のカメラの接眼部から
観察した時の視野を示す図である。
【0029】図1において、1はカメラ全体のシーケン
スを司るシーケンスコントローラ、2はカメラの電源ス
イッチであるメインスイッチ(図面ではスイッチを「S
W」略記している)、3は不図示の公知のシャッタ機構
を作動させて撮影を行うためのレリーズスイッチ、4は
撮影系レンズ群(不図示)のうち、少なくとも1枚のレ
ンズLを望遠方向にズーミングするように指示するTE
LEスイッチ、5はレンズLを広角方向にズーミングす
るように指示するWIDEスイッチ、6は複数の視野枠
のうち、1つを選択するための視野枠切換スイッチであ
る。7はモード切換スイッチであであり、視線検出結果
によりカメラが実行する動作がTELEもしくはWID
Eへのズーミングを行うズーミングモード(「T−Wモ
ード」)と、視野枠を切換えていく「視野枠モード」と
の、どちらかを選択するためのものである。
【0030】8は撮影者(観察者)の眼球の状態をセン
サ29で読み取って視線方向を検出する視線検出回路、
9はモータ10を駆動して撮影系レンズのうち少なくと
も1枚のレンズLを公知の機構で光軸方向にシフトして
ズーミングを行うズームモータ駆動回路、11はその時
の焦点距離を求める焦点距離検出回路、12はカメラの
ファインダ光学系内に配された液晶表示器23(以下、
LCDと記す)の各表示パターンのON(表示)/OF
F(非表示)の制御を行うLCD駆動回路、13は視線
検出用の視標部の照明を行うLED25の点灯,制御を
行うバックライト制御回路である。
【0031】また、図2及び図3において、21はカメ
ラのファインダ光学系のうちの接眼レンズ、22はミラ
ー、24はファインダ視野範囲内の撮影画面を限定する
視野枠24aや視標24bを有するマスク、26は撮影
者の視線を検出するために眼球Eを照明するIRED
(赤外発光ダイオード)、27は接眼レンズ21とミラ
ー22の間に配され、可視光は透過し、赤外光は反射す
る、つまりIRED26で照明された眼球Eの像を反射
するダイクロイックミラー、28は眼球像をセンサ29
のセンサ面29aに結像する集光レンズである。
【0032】次に、上記構成におけるカメラの動作につ
いて、以下簡単に説明する。
【0033】メインスイッチ2がONされると、シーケ
ンスコントローラ1は、レリーズスイッチ3やTELE
スイッチ4等の各種の操作部材からの入力待機状態とな
っている。ここで、レリーズスイッチ3が操作される
と、不図示の測距装置により被写体までの距離が測定さ
れ、その結果により不図示の撮影系レンズ群のうち少な
くとも1枚が光軸方向にシフトされ、フォーカシング動
作が行われる。これと前後して、不図示の測光装置によ
り被写体輝度が測定される。そして、これらの結果によ
り、絞り値やシャッタスピード,不図示のストロボの発
光のON/OFF等の撮影条件が決定され、前述の様に
不図示のシャッタ機構を作動させることで撮影(露光動
作)が実行される。
【0034】また、TELEスイッチ4もしくはWID
Eスイッチ5が操作されると、シーケンスコントローラ
1は、ズームモータ駆動回路9を介してモータ10へ駆
動信号を出力する。すると、前述の様に不図示の撮影系
レンズ群のうち少なくとも1枚のレンズLが光軸方向に
シフトされるので、望遠もしくは広角側へのズーミング
が行われる。さらに、視野枠切換スイッチ6が操作され
た場合には、シーケンスコントローラ1はLCD駆動回
路に駆動信号を出力する。すると、LCD23に所望の
視野枠を形成する表示パターン(図4(b)の状態を
「H(ハイビジョン)」,図4(c)の状態を「C(ク
ラシック)」,図4(d)の状態を「P(パノラマ)」
の視野枠と呼ぶ)が表示される。
【0035】以下に、本実施の形態固有の動作を、図5
のフローチャートを用いながら説明する。
【0036】シーケンスコントローラ1は、各種操作部
材の入力待機状態において、モード切換スイッチ7が操
作された事を判別する事により、図5の動作をスタート
させる。
【0037】図5において、まずシーケンスコントロー
ラ1はモード切換スイッチ7の状態が「T−Wモード」
になっているかどうか確認する(ステップ#101)。
もし「T−Wモード」であれば、図4(a)に示すよう
にマスク24の視標部24bに「T」及び「W」のズー
ム用表示パターン23a及び23bを表示し、LED2
5,25´を点灯させて視標部24bの前記ズーム用表
示パターン23a,23bのバックライトとする(ステ
ップ#102→#103)。
【0038】なお、図4(a)ではマスク24の視野枠
24aのみで撮影画面が規定されている状態(「H」の
視野枠)を示し、同図中、Aは撮影者が接眼レンズ21
からファインダを覗いた時に観察可能なファインダの視
野範囲を示している。
【0039】続いて、図6のフローチャートへとシーケ
ンスを進め、撮影者の注視しているエリアを求める(ス
テップ#120)。この詳細を、図8を参照しながら図
7のフローチャートにより説明する。
【0040】図7において、図2及び図3に示すIRE
D26を点灯して撮影者の眼球Eを照明する(ステップ
#150)。眼球像はダイクロイックミラー27で反射
されて集光レンズ28を介してセンサ29のセンサ面2
9aに結像されるので、センサ29で眼球像を読み取る
(ステップ#151)。そして、この情報に基づいて視
線検出回路8で公知の演算を行うことにより、撮影者が
図8中、Aa〜Aeのうちどこのエリアを注視している
のかを決定する(ステップ#152)。
【0041】上記の情報がシーケンスコントローラ1に
入力されると、図6のステップ#121へ戻り、そのエ
リア毎に以下の動作を異ならせる。
【0042】《撮影者が注視しているエリアが図8のA
b,Ac,Adの何れかの場合》この時のエリアはAa
でもAeでもないので(ステップ#121→#122の
NO)、撮影者が注視しているのは被写体であると判断
できる。つまり、構図が決まっていると想定できるか
ら、レリーズスイッチ3の操作を待つ待機状態に入る
(ステップ#123)。そして、レリーズスイッチ3が
操作されると再び撮影者の注視しているエリアを求め、
そのエリアに変更がないか確認する(ステップ#124
→#125)。もし変更がなければステップ#121へ
戻り、以下同様の動作を繰り返す。また、変更がなけれ
ば、撮影者の注視しているエリアにピントを合せたい被
写体があると判断し、そのエリアを測距ポイントとする
(ステップ#125→#126)。そして、その測距ポ
イントに対して不図示の測距装置で被写体までの距離を
測定し、不図示の測光装置で被写体の輝度を測定して撮
影を行う(ステップ#127→#128→#129)。
【0043】《撮影者が注視しているエリアが図8のA
aの場合》撮影者がエリアAaを注視している(ステッ
プ#121のYES)ということは、広角側にズーミン
グをしたいということである。撮影者の意思を確認する
ために再び注視エリアの検出を行う(ステップ#13
0)。注視しているエリアがAaから変更がなければ
(ステップ#131のNO)、視標部24bに相当する
LED25を点滅させて、視線検出ができた事を撮影者
に知らせた後、広角側にズーミングを行う(ステップ#
132→#133)。また、上記ステップ#131でエ
リアの変更がなかった場合はステップ#121へ戻り、
以下同様の動作を繰り返す。
【0044】《撮影者が注視しているエリアが図8のA
eの場合》撮影者がエリアAeを注視している(ステッ
プ#121,#122のYES)ということは、望遠側
にズーミングをしたいということである。撮影者の意思
を確認するために再び注視エリアの検出を行う(ステッ
プ#140)。注視しているエリアがAeから変更がな
ければ、視標24b´に相当するLED25´を点滅さ
せて視線検出ができた事を撮影者に知らせた後、望遠側
にズーミングを行う(ステップ#141→#142→#
143)。また、上記ステップ#141でエリアの変更
がなかった場合はステップ#121へ戻り、以下同様の
動作を繰り返す。
【0045】以上が「T−Wモード」の時のカメラの動
作である。
【0046】次に、シーケンスコントローラ1が、図の
ステップ#101において、モード切換スイッチ7の状
態を確認した時に、「T−Wモード」ではなくて、「視
野枠モード」であると判別した時の動作について説明す
る。
【0047】この時には、次のステップ#104及び#
103へと進み、図4(b)に示す様に、マスク24の
視標24b,24b´には「T」及び「W」のパターン
23a,23bの表示は行わずに、LED25,25´
を点灯させてバックライトのみONの状態とする。
【0048】続いて、図9のフローチャートへと移行す
る。
【0049】「T−W」モードの時と同様に、撮影者の
注視しているエリアを検出する(ステップ#160)。
撮影者の注視エリアが図8のAb,Ac,Adのいずれ
かである場合は(ステップ#161→#162のN
O)、撮影者が注視しているのは被写体であると判断で
きるので、以降のカメラの動作としては「T−Wモー
ド」の時と同様である(ステップ#163〜#16
9)。
【0050】一方、撮影者の注視エリアが図8のAaで
あれば(ステップ#161のYES)、再び注視エリア
の検出を行い、変更がなければ視標24bに相当するL
ED25を点滅させたり(ステップ#170→#171
→#172)、撮影者の注視エリアがAeであれば(ス
テップ#161→#162のNO)、再び注視エリアの
検出を行い、変更がなければ視標24b´に相当するL
ED25´を点滅させたりするところは(ステップ#1
74→#175→#176)、「T−Wモード」の時と
同様である。
【0051】LED25もしくはLED25´を点滅さ
せた後のシーケンス(ステップ#173もしくは#17
7)は「T−Wモード」の時とは異なるので、図10の
フローチャートを用いて視野枠変更のシーケンスを説明
する。
【0052】撮影者が覗いているファインダ内が図4
(b)の状態、つまり視野枠が「H」の時に注視エリア
が検出されたとすると、視野枠は「P」でも「C」でも
ないので(ステップ#180→#181のNO)、注視
エリアの判別を行う(ステップ#182)。注視エリア
の判別は既にステップ#161,#162で行っている
ので、その結果に基づいてエリアがAaであったなら
ば、図4(c)に示す視野枠「C」になる様にLCD2
3の視野枠用表示パターン23d,23eを点灯する
(ステップ#184)。また、エリアがAeであったな
らば、図4(d)に示す視野枠「P」になる様にLCD
23の視野枠用表示パターン23d,23fを点灯する
(ステップ#183)。
【0053】また、撮影者が覗いているファインダ内が
図4(c)、つまり視野枠[C]の時に注視エリアが検
出されたとすると、ステップ#180→#181→#1
85へと進み、このステップ#185にて先程と同様に
注視エリアの判別を行い、注視されているエリアがAe
であったならば、LCD23の視野枠用表示パターン2
3d,23eの表示をOFFして視野枠を「H」に変更
する(ステップ#187)。又、注視されたエリアがA
aであったならば、LCD23の視野枠用表示パターン
23eの表示をOFFするのとほぼ同時に視野枠用表示
パターン23fの表示をONして視野枠を「P」に変更
する(ステップ#186)。
【0054】また、撮影者が覗いているファインダ内が
図4(d)、つまり視野枠「P」の時に注視エリアが検
出されたとすると、ステップ#180からステップ#1
88へと進み、このステップで同様に注視エリアの判別
を行い(ステップ#188)、注視されたエリアがAa
であったならば、LCD23の視野枠用表示パターン2
3d,23fの表示をOFFして視野枠を「H」に変更
する(ステップ#190)。注視されたエリアがAeで
あったならば、LCD23の視野枠用表示パターン23
fの表示をOFFするのとほぼ同時に視野枠用表示パタ
ーン23eの表示をONして視野枠を「C」に変更する
(ステップ#189)。
【0055】以上で、視野枠変更のシーケンスが終了す
る。
【0056】上記構成によれば、視線検出結果に基づく
カメラの動作モードが複数種類(この例では、「ズーミ
ング」と「視野枠切換え」)用意されている場合に、複
数のモードから少なくとも1つのモードを選択し、その
モード毎に視線検出用の視標の表示形態を切換えるよう
にしている為、同一の視標を兼用でき、各動作モード毎
の視標を設ける必要がなくなる。よって、視野画面まわ
りのスペースを小さくすることができ、視線検出機能を
具備した機器、例えばよりコンパクトなカメラが可能に
なるばかりではなく、表示に必要な部品数を少なくする
ことができるから、コストダウンの効果も得られる。
【0057】なお、本実施の形態では、機能例として
「ズーミング」と「視野枠切換え」を取り挙げたが、こ
れに限定するものではない。例えば図11に示す様に、
シャッタ速度や絞り値を表示する情報表示部30を設
け、視標24b,24b´を注視すると、その値が変更
できるような構成にでも、本実施の形態は適用できるか
らである。
【0058】また、表示パターンとして液晶を例に挙げ
たが、LEDや、透明フィルムにパターンが印字された
ものが出し入れされたとしても同様の効果が得られるの
で、表示部材や形態も特に限定されるものではない。
【0059】(実施の第2の形態)図12は本発明の実
施の第2の形態に係る視線検出機能を具備したコンパク
トカメラの電気的構成を示すブロック図である。なお、
上記の実施の第1の形態と同様なものには同一の符号を
付し、その説明は省略する。
【0060】図12において、101はカメラ全体のシ
ーケンスを司るシーケンスコントローラであり、その内
部にタイマ101aの機能を有している。102はセン
サ29からの出力に基づいて撮影者の眼球Eが接眼レン
ズ21の近傍にある、いわゆる接眼状態にあるかどうか
を判定する接眼検出回路、103はIRED26の発光
を制御する発光制御回路である。また、23Aは上記実
施の第1の形態で説明したLCD23と同様の内部LC
D、23Bは前記内部LCD23Aと同様の表示内容を
少なくとも有する外部LCDであり、これらは共にLC
D駆動回路12によって駆動される。
【0061】次に、上記構成におけるカメラの動作につ
いて、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0062】メインスイッチ2がONされると、シーケ
ンスコントローラ101は起動状態となり、外部LCD
23Bを表示させ、次いで内部のタイマ101aのカウ
ントをスタートさせる(ステップ#200→#201→
#202→#203)。そして、250mS経過後、タ
イマ101aのカウントを止め、その値をリセットする
(ステップ#204→#205)。これと同時にシーケ
ンスコントローラ101から発光制御回路103にIR
ED26の発光信号を出力し、IRED26の発光を行
う(ステップ#206)。そして、接眼検出回路102
はセンサ29からの出力信号を確認し、接眼されている
かどうかの判別を行う(ステップ#207)。その判別
方法について、図14を用いて説明する。
【0063】図14(a),(c)はセンサ29が接眼
レンズ21を通して見ている像のイメージ図、図14
(b),(d)はそれぞれその時の位置yにおけるx方
向の出力波形を示しており、(a),(b)が接眼して
いない時、(c),(d)が接眼状態の時のそれぞれの
像と出力波形である。
【0064】接眼されていない時は、センサ29は像を
読み取ることがないので殆ど出力は得られないが、接眼
状態では、眼球Eの瞳孔P上に不図示の角膜の表面で反
射したIRED26の赤外光の一部により形成される角
膜反射像Cが出現する。なお、角膜反射像形成の原理に
ついては、特開平6−86758等にて開示されてい
る。すると、その出力波形は、角膜反射像Cに相当する
ところでピーク値となる。このピーク値はあるしきい値
Kを超えているので、接眼検出回路102はこのしきい
値Kを超える出力信号がセンサ29から検出することに
より、接眼状態であることを判別することができる。
【0065】図13に戻って、上記方法によって接眼さ
れているかどうかの判別を行い(ステップ#207)、
接眼されていないと判別した場合は再びタイマ101a
のカウントをスタートして前述のフローを繰り返す(ス
テップ#207→#203→#204→#205→#2
06→#207……)。
【0066】一方、接眼と判別した場合は、シーケンス
コントローラ101からLCD駆動回路12に内部LC
D23Aに表示を行わせる信号を出力して、図15
(a)に示す様に、マスク24の視野枠24a内に測距
枠23cや視標24b,24b´内にパターン23a,
23bの表示をONとする(ステップ#207→#20
8)。
【0067】これにより、メインスイッチ2がONされ
ても接眼検知される迄は内部LCD23Aのパターンを
表示させないので(図15(b)の状態)、その分消費
電力を抑えることができ、カメラ全体の節電対策(電池
の寿命を延ばす)が可能となる。つまり、外部LCD2
3Bについては、接眼されていない状態時にはここでの
表示内容の確認が行われることが多いので、メインスイ
ッチ2のONの直後に表示させておく必要があるが、内
部LCD23Aに関しては接眼状態時以外はその表示内
容の確認が行われることは一切無いので、このような状
態時には表示をしておくことは消費電流の無駄となるこ
とから、接眼検知される迄は内部LCD23Aの表示は
行わない様に使用とするものである。
【0068】また、上記の説明では触れていないが、内
部LCD23Aを表示させる際、つまり接眼状態時に
は、外部LCD23Bの確認が行われることは無いの
で、この場合は逆に外部LCD23Bの表示を行わない
様にすれば、より消費電力を抑えたカメラとすることが
できる。
【0069】また、上記実施の第1の形態で説明した様
に、視標24b,24b´にバックライト用のLEDが
点灯する構成であれば、これも接眼検知する迄LEDの
点灯をOFFにしておけば節電対策となる。
【0070】さらには、接眼するまで(ファインダを覗
くまで)は操作の効果が得られない機能、例えば視野枠
切換えやズーム等の操作入力を禁止しても実用上特に問
題はないので、本実施の形態の応用範囲は広い。
【0071】(実施の第3の形態)図16は本発明の実
施の第3の形態に係る視線検出機能を具備したコンパク
トカメラの主要部分の動作を示すフローチャートであ
る。なお、該カメラの構成は上記実施の第1の形態と同
様であり、「T−Wモード」にあるときとする。又、視
線検出に関するフローは簡略化の為、省略している。
【0072】以下、この図16のフローチャートを用い
て、図17を参照しながら本実施の第3の形態に係るカ
メラの動作について説明する。
【0073】まず、レリーズスイッチ3が操作されると
(ステップ#300→#301→#302)、不図示の
測距装置で測距を行い、不図示の測光装置で被写体輝度
を測定する(ステップ#303→#304)。レリーズ
スイッチ3が操作されたということは、「T−Wモー
ド」時の視線入力の視標となるLCD23の「T」及び
「W」のズーム用表示パターン23a,23bは不要に
なったことと等しいから、ズーム用表示パターン23
a,23bの表示をOFFし、ほぼ同時にバックライト
用のLED25,25´も消灯する(ステップ#305
→#306)。
【0074】そして、測距枠23cのうち、視線の注視
エリアと測距装置の測距結果から得られる適切な組を成
す例えば測距枠23c2 ,23c3 のみそのまま表示を
続ける(ステップ#307、図17(d)参照)。その
後、不図示のシャッタ装置を駆動することにより撮影を
実行する(ステップ#308)。
【0075】また、レリーズスイッチ3の操作の前にW
IDEスイッチ5が操作された場合(ステップ#300
→#301のYES)、まず現在の焦点距離を検出し、
広角端でなければ、シーケンスコントローラ1よりズー
ムモータ駆動回路9に駆動信号が出力されるので、モー
タ10を駆動させて広角側にズーミングを行う(ステッ
プ#310→#311→#312)。所定量撮影系のレ
ンズLを光軸方向にシフトしたら前記モータ10の駆動
を止め、再び焦点距離の検出を行う(ステップ#313
→#314)。この時、不図示の撮影系レンズが広角端
にある場合(ステップ#315のYES)、これ以上広
角側にはズーミングできないから視線による広角側への
ズーミングを意味する「W」のズーム用表示パターン2
3aは表示する必要がない。
【0076】従って、広角端にある時はLCD23のズ
ーム表示用パターン23aの表示をOFFし(ステップ
#316)、そのバックライトであるLED25も消灯
する(ステップ#317、図17(b)参照)。
【0077】また、レリーズスイッチ3の操作の前にT
ELEスイッチ4が操作された場合(ステップ#300
のYES)、同様にまず現在の焦点距離を検出し、望遠
端でなければ、シーケンスコントローラ1よりズームモ
ータ駆動回路9に駆動信号が出力されるので、モータ1
0を駆動させて望遠側にズーミングを行う(ステップ#
320→#321→#322)。所定量,撮影系のレン
ズLを光軸方向にシフトしたら、モータ10の駆動を止
め、再び焦点距離の検出を行う(ステップ#323→#
324)。この時、不図示の操作系レンズが広角端にあ
る場合(ステップ#325のYES)、これ以上望遠側
にはズーミングできないから視線による望遠側へのズー
ミングを意味する「T」のズーム用表示パターン23b
は表示する必要がない。
【0078】従って、望遠端にある時はLCD23のズ
ーム用表示パターン23bの表示をOFFし(ステップ
#326)、そのバックライトであるLED25´も消
灯する(ステップ#327、図17(c)参照)。
【0079】上記構成によれば、レリーズスイッチ3が
操作されると、視線の視標となるパターンやバックライ
トを消灯するので、その分消費電力を少なくすることが
できるので、カメラ全体の節電対策となる。
【0080】また、視線検出結果に基づいて所定の作動
をする場合、その動作ができない状態(その動作が不能
もしくは禁止状態)の時は、その動作に相当する視線検
出用の視標の表示を行わない事によって、やはりカメラ
全体の節電対策になるばかりでなく、撮影者にその動作
ができないという事を知らしめることができるので、不
要な操作を行うことがない事による操作性向上の効果も
得られる。
【0081】ここで、前述した実施の第1〜第3の形態
の効果をまとめると、以下の様になる。
【0082】上記実施の第1の形態によれば、選択可能
とする複数の動作モードを有するものにおいて、前記動
作モードを切換えるのに応じて視線検出用の視標の表示
形態を異ならせる様にしている為、1つの視標でいくつ
ものモードに対応させることができ、視野枠まわりのス
ペースを小さくできる。つまり、視線検出機能を具備し
た装置の小型化を達成できると共に、表示に必要な部品
の削減が可能となり、コストダウンの効果も得ることが
できる。
【0083】また、上記実施の第2の形態によれば、接
眼検知機能を具備したものにおいて、接眼検知が為され
るまでは、視線検出用の視標などの表示を禁止するよう
にしているので、視線検出機能を具備した装置の節電対
策を行うことが可能となる効果を得られる。
【0084】また、上記実施の第3の形態によれば、レ
リーズスイッチが操作された際には視線検出用の視標な
どの表示を禁止するようにしているので、視線検出装置
の節電対策を行うことが可能となる効果を得られる。
【0085】更には、視線検出結果に応じた所定の動作
が可能かどうか判別し、その動作が不可能だと判断した
際には、その動作に相当する視線検出用の視標の表示を
禁止するようにしているので、視線検出機能を具備した
装置の節電対策を行えるばかりではなく、観察者にその
動作ができない事を告知でき、不要な操作がなくなる事
から、操作性向上の効果も得られる。
【0086】(実施の第4の形態)図18〜図20は本
発明の実施の第4の形態に係る視線検出機能を具備した
コンパクトカメラの構成を示す図であり、具体的には、
図18は本発明を適用したカメラの電気的構成を示すブ
ロック図、図19は図18のカメラの視線検出部と表示
部の光学系を表す光学配置図、図20は図18の斜視図
である。
【0087】図18において、301はカメラ全体のシ
ーケンスを司るシーケンスコントローラ、302は不図
示の公知のシャッタ機構を作動させて撮影を行うための
レリーススイッチ、303はLED315及びLED3
15´の発光を制御するLED発光制御回路、304は
センサ319の出力に基づいて撮影者の視線を検出する
とともに、キャリブレーション時の補正値が基準値内か
どうかの判定回路も含んでいる視線検出回路、305は
撮影者の眼球照明用のIRED320の発光の制御を行
うIRED発光制御回路、306は視線検出用の視標や
測距枠等の表示パターンを有するLCD313の各表示
パターンのON(表示)/OFF(非表示)の制御を行
うLCD駆動回路である。
【0088】図19,図20において、311はカメラ
のファインダ光学系のうちの接眼レンズ、312はミラ
ー、313は図22や図24に示したファインダ視野範
囲内に測距枠313a〜313dや視線検出用の視標3
13e,313f等の表示パターンを有するLCD、3
14はファインダ視野範囲内の撮影画面を限定する視野
枠314aや各種表示部(詳細は後述)314b,31
4cを有するマスク、315及び315´は撮影者にフ
ォーカス完了や不図示のストロボの充電完了など撮影時
のカメラの状態を知らせるLED(色は互いに異なる)
である。316及び316´は、前記LED315及び
LED315´のLED光を接眼部に導く為のプリズム
である。317は接眼レンズ311とミラー312との
間に配され、可視光は透過し赤外光は反射するダイクロ
イックミラー、318は眼球像をセンサ319のセンサ
面319aに結像する集光レンズ、320は撮影者の眼
球Eを照明するIREDである。
【0089】次に、上記構成におけるカメラの動作につ
いて、以下に説明する。
【0090】まず、図21のフローチャートを用いて、
構図決定後、レリーズスイッチ302が操作された時の
カメラの動作について、図22の撮影時のファインダ内
表示を示す図を参照しながら説明する。
【0091】撮影者が構図を決定し、撮影する為にレリ
ーズスイッチ302を操作する前は、構図決定の案内用
に、ピントが合う範囲を示す複数の測距枠313a,3
13b,313c,313dの表示を行う(ステップ#
400、図22(a)参照)。撮影者が構図決定してレ
リーズスイッチ302を操作すると(ステップ#40
1)、不図示の測距装置により被写体までの距離が測定
されて、その結果により不図示の撮影系レンズ群のうち
の少なくとも1枚が光軸方向にシフトしてフォーカシン
グ動作を行う(ステップ#402)。これと前後して、
不図示の測光装置により被写体輝度を測定する(ステッ
プ#403)。次に、シーケンスコントローラ301は
不図示のストロボの発光が必要かどうかの判別を行う
(ステップ#404)。被写体の輝度も十分で逆光でも
ない、つまりストロボ発光が不要であると判別した場合
には、LED315を点灯する(ステップ#405)。
すると、LED315の光は、図19及び図20に示す
プリズム316,マスク314,LCD313を透過
し、ミラー312で反射され、ダイクロイックミラー3
17を透過後、接眼レンズ311を介して撮影者に観察
されることになる。
【0092】上記LED315の点灯とほぼ同時に、上
記の測距結果により必要な測距枠を表示する(図22
(b)参照、ここでは測距枠313b,313cを表示
した場合を示す、ステップ#406)。その結果、図2
2(b)に示す様に、撮影者が接眼レンズ311に接眼
してファインダを覗いた時に観察可能な視野範囲をAと
すると、視野範囲A内では、マスク314の視野枠31
4aの中にはLCD313の測距枠313b,313c
が表示され、視野枠314aの外にあるLED窓314
bにはLED315の光が点灯された状態となってい
る。
【0093】この後、不図示のシャッタ機構を作動させ
て撮影を行う(ステップ#407)。撮影終了とほぼ同
時にLED315を消灯し(ステップ#408)、再び
測距枠313a,313dの表示を行って(ステップ#
408)、図22(a)に示すような初期状態に復帰す
る。
【0094】一方、ステップ#404で被写体が暗いか
逆光である場合、つまりストロボ発光の必要があるとシ
ーケンスコントローラ301が判別した場合は、LED
315とともにLED315´も点灯する(ステップ#
410→#411)。
【0095】すると、LED315´の光もプリズム3
16´を透過した後はLED315の光と同様のルート
で撮影者に観察されることとなる。LED315及びL
ED315´の点灯とほぼ同時に、測距結果に基づく測
距枠を表示する(ステップ#412)。その結果、図2
2(c)に示す様に、ファインダの観察可能な視野範囲
A内では、マスク314の視野枠314aの中にはLE
D313の測距枠313b,313cが表示され、視野
枠314aの外にあるLED窓314bにはLED31
5の光が、LED窓314cにはLED315´の光が
点灯された状態となっている。
【0096】この後、不図示のシャッタ機構を作動させ
て撮影を行う(ステップ#413)。撮影終了とほぼ同
時にLED315及びLED315´を消灯し(ステッ
プ#414)、再び測距枠313a,313dの表示を
行い(ステップ#415)、図22(a)に示すような
初期状態に復帰する。
【0097】次に、図23のフローチャートを用いてキ
ャリブレーション時のカメラの動作について、図24の
キャリブレーション時のファインダ内表示を示す図を参
照しながら説明する。
【0098】カメラがキャリブレーションモードに入る
と、LCD313の視標313eの点滅を開始する(ス
テップ#420、図24(a)参照)。撮影者が点滅し
ている視標313eを見つめるままレリーズスイッチ3
02を操作すると(ステップ#421)、視標313a
を点滅から点灯へと表示形態を変える(ステップ#42
2)。これは眼球E像をセンサ319で読み取っている
ことを撮影者に知らしめる為である。視標313eが点
灯状態になると、センサ319で撮影者が視標313e
を見つめている時の眼球Eの像をIRED320で照明
することにより読み取る(ステップ#423)。読み取
り終了後、視標313eを消灯する(ステップ#42
4)。これは、眼球Eの像を読み取り終えた事を撮影者
に知らしめる為である。視標313eが消灯したのとほ
ぼ同時に、視標313fが点滅を開始する(ステップ#
425、図24(b)参照)。
【0099】そして、撮影者が点滅している視標313
fを見つめたままレリーズスイッチ302を操作すると
(ステップ#426)、視標313fを点滅から点灯へ
と表示形態を変える(ステップ#427)。目的は先程
と同じである。視標313fが点灯状態になると、セン
サ319で撮影者が視標313fを見つめている時の眼
球E像をIRED320で照明することにより読み取る
(ステップ#428)。読み取り終了後、視標313f
を消灯し(ステップ#429)、視線検出回路4でキャ
リブレーション補正の演算を行う(ステップ#43
0)。
【0100】なお、キャリブレーション補正の演算の仕
方やキャリブレーション補正値の適正,不適正の判定の
仕方については、特開平6−88934号等に記載され
ているものと同等であるので、説明は省略する。
【0101】視線検出回路304でキャリブレーション
補正値の適正,不適正の判別を行い(ステップ#43
1)、その補正値が適正であればLED315を点灯し
てキャリブレーションが成功した事を撮影者に知らせる
(ステップ#432、図24(c)参照)。
【0102】一方、ステップ#431においてキャリブ
レーション補正値が不適正であると判別した場合には、
LED315´を点灯させて撮影者にキャリブレーショ
ンが不成功だった事を知らせるのと同時に(ステップ#
440、図24(d)参照)、シーケンスコントローラ
1内にあるタイマ(不図示)のカウントをスタートする
(ステップ#441)。
【0103】所定秒時(ここでは5秒とする)経過後
(ステップ#442)、LED15´を消灯して(ステ
ップ#443)、再びキャリブレーション動作のスター
トに戻る(ステップ#420)。
【0104】上記構成によれば、キャリブレーションに
使用する視標をLCDにより構成し、キャリブレーショ
ン動作の状態に応じて前記LCDより成る視標の表示形
態を点滅,点灯,消灯と切り換えているので、撮影者に
とってキャリブレーションの進行状況が非常に判かり易
いものとなるばかりではなく、従来の様に必ず必要とし
ていた視標を照明するためのLEDが不要になり、コン
パクトカメラの様に小型化を目的とする視線検出装置を
有した光学装置の小型化を妨げるものとはならないし、
コストダウンになる。
【0105】また、キャリブレーション成功/不成功の
結果も撮影時に各種の動作状態を示す為のLEDを兼用
して、視覚的に撮影者に知らせることができるので、従
来の発音体もしくは専用の表示部材が不要となり、スペ
ースメリットとコストダウンの効果を得ることができ
る。
【0106】なお、この実施の第4の形態では、ファイ
ンダの観察可能な視野範囲A内にLEDの表示部を設け
ているが、従来の多くのコンパクトカメラのように、接
眼部の横にレイアウトしたLEDの場合にも同様の効果
が得られるので、LEDのレイアウトは説明した位置に
限定される訳ではない。
【0107】また、LEDの光をプリズムを用いてファ
インダの観察可能な領域に導いているが、マスクのLE
D窓に直接LEDをレイアウトしても発明の効果は全く
失われるものではない。
【0108】(実施の第5の形態)図25は本発明の実
施の第5の形態に係る視線検出機能を具備したコンパク
トカメラの要部構成を示す平面図であり、上記実施の第
4の形態と同じ部分は同一符号を付してある。
【0109】この実施の第5の形態では、上記実施の第
4の形態では2個使用していたLEDを1個にした場合
を想定している。
【0110】図25において、330はLED315の
表示位置を切り換える切換手段であり、遮光部330a
(図中、斜線部)、透過部330b(図中、白抜き
部)、カラーフィルタ部330c(図中、クロスで示し
た斜線部)を有している。331は、シーケンスコント
ローラ301により制御され、切換手段330を回転さ
せる駆動部材であり、例としてモータにしてある。33
2はLEDである。
【0111】上記構成におけるLED332の表示切換
えの動作について、以下に説明する。
【0112】まず、図25(a)の状態でLED332
が点灯すると、切換手段330の遮光部330aにより
マスク314のLED窓314cは遮光されているの
で、LED332の光はLED窓314cには表示され
ない。一方、LED窓314bは切換手段330の透過
部330bからLED332の光が透過してくるので、
LED窓314bにLED332の光が表示される。つ
まり、前出の図22(b),図24(c)と同様の表示
となる。
【0113】ここで、図25(a)の状態から駆動部材
331により時計回りに90°、切換手段330が回転
したのが図25(b)である。この時、LED332が
点灯すると、切換手段330の遮光部330aによりL
ED窓314bは遮光されているので、LED332の
光はLED窓314bには表示されない。一方、LED
窓314cは切換手段330のカラーフィルタ部330
cを介してLED332の光が透過してくるので、LE
D窓314cにはカラーフィルタによりLED332の
光の色とは異なった色の光が表示される。つまり、前出
の図24(d)と同様の表示となる。
【0114】また、図25(a)の状態から駆動部材3
31により切換手段330が反時計回りに回転したのが
図25(c)である。この時、LED332が点灯する
と、LED窓314bは切換手段330の透過部330
bからLED332の光が透過してくるので、LED窓
314bにはLED332の光が表示される。一方、L
ED窓314cは切換手段330のカラーフィルタ部3
30cを介してLED332の光が透過してくるので、
LED窓314cにはカラーフィルタによりLED33
2の光の色とは異なった色の光が表示される。つまり、
前出の図22(c)と同様の表示となる。
【0115】つまり、シーケンスコントローラ401で
駆動部材331を制御することにより、1つのLED3
32を用いても異なるLED表示ができるから、上記実
施の第4の形態と同様に、キャリブレーション動作の適
正,不適正を判かり易く撮影者に知らせることが可能と
なり、上記実施の第4の形態の効果を損なうことがな
い。
【0116】なお、この実施の第5の形態では、LED
光の表示部を切り換える方法について述べたが、駆動部
材331とマスク314のLED窓314b,314c
との間にプリズム等の光学部材を配しているのであれ
ば、切換手段によってLED332の光路を切り換える
ことができる。よって、LEDの位置やLED窓のレイ
アウトに応じてどちらかを選択すれば良いので、設計の
自由度が上がることになる。
【0117】以上の実施の第4及び第5の形態によれ
ば、キャリブレーション動作の進行状況に応じて視標の
表示状態を切り換える視標検出機能を有したカメラにお
いて、視標の表示をLCDにて行い、点滅,点灯,消灯
により表示形態を変えて行う様にしている為、キャリブ
レーションの進行状況は従来の見易い表示状態を維持し
たまま、視野枠内の構造が簡単になると共にその実装も
容易なものとなり(従来の様に測距枠等の視標をLED
を用いて表示する構造ではなく、LCDによりこの視標
表示を行うようにしている為)、視線検出機能を有した
カメラの小型化を達成できるとともに、コストダウンの
効果を得つつ、撮影者に判かり易く表示することができ
る。
【0118】また、キャリブレーション補正の成功,不
成功の表示は、レリーズスイッチ入力後に点灯および
(もしくは)点滅する表示部材、具体的には、例えばフ
ォーカス完了やストロボ充電完了表示を行う表示部材を
兼用して行うようにしている為、この面からも、視線検
出機能を有したカメラの小型化を達成できるとともに、
コストダウンの効果を得ることができる。
【0119】(変形例)本発明は、コンパクトカメラに
適用した例を述べているが、一眼レフカメラやビデオカ
メラ等の各種のカメラにも適用可能である。更には、デ
ィスプレイを有する機器や操作パネルを有する機器(デ
ィスプレイや操作パネルを注視するオペレータ等の視線
検出に用いることが可能なため)等にも適用可能であ
る。その他の光学機器や他の装置、更には構成ユニット
としても適用することができるものである。
【0120】また、本発明は、以上の実施の各形態、又
はそれらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよ
い。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モ
ード切換えの操作がなされると、観察面内の視野枠外に
配置した視標の表示形態を変更するようにして、一つの
視標に各モードを選択する為の機能を持たせ、観察面内
の視野枠まわりに各モード毎の視標を備える必要性を無
くすようにしている為、観察面内の視野枠まわりのスペ
ースを小さくし、該装置を小型にすると共に、設定可能
とするモードを示す視標表示に必要な部品数の削減を図
ることができる。
【0122】また、本発明によれば、接眼検知が為され
るまでは、内部表示手段の表示を禁止し、又接眼検知が
為された後は、外部表示手段の表示を禁止するようにし
ている為、無駄な表示が行われる事がなくなり、消費電
力を少なくすることができる。
【0123】また、本発明によれば、所定の動作を実行
させる為の操作手段が操作された後は、使用されること
の無い視線検出用の視標の表示は禁止するようにしてい
る為、無駄な表示が行われる事がなくなり、消費電力を
少なくすることができる。
【0124】また、本発明によれば、所定の動作を実行
するに際して必要となる予備動作が不能な状態になった
事が検知されることにより、視標の表示を禁止するよう
にしている為、無駄な表示が行われる事がなくなり、消
費電力を少なくすることができる。
【0125】また、本発明によれば、視線検出用の視標
を表示する表示手段を液晶表示手段として、従来の様に
視標を照明する為のLED等の表示手段を不要にし、視
野枠内の構造を簡素化すると共に、キャリブレーション
動作の成功,失敗は、他の動作状態を表示する第2の表
示手段を兼用して、その表示形態を異ならせることで行
い、更に、キャリブレーションの進行状況は、前記液晶
表示手段により成る視標の表示形態を切換える、例えば
点灯,点滅,消灯させる事によって知らせるようにして
いる為、装置を大型化すること無しに、キャリブレーシ
ョン動作の進行状況やその成功,失敗を使用者に判り易
く表示することが可能となる。
【0126】また、本発明によれば、視線検出用の視標
を表示する表示手段を液晶表示手段として、従来の様に
視標を照明する為のLED等の表示手段を不要にし、視
野枠内の構造を簡素化すると共に、キャリブレーション
動作の成功,失敗は、他の動作状態を表示する第2及び
第3の表示手段を兼用するようにし、更に、キャリブレ
ーションの進行状況は、前記液晶表示手段により成る視
標の表示形態を切換える、例えば点灯,点滅,消灯させ
る事によって知らせるようにしている為、装置を大型化
すること無しに、キャリブレーション動作の進行状況や
その成功,失敗を使用者に判り易く表示することは可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの電気
的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のカメラのファインダ光学系の要部を示す
側面図である。
【図3】図1のカメラのファインダ光学系の要部を示す
斜視図である。
【図4】図1のカメラにおけるファインダ視野の表示パ
ターンを示す図である。
【図5】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの主要
部の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの視線
検出結果に応じた動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの注視
エリアを求める動作を示すフローチャートである。
【図8】図7の動作を説明する為の図である。
【図9】図6とは異なる動作をする時の主要部分の動作
を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の第1の形態に係るカメラの視
野枠変更時の動作を示すフローチャートである。
【図11】図1のカメラにおけるファインダ視野の表示
パターンの他の例を示す図である。
【図12】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの電
気的構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの主
要部分の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の第2の形態に係るカメラの接
眼検知について説明する為の図である。
【図15】本発明の実施の第2の形態に係るカメラにお
いて接眼検知前後のファインダ内の観察時を示す図であ
る。
【図16】本発明の実施の第3の形態に係るカメラの主
要部分の動作を示すフローチャートである。
【図17】図16のカメラにおけるファインダ視野の表
示パターンを示す図である。
【図18】本発明の実施の第4の形態に係るカメラの電
気的構成を示すブロック図である。
【図19】図18のカメラのファインダ光学系の要部を
示す側面図である。
【図20】図18のカメラのファインダ光学系の要部を
示す斜視図である。
【図21】図18のカメラにおける構図決定後、レリー
ズスイッチが操作された時の動作を示すフローチャート
である。
【図22】図21の動作時のファインダ内表示を示す図
である。
【図23】図18のカメラのキャリブレーション時の動
作を示すフローチャートである。
【図24】図23の動作時のファインダ内表示を示す図
である。
【図25】本発明の実施の第5の形態に係る視線検出機
能を具備したコンパクトカメラの要部構成を示す平面図
である。
【符号の説明】
1,101 システムコントローラ 8 視線検出回路 23A 内部LCD 23B 外部LCD 23a,23b ズーム表示用パターン 24 マスク 24b,24b´ 視標 29 センサ 310 システムコントローラ 302 レリーズスイッチ 304 視線検出回路 319 センサ 314 マスク 314b,314c LED窓 315,315´,332 LED

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視線検出結果に応じて所定の動作を行わ
    せる光学装置であって、視線検出用の視標を表示する表
    示手段と、前記視標が注視された際に機能させ得る複数
    のモードの中から任意のモードを選択する為の選択手段
    と、該選択手段にて選択されるモード毎に、前記視標の
    表示形態を異ならせる表示制御手段とを設けたことを特
    徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 前記視標は、観察面内の視野枠外に配置
    されることを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記視標内にはパターン表示が可能であ
    り、前記表示制御手段は、前記選択手段にて選択された
    モードによっては対応したパターン表示を、前記視標内
    に行うことを特徴とする請求項1記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 外部に配置される外部表示手段と、観察
    面内に配置される内部表示手段と、観察面を観察者が覗
    いているか否かを検知する接眼検知手段とを備えた光学
    装置において、前記接眼検知手段の検知結果に応じて前
    記内部表示手段と外部表示手段の表示制御を行う表示制
    御手段を設けたことを特徴とする光学装置。
  5. 【請求項5】 前記表示制御手段は、前記接眼検知手段
    にて観察者が観察面を覗いていることが検知されるまで
    は、前記内部表示手段の表示を禁止することを特徴とす
    る請求項4記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 前記表示制御手段は、前記接眼検知手段
    にて観察者が観察面を覗いていることが検知されている
    間は、前記外部表示手段の表示を禁止する表示制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項4又は5記載の光学装
    置。
  7. 【請求項7】 所定の動作を実行させる為の操作手段
    と、少なくとも視線検出用の視標を表示する表示手段
    と、前記視標が注視されることにより、前記所定の動作
    を実行するに際して必要となる予備動作を行わせる動作
    制御手段とを備えた光学装置において、前記操作手段の
    操作が行われた後は、前記視標の表示を禁止する表示制
    御手段を設けたことを特徴とする光学装置。
  8. 【請求項8】 所定の動作を実行させる為の操作手段
    と、少なくとも視線検出用の視標を表示する表示手段
    と、前記視標が注視されることにより、前記所定の動作
    を実行するに際して必要となる予備動作を行わせる動作
    制御手段とを備えた光学装置において、前記動作制御手
    段による予備動作が不能な状態になった事を検知する検
    知手段と、該検知手段にて予備動作が不能な状態になっ
    た事が検知されることにより、前記視標の表示を禁止す
    る表示制御手段とを設けたことを特徴とする光学装置。
  9. 【請求項9】 観察者の視線を検出する視線検出手段
    と、観察面内の視野枠内に配置される視線検出用の視標
    を表示する第1の表示手段と、観察者に前記視標を注視
    してもらい、眼球の個人差による視線の検出誤差を補正
    する為の補正データを抽出するキャリブレーション動作
    を行う視線補正手段と、前記キャリブレーションの進行
    状況に応じて前記視標の表示形態を切換える表示制御手
    段と、異なる動作状態を表示する、観察面内の視野枠外
    に配置される第2の表示手段とを備えた光学装置におい
    て、前記視線検出用の視標を表示する表示手段を液晶表
    示を行う手段とし、前記キャリブレーション動作の成
    功,失敗を前記第2の表示手段の表示形態を異ならせて
    行うことを特徴とする光学装置。
  10. 【請求項10】 観察者の視線を検出する視線検出手段
    と、観察面内の視野枠内に配置される視線検出用の視標
    を表示する第1の表示手段と、観察者に前記視標を注視
    してもらい、眼球の個人差による視線の検出誤差を補正
    する為の補正データを抽出するキャリブレーション動作
    を行う視線補正手段と、前記キャリブレーションの進行
    状況に応じて前記視標の表示形態を切換える表示制御手
    段と、異なる動作状態を表示する、観察面内の視野枠外
    に配置される第2及び第3の表示手段とを備えた光学装
    置において、前記視線検出用の視標を表示する表示手段
    を液晶表示を行う手段とし、前記キャリブレーション動
    作の成功を前記第2の表示手段で行い、前記キャリブレ
    ーション動作の失敗を前記第3の表示手段で行うように
    したことを特徴とする光学装置。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9又は10記載の光学装置を具備したことを特徴と
    するカメラ。
JP8281652A 1996-10-04 1996-10-04 光学装置及びカメラ Withdrawn JPH10111529A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002078680A (ja) * 2000-07-13 2002-03-19 Interzeag Ag 人間の目の視覚能力を検査する装置
JP2004294932A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Nikon Corp レンズ鏡筒及びカメラシステム

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