JPH1011143A - ワイヤ駆動による物体移動制御装置 - Google Patents

ワイヤ駆動による物体移動制御装置

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JPH1011143A
JPH1011143A JP19516196A JP19516196A JPH1011143A JP H1011143 A JPH1011143 A JP H1011143A JP 19516196 A JP19516196 A JP 19516196A JP 19516196 A JP19516196 A JP 19516196A JP H1011143 A JPH1011143 A JP H1011143A
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wire
pulley
pulling
wires
axis
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JP19516196A
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English (en)
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Hideaki Hari
英昭 播
Toshinori Fukushi
年則 福士
Sadao Kawamura
貞夫 川村
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NIPPON FLEX KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON FLEX KOGYO KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/003Programme-controlled manipulators having parallel kinematics
    • B25J9/0078Programme-controlled manipulators having parallel kinematics actuated by cables

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  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】制御対象物に張架した複数本のワイヤの引出引
取量を変化させることにより該制御対象物を移動制御す
る物体移動制御装置において、軸回転方向の回転移動量
を大きくできるようにすること。 【解決手段】制御対象物13と、固定配置したワイヤ引
出引取装置14の複数組と、各ワイヤ引出引取装置14
から延びて制御対象物13に張架した複数本のワイヤ5
とを備え、各ワイヤ5の引出引取量を変化させることに
より制御対象物13を移動制御するワイヤ駆動による物
体移動制御装置において、制御対象13は、ワイヤ5が
連結する板部13aと、板部13aに回転自在に軸支し
たプーリ13fとを備え、異なるワイヤ引出引取装置1
4,14から延びた二本のワイヤ5,5は、板部13a
に設けたガイド18,18に案内されると共に、プーリ
13fを正逆回転するようにプーリ13fに巻回されて
いること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御対象物に複数本の
ワイヤを張架し、該ワイヤの引出引取量を変化させるこ
とにより制御対象物を移動制御するワイヤ駆動による物
体移動制御装置の改良に関するものである。ワイヤ駆動
による物体移動制御装置は、ロボツト用ハンドル又はパ
ラボラアンテナ等の移動制御等に用いられるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤ駆動による物体移動制御装
置としては、特開平7−267575号公報に記載のも
のがある。このワイヤ駆動による物体移動制御装置は、
図12(B)の座標軸の立体図に示すように、X軸,Y
軸及びZ軸に沿う軸方向と、各軸の回転方向とに移動で
きる6自由度のものである。そして、このワイヤ駆動に
よる物体移動制御装置1は、同図(A)の斜視図に示す
如く、制御対象物13の一方側(上方側)に形成した四
角板13aの四隅にワイヤ5の連結箇所16,16,…
を設けると共に、制御対象物13の他方側(下方側)に
形成した棒端部13bの三箇所にワイヤ5の連結箇所1
6,16,16を設け、この四角板13aと棒端部13
bとの間の領域A内に、各連結箇所16から延びるワイ
ヤ5の直線状部分を位置させたものであり、装置全体を
小型化すると共に制御対象物の近傍に被処理物等を進退
させるのに邪魔となるワイヤが存在しないようにしてあ
る。
【0003】該制御対象物13は、繊維強化樹脂等の素
材から軽量で高剛性に成形され、四角板状の板部13a
と、板部13aの図心位置から垂直に延設した棒状部1
3cとを備えている。制御対象物13は、固定基盤17
の貫通孔17aに棒状部13cを貫通させてあり、貫通
孔17aに接触することなく移動するようになつてい
る。制御対象物13は、棒端部13bにロボツト用ハン
ドル19を取り付け、前記領域A外にロボツト用ハンド
ル19が位置するようにしてある。制御対象物13は、
全体を適宜長さの柱状等の形状に成形することもある。
【0004】前記制御対象物13の各連結箇所16に連
結したワイヤ5は、ガイド18まで直線状に張架され、
ガイド18で方向変換してワイヤ引出引取装置14に連
結してある。ワイヤ5は、鋼線等からなる可撓性のある
単線又は撚線が用いられる。ガイド18は、固定基盤1
7に回転自在に軸支された軸部18aを有する支持具1
8bと、支持具18bに回転自在に軸支された案内コロ
18cとを備えている。ガイド18は、制御対象物13
の連結箇所16が移動しても、各連結箇所16と案内コ
ロ18cとの間でワイヤ5を常に直線状に張架して、ワ
イヤ5を円滑に方向変換するようになつている。ガイド
18は、固定基盤17に固定したリング等を用い、ワイ
ヤ5を方向変換できるようにすることも可能である。更
に、ワイヤ5は、ガイド18を省略してワイヤ引出引取
装置14へ直接に連結して、連結箇所16とワイヤ引出
引取装置14との間で直線状に張架することも可能であ
る。
【0005】前記ワイヤ引出引取装置14は、固定基盤
17に固定したサーボモータ14aと、サーボモータ1
4aの出力軸14bに固着した巻出取プーリ14cとか
らなり、巻出取プーリ14cにワイヤ5を巻き付けるよ
うにしてある。ワイヤ引出引取装置14は、巻出取プー
リ14cをサーボモータ14aで適宜角度だけ正逆回転
させることにより、巻出取プーリ14cに巻き付いたワ
イヤ5を適宜長さだけ引き出し又は引き取るようになっ
ている。
【0006】前記ワイヤ引出引取装置14は、ワイヤ5
の引き出し又は引き取りを停止する直前から停止するま
での間、ワイヤ5に大きな張力を負荷させてワイヤ剛性
を増大させ、制御対象物13の停止時に生じる振動を抑
制することもある。これは、ワイヤ5が静的に非線形ば
ねの特性を有するため、大きな張力を負荷させることに
よりをワイヤ剛性を増大させることができるからであ
る。なお、ワイヤ駆動による物体移動制御装置1は、7
個あるワイヤ引出引取装置14の内、任意のワイヤ引出
引取装置14について、ワイヤ5に対して常に大きな張
力を負荷させるようにしておくこともある。
【0007】前記ワイヤ引出引取装置14は、領域A内
に配置されているが、領域A外に配置することも可能で
ある。このときワイヤ引出引取装置14は、前記ロボツ
ト用ハンドル19の近傍に被処理物を進退させるのに邪
魔とならない領域A外に配置するればよい。ワイヤ引出
引取装置14の配置する場所によつては、ワイヤ5を複
数個のガイド18で方向変換してワイヤ引出引取装置1
4に連結するようにすることもある。
【0008】上述のように構成された従来装置1は、任
意のワイヤ引出引取装置14でワイヤ5の引き出し長さ
又は引き取り長さを調節することにより、制御対象物1
3及びロボット用ハンドル19をX軸,Y軸及びZ軸に
沿う軸方向と各軸の回転方向とに移動できる。従来装置
1は、制御対象物13の板部13aと棒端部13bとの
間の領域A内に、ワイヤ5,5,…の直線部を張架して
あるため、上下高さ寸法をコンパクトに構成することが
できる。更に、従来装置1は、ロボツト用ハンドル19
の近傍へ被処理物を進退させるのに邪魔となるワイヤが
ないため、被処理物を進退させる通路の位置や被処理物
の大きさに制限を加えないようにできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来装置1
は、制御対象物13の棒状部13cをZ軸の回転方向に
移動させることができるが、その回転移動量を大きくす
ることができない。そのため、ロボツト用ハンドル19
をZ軸の回転方向に大きく回転移動させる要請があると
きには、従来装置1は応えることができなかつた。そこ
で、本発明は、上記要請に応えるために、Z軸の回転方
向に大きく回転移動させることもできるワイヤ駆動によ
る物体移動制御装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
要旨は、制御対象物と、固定配置したワイヤ引出引取装
置の複数組と、各ワイヤ引出引取装置から延びて該制御
対象物に張架した複数本のワイヤとを備え、各ワイヤの
引出引取量を変化させることにより該制御対象物を移動
制御するワイヤ駆動による物体移動制御装置において、
前記制御対象は、前記ワイヤが連結する板部と、該板部
に回転自在に軸支したプーリとを備え、異なる前記ワイ
ヤ引出引取装置から延びた二本のワイヤは、該板部に設
けたガイドに案内されると共に、該プーリを正逆回転す
るように該プーリに巻回されていることを特徴とするワ
イヤ駆動による物体移動制御装置である。
【0011】請求項1記載の本発明にあつては、異なる
ワイヤ引出引取装置から延びた二本のワイヤの一方を引
き出すと共に他方を引き取ることにより、ロボツト用ハ
ンドル等が直接又は間接的に接合するプーリを一方へ回
転させ、逆に二本のワイヤの一方を引き取ると共に他方
を引き出すことにより、プーリを他方へ回転させること
ができる。そして、該二本のワイヤの引出引取量を大き
くすることにより、プーリの回転量を大きくすることが
できる。更に、該二本のワイヤは、両者を共に引き出し
又は引き取ることにより、恰かも一本のワイヤを引き出
し又は引き取るように機能させることができ、他のワイ
ヤの引き出し又は引き取りと相まつて、制御対象物の移
動制御を前記回転以外にもできる。
【0012】請求項2記載の本発明の要旨は、前記プー
リに棒状部が固着され、該棒状部に前記ワイヤを連結し
てある請求項1記載のワイヤ駆動による物体移動制御装
置である。
【0013】請求項2記載の本発明にあつては、棒状部
にワイヤを連結してあるため、制御対象物の自由度を増
すことができる。
【0014】請求項3記載の本発明の要旨は、制御対象
物と、固定配置したワイヤ引出引取装置の複数組と、各
ワイヤ引出引取装置から延びて該制御対象物に張架した
複数本のワイヤとを備え、各ワイヤの引出引取量を変化
させることにより該制御対象物を移動制御するワイヤ駆
動による物体移動制御装置において、前記制御対象は、
前記ワイヤが連結する板部と、該板部に回転自在に軸支
したプーリとを備え、該板部は、球面軸受けを介して接
合した進退駆動装置で進退自在に駆動され、異なる前記
ワイヤ引出引取装置から延びた二本のワイヤは、該板部
に設けたガイドに案内されると共に、該プーリを正逆回
転するように該プーリに巻回されていることを特徴とす
るワイヤ駆動による物体移動制御装置である。
【0015】請求項3記載の本発明にあつては、異なる
ワイヤ引出引取装置から延びた二本のワイヤの一方を引
き出すと共に他方を引き取ることにより、パラボラアン
テナ等が直接又は間接的に接合するプーリを一方の方向
へ回転させ、逆に二本のワイヤの一方を引き取ると共に
他方を引き出すことにより、プーリを他方の方向へ回転
させることができる。そして、該二本のワイヤの引出引
取量を大きくすることにより、プーリの回転量を大きく
することができる。また、該二本のワイヤは、両者を共
に引き出し又は引き取ることにより、恰かも一本のワイ
ヤを引き出し又は引き取るように機能させることがで
き、他のワイヤの引き出し又は引き取りと相まつて、制
御対象物の移動制御を前記回転以外にもできる。更に、
ワイヤの引出引取量を変化させながら進退駆動装置を起
動させると、制御対象物は進退移動する。
【0016】
【発明の実施の態様】以下、本発明に係るワイヤ駆動に
よる物体移動制御装置(以下、「本発明装置」という)
を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1乃至図3は本発
明装置の第1の実施の形態を示すものであり、図1
(A)は全体を示す斜視図、同図(B)は座標軸を示す
立体図、図2は要部の拡大断面図、図3の(A)及び
(B)はプーリに対するワイヤの巻回例を示す断面図で
ある。本実施の形態は、6自由度であり、X軸,Y軸及
びZ軸に沿う軸方向と、各軸の回転方向とに移動できる
ものである点で前記従来装置1(図12参照)と同一で
ある。
【0018】本実施の形態の本発明装置11の主たる改
良点は、図2に示すように制御対象物13の板部13a
に、棒状部13cと一体化したプーリ13fを回転自在
に軸支13eし、図1に示すようにワイヤ引出引取装置
14,14から延びた二本のワイヤ5,5を、板部13
aに設けたガイド18,18,15,15に案内すると
共にプーリ13fに巻回してプーリ13fを正逆回転さ
せるようにしたことである。本実施の形態の本発明装置
11における改良点以外の構成は、前記従来装置1(図
12参照)と実質的に同一であり、同一符号は同一構成
部材等を示す。更に、ガイド15は、ガイド18と実質
的に同一である。
【0019】二本のワイヤ5,5は、図3(A)に示す
ように連結して一本化した状態でプーリ13fに巻き付
けられ、プーリ外周面13f−1を求心方向へ押圧する
ように巻回されるか、同図(B)に示すようにプーリ1
3fにワイヤ端部を連結13g,13gした状態で巻回
される。プーリ13fに対するワイヤの巻回は、ひと巻
き以上することもある。図1に示すように板部13a
は、隅部にガイド18,18が設けられ、ワイヤ引出引
取装置14,14から延びた二本のワイヤ5,5が該ガ
イド18,18を介して最初に接するようにしてある。
【0020】上述のように構成された本実施の形態の本
発明装置11は、任意のワイヤ引出引取装置14でワイ
ヤ5の引き出し長さ又は引き取り長さを調節することに
より、制御対象物13及びロボット用ハンドル19をX
軸,Y軸及びZ軸に沿う軸方向と各軸の回転方向とに移
動できる。プーリ13fに巻回する二本のワイヤ5,5
は、ワイヤ引出引取装置14,14で一方を引き出すと
共に他方を引き取ることにより、プーリ13fを一方へ
回転させ、逆に二本のワイヤの一方を引き取ると共に他
方を引き出すことにより、プーリ13fを他方へ回転さ
せることができる。そして、この二本のワイヤ5,5の
引出引取量を大きくすることにより、プーリ13fに棒
状部13cを介して連結するロボット用ハンドル19の
Z軸回りの回転量を大きくすることができる。
【0021】もし、プーリ13fに巻回した二本のワイ
ヤ5,5を共に引き出し又は引き取るようにするときに
は、他のワイヤ5,5,…の引き出し又は引き取りと相
まつて、板部13aの移動制御としてZ軸回り以外の制
御も従来装置1(図12参照)と同様にできる。これ
は、プーリ13fに巻回した二本のワイヤ5,5がガイ
ド18,18を介して板部13aの隅部に接するため、
二本のワイヤ5,5を共に引き出し又は引き取る構造
が、ワイヤ引出引取装置14から延設した一本のワイヤ
5を板部13aの隅部に連結して引き出し又は引き取る
構造と等価な構造となるためである。
【0022】なお、本発明装置11は、従来装置1(図
12参照)と同様に、制御対象物13の板部13aと棒
端部13bとの間の領域A内に、ワイヤ5,5,…の直
線部を張架してあるため、上下高さ寸法をコンパクトに
構成することができる。更に、本発明装置11は、ロボ
ツト用ハンドル19の近傍へ被処理物を進退させるのに
邪魔となるワイヤがないため、被処理物を進退させる通
路の位置や被処理物の大きさに制限を加えないようにで
きる。
【0023】(第2の実施の形態)図4は本発明装置の
第2の実施の形態を示すものであり、(A)は全体を示
す斜視図、(B)は座標軸を示す立体図である。本実施
の形態は、6自由度であり、X軸,Y軸及びZ軸に沿う
軸方向と、X軸,Y軸及びZ軸の回転方向とに移動でき
るものである。
【0024】本実施の形態の本発明装置21の特徴は、
制御対象物23の一方側(上方側)に形成した円板状の
板部23aの仮想正三角形23dの二つの頂点にワイヤ
5,5の連結箇所16,16を設けると共に、残りの頂
点の近傍に設けたガイド18,18に、プーリ23dに
巻回するワイヤ5,5を案内させ、制御対象物23の他
方側(下方側)に形成した円板23bの仮想正三角形2
3dの頂点にワイヤ5の連結箇所16,16,16を設
け、両円板23a,23bの間の領域A内に、各連結箇
所16及びガイド18,18から延びるワイヤ5の直線
状部分を位置させたことである。プーリ23fに巻回す
るワイヤ5,5は、ワイヤ引出引取装置14,14から
延びており、プーリ23fを正逆回転させるようにして
ある。
【0025】該制御対象物23は、繊維強化樹脂等の素
材から軽量で高剛性に成形され、上方の円板状の板部2
3aと、板部23aに回転自在に軸支したプーリ23f
と、プーリ23fに一体化して延設した棒状部23c
と、棒状部23cの下端に固着した円板状の板部23b
とを備えている。前記各連結箇所16等を決定するため
の仮想正三角形23d,23dは、平行となるようにし
てある。制御対象物23は、固定基盤17の貫通孔17
aに棒状部23cを貫通させてあり、貫通孔17aに接
触することなく移動するようになつている。制御対象物
23は、下方の板部23b又はプーリ23fにロボツト
用ハンドル19を取り付け、前記領域A外にロボット用
ハンドル19が位置するようにしてある。
【0026】前記制御対象物23の各連結箇所16に連
結したワイヤ5は、ガイド18まで直線状に張架され、
ガイド18で方向変換してワイヤ引出引取装置14に連
結してある。プーリ23fに巻回するワイヤ5,5は、
ガイド18,18で方向変換してワイヤ引出引取装置1
4,14に連結してある。ワイヤ5,ガイド18及びワ
イヤ引出引取装置14の内容は、前記従来装置1(図1
2参照)と実質的に同一であるため、説明を省略する。
【0027】上述のように構成された本実施の形態の本
発明装置21は、任意のワイヤ引出引取装置14でワイ
ヤ5の引き出し長さ又は引き取り長さを調節することに
より、制御対象物23及びロボット用ハンドル19をX
軸,Y軸及びZ軸に沿う軸方向とX軸及びY軸の回転方
向とに移動できる。プーリ23fに巻回する二本のワイ
ヤ5,5は、ワイヤ引出引取装置14,14で一方を引
き出すと共に他方を引き取ることにより、プーリ23f
を一方へ回転させ、逆に二本のワイヤの一方を引き取る
と共に他方を引き出すことにより、プーリ23fを他方
へ回転させることができる。そして、この二本のワイヤ
5,5の引出引取量を大きくすることにより、プーリ2
3fに棒状部23cを介して連結するロボット用ハンド
ル19のZ軸回りの回転量を大きくすることができる。
【0028】もし、プーリ23fに巻回した二本のワイ
ヤ5,5を共に引き出し又は引き取るようにするときに
は、他のワイヤ5,5,…の引き出し又は引き取りと相
まつて、板部23aの移動制御としてZ軸回り以外の制
御も行うことができる。これは、プーリ23fに巻回し
た二本のワイヤ5,5がガイド18,18を介して板部
23aの仮想正三角形23dの頂点近傍に接するため、
二本のワイヤ5,5を共に引き出し又は引き取る構造
が、ワイヤ引出引取装置14から延設した一本のワイヤ
5を板部23aに連結して引き出し又は引き取る構造と
等価な構造となるためである。
【0029】本実施の形態の本発明装置21は、制御対
象物23の上下の板部23a,23bの間の領域A内
に、ワイヤ5,5,…の直線部を張架してあるため、上
下高さ寸法をコンパクトに構成することができる。更
に、本発明装置21は、ロボツト用ハンドル19の近傍
へ被処理物を進退させるのに邪魔となるワイヤがないた
め、被処理物を進退させる通路の位置や被処理物の大き
さに制限を加えないようにできる。
【0030】(第3の実施の形態)図5は本発明装置の
第3の実施の形態を示すものであり、(A)は全体を示
す斜視図、(B)は座標軸を示す立体図である。本実施
の形態は、5自由度であり、X軸,Y軸及びZ軸に沿う
軸方向と、X軸及びZ軸の回転方向とに移動できるもの
である。
【0031】本実施の形態の本発明装置31の特徴は、
制御対象物33の一方側(上方側)に形成した四角形板
状の板部33aの一方側中央にワイヤ5,5の連結箇所
16,16を設けると共に他方側中央にワイヤ5の連結
箇所16を設け、更に他方側中央の近傍に設けたガイド
18,18に、プーリ33dに巻回するワイヤ5,5を
案内させ、制御対象物33の他方側(下方側)に形成し
た棒端部33bに連結箇所16を設け、板部33aと棒
端部33bとの間の領域A内に、各連結箇所16及びガ
イド18,18から延びるワイヤ5の直線状部分を位置
させたことである。プーリ33fに巻回するワイヤ5,
5は、ワイヤ引出引取装置14,14から延びており、
プーリ33fを正逆回転させるようにしてある。
【0032】該制御対象物33は、繊維強化樹脂等の素
材から軽量で高剛性に成形され、上方の四角形板状の板
部33aと、板部33aに回転自在に軸支したプーリ3
3fと、プーリ33fに一体化して延設した棒状部33
cとを備えている。制御対象物33は、下方の連結箇所
16から板部33aに下ろした垂線が、プーリ33fの
回転軸芯を通過するようになつている。制御対象物33
は、固定基盤17の貫通孔17aに棒状部33cを貫通
させてあり、貫通孔17aに接触することなく移動する
ようになつている。制御対象物33は、棒端部33b又
はプーリ33fにロボツト用ハンドル19を取り付け、
前記領域A外にロボツト用ハンドル19が位置するよう
にしてある。
【0033】前記制御対象物33の各連結箇所16に連
結したワイヤ5は、ガイド18まで直線状に張架され、
ガイド18で方向変換してワイヤ引出引取装置14に連
結してある。プーリ33fに巻回するワイヤ5,5は、
板部33a及び固定基盤17に設けたガイド18,1
8,…で方向変換してワイヤ引出引取装置14,14に
連結してある。ワイヤ5,ガイド18及びワイヤ引出引
取装置14の内容は、前記従来装置1(図12参照)と
実質的に同一であるため、説明を省略する。
【0034】上述のように構成された本実施の形態の本
発明装置31は、任意のワイヤ引出引取装置14でワイ
ヤ5の引き出し長さ又は引き取り長さを調節することに
より、制御対象物33及びロボット用ハンドル19をX
軸,Y軸及びZ軸に沿う軸方向とX軸の回転方向とに移
動できる。プーリ33fに巻回する二本のワイヤ5,5
は、ワイヤ引出引取装置14,14で一方を引き出すと
共に他方を引き取ることにより、プーリ33fを一方へ
回転させ、逆に二本のワイヤの一方を引き取ると共に他
方を引き出すことにより、プーリ33fを他方へ回転さ
せることができる。そして、この二本のワイヤ5,5の
引出引取量を大きくすることにより、プーリ33fに棒
状部33cを介して連結するロボット用ハンドル19の
Z軸回りの回転量を大きくすることができる。
【0035】もし、プーリ33fに巻回した二本のワイ
ヤ5,5を共に引き出し又は引き取るようにするときに
は、他のワイヤ5,5,…の引き出し又は引き取りと相
まつて、板部33aの移動制御としてZ軸回り以外の制
御も行うことができる。これは、プーリ33fに巻回し
た二本のワイヤ5,5がガイド18,18を介して板部
33aの他方側中央の近傍に接するため、二本のワイヤ
5,5を共に引き出し又は引き取る構造が、ワイヤ引出
引取装置14から延設した一本のワイヤ5を板部33a
に連結して引き出し又は引き取る構造と等価な構造とな
るためである。
【0036】本実施の形態の本発明装置31は、制御対
象物33の板部33aと棒端部33bとの間の領域A内
に、ワイヤ5,5,…の直線部を張架してあるため、上
下高さ寸法をコンパクトに構成することができる。更
に、本発明装置31は、棒端部33b又はプーリ33f
に取り付けたロボツト用ハンドル19の近傍へ被処理物
を進退させるのに邪魔となるワイヤがないため、被処理
物を進退させる通路の位置や被処理物の大きさに制限を
加えることはない。
【0037】(第4の実施の形態)図6は本発明装置の
第4の実施の形態を示すものであり、(A)は全体を示
す一部切欠いた斜視図、(B)は座標軸を示す立体図で
ある。本実施の形態は、4自由度であり、Z軸に沿う軸
方向と、X軸,Y軸及びZ軸の回転方向とに移動できる
ものである。
【0038】本実施の形態の本発明装置41の特徴は、
制御対象物43の一方側(上方側)に形成した三角形板
状の板部43aの二つの頂点部にワイヤ5,5の連結箇
所16,16を設けると共に、他の頂点部の近傍に設け
たガイド18,18に、プーリ43dに巻回するワイヤ
5,5を案内させ、制御対象物43の他方側(下方側)
に形成した棒端部43bに連結箇所16を設け、板部4
3aと棒端部43bとの間の領域A内に、各連結箇所1
6及びガイド18,18から延びるワイヤ5の直線状部
分を位置させたことである。プーリ43dに巻回するワ
イヤ5,5は、ワイヤ引出引取装置14,14から延び
ており、プーリ43fを正逆回転させるようにしてあ
る。
【0039】該制御対象物43は、繊維強化樹脂等の素
材から軽量で高剛性に成形され、板部43aと、板部4
3aに回転自在に軸支したプーリ43fと、プーリ43
fに一体化して延設した棒状部43cとを備えている。
制御対象物43は、下方の連結箇所16から板部43a
に下ろした垂線が、プーリ43fの回転軸芯を通過する
ようになつている。制御対象物43は、固定基盤17の
貫通孔17aに棒状部43cを貫通させてあり、貫通孔
17aに接触することなく移動するようになつている。
制御対象物43は、棒端部43b又はプーリ43fにロ
ボツト用ハンドル19を取り付け、前記領域A外にロボ
ツト用ハンドル19が位置するようにしてある。
【0040】前記制御対象物43の各連結箇所16に連
結したワイヤ5は、ガイド18まで直線状に張架され、
ガイド18で方向変換してワイヤ引出引取装置14に連
結してある。プーリ43fに巻回するワイヤ5,5は、
ガイド18,18,…で方向変換してワイヤ引出引取装
置14,14に連結してある。ワイヤ5,ガイド18及
びワイヤ引出引取装置14の内容は、前記従来装置1
(図12参照)と実質的に同一であるため、説明を省略
する。
【0041】上述のように構成された本実施の形態の本
発明装置41は、任意のワイヤ引出引取装置14でワイ
ヤ5の引き出し長さ又は引き取り長さを調節することに
より、制御対象物43及びロボット用ハンドル19をZ
軸に沿う軸方向とX軸及びY軸の回転方向とに移動でき
る。プーリ43fに巻回する二本のワイヤ5,5は、ワ
イヤ引出引取装置14,14で一方を引き出すと共に他
方を引き取ることにより、プーリ43fを一方へ回転さ
せ、逆に二本のワイヤの一方を引き取ると共に他方を引
き出すことにより、プーリ43fを他方へ回転させるこ
とができる。そして、この二本のワイヤ5,5の引出引
取量を大きくすることにより、プーリ43fに棒状部4
3cを介して連結するロボット用ハンドル19のZ軸回
りの回転量を大きくすることができる。
【0042】もし、プーリ43fに巻回した二本のワイ
ヤ5,5を共に引き出し又は引き取るようにするときに
は、他のワイヤ5,5,…の引き出し又は引き取りと相
まつて、板部43aの移動制御としてZ軸回り以外の制
御も行うことができる。これは、プーリ43fに巻回し
た二本のワイヤ5,5がガイド18,18を介して板部
43aの隅部近傍に接するため、二本のワイヤ5,5を
共に引き出し又は引き取る構造が、ワイヤ引出引取装置
14から延設した一本のワイヤ5を板部43aに連結し
て引き出し又は引き取る構造と等価な構造となるためで
ある。
【0043】本実施の形態の本発明装置41は、制御対
象物43の板部43aと棒端部43bとの間の領域A内
に、ワイヤ5,5,…の直線部を張架してあるため、上
下高さ寸法をコンパクトに構成することができる。更
に、本発明装置41は、棒端部43b又はプーリ43f
に取り付けたロボツト用ハンドル19の近傍へ被処理物
を進退させるのに邪魔となるワイヤがないため、被処理
物を進退させる通路の位置や被処理物の大きさに制限を
加えることはない。
【0044】(第5の実施の形態)図7は本発明装置の
第5実施の形態を示すものであり、(A)は主要部を示
す一部切欠いた平面図、(B)は座標軸を示す平面図、
(C)は全体を示す正面図である。本実施の形態は、3
自由度であり、X軸及びY軸に沿う軸方向と、Z軸の回
転方向とに移動できるものである。
【0045】本実施の形態の本発明装置51の特徴は、
制御対象物53の板部53aの四隅部のうちの3箇所に
ワイヤ5,5の連結箇所16,16,16を設けると共
に、他の隅部の近傍に設けたガイド18,18に、プー
リ53fに巻回するワイヤ5,5を案内させ、板部53
aの内側の領域B内に、各連結箇所16及びガイド1
8,18から延びるワイヤ5の直線状部分を位置させ、
このワイヤ5,5,…の直線状に延びる部分を同一平面
に位置させたことである。プーリ53fに巻回するワイ
ヤ5,5は、ワイヤ引出引取装置14,14から延びて
おり、プーリ53fを正逆回転させるようにしてある。
【0046】該制御対象物53は、繊維強化樹脂等の素
材から軽量で高剛性に成形され、板部53aと、板部5
3の裏面中央に回転自在に軸支したプーリ53fと、板
部53aの四隅裏面に設けた脚53b,53b,…と、
各脚53bの下端に設けた球面コロ53cとを備えてい
る。三つの脚53bには、ワイヤ5の連結箇所16が形
成されている。制御対象物53は、固定基盤57の平坦
な上面57aに載置され、球面コロ53c,53c,…
で自在に移動できるようになつている。制御対象物53
は、プーリ53fにロボツト用ハンドル19(同図
(C)参照)を取り付けてある。
【0047】前記制御対象物43の各連結箇所16に連
結したワイヤ5は、ガイド18まで直線状に張架され、
ガイド18で方向変換してワイヤ引出引取装置14に連
結してある。プーリ53fに巻回するワイヤ5,5は、
ガイド18,18で方向変換してワイヤ引出引取装置1
4,14に連結してある。ワイヤ5,ガイド18及びワ
イヤ引出引取装置14の内容は、前記従来装置1(図1
2参照)と実質的に同一であるため、説明を省略する。
【0048】上記固定基盤57は、前記領域B内に、五
組のワイヤ引出引取装置14を配置してある。制御対象
物53の各連結箇所16に連結したワイヤ5及びプーリ
53fに巻回するワイヤ5は、対応するワイヤ引出引取
装置14の巻出取プーリ14cに巻き付けられるように
してある。ワイヤ5及びワイヤ引出引取装置14の内容
は、前記従来装置1(図12参照)と実質的に同一であ
るため、説明を省略する。
【0049】なお、図示は省略したが、領域B内に配設
したガイドで方向変換して領域B外へ導きいたワイヤ5
を、領域B外に配置した対応するワイヤ引出引取装置1
4に連結するようにしてもよい。更に、前記制御対象物
53を垂直に立てた状態に配置して、五本のワイヤ5,
5,…を同一鉛直面内に位置させることにより、前記球
面コロ53cを省略して、五本のワイヤ5,5,…の張
力のみで制御対象物53を宙吊り状態にして、移動制御
するようにしてもよい。
【0050】上述のように構成された本実施の形態の本
発明装置51は、任意のワイヤ引出引取装置14でワイ
ヤ5の引き出し長さ又は引き取り長さを調節することに
より、制御対象物53及びロボット用ハンドル19をX
軸及びY軸に沿う軸方向とZ軸の回転方向とに移動でき
る。プーリ53fに巻回する二本のワイヤ5,5は、板
部53aが停止している状態でも、ワイヤ引出引取装置
14,14で一方を引き出すと共に他方を引き取ること
により、プーリ53fを一方へ回転させ、逆に二本のワ
イヤの一方を引き取ると共に他方を引き出すことによ
り、プーリ53fを他方へ回転させることができる。プ
ーリ53fに巻回する二本のワイヤ5,5の引出引取量
を大きくすることにより、プーリ53f及びロボット用
ハンドル19のZ軸回りの回転量を大きくすることがで
きる。本実施の形態の本発明装置51は、制御対象物5
3の領域B内に、ワイヤ5,5,…の直線部を張架して
あるため、全体をコンパクトに構成することができる。
【0051】(第6の実施の形態)図8は本発明装置の
第6実施の形態を示すものであり、(A)は主要部を示
す一部切欠いた平面図、(B)は座標軸を示す平面図、
(C)は全体を示す正面図である。本実施の形態は、3
自由度であり、X軸及びY軸に沿う軸方向と、Z軸の回
転方向とに移動できるものである。
【0052】本実施の形態の本発明装置61の特徴は、
制御対象物63の板部63aの三隅部のうちの二箇所に
ワイヤ5,5の連結箇所16,16を設けると共に、他
の隅部の近傍に設けたガイド18,18に、プーリ63
fに巻回するワイヤ5,5を案内させたことである。プ
ーリ53fに巻回するワイヤ5,5は、ワイヤ引出引取
装置14,14から延びており、プーリ63fを正逆回
転させるようにしてある。
【0053】該制御対象物63は、繊維強化樹脂等の素
材から軽量で高剛性に成形され、板部63aと、板部6
3の裏面中央に回転自在に軸支したプーリ63fと、板
部63aの三隅裏面に設けた脚63b,63b,63b
と、各脚63bの下端に設けた球面コロ63cとを備え
ている。二つの脚63bには、ワイヤ5の連結箇所16
が形成されている。制御対象物63は、固定基盤57の
平坦な上面57aに載置され、球面コロ53c,53
c,…で自在に移動できるようになつている。制御対象
物53は、プーリ63fにロボツト用ハンドル19(同
図(C)参照)を取り付けてある。
【0054】上記固定基盤57は、四組のワイヤ引出引
取装置14を配置してある。制御対象物53の各連結箇
所16に連結したワイヤ5及びプーリ63fに巻回する
ワイヤ5は、対応するワイヤ引出引取装置14の巻出取
プーリ14cに巻き付けられるようにしてある。ワイヤ
5及びワイヤ引出引取装置14の内容は、前記従来装置
1(図12参照)と実質的に同一であるため、説明を省
略する。
【0055】なお、図示は省略したが、前記制御対象物
63を垂直に立てた状態に配置して、四本のワイヤ5,
5,…を同一鉛直面内に位置させることにより、前記球
面コロ63cを省略して、四本のワイヤ5,5,…の張
力のみで制御対象物63を宙吊り状態にして、移動制御
するようにしてもよい。
【0056】上述のように構成された本実施の形態の本
発明装置61は、任意のワイヤ引出引取装置14でワイ
ヤ5の引き出し長さ又は引き取り長さを調節することに
より、制御対象物63及びロボット用ハンドル19をX
軸及びY軸に沿う軸方向とZ軸の回転方向とに移動でき
る。プーリ63fに巻回する二本のワイヤ5,5は、板
部63aが停止している状態でも、ワイヤ引出引取装置
14,14で一方を引き出すと共に他方を引き取ること
により、プーリ63fを一方へ回転させ、逆に二本のワ
イヤの一方を引き取ると共に他方を引き出すことによ
り、プーリ63fを他方へ回転させることができる。プ
ーリ63fに巻回する二本のワイヤ5,5の引出引取量
を大きくすることにより、プーリ63f及びロボット用
ハンドル19のZ軸回りの回転量を大きくすることがで
きる。
【0057】もし、プーリ63fに巻回した二本のワイ
ヤ5,5を共に引き出し又は引き取るようにするときに
は、他のワイヤ5,5の引き出し又は引き取りと相まつ
て、板部63a(7)X軸及び/又はY軸に沿う軸方向
への移動制御を行うことができる。これは、プーリ63
fに巻回した二本のワイヤ5,5がガイド18,18を
介して板部63aの隅部近傍に接するため、二本のワイ
ヤ5,5を共に引き出し又は引き取る構造が、ワイヤ引
出引取装置14から延設した一本のワイヤ5を板部63
aに連結して引き出し又は引き取る構造と等価な構造と
なるためである。
【0058】(第7の実施の形態)図9は本発明装置の
第7実施の形態を示すものであり、(A)は主要部を示
す一部切欠いた平面図、(B)は全体を示す正面図であ
る。本実施の形態は、2自由度であり、X軸に沿う軸方
向と、Z軸の回転方向とに移動できるものである。
【0059】本実施の形態の本発明装置81の特徴は、
制御対象物83の板部63aの一方側(右側)にワイヤ
5の連結箇所16を設けると共に、他方側(左側)に設
けたガイド18,18に、プーリ83fに巻回するワイ
ヤ5,5を案内させ、連結箇所16を通る仮想直線hと
ガイド18,18を通る仮想直線gとの間の領域K内
に、連結箇所16及びガイド18,18から延びるワイ
ヤ5の直線状部分を位置させたことである。プーリ63
fに巻回するワイヤ5,5は、ワイヤ引出引取装置1
4,14から延びており、プーリ63fを正逆回転させ
るようにしてある。
【0060】該制御対象物83は、繊維強化樹脂等の素
材から軽量で高剛性に成形され、板部83aと、板部8
3の裏面中央に回転自在に軸支したプーリ83fと、板
部83aの両側に設けた脚83b,83bと、各脚83
bの下端に設けた球面コロ83cとを備えている。二つ
の脚83bには、ワイヤ5の連結箇所16が形成されて
いる。制御対象物83は、固定基盤57の平坦な上面5
7aに載置され、球面コロ83c,83cで自在に移動
できるようになつている。制御対象物83は、プーリ8
3fにロボツト用ハンドル19(同図(B)参照)を取
り付けてある。
【0061】上記固定基盤57は、前記領域K内に、二
組のワイヤ引出引取装置14を配置してある。制御対象
物83の各連結箇所16に連結したワイヤ5は、対応す
るワイヤ引出引取装置14の巻出取プーリ14cに巻き
付けられるようにしてあり、連結箇所16とワイヤ引出
引取装置14との間で直線状に張架される。ワイヤ5及
びワイヤ引出引取装置14の内容は、前記従来装置1
(図12参照)と実質的に同一であるため、説明を省略
する。
【0062】なお、図示は省略したが、領域K内に配設
したガイドで方向変換して領域K外へ導きいたワイヤ5
を、領域K外に配置した対応するワイヤ引出引取装置1
4に連結するようにしてもよい。更に、前記制御対象物
83を垂直に立てた状態に配置して、三本のワイヤ5,
5,…を同一鉛直面内に位置させることにより、前記球
面コロ83cを省略して、三本のワイヤ5,5,5の張
力のみで制御対象物83を宙吊り状態にして、移動制御
するようにしてもよい。
【0063】上述のように構成された本実施の形態の本
発明装置81は、任意のワイヤ引出引取装置14でワイ
ヤ5の引き出し長さ又は引き取り長さを調節することに
より、板部83a及びプーリ83fをX軸に沿う軸方向
に、更にプーリ83fをZ軸の回転方向に移動できる。
プーリ83fに巻回する二本のワイヤ5,5は、板部8
3aが停止している状態でも、ワイヤ引出引取装置1
4,14で一方を引き出すと共に他方を引き取ることに
より、プーリ83fを一方へ回転させ、逆に二本のワイ
ヤの一方を引き取ると共に他方を引き出すことにより、
プーリ83fを他方へ回転させることができる。プーリ
83fに巻回する二本のワイヤ5,5の引出引取量を大
きくすることにより、プーリ83f及びロボット用ハン
ドル19のZ軸回りの回転量を大きくすることができ
る。本実施の形態の本発明装置81は、制御対象物83
の領域C内に、ワイヤ5,5,…の直線部を張架してあ
るため、全体をコンパクトに構成することができる。
【0064】もし、プーリ83fに巻回した二本のワイ
ヤ5,5を共に引き出し又は引き取るようにするときに
は、他のワイヤ5の引き出し又は引き取りと相まつて、
板部83aのX軸に沿う軸方向への移動制御を行うこと
ができる。これは、プーリ83fに巻回した二本のワイ
ヤ5,5がガイド18,18を介して板部83aの他方
側(左側)に接するため、二本のワイヤ5,5を共に引
き出し又は引き取る構造が、ワイヤ引出引取装置14か
ら延設した一本のワイヤ5を板部83aに連結して引き
出し又は引き取る構造と等価な構造となるためである。
【0065】(第8の実施の形態)図10及び図11は
本発明装置の第8の実施の形態を示すものであり、図1
0(A)は全体を示す一部切り欠いた斜視図、同図
(B)は座標軸を示す立体図、図11は中間省略した正
面断面図である。本実施の形態は、4自由度であり、Z
軸に沿う軸方向と、X軸,Y軸及びZ軸の回転方向とに
移動できるものである。
【0066】本実施の形態の本発明装置91の特徴は、
板部93aの仮想正三角形93dの二つの頂点にワイヤ
5,5の連結箇所16,16を設けると共に、残りの頂
点の近傍に設けたガイド18,18に、プーリ83dに
巻回するワイヤ5,5を案内させ、板部93aを進退駆
動装置95で駆動するようにしたことである。プーリ9
3fに巻回するワイヤ5,5は、ワイヤ引出引取装置1
4,14から延びており、プーリ93fを正逆回転させ
るようにしてある。
【0067】該制御対象物93は、繊維強化樹脂等の素
材から軽量で高剛性に成形され、円板状の板部93a
と、板部93aに回転自在に軸支93eしたプーリ93
fとを備えている。制御対象物93は、エアーシリンダ
ー又はスクリユージヤツキ等の進退駆動装置95の出力
端95aに、球面軸受け96を介して接合されている。
制御対象物93は、進退駆動装置95で駆動されること
により、固定基盤17の貫通孔17aを貫通するように
昇降する。制御対象物93は、プーリ93fにパラボラ
アンテナ97を取り付けてある。
【0068】前記制御対象物93の各連結箇所16に連
結したワイヤ5は、ガイド18まで直線状に張架され、
固定基盤17に配置したガイド18で方向変換してワイ
ヤ引出引取装置14に連結してある。プーリ93fに巻
回するワイヤ5,5は、ガイド18,18,…で方向変
換してワイヤ引出引取装置14,14に連結してある。
ワイヤ5,ガイド18及びワイヤ引出引取装置14の内
容は、前記従来装置1(図12参照)と実質的に同一で
あるため、説明を省略する。
【0069】上述のように構成された本実施の形態の本
発明装置91は、任意のワイヤ引出引取装置14でワイ
ヤ5の引き出し長さ又は引き取り長さを調節することに
より、プーリ93f及びパラボラアンテナ97をX軸,
Y軸及びZ軸の回転方向に移動できる。プーリ93fに
巻回する二本のワイヤ5,5は、板部93aを停止させ
た状態で、ワイヤ引出引取装置14,14で一方を引き
出すと共に他方を引き取ることにより、プーリ93fを
一方へ回転させ、逆に二本のワイヤの一方を引き取ると
共に他方を引き出すことにより、プーリ93fを他方へ
回転させることができる。そして、この二本のワイヤ
5,5の引出引取量を大きくすることにより、プーリ9
3f及びパラボラアンテナ97のZ軸回りの回転量を大
きくすることができる。
【0070】もし、プーリ93fに巻回した二本のワイ
ヤ5,5を共に引き出し又は引き取るようにするときに
は、他の二本のワイヤ5,5の引き出し又は引き取りと
相まつて、板部93a及びプーリ93fの移動制御とし
てZ軸回り以外にもX軸の回り及び/又はY軸の回りの
制御も行うことができる。これは、プーリ93fに巻回
した二本のワイヤ5,5がガイド18,18を介して板
部93aの仮想正三角形93dの頂点の近傍に接するた
め、二本のワイヤ5,5を共に引き出し又は引き取る構
造が、ワイヤ引出引取装置14から延設した一本のワイ
ヤ5を板部93aに連結して引き出し又は引き取る構造
と等価な構造となるためである。
【0071】本発明装置91は、進退駆動装置95の駆
動で制御対象物93が、固定基盤17の内部(例えば、
搬送車の内部)の収納位置から貫通孔17aを通過して
固定基盤17の外部の所定送信位置まで往復移動する。
【0072】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明は、次の如き優
れた効果を有する。請求項1記載の本発明は、プーリの
回転量を大きくすることができるため、プーリに接合さ
れるロボツト用ハンドル又はパラボラアンテナ等の回転
量を大きくすることができる。更に、本発明は、二本の
ワイヤがプーリの回転と板部の移動制御とに役立つた
め、ワイヤの有効利用が図れ、装置全体を簡素化でき
る。
【0073】請求項2記載の本発明は、自由度を増する
ことができるため、制御対象物の複雑な運動が可能とな
る。
【0074】請求項3記載の本発明は、プーリの回転量
を大きくすることができるため、プーリに接合されるロ
ボツト用ハンドル又はパラボラアンテナ等の回転量を大
きくすることができる。また、本発明は、二本のワイヤ
がプーリの回転と板部の移動制御とに役立つため、ワイ
ヤの有効利用が図れ、装置全体を簡素化できる。更に、
進退駆動装置で棒状部を棒軸方向へ進退移動させるた
め、ワイヤの本数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1の実施の形態を示すものであ
り、(A)は全体を示す斜視図、(B)は座標軸を示す
立体図である。
【図2】同実施の態様における要部の拡大断面図であ
る。
【図3】(A)及び(B)はプーリに対するワイヤの巻
回例を示す断面図である。
【図4】本発明装置の第2の実施の形態を示すものであ
り、(A)は全体を示す一部切欠いた斜視図、(B)は
座標軸を示す立体図である。
【図5】本発明装置の第3の実施の形態を示すものであ
り、(A)は全体を示す斜視図、(B)は座標軸を示す
立体図である。
【図6】本発明装置の第4の実施の形態を示すものであ
り、(A)は全体を示す一部切欠いた斜視図、(B)は
座標軸を示す立体図である。
【図7】本発明装置の第5の実施の形態を示すものであ
り、(A)は主要部を示す一部切欠いた平面図、(B)
は座標軸を示す平面図、(C)は全体を示す正面図であ
る。
【図8】本発明装置の第6の実施の形態を示すものであ
り、(A)は主要部を示す一部切欠いた平面図、(B)
は座標軸を示す平面図、(C)は全体を示す正面図であ
る。
【図9】本発明装置の第7の実施の形態を示すものであ
り、(A)は主要部を示す一部切欠いた平面図、(B)
は全体を示す正面図である。
【図10】本発明装置の第8の実施の形態を示すもので
あり、(A)は主要部を示す一部切欠いた斜視図、
(B)は座標軸を示す立体図である。
【図11】同実施の形態における中間省略した正面断面
図である。
【図12】従来装置を示すものであり、(A)は全体を
示す斜視図、(B)は座標軸を示す立体図である。
【符号の説明】 5…ワイヤ 13,23,33,43,53,63,83,93…制
御対象物 13a,23a,33a,43a,53a,63a,8
3a,93a…板部 13c,23c,33c,43c…棒状部 13f,23f,33f,43f,53f,63f,8
3f,93f…プーリ 14…ワイヤ引出引取装置 18…ガイド 95…進退駆動装置 96…球面軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福士 年則 兵庫県伊丹市東有岡3丁目64番地 日本フ レツクス工業株式会社内 (72)発明者 川村 貞夫 滋賀県甲賀郡甲南町希望ケ丘本町5丁目 857−378

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象物と、固定配置したワイヤ引出引
    取装置の複数組と、各ワイヤ引出引取装置から延びて該
    制御対象物に張架した複数本のワイヤとを備え、各ワイ
    ヤの引出引取量を変化させることにより該制御対象物を
    移動制御するワイヤ駆動による物体移動制御装置におい
    て、前記制御対象は、前記ワイヤが連結する板部と、該
    板部に回転自在に軸支したプーリとを備え、異なる前記
    ワイヤ引出引取装置から延びた二本のワイヤは、該板部
    に設けたガイドに案内されると共に、該プーリを正逆回
    転するように該プーリに巻回されていることを特徴とす
    るワイヤ駆動による物体移動制御装置。
  2. 【請求項2】前記プーリに棒状部が固着され、該棒状部
    に前記ワイヤを連結してある請求項1記載のワイヤ駆動
    による物体移動制御装置。
  3. 【請求項3】制御対象物と、固定配置したワイヤ引出引
    取装置の複数組と、各ワイヤ引出引取装置から延びて該
    制御対象物に張架した複数本のワイヤとを備え、各ワイ
    ヤの引出引取量を変化させることにより該制御対象物を
    移動制御するワイヤ駆動による物体移動制御装置におい
    て、前記制御対象は、前記ワイヤが連結する板部と、該
    板部に回転自在に軸支したプーリとを備え、該板部は、
    球面軸受けを介して接合した進退駆動装置で進退自在に
    駆動され、異なる前記ワイヤ引出引取装置から延びた二
    本のワイヤは、該板部に設けたガイドに案内されると共
    に、該プーリを正逆回転するように該プーリに巻回され
    ていることを特徴とするワイヤ駆動による物体移動制御
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2910833A1 (fr) * 2006-12-27 2008-07-04 Commissariat Energie Atomique Structure a cables tendus pour interface haptique ou robot, a grand angle de manoeuvre
US9308652B2 (en) 2010-06-08 2016-04-12 Beckhoff Automation Gmbh Robot module and robot with spacer rods arranged at gravity centers
WO2019123318A1 (en) * 2017-12-22 2019-06-27 Marchesini Group S.P.A. A cable-driven robot

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