JP4816462B2 - 不織布の製造装置 - Google Patents
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Description
本発明はそのような事情に鑑み、板状部材の代わりに立方体部材を用いることにより、一度に6枚の不織布を製造することができる不織布の製造装置を提供するものである。
立方体部材の位置を上記第1姿勢位置と第2姿勢位置と第3姿勢位置とのそれぞれに切り換えながら、第1姿勢位置に位置させた状態で第2面、第3面、第4面及び第5面に亘って糸を巻き取り、また第2姿勢位置に位置させた状態で第1面、第3面、第4面及び第6面に亘って糸を巻き取り、さらに第3姿勢位置に位置させた状態で第1面、第2面、第5面及び第6面に亘って糸を巻き取ることを特徴とするものである。
上記回転軸5、6は同一直線上に配置してあり、各回転軸の互いに対向する端部に、各回転軸の軸線から90度の角度で半径方向外方に、かつ互いに逆方向に伸びる第1保持部材7と第2保持部材8とをそれぞれ設けてある。そして両保持部材7、8の先端部間に、上記回転軸5、6の軸線に対して所要の角度をもって斜めに配置した傾斜軸9を設けてある。
上記立方体部材21は傾斜軸9を軸として回転可能となっており、図1に示すように、傾斜軸9に設けたロック手段22によって立方体部材21を第1姿勢位置、第2姿勢位置及び第3姿勢位置のいずれかに姿勢を変換しながら、傾斜軸9に固定することができるようにしてある。
したがってこの状態では、その他の第2面II、第3面III、第4面IV及び第5面Vがいずれも回転軸5、6の軸線に対して平行となっているので、回転軸5,6を介してこれと一体に立方体部材21を回転させれば、上記第2面II、第3面III、第4面IV及び第5面Vに亘って糸を巻き取ることができる。
したがってこの状態では、その他の第1面I、第3面III、第4面IV及び第6面VIがいずれも回転軸5、6の軸線に対して平行となっているので、回転軸5,6を介してこれと一体に立方体部材21を回転させれば、上記第1面I、第3面III、第4面IV及び第6面VIに亘って糸を巻き取ることができる。
したがってこの状態では、その他の第1面I、第2面II、第5面V及び第6面VIがいずれも回転軸5、6の軸線に対して平行となっているので、回転軸5,6を介してこれと一体に立方体部材21を回転させれば、上記第1面I、第2面II、第5面V及び第6面VIに亘って糸を巻き取ることができる。
これにより、上記各面に糸を巻き取る際に、巻き取り速度の変動を最少なものとして、糸に加わる張力の変動を可及的に小さくすることができるようにしてある。このため、糸が切断されることなく、安定して巻き取りを行うことが可能となる。
なお、上記サーボモータは図示しない制御装置によって運転が制御されるようになっており、またサーボモータ又は回転軸5,6のいずれかに設けた図示しないタコジェネレータなどの回転位置検出手段により、回転軸5,6の軸線に対する立方体部材21の回転角度位置を検出できるようにしてある。
また、図示しないが立方体部材21に糸を供給する糸送り装置は、立方体部材21を構成する1つの辺に対する一端部から他端部に亘って糸を往復案内することができる往復機構を備えており、それによって糸は上記各面に亘って一定間隔で、かつ複数回往復されて均一に巻き取られるようになっている。
上述したように、糸送り装置の往復機構によって糸が上記立方体部材の各辺に沿って複数回往復されて立方体部材21の上記4面に均一に巻き取られ、それによって上記4面における糸の巻取りが終了すると、糸が辺の一端部に移動したこと、つまり上記糸送り装置の往復機構が一端部に移動したことが図示しないセンサにより検出される。
この状態となると、上記ロック手段22が作動されて傾斜軸9に対する立方体部材21の固定が解除されると共に該立方体部材21が傾斜軸9を軸として120回転されて図2に示す第2姿勢位置となり、この状態となると上記ロック手段22によって立方体部材21が傾斜軸9に固定される。
このとき、糸は、糸送り装置の往復機構が一端部に移動した状態で立方体部材21に供給されており、立方体部材21の姿勢が第1姿勢位置から第2姿勢位置に変換されると、糸送り装置の往復機構が再び作動されるようになり、糸は上記辺に沿って複数回往復されて立方体部材21に均一に巻き取られるようになる。
立方体部材21を第2姿勢位置から第3姿勢位置に変換する際にも同様な制御が行われることは勿論であり、図3に示す第3姿勢位置では第1面I、第2面II、第5面V及び第6面VIに亘って糸が巻き取られるようになる。
より具体的には、例えば第4面VIについて言えば、図1で示す第1姿勢位置ではこの第4面VIには、該第4面に記載したラインLに沿って糸が巻き取られることになる。これに対し、図2で示す第2姿勢位置ではこの第4面VIには、該第4面に記載した上記ラインLと直交するに方向に糸が巻き取られることになる。
このようにして、第3姿勢位置での巻き取りが終了した時点で、立方体部材21の各面I〜VIのそれぞれについて、糸は縦横に交互に均等に巻き取られるようになる。
5、6 回転軸 7 第1保持部材
8 第2保持部材 9 傾斜軸
21 立方体部材 22 ロック手段
Claims (5)
- 回転自在に軸支した回転軸と、この回転軸にその軸線に対して所要の角度をもって斜めに配置した傾斜軸と、この傾斜軸に回転可能に設けた6つの面を有する立方体部材とを備え、上記立方体部材は第1面と第6面とが互いに対向し、また第2面と第5面とが互いに対向し、さらに第3面と第4面とが互いに対向しており、上記立方体部材は、上記傾斜軸に対して回転されて、上記回転軸が上記第1面と第6面とに対して垂直になる第1姿勢位置と、第2面と第5面とに対して垂直になる第2姿勢位置と、さらに第3面と第4面とに対して垂直になる第3姿勢位置とのそれぞれの位置で固定されるようになっており、
立方体部材の位置を上記第1姿勢位置と第2姿勢位置と第3姿勢位置とのそれぞれに切り換えながら、第1姿勢位置に位置させた状態で第2面、第3面、第4面及び第5面に亘って糸を巻き取り、また第2姿勢位置に位置させた状態で第1面、第3面、第4面及び第6面に亘って糸を巻き取り、さらに第3姿勢位置に位置させた状態で第1面、第2面、第5面及び第6面に亘って糸を巻き取ることを特徴とする不織布の製造装置。 - 上記回転軸は一直線上に配置された2つの回転軸からなり、各回転軸はそれぞれの軸線から半径方向外方に伸びる保持部材を備え、上記傾斜軸は両保持部材間に設けてあることを特徴とする請求項1に記載の不織布の製造装置。
- 上記不織布の製造装置は、上記立方体部材を傾斜軸に対して120度回転させると共に、該立方体部材を傾斜軸に対して固定するロック手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の不織布の製造装置。
- 上記傾斜軸は上記立方体部材の中心を通る対角線上に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の不織布の製造装置。
- 上記回転軸の軸線は、第1姿勢位置における第1面と第6面の中心部を貫通し、また第2姿勢位置における第2面と第5面の中心部を貫通し、さらに第3姿勢位置の第3面と第4面の中心部を貫通することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の不織布の製造装置。
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JP2007004678A JP4816462B2 (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 不織布の製造装置 |
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