JPH10111329A - アクティブフィルタの系統インピーダンス測定方法 - Google Patents
アクティブフィルタの系統インピーダンス測定方法Info
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- JPH10111329A JPH10111329A JP8263179A JP26317996A JPH10111329A JP H10111329 A JPH10111329 A JP H10111329A JP 8263179 A JP8263179 A JP 8263179A JP 26317996 A JP26317996 A JP 26317996A JP H10111329 A JPH10111329 A JP H10111329A
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- Japan
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- current
- current output
- harmonic voltage
- system impedance
- impedance
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/40—Arrangements for reducing harmonics
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- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電流注入点から見た系統インピーダンスを求
めるための電力系統への電流出力時、電流出力以前の高
調波電圧に比べて任意の電流出力時の高調波電圧を低減
させることにある。 【解決手段】 電力系統に発生する高調波電圧歪みを補
償・低減するアクティブフィルタを制御する上で必要と
する系統インピーダンスを測定する方法であって、前記
アクティブフィルタからの電流出力を電力系統へ注入す
る以前並びに任意の電流出力を注入した時の各系統電圧
を測定して電流注入点から見た系統インピーダンスを測
定するに際して、前記電力系統に注入する電流出力の位
相基準を、電流注入以前で電流注入が０時の一定時間帯
の高調波電圧の位相平均値とする。
めるための電力系統への電流出力時、電流出力以前の高
調波電圧に比べて任意の電流出力時の高調波電圧を低減
させることにある。 【解決手段】 電力系統に発生する高調波電圧歪みを補
償・低減するアクティブフィルタを制御する上で必要と
する系統インピーダンスを測定する方法であって、前記
アクティブフィルタからの電流出力を電力系統へ注入す
る以前並びに任意の電流出力を注入した時の各系統電圧
を測定して電流注入点から見た系統インピーダンスを測
定するに際して、前記電力系統に注入する電流出力の位
相基準を、電流注入以前で電流注入が０時の一定時間帯
の高調波電圧の位相平均値とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブフィルタ
の系統インピーダンス測定方法に関し、詳しくは、電力
系統に発生する高調波電圧歪みを補償・低減するアクテ
ィブフィルタにおいて、そのアクティブフィルタを制御
する上で必要とする系統インピーダンスを求める方法に
関する。
の系統インピーダンス測定方法に関し、詳しくは、電力
系統に発生する高調波電圧歪みを補償・低減するアクテ
ィブフィルタにおいて、そのアクティブフィルタを制御
する上で必要とする系統インピーダンスを求める方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】高調波抑制対策装置として使用され、電
力系統に発生する高調波電圧歪みを補償・低減するアク
ティブフィルタを制御するに際して、補償効果を向上さ
せるにはアクティブフィルタの補償動作に先立って、自
ら電力系統に電流出力を行なうことによりその電流注入
点から見た系統インピーダンスを求める必要がある。
力系統に発生する高調波電圧歪みを補償・低減するアク
ティブフィルタを制御するに際して、補償効果を向上さ
せるにはアクティブフィルタの補償動作に先立って、自
ら電力系統に電流出力を行なうことによりその電流注入
点から見た系統インピーダンスを求める必要がある。
【０００３】従来、このアクティブフィルタにおける系
統インピーダンスを求める時、以下の要領に基づいて行
なわれていた。
統インピーダンスを求める時、以下の要領に基づいて行
なわれていた。
【０００４】図４に示すようにアクティブフィルタＡＦ
が自ら電流出力ｉ2 を行なうことにより生じる系統電圧
高調波ｖ2 （以下、高調波電圧と称す）、及び電流出力
ｉ2＝０の時の高調波電圧ｖ1 から、電流注入点から見
た系統インピーダンスＺSYSが、ＺSYS ＝（−ｖ2 ＋ｖ
1 ）／ｉ2 により求められる。
が自ら電流出力ｉ2 を行なうことにより生じる系統電圧
高調波ｖ2 （以下、高調波電圧と称す）、及び電流出力
ｉ2＝０の時の高調波電圧ｖ1 から、電流注入点から見
た系統インピーダンスＺSYSが、ＺSYS ＝（−ｖ2 ＋ｖ
1 ）／ｉ2 により求められる。
【０００５】即ち、この系統インピーダンスＺSYS の測
定は、まず、自らの電流出力ｉ2 の振幅を設定する。そ
して、電流注入以前（電流出力ｉ2 ＝０）の高調波電圧
を測定し、この高調波電圧の検出値（位相情報）に基づ
いて電流出力ｉ2 の位相を設定する。これにより、系統
インピーダンスＺSYS を求めるために必要とする任意の
電流出力ｉ2 が決められる。ここで、前述した電流出力
ｉ2 の出力時の高調波電圧をｖ2 、電流出力ｉ2 ＝０の
時の高調波電圧をｖ1 とすると、系統インピーダンスＺ
SYS は、ＺSYS ＝（−ｖ2 ＋ｖ1 ）／（ｉ2 −０）によ
り求められることになる。
定は、まず、自らの電流出力ｉ2 の振幅を設定する。そ
して、電流注入以前（電流出力ｉ2 ＝０）の高調波電圧
を測定し、この高調波電圧の検出値（位相情報）に基づ
いて電流出力ｉ2 の位相を設定する。これにより、系統
インピーダンスＺSYS を求めるために必要とする任意の
電流出力ｉ2 が決められる。ここで、前述した電流出力
ｉ2 の出力時の高調波電圧をｖ2 、電流出力ｉ2 ＝０の
時の高調波電圧をｖ1 とすると、系統インピーダンスＺ
SYS は、ＺSYS ＝（−ｖ2 ＋ｖ1 ）／（ｉ2 −０）によ
り求められることになる。
【０００６】この系統インピーダンスＺSYS の測定は、
図５に示すアクティブフィルタＡＦの回路構成でもって
行なわれる。即ち、補償電流を発生するインバータ部１
による補償動作の中断時、注入回路部２により自ら系統
に電流出力ｉ2 を行い、ある任意の時点での高調波電圧
を高調波電圧検出部３で測定する。
図５に示すアクティブフィルタＡＦの回路構成でもって
行なわれる。即ち、補償電流を発生するインバータ部１
による補償動作の中断時、注入回路部２により自ら系統
に電流出力ｉ2 を行い、ある任意の時点での高調波電圧
を高調波電圧検出部３で測定する。
【０００７】この高調波電圧の検出値に基づいて、図６
に示すフローチャートに従って、前述した系統インピー
ダンスＺSYS の演算処理を信号処理部４により実行す
る。この系統インピーダンスＺSYS の演算処理では、高
調波電圧の検出値を、Ａ／Ｄ変換、高速フーリエ変換
（ＦＦＴ）した上で、その高調波電圧の検出値を電流出
力ｉ2 の位相基準とし、逆高速フーリエ変換（ＩＦＦ
Ｔ）後、Ｄ／Ａ変換してインバータ電流出力指令として
いる。
に示すフローチャートに従って、前述した系統インピー
ダンスＺSYS の演算処理を信号処理部４により実行す
る。この系統インピーダンスＺSYS の演算処理では、高
調波電圧の検出値を、Ａ／Ｄ変換、高速フーリエ変換
（ＦＦＴ）した上で、その高調波電圧の検出値を電流出
力ｉ2 の位相基準とし、逆高速フーリエ変換（ＩＦＦ
Ｔ）後、Ｄ／Ａ変換してインバータ電流出力指令として
いる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところで、系統インピ
ーダンスＺSYS を求めるための電流出力時、任意の電流
出力ｉ2 はその位相をある任意の時点（１ポイント）、
例えば、電流出力ｉ2 ＝０時での高調波電圧の検出値の
位相としている。そのため、系統インピーダンスＺSYS
を求めるための任意の電流出力ｉ2 の出力時において、
電流出力ｉ2 が必ずしも高調波電圧の検出値と同相とな
らない。逆に、高調波電圧から見て誘導性（Ｌ）の場合
や容量性（Ｃ）となった場合には、高調波電圧を決める
要因の給電用変圧器の漏れインピーダンス（Ｌ）と負荷
の力率コンデンサの値が変化して見えることになり、高
調波電圧を一時的に増加させてしまう虞がある。この現
象は、電力系統に発生する高調波電圧歪みを補償・低減
するアクティブフィルタとしては、高調波抑制対策とは
ならず好ましくない。
ーダンスＺSYS を求めるための電流出力時、任意の電流
出力ｉ2 はその位相をある任意の時点（１ポイント）、
例えば、電流出力ｉ2 ＝０時での高調波電圧の検出値の
位相としている。そのため、系統インピーダンスＺSYS
を求めるための任意の電流出力ｉ2 の出力時において、
電流出力ｉ2 が必ずしも高調波電圧の検出値と同相とな
らない。逆に、高調波電圧から見て誘導性（Ｌ）の場合
や容量性（Ｃ）となった場合には、高調波電圧を決める
要因の給電用変圧器の漏れインピーダンス（Ｌ）と負荷
の力率コンデンサの値が変化して見えることになり、高
調波電圧を一時的に増加させてしまう虞がある。この現
象は、電力系統に発生する高調波電圧歪みを補償・低減
するアクティブフィルタとしては、高調波抑制対策とは
ならず好ましくない。
【０００９】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、電流注入点か
ら見た系統インピーダンスを求めるための電力系統への
電流出力時、任意の電流注入に対応する高調波電圧測定
に際し、高調波電圧を効果的に低減させ得るアクティブ
フィルタの系統インピーダンス測定方法を提供すること
にある。
されたもので、その目的とするところは、電流注入点か
ら見た系統インピーダンスを求めるための電力系統への
電流出力時、任意の電流注入に対応する高調波電圧測定
に際し、高調波電圧を効果的に低減させ得るアクティブ
フィルタの系統インピーダンス測定方法を提供すること
にある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、アクティブフィルタの
補償動作に先立って、電力系統へ電流出力を注入する以
前並びに任意の電流出力を注入した時の高調波電圧を測
定して電流注入点から見た系統インピーダンスを求める
に際して、前記電力系統に注入する任意の電流出力の位
相基準を、電流注入以前の一定時間帯の高調波電圧の位
相平均値とすることを特徴とする。
の技術的手段として、本発明は、アクティブフィルタの
補償動作に先立って、電力系統へ電流出力を注入する以
前並びに任意の電流出力を注入した時の高調波電圧を測
定して電流注入点から見た系統インピーダンスを求める
に際して、前記電力系統に注入する任意の電流出力の位
相基準を、電流注入以前の一定時間帯の高調波電圧の位
相平均値とすることを特徴とする。
【００１１】本発明では、系統インピーダンスを求める
際に行なう任意の電流出力時、電流出力の位相基準を電
流注入以前の一定時間帯の高調波電圧の位相平均値とす
る。従って、系統に注入した電流は高調波電圧と同相の
電流となるので、電流出力は特定周波数に対して等価抵
抗性となり、給電用変圧器の漏れインピーダンス（Ｌ）
や力率コンデンサ（Ｃ）の値に影響しないので、ＬＣ直
列共振をまねくことなく給電用変圧器から見た負荷イン
ピーダンスを下げることになり、アクティブフィルタの
電流出力で系統の高調波電圧が下げられる。
際に行なう任意の電流出力時、電流出力の位相基準を電
流注入以前の一定時間帯の高調波電圧の位相平均値とす
る。従って、系統に注入した電流は高調波電圧と同相の
電流となるので、電流出力は特定周波数に対して等価抵
抗性となり、給電用変圧器の漏れインピーダンス（Ｌ）
や力率コンデンサ（Ｃ）の値に影響しないので、ＬＣ直
列共振をまねくことなく給電用変圧器から見た負荷イン
ピーダンスを下げることになり、アクティブフィルタの
電流出力で系統の高調波電圧が下げられる。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明方法の実施形態を図１乃至
図３に示して説明する。尚、図４乃至図６と同一部分に
は同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図３に示して説明する。尚、図４乃至図６と同一部分に
は同一参照符号を付して重複説明は省略する。
【００１３】具体的に、系統インピーダンスＺSYS の測
定は、図５に示すアクティブフィルタの回路構成でもっ
て行なわれる。即ち、補償動作に先立って、補償電流を
発生するインバータ部１で任意の一定出力電流を発生
し、注入回路部２を介して自ら系統に電流出力ｉ2 を行
なう。系統へ電流出力を注入する以前並びに任意の電流
出力を注入する場合について、それぞれある任意の時点
での高調波電圧を高調波電圧検出部３で測定する。この
高調波電圧の検出値に基づいて、前述した系統インピー
ダンスＺSYS の演算処理を信号処理部により実行する。
定は、図５に示すアクティブフィルタの回路構成でもっ
て行なわれる。即ち、補償動作に先立って、補償電流を
発生するインバータ部１で任意の一定出力電流を発生
し、注入回路部２を介して自ら系統に電流出力ｉ2 を行
なう。系統へ電流出力を注入する以前並びに任意の電流
出力を注入する場合について、それぞれある任意の時点
での高調波電圧を高調波電圧検出部３で測定する。この
高調波電圧の検出値に基づいて、前述した系統インピー
ダンスＺSYS の演算処理を信号処理部により実行する。
【００１４】この系統インピーダンスＺSYS の演算処理
は、図１に示すフローチャートに基づき、高調波電圧の
検出値を、Ａ／Ｄ変換、高速フーリエ変換（ＦＦＴ）し
た上で平均化し、その高調波電圧の位相検出値の平均値
を電流出力ｉ2 の位相基準とし、逆高速フーリエ変換
（ＩＦＦＴ）後、Ｄ／Ａ変換してインバータ電流出力指
令とする。
は、図１に示すフローチャートに基づき、高調波電圧の
検出値を、Ａ／Ｄ変換、高速フーリエ変換（ＦＦＴ）し
た上で平均化し、その高調波電圧の位相検出値の平均値
を電流出力ｉ2 の位相基準とし、逆高速フーリエ変換
（ＩＦＦＴ）後、Ｄ／Ａ変換してインバータ電流出力指
令とする。
【００１５】本発明方法では、系統インピーダンスＺ
SYS を求めるため、任意の電流出力時の電流出力ｉ
2 は、その位相が電流注入以前の一定時間帯の高調波電
圧と同相の電流となるので、電流出力ｉ2 は等価抵抗性
となる。即ち、電流出力ｉ2 の出力時と電流出力ｉ2 ＝
０時との間で、例えば数秒間で系統上位の高調波電圧や
負荷発生の高調波電流によるアクティブフィルタ接続点
の高調波電圧が大きく変化していない限り、電流出力ｉ
2 は高調波電圧に対し同相で等価抵抗とみなすことがで
きる。
SYS を求めるため、任意の電流出力時の電流出力ｉ
2 は、その位相が電流注入以前の一定時間帯の高調波電
圧と同相の電流となるので、電流出力ｉ2 は等価抵抗性
となる。即ち、電流出力ｉ2 の出力時と電流出力ｉ2 ＝
０時との間で、例えば数秒間で系統上位の高調波電圧や
負荷発生の高調波電流によるアクティブフィルタ接続点
の高調波電圧が大きく変化していない限り、電流出力ｉ
2 は高調波電圧に対し同相で等価抵抗とみなすことがで
きる。
【００１６】ここで、図２及び図３にて電流出力ｉ2 に
よる負荷側（需要家側）インピーダンス変化を考える。
電流出力ｉ2 に対し等価インピーダンスＲ2 を対応させ
る（但し、ｖ2 ／Ｒ2 ＝ｉ2 ）と、（１／ＲL ＋１／Ｚ
SC＋１／ＺL ）-1が（１／Ｒ 2 ＋１／ＲL ＋１／ＺSC＋
１／ＺL ）-1と変化し、電流出力ｉ2 の出力時のインピ
ーダンスは１／Ｒ2 分小さくなる。
よる負荷側（需要家側）インピーダンス変化を考える。
電流出力ｉ2 に対し等価インピーダンスＲ2 を対応させ
る（但し、ｖ2 ／Ｒ2 ＝ｉ2 ）と、（１／ＲL ＋１／Ｚ
SC＋１／ＺL ）-1が（１／Ｒ 2 ＋１／ＲL ＋１／ＺSC＋
１／ＺL ）-1と変化し、電流出力ｉ2 の出力時のインピ
ーダンスは１／Ｒ2 分小さくなる。
【００１７】例えば、図２に示すような系統で配電用ト
ランスによるインピーダンスＬと需要家コンデンサＳＣ
との間で共振拡大が生じている系統（共振時）では、電
流出力ｉ2 ＝０（従ってＲ2 ＝∞）時、負荷側電流源か
ら見た回路のインピーダンスＺT 、つまりＺT0＝（１／
ｊ４＋１／−ｊ５）-1＝ｊ２０となり、アクティブフィ
ルタが４Ωに見えるような電流出力ｉ2 の出力時（ここ
ではＲ2 ＝４Ω）、回路インピーダンスＺT ＝（１／４
＋１／ｊ４＋１／−ｊ５）-1＝（０．２５５∠１１．３
°）-1＝３．８５−ｊ０．７６９＝（３．９２∠−１
１．３°）となる。このように｜ＺT0｜＞｜ＺT ｜とな
り、電流出力ｉ2 が等価抵抗であることにより共振拡大
が緩和され、電流出力ｉ2 の出力時の高調波電圧は電流
出力ｉ2 ＝０時より低下する。
ランスによるインピーダンスＬと需要家コンデンサＳＣ
との間で共振拡大が生じている系統（共振時）では、電
流出力ｉ2 ＝０（従ってＲ2 ＝∞）時、負荷側電流源か
ら見た回路のインピーダンスＺT 、つまりＺT0＝（１／
ｊ４＋１／−ｊ５）-1＝ｊ２０となり、アクティブフィ
ルタが４Ωに見えるような電流出力ｉ2 の出力時（ここ
ではＲ2 ＝４Ω）、回路インピーダンスＺT ＝（１／４
＋１／ｊ４＋１／−ｊ５）-1＝（０．２５５∠１１．３
°）-1＝３．８５−ｊ０．７６９＝（３．９２∠−１
１．３°）となる。このように｜ＺT0｜＞｜ＺT ｜とな
り、電流出力ｉ2 が等価抵抗であることにより共振拡大
が緩和され、電流出力ｉ2 の出力時の高調波電圧は電流
出力ｉ2 ＝０時より低下する。
【００１８】また、図３に示すように共振拡大が目立た
ない系統（非共振時）においては、電流出力ｉ2 ＝０
（従ってＲ2 ＝∞）時、回路インピーダンスＺT0＝（１
／ｊ４＋１／−ｊ２０）-1＝ｊ５となり、アクティブフ
ィルタが４Ωに見えるような電流出力ｉ2 の出力時（こ
こではＲ2 ＝４Ω）、回路インピーダンスＺT ＝（１／
４＋１／ｊ５）-1＝（０．３２０∠３８．７°）-1＝
２．４４−ｊ１．９５＝（３．１３∠−３８．７°）と
なる。このように｜ＺT0｜＞｜ＺT ｜となり、電流出力
ｉ2 の出力時の高調波電圧は電流出力ｉ2 ＝０時より確
実に低下する。
ない系統（非共振時）においては、電流出力ｉ2 ＝０
（従ってＲ2 ＝∞）時、回路インピーダンスＺT0＝（１
／ｊ４＋１／−ｊ２０）-1＝ｊ５となり、アクティブフ
ィルタが４Ωに見えるような電流出力ｉ2 の出力時（こ
こではＲ2 ＝４Ω）、回路インピーダンスＺT ＝（１／
４＋１／ｊ５）-1＝（０．３２０∠３８．７°）-1＝
２．４４−ｊ１．９５＝（３．１３∠−３８．７°）と
なる。このように｜ＺT0｜＞｜ＺT ｜となり、電流出力
ｉ2 の出力時の高調波電圧は電流出力ｉ2 ＝０時より確
実に低下する。
【００１９】
【発明の効果】本発明方法によれば、アクティブフィル
タの補償動作を代えて、電力系統への電流出力によりそ
の電流注入点から見た系統インピーダンスを測定するに
際して、（Ａ）アクティブフィルタの出力電流＝０時、
続いて（Ｂ）任意の電流出力時という状態をある時間出
現させる。（Ａ）（Ｂ）の状態の系統の高調波電圧
ｖ1，ｖ2 と（Ｂ）での電流出力ｉ2 より系統インピー
ダンスが計算できる｛ＺSYS＝（−ｖ2 ＋ｖ1 ）／
ｉ2 ｝。この時、前記電力系統に電流注入する状態時、
その電流出力の位相基準を、電流注入以前の電流出力休
止時の一定時間帯の高調波電圧の位相平均値とする。
タの補償動作を代えて、電力系統への電流出力によりそ
の電流注入点から見た系統インピーダンスを測定するに
際して、（Ａ）アクティブフィルタの出力電流＝０時、
続いて（Ｂ）任意の電流出力時という状態をある時間出
現させる。（Ａ）（Ｂ）の状態の系統の高調波電圧
ｖ1，ｖ2 と（Ｂ）での電流出力ｉ2 より系統インピー
ダンスが計算できる｛ＺSYS＝（−ｖ2 ＋ｖ1 ）／
ｉ2 ｝。この時、前記電力系統に電流注入する状態時、
その電流出力の位相基準を、電流注入以前の電流出力休
止時の一定時間帯の高調波電圧の位相平均値とする。
【００２０】こうすることで系統インピーダンスを求め
るための電流出力は、その位相が高調波電圧と同相の電
流とできるので、電流出力は特定周波数に対して等価抵
抗性となる。その結果、系統インピーダンスを求めるた
めの電流注入時も、電流注入によって確実に高調波電圧
を低減させることができる。
るための電流出力は、その位相が高調波電圧と同相の電
流とできるので、電流出力は特定周波数に対して等価抵
抗性となる。その結果、系統インピーダンスを求めるた
めの電流注入時も、電流注入によって確実に高調波電圧
を低減させることができる。
【図１】本発明方法により系統インピーダンスを演算す
るためのフローチャート
るためのフローチャート
【図２】共振時での系統インピーダンス測定用電流注入
時の高調波電圧を説明するための回路図
時の高調波電圧を説明するための回路図
【図３】非共振時での系統インピーダンス測定用電流注
入時の高調波電圧を説明するための回路図
入時の高調波電圧を説明するための回路図
【図４】系統インピーダンス測定例を示す回路図
【図５】アクティブフィルタの回路構成を示すブロック
図
図
【図６】従来方法により系統インピーダンスを演算する
ためのフローチャート
ためのフローチャート
ＡＦ アクティブフィルタ ＺSYS 系統インピーダンス ｉ2 電流出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水木 克房 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新電機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 電力系統に発生する高調波電圧歪みを補
償・低減するアクティブフィルタを制御する上で必要と
する系統インピーダンスを測定する方法であって、前記
アクティブフィルタからの電流出力を電力系統へ注入す
る以前並びに任意の電流出力を注入した時の各系統電圧
高調波を測定して電流注入点から見た系統インピーダン
スを求めるに際して、前記電力系統に注入する電流出力
の位相基準を、前記電流注入以前の一定時間帯の系統電
圧高調波の位相平均値とすることを特徴とするアクティ
ブフィルタの系統インピーダンス測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8263179A JPH10111329A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | アクティブフィルタの系統インピーダンス測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8263179A JPH10111329A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | アクティブフィルタの系統インピーダンス測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10111329A true JPH10111329A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17385877
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8263179A Withdrawn JPH10111329A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | アクティブフィルタの系統インピーダンス測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10111329A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002014120A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-18 | Hitachi Ltd | 高調波計測装置 |
| JP2008089537A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-17 | Daihen Corp | 系統インピーダンスの演算方法 |
| DE202014009161U1 (de) | 2014-11-19 | 2016-01-05 | Haag Elektronische Meßgeräte GmbH | Gerätesystem zur Regelung und/oder Überwachung eines Stromversorgungsnetzes |
| DE102015014820A1 (de) | 2014-11-19 | 2016-05-19 | Haag - Elektronische Meßgeräte GmbH | Gerätesystem zur Regelung und/oder Überwachung eines Stromversorgungsnetzes |
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