JPH10110716A - 配管フランジのボルト緩み止めリング - Google Patents

配管フランジのボルト緩み止めリング

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JPH10110716A
JPH10110716A JP26162396A JP26162396A JPH10110716A JP H10110716 A JPH10110716 A JP H10110716A JP 26162396 A JP26162396 A JP 26162396A JP 26162396 A JP26162396 A JP 26162396A JP H10110716 A JPH10110716 A JP H10110716A
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JP
Japan
Prior art keywords
ring
bolt
flange
bolt hole
hole circle
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Pending
Application number
JP26162396A
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English (en)
Inventor
Hajime Saito
一 斉藤
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 締め付け力の低下によりシール性の劣化が発
生したボルトがあってもこれを補う配管フランジのボル
ト緩み止めリングを提供する。 【解決手段】 配管フランジ2をボルト締めするボルト
頭3aとフランジ面またはボルト3のナット4とフラン
ジ面との間に設けられフランジ2のボルト孔サークル7
を中心とし弾性を有するリング6で構成され、ボルト孔
サークル上にはフランジ2のボルト孔に合わせた位置に
ボルト孔が開口されている配管フランジ2のボルト緩み
止めリング6であって、このリング6は、ボルト孔サー
クル7の外周側の外周リング9と内周側の内周リング1
0からなり、外周リング9と内周リング10のそれぞれ
のリング半径上での断面形状はボルト孔サークル7とフ
ランジ面を結ぶ曲線である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管フランジ継手
のボルト緩み止めリングに係わり、特に高温配管のフラ
ンジのボルト緩み止めリングに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池には高温のガス、例えば600
〜700℃の供給や排出がなされ、この配管にはセラミ
ックスのパッキングを用いたフランジ継手が用いられて
いる。フランジ継手はボルトで締結されボルトの緩み止
めのためバネ座金等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなフランジ継
手は高温になるとパッキングの収縮により締め付け力が
減少する。バネ座金はこの減少を補うものであるが、パ
ッキングの位置による収縮量のばらつきや各ボルトの伸
びのばらつきなどのため他のボルトより締め付け力の弱
いボルトが発生し、そのばらつきの発生したパッキング
やボルトの位置近傍のシール性が悪くなり配管内部のガ
スの漏洩が生じる。高温時にボルトの増し締めが可能で
あればシール性の悪化は防止できるが、高温時にはボル
トに接近できない場合が多い。
【0004】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、締め
付け力の低下によりシール性の劣化が発生したボルトが
あってもこれを補う配管フランジのボルト緩み止めリン
グを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、配管フランジをボルト締めす
るボルト頭とフランジ面または該ボルトのナットとフラ
ンジ面との間に設けられフランジのボルト孔サークルを
中心とし弾性を有するリングで構成され、ボルト孔サー
クル上にはフランジのボルト孔に合わせた位置にボルト
孔が開口されている配管フランジのボルト緩み止めリン
グであって、前記リングは、ボルト孔サークルの外周側
の外周リングと内周側の内周リングからなり、外周リン
グと内周リングのそれぞれのリング半径上での断面形状
はボルト孔サークルとフランジ面を結ぶ曲線である。
【0006】ボルト緩み止めリングは各ボルト毎に設け
られたものではなく、フランジのボルト孔サークルを中
心とした1個のリングで、フランジのボルト孔と同じ位
置にボルト孔があり、ボルト頭とフランジ面またはナッ
トとフランジ面の間にボルト孔にボルトを通して締め付
けられている。このため1本のボルトが緩んでもその両
側のボルトによってリングはフランジ面に押圧されてい
るので緩んだボルト近傍のパッキングから配管内の流体
が漏洩するのを防止できる。流体の漏洩の防止にはリン
グの剛性とボルトのピッチが大きく影響するのでこれら
の値を漏洩を防止するのに適切な値とする。リングのリ
ング半径上の断面形状はボルト孔サークルとフランジ面
を結ぶ曲線でボルトからの締め付け力をフランジ面に伝
達できる。
【0007】請求項2の発明では、前記外周リングと内
周リングのそれぞれのリング半径上の断面形状は「C」
または逆「C」の形状である。
【0008】このようにリング半径上の断面形状を
「C」または逆「C」の形状とすることにより適切な弾
性力が得られフランジ面にほぼ均一な押圧力を加えるこ
とができる。
【0009】請求項3の発明では、前記外周リングと内
周リングのそれぞれのリング半径上の断面形状は「S」
または逆「S」の形状である。
【0010】このようにリング半径上の断面形状を
「S」または逆「S」の形状とすることにより適切な弾
性力が得られフランジ面にほぼ均一な押圧力を加えるこ
とができる。
【0011】請求項4の発明では、前記外周リングと内
周リングで構成されるリング半径上の断面形状は帽子の
「ハット」の形状である。
【0012】外周リングと内周リングで構成されるリン
グ半径上の断面形状を帽子の「ハット」の形状とするこ
とにより適切な弾性力が得られフランジ面にほぼ均一な
押圧力を加えることができる。
【0013】請求項5の発明では、前記外周リングと内
周リングにはリング半径方向で周縁より所定長さのスリ
ットが設けられている。
【0014】外周リングと内周リングにリング半径方向
で周縁より所定長さのスリットを設けることにより弾性
力の大きさを調整することができる。スリットの数と長
さを変えることにより弾性力調整が容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付して使用する。図1は、本
発明の第1実施形態のリングを用いた配管フランジ継手
を示す図である。図2は図1のX−X矢視図である。配
管1の端面にフランジ2が溶接され、このフランジ2の
ボルト孔サークル7上に開口されたボルト孔を通してフ
ランジ2をボルト3で締め付ける。フランジ2の間にパ
ッキング5が設けられ、ボルト頭3aとフランジ2およ
びナット4とフランジ2の間にリング6が設けられてい
る。配管1内には高温、例えば600〜700℃のガス
が通るものとしパッキング5はセラミックス製を用い
る。
【0016】リング6はフランジ2のボルト孔サークル
7を中心とするリングで、ボルト孔サークル7の外側の
外周リング9と内側の内周リング10よりなり、それぞ
れのリング9,10のリング半径上の断面形状はボルト
孔サークル7とフランジ面を結ぶ曲線で、その曲線のボ
ルト孔サークルとフランジ面における接線はフランジ面
に平行であり、図1に示すようにアルファベットの
「C」字または逆「C」字型の形状をしている。リング
6のボルト孔サークル7上にはフランジ2のボルト孔と
同じ位置にボルト孔7aが設けられボルト3が貫通す
る。外側リング9の外周および内側リングの内周には半
径方向のスリット8が設けられ、その数および長さによ
りリング7の曲げ剛性を調整する。調整によってはスリ
ット8を設けなくてもよい。リングは弾性のある耐熱
材、例えばインコネルやステンレス材などが用いられ
る。
【0017】次に本リング6の動作について説明する。
常温で各ボルト3の締め付け力が均一になるように締め
付けておく。配管1内を高温ガスが通過するとパッキン
グ5は加熱され収縮する。またボルト3も熱膨張する。
これらの作用によりボルト3の締め付け力が低下する
が、この低下を考慮して常温で締め付けておく。しかし
パッキング5の収縮は全周一様でなく位置によりばらつ
きがあり、各ボルト3の緩みも必ずしも一様ではない。
リング6はパッキング5上全周に設けられており曲げ剛
性により全周を押圧しているので、パッキング5の収縮
の大きい位置も押圧することによりシール性が悪化する
のを防止できる。またリング6により各ボルト3の締め
付け力は均一化されるのでシール性を良好にするととも
に締め付け力過剰によるパッキング5の割れを防止する
ことができる。
【0018】図3は、本発明の第2実施形態のリングを
用いた配管フランジ継手を示す図である。図4は図3の
Y−Y矢視図である。第1実施形態との相違はリング6
の断面形状が相違している点であり、外側リング9、内
側リング10それぞれの断面形状が図3に示すようにア
ルファベットの「S」字または逆「S」字型の形状をし
ている。性能は第1実施形態とほぼ同様である。なお外
側リング9と内側リング10にスリット8は設けてない
が、設けてもよい。
【0019】図5は、本発明の第3実施形態のリングを
用いた配管フランジ継手を示す図である。図6は図5の
Z−Z矢視図である。第1実施形態との相違はリング6
の断面形状が相違している点であり、外側リング9およ
び内側リング10を一体にした断面形状が図5に示すよ
うに帽子の「ハット」型の形状をしている。性能は第1
実施形態とほぼ同様である。なお外側リング9と内側リ
ング10にスリット8は設けてないが、設けてもよい。
【0020】上述の実施形態では配管フランジに本緩め
止めリングを用いた場合を説明したがフランジを用いた
容器の蓋にも適用でき、またフランジが四角など円以外
の形状の場合にも適用できる。また各フランジごとにリ
ングを用いたが一方のフランジだけでもよい。
【0021】
【発明の効果】上述したように、本発明は配管フランジ
の締め付けボルトの緩み止めとしてフランジの全周にわ
たり一体のリングを用いることにより、パッキングの位
置による収縮むらやボルトの緩みの不均一によるシール
性悪化を防止できる。またボルトの締め付け力が局部的
に大きい場合も均一にすることができパッキングのボル
ト締め付けによる割れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す図である。
【図2】図1のX−X矢視図である。
【図3】本発明の第2実施形態の構成を示す図である。
【図4】図3のY−Y矢視図である。
【図5】本発明の第3実施形態の構成を示す図である。
【図6】図5のY−Y矢視図である。
【符号の説明】
1 配管 2 フランジ 3 ボルト 3a ボルト頭 4 ナット 5 パッキング 6 リング 7 ボルト孔サークル 7a ボルト孔 8 スリット 9 外側リング 10 内側リング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管フランジをボルト締めするボルト頭
    とフランジ面または該ボルトのナットとフランジ面との
    間に設けられフランジのボルト孔サークルを中心とし弾
    性を有するリングで構成され、ボルト孔サークル上には
    フランジのボルト孔に合わせた位置にボルト孔が開口さ
    れている配管フランジのボルト緩み止めリングであっ
    て、前記リングは、ボルト孔サークルの外周側の外周リ
    ングと内周側の内周リングからなり、外周リングと内周
    リングのそれぞれのリング半径上での断面形状はボルト
    孔サークルとフランジ面を結ぶ曲線であることを特徴と
    する配管フランジのボルト緩み止めリング。
  2. 【請求項2】 前記外周リングと内周リングのそれぞれ
    のリング半径上の断面形状は「C」または逆「C」の形
    状であることを特徴とする請求項1記載の配管フランジ
    のボルト緩み止めリング。
  3. 【請求項3】 前記外周リングと内周リングのそれぞれ
    のリング半径上の断面形状は「S」または逆「S」の形
    状であることを特徴とする請求項1記載の配管フランジ
    のボルト緩み止めリング。
  4. 【請求項4】 前記外周リングと内周リングで構成され
    るリング半径上の断面形状は帽子の「ハット」の形状で
    あることを特徴とする請求項1記載の配管フランジのボ
    ルト緩み止めリング。
  5. 【請求項5】 前記外周リングと内周リングにはリング
    半径方向で周縁より所定長さのスリットが設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の配管フランジのボル
    ト緩み止めリング。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010068537A (ko) * 2000-01-06 2001-07-23 윤종용 풀림을 방지할 수 있는 체결 부재
JP2001214819A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Sanyo Electric Co Ltd エアークリーナ・カバー締結構造および空気調和装置
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