JPH10110025A - 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物

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JPH10110025A
JPH10110025A JP8264335A JP26433596A JPH10110025A JP H10110025 A JPH10110025 A JP H10110025A JP 8264335 A JP8264335 A JP 8264335A JP 26433596 A JP26433596 A JP 26433596A JP H10110025 A JPH10110025 A JP H10110025A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、高硬度、高反発弾性、及
び耐黄変性に優れる熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を
得ることにある。 【解決手段】 本発明は、(A)側鎖を持たない直鎖脂
肪族系ポリオール、(B)直鎖脂肪族鎖伸長剤、(C)
直鎖脂肪族ジイソシアネートからなる直鎖状ポリウレタ
ンであり、(A)直鎖脂肪族系ポリオールの数平均分子
量と(B)鎖伸長剤の分子量のおのおのにモル分率を掛
け合わせた合計値を(A)(B)の合計モル数で割った平均分
子量が、300以上600未満であることを特徴とする
熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高硬度かつ高反発
弾性を有すると共に耐黄変性に優れた熱可塑性ポリウレ
タン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より熱可塑性ポリウレタン樹脂は、
その耐摩耗性や機械強度に優れる等の多くの特徴を有す
るために成形用素材として多くの用途に使用されてき
た。一般に熱可塑性ポリウレタン樹脂において高い反発
弾性を得るためには硬度を低下させていくことが有効で
あることはよく知られている。また、ジイソシアネート
としてパラフェニレンジイソシアネートを用いることに
より得られる熱可塑性ポリウレタン樹脂は比較的高硬度
で高い反発弾性を有することが既に知られている。
【0003】さらに、ジイソシアネートとして脂肪族ま
たは脂環族ジイソシアネートを使った熱可塑性ポリウレ
タン樹脂は光による変色が少ないことも良く知られてい
る。しかしながら、これらのジイソシアネートにパラフ
ェニレンジイソシアネートを用いるポリウレタン樹脂
は、高硬度でかつ高反発弾性を満足するが、光により変
色してしまうという問題があった。また、耐黄変性を向
上させる為に脂肪族及び脂環族のジイソシアネートを用
いた組成では、高硬度かつ高反発弾性の熱可塑性ポリウ
レタン樹脂を得ることが出来なかった。
【0004】また特開昭60−195116号公報によ
れば、ジイソシアネートに4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネートを用い、ポリオールにPTMGを選択
して、特定のジオール配合に酸化防止剤、UV−吸収剤
を配合することにより硬質および弾性的で黄変しにくい
熱可塑性ポリウレタンエラストマが得られるが、耐黄変
性において満足するものでもなく、また反発弾性におい
ても我々の目標とする55%以上を満足するものではな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高硬
度、高反発弾性、及び耐黄変性に優れる熱可塑性ポリウ
レタン樹脂組成物を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等は、上
記実状に鑑みて鋭意研究したところ、ポリオールとして
側鎖を持たない直鎖脂肪族系ポリオール、鎖伸長剤とし
て直鎖脂肪族系鎖伸長剤、ジイソシアネートとして直鎖
脂肪族ジイソシアネートを用いかつその直鎖脂肪族ポリ
オールと鎖伸長剤の平均分子量を一定範囲に限定するこ
とにより、高硬度かつ高い反発弾性を有し、また耐黄変
性に優れた熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を得ること
が出来ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、(A)側鎖を持たない直
鎖脂肪族系ポリオール、(B)直鎖脂肪族鎖伸長剤、
(C)直鎖脂肪族ジイソシアネートからなる直鎖状ポリ
ウレタンであり、(A)直鎖脂肪族系ポリオールの数平
均分子量と(B)鎖伸長剤の分子量のおのおのにモル分
率を掛け合わせた合計値を(A)(B)の合計モル数で割った
平均分子量が、300以上600未満であることを特徴
とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を提供するもの
である。
【0008】以下に本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂
の組成物について詳しく説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の高硬度とは、ショアーA硬度
計で95以上、また高反発弾性とは反発弾性率が55%
以上を満たすものである。
【0010】本発明で用いられる側鎖を持たない直鎖脂
肪族系ポリオール(A)とは、例えばポリエステルポリ
オール、ポリカーボネートポリオール、ポリエーテルポ
リオール等が挙げられる。これらのポリオールは単独で
使用してもよく、併用することもできる。これらのポリ
オール単独または混合物の平均官能基数は、2以上が好
ましく、平均分子量は500〜5000であることが好
ましい。特に平均官能基数は約2が好ましく、平均分子
量は500〜5000であることが好ましい。最も好ま
しい平均分子量は1000〜3000である。
【0011】ポリエステルポリオールとしては、例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール等の直鎖脂肪族の低分子量ジオールの
1種または2種以上と、例えばアジピン酸、スベリン
酸、セバシン酸等の低分子量ジカルボン酸の1種または
2種以上との縮重合物やラクトンの開環重合で得たラク
トンポリオール、例えばポリプロピオラクトンポリオー
ル、ポリカプロラクトンポリオール、ポリバレトラクト
ンポリオール等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0012】ポリカーボネートポリオールは、例えば低
分子ポリオールとジアルキルカーボネートとを縮合反応
させれば容易に得られる。上記低分子ポリオールとして
は、例えば1,6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール等が挙げられる。またジアルキルカーボネー
トとしては、例えばジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネート、エチレンカーボネート等が挙げられる。
【0013】またポリカーボネートポリオールとして
は、例えばポリカーボネートポリオールに更にラクトン
を開環付加重合して得られるラクトン変性ポリカーボネ
ートポリオールや、他のポリエステルポリオールまたは
ポリエーテルポリオール等とポリカーボネートポリオー
ルとを共縮合させた共縮合ポリカーボネートポリオール
が挙げられる。
【0014】ポリエーテルポリオールとしては、例えば
ポリテトラメチレンエーテルポリオール、ヘキサメチレ
ンエーテルポリオール等が挙げられる。
【0015】特に反発弾性に優れるという点から側鎖を
持たない直鎖脂肪族系ポリオールとしてはポリエステル
ポリオールが望ましい。
【0016】また、本発明に用いられる直鎖脂肪族鎖伸
長剤(B)としては、例えば1,2−エチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、オクタンジオール等が挙げられる。
【0017】これらの鎖伸長剤(B)単独、または混合
物の平均官能基数は2以上が好ましく、平均分子量は5
0〜400が好ましい。また、炭素数が奇数の鎖伸長剤
は物性が低いため炭素数は偶数個であることが好まし
く、鎖伸長剤(B)としては1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオールが最も好ましい。
【0018】また、直鎖脂肪族ポリオール(A)と鎖伸
長剤(B)の平均分子量は、300以上600未満、好
ましくは300〜550である。平均分子量が600以
上であれば得られた熱可塑性ポリウレタン樹脂は十分な
硬度は得ることが出来ず、また300未満であれば均一
に反応させることが困難になり、かつ得られた熱可塑性
ポリウレタン樹脂の反発弾性は低くなってしまう。
【0019】次に本発明に用いられる直鎖状脂肪族ジイ
ソシアネートとしては、例えばメチレンジイソシアネー
ト、エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソ
シアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、オクタメチレンジイソシア
ネート等が挙げられるが、工業的に量産されているヘキ
サメチレンジイソシアネートを用いることが好ましい。
これらのジイソシアネートは単独で用いてもよく、併用
することもできる。
【0020】本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂の製造
は、通常の熱可塑性ポリウレタンの製造で行うことが出
来る。例えば直鎖脂肪族系ポリオール(A)に過剰のイ
ソシアネートをあらかじめ120℃以下の温度において
反応を完結させた末端イソシアネートのプレポリマーと
鎖伸長剤(B)との2液(プレポリマー法)、または直
鎖脂肪族ポリオール(A)と鎖伸長剤(B)を混合した
ポリオールコンパンドとイソシアネート(C)との2液
(ワンショット法)をそれぞれ計量し、混合撹拌する方
法、上記の原料を定量ポンプで計量し強烈に混合撹拌し
た後、バット上に注下して更に例えば80〜200℃、
好ましくは120〜160℃の温度で反応させその後粉
砕する方法で製造できる。また、例えば80〜250
℃、好ましくは120〜250℃に設定された押出機に
上記の原料を供給し、該押出機内で原料を混練、搬送し
ながら重合を行い熱可塑性ポリウレタンをダイから押し
出す方法でも製造できる。
【0021】本発明の製造においては、イソシアネート
基と活性水素との反応当量比は特に制限はないが、通常
0.95〜1.05、好ましくは0.97〜1.03で
ある。
【0022】尚、上記活性水素化合物[直鎖脂肪族系ポ
リオール(A)や鎖伸長剤(B)]が吸湿していると発
泡して得られるポリウレタン樹脂の強度が低くなるの
で、その場合は事前に100℃前後の温度で減圧下、脱
水しておくことが好ましい。
【0023】触媒は使用しなくてもよいが使用したほう
がよい結果を与える場合が多い。触媒としては、通常用
いられているウレタン化触媒がいずれも使用できるが、
例えばビスマス、鉛、錫、鉄、アンチモン、ウラン、カ
ドミウム、コバルト、トリウム、アルミニウム、水銀、
亜鉛、ニッケル、セリウム、モリブデン、バナジウム、
銅、マンガン、ジルコニウム、カルシウムなどの有機化
合物、無機化合物などが挙げられる。好ましい触媒は有
機金属化合物、特にジアルキル錫化合物が好ましい。代
表的な有機錫触媒はとしては、例えばオクタン酸第一
錫、オレイン酸第一錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブ
ジル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、ジブチル
錫メルカプトプロピオネート、ジブチル錫ドデシルメル
カプチドなどが挙げられる。使用する触媒の量は他の原
料の性質、反応条件、所望の反応時間などによって決定
されるものであるので、特に制限されるものではない
が、おおむね、触媒は反応混合物の全重量の0.000
1〜約5重量%、好ましくは約0.001〜2重量%の
範囲で活性水素化合物に混合して使用される。
【0024】本発明で得られた熱可塑性ポリウレタン樹
脂には、その他、副資材として酸化防止剤、紫外線防止
剤、充填剤、補強用繊維などを必要に応じて使用するこ
とができる。これらの副資材は通常、活性水素化合物側
に混合して使用される。
【0025】本発明による製造法で得られる熱可塑性ポ
リウレタン樹脂は、通常用いられる射出成形機、押出成
形機、ブロー成形機やカレンダー成形機などにより容易
に成形することができる。
【0026】本発明で得られた熱可塑性ポリウレタン樹
脂は、耐黄変性に優れ、さらに高硬度、高反発弾性であ
るためにゴルフボールの表皮材、繊維、フィルム、シー
ト、ホースチューブ、合成皮革、靴底、各種工業部品
(ベルトなど)、自動車部品(ダストカバー、パッキン
グ)等に使用できる。
【0027】
【実施例】次に本発明を実施例によって説明するが、こ
れらに限定されるものではない。実施例及び比較例中の
熱可塑性ポリウレタンの評価は、以下の方法で行った。
【0028】機械強度:射出成形により得られたテスト
ピースを用い、JIS−K−7311に準じて硬度、抗
張力、伸度を測定した。
【0029】反発弾性:射出成形により得られたテスト
ピースを用い、JIS−K−6301に準じて反発弾性
を測定した。
【0030】耐黄変性:射出成形で得られたテストピー
スをフェードメーターにて500時間後のΔN(黄変
度)を測定し耐黄変性の評価とした。
【0031】実施例1 分子量1987のポリカプロラクトンポリオール 19
87部、1,4−ブタンジオール307部、及びジブチ
ル錫ジラウレート0.04部を混合した後ヘキサメチレ
ンジイソシアネート749部を加えて高速攪拌混合して
バットに流延し、180℃で1時間反応させた。この反
応物を粉砕した後、押出機によりペレット化し、熱可塑
性ポリウレタン樹脂(実施例1)を得た。
【0032】実施例2 分子量1987の1,6−ヘキサンジオールセバシエー
トポリオール 1987部、1,4−ブタンジオール5
68部及びジブチル錫ジラウレート0.05部を混合し
た後ヘキサメチレンジイソシアネート1238部を加え
て実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂
(実施例2)を得た。
【0033】実施例3 分子量1027のポリテトラメチレングリコールエーテ
ル(三菱化学製品)、1,4−ブタンジオール230部
及びジブチル錫ジラウレート0.25部を混合した後ヘ
キサメチレンジイソシアネート612部を加えて実施例
1と同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂(実施例
3)を得た。
【0034】比較例1 分子量2922の1,4−ブチレンアジペートポリオー
ル 1709部、分子量560のシクロヘキサンジメタ
ノールアジペートポリオール 1212部、1,4−ブ
タンジオール204部及びジブチル錫ジラウレート0.
06部を混合した後ヘキサメチレンジイソシアネート8
50部を加えて実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂(比較例1)を得た。
【0035】比較例2 分子量1945の3メチル1,5−ペンタンジオールテ
レフタレートアジペートポリオール(クラレ製;P−2
011)1945部、1,4−ブタンジオール136部
及びジブチル錫ジラウレート0.04部を混合した後ヘ
キサメチレンジイソシアネート425部を加えて実施例
1と同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂(比較例
2)を得た。
【0036】比較例3 分子量1987のポリカプロラクトンポリオール 19
87部、シクロヘキサンジメタノール288部及びジブ
チル錫ジラウレート0.04部を混合した後ヘキサメチ
レンジイソシアネート509部を加えて実施例1と同様
にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂(比較例3)を得
た。
【0037】比較例4 分子量2000の1,4−ブチレンアジペートポリオー
ル2000、1,4−ブタンジオール387部及びりん
酸0.03部を混合した後ジフェニルメタンジイソシア
ネート1366部を加えて実施例1と同様にして、熱可
塑性ポリウレタン樹脂(比較例4)を得た。
【0038】比較例5 分子量1027のポリテトラメチレングリコールエーテ
ル1027部、1,4−ブタンジオール490部を混合
した後ジフェニルメタンジイソシアネート860部を加
えて実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂
(比較例5)を得た。
【0039】比較例6 分子量1938のポリテトラメチレングリコールエーテ
ル1938部、1,4−ブタンジオール159部を混合
した後ジフェニルメタンジイソシアネート711部を加
えて実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂
(比較例6)を得た。
【0040】比較例7 分子量1964のポリカプロラクトンポリオール 19
64部、1,4−ブタンジオール270部を混合した後
パラフェニレンジイソシアネート672部を加えて実施
例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂(比較例
7)を得た。
【0041】実施例1〜3、比較例1〜7までの評価結
果を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】表1に示すように実施例1〜3の側鎖のな
い直鎖脂肪族系ポリオール(A)、直鎖脂肪族鎖伸長剤
(B)、直鎖脂肪族ジイソシアネートからなる組成のみ
耐黄変性に優れかつ高硬度、高反発弾性の熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂を得ることが出来る。
【0044】実施例4 分子量1987のポリカプロラクトンポリオール 19
87部、1,4−ブタンジオール568部、及びジブチ
ル錫ジラウレート0.05部を混合した後ヘキサメチレ
ンジイソシアネート1238部を加えて実施例1と同様
にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂(実施例4)を得
た。
【0045】実施例5 分子量2059のラクトン変性ポリヘキサメチレンカー
ボネートポリオール(大日本インキ試作品、ラクトン量
50重量%)2059部、1,6−ヘキサンジオール4
53部、及びジブチル錫ジラウレート0.5部を混合し
た後ヘキサメチレンジイソシアネート819部を加えて
実施例1と同様にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂(実
施例5)を得た。
【0046】比較例8 分子量1987のポリカプロラクトンポリオール 19
87部、1,4−ブタンジオール180部、及びジブチ
ル錫ジラウレート0.04部を混合した後ヘキサメチレ
ンジイソシアネート509部を加えて実施例1と同様に
して、熱可塑性ポリウレタン樹脂(比較例8)を得た。
【0047】比較例9 分子量1987のポリカプロラクトンポリオール 19
87部、1,4−ブタンジオール977部、及びジブチ
ル錫ジラウレート0.06部を混合した後ヘキサメチレ
ンジイソシアネート2051部を加えて実施例1と同様
にして、熱可塑性ポリウレタン樹脂(比較例9)を得
た。
【0048】比較例10 分子量1987のポリカプロラクトンポリオール 19
87部、1,4−ブタンジオール245部、及びジブチ
ル錫ジラウレート0.04部を混合した後ヘキサメチレ
ンジイソシアネート632部を加えて実施例1と同様に
して、熱可塑性ポリウレタン樹脂(比較例10)を得た。
【0049】比較例11 分子量2059のラクトン変性ポリヘキサメチレンカー
ボネートポリオール(ラクトン量50重量%)2059
部、1,6−ヘキサンジオール248部及びジブチル錫
ジラウレート0.46部を混合した後ヘキサメチレンジ
イソシアネート515部を加えて実施例1と同様にし
て、熱可塑性ポリウレタン樹脂(比較例11)を得た。実
施例4、5及び比較例8〜11の結果を表2に示した。
【0050】
【表2】 表2に示すようにOH平均分子量を300以上600未
満の範囲に限定することで高硬度、かつ高反発の耐黄変
性に優れた熱可塑性ポリウレタン樹脂を得ることが出来
る。
【0051】
【発明の効果】本発明で得られる熱可塑性ポリウレタン
樹脂は、耐黄変性に優れ、高硬度、高反発弾性を有す
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)側鎖を持たない直鎖脂肪族系ポリ
    オール、 (B)直鎖脂肪族鎖伸長剤 (C)直鎖脂肪族ジイソシアネート からなる直鎖状ポリウレタンであり、(A)直鎖脂肪族
    系ポリオールの数平均分子量と(B)鎖伸長剤の分子量
    のおのおのにモル分率を掛け合わせた合計値を(A)(B)の
    合計モル数で割った平均分子量が、300以上600未
    満であることを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 直鎖脂肪族鎖伸長剤(B)が、1,2−
    エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
    −ヘキサンジオール、オクタンジオールから選ばれる1
    種以上であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性
    ポリウレタン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 側鎖を持たない直鎖脂肪族系ポリオール
    (A)が、ポリエステル系ポリオールである請求項1記
    載の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
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