JPH10109884A - ケーブルクレーン装置 - Google Patents

ケーブルクレーン装置

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JPH10109884A
JPH10109884A JP26325996A JP26325996A JPH10109884A JP H10109884 A JPH10109884 A JP H10109884A JP 26325996 A JP26325996 A JP 26325996A JP 26325996 A JP26325996 A JP 26325996A JP H10109884 A JPH10109884 A JP H10109884A
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JP
Japan
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light
cable crane
carrier
image pickup
cable
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JP26325996A
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English (en)
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Noburu Hirano
宣 平野
Katsutoshi Ibaraki
勝俊 茨城
Tsutomu Nakanishi
勉 中西
Yoshiharu Kaize
芳治 海瀬
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 このような作業機械の位置検出を高精度に行
なうことのできるケーブルクレーン装置を提供すること
を解決すべき課題とする。 【解決手段】 工事現場Aの上方を横切るケーブル1
と、このケーブルに走行可能に装着されたキャリア2
と、このキャリアに巻き上げワイヤ5を介して吊設さ
れ、このキャリアに対して昇降させられる作業機械4
と、キャリアを牽引する横行ワイヤ3を備えた横行装置
21と、上記作業機械を昇降させる昇降装置22とを備
えたケーブルクレーン装置20において、上記作業機械
に取り付けられた発光器23と、上記作業機械の可動範
囲全体を監視するとともに、上記発光器の座標位置を検
出する撮像管24とを備え、この撮像管によって検出さ
れる上記座標位置信号に基づき、上記作業機械の位置を
割り出すようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工事現場の上方を
横切るようにして設置されて、工事現場と工事現場の隣
接地との間で、コンクリート、工事用資材や廃材あるい
は廃土等を搬送する際に用いられるケーブルクレーン装
置に係わり、例えば、ダム工事現場においてコンクリー
トを打設する際に用いて好適なケーブルクレーン装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、ダム工事現場において
コンクリートを打設する場合、コンクリート製造設備で
生成されたコンクリートを、運搬台車やケーブルクレー
ン、タワークレーン、インクライン等の搬送設備を用い
て打設位置まで搬送することが行なわれており、その
内、ケーブルクレーンは、主にトランスファーカーとの
組み合わせで、最も多く用いられている。
【0003】ところで、上述したケーブルクレーンは、
数百メートルにおよぶダムの堤体をカバーする広い搬送
範囲を有していることから、その広い搬送範囲の全てを
運転室から運転者の肉眼だけで操作運転することは、非
常に困難であり、かつ、熟練を要する作業となってい
る。
【0004】そこで、運転者の視覚情報を補うために、
通常、打設位置付近にクレーンを誘導する作業員を配置
し、この作業員と運転者との間で無線機等による通話に
よって、上記クレーンの打設位置への誘導ならびに微調
整を行なうようにしているが、この場合にも、運転者な
らびに作業者の熟練を要する。また、ダムにおけるコン
クリート打設作業は、予め決められたブロックを一度に
連続して打設するために、打設量によっては昼夜連続作
業になり、複数の運転者が交代で運転時間を分担しても
過酷な作業となる。
【0005】このような問題から、ケーブルクレーンの
自動化が近年盛んに試みられており、その主な手法は、
図6に示すように、打設現場の上方を横切るようにして
張設されたケーブル1と、このケーブル1に走行自在に
装着されたキャリア2と、このキャリア2を左右に牽引
する左右の横行ワイヤ3(3a,3b)や、一方の横行
ワイヤ3aを巻き取るとともに他方の横行ワイヤ3bを
巻き出すワイヤドラム61よりなるワイヤドラム装置6
と、このキャリア2に吊り下げられた作業機械としての
コンクリート搬送用のバケット装置4を昇降させる巻き
上げワイヤ5を巻き取っているワイヤドラム装置7と、
上記ワイヤドラム装置7の回転やワイヤの巻き出し量か
ら、図7に示す位置検出手段9によって上記キャリア2
やフック8、上記バケット装置4の位置を割り出し、そ
の現在位置と位置設定手段10によって設定される目的
位置(打設位置等)との差をコントローラ11によって
求め、コンクリートを、打設現場の側部に設けられてい
るコンクリート製造設備12から上記目的位置まで搬送
するものである。そして、上記横行ワイヤ3の繰り出し
巻き取りを行なうワイヤドラム装置6は横行ワイヤ3
a,3bが、同一のドラム61に巻回された一連のもの
となっており、一方のワイヤが巻取られると他のワイヤ
は同一量巻出されるので、ワイヤドラム61の正転逆転
により上記横行ワイヤ3の弛みが最小限度に抑さえられ
た状態で上記キャリア2がケーブル1に添って往復移動
させられるようになっている。また、ワイヤドラム装置
7の巻き上げによってバケット装置4を上昇させる等の
制御が行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ケ
ーブルクレーンは、天井クレーン等のように固定された
走行レールに沿って移動できるものではなく、張設され
たケーブル(主索)1に走行自在に装着されたキャリア
2をケーブル1に沿って適宜間隔で支持された横行ワイ
ヤ3,巻き上げワイヤ5で操作するため、ケーブル1,
ワイヤ3,5それぞれの弛みや揺れ等によって、ワイヤ
3,5の巻きだし量が等しくても、実際のフック8やバ
ケット装置4の位置は、運転の都度に異なり、ワイヤの
変化量からクレーンの移動量を割り出すと大きな誤差を
含むことになる。ワイヤの弛みや揺れを角度計や加速度
計等を用いて検出し、ワイヤの変化量を補正しても、上
記バケット装置の位置制御を高精度に行なうことは難し
い。
【0007】したがって、ケーブルクレーンの自動化を
効率的に実現するためには、クレーンの制御方法に先立
って、この制御を行なうための作業機械の正確な位置検
出を行なうことが必要であり、本発明は、このような作
業機械の位置検出を高精度に行なうことのできるケーブ
ルクレーン装置を提供することを解決すべき課題とす
る。また、従来、測量用の光波距離計,トランシット等
の計器を用いてクレーン側に光波を反射するターゲット
(小さな鏡)を付けて、位置を検出する例があるが、こ
の場合、ターゲットを複数付けても計器が複数のターゲ
ットを一度に計測できない。また、どのターゲットを選
択することも人手なしでは不可能であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のケーブルクレーン装置は、上記課題を解決するため
に、工事現場の上方を横切るようにして張設されたケー
ブルと、このケーブルに走行可能に装着されたキャリア
と、このキャリアに巻き上げワイヤを介して吊設され、
このキャリアに対して上下に相対移動させられる作業機
械と、上記キャリアを牽引する横行ワイヤを備えた横行
装置と、上記巻き上げワイヤの巻き取り繰り出しを行な
うことにより、上記作業機械を昇降させる昇降装置とを
備えたケーブルクレーン装置において、上記作業機械に
取り付けられた発光器と、上記作業機械の可動範囲全体
を監視するとともに、上記発光器の座標位置を検出する
撮像管とを備え、この撮像管によって検出される上記座
標位置の信号に基づき、上記作業機械の位置を割り出す
ことを特徴としている。
【0009】本発明の請求項2に記載のケーブルクレー
ン装置は、請求項1において、上記キャリアにも、発光
器が取り付けられているとともに、上記撮像管が、上記
作業機械に取り付けられた発光器とキャリアに取り付け
られた上記発光器の両方の座標位置を検出するようにな
されていることを特徴としている。
【0010】また、本発明の請求項3に記載のケーブル
クレーン装置は、請求項1または請求項2において、上
記撮像管が複数設けられ、各撮像管が上記作業機械の可
動範囲の区画された領域を個別に監視するようになされ
ていることを特徴としている。
【0011】さらに、本発明の請求項4に記載のケーブ
ルクレーン装置は、請求項1ないし請求項3の何れかに
おいて、上記発光器が複数の発光体によって構成されて
いるとともに、これらの発光体が所定のパターンで配置
され、上記撮像管が、上記発光体の配置パターンの座標
位置を検出するようになされていることを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をダムのコンクリー
ト打設に適用した一実施形態について、図1ないし図5
を参照して説明する。なお、以下の説明中図6および図
7と共通する部分については同一符号を用いて説明を簡
略化する。
【0013】図1中、符号20で示す本実施形態に係わ
るケーブルクレーン装置は、工事現場Aの上方を横切る
ようにして張設されたケーブル1と、このケーブル1に
走行可能に装着されたキャリア2と、このキャリア2に
巻き上げワイヤ5を介して吊設され、このキャリア2に
対して上下に相対移動させられる作業機械としてのバケ
ット装置4と、上記キャリア2を牽引する横行ワイヤ3
を備えた横行装置21と、上記巻き上げワイヤ5の巻き
取り繰り出しを行なうことにより、上記バケット装置4
を昇降させる昇降装置22と、上記バケット装置4に取
り付けられた発光器23と、上記バケット装置4の可動
範囲全体を監視するとともに、上記発光器23の座標を
検出する撮像管24と、この撮像管24によって検出さ
れる上記座標位置信号に基づき、上記バケット装置4の
位置を割り出す機能を有する制御装置25と、ディスプ
レー25aとを備えた概略構成となっている。
【0014】ついで、これらの詳細について説明すれ
ば、上記ケーブル1は、ダム工事現場Aを挟んだ両岸の
それぞれに建てられた支持タワー26間に張設されてお
り、上記キャリア2やバケット装置4等の全重量を支持
し得る強度が与えられている。
【0015】上記キャリア2は、上記ケーブル1上に転
動自在に係合させられる複数の走行車輪27を介して上
記ケーブル1に吊り下げされており、その走行方向前後
の端部に上記横行ワイヤ3がそれぞれ固定され、また、
下部には、巻き上げワイヤ5が掛けられるガイド滑車2
8が取り付けられ、上記巻き上げワイヤ5の上記ガイド
滑車28の間に位置する部分には、フック8が取り付け
られた吊り上げ滑車29が取り付けられて、このフック
8に上記バケット装置4が取り付けられている。
【0016】このバケット装置4は、図3に示すよう
に、前記フック8に吊り下げられた基体30と、この基
体30にワイヤ31を介して吊り下げられたバケット3
2と、このバケット32の駆動用電力を供給する発電機
33と、上記バケット32の開閉動作を行なわせるため
の、コンクリートの打設現場の作業員からの操作信号を
受ける無線送受信器34と、この無線送受信器34から
の駆動信号を受けて、上記バケット32の開閉動作を行
なわせるエアーシリンダーより成るバケット駆動装置3
5とを備えており、上記基体30に、上記発光器23が
取り付けられている。このように、発光器23が基体3
0に設けられることにより、配線が容易で、しかも、バ
ケット32が作業中に種々な場所に衝突しても発光器2
3へ衝撃が加わることがなく、信頼性が高められる。
【0017】この発光器23は、発光トランジスタ(L
ED)やハロゲンランプ等の発光体が用いられ、本実施
形態においては、4個の発光体23a〜23dを十字状
に配置することによって構成されており、この十字状の
配置パターンが上記撮像管24による座標位置の認識パ
ターンとなされている。そして、これらの各発光体23
a〜23dは、太陽光線を通過させないフィルタによっ
て覆われている。
【0018】上記撮像管24はCCDカメラが用いら
れ、上記ダム工事現場Aに対して、上流側あるいは下流
側に所定距離離間して設置されており、本実施形態にお
いては、図1に示すように、7個の撮像管によって構成
され、これらの複数の撮像管24によって、図2に破線
で示すように、前記キャリア2の全移動範囲を7つの監
視ブロック(区画)D〜Jに分けて監視するようになさ
れ、また、隣接する各監視ブロックD〜Jは、その隣接
部分において相互に重畳するように設定されている。
【0019】さらに本実施形態においては、上記キャリ
ア2にも同様の位置検出用の発光器36が取り付けられ
ており、上記基体30に取り付けられている発光器23
と異なる間隔で十字状の配置パターンで設置された4個
の発光体36a〜36dによって構成されている。
【0020】上記制御装置25は、図4に示すように、
上記発光器23および発光器36の配置パターンに対応
する十字状の配置パターンP1,P2と、ダム工事現場
Aの地形または国家座標に対する各パターンP1,P2
の座標位置とが記憶されたメモリ37と、このメモリ3
7から読みだされる座標位置を位置信号に変換してコン
トローラ11へ出力する変換器38とによって主に構成
され、また、この制御装置25には、上記ダム工事現場
Aの地形や上記検出された発光器23,36の位置表示
をなすディスプレイ25aが接続されている。そして、
上記メモリ37に記憶される配置パターンP1,P2
は、上下左右にそれぞれ撮像管24の解像度の単位であ
る1ドットずれた位置毎に座標位置に相当するアドレス
とともに記憶されており、たとえば、上記撮像管24の
1ドット当りが1cmとなるように設定しておくことに
より、上記配置パターンP1,P2の移動相当量のドッ
ト数がそのままcm単位で検出される。
【0021】ついで、このように構成された本実施形態
に係わるケーブルクレーン装置20の作用について説明
する。まず、コンクリートの打設位置が、位置設定手段
10において設定されると、その位置信号Q1がコント
ローラ11へ入力され、制御装置25により、上記位置
信号Q1に基づいて、コントローラ11によってワイヤ
ドラム装置6,7の回転方向ならびに回転量が制御さ
れ、結果として加速度又は速度が制御されてキャリア2
やバケット装置4の移動が開始される。
【0022】このようにキャリア2やバケット装置4の
移動が開始されると、それぞれの発光器36,23から
の光が、複数の撮像管24の何れかによって検出され、
制御装置25へ取り込まれるとともに、この制御装置2
5では、配置パターンP1,P2の中から、発光器3
6,23が一致する配置パターンを検索し、この一致し
た配置パターンのアドレスを発光器36,23の座標位
置として出力する。本例では、配置パターンP2a,P
1aに発光器36,23が一致したとき、この一致が検
出され、配置パターンP2a,P1aのアドレスにより
座標位置が判定できる。そして、これらの配置パターン
P1,P2が位置する座標位置がメモリ37から読み込
まれ、位置検出信号Q2,Q3としてコントローラ11
へ送出され、これらの位置検出信号Q2,Q3が、コン
トローラ11において、上記位置設定手段10から送出
された位置信号Q1と比較され、位置検出信号Q2,Q
3を設定された位置信号Q1と一致させるべく上記各ワ
イヤドラム装置6,7が駆動制御される。
【0023】このようなバケット装置4の移動制御によ
って、このバケット装置4が設定位置へ位置決めされる
が、位置決め後において、作業者からの無線指令に基づ
いてバケット32が開放されて、所定位置にコンクリー
トが落下され、このコンクリートが作業者によって均さ
れることにより、所定位置へのコンクリート打設が行な
われる。コンクリートの打設後は、作業者の無線操作に
よって上記バケット32が閉じられた後に、バケット装
置4がコンクリート製造設備12へ戻されて、同様の操
作が繰り返されることによって順次打設が継続される。
【0024】このようなバケット装置4の移動制御に際
して、このバケット装置4の位置が、発光体23,36
からの光を撮像管24によって直接検出され、その検出
結果をフィードバック信号として上記バケット装置4の
位置制御が行なわれることにより、高精度の位置制御が
可能となる。したがって、設定されたコンクリートの打
設位置へ高精度に打設が行なわれるとともに、打設現場
の作業員は、バケット装置4が所定の位置へ位置決めさ
れた後に、バケット32を開閉させる作業と、コンクリ
ートの敷き均し作業等とを行なえばよいこととなり、バ
ケット装置4の移動に何等関与する必要がなくなり、こ
の結果、コンクリートの打設に要する時間が大幅に短縮
されるばかりでなく、高精度のコンクリート打設が可能
となる。
【0025】また、上記例においては、発光器23や発
光器36を複数の発光体23a〜23d、36a〜36
dによって構成するとともに、これらを所定の配置パタ
ーンに配置したことにより、他の発光体からの光との区
別が明確となり、位置検出の誤動作が防止される。さら
に、撮像管24を複数設けて、バケット装置4の全移動
範囲を複数に分割して監視させるようにしたから、位置
検出のための解像度が高められて、高精度の位置決め制
御が行なわれる。
【0026】なお、上記例は一例であって、適用する工
事現場の状況や、設計要求等に基づき種々変更可能であ
る。たとえば、上記例では、撮像管24を複数設けて、
バケット装置4の全移動範囲を複数に区画して監視する
ようにした例について示したが、単一の撮像管24によ
って全移動範囲を一度に監視するようにしたり、単一の
撮像管24を旋回させることによって複数の区画を監視
させることも可能である。
【0027】また、バケット装置4は、通常広範囲を運
行させるというものではなく、その範囲はある程度一定
しているので、その運行領域を予め推定しておき、この
運行領域に対応する狭い部分の画像だけを制御装置25
において処理するようにすれば、この制御装置25で、
全移動範囲を処理する必要がなくなり、その分、処理速
度が高められ、前記コントローラ11を制御装置25の
機能に組み入れることも可能である。
【0028】また、上記バケット装置4に代えて、荷物
把持装置を取り付けて搬送クレーンとしたり、掘削用の
バケットを取り付けて掘削と掘削土砂の搬送装置とする
こともできる。
【0029】さらに、撮像管24に赤外線フィルタを取
り付けることにより、可視光領域をカットすることによ
り、外乱を抑制することも可能であり、また、発光器2
3,36を1個にして、この発光器23,36を点滅さ
せて連続的な自然光と区別したり、複数の発光体の配置
パターンを人工的な形状とすることにより、発光器2
3,36の認識精度を高めることもできる。そして、上
記例では、キャリア2にも発光器36を設けたが、バケ
ット装置4のみへの設置でもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載のケーブルクレーン装置によれば、移動される作
業機械の位置を、発光体の光を撮像管によって検出する
ことにより直接検出したので、高精度の位置制御を行な
うことができる。例えば、トロリーとバケットの発光位
置からバケットと巻上ワイヤの振れ量(角度,振幅)を
検出することによって適切な振れ止め制御ができる。し
たがって、設定された位置へ作業機械を高精度に位置決
めすることができるばかりでなく、作業現場の作業員
は、作業機械の移動に何等関与する必要がなくなり、こ
の結果、作業に要する時間を大幅に短縮することができ
る。また、発光体の位置を検出することにより、速度,
加速度,角度など必要な情報が得られる。
【0031】本発明の請求項2に記載のケーブルクレー
ン装置によれば、作業機械を吊り下げるキャリアにも発
光器を取り付けることにより、複数点の位置情報に基づ
き作業機械の位置制御を行なうことができ、これによっ
て、位置制御の精度を高めることができる。すなわち、
本発明では従来の計器を用いるのと異なり、複数点を人
手なしで一度に計測できる。
【0032】また、本発明の請求項3に記載のケーブル
クレーン装置によれば、撮像管を複数設けて、作業機械
の全移動範囲を複数に分割して監視させるようにしたか
ら、位置検出のための解像度を高めて、高精度の位置決
め制御を可能とする。
【0033】さらに、本発明の請求項4に記載のケーブ
ルクレーン装置によれば、発光器を複数の発光体によっ
て構成するとともに、これらを所定の配置パターンに配
置したことにより、他の発光体からの光との区別を明確
にして、位置検出の誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体構成を示す概略図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態示す工事現場の正面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態を示すもので、バケット装
置の拡大正面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すもので、要部のシス
テムブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態における座標位置の検出方
法を示す概略図である。
【図6】従来のケーブルクレーン装置の一例を示す概略
図である。
【図7】従来のケーブルクレーン装置の一例のシステム
構成図である。
【符号の説明】
1 ケーブル 2 キャリア 3 横行ワイヤ 4 バケット装置(作業機械) 5 巻き上げワイヤ 6,7 ワイヤドラム装置 10 位置設定手段 20 ケーブルクレーン装置 21 横行装置 22 昇降装置 23,36 発光器 23a〜23d,36a〜36d 発光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海瀬 芳治 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工事現場の上方を横切るようにして張設
    されたケーブルと、このケーブルに走行可能に装着され
    たキャリアと、このキャリアに巻き上げワイヤを介して
    吊設され、このキャリアに対して上下に相対移動させら
    れる作業機械と、上記キャリアを牽引する横行ワイヤを
    備えた横行装置と、上記巻き上げワイヤの巻き取り繰り
    出しを行なうことにより、上記作業機械を昇降させる昇
    降装置とを備えたケーブルクレーン装置において、上記
    作業機械に取り付けられた発光器と、上記作業機械の可
    動範囲全体を監視するとともに、上記発光器の座標位置
    を検出する撮像管とを備え、この撮像管によって検出さ
    れる上記座標位置の信号に基づき、上記作業機械の位置
    を割り出すようにしたことを特徴とするケーブルクレー
    ン装置。
  2. 【請求項2】 上記キャリアにも、発光器が取り付けら
    れているとともに、上記撮像管が、上記作業機械に取り
    付けられた発光器とキャリアに取り付けられた上記発光
    器の両方の座標位置を検出するようになされていること
    を特徴とする請求項1に記載のケーブルクレーン装置。
  3. 【請求項3】 上記撮像管が複数設けられ、各撮像管が
    上記作業機械の可動範囲の複数に区画された領域を個別
    に監視するようになされていることを特徴とする請求項
    1または請求項2の何れかに記載のケーブルクレーン装
    置。
  4. 【請求項4】 上記発光器が複数の発光体によって構成
    されているとともに、これらの発光体が所定のパターン
    で配置され、上記撮像管が、上記発光体の当該配置パタ
    ーンの座標位置を検出するようになされていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載のケー
    ブルクレーン装置。
JP26325996A 1996-10-03 1996-10-03 ケーブルクレーン装置 Withdrawn JPH10109884A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003005621A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 吊荷ハンドリング模擬実習装置および吊荷ハンドリング教育システム
JP2012012139A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Kito Corp クレーンの操作制御装置、操作制御方法
CN103407898A (zh) * 2013-08-05 2013-11-27 中国长江三峡集团公司 用于缆机吊钩的防碰撞视频监控系统

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