JPH10109539A - 車両用ドアサッシュ - Google Patents

車両用ドアサッシュ

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JPH10109539A
JPH10109539A JP28753796A JP28753796A JPH10109539A JP H10109539 A JPH10109539 A JP H10109539A JP 28753796 A JP28753796 A JP 28753796A JP 28753796 A JP28753796 A JP 28753796A JP H10109539 A JPH10109539 A JP H10109539A
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JP
Japan
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groove
sash
retainer
side wall
flange
Prior art date
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JP28753796A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Fujiwara
強 藤原
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Katayama Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Katayama Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール成形手段を主体とした、製造効率の良
い車両用ドアサッシュを形成する。 【解決手段】 一枚の金属片を基礎に、ロール成形手段
にてサッシュ型材2を一体成形する。このサッシュ型材
2は、ガラスランチャンネルの収納される溝部3と、ウ
ェザストリップの取り付けられるリテーナ部5と、当該
リテーナ部5及び溝部3の、それぞれの側壁の間に形成
されるものであってドア外板面の一部を成すフランジ部
6と、当該フランジ部6の反対側であって、上記溝部3
及びリテーナ部5の側壁の間に設けられる接触部4と、
からなる。このような構成からなるものにおいて、上記
一枚の金属片の幅方向の端末部は、上記溝部3の底面部
33あるいはフランジ部6の端部における折り返し部等
にて接合されるようになっている。これによって、サッ
シュ型材2の形成が簡単になり、車両用ドアサッシュの
生産性の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアサッシ
ュに関するものであり、特に、一枚の金属片を基に、ロ
ール成形手段にて一体的に成形するようにするととも
に、車体側のウェザストリップと接触する側に、広い断
面積を有する剛性の高い接触部を設けるようにした車両
用ドアサッシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ドアサッシュは、ガラスラ
ンチャンネルを保持する溝部と、当該溝部の背面側に設
けられるウェザストリップ保持用のリテーナ部とが、別
部品にて形成されるようになっているものである。そし
て、これら別部品からなるものが、図5に示す如く、そ
れぞれの底面部330、550において結合されるとと
もに、フランジ部の端末部においてヘミング加工等が施
されることによって一体化されるようになっているもの
である。このように、従来のものは2部品構成からなる
ものであり、溝部30及びリテーナ部50の、それぞれ
の底面部330、550がスポット溶接手段90にて接
合されるようになっているものである。従って、これら
各部品30、50の製造工程が煩雑になるとともに、両
者はスポット溶接手段90にて結合されるようになって
いるものであるため、両者の結合精度が低下するという
問題点がある。このような問題点を解決するために、単
一の金属片を基に、ロール成形手段にて一体的に成形す
るようにしたものが考えられ、例えば特公平1−541
39号公報等により、すでに公知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公知の
ものは、図6に示す如く、一枚の金属片を基礎に、ガラ
スチャンネルの挿入される溝部30と、ウェザストリッ
プの取り付けられるリテーナ部50とが、一体的に成形
されるようになっているものである。そして、これら溝
部30とリテーナ部50とが、それぞれの底面部33
0、550にて背中合わせ状に、スポット溶接手段90
にて接合されるようになっているものである。しかしな
がら、このものは、一枚の金属片の、その幅方向の端末
部の一つが、上記ウェザストリップ保持用のリテーナ部
50の一端を形成するようになっているものである。そ
して、この一端部510は、図6に示す如く、カール状
の形態を有するようになっており、このカール部510
にてウェザストリップを保持(クランプ)するようにな
っているものである。従って、この端部(カール部)5
10は、その長手方向において、すべて一定断面形態を
有するように形成されねばならない。
【0004】これらのことから、この公知のものにおい
ては、一枚の金属片を基にロール成形手段にて成形した
後、上記カール部510のところが一定断面形態を有す
るように、その先端部をトリミング加工しなければなら
ない。このことは、サッシュ型材の形成(製造)に当っ
て、上記ロール成形後に、特別のトリミング加工を施さ
なければならず、全体の成形工程を煩雑にするという問
題点がある。このような問題点を解決するために、上記
ドア戸当り面側の側壁のところを剛性の高い形態からな
るようにするとともに、上記金属片の幅方向の端末部の
処理を簡単に行なうことのできるようにした車両用ドア
サッシュを提供しようとするのが、本発明の目的(課
題)である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、ガラス
ランチャンネルの収納される溝部と、当該溝部の背面側
に設けられるものであって、ウェザストリップの取り付
けに供されるリテーナ部と、これらリテーナ部及び溝部
の側壁の間を連結するように形成されるものであってド
ア外板面の一部を形成するフランジ部と、からなる車両
用ドアサッシュに関して、上記各部を、一枚の金属片を
基礎に、ロール成形手段にて一体的に成形するようにす
るとともに、当該一体成形に当って、上記金属片の幅方
向の両端末部の接合を、上記溝部の底面部のところにて
行なわせるようにした構成を採ることとした。
【0006】このような構成を採ることにより、本発明
においては次のような作用を呈することとなる。すなわ
ち、本車両用ドアサッシュを形成する、その基本となる
サッシュ型材は、一枚の金属片を基に、ロール成形手段
にて一体的に成形されることとなる。また、このような
成形工程において、一枚の金属片の両端末部が、図1に
示す如く、ガラスチャンネル収納用の溝部の、その底面
部と、ウェザストリップ装着用のリテーナ部の、その底
面部との接合部のところに設定されるようになっている
ので、両端末部の接合幅、すなわち、重ね合わせ代が、
多少、その長手方向において変化したとしても、サッシ
ュ型材としては、大きな問題(不都合)は生じない。従
って、本サッシュ型材は、これら両底面部によって形成
される接合部のところを、スポット溶接手段にて、単純
に接合すれば良い。すなわち、ロール成形後、トリミン
グ加工等を行なわなくとも良くなり、サッシュ型材の生
産性の向上を図ることができるようになる。
【0007】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は、上記請求項1記載
のものと同じである。その特徴とするところは、上記一
枚の金属片の両端末部の接合部を、溝部の側壁であって
フランジ部側に形成されるものの端部とフランジ部の端
部との間に設けるようにしたことである。すなわち、ガ
ラスランチャンネルの収納される溝部と、当該溝部の背
面側に設けられるものであって、ウェザストリップの装
着用(取り付け用)に供されるリテーナ部と、これらリ
テーナ部及び溝部の側壁の間を連結するように形成され
るものであってドア外板面の一部を形成するフランジ部
と、からなる車両用ドアサッシュにおいて、これら各部
を、一枚の金属片を基礎にしてロール成形手段にて一体
的に成形するようにするとともに、当該一体成形に当っ
て、上記金属片の幅方向の両端末部の接合を、上記溝部
の側壁端部と上記フランジ部の端部との接合部にて行な
わせるようにした構成を採ることとした。
【0008】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、上記請求項1記載のものと同様、一
枚の金属片を基にロール成形手段にて成形した後に、上
記幅方向の両端末部のところをトリミング加工等しなく
とも良いようになり、サッシュ型材の成形加工が効率良
く行なわれることとなる。すなわち、本発明において
は、上記一枚の金属片を基礎に、ロール成形手段にて、
溝部及びフランジ部等からなるサッシュ型材を成形した
後、上記溝部の側壁であってフランジ部側に形成される
ものの、その先端部(端末部)のところに、上記フラン
ジ部の端部を形成する先端部(端末部)をヘミング成形
手段等によりクリンチ結合させることによって、所定の
閉断面形態からなるサッシュ型材が形成されることとな
る。そして、このクリンチ結合において、上記フランジ
部の端部を形成する先端部(端末部)のところは、当該
フランジ部の裏側に来るように折り返し成形されること
となるので、その折り返し幅が多少変動したとしても、
全体の機能及びフランジ部の見栄えには影響を及ぼすこ
とがない。これらのことより、これら両端末部の処理が
簡単になり、煩雑なトリミング加工等を施す必要が無く
なる。
【0009】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点はは、上記請求項1及
び請求項2記載のものと同じである。その特徴とすると
ころは、上記構成に加えて、上記溝部あるいはリテーナ
部の側壁であって、ドア戸当り面側に形成される側壁部
のところに、広い断面積を有する形態からなるものであ
って車体側のウェザストリップと接触する(戸当りす
る)接触部を設けるようにしたことである(図3,図4
参照)。このような構成を採ることにより、本発明のも
のにおいては、上記請求項1及び請求項2記載のものに
加えて、更に、サッシュ型材、特に、当該サッシュ型材
を基礎とした車両用ドアサッシュの剛性を高めることが
できるようになる。そして更に、上記戸当り面側に設け
られる上記接触部は、大きな断面形態を有しており、車
体側ウェザストリップからの戸当り入力が全体的に分散
されるようになる。その結果、車両用ドアサッシュとし
ての耐久強度が高められることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図4を基に説明する。本発明の実施の形態に関
するものの、その構成は、図1に示す如く、ガラスラン
チャンネルの収納される溝部3と、溝部3の背面側に設
けられるものであって、ウェザストリップの装着用(取
り付け用)に供せられるリテーナ部5と、これら溝部3
とリテーナ部5との間に設けられるものであってドア外
板面の一部を形成するフランジ部6と、上記溝部3の一
方の側壁39及び上記リテーナ部5の一部の間に形成さ
れるものであってドア戸当り面側に形成される接触部4
と、からなることを基本とするものである。そして、こ
のような構成からなるサッシュ型材2が、一枚の金属片
を基礎にしてロール成形手段にて一体的に成形されるよ
うになっているものである。なお、このようなサッシュ
型材2の成形に当っては、上記一枚の金属片の幅方向の
両端末部の接合を、上記溝部3の底面部33のところに
て行なわせるようにしたことを基本とするものである
(図1,図4参照)。
【0011】このような基本構成において、上記一枚の
金属片としては、冷間圧延鋼板が用いられるようになっ
ている。なお、このような一枚の金属片(金属製ストリ
ップ材)を基礎に形成されるサッシュ型材2の製造方法
(製造工程)について、次に説明する。まず、所定のロ
ール駒等の設置されたロール成形機にて、所定の断面形
状を有する溝部3、リテーナ部5、及びフランジ部6、
更には、接触部4が一体的に成形される。このようにし
て一体成形されたサッシュ型材2の溝部3は、その基本
断面形態がU字状の形態からなるものであり、その長手
方向に沿って一定断面形状を有するようになっているも
のである。そして、このような形態からなるものにおい
て、その一方側(外側)の側壁31のところには、後に
述べるフランジ部6の表面部61が形成されるようにな
っているとともに、他方側(内側)の側壁39のところ
には、車体側のウェザストリップ121と接触する接触
部4が形成されるようになっているものである。
【0012】このような構成からなる溝部3の、その底
面部33の背面側に形成されるリテーナ部5は、本実施
の形態のものにおいては、ウェザストリップが接着手段
等にて取り付けられる、単純な平面部あるいは簡単な形
状からなるものである。すなわち、従来のものにおいて
設けられていたカール部等を有しない、単純な断面形態
からなるものである。
【0013】このような構成からなる溝部3とリテーナ
部5との間に設けられるフランジ部6は、上記溝部3の
外側の側壁31と上記リテーナ部5の外側の側壁51と
の間に形成されるようになっているものであって、ドア
外板面の一部を成すようになっているものである。従っ
て、その表面部61は、見栄えのよい面を形成するもの
であることが要求され、本サッシュ型材2がロール成形
手段にて成形される際に、最も仕上げ面加工度が要求さ
れる部分である。そして、多くの場合には、本フランジ
部6は、その幅が徐々に変化する、いわゆる除変フラン
ジ部からなるものである。
【0014】次に、このような構成からなる上記溝部3
及びリテーナ部5の内側の側壁39、59側に設けられ
る接触部4は、図1、図2、及び図4に示す如く、上記
溝部3とリテーナ部5との、それぞれの内側の側壁3
9、59の間を股ぐ(橋渡しする)ようになっているも
のであることを基本とするものである。なお、この外
に、当該接触部4の変形例としては、図3に示す如く、
リテーナ部5の底面部が傾斜した形態からなり、本接触
部4とリテーナ部5との一体化された構成からなるもの
が挙げられる。このような構成からなる接触部4が、本
サッシュ型材2の内側に形成されることによって、車体
側に設けられたウェザストリップ121と本接触部4と
が接触(戸当り)した場合に、当該ウェザストリップ1
21からの戸当り力は、本接触部4の広い面(戸当たり
面)で受けられることとなり、本戸当たり力は上記接触
部4の広い面へと分散されることとなる。
【0015】このような構成からなるサッシュ型材2
が、一枚の金属片(金属製ストリップ材)を基礎にロー
ル成形手段にて成形される。そして、その後、図1及び
図4に示すものにおいては、上記溝部3の底面部33を
なす上記ストリップ材の幅方向端末部35と、リテーナ
部5側の底面部55と、これらに挟まれた状態に形成さ
れる挟持部45とが、重ね合わされた状態で、スポット
溶接手段9によって結合(接合)されることとなる。そ
して、この接合される部分については、ストリップ材の
幅方向端末部35及び挟持部45の位置が、図1におい
て、上下方向に変動する(ずれる)ことによって、ロー
ル成形時等に生じた寸法誤差、及びフランジ部6が除変
であることによって生ずる寸法の変化を吸収することと
している。その結果、両端末部の接合幅、すなわち、重
ね合わせ部が、多少、その長手方向において変動したと
しても、サッシュ型材2としては、大きな問題(不都
合)は生じない。
【0016】また、上記接合部の構成としては、この外
に、図2及び図3に示す如く、フランジ部6の先端部
(端末部)62を側壁31側に折り曲げ、溝部3の側壁
31の先端部(端末部)32を挟み込んでヘミング加工
する(ヘミング加工部68を設ける)ようにしたものも
考えられる。これによって、所定の閉断面形態からなる
サッシュ型材2が形成されることとなる。そして、この
とき、上記フランジ部6の先端部(端末部)62のとこ
ろを形成する金属片の端末部は、当該フランジ部6の裏
側に来るように折り返されることとなるので、その折り
返し幅が多少変動したとしても、全体の機能及びフラン
ジ部6の見栄えには影響を及ぼすことがない。これらの
ことより、これら端末部32の処理が簡単になり、煩雑
なトリミング加工等を施す必要が無くなる。
【0017】また、図4に示す如く、サッシュ型材2に
ウェザストリップ(図示せず)を取り付けるためのリテ
ーナ部5を設けるようにしたものについては、閉断面を
形成する接触部4の一部をフランジ部6の折り返し部6
6と同一の方向(図4において右方向)に膨出させるこ
とによって形成することができる。そして、フランジ部
6と上記膨出した接触部4とによって、溝状のリテーナ
部5が形成されることとなる。この場合も、溝部3、フ
ランジ部6、閉断面を形成する接触部4、及びリテーナ
部5等が一体的に成形される。これによって、ドアサッ
シュ側にもウェザストリップを取付けることができるよ
うになる。また、このように一体成形された後に、上記
溝部3の底面部33とリテーナ部5の底面部55との両
底面部をスポット溶接手段9等によって結合(接合)さ
せることによってサッシュ型材2が形成されることとな
る。これによって、本サッシュ型材2の、その剛性が高
められることとなる。すなわち、車体側のフレーム12
側に設けられる接触部4は、大きな断面形態を有するこ
ととなり、車体側のウェザストリップ121からの戸当
り入力が全体的に分散されることとなる。その結果、車
両用ドアサッシュとしての耐久強度が高められることと
なる。
【0018】このような構成からなる本実施の形態のも
のについての、その作用等について説明する。すなわ
ち、本車両用ドアサッシュは、一枚の金属片を基礎に、
ロール成形手段にて一体的に成形されるようになってい
るとともに、当該金属片の幅方向の両端末部の接合を、
上記溝部3の底面部33のところにて、あるいは、フラ
ンジ部6の端末部等にて行なわせるようにした構成を採
ることとしたので、所定の断面形態からなる各部を有す
るサッシュ型材2が効率よく形成されることとなる。ま
た、このようにロール成形された後における一枚の金属
片の幅方向の両端末部の接合部を、溝部3の底面部3
3、あるいはフランジ部6のヘミング加工部68等、見
栄えに影響を及ぼさないところに設定するようにしたの
で、接合作業が簡略化され、これら接合部のところを、
スポット溶接手段9等にて、単純に接合すれば良いよう
になる。すなわち、ロール成形後、煩雑なトリミング加
工等を行なわなくとも良いようになり、サッシュ型材2
の生産性の向上を図ることができるようになる。その結
果、ロール成形手段にて一体的に連続加工することがで
きるようになる。これによって、車両用ドアサッシュ
の、その製造効率の向上を図ることができるようにな
る。
【0019】更に、上記溝部3あるいはリテーナ部5の
内側の側壁39、59側であって、車体側のフレーム1
2側(戸当り面側)に、広い断面積を有する形態からな
るものであって車体側のウェザストリップ121と接触
する(戸当りする)接触部4を設けるようにすることに
より、当該サッシュ型材2を基礎とした車両用ドアサッ
シュの剛性を高めることができるようになる。また、上
記戸当り面12側に設けられる上記接触部4は、大きな
断面形態を有しており、車体側のウェザストリップ12
1からの戸当り入力が全体的に分散されることとなり、
車両用ドアサッシュとしての耐久強度が高められること
となる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ガラスランチャンネル
の収納される溝部と、当該溝部の背面側に設けられるも
のであってウェザストリップの取り付けに供されるリテ
ーナ部と、これらリテーナ部及び溝部の側壁の間を連結
するように形成されるものであってドア外板面の一部を
形成するフランジ部と、からなる車両用ドアサッシュに
関して、上記各部を、一枚の金属片を基礎にしてロール
成形手段にて一体的に成形するとともに、当該一体成形
に当って、上記金属片の幅方向の両端末部の接合を、上
記溝部の底面部のところ、あるいはフランジ部の端部の
折り返し加工部等にて行なわせるようにし、更に、これ
ら接合部をスポット溶接手段にて接合したり、あるい
は、上記フランジ部の端部のところをヘミング加工手段
にて接合させるようにした構成を採ることとしたので、
ロール成形時等に生じた寸法誤差や、フランジ部を除変
とするための幅方向の寸法の変化を、上記接合部の接合
代を十分にとることによって吸収することができるよう
になった。従って、両端末部の重ね合わせ部が、その長
手方向において変動したとしても、サッシュ型材として
は、不都合の生ずることが無くなり、ロール成形後、ト
リミング加工等を行なわなくとも良いようになった。そ
の結果、サッシュ型材の生産性の向上を図ることができ
るようになった。
【0021】また、溝部あるいはリテーナ部の、ドア戸
当り面側に形成される側壁部のところに、広い断面積を
有する接触部を設け、この接触部にて車体側ウェザスト
リップと接触させるようにしたので、車両用ドアサッシ
ュの剛性を高めることができるようになった。また、上
記戸当り面側に設けられる上記接触部は、大きな断面形
態を有しており、車体側からの戸当り入力が全体的に分
散されるようになったので、車両用ドアサッシュとして
の耐久強度も高められることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な構成を示す断面図である。
【図2】接合部をフランジ部の端部におけるヘミング加
工部のところに形成させるようにしたものについての、
その全体構成を示す断面図である。
【図3】接触部の断面積を広くしたものであって、接合
部をフランジ部の端部におけるヘミング加工部のところ
に形成させるようにしたものの断面図である。
【図4】接触部の断面積を広くしたものであって、接合
部を溝部の底面部とリテーナ部の底面部のところに形成
させるようにしたものの断面図である。
【図5】従来例にかかる車両用ドアサッシュの構成を示
す断面図である。
【図6】従来の車両用ドアサッシュであって一枚の金属
片を基礎に一体成形するようにしたものについての、そ
の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
12 車体側のフレーム(戸当り面) 121 ウェザストリップ 2 サッシュ型材 3 溝部 31 側壁 32 先端部(端末部) 33 底面部 35 幅方向の端末部 39 側壁 4 接触部 45 挟持部 5 リテーナ部 51 側壁 55 底面部 59 側壁 6 フランジ部 61 表面部 62 先端部(端末部) 66 折り返し部 68 ヘミング加工部 9 スポット溶接手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスランチャンネルの収納される溝部
    と、当該溝部の背面側に設けられるものであって、ウェ
    ザストリップの取り付けに供されるリテーナ部と、これ
    らリテーナ部及び溝部の側壁の間を連結するように形成
    されるものであってドア外板面の一部を形成するフラン
    ジ部と、からなる車両用ドアサッシュにおいて、上記各
    部を、一枚の金属片を基礎にしてロール成形手段にて一
    体的に成形するとともに、当該一体成形に当って、上記
    金属片の幅方向の両端末部の接合を、上記溝部の底面部
    のところにて行なわせるようにした構成からなることを
    特徴とする車両用ドアサッシュ。
  2. 【請求項2】 ガラスランチャンネルの収納される溝部
    と、当該溝部の背面側に設けられるものであって、ウェ
    ザストリップの取り付けに供されるリテーナ部と、これ
    らリテーナ部及び溝部の側壁の間を連結するように形成
    されるものであってドア外板面の一部を形成するフラン
    ジ部と、からなる車両用ドアサッシュにおいて、これら
    各部を、一枚の金属片を基礎にしてロール成形手段にて
    一体的に成形するとともに、当該一体成形に当って、上
    記金属片の幅方向の両端末部の接合を、上記溝部の側壁
    端部と上記フランジ部の端部との接合部にて行なわせる
    ようにした構成からなることを特徴とする車両用ドアサ
    ッシュ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の車両用ド
    アサッシュにおいて、上記溝部の側壁及び上記リテーナ
    部の側壁のうちの少なくともいずれか一方側の側壁であ
    って、ドア戸当り面側に形成される側壁部のところに、
    広い断面積を有する形態からなる接触部を設けるように
    したことを特徴とする車両用ドアサッシュ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012192848A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toyota Motor East Japan Inc 車両用ドア
JP2013199275A (ja) * 2013-07-11 2013-10-03 Shiroki Corp 車両用ドアサッシュ

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