JPH10109093A - 飲料水殺菌装置 - Google Patents
飲料水殺菌装置Info
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- JPH10109093A JPH10109093A JP26402596A JP26402596A JPH10109093A JP H10109093 A JPH10109093 A JP H10109093A JP 26402596 A JP26402596 A JP 26402596A JP 26402596 A JP26402596 A JP 26402596A JP H10109093 A JPH10109093 A JP H10109093A
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- cistern
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Abstract
(57)【要約】
【課題】微小電解電流値の通電制御により簡単に有効塩
素濃度に維持できる。 【解決手段】シスターンに貯留された水道水をバルブに
給水するとともに、シスターン内の電極34a,34b
に所定電解電流を通電して水に含まれる塩素イオンから
塩素を生成する飲料水殺菌装置において、シスターンか
ら端末に給水中か否かを検知するマイクロスイッチ33
と、マイクロスイッチ33の検知信号に基づき給水中以
外のときに電極に微小電解電流を通電するCPU37と
を有する構造となっている。この発明によれば、非給水
中に微小電解電流を電極34a,34bに通電するた
め、シスターンへの非給水時間が長時間に亘るときで
も、シスターン内の水を有効塩素濃度に常に維持でき
る。
素濃度に維持できる。 【解決手段】シスターンに貯留された水道水をバルブに
給水するとともに、シスターン内の電極34a,34b
に所定電解電流を通電して水に含まれる塩素イオンから
塩素を生成する飲料水殺菌装置において、シスターンか
ら端末に給水中か否かを検知するマイクロスイッチ33
と、マイクロスイッチ33の検知信号に基づき給水中以
外のときに電極に微小電解電流を通電するCPU37と
を有する構造となっている。この発明によれば、非給水
中に微小電解電流を電極34a,34bに通電するた
め、シスターンへの非給水時間が長時間に亘るときで
も、シスターン内の水を有効塩素濃度に常に維持でき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭酸飲料等、各種
の飲料を供給する飲料供給装置等に有用な飲料水殺菌装
置に関するものである。
の飲料を供給する飲料供給装置等に有用な飲料水殺菌装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料供給装置はホット飲料或いは
コールド飲料を販売するにあたり、その水源として水道
水を用いており、この水道水にはその中に含まれている
細菌等を殺菌するため、塩素が添加されている。ここ
で、この塩素濃度が殺菌に十分な濃度となっているとき
は飲料の販売に支障はない。
コールド飲料を販売するにあたり、その水源として水道
水を用いており、この水道水にはその中に含まれている
細菌等を殺菌するため、塩素が添加されている。ここ
で、この塩素濃度が殺菌に十分な濃度となっているとき
は飲料の販売に支障はない。
【0003】しかしながら、この飲料供給装置は、飲料
を販売するに際し、水道水をシスターンに一旦貯留し、
これを販売信号の度に所定量端末に給水するようになっ
ているため、販売待機時が長時間に亘るときは、シスタ
ーン内の水に含まれる塩素が自然蒸散や自己分解等によ
り、塩素濃度が低下するという問題点を有している。
を販売するに際し、水道水をシスターンに一旦貯留し、
これを販売信号の度に所定量端末に給水するようになっ
ているため、販売待機時が長時間に亘るときは、シスタ
ーン内の水に含まれる塩素が自然蒸散や自己分解等によ
り、塩素濃度が低下するという問題点を有している。
【0004】そこで、このような問題点を解決するた
め、従来、この種の飲料供給装置は、シスターン内に電
極を配置し、水道水中に含まれる塩素イオンを電気分解
により塩素に変換する塩素発生装置(飲料水殺菌装置)
を設置している。
め、従来、この種の飲料供給装置は、シスターン内に電
極を配置し、水道水中に含まれる塩素イオンを電気分解
により塩素に変換する塩素発生装置(飲料水殺菌装置)
を設置している。
【0005】このような飲料水殺菌装置として、従来、
特公平7ー71670号公報に開示されたものが知られ
ている。この飲料水殺菌装置は、シスターン内に電極を
配置し、この電極に予め設定された時刻に電圧を印加す
るもので、この電解によりシスターン内の塩素濃度を常
に所定レベル以上に設定するようになっている。
特公平7ー71670号公報に開示されたものが知られ
ている。この飲料水殺菌装置は、シスターン内に電極を
配置し、この電極に予め設定された時刻に電圧を印加す
るもので、この電解によりシスターン内の塩素濃度を常
に所定レベル以上に設定するようになっている。
【0006】一方、塩素濃度の希釈が水温に影響される
こと、即ち、水温が高いときは塩素の自然蒸散等が活発
で、また、水温が低いときは塩素の自然蒸散等が僅かで
あることに着目し、前者の通電制御に加えて、水温が所
定レベル以上となったとき電極に電圧を印加する飲料水
殺菌装置も提案されている(特開平3ー77692号公
報)。
こと、即ち、水温が高いときは塩素の自然蒸散等が活発
で、また、水温が低いときは塩素の自然蒸散等が僅かで
あることに着目し、前者の通電制御に加えて、水温が所
定レベル以上となったとき電極に電圧を印加する飲料水
殺菌装置も提案されている(特開平3ー77692号公
報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何れの
飲料水殺菌装置も電極への通電制御を時刻で制御してい
るため、通電時と非通電時の塩素濃度の高低差が大きく
安定した塩素濃度を確保できないという問題点を有して
いた。
飲料水殺菌装置も電極への通電制御を時刻で制御してい
るため、通電時と非通電時の塩素濃度の高低差が大きく
安定した塩素濃度を確保できないという問題点を有して
いた。
【0008】本発明の目的は、前記従来の課題に鑑み、
微小電解電流値の通電制御により簡単に有効塩素濃度に
維持できる飲料殺菌装置を提供することにある。
微小電解電流値の通電制御により簡単に有効塩素濃度に
維持できる飲料殺菌装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、請求項1の発明は、シスターンに貯留された
水道水を端末側に給水するとともに、シスターン内の電
極に所定電解電流を通電して水に含まれる塩素イオンか
ら塩素を生成する飲料水殺菌装置において、シスターン
から端末側に給水されているか否かを検知する給水検知
手段と、給水検知手段の検知信号に基づき給水されてい
ないときは電極に微小電解電流を連続して通電する通電
制御手段とを有する構造となっている。
するため、請求項1の発明は、シスターンに貯留された
水道水を端末側に給水するとともに、シスターン内の電
極に所定電解電流を通電して水に含まれる塩素イオンか
ら塩素を生成する飲料水殺菌装置において、シスターン
から端末側に給水されているか否かを検知する給水検知
手段と、給水検知手段の検知信号に基づき給水されてい
ないときは電極に微小電解電流を連続して通電する通電
制御手段とを有する構造となっている。
【0010】請求項1の発明によれば、給水されていな
いときは微小電解電流を電極に連続して通電するため、
非給水時間が長時間に亘るときでも、シスターン内の水
を有効塩素濃度に維持できる。
いときは微小電解電流を電極に連続して通電するため、
非給水時間が長時間に亘るときでも、シスターン内の水
を有効塩素濃度に維持できる。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の飲料水殺菌
装置において、少なくとも2種類の微小電解電流値で制
御できるため、水温が高い時期、即ち塩素の自然蒸散等
が活発な時期は高い微小電解電流値で通電し、一方、水
温が低い時期、即ち塩素の自然蒸散等が僅かである時期
は低い微小電解電流値で通電する。これにより、電極へ
の通電制御がシスターン内の水温変化にも対応し、シス
ターンの塩素濃度を効率良く有効塩素濃度に維持でき
る。
装置において、少なくとも2種類の微小電解電流値で制
御できるため、水温が高い時期、即ち塩素の自然蒸散等
が活発な時期は高い微小電解電流値で通電し、一方、水
温が低い時期、即ち塩素の自然蒸散等が僅かである時期
は低い微小電解電流値で通電する。これにより、電極へ
の通電制御がシスターン内の水温変化にも対応し、シス
ターンの塩素濃度を効率良く有効塩素濃度に維持でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図6は本発明に係る飲料
水殺菌装置の一実施形態を示すもので、図1は飲料水殺
菌装置が搭載された飲料供給装置の配管回路図、図2は
飲料水殺菌装置の断面図、図3は通電から2時間経過後
の塩素割合曲線を示すグラフ、図4は塩素割合80%の
曲線を示すグラフ、図5は飲料水殺菌装置の駆動制御を
示すブロック図、図6は飲料水殺菌装置の制御フローチ
ャートである。
水殺菌装置の一実施形態を示すもので、図1は飲料水殺
菌装置が搭載された飲料供給装置の配管回路図、図2は
飲料水殺菌装置の断面図、図3は通電から2時間経過後
の塩素割合曲線を示すグラフ、図4は塩素割合80%の
曲線を示すグラフ、図5は飲料水殺菌装置の駆動制御を
示すブロック図、図6は飲料水殺菌装置の制御フローチ
ャートである。
【0013】まず、本発明に係る飲料水殺菌装置が搭載
される飲料供給装置の構成を図1の配管回路図を参照し
て説明する。この飲料供給装置は、希釈水を供給する希
釈水ラインA、炭酸水を生成する炭酸水ラインB、及
び、シロップが供給されるシロップラインCを有するも
ので、この各ラインA,B,Cからディスペンシングバ
ルブ(以下、バルブという)1に飲料が供給され、この
バルブ1から炭酸飲料等がカップDに注がれる。
される飲料供給装置の構成を図1の配管回路図を参照し
て説明する。この飲料供給装置は、希釈水を供給する希
釈水ラインA、炭酸水を生成する炭酸水ラインB、及
び、シロップが供給されるシロップラインCを有するも
ので、この各ラインA,B,Cからディスペンシングバ
ルブ(以下、バルブという)1に飲料が供給され、この
バルブ1から炭酸飲料等がカップDに注がれる。
【0014】この希釈水ラインAは、水道水を給水弁2
を通してシスターン31に供給する。シスターン31に
貯蔵された水は販売動作の度に水ポンプ4で汲み上げら
れ、第1冷却コイル5aで冷却してバルブ1に供給され
る。また、炭酸水ラインBは、第1冷却コイル5aで冷
却された水の一部をカーボネータ6に引き込み、その
後、第2冷却コイル5bで冷却してバルブ1に供給す
る。ここで、このカーボネータ6には炭酸ボンベ7から
炭酸ガスが供給されており、バルブ1に供給される水が
炭酸水となっている。更に、シロップラインCはシロッ
プタンク8から供給されたシロップを第3冷却コイル5
cで冷却し、バルブ1に供給する。ここで、シロップタ
ンク8へは炭酸ガスを供給できるようになっており、炭
酸入りのシロップとしてもバルブ1に供給できる。
を通してシスターン31に供給する。シスターン31に
貯蔵された水は販売動作の度に水ポンプ4で汲み上げら
れ、第1冷却コイル5aで冷却してバルブ1に供給され
る。また、炭酸水ラインBは、第1冷却コイル5aで冷
却された水の一部をカーボネータ6に引き込み、その
後、第2冷却コイル5bで冷却してバルブ1に供給す
る。ここで、このカーボネータ6には炭酸ボンベ7から
炭酸ガスが供給されており、バルブ1に供給される水が
炭酸水となっている。更に、シロップラインCはシロッ
プタンク8から供給されたシロップを第3冷却コイル5
cで冷却し、バルブ1に供給する。ここで、シロップタ
ンク8へは炭酸ガスを供給できるようになっており、炭
酸入りのシロップとしてもバルブ1に供給できる。
【0015】次に、このシスターン31を含む飲料水殺
菌装置3について図2を参照して説明する。この飲料水
殺菌装置3は、シスターン31、このシスターン31内
の水量を検知するフロート32、このフロート32の上
下動に伴い給水を検知するマイクロスイッチ33(給水
検知センサ)、シスターン31内に配置された一対の電
極34a,34bを有する。
菌装置3について図2を参照して説明する。この飲料水
殺菌装置3は、シスターン31、このシスターン31内
の水量を検知するフロート32、このフロート32の上
下動に伴い給水を検知するマイクロスイッチ33(給水
検知センサ)、シスターン31内に配置された一対の電
極34a,34bを有する。
【0016】このシスターン31はその上面開口を蓋体
31aで閉塞し、シスターン31内の水から自然蒸散す
る塩素をシスターン31内に滞留させるようにしてい
る。また、この蓋体31aには給水弁2を通じて水道水
を導く導水管35が連結し、シスターン31の底壁31
bにはポンプ4へ水を送る給水管36が連結している。
ここで、バルブ1で飲料の販売が行われるときは、前述
の如く、この販売信号に基づきポンプ4が駆動し、シス
ターン2から所定量の水が給水される一方、この給水に
よりシスターン31の水位が低くなり、フロート32が
下方に移動する。これにより、この水位が下がったこと
をマイクロスイッチ33が検知し、給水弁2を開き、バ
ルブ1に給水した分だけシスターン31に水道水が供給
される。
31aで閉塞し、シスターン31内の水から自然蒸散す
る塩素をシスターン31内に滞留させるようにしてい
る。また、この蓋体31aには給水弁2を通じて水道水
を導く導水管35が連結し、シスターン31の底壁31
bにはポンプ4へ水を送る給水管36が連結している。
ここで、バルブ1で飲料の販売が行われるときは、前述
の如く、この販売信号に基づきポンプ4が駆動し、シス
ターン2から所定量の水が給水される一方、この給水に
よりシスターン31の水位が低くなり、フロート32が
下方に移動する。これにより、この水位が下がったこと
をマイクロスイッチ33が検知し、給水弁2を開き、バ
ルブ1に給水した分だけシスターン31に水道水が供給
される。
【0017】一方、電極34a,34bは周知の如く、
塩素を発生し易い材質、即ちフェライト、チタンに白金
属系を焼結又はメッキした塩素過電圧の小さい材質で形
成されたもので、この各電極34a,34bに直流電圧
を印加することにより、塩素イオンから塩素を生成する
ようになっている。
塩素を発生し易い材質、即ちフェライト、チタンに白金
属系を焼結又はメッキした塩素過電圧の小さい材質で形
成されたもので、この各電極34a,34bに直流電圧
を印加することにより、塩素イオンから塩素を生成する
ようになっている。
【0018】このようにシスターン31を蓋体31aで
閉塞して構成し、電極34a,34bに有効塩素濃度
(約1ppm)とし得る通常電解電流値(例えば0.4
A)で通電して実験を行ったところ、図3のグラフに示
すように、通電から2時間後で且つ水温が40℃程度と
高いときでも塩素の存在割合を90パーセント以上に維
持でき、また、図4のグラフに示すように、通電から3
時間経過したときでも、水温が30℃程度であれば塩素
の存在割合を80%以上に維持できることが分かった。
閉塞して構成し、電極34a,34bに有効塩素濃度
(約1ppm)とし得る通常電解電流値(例えば0.4
A)で通電して実験を行ったところ、図3のグラフに示
すように、通電から2時間後で且つ水温が40℃程度と
高いときでも塩素の存在割合を90パーセント以上に維
持でき、また、図4のグラフに示すように、通電から3
時間経過したときでも、水温が30℃程度であれば塩素
の存在割合を80%以上に維持できることが分かった。
【0019】しかしながら、このように蓋体31aで閉
塞し塩素の自然蒸散等を抑制するとしても、未だ、通電
から3時間程度経過したときは塩素割合が80%程度に
低下し、常時安定した塩素濃度を確保できないきらいが
ある。
塞し塩素の自然蒸散等を抑制するとしても、未だ、通電
から3時間程度経過したときは塩素割合が80%程度に
低下し、常時安定した塩素濃度を確保できないきらいが
ある。
【0020】本実施形態はまさにこの問題点を飲料水殺
菌装置3の電極34a,34bへの通電制御で解決する
ことにあり、これを通電制御を示す図5のブロック図を
参照して説明する。この通電制御を行う制御手段として
マイクロコンピュータ構成のCPU37を有し、このC
PU37にはマイクロスイッチ33からのオンオフ信号
と微小電解電流設定手段38で設定された設定信号が入
力される。また、このCPU37はこの入力信号に基づ
き通電制御回路39を通じて電極34a,34bへの通
電を制御する。
菌装置3の電極34a,34bへの通電制御で解決する
ことにあり、これを通電制御を示す図5のブロック図を
参照して説明する。この通電制御を行う制御手段として
マイクロコンピュータ構成のCPU37を有し、このC
PU37にはマイクロスイッチ33からのオンオフ信号
と微小電解電流設定手段38で設定された設定信号が入
力される。また、このCPU37はこの入力信号に基づ
き通電制御回路39を通じて電極34a,34bへの通
電を制御する。
【0021】ここで、この微小電解電流設定手段38
は、2種類の電解電流値の設定が可能となっており、一
方の電解電流値は水温が高くない時期(水温が低い冬期
を含む)に対応する微小電解電流値SA1(例えば0.
05A)であり、他方の電解電流値は水温が高い時期
(夏期)に対応する電解電流値SA2(例えば0.15
A)である。この電解電流値SA1,SA2の何れも前
記通常電解電流値(0.4A)よりも低くなっており、
また、この何れの電解電流値も任意に選択できるように
なっている。
は、2種類の電解電流値の設定が可能となっており、一
方の電解電流値は水温が高くない時期(水温が低い冬期
を含む)に対応する微小電解電流値SA1(例えば0.
05A)であり、他方の電解電流値は水温が高い時期
(夏期)に対応する電解電流値SA2(例えば0.15
A)である。この電解電流値SA1,SA2の何れも前
記通常電解電流値(0.4A)よりも低くなっており、
また、この何れの電解電流値も任意に選択できるように
なっている。
【0022】以下、この駆動制御を図6のフローチャー
トを参照して説明する。この駆動制御では、まず、給水
中か否か、即ちシスターン31内の水が希釈水ラインA
を通じてバルブ1に通水されているか否かを判定する
(S1)。
トを参照して説明する。この駆動制御では、まず、給水
中か否か、即ちシスターン31内の水が希釈水ラインA
を通じてバルブ1に通水されているか否かを判定する
(S1)。
【0023】この判定手段としてこの実施形態ではマイ
クロスイッチ33を用いている。即ち、給水していない
ときは、フロート32の水位が高くマイクロスイッチ3
3がオフしており、他方、給水中はシスターン31内の
水位が下がるため、マイクロスイッチ33がオンとな
る。
クロスイッチ33を用いている。即ち、給水していない
ときは、フロート32の水位が高くマイクロスイッチ3
3がオフしており、他方、給水中はシスターン31内の
水位が下がるため、マイクロスイッチ33がオンとな
る。
【0024】ここで、給水中であると判定したときは、
各電極34a,34bには電解電流を通電せず待機状態
を維持する。一方、給水されていないと判定したとき
は、微小電解電流設定手段38が電解電流SA1を設定
しているか、或いは、電解電流SA2を設定しているか
を判定する(S2)。電解電流SA1を設定している
(水温が低い例えば冬期に設定される)ときは、電極3
4a,34bに微小電解電流SA1を連続して通電する
(S3)。一方、電解電流SA2を設定している(水温
が高い例えば夏期に設定される)ときは、電極34a,
34bに微小電解電流SA2を連続して通電する(S
4)。このような通電操作を給水が再度開始されるまで
行う(S5,S6)。
各電極34a,34bには電解電流を通電せず待機状態
を維持する。一方、給水されていないと判定したとき
は、微小電解電流設定手段38が電解電流SA1を設定
しているか、或いは、電解電流SA2を設定しているか
を判定する(S2)。電解電流SA1を設定している
(水温が低い例えば冬期に設定される)ときは、電極3
4a,34bに微小電解電流SA1を連続して通電する
(S3)。一方、電解電流SA2を設定している(水温
が高い例えば夏期に設定される)ときは、電極34a,
34bに微小電解電流SA2を連続して通電する(S
4)。このような通電操作を給水が再度開始されるまで
行う(S5,S6)。
【0025】本実施形態によれば、電極34a,34b
への通電操作により、シスターン31に貯留した水がそ
の水温(季節)に対応する微小の電解電流値で有効塩素
濃度に維持される。また、この微小電解電流設定手段3
8がマニュアル操作で設定できるため、その制御手段も
簡単なものとなっている。
への通電操作により、シスターン31に貯留した水がそ
の水温(季節)に対応する微小の電解電流値で有効塩素
濃度に維持される。また、この微小電解電流設定手段3
8がマニュアル操作で設定できるため、その制御手段も
簡単なものとなっている。
【0026】なお、前記実施形態では給水中か否かを判
定する手段としてマイクロスイッチ33からの信号を用
いているが、給水時は給水弁2が開動作するため、この
給水弁2の開信号を取るようにしてもよいし、また、給
水時はポンプ4が駆動するため、このポンプ4の開信号
をとるようにしてもよい。更には給水中は同じくバルブ
1が開動作するため、このバルブ1の開信号を取るよう
にしてもよい。また、各電極34a,34bへの通電に
より水が電気分解し、陰極側にカルシウム、ナトリウム
等の酸化物(スケール)が付着するが、通電の度にこの
極性を変えるよう制御するときは、このスケールを除去
できる。
定する手段としてマイクロスイッチ33からの信号を用
いているが、給水時は給水弁2が開動作するため、この
給水弁2の開信号を取るようにしてもよいし、また、給
水時はポンプ4が駆動するため、このポンプ4の開信号
をとるようにしてもよい。更には給水中は同じくバルブ
1が開動作するため、このバルブ1の開信号を取るよう
にしてもよい。また、各電極34a,34bへの通電に
より水が電気分解し、陰極側にカルシウム、ナトリウム
等の酸化物(スケール)が付着するが、通電の度にこの
極性を変えるよう制御するときは、このスケールを除去
できる。
【0027】更にまた、シスターン31に水道水が直接
に給水される例を示したが、このシスターン31の上流
側に図示しない浄水殺菌装置を設置してい場合があり、
この場合は、この浄水殺菌装置により水道水の有機塩素
系化合物が除去され、シスターン31内に給水された水
が有効塩素濃度より既に低くなっている。このようなと
きは、シスターン31への給水時に通常電解電流値
(0.4A)で通電し、非給水時は前記実施形態で説明
したように微小電解電流値で通電するようにすれば良
い。
に給水される例を示したが、このシスターン31の上流
側に図示しない浄水殺菌装置を設置してい場合があり、
この場合は、この浄水殺菌装置により水道水の有機塩素
系化合物が除去され、シスターン31内に給水された水
が有効塩素濃度より既に低くなっている。このようなと
きは、シスターン31への給水時に通常電解電流値
(0.4A)で通電し、非給水時は前記実施形態で説明
したように微小電解電流値で通電するようにすれば良
い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、端末に給水されていないときに微小電解電流を
電極に通電するため、非給水時間が長時間に亘るときで
も、シスターン内の水を有効塩素濃度に常に維持でき
る。また、この微小電解電流設定手段はマニュアル操作
で設定できるため、その制御手段も簡単なものとなって
いる。
よれば、端末に給水されていないときに微小電解電流を
電極に通電するため、非給水時間が長時間に亘るときで
も、シスターン内の水を有効塩素濃度に常に維持でき
る。また、この微小電解電流設定手段はマニュアル操作
で設定できるため、その制御手段も簡単なものとなって
いる。
【0029】請求項2の発明によれば、水温が高い時
期、即ち塩素の自然蒸散等が活発な時期は高い微小電解
電流値で通電でき、一方、水温が低い時期、即ち塩素の
自然蒸散等が僅かである時期は低い微小電解電流値で通
電できるため、電極への通電制御がシスターン内の水温
変化にも対応し、シスターンの塩素濃度を効率よく有効
塩素濃度に維持できる。
期、即ち塩素の自然蒸散等が活発な時期は高い微小電解
電流値で通電でき、一方、水温が低い時期、即ち塩素の
自然蒸散等が僅かである時期は低い微小電解電流値で通
電できるため、電極への通電制御がシスターン内の水温
変化にも対応し、シスターンの塩素濃度を効率よく有効
塩素濃度に維持できる。
【図1】飲料水殺菌装置が搭載された飲料供給装置の配
管回路図
管回路図
【図2】本実施形態に係る飲料水殺菌装置の断面図
【図3】通電から2時間経過後の塩素割合曲線を示すグ
ラフ
ラフ
【図4】塩素割合80%の曲線を示すグラフ
【図5】本実施形態に係る飲料水殺菌装置の駆動制御を
示すブロック図
示すブロック図
【図6】本実施形態に係る飲料水殺菌装置の制御フロー
チャート
チャート
1…ディスペンシングバルブ、3…飲料水殺菌装置、3
1…シスターン、33…マイクロスイッチ、34a,3
4b…電極、37…CPU、38…微小電解電流設定手
段。
1…シスターン、33…マイクロスイッチ、34a,3
4b…電極、37…CPU、38…微小電解電流設定手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 550 C02F 1/50 550D 560 560F 1/76 1/76 A
Claims (2)
- 【請求項1】 シスターンに貯留された水道水を端末側
に給水するとともに、該シスターン内の電極に電解電流
を通電して水に含まれる塩素イオンから塩素を生成する
飲料水殺菌装置において、 前記シスターンから端末側に給水されているか否かを検
知する給水検知手段と、該給水検知手段の検知信号に基
づき給水されていないときは前記電極に微小電解電流を
連続して通電する通電制御手段とを有することを特徴と
する飲料水殺菌装置。 - 【請求項2】 前記微小電解電流値を少なくとも2種以
上設定できることを特徴とする請求項1記載の飲料水殺
菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26402596A JPH10109093A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 飲料水殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26402596A JPH10109093A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 飲料水殺菌装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10109093A true JPH10109093A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17397514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26402596A Pending JPH10109093A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 飲料水殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10109093A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007038088A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 飲料水殺菌装置 |
KR100860738B1 (ko) * | 2001-12-14 | 2008-09-29 | 산요덴키가부시키가이샤 | 발 온욕기 |
CN104817140A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-08-05 | 南京水思环保科技有限公司 | 全氟酮生产过程中含乙腈的高盐废水回收处理方法 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP26402596A patent/JPH10109093A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100860738B1 (ko) * | 2001-12-14 | 2008-09-29 | 산요덴키가부시키가이샤 | 발 온욕기 |
JP2007038088A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 飲料水殺菌装置 |
CN104817140A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-08-05 | 南京水思环保科技有限公司 | 全氟酮生产过程中含乙腈的高盐废水回收处理方法 |
CN104817140B (zh) * | 2015-04-22 | 2017-06-20 | 南京水思环保科技有限公司 | 全氟酮生产过程中含乙腈的高盐废水回收处理方法 |
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