JPH10108588A - 蜂の巣箱を収納した箱体 - Google Patents

蜂の巣箱を収納した箱体

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JPH10108588A
JPH10108588A JP8264395A JP26439596A JPH10108588A JP H10108588 A JPH10108588 A JP H10108588A JP 8264395 A JP8264395 A JP 8264395A JP 26439596 A JP26439596 A JP 26439596A JP H10108588 A JPH10108588 A JP H10108588A
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box
nest
bees
beehive
outer box
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JP8264395A
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Makoto Hagiwara
真 萩原
Hirotomo Nomura
裕共 野村
Kazuyuki Matsuo
和幸 松尾
Masahiro Mitsuhata
雅宏 光畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巣箱を効率的に保温でき、冬期における低温
による蜂の衰弱を防止し、花粉交配能力を高めることが
でき、しかも蜂を収納した巣箱を運搬包装形態のまま
で、グリーンハウス内に設置して花粉交配に供すること
ができ、花粉交配の作業と巣箱運搬の準備作業とを容易
に行うことができる箱体を提供する。 【解決手段】 箱体は木製で、蜂を収容する巣箱11
と、その巣箱11を挿脱可能に収納する外箱33とより
なる。巣箱11には蜂を回収するための筒体を挿通支持
する戻り口20と蜂が自由に出入りできる巣門19とが
設けられている。さらに、通気口29、餌を供給するた
めのスリット31、餌を監視する覗き窓32が設けられ
ている。外箱33はダンボール紙製で、巣箱11の戻り
口20と巣門19に連通する長孔40が設けられ、外箱
33内に巣箱11を収納した状態で使用できるようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばトマトを
栽培するグリーンハウス(野菜や果物を栽培するための
ハウス)内で花粉交配を行うために、マルハナバチを収
めた巣箱を収納する箱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、マルハナバチ等の蜂を収める巣
箱は木製、プラスチック製又は紙製等があるが、いずれ
もその一側面には蜂が出入り可能な孔である巣門が設け
られている。この巣門の他に、さらに蜂を巣箱内に回収
するための入口用の孔を設けることもある。この入口用
の孔には、蜂を巣箱内に回収するための回収用パイプが
挿通支持されている。この回収用パイプは先端側ほど口
径が小さくなるように作られている。そして、巣箱の外
の蜂がパイプを通って巣箱の中に向かうときには、先に
進むに従い自然に蜂の体が縮まり、そのパイプを通り抜
けて巣箱の中に入る。
【0003】逆に、蜂が巣箱の中から外へ移動しようと
する場合には、巣箱の中の蜂は体が自然の大きさに広が
っているので、口径が小さいパイプの先端からパイプ中
に入ることができない。そのため、他方の孔を閉めるこ
とにより、蜂は回収用パイプのみから巣箱中に入り、一
旦巣箱の中に入った蜂は巣箱の外に出られない仕組みと
なっていて、蜂を巣箱に回収することができる。
【0004】このような巣箱は、内部に巣房、幼虫、
蛹、女王蜂及び働き蜂からなる成育中の蜂の一群を収め
た状態で運搬され、トマト、なす、メロン等の果菜類を
栽培するグリーンハウス内に設置される。そして、巣箱
から飛び立った働き蜂は花粉を集めに訪花するが、蜂の
体に付着した花粉を雄しべから雌しべの柱頭にポリネー
タ(受粉のために働く虫)として移動し、雄しべの花粉
を雌しべの柱頭に交配する。
【0005】場合によっては、ある期間グリーンハウス
内で花粉交配に使用した後に、再度他のグリーンハウス
に移動して花粉交配に使用することもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような巣箱を冬
期において運搬、使用する場合には、働き蜂は巣箱内の
温度が低くなり過ぎるのを防ぐため、体を振動させて発
熱して巣の温度を高めようとする。このため、幼虫の飼
育ができず、しかも働き蜂自身も衰弱し、その結果とし
て蜂群全体の精力、寿命及び交配能力が著しく低下する
という問題があった。従って、運搬中は保温対策が必要
で、グリーンハウスの中では巣箱の使用中に巣箱を保温
材で覆ったり、暖房器具で暖めたりしなければならない
という問題があった。
【0007】ところで、マルハナバチは衝撃に敏感でス
トレスを受けやすい蜂であり、興奮した蜂は巣外の仕事
を放棄したり、逃亡したりする性質がある。従って、巣
箱をダンボール箱内に収納したり、これから取り出す作
業による巣箱の衝撃で、その都度内部の蜂が興奮し、幼
虫の飼育、蜂群の寿命や花粉交配の活動に悪影響を与え
ているという問題があった。
【0008】この発明は、以上のような従来技術に存在
する問題に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、その構造により巣箱を効率的に保温でき、
冬期における低温による蜂の衰弱を防止し、花粉交配能
力を高めることができる箱体を提供することにある。
【0009】その他の目的とするところは、蜂を収納し
た巣箱を運搬包装形態のままで、グリーンハウス内に設
置して花粉交配に供することができ、蜂による花粉交配
のための作業と巣箱運搬の準備作業とを容易に、しかも
効率良く行うことができる箱体を提供することにある。
【0010】さらに、その他の目的とするところは、巣
箱を運搬するときの包装形態の変更に伴う振動及び冬期
における巣箱の低温による蜂のストレスに基づく衰弱を
防ぎ、花粉交配能力を高めることができる箱体を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明の箱体は、蜂を収容する巣箱を外箱内
に挿脱可能に収納するとともに、巣箱には蜂が出入り可
能な出入り用孔を設け、外箱には前記出入り用孔に対応
する挿通孔を設けたものである。
【0012】第2の発明の箱体は、第1の発明におい
て、内面を断熱用のフィルムで被覆したものである。第
3の発明の箱体は、第1又は第2の発明において、前記
巣箱には蜂を回収するための筒体を挿通支持する支持孔
を設けるとともに、外箱の挿通孔はその支持孔と前記出
入り用孔の双方に連通する長孔である。
【0013】従って、第1の発明の箱体においては、蜂
の巣箱が外箱内に収容され、しかも蜂が自由に出入り可
能な出入り用孔に対応するように外箱には挿通孔が設け
られている。このため、巣箱の運搬時には巣箱を外箱内
に収容したまま運搬することができるとともに、巣箱の
使用時にも巣箱を外箱内に収容したまま使用することが
できる。しかも、外箱により巣箱の保温を図ることがで
きる。
【0014】第2の発明の箱体においては、外箱の内面
が断熱用のフィルムで被覆されていることから、内部の
熱を外部へ逃がさないようにすることができる。このた
め、冬期において、別途用意した保温用の部材を箱体に
被せる必要がなく、箱体内を保温することができる。
【0015】第3の発明の箱体においては、外箱に巣箱
の出入り用孔と支持孔の双方に連通する長孔が設けられ
ている。一般に、回収用の筒体はその構造により蜂の入
り口としてはある程度の障害がある。出入り用孔と回収
用の筒体を支持する支持孔が分離した状態にある場合に
は、蜂は巣箱に入るときも出入り用孔を使用しがちで、
支持孔の使用に習熟しにくい傾向がある。
【0016】しかし、第3の発明の箱体では長孔が出入
り用孔と支持孔の双方に連通しているため、帰巣する蜂
の行動が長孔内に制約され、回収用の筒体を支持する支
持孔の使用に習熟しやすくなり、蜂の回収が容易とな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態について図1〜7に従って説明する。図1,4に示
すように、木製の巣箱11は四角箱状をなし、上面には
スライド蓋12が巣箱11の両側の上部内面に形成され
たガイド溝13にスライド可能に支持されている。巣部
屋14と餌部屋15は、巣箱11内の区画壁16により
区画形成され、巣部屋14内には蜂が収容される。蜂
は、花粉交配用の蜂類であり、多種類のマルハナバチの
他、ミツバチなど社会性のハナバチなどが使用される。
この実施例では、マルハナバチを用いている。
【0018】餌部屋15にはマルハナバチの餌となる糖
液が充填された図示しない餌容器が収容されている。マ
ルハナバチの移動用通路17は、区画壁16に設けられ
た切欠き18により形成され、マルハナバチが巣部屋1
4と餌部屋15との間を行き来できるようなっている。
【0019】マルハナバチの出入り用孔としての円孔状
をなす巣門19と、後述する回収用筒体の支持孔として
の戻り口20は、それぞれ巣箱11の側壁21の下部お
よび上部に透設されている。巣門19はマルハナバチが
自由に出入りできる口で、戻り口20はマルハナバチが
巣箱11に戻るときにだけ用いられる口である。この戻
り口20を用いてマルハナバチを回収するときには、巣
門19にキャップ46をして、その巣門19からマルハ
ナバチが出入りしないようにして行われる。
【0020】マルハナバチの回収用筒体22は、上部位
置にある戻り口20に挿通支持されている。図6,7に
示すように、この回収用筒体22は筒本体23が円筒状
をなし、基端部には巣箱11の側壁21の戻り口20に
取付けるためのフランジ24を有するとともに、先端開
口部には下部ほど先まで延びる斜状部25を有してい
る。この斜状部25は、ほぼ楕円形状をなすように形成
されている。この筒本体23の直径は、対象となるマル
ハナバチの種類によって異なるが、通常6mm以上に設定
される。この直径が6mmより小さいと、マルハナバチが
通過できなくなる。
【0021】楕円状をなす蓋体26は、回収用筒体22
の斜状部25に対応するように形成され、その上端が回
収用筒体22の上端に支持片27により回動可能に支持
されている。そして、図6に示すように、マルハナバチ
28が筒体22内から蓋体26を押すと蓋体26は支持
片27を中心にして回動し、マルハナバチ28が筒体2
2から出ると同時に、蓋体26はその自重で閉じるよう
になっている。
【0022】図4に示すように、一対の通気口29は、
巣箱11の前面の側壁21上部に透設され、その通気口
29に側壁21の内側から金網30が取付けられてい
る。そして、その通気口29から巣箱11内に外気が導
入される。
【0023】スリット31は巣箱11の背面の側壁21
上部に設けられ、前記餌容器の口を密封するシールテー
プがスリット31から露出されるようになっている。そ
して、巣箱11の使用時には、スリット31から露出し
たシールテープを引っ張って餌容器の口を開封すること
により、スライド蓋12を開くことなく、マルハナバチ
28が餌を食べることができるようになっている。円孔
状の覗き窓32は、スリット31の下方位置に設けら
れ、餌容器内の糖液の残量を適宜監視できるようになっ
ている。
【0024】図1〜3に示すように、外箱33はダンボ
ール紙により、前記巣箱11を収納できる大きさに形成
されている。蓋片34は外箱の長辺側の側壁35を延長
形成され、稜線の部分で折曲げ可能になっている。係止
片36は蓋片34の先端縁に折曲形成されている。そし
て、蓋片34を外側へ開くと外箱33の上部が開放さ
れ、閉じると係止片36が外箱33の側壁35内側に係
合される。係合片37は前記蓋片34と対向する長辺側
の側壁35の端縁中央に突出形成され、蓋片34の係止
片36に設けられた係止孔38に嵌挿され、蓋片34を
閉じたとき容易に開かないようになっている。
【0025】一対の側片39は外箱33の短辺側の側壁
35を延長して稜線の部分で折曲げ可能に形成されてい
る。そして、両側片39を外側へ折曲げたとき外箱33
の上部が開口され、内側へ折曲げたとき外箱33の上部
が閉じられるようになっている。
【0026】図5に示すように、蓋片34や一対の側片
39を含む外箱33の内面全体には断熱用のフィルムと
してのアルミニウム箔45が貼着され、輻射熱を反射し
て、熱の逸失を防止して外箱33内に収納される巣箱1
1を保温できるようにしている。
【0027】挿通孔としての長孔40は外箱33の前面
側の側壁35中央に上下方向に延びるように形成され、
外箱33内に巣箱11が収納されたとき巣箱11の巣門
19と戻り口20の双方に連通するようになっている。
一対の通気孔41は長孔40の両側において、巣箱11
の通気口29とそれぞれ連通するように設けられてい
る。
【0028】開閉扉42は外箱33の裏面側の側壁35
に、巣箱11を外箱33内に収納したとき巣箱11のス
リット31と対応するように上辺を残して四角形状に切
り抜き形成され、上辺を中心にして外側へ回動できるよ
うになっている。手掛け43はその開閉扉42の下辺に
半円状に切欠き形成され、手を掛けて開閉扉42を開閉
できるようにしている。
【0029】そして、開閉扉42を開いた状態で巣箱1
1のスリット31から出ているシールテープを引っ張っ
て餌容器の口を開封できるようになっている。覗き孔4
4は開閉扉42の下方に巣箱11の覗き窓32と対応す
るように透設され、餌容器内の糖液の残量を監視可能に
なっている。従って、巣箱11を外箱33内に収納した
状態でマルハナバチ28を収容した巣箱11を使用に供
することができるとともに、運搬をすることもできるよ
うになっている。
【0030】さて、マルハナバチ28を用いてグリーン
ハウス内でトマト等の花粉交配を行う場合、マルハナバ
チ28を収容した巣箱11を収納した外箱33をグリー
ンハウス内の所定位置に配置する。その状態で、図3の
鎖線で示すように、開閉扉42を手掛け43に手を掛け
て開き、巣箱11のスリット31から露出したシールテ
ープを引っ張って餌容器の口を開封する。それととも
に、巣門19及び戻り口20に装着されているキャップ
46を取り外すことにより、巣箱11内のマルハナバチ
28をグリーンハウス内に放つ。これにより、マルハナ
バチ28がグリーンハウス内でトマト等の花粉交配を行
う。
【0031】次に、他のグリーンハウス内の花粉交配を
行うため巣箱11を他のグリーンハウスに移す場合や農
薬散布のため巣箱11をグリーンハウスの外に出す場合
には、グリーンハウス内で働いているマルハナバチ28
をなるべく短時間に、完全に巣箱11の中に回収する必
要がある。このため、巣門19にキャップ46を装着し
て巣門19を閉じる。すると、グリーンハウス内のマル
ハナバチ28は、巣箱11の戻り口21に来て、そこか
ら回収用筒体22内に入る。
【0032】そして、図6に示すように、マルハナバチ
28は筒体22内をさらに進み、蓋体26の位置に到っ
て蓋体26を押す。このとき、蓋体26は支持片27を
中心にして上方へ回動するので、マルハナバチ28は筒
体22から出て、巣部屋14内に入る。
【0033】そのとき、蓋体26は自重により支持片2
7を中心に回動して元の位置まで戻る。このため、巣部
屋14内に入ったマルハナバチ28は、その蓋体26を
開けることはできない。従って、一旦巣部屋14内に入
ったマルハナバチ28は、巣箱11の外へ出ることはで
きず、マルハナバチ28を確実に回収することができ
る。
【0034】次いで、マルハナバチ28を回収した巣箱
11を外箱33内に収納した箱体をグリーンハウスから
外へ持ち出して、トラックに積み込んで運搬する。そし
て、目的地まで移動した後、そこでトラックから巣箱1
1を外箱33内に収納した箱体を降ろし、所定のグリー
ンハウス内に持ち込んで、上記と同様の操作を繰り返
す。
【0035】以上のような実施形態により発揮される効
果について、以下に記載する。 (1) 実施形態の箱体においては、マルハナバチ28
を収容した巣箱11とその巣箱11を収納する外箱33
が一体化された箱体により、巣箱11を効率的に保温で
き、冬期における低温によるマルハナバチ28の衰弱を
防止でき、その花粉交配能力を高めることができる。 (2) 実施形態の箱体によれば、マルハナバチ28を
収納した巣箱11を運搬包装形態のままで、グリーンハ
ウス内に設置して花粉交配に供することができ、マルハ
ナバチ28による花粉交配のための作業と巣箱11の運
搬の準備作業とを容易に、しかも効率良く行うことがで
きる。 (3) 巣箱11を運搬するときの包装箱への出し入れ
に伴う振動及び冬期における巣箱11の低温によるマル
ハナバチ28のストレスに基づく衰弱を防ぎ、花粉交配
能力を高めることができる。 (4) 巣箱11を外箱33及びその内面に貼着された
アルミニウム箔45により、さらに保温状態を良くする
ことができることから、冬期において巣箱11を使用す
る場合にマルハナバチ28の能力を十分に維持すること
ができる。 (5) 巣箱11には巣門19と戻り口20を有し、外
箱33の長孔40は両孔19、20に連通する孔である
ことから、マルハナバチ28はその長孔40を介して自
由に出入りできる巣門19又は戻り口20の双方に習熟
することができる。このため、マルハナバチ28を戻り
口20により容易に回収することができる。
【0036】なお、この発明の実施形態を次のように変
更して具体化することもできる。 (a) 外箱33の長孔40に代えて、巣門19に対応
する挿通孔と戻り口20に対応する挿通孔とを別個に設
けること。 (b) 巣箱11の通気口29を外箱33の長孔40に
対応する位置に設け、外箱33の通気孔41を省略する
こと。 (c) 断熱用のフィルムとして、通気性のないポリエ
チレンフィルムなどを用いること。 (d) 回収用筒体22を楕円筒状に形成したり、四角
筒や三角筒などの角筒状に形成したりすること。また、
回収用筒体22の太さを蜂の種類に対応させて変えるこ
と。 (e) 回収用筒体22を、巣箱11の側面や背面の側
壁21に設けること。 (f) 回収用筒体22を、巣箱11の複数箇所に取付
けること。 (g) 外箱33の形成するダンボール紙内に空洞を設
け、その空洞にガラス繊維などの断熱材を充填するこ
と。
【0037】このようにすれば、外箱33の断熱効果を
一層高めることができる。さらに、前記実施形態より把
握される技術的思想について以下に記載する。 (1) 前記巣箱には通気口を設けるとともに、外箱に
は通気口に対応するように通気孔を設けた請求項1に記
載の箱体。
【0038】このように構成した場合、巣箱内への通気
性を容易に確保することができる。 (2) 前記巣箱には蜂の餌を供給したり、監視したり
する開口窓部を設けるとともに、外箱にはその開口窓部
に対応する開口孔部を設けた請求項1に記載の箱体。
【0039】このように構成した場合、蜂の餌の供給や
監視を箱体の外から容易に行うことができる。 (3) 前記蜂を回収するための筒体は、内部を蜂が通
過可能であるとともに、蜂の移動により一方向にのみ開
放される蓋体を有する請求項1に記載の箱体。
【0040】このように構成した場合、回収用の筒体に
より、蜂を巣箱の中に確実に回収することができる。 (4) 前記支持孔を巣箱本体の側壁上部に設け、その
支持孔に回収用筒体を支持した請求項1に記載の箱体。
【0041】このように構成すれば、巣箱内に回収され
た蜂が暗いところでは上方へ移動しにくいという蜂の性
質を利用し、蜂の回収をより効果的に行うことができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような優れた効果を奏する。第1の発明の箱体
によれば、その構造により巣箱を効率的に保温でき、冬
期における低温による蜂の衰弱を防止し、花粉交配能力
を高めることができる。しかも、蜂を収納した巣箱を運
搬包装形態のままで、グリーンハウス内に設置して花粉
交配に供することができ、蜂による花粉交配のための作
業と巣箱運搬の準備作業とを容易に、しかも効率良く行
うことができる。
【0043】加えて、巣箱を運搬したり、花粉交配に使
用したりするときの包装箱体からの出し入れに伴う振動
及び冬期における巣箱の低温による蜂のストレスに基づ
く衰弱を防ぎ、花粉交配能力を高めることができる。
【0044】第2の発明の箱体によれば、第1の発明の
効果に加え、外箱の内面を断熱用のフィルムで被覆した
ことから、巣箱の保温効果を一層高めることができる。
第3の発明の箱体によれば、蜂は長孔を介して自由に出
入りできる出入り用孔又は入口としての支持孔の双方に
習熟することができるため、蜂を支持孔により効率良く
回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の外箱に巣箱を収納する状態を示す
分解斜視図。
【図2】 同じく外箱に巣箱を収納した状態を示す斜視
図。
【図3】 外箱に巣箱を収納した状態を背面側から見た
斜視図。
【図4】 マルハナバチを収容する巣箱を示す斜視図。
【図5】 図2の5−5線における断面図。
【図6】 蜂の回収用筒体を示す正面図。
【図7】 同じく蜂の回収用筒体を示す斜視図。
【符号の説明】
11…巣箱、19…出入り用孔としての巣門、20…支
持孔としての戻り口、22…回収用筒体、33…外箱、
40…挿通孔としての長孔、45…断熱用のフィルムと
してのアルミニウム箔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光畑 雅宏 岐阜市加納桜田町1丁目1番地 アピ 株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蜂を収容する巣箱を外箱内に挿脱可能に
    収納するとともに、巣箱には蜂が出入り可能な出入り用
    孔を設け、外箱には前記出入り用孔に対応する挿通孔を
    設けた箱体。
  2. 【請求項2】 外箱の内面を断熱用のフィルムで被覆し
    た請求項1に記載の箱体。
  3. 【請求項3】 前記巣箱には蜂を回収するための筒体を
    挿通支持する支持孔を設けるとともに、外箱の挿通孔は
    その支持孔と前記出入り用孔の双方に連通する長孔であ
    る請求項1又は2に記載の箱体。
JP8264395A 1996-10-04 1996-10-04 蜂の巣箱を収納した箱体 Pending JPH10108588A (ja)

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