JP4627864B2 - みつばち巣箱およびこれに用いる天板 - Google Patents
みつばち巣箱およびこれに用いる天板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4627864B2 JP4627864B2 JP2000319686A JP2000319686A JP4627864B2 JP 4627864 B2 JP4627864 B2 JP 4627864B2 JP 2000319686 A JP2000319686 A JP 2000319686A JP 2000319686 A JP2000319686 A JP 2000319686A JP 4627864 B2 JP4627864 B2 JP 4627864B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- box
- top plate
- bee hive
- lid
- honey
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、みつばち巣箱に関し、さらに詳細には、みつばちの状態を簡単に観察することができ、しかもみつばちに対する給餌も簡単な、受粉用みつばちの巣箱として有利に使用されるみつばち巣箱およびこれに利用するみつばち巣箱用天板に関する。
【0002】
【従来の技術】
みつばちを利用して蜂蜜を得る養蜂は、女王蜂を中心とする数万匹の群を用いて行われているが、近年は、果物、野菜等のハウス栽培においても、受粉を行うためにみつばちの利用が行われつつある。 この方法は、一般に昆虫のいない時期の受粉のために、数千匹単位のみつばちをハウス内に放ち、受粉させるというものである。
【0003】
ところで、このようなみつばちは、ハウス栽培を行う農家により取り扱われるが、養蜂家と異なりみつばちの取扱に習熟してるとはいえず、問題が生じる場合があった。例えば、みつばちの群に問題がないかどうかは、みつばち巣箱を開けて確認する必要がある。また、みつばちの活動範囲がハウス内だけであるとみつばちの餌が不足することになり、みつばち巣箱内に例えば糖蜜等を給餌する必要がある。
【0004】
しかし、不用意にみつばち巣箱の蓋体を開けると、みつばちが興奮し、攻撃される場合もある。このようなことに備え、一般の養蜂家では覆面布や燻煙器を用いているが、ハウス栽培を行う農家ではこのような準備はないことが多く、より安全にみつばちを取り扱うための手段が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、ハウス栽培を行う一般の農家が安全に取り扱うことのできる、受粉用のみつばちに適した独自の巣箱の開発が求められており、本発明はその要求を満足するみつばち巣箱を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、特段の器具を有さない農家であっても安全にみつばちを観察したりあるいは給餌するための手段について検討を行った結果、箱体上部に、みつばちの観察と給餌可能な透明天板を設けることにより、この目的が達成できることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち本発明は、箱体、蓋体および複数の巣脾框よりなり、箱体内部に巣脾框を保持するための固定機構、箱体左右の少なくとも一端に開閉可能な通気扉および箱体一端面に開閉可能な巣門を設けてなるみつばち巣箱において、箱体上部に、みつばちの観察と給餌可能な透明天板を設けたことを特徴とするみつばち巣箱である。
【0008】
また本発明は、上記みつばち巣箱に使用される、二つの部分を有する透明な板で構成され、一方の部分にはみつばちの活動状態を観察するための平坦部があり、他方の部分には糖蜜を給餌するための孔が設けられ、かつみつばち巣箱上部を被覆可能なみつばち巣箱用天板を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の態様のいくつかを示す図面を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらになんら制約されるものでない。
【0010】
図1は本発明のみつばち巣箱に用いられる天板の一態様の外観を示す斜視図、図2はその平面図である。図中、符号1は天板、2は観察部、3は給餌部、4は給餌孔、5は差込片、6は嵌合凸部、7は補強突起、8は仕切突起、9はフリンジ部をそれぞれ示す。また、2点鎖線は折り曲げ線を示す。
【0011】
図1および図2に示すように、本発明のみつばち巣箱で用いられる天板1は、大きく見て観察部2、給餌部3および差込片5で構成される。このうち、観察部2には、補強突起7で囲まれた平面部があり、ここからみつばち巣箱11の内部が観察できるようになっている。一方、給餌部3は、給餌部3の左右両端より中心線に向かって勾配を有するようになっており、当該中心線上には、給餌孔4が設けられている。また、天板1の前後方向には、差込片5が設けられており、この上にはみつばち巣箱箱体11の空隙内部に設けられた凹部と嵌合する嵌合凸部6が設けられている。更に、天板1の周囲は、フリンジ部9が設けられており、みつばち巣箱箱体11で天板1を支えることを可能としている。
【0012】
この天板1は、少なくとも観察部2は透明であることが必要である。従って、この天板の材質も、例えば全面がアクリル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の透明なプラスチックであってもよく、また、観察部2の部分だけアクリル板やガラス板とし、他の部分は不透明な材質で構成しても良い。
【0013】
図3は、本発明のみつばち巣箱の構成を示す図面である。図中、10は蓋体、11はみつばち巣箱箱体、12は巣脾框、13は巣門、14は通気扉、15は箱体側板を示す。本発明のみつばち巣箱は、巣脾框12を収納したみつばち巣箱箱体11の上に、天板1を載せ、更に蓋体10を被せることにより構成される。この際、天板1の差込片5は、箱体11の側板15の間に差し込まれ、これに設けられた嵌合凸部6を、側板15の内部に設けられた凹部(図示せず)に嵌合させることにより外れないよう固定することができる。この凹部は、複数の板で構成された側板15の一方の板に嵌合凸部6に対応した穴を開けることにより設けることができる。
【0014】
図3のみつばち巣箱箱体11には、通気扉14が設けられており、保管・輸送中等にはこの部分を開放し、空気の流通を確保できるようになっている。この通気扉14の内側には網窓(図示せず)が設けられ、開放した状態でもみつばちがここから出入りしないようになっている。また、通気扉14は観音開き式等あるいは折戸式に開閉され、開けた場合は、マジックテープ16同士を接着させることにより、固定することができる。
【0015】
また、図3の蓋体10は、両端が円弧状に突き出ており、本発明のみつばち巣箱を多数並べたりあるいは重ねた場合であっても、この蓋体間に隙間ができ、十分な空気の流通が確保できるようにしている。
【0016】
更に、箱体11に設けられた巣門13は、みつばちが出入りするためのものであり、保管・輸送中は閉鎖しておき、使用時にスライド機構17を動かすことで開放する。また、箱体11内部には、巣脾框12の懸架機構と保持機構(共に図示せず)が存在し、巣脾框12を安定に固定することができる。
【0017】
本発明のみつばち巣箱の蓋体10および箱体11の材質としては、耐水性および保温性を有し、しかも軽量で一定の強度を有するものであることが好ましい。このような材質の例としては、防水加工したダンボール(撥水性ダンボール、耐水性ダンボール、SPC等)、ワックス含浸段ボール、ダンボール状に加工したプラスチック、発泡スチロール等が挙げられる。
【0018】
【発明の効果】
以上の構成を有する本発明のみつばち巣箱は、養蜂に不慣れなものであっても巣箱中のみつばちの状態を安全に観察し、また給餌することができるものである。
従って、受粉用のみつばち巣箱として多くの利点を有するものであり、ハウス栽培等の農業において広く利用することができるものである。また、それのみにとどまらず、例えば学校教育用や趣味用の簡易巣箱としても利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のみつばち巣箱に用いられる天板の一態様の斜視図。
【図2】 本発明のみつばち巣箱に用いられる天板の一態様の平面図。
【図3】 本発明のみつばち巣箱の構成の一例を示す図面。
【符号の説明】
1 … … 天板 10 … … 蓋体
2 … … 観察部 11 … … みつばち巣箱箱体
3 … … 給餌部 12 … … 巣脾框
4 … … 給餌孔 13 … … 巣門
5 … … 差込片 14 … … 通気扉
6 … … 嵌合凸部 15 … … 箱体側板
7 … … 補強突起 16 … … マジックテープ
8 … … 仕切突起 17 … … スライド機構
9 … … フリンジ部
以 上
Claims (7)
- 箱体、蓋体および複数の巣脾框よりなり、箱体内部に巣脾框を保持するための固定機構、箱体左右の少なくとも一端に開閉可能な通気扉および箱体一端面に開閉可能な巣門を設けてなるみつばち巣箱において、箱体上部に、みつばちの観察と給餌可能な透明天板を設けるとともに、蓋体の少なくとも2片が外に張り出した円弧の形状であることを特徴とするみつばち巣箱。
- 天板が二つの部分よりなる透明な板で構成され、一方にはみつばちの活動状態を観察するための平坦部があり、他方には給餌するための孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のみつばち巣箱。
- 巣脾框を保持するための固定機構が、箱体の上部両端に設けられ、切り込みを有する桟押さえと、箱体の底部に設けられた切り込みを有する凸片である請求項第1項または第2項記載のみつばち巣箱。
- 開閉可能な通気扉が観音開き式または折戸式のものである請求項第1項ないし第3項記載のいずれかの項記載のみつばち巣箱。
- 箱体および蓋体が保温性を有する材質のものである請求項第1項記載のみつばち巣箱。
- 箱体および蓋体が防水加工したダンボール、ワックス含浸段ボール、ダンボール状に加工したプラスチックまたは発泡スチロールである請求項第1項または第5項記載のみつばち巣箱。
- 二つの部分を有する透明な板で構成され、一方の部分にはみつばちの活動状態を観察するための平坦部があり、他方の部分には給餌するための孔が設けられ、かつみつばち巣箱上部を被覆可能なみつばち巣箱用天板であって、少なくとも当該天板の二辺に、みつばち巣箱箱体に差し込むための差込片を有し、当該差込片にはみつばち巣箱箱体に中に設けられた凹部と嵌合する凸部が設けられたことを特徴とするみつばち巣箱用天板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000319686A JP4627864B2 (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | みつばち巣箱およびこれに用いる天板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000319686A JP4627864B2 (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | みつばち巣箱およびこれに用いる天板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002125506A JP2002125506A (ja) | 2002-05-08 |
JP4627864B2 true JP4627864B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=18798102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000319686A Expired - Lifetime JP4627864B2 (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | みつばち巣箱およびこれに用いる天板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4627864B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GR1005104B (el) * | 2005-02-09 | 2006-01-13 | Κυψελη μελισσων νεκταρ | |
RU2501210C2 (ru) * | 2011-02-25 | 2013-12-20 | Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Алтайская государственная академия образования имени В.М. Шукшина" | Улей |
CN107810885A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-03-20 | 贵州省生物研究所 | 一种密蜂观察装置 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5520881U (ja) * | 1978-07-31 | 1980-02-09 | ||
JPS6424961U (ja) * | 1987-08-07 | 1989-02-10 | ||
JPH038329U (ja) * | 1989-06-14 | 1991-01-25 | ||
JPH03129054U (ja) * | 1990-04-06 | 1991-12-25 | ||
JPH0928228A (ja) * | 1995-07-20 | 1997-02-04 | Katakura Kogyo Kk | みつばち巣箱 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5518942U (ja) * | 1978-07-25 | 1980-02-06 | ||
JP2783977B2 (ja) * | 1994-07-26 | 1998-08-06 | 実治 小松 | 養蜂箱 |
-
2000
- 2000-10-19 JP JP2000319686A patent/JP4627864B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5520881U (ja) * | 1978-07-31 | 1980-02-09 | ||
JPS6424961U (ja) * | 1987-08-07 | 1989-02-10 | ||
JPH038329U (ja) * | 1989-06-14 | 1991-01-25 | ||
JPH03129054U (ja) * | 1990-04-06 | 1991-12-25 | ||
JPH0928228A (ja) * | 1995-07-20 | 1997-02-04 | Katakura Kogyo Kk | みつばち巣箱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002125506A (ja) | 2002-05-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4763434B2 (ja) | 受粉用の蜂の巣箱 | |
CN107047377B (zh) | 可改善蜜蜂环境的蜂箱 | |
JP5748622B2 (ja) | 蜜蜂巣箱 | |
JP6134020B1 (ja) | 蚕の飼育具及び飼育方法 | |
KR101820068B1 (ko) | 탈착식 꿀벌 교미벌통 | |
US9320264B2 (en) | Bumblebee nest box | |
JP4627864B2 (ja) | みつばち巣箱およびこれに用いる天板 | |
JP4260569B2 (ja) | 受粉用ミツバチの紙製巣箱 | |
US4682380A (en) | Box for beekeeping for the creation of a bee colony, change of queen from a hive in activity and partial restriction of brood rearing | |
CN211721517U (zh) | 一种雄蜂储存装置 | |
JP2950757B2 (ja) | みつばち巣箱 | |
JP2001161204A (ja) | 蜂の巣箱及びそれに使用する蜂の餌容器 | |
CN2288579Y (zh) | 养蜂多用器 | |
US3074081A (en) | Device for introducing queen bees | |
KR101837745B1 (ko) | 소형 4군 교미상 | |
JP6285200B2 (ja) | 蜜蜂巣箱 | |
JP2001161205A (ja) | みつばち巣箱 | |
CN216452676U (zh) | 一种蜜蜂育王箱 | |
US10798922B1 (en) | Bee installation funnel and associated assembly and method for using the same | |
KR102008434B1 (ko) | 여왕벌을 공유하기 위한 양봉용 벌통 | |
JPH08205711A (ja) | ハナバチ類用人工巣 | |
TWM564327U (zh) | Honeycomb honeycomb isolation structure | |
JP2020108353A (ja) | 蜜蜂巣箱用の天板およびこれを用いた蜜蜂巣箱 | |
JP2011147393A (ja) | マルハナバチ用巣箱 | |
KR20230000414U (ko) | 여왕벌 육성용 다단 4군 교미상 벌통 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070807 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070807 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100622 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101102 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101109 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4627864 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141119 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |