JP5748622B2 - 蜜蜂巣箱 - Google Patents

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本発明は、蜜蜂を収容して飼育するための蜜蜂巣箱に関し、特に、ダンボール材からなり、巣脾及び前記巣脾を保持する略矩形状の巣脾枠を格納して蜜蜂ごと輸送し及び/又は蜜蜂を飼育するための蜜蜂巣箱に関する。
従来、蜜蜂は、女王蜂を中心とした数万匹単位の蜜蜂の群を蜜蜂巣箱で飼育し蜂蜜を得るという採蜜に利用されてきた。その後、蜜蜂は、イチゴやメロン等の果実、カボチャ等の野菜並びに花等のハウス栽培における受粉に利用されるようになり、養蜂家からこれらのハウス栽培農家に蜜蜂が供給されている。
近年では、このような蜜蜂を利用したハウス栽培の規模の多様化が進み、例えば受粉期間の際に利用される蜜蜂の数が1シーズンで1〜3千匹程度と、蜂蜜を得る場合の10分の1程度の数で済む程度の小規模ハウス栽培も増加傾向にある。
また、例えば受粉期間の途中で蜜蜂の数が減少したため、その減少分を補充すべく少数単位で蜜蜂を供給して欲しい等の潜在的ニーズもある。ところが、昨今の養蜂家の後継者不足等のため、ハウス栽培農家の近隣の養蜂家も減少してきている。そのため、例えば関東地区のハウス栽培農家が、九州地区等のこれまでより遠くの養蜂家から運送業者のトラック便等を利用して蜜蜂を入手する等、長距離のトラック輸送を必要とするニーズが増加している。
しかし、これまで蜜蜂巣箱は、採蜜に用いられてきた蜜蜂巣箱、例えば1万匹程度の蜜蜂の群を収容可能な大きさの木製或いはベニヤ製の蜜蜂巣箱が主流であった。そこで、このような小規模ハウス栽培や少数単位の蜜蜂の供給においても、旧来の木製等の蜜蜂巣箱が用いられてきた。
そのため、このような少ない数の蜜蜂の飼育や輸送に対して、上述した木製等の蜜蜂箱は重すぎる或いは大きすぎて不便であるという問題があった。また、上述した木製等の蜜蜂巣箱の容量に比して収容される蜜蜂の数が少ないと、蜜蜂自身の活動による気温の維持が困難となり、例えば蜜蜂巣箱内の気温が低下して蜂の活動度が低下する虞、或いは輸送途中で蜜蜂が死亡する虞があるという問題があった。
このような問題に対して、これまでも様々な提案がされている(例えば特許文献1)。
特許第2950757号公報
特許文献1によれば、内部に複数層よりなる巣脾框を有し、開閉可能な通気窓および巣門を設けた巣箱本体と、当該巣箱本体を部分的または全体的に覆い、かつ巣箱本体からの取り外しが可能となるように設けた保護カバーとを含み、保護カバーは巣箱本体よりはみ出し、はみ出した保護カバー部分には凹状の裁断部または穴が形成され、保管・輸送に適し、しかも保温を兼ね備えたみつばち巣箱が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、例えばトラック等で輸送中の揺れや振動等で巣箱本体が動かないように押さえるために、凹状の裁断部を利用し、輪ゴム等で巻く必要がある。そのため、例えば蜜蜂を出荷するための荷造りの際に、巣脾框を巣箱本体にセットして、保護カバーを取り付け、更に輪ゴム等で巻く作業が必要となる。すなわち、特許文献1のみつばち巣箱によれば、蜜蜂の出荷のための荷造り作業が煩雑になる虞があるという問題があった。
また、特許文献1の発明において、例えばみつばち巣箱内の換気のため、通気窓を巣箱本体の天板に設けることも考えられるが、その好ましい構成について特許文献1では開示されていない。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、蜜蜂の出荷の荷造りを素早くできるとともに、蜜蜂の輸送性に優れる蜜蜂巣箱を提供することにある。
請求項1の発明は、巣脾及び前記巣脾を保持する略矩形状の巣脾枠を蜜蜂ごと収納可能な蜜蜂巣箱において、上面が開放された箱体であって、正方形又は長方形の底板と、前記底板の対向する1組の辺に立設する左右壁と、前記底板の他の1組の辺に立設する前後壁とを有する箱体を含み、前記巣脾枠の枠面を前記左右壁に略平行にした状態で複数層の前記巣脾枠を収納可能な巣箱本体と、前記上面に着脱自在に被せられる蓋体であって、天板を有する蓋体と、両端どうしが互いに連結離脱自在の帯状体であって、前記巣箱本体に前記蓋体を被せた状態で前記底板と、前記左右壁と、前記天板とを覆いつつ前記両端どうしが連結されるカバー帯状体とを備え、前記巣箱本体は、前記前後壁の一方又は両方に開孔した箱体換気孔を備え、前記蓋体は、前記天板に開孔した天板換気孔と、前記天板から上方に突出する突出部とを備え、前記カバー帯状体は、前記天板換気孔の上方に配置されて前記天板換気孔と連通する通気口と、前記突出部を嵌合させる嵌合孔と備え、前記嵌合孔に前記突出部を嵌合させつつ前記両端どうしが連結される、蜜蜂巣箱である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の蜜蜂巣箱において、前記巣箱本体に取り付けられ、前後方向に突出するバンパー部を備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の蜜蜂巣箱において、前記巣脾枠は、一対の縦材と、前記縦材の上端に横架される上側横材と、前記縦材の下端部に横架される下側横材とを含み、前記上側横材の端部はそれぞれの前記縦材よりやや突出して形成され、前記巣箱本体は、それぞれの前記前後壁の内側近傍で前記前後壁に対向配置される板部材であって、前記巣脾枠を支持する巣脾枠支持板部材を内設し、前記巣脾枠支持板部材は、その上端縁に設けられ前記上側横材の端部を嵌合させる凹部と、少なくとも一方の前記巣脾枠支持板部材に設けられ、前記巣脾枠の枠面に略平行方向に突出して、前記巣脾枠が前記枠面に略直交する方向に移動することを規制する移動規制部材とを含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の蜜蜂巣箱において、前記巣箱本体は、前記前後壁の背後で前記前後壁と略平行に配置される平板部材からなり、横方向にスライド自在に設けられて前記箱体換気孔を開閉する箱体スライド扉を備え、前記蓋体は、前記天板の背後で前記天板と略平行に配置される平板部材からなり、前後方向にスライド自在に設けられて前記天板換気孔を開閉する天板スライド扉を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の蜜蜂巣箱において、前記箱体スライド扉はスライド操作用の第1把手を備え、前記前後壁は、前記箱体換気孔から前記箱体スライド扉が開く方向に向かって連設されて前記第1把手を通過させる第1把手通過孔を備え、前記第1把手通過孔は、前記第1把手の縦幅と略同じ幅からなる第1幅狭部を有するとともに、前記第1幅狭部から前記箱体スライド扉が開く方向に向かって前記第1幅狭部より拡幅されて形成されることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4又は5に記載の蜜蜂巣箱において、前記天板スライド扉はスライド操作用の第2把手を備え、前記天板は、前記天板換気孔から前記天板スライド扉が開く方向に向かって連設されて前記第2把手を通過させる第2把手通過孔を備え、前記第2把手通過孔は、前記第2把手の前後方向に略直交する方向の長さと略同じ幅からなる第2幅狭部を含むとともに、前記第2幅狭部から前記天板スライド扉が開く方向に向かって前記第2幅狭部より拡幅されて形成されることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5又は6に記載の蜜蜂巣箱において、前記巣箱本体は、前記前後壁の前記第1把手通過孔の下方であって前記箱体スライド扉のスライド範囲内に巣門を備え、前記巣門は前記箱体スライド扉を介して前記箱体換気孔が開状態の際に閉状態となり、前記箱体換気孔が閉状態の際に開状態となることを特徴とする。
本発明によれば、巣脾及び前記巣脾を保持する略矩形状の巣脾枠を蜜蜂ごと収納可能な蜜蜂巣箱において、上面が開放された箱体であって、正方形又は長方形の底板と、前記底板の対向する1組の辺に立設する左右壁と、前記底板の他の1組の辺に立設する前後壁とを有する箱体を含み、前記巣脾枠の枠面を前記左右壁に略平行にした状態で複数層の前記巣脾枠を収納可能な巣箱本体と、前記上面に着脱自在に被せられる蓋体であって、天板を有する蓋体と、両端どうしが互いに連結離脱自在の帯状体であって、前記巣箱本体に前記蓋体を被せた状態で前記底板と、前記左右壁と、前記天板とを覆いつつ前記両端どうしが連結されるカバー帯状体とを備え、前記巣箱本体は、前記前後壁の一方又は両方に開孔した箱体換気孔を備え、前記蓋体は、前記天板に開孔した天板換気孔と、前記天板から上方に突出する突出部とを備え、前記カバー帯状体は、前記天板換気孔の上方に配置されて前記天板換気孔と連通する通気口と、前記突出部を嵌合させる嵌合孔と備え、前記嵌合孔に前記突出部を嵌合させつつ前記両端どうしが連結される構成であるから、例えば巣脾枠を巣箱本体に収納し、蓋体を上面に被せてこの上面を閉鎖し、この状態でカバー帯状体を巣箱本体及び蓋体の周囲に巻き付けて両端を連結させる作業により蜜蜂の出荷の荷造りを素早くできる。その際、カバー帯状体の嵌合孔に蓋体の突出部を嵌合させつつ両端を連結させることで、輸送中の揺れや振動があっても巣箱本体及び蓋体に対してカバー帯状体がずれることなく輸送可能となる。従って、例えばカバー帯状体が輸送中にずれることにより、天板換気孔がカバー帯状体で塞がれることもなく、天板換気孔を介した換気が遮られることがない。また、例えばトラックの荷台に蜜蜂巣箱を載せる際に、蓋体の上に別の蜜蜂巣箱が重ねられても、突出部を介して当該別の蜜蜂巣箱と底板と天板換気孔との間にスペースを確保できるので、輸送中に天板換気孔を介した換気が遮られることがない。このように、本発明によれば、蜜蜂の輸送中に天板換気孔が塞がれることによる内部温度の変化等の環境変化が発生しづらいため、蜜蜂の輸送性に優れる蜜蜂巣箱を提供できる。
また、前記巣箱本体に取り付けられ、前後方向に突出するバンパー部を備える構成であるから、例えば輸送中に、別の箱の側壁が箱体換気孔に対向した状態で接近して巣箱本体と接触することがあっても、バンパー部を介して当該側壁と箱体換気孔との間にスペースを確保できるので、輸送中に箱体換気孔を介した換気が遮られることを防止できる。従って、蜜蜂の輸送中に箱体換気孔が塞がれることによる内部温度の変化等の環境変化が発生しづらいため、さらに蜜蜂の輸送性に優れる蜜蜂巣箱を提供できる。
また、前記巣脾枠は、一対の縦材と、前記縦材の上端に横架される上側横材と、前記縦材の下端部に横架される下側横材とを含み、前記上側横材の端部はそれぞれの前記縦材よりやや突出して形成され、前記巣箱本体は、それぞれの前記前後壁の内側近傍で前記前後壁に対向配置される板部材であって、前記巣脾枠を支持する巣脾枠支持板部材を内設し、前記巣脾枠支持板部材は、その上端縁に設けられ前記上側横材の端部を嵌合させる凹部と、少なくとも一方の前記巣脾枠支持板部材に設けられ、前記巣脾枠の枠面に略平行方向に突出して、前記巣脾枠が前記枠面に略直交する方向に移動することを規制する移動規制部材とを含む構成であるから、例えば蜜蜂巣箱内に左右方向に複数の巣脾枠を収納した場合であっても、凹部や規制部材によって隣り合う巣脾枠の間隔を一定に維持できるので、輸送中に隣どうしの巣脾枠が接触したり近づいたりすることによる蜜蜂にとっての内部環境の変化も発生しないため、さらに蜜蜂の輸送性に優れる蜜蜂巣箱を提供できる。
また、前記巣箱本体は、前記前後壁の背後で前記前後壁と略平行に配置される平板部材からなり、横方向にスライド自在に設けられて前記箱体換気孔を開閉する箱体スライド扉を備え、前記蓋体は、前記天板の背後で前記天板と略平行に配置される平板部材からなり、前後方向にスライド自在に設けられて前記天板換気孔を開閉する天板スライド扉を備える構成であるから、例えば蜜蜂巣箱の荷造りの際に、その日の天候や気温等の気象条件に合わせてスライド扉をスライドさせて天板換気孔及び/又は箱体換気孔の開き具合を素早く調整することができるので、気象条件に応じた蜜蜂の出荷の荷造りを素早くできるとともに、蜜蜂の輸送性に優れる蜜蜂巣箱を提供することができる。
また、前記箱体スライド扉はスライド操作用の第1把手を備え、前記前後壁は、前記箱体換気孔から前記箱体スライド扉が開く方向に向かって連設されて前記第1把手を通過させる第1把手通過孔を備え、前記第1把手通過孔は、前記第1把手の縦幅と略同じ幅からなる第1幅狭部を有するとともに、前記第1幅狭部から前記箱体スライド扉が開く方向に向かって前記第1幅狭部より拡幅されて形成される構成であるから、例えば、一旦、第1把手を第1幅狭部から箱体スライド扉が開く方向にセットして箱体換気孔を開状態とすると、輸送中の揺れや振動等によって箱体スライド扉がスライドして閉まろうとしても、第1把手は狭くなった第1幅狭部を通過し難い。したがって、輸送中の揺れや振動等によって箱体スライド扉がスライドして箱体換気孔が閉状態となる虞も少なく、蜜蜂にとっての内部環境の変化も発生し難いため、さらに蜜蜂の輸送性に優れる蜜蜂巣箱を提供することができる。
また、前記天板スライド扉はスライド操作用の第2把手を備え、前記天板は、前記天板換気孔から前記天板スライド扉が開く方向に向かって連設されて前記第2把手を通過させる第2把手通過孔を備え、前記第2把手通過孔は、前記第2把手の前後方向に略直交する方向の長さと略同じ幅からなる第2幅狭部を含むとともに、前記第2幅狭部から前記天板スライド扉が開く方向に向かって前記第2幅狭部より拡幅されて形成される構成であるから、例えば、一旦第2把手を第2幅狭部から前記天板スライド扉が開く方向にセットして天板換気孔を開状態とすると、輸送中に揺れや振動等よって天板スライド扉がスライドして閉まろうとしても、第2把手は狭くなった第2幅狭部を通過し難い。したがって、輸送中の揺れや振動等によって天板換気孔が閉状態となるように天板スライド扉がスライドする虞も少なく、蜜蜂にとっての内部環境の変化も発生し難いため、さらに蜜蜂の輸送性に優れる蜜蜂巣箱を提供することができる。
また、前記巣箱本体は、前記前後壁の前記第1把手通過孔の下方であって前記箱体スライド扉のスライド範囲内に巣門を備え、前記巣門は前記箱体スライド扉を介して前記箱体換気孔が開状態の際に閉状態となり、前記箱体換気孔が閉状態の際に開状態となる構成であるから、巣門用の開閉扉を別に設ける必要もなく安価で利便性が高い蜜蜂巣箱を提供できる。
本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱の斜視図である。 本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱の巣脾枠支持板を説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱の巣箱本体を説明する分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱の蓋体を説明する一部分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱のカバー帯状体が装着される様子を説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱のカバー帯状体が装着される様子を説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱の正面図である。 本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱の平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る蜜蜂巣箱を図を用いて説明する。
本実施形態の蜜蜂巣箱10は、野菜並びに花等のハウス栽培における受粉(或いは交配ともいう。)に利用される蜜蜂を輸送するためにも、また、ハウス内に設置して蜜蜂を飼育するためにも用いることができる。本実施形態の蜜蜂巣箱10は、例えば波形に成形された中芯原紙の両面にライナーを張り合わせた公知のダンボール材からなる。そのため、従来の木製或いはベニヤ製の蜜蜂巣箱に比べて大幅に軽量化が図られている。このダンボール材は、例えば撥水加工や耐水加工が施されていてもよい。そして、蜜蜂巣箱10は、図2及び図5に示すように、後述する巣脾5及び巣脾5を保持する巣脾枠1を蜜蜂ごと収納する。
次に、本実施形態の巣脾5及び巣脾枠1を説明する。
巣脾枠1は、図3に示すように、一対の縦材2,2´と、縦材2,2´の上端に横架される上側横材3と、縦材2,2´の下端部に横架される下側横材4とを備え、略矩形状の木製の枠体からなる。巣脾枠1は、図3に示すように、上側横材3の両端部6,6´は、それぞれの縦材2,2´よりやや突出して形成される。このように形成される巣脾枠1は、図3に示すように、蜜蜂の巣である巣脾5を、その枠の内側に保持する。より詳しくは、巣脾枠1は、図3に示すように、表面に六角形の凹凸が形成された巣楚と呼ばれる蜜蝋の板を枠内に保持し、巣脾5は、この巣楚をベース材としてその上に蜜蜂により形成される。本実施形態の巣脾枠1は、例えば概ね1000匹の蜜蜂が付く大きさで構成される。
次に、本実施形態の蜜蜂巣箱10は、図1及び図2に示す様に、巣箱本体20と、蓋体50と、カバー帯状体80とを備える。
まず、巣箱本体20は、図2及び図4に示すように、上面28が開放された直方体状の箱体21を含む。この箱体21は、図4に示すように、長方形の底板22の対向する1組の辺である長辺23,23´に立設する左右壁24,24´と、他の1組の辺である短辺25,25´に立設する前後壁26,26´とを有する。なお、符号24は右壁、符号24´は左壁、符号26は前壁、符号26´は後壁をそれぞれ示す。
本実施形態の底板22は、例えばその長辺23,23´が、巣脾枠1の上側横材3の長さよりやや長く、その短辺25,25´が、例えば上側横材3の幅の5〜7倍で形成される。また、左右壁24,24´及び前後壁26,26´の高さは、巣脾枠1の縦材2,2´のよりやや高く形成される。従って、巣箱本体20は、図4及び図5に示すように、巣脾枠1の枠面7を左右壁24,24´に略平行にした状態で左右方向に複数層の巣脾枠を収納可能に形成される。
本実施形態の巣箱本体20は、図4及び図5に示すように、巣脾枠1を所定の間隔で離隔させつつ左右方向に3層分収納できる大きさとなっている。
なお、この箱体21は、例えば一枚のダンボール板素材を折り曲げて上面が開放された直方体状に形成し、前後壁26,26´にそれぞれ連設される糊しろ部分(図示しない)を左右壁24,24´の内側に接着剤で接着されることで形成される。また、底板は長方形状に限るものではなく、正方形状に形成されていてもよい。
そして、巣箱本体20は、図1、図2及び図4に示すように、箱体換気孔30,30´、箱体スライド扉36,36´、第1把手通過孔32、32´、バンパー部35,35´,37,37´及び巣門38を備えるとともに、巣脾枠支持板部材34,34´を内設する。
まず、箱体換気孔30,30´は、図4及び図8に示すように、それぞれの前後壁26,26´に開孔される略長方形状の貫通孔であり、巣箱本体20内の換気に用いられる。箱体換気孔30,30´は、図4及び図8に示すように、例えば縦幅が巣箱本体20の高さの略3分の1で、横幅が底板22の短辺25,25´の2分の1よりやや小さい長さで形成される。
そして、一方の箱体換気孔30は、図4及び図8に示すように、例えば前壁26の下端寄りで、しかも前壁26の横方向の略中心から右壁24寄りに設けられる。
ここで巣箱本体20の内部の空気は蜜蜂の活動によって暖められて上昇し、後述する天板換気孔58から抜ける。そのため、箱体換気孔30を前壁26の下側寄りに設けることで、箱体換気孔30から取込まれた空気が底板22の近傍からから天板52に向かい、巣箱本体20内部全体の換気を効率的に行える。
また、箱体換気孔30は、後述する箱体スライド扉との関係で一方の右壁24寄りに設けられる。
また、他方の箱体換気孔30´は、図4に示すように、後壁26´に箱体換気孔30と略逆対向位置に穿設される。
なお、本実施形態の箱体換気孔30,30´は、それぞれの前後壁26,26´に設けられるが、いずれか一方の前後壁のみに設けられていてもよい。
次に、巣脾枠支持板部材34,34´は、図3〜図5に示すように、例えば前後壁26,26´と略同じ形状・同サイズのダンボール板部材が2枚重ねられて接着形成され、複数の凹部42,42´をその上端縁に設ける。この凹部42,42´は、図3に示すように、巣脾枠1の上側横材3の幅と略同じ幅で、上側横材3の厚さと略同じ深さで形成される。本実施形態の巣脾枠支持板部材34,34´は、図3に示すように、所定の間隔を設けつつ凹部42,42´を左右方向に3つ備える。凹部42,42´の数は、例えば収納する巣脾枠1の枚数によって任意に設けることができる。
そして、巣脾枠支持板部材34,34´は、図4及び図5に示すように、それぞれの前後壁26,26´の内側近傍で前後壁26,26´に対向配置され、例えば接着剤で底板22や後述する前後壁スペーサ40,40´に貼設される。
このように形成される、巣脾枠支持板部材34,34´は、図3〜図5に示すように、巣脾枠1の端部6,6´を凹部42,42´に嵌合させつつ上側横材3を支持することで巣脾枠1を支持可能な構成となっている。すなわち、巣脾枠支持板部材34,34´は、図3〜図5に示すように、巣脾枠1の枠面7を左右壁24,24´に略平行にした状態で左右方向に複数層の巣脾枠1を支持可能な支持手段として機能する。
なお、凹部42,42´どうしの間隔は、複数層の巣脾枠1を支持した場合に、巣脾枠1どうしが近くなりすぎて内部の蜜蜂の活動の妨げとならない程度の距離で、しかも離れすぎることにより巣箱本体20内の気温が低下しない程度の間隔とすることが望ましい。
また、巣脾枠支持板部材34,34´は、図2及び図3に示すように、箱体換気孔30,30´に対応する位置に開孔して箱体換気孔30,30´に連通する連通孔43,43´や、後述する巣門38に連通する巣門連通孔39を備える。さらに、連通孔43,43´には、図3に示すように、蜜蜂が逃げることを防止する網が設けられる。
さらに、本実施形態において移動規制部材44は、図3に示すように、直角三角形状のダンボール板部材を複数枚重ねて接着形成され、ブロック状に形成される。そして、移動規制部材44は、図3に示すように、巣脾枠支持板部材34´に設けられる。より詳しくは、移動規制部材44は、図3に示すように、その直角三角形状の一つの短辺を隣あう凹部42´の間であって巣脾枠支持板部材34´の下端内側面に接触させ、他方の短辺を底板22に接触させる左右方向に複数設けられる。このように、移動規制部材44は、図3及び図4に示すように、巣脾枠1の枠面7に略平行方向に突出する態様となっている。したがって、巣脾枠1は、凹部42,42´によって上側横材3の枠面7に略直交する方向への移動が規制され、移動規制部材44によって巣脾枠1の下端の枠面7に略直交する方向への移動が規制される。
なお、移動規制部材は、本実施形態の直角三角形状のブロック材に限るものではなく、例えば直方体状のブロック材、棒材など、巣脾枠1の移動を規制可能な任意の形状とすることができる。
また、上述した巣脾枠1は、本実施形態の巣脾枠支持板部材34,34´によって支持される構成に限るものではなく、例えば巣脾枠1の縦材2,2´の幅の縦溝を備える板部材を前後壁26,26´の内側近傍に配置し、当該縦溝に縦材2,2´を嵌合させつつ底板22で支持する構成であってもよい。このような構成とすることにより、当該縦溝で巣脾枠1の枠面7に略直交する方向への移動も規制される。
次に、箱体スライド扉36,36´は、図4及び図8に示すように、例えば箱体換気孔30,30´の縦幅の略1.5倍の縦辺と、箱体換気孔30,30´の横幅よりやや長い横辺を有する略長方形状のダンボール平板部材で形成される。なお、図8(a)は、箱体換気孔30の閉状態を示し、一方、図8(b)は、箱体換気孔30の開状態を示す。
具体的には、箱体スライド扉36は、図4及び図8に示すように、前壁26と巣脾枠支持板部材34との間に配置される前壁スペーサ40の開口部41内に設けられる。本実施形態の前壁スペーサ40は、図4に示すように、例えば前壁26と同じ幅で前壁26よりやや低い高さを有するダンボール平板部材からなる。この前壁スペーサ40は、箱体スライド扉36を横に略2枚並べた形状・大きさで略長方形状の開口部41を、その下端寄りに有する。そして、前壁スペーサ40は、図4及び図8に示すように、前壁26と対向配置されて前壁26の裏面に貼設される。
このように設けられる箱体スライド扉36は、開口部41の長辺に沿って、すなわち横方向にスライド自在に設けられて箱体換気孔30を開閉する。開口部41は、図8(a)に示すように、箱体スライド扉36が箱体換気孔30を閉状態とした際に、箱体スライド扉36の中央部に箱体換気孔30が重なるように配置されるのが望ましい。外部の光が箱体換気孔30の縁を通過して巣箱本体20内に入ることを防止するためである。
また、本実施形態の巣箱本体20は、図4に示すように、後壁26´に開孔した箱体換気孔30´をスライド自在に開閉可能な箱体スライド扉36´を備えるが、箱体スライド扉36と同様に構成されるためその説明を省略する。なお、図4において、符号40´は、前壁スペーサ40と同様に形成されて後壁26´側に配置される後壁スペーサを示す。
このように、箱体スライド扉36,36´は、前後壁26,26´の背後で前後壁26,26´と略平行に配置される平板部材からなり、横方向にスライド自在に設けられて箱体換気孔30,30´を開閉可能な構成となっているのである。
そして、箱体スライド扉36は、図1、図4及び図8に示すように、スライド操作用の第1把手46を備える。第1把手46は、図1、図4及び図8に示すように、例えば直方体状のブロック部材で形成され、その長辺を縦方向に向けた状態で箱体スライド扉36の板面中央近傍で外方に突出して設けられる。なお、当該ブロック部材は、長方形状のダンボール平板部材を数枚重ねて直方体状に形成される。また、箱体スライド扉36´も、箱体スライド扉36と同様の第1把手(図示せず)を備える。
次に、第1把手通過孔32は、図4及び図8に示すように、箱体換気孔30の一方の縦辺から左壁24´に向かって箱体換気孔30の略短辺の長さで延設される開孔であって、第1把手46が通過可能な幅を有する開孔からなる。本実施形態の巣箱本体20の箱体換気孔30は、上述した様に、前壁26の右壁24寄りに設けられる。したがって、図8(a)及び図8(b)に示すように、箱体スライド扉36が、左壁24´側に向かってスライドすると箱体換気孔30が開状態となる。すなわち、第1把手通過孔32は、箱体スライド扉36が箱体換気孔30を開状態とする方向Sに向かって延設されて第1把手46を通過させる構成となっているのである。
より詳しくは、本実施形態の第1把手通過孔32は、図1、図4及び図8に示すように、第1把手の縦幅dと略同じ幅hを有する第1幅狭部47を含むとともに、第1幅狭部47から箱体スライド扉36が開く方向Sに向かって徐々に第1幅狭部47より拡幅されて形成される。
なお、後壁26´に設けられる第1把手通過孔32´は、図4に示すように、第1把手通過孔32と逆対向に形成される。
また、第1把手通過孔の形状は、本実施形態の形状に限るものではなく、第1把手46が通過可能な一定の幅で延設されてもよい。
次に、本実施形態の巣箱本体20は、図4及び図8に示すように前壁26の第1把手通過孔32の下方であって箱体スライド扉36のスライド範囲内に巣門38を備える。したがって、図8(a)及び図8(b)に示すように、巣門38は箱体スライド扉36を介して箱体換気孔30が開状態の際に閉状態となり、箱体換気孔30が閉状態の際に開状態となる構成となっている。
次に、本実施形態のバンパー部35,35´,37,37は、図1、図2及び図6に示すように、左右壁24,24´にそれぞれ貼設される円弧状突出平板部材45,45´の部分からなる。
より詳しくは、円弧状突出平板部材45,45´は、図2及び図6に示すように、例えば箱体21の高さの略4分の3の高さを有するとともに前後方向に延伸され、しかも延伸された両端がそれぞれ円弧状に突出してなる。
このように形成される円弧状突出平板部材45,45´は、図1、図2及び図6に示すように、その板面を左右壁24,24´と平行にされ、その両端の円弧状突出部分が前後壁26,26´から前後方向にそれぞれ突出するように配置され、左右壁24,24´の下端寄りに貼設される。そして、バンパー部35,35´,37,37´は、この円弧状突出部分で形成される。
このように、バンパー部35,35´,37,37´は、巣箱本体20の箱体換気孔30,30´の近傍に取り付けられ、前後壁26,26´と略直交する方向、すなわち箱体換気孔30,30´と略直交する方向に突出する構成となっているのである。
なお、バンパー部は、本実施形態の円弧状突出板材に限るものではなく、箱体換気孔30,30´を他の物体で塞ぐことを防止可能に突出するものであれば、例えば長方形状の板部材であってもよいし、直方体状のブロック部材を前後壁26,26´に設けてもよい。
次に、蓋体50は、図2及び図5に示すように、巣箱本体20の上面28と略同形・同サイズの長方形状の天板52と、天板52の周囲に垂下される側板54とを有し、下面が開放した直方体状の箱体で形成される。そして、蓋体50は、図1、図5及び図6に示すように、巣箱本体20の上端に外側から嵌合するように被せられて上面28を閉鎖する。従って、天板52は、底板22に対向配置される。この様に、蓋体50は、巣箱本体20の上面28に着脱自在に被せられて、上面28を閉鎖する構成となっている。
そして、蓋体50は、図1、図2及び図5に示すように、天板換気孔58、蓋体スライド扉63、第2把手通過孔60、突出部62,62´及び中蓋64を備える。
まず、天板換気孔58は、図5及び図9に示すように、天板52に開孔される略正方形形状の貫通孔であり、巣箱本体20内の換気に用いられる。天板換気孔58は、図5及び図9に示すように、例えば一辺が天板52の短辺59,59´の略半分の長さで形成される。
そして、天板換気孔58は、図5及び図9に示すように、後述する第2把手通過孔60との関係で、例えば天板52の中央から天板52の一方の短辺59寄りに配置される。
次に、中蓋64は、図5に示すように、天板52と同形状・同サイズのダンボール平板材からなり、天板52の下方近傍に天板52と対向した状態で配置され、前記箱体の上端内側に接着剤等で貼設される。なお、中蓋64は、天板換気孔58に対応する位置に天板換気孔58と略同形状・同サイズの貫通孔65を有する。
また、前記箱体と中蓋64とは、本実施形態のように別体の構成に限るものではなく、例えば前記箱体と中蓋64とを単一のダンボール板素材で形成し、このダンボール板素材を折り曲げて箱体を組立て、さらに折り曲げて組立てることにより、天板52の下方近傍に天板52と対向した状態で中蓋64を配置可能な構成としてもよい。
なお、上記貫通孔65には、図5及び図9に示す様に、蜜蜂が逃げることを防止する網が設けられる。
次に、蓋体スライド扉63は、図5及び図9に示すように、例えば天板換気孔58の辺の略1.5倍の辺を有する略正方形状のダンボール平板部材で形成される。なお、図9(a)は、天板換気孔58の閉状態を示し、一方、図9(b)は、天板換気孔58の開状態を示す。
具体的には、蓋体スライド扉63は、図5及び図9に示すように、天板52と中蓋64との間に貼設される天板スペーサ66の開口部67内に設けられる。本実施形態の天板スペーサ66は、図5に示すように、天板52と略同形・同サイズのダンボール平板部材の中央部に、蓋体スライド扉63を前後方向に略2枚並べた形状・大きさで略長方形状の開口部67を設けた枠体からなる。この天板スペーサ66は、図5及び図9に示すように、天板52の背後で天板52に対向配置され貼設される。そして、蓋体スライド扉63は、図5及び図9に示すように、開口部67の長辺に沿って、すなわち前後方向にスライド自在に設けられて天板換気孔58を開閉する。
このように、蓋体スライド扉63は、天板52の背後で天板52と略平行に配置される平板部材からなり、前後方向にスライド自在に設けられて天板換気孔58を開閉可能な構成となっているのである。
そして、蓋体スライド扉63は、図1、図5及び図9に示すように、スライド操作用の第2把手68を備える。第2把手68は、図1、図5及び図9に示すように、例えば略立方体状のブロック部材で形成され、蓋体スライド扉63の板面中央近傍で上方に突出して設けられる。
次に、第2把手通過孔60は、図5及び図9に示すように、天板の短辺59´に対向する天板換気孔58の一辺から短辺59´の方に向かって天板換気孔58の略一辺の長さで延設される開孔であって、第2把手68が通過可能な幅を有する開孔からなる。本実施形態の天板換気孔58は、上述した様に、天板52の中央から上述した短辺59寄りに配置される。したがって、図9(a)及び図9(b)に示すように、天板換気孔58の直下に配置されていた蓋体スライド扉63が、他方の短辺59´側に向かってスライドすると天板換気孔58が開状態となる。すなわち、第2把手通過孔60は、蓋体スライド扉63が天板換気孔58を開状態とする方向に向かって延設されて第2把手68を通過させる構成となっているのである。
より詳しくは、第2把手通過孔60は、図9に示すように、第2把手68の前後方向に略直交する方向の長さaと略同じ幅tを有する第2幅狭部69を含む。さらに、第2把手通過孔60は、図9に示すように、第2幅狭部69から蓋体スライド扉63が開く方向Fに向かって第2幅狭部69より拡幅されて形成される。
なお、第2把手通過孔の形状は、本実施形態の形状に限るものではなく、第2把手68が通過可能な一定の幅で延設されてもよい。
次に、突出部62,62´は、図5、図6及び図9に示すように、直方体状のブロック材で形成される。本実施形態の直方体状のブロック材は、長方形状のダンボール板部材を数枚積層して形成される。そして、突出部62,62´は、図5及び図8に示すように、その長辺を天板52の短辺59,59´と平行にした状態で天板52に貼設される。より詳しくは、一方の突出部62が、天板換気孔58と一方の短辺59との間に接着剤等で貼設され、また他方の突出部62´が、第2把手通過孔60と他方の短辺59´との間に接着剤等で貼設される。このように突出部62,62´は、図1及び図5に示すように、天板換気孔58とこれに連通する第2把手通過孔60とを挟むように配置される。天板換気孔58が、例えば別の蜜蜂巣箱の底板で塞がれることをより確実に防止するためである。
なお、突出部は、天板52と略直交する方向に突出するように、すなわち天板換気孔58に略直交する方向に突出するように設けられると好ましい。後述するカバー帯状体80の装着がやり易くなるとともに、天板換気孔58が塞がれることをより確実に防止できるからである。
次に、カバー帯状体80は、図2、図4及び図6に示すように、略底板22の長辺23,23´よりやや長い幅を維持しつつ帯状のダンボール平板材を折り曲げて形成される。そして、カバー帯状体80は、図6、図7及び図1に示すように、巣箱本体20に蓋体50を被せた状態で底板22と、天板52と、左右壁24,24´とを覆いつつその両端どうしが連結される。
具体的には、カバー帯状体80は、図2、図6及び図7に示すように、その帯方向の中途に、底板22の短辺と略同じ幅を有する長方形状の板であって、底板22を覆う底部カバー板83を含む。この底部カバー板83の一対の長辺92,92´のうち一方の長辺92には、折れ線を介して左右壁24,24´と略同じ高さの幅を有する板であって、右壁24を覆う側壁カバー板85が連設される。また、他方の長辺92´には、折れ線を介して側壁24,24´の高さと略同じ幅を有する板であって、左壁24´を覆う側壁カバー板84が連設される。この側壁カバー板84には、折れ線を介して天板52の短辺と略同じ幅を有する板であって、天板52を覆う天板カバー板86を連設させ、さらに天板カバー板86には、蓋体50の側板54の高さと略同じ長さの端板88が折れ線を介して連設される。
カバー帯状体80の一端を構成する側壁カバー板85の端には、図2及び図6に示すように、一対の差込片87,87´が所定の間隔を設けて配置される。一方、図2及び図6に示すように、他端を構成する端板88には、差込片87,87´を差し込ませる略横コ字状の切込み89,89´が配置される。
そして、図1及び図7に示すように、差込片87,87´をそれぞれ切込み89,89´に差し込ことで、カバー帯状体80の両端どうしが連結され、差込片87,87´を切込み89,89´から外すことで両端どうしが離れる。
このように、カバー帯状体80は、差込片87,87´及び切込み89,89´を介して両端どうしが連結離脱自在に構成されるのである。
そして、カバー帯状体80は、図2、図6及び図9に示すように、天板カバー板86に通気口90及び嵌合孔91,91´を備える。
通気口90は、図9に示すように、平面視で天板換気孔58と第2把手通過孔60とを両方とも囲繞可能な大きさの長方形状の貫通孔で形成され、天板カバー板86の中央部に配置される。
また、嵌合孔91,91´は、図1、図2、図7及び図9に示すように、突出部62,62´を嵌合させることが可能な大きさの長方形状の貫通孔で形成される。そして、嵌合孔91,91´は、天板カバー板86が天板52を覆った際に、突出部62,62´に対応する位置にそれぞれ配置される。
このように形成されるカバー帯状体80は、図1、図6及び図7に示すように、嵌合孔91,91´に突出部62,62´を嵌合させつつ、差込片87,87´及び切込み89,89´を介して両端どうしが連結される。すなわち、カバー帯状体80は、巣箱本体20に蓋体50を被せた状態でこれらの周囲に巻き付け状に装着される。
次に、本実施形態の蜜蜂巣箱10の使用例について説明する。
まず、上述のように構成された巣箱本体20に、蜜蜂が付いた巣脾枠1を上面28から収納する。その際、図3〜図5に示す様に、例えば巣脾枠1の枠面7を左右壁24,24´に略平行にした状態で、巣脾枠1の縦材2´の下端部を移動規制部材44の間に挿入させるとともに、巣脾枠1の上側横材3の端部6,6´を凹部42,42´に嵌合させつつ収納するとよい。このように巣箱本体20は、巣脾枠支持板部材34,34´を介して、巣脾枠1の枠面7を左右壁24,24´に略平行にした状態で左右方向に複数層の巣脾枠1を収容可能な構成となっている。
なお、例えば巣脾枠1を一つのみ収納する場合は、ダンボール板材を重ねて巣脾枠1と同形状・同サイズとした巣脾枠ダミーを、空いた凹部42,42´で支持させてもよい。
次に、上述のように構成される蓋体50を、図6に示すように、上面28に被せる。
そして、図1、図6及び図7に示すように、カバー帯状体80を装着する。
その際、図6及び図7に示すように、例えば底部カバー板83で底板22を覆い、次に側壁カバー板84で左壁24´を覆う。次に、図6及び図7に示すように、嵌合孔91,91´に突出部62,62´を嵌合させつつ天板カバー板86で天板52を覆う。次に、図7に示すように、端板88で蓋体50の側板54(図5参照)を覆うとともに、側壁カバー板85で右壁24を覆う。そして、図1及び図7に示すように、差込片87,87´をそれぞれ切込み89,89´に差し込んでカバー帯状体80の両端どうしを連結する。
こように、組立てられた蜜蜂巣箱10は、例えば輸送の際に、箱体スライド扉36によって巣門38を閉状態にされるとともに箱体換気孔30を開状態とされ、箱体スライド扉36´によって箱体換気孔30´が開状態にされ、さらに蓋体スライド扉63によって天板換気孔58が開状態にされるとよい。蜜蜂巣箱10の内部の換気を効率的に行うことで蜜蜂にとっての内部環境を好適化するとともに蜜蜂を逃がすことなく輸送できるからである。
また、例えば、上述したハウス内では、蜜蜂巣箱10は、箱体スライド扉36によって巣門38を開状態にされるとともに箱体換気孔30を閉状態とされ、箱体スライド扉36´によって箱体換気孔30´を閉状態とされ、さらに蓋体スライド扉63によって天板換気孔58を閉状態にされるとよい。蜜蜂の出入りを可能とするととともに、蜜蜂巣箱10内への光の入射を抑制し、内部の蜜蜂の活動、特に女王蜂の産卵活動を活発化させるためである。
なお、本実施形態の蜜蜂巣箱10において、収納された巣脾枠1の上方及び/又は巣脾枠1の下方に蜜蜂が移動可能な幅の空間を設けてもよい。このような、空間を設けることにより、一つの巣脾5についた蜜蜂は、一方の枠面7から他方の枠面への移動が容易となり、蜜蜂巣箱10内の蜜蜂のストレスが緩和されるからである。
また、本実施形態の蜜蜂巣箱10は、上述した紙製のダンボール材に限らず軽量で保温性及び一定の強度を有する、例えば厚紙、発泡スチロール或いはこれらの組合せで形成されてもよい。
これまで説明してきた様に、本実施形態の蜜蜂巣箱10によれば、蜜蜂の出荷の荷造りを素早くできるとともに、蜜蜂の輸送性に優れる蜜蜂巣箱を提供できる。
以上、本発明の実施形態のうちいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらはあくまでも例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
1 巣脾枠
2,2´ 縦材
3 上側横材
4 下側横材
5 巣脾
6,6´ 端部
7 枠面
10 蜜蜂巣箱
20 巣箱本体
21 箱体
22 底板
24,24´ 左右壁
26,26´ 前後壁
28 上面
30,30´ 箱体換気孔
32、32´ 第1把手通過孔
34,34´ 巣脾枠支持板部材
35,35´,37,37´ バンパー部
36,36´ 箱体スライド扉
38 巣門
42,42´ 凹部
44 移動規制部材
46 第1把手
47 第1幅狭部
50 蓋体
52 天板
58 天板換気孔
60 第2把手通過孔
62,62´ 突出部
63 蓋体スライド扉
68 第2把手
69 第2幅狭部
80 カバー帯状体
91,91´ 嵌合孔
F 蓋体スライド扉が開く方向
S 箱体スライド扉が開く方向

Claims (7)

  1. 巣脾及び前記巣脾を保持する略矩形状の巣脾枠を蜜蜂ごと収納可能な蜜蜂巣箱において、
    上面が開放された箱体であって、正方形又は長方形の底板と、前記底板の対向する1組の辺に立設する左右壁と、前記底板の他の1組の辺に立設する前後壁とを有する箱体を含み、前記巣脾枠の枠面を前記左右壁に略平行にした状態で複数層の前記巣脾枠を収納可能な巣箱本体と、
    前記上面に着脱自在に被せられる蓋体であって、天板を有する蓋体と、
    両端どうしが互いに連結離脱自在の帯状体であって、前記巣箱本体に前記蓋体を被せた状態で前記底板と、前記左右壁と、前記天板とを覆いつつ前記両端どうしが連結されるカバー帯状体とを備え、
    前記巣箱本体は、
    前記前後壁の一方又は両方に開孔した箱体換気孔を備え、
    前記蓋体は、
    前記天板に開孔した天板換気孔と、
    前記天板から上方に突出する突出部とを備え、
    前記カバー帯状体は、
    前記天板換気孔の上方に配置されて前記天板換気孔と連通する通気口と、
    前記突出部を嵌合させる嵌合孔と備え、前記嵌合孔に前記突出部を嵌合させつつ前記両端どうしが連結されることを特徴とする蜜蜂巣箱。
  2. 前記巣箱本体に取り付けられ、前後方向に突出するバンパー部を備えることを特徴とする請求項1に記載の蜜蜂巣箱。
  3. 前記巣脾枠は、一対の縦材と、前記縦材の上端に横架される上側横材と、前記縦材の下端部に横架される下側横材とを含み、前記上側横材の端部はそれぞれの前記縦材よりやや突出して形成され、
    前記巣箱本体は、それぞれの前記前後壁の内側近傍で前記前後壁に対向配置される板部材であって、前記巣脾枠を支持する巣脾枠支持板部材を内設し、前記巣脾枠支持板部材は、その上端縁に設けられ前記上側横材の端部を嵌合させる凹部と、少なくとも一方の前記巣脾枠支持板部材に設けられ、前記巣脾枠の枠面に略平行方向に突出して、前記巣脾枠が前記枠面に略直交する方向に移動することを規制する移動規制部材とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の蜜蜂巣箱。
  4. 前記巣箱本体は、前記前後壁の背後で前記前後壁と略平行に配置される平板部材からなり、横方向にスライド自在に設けられて前記箱体換気孔を開閉する箱体スライド扉を備え、前記蓋体は、前記天板の背後で前記天板と略平行に配置される平板部材からなり、前後方向にスライド自在に設けられて前記天板換気孔を開閉する天板スライド扉を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蜜蜂巣箱。
  5. 前記箱体スライド扉はスライド操作用の第1把手を備え、前記前後壁は、前記箱体換気孔から前記箱体スライド扉が開く方向に向かって連設されて前記第1把手を通過させる第1把手通過孔を備え、前記第1把手通過孔は、前記第1把手の縦幅と略同じ幅からなる第1幅狭部を有するとともに、前記第1幅狭部から前記箱体スライド扉が開く方向に向かって前記第1幅狭部より拡幅されて形成されることを特徴とする請求項4に記載の蜜蜂巣箱。
  6. 前記天板スライド扉はスライド操作用の第2把手を備え、前記天板は、前記天板換気孔から前記天板スライド扉が開く方向に向かって連設されて前記第2把手を通過させる第2把手通過孔を備え、前記第2把手通過孔は、前記第2把手の前後方向に略直交する方向の長さと略同じ幅からなる第2幅狭部を含むとともに、前記第2幅狭部から前記天板スライド扉が開く方向に向かって前記第2幅狭部より拡幅されて形成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の蜜蜂巣箱。
  7. 前記巣箱本体は、前記前後壁の前記第1把手通過孔の下方であって前記箱体スライド扉のスライド範囲内に巣門を備え、前記巣門は前記箱体スライド扉を介して前記箱体換気孔が開状態の際に閉状態となり、前記箱体換気孔が閉状態の際に開状態となることを特徴とする請求項5又は6に記載の蜜蜂巣箱。










































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